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気象概況は第 表及び第 図 風向頻度及び風向別平均風速は第 表 風配図は第 図のとおりである 山田地域気象観測所における平成 29 年の年間降水量は 1,444.0mm 年平均気温は 13.1 年平均風速は 2.2m/s 日照時間は 1,856.4 時

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(1)

第3章 事業実施想定区域及びその周囲の概況

事業実施想定区域及びその周囲における自然的状況及び社会的状況(以下「地域特性」とい

う。)について、環境要素の区分ごとに事業特性を踏まえ、計画段階配慮事項を検討するにあ

たり必要と考えられる範囲を対象に入手可能な最新の文献その他の資料により把握した。

3.1 自然的状況

3.1.1 大気環境の状況

1. 気象の状況

事業実施想定区域は福島県いわき市南部に位置する。いわき市は浜通りに位置し、梅

雨の時期と秋に雨が多く、夏も海からの涼しい風が吹く。冬季の積雪は少ない。

事業実施想定区域に最寄りの地域気象観測所として山田地域気象観測所があり、その

概況と位置は第 3.1-1 表及び第 3.1-1 図のとおりである。

第 3.1-1 表 事業実施想定区域及びその周囲の地域気象観測所

観測所名 所在地 緯度経度 海面上の高さ 風速計の高さ 山 田 いわき市山田町大谷 北緯 36° 56.0′ 東経 140° 44.0′ 25m 10m 〔「地域気象観測所一覧(平成 30 年 6 月 28 日現在)」(気象庁、平成 30 年)より作成〕 〔「地域気象観測所一覧(平成 30 年 6 月 28 日現在)」(気象庁、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-1 図 地域気象観測所の位置

(2)

気象概況は第 3.1-2 表及び第 3.1-2 図、風向頻度及び風向別平均風速は第 3.1-3 表、風

配図は第 3.1-3 図のとおりである。山田地域気象観測所における平成 29 年の年間降水量

は 1,444.0mm、年平均気温は 13.1℃、年平均風速は 2.2m/s、日照時間は 1,856.4 時間であ

る。

第 3.1-2 表(1) 山田地域気象観測所の気象概況(平成 21~29 年)

項目 年 気温(℃) 降水量 (mm) 風向・風速(m/s) 日照時間 (時間) 平均 最高 最低 平均風速 最大 日平均 日最高 日最低 風速 風向 平成 21 年 16.2 ] 21.2 ] 11.9 ] 35.1 -4.3 ] 1,380.0 ] 1.9 ] 12.6 ] 北北西 1,335.9 ] 平成 22 年 13.5 18.7 9.2 36.5 -6.0 1,916.5 2.0 11.2 北北西 1,794.8 平成 23 年 13.1 18.4 8.6 35.3 -6.5 1,420.5 2.1 17.5 南東 1,931.2 平成 24 年 12.9 17.9 8.5 33.4 -7.3 1,647.0 2.1 13.2 南東 1,914.6 平成 25 年 13.3 18.6 8.6 34.9 -7.4 1,341.0 2.2 17.3 北北西 1,934.9 平成 26 年 13.2 18.5 8.6 36.1 -7.6 2,025.0 2.2 12.3 北北西 1,993.1 平成 27 年 13.8 18.9 9.4 35.1 -5.3 1,517.0 2.1 14.7 北西 1,882.4 平成 28 年 13.9 19.1 9.2 33.8 -4.9 1,451.5 2.1 13.9 北北西 1,865.9 平成 29 年 13.1 18.5 8.4 33.9 -5.7 1,444.0 2.2 13.6 北北西 1,856.4 注:「 ] 」は統計を行う対象資料が許容範囲を超えて欠けている(資料不足値)。値そのものを信用すること はできず、通常は上位の統計に用いないが、極値、合計、度数等の統計ではその値以上(以下)である ことが確実である、といった性質を利用して統計に利用できる場合がある。 〔「気象統計情報 平年値」(気象庁 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)より作成〕

第 3.1-2 表(2) 山田地域気象観測所の気象概況(平成 29 年)

月 降水量(mm) 気温(℃) 風向・風速(m/s) 日照 時間 (時間) 合計 日最大 最大 平均 最高 最低 平均 風速 最大風速 最大瞬間風速 1 時間 10 分 間 日平 均 日最 高 日最 低 風速 風向 風速 風向 1 38.5 11.0 4.5 1.0 3.2 8.8 -1.6 15.6 -5.7 2.8 10.7 北西 20.4 北北西 182.5 2 14.0 6.5 1.5 0.5 4.2 10.0 -1.3 20.9 -4.0 3.2 13.6 北北西 24.6 北 189.0 3 70.0 24.0 3.5 1.0 5.6 11.0 0.0 16.0 -4.7 2.6 11.4 北北西 22.9 北北西 177.0 4 128.5 46.5 10.0 6.5 11.5 17.7 5.5 27.2 -1.6 2.6 11.6 北西 23.6 北北西 183.8 5 116.0 94.0 30.0 8.5 17.2 22.6 12.0 28.5 4.6 2.0 11.4 北西 18.5 北西 186.5 6 197.0 83.5 27.0 10.5 18.7 23.7 14.3 29.0 8.8 2.1 9.8 北北西 19.0 北 154.8 7 124.0 26.5 23.0 10.0 24.3 28.9 20.9 32.8 18.4 1.5 8.6 南南東 12.4 南南東 159.0 8 134.0 32.5 27.5 12.5 23.7 27.6 20.8 33.9 16.3 1.2 7.2 南東 11.6 東南東 56.1 9 207.0 99.5 30.5 7.5 20.2 25.7 15.8 31.6 10.7 1.8 11.3 南東 16.3 南東 140.4 ) 10 352.5 116.0 23.0 6.0 15.2 19.5 11.4 28.5 3.8 1.7 10.4 北北西 23.4 北西 99.0 11 34.5 22.5 3.5 1.0 9.7 15.8 4.3 22.2 -1.7 2.4 12.5 北西 19.6 北北西 148.8 12 28.0 11.5 4.5 2.5 4.1 10.7 -1.3 15.9 -3.8 2.3 10.3 北北西 22.0 北北西 179.5 年 1,444.0 116.0 30.5 12.5 13.1 18.5 8.4 33.9 -5.7 2.2 13.6 北北西 24.6 北 1,856.4 注:「 ) 」は統計を行う対象資料が許容範囲で欠けているが、上位の統計を用いる際は一部の例外を除いて 正常値(資料が欠けていない)と同等に扱う(準正常値)。必要な資料数は、要素又は現象、統計方法に より若干異なるが、全体数の 80%を基準とする。 〔「気象統計情報」(気象庁 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)より作成〕

(3)

気温

降水量

平均風速

日照時間

〔「気象統計情報」(気象庁 HP、閲覧日:平成 30 年 6 月)より作成〕

第 3.1-2 図 山田地域気象観測所の気象概況(平成 29 年)

-10 0 10 20 30 40 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 日平均 日最高 日最低 (℃) 0 100 200 300 400 500 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 (mm) 0 1 2 3 4 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 (m/s) 0 50 100 150 200 250 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 (時間)

(4)

第 3.1-3 表 山田地域気象観測所の風向頻度及び風向別平均風速(平成 29 年)

季節 風向 春季 ( 3~5 月 ) 夏季 ( 6~8 月 ) 秋季 ( 9~11 月 ) 冬季 ( 1,2,12 月 ) 年間 風向頻度 ( % ) 平均風速 ( m/s ) 風向頻度 ( % ) 平均風速 ( m/s ) 風向頻度 ( % ) 平均風速 ( m/s ) 風向頻度 ( % ) 平均風速 ( m/s ) 風向頻度 ( % ) 平均風速 ( m/s ) 北北東 2.3 1.5 2.1 1.0 2.8 1.3 3.1 1.5 2.6 1.4 北東 0.5 1.3 0.7 0.8 1.0 0.9 1.3 1.2 0.9 1.1 東北東 0.5 1.0 0.5 0.8 0.5 0.7 0.7 1.5 0.6 1.0 東 1.4 1.2 1.4 1.4 0.6 1.2 1.1 1.0 1.1 1.2 東南東 3.7 2.0 6.0 1.9 2.4 1.8 1.4 1.3 3.4 1.8 南東 15.8 3.5 17.9 2.8 8.5 2.9 4.3 2.5 11.7 3.0 南南東 7.5 3.4 10.1 2.2 5.3 2.6 3.0 2.2 6.5 2.6 南 1.7 1.2 3.5 1.1 1.7 1.4 1.6 1.3 2.1 1.2 南南西 0.8 1.0 1.5 0.6 1.1 1.0 0.6 1.1 1.0 0.9 南西 0.6 0.9 1.4 0.8 1.1 0.8 0.8 1.5 1.0 0.9 西南西 0.8 1.1 1.5 0.7 1.0 0.8 1.0 1.2 1.1 0.9 西 1.5 1.0 1.5 0.6 1.2 0.7 1.6 1.6 1.5 1.0 西北西 2.7 1.8 2.3 1.1 2.7 1.3 3.2 2.8 2.7 1.8 北西 8.4 2.9 5.9 1.5 9.9 2.2 14.4 3.7 9.6 2.8 北北西 26.0 2.7 15.3 1.7 28.9 2.5 34.8 3.5 26.2 2.8 北 22.1 1.8 15.1 1.5 26.1 1.8 23.2 2.2 21.6 1.9 静穏 4.0 0.1 13.2 0.1 5.1 0.1 3.7 0.1 6.5 0.1 合計・平均 100 2.4 100 1.6 100 2.0 100 2.7 100 2.2 欠測 0 0 0.1 0.1 0.1 注:1.静穏は 0.2m/s 以下である。 2.四捨五入を行っているため、各風向の出現頻度の合計が 100%にならないことがある。 3.頻度の「0」は出現しなかったことを示す。 〔「気象統計情報」(気象庁 HP、閲覧日:平成 30 年 6 月)より作成〕 注:1.風配図の実線は風向出現頻度(%)、棒線は平均風速(m/s)を示す。 2.風配図の中心円内の数字は、静穏率(風速 0.2m/s 以下、%)を示す。 〔「気象統計情報」(気象庁 HP、閲覧日:平成 30 年 6 月)より作成〕

第 3.1-3 図 山田地域気象観測所の風配図(平成 29 年)

年間 N E S W 6.5 10 2 20 4 30% 6m/s 春季 N E S W 4.0 10 2 20 4 30% 6m/s 夏季 N E S W 13.2 10 2 20 4 30% 6m/s 秋季 N E S W 5.1 10 2 20 4 30% 6m/s 冬季 N E S W 3.7 10 2 20 4 30% 6m/s 34.8

(5)

2. 大気質の状況

福島県内の大気質の常時監視測定局数は、平成 28 年 3 月末時点で、一般環境大気測

定局が 34 局、自動車排出ガス測定局が 3 局の計 37 局である。

事業実施想定区域近傍の測定局として、一般環境大気測定局(以下「一般局」とい

う。)の上中田局、花ノ井局及び金山局が設置されており、測定項目は第 3.1-4 表、位置

は第 3.1-4 図のとおりである。

第 3.1-4 表 大気測定局の概要及び測定項目(平成 28 年度)

区 分 市 測定局 用途地域 二酸化 硫黄 浮遊 粒子状 物質 光化学 オキシ ダント 二酸化 窒素 一酸化 窒素及び 窒素 酸化物 微小 粒子状 物質 非メタン 炭化水素 メタン 一般局 いわき市 上中田 準工

花ノ井 住

金 山 未

注:1.「○」は測定が行われていること、「-」は行われていないことを示す。 2.用途地域については以下のとおりである。 住 :「都市計画法」(昭和 43 年法律第 100 号、最終改正:平成 29 年 6 月 2 日)第 8 条第1項第 1 号の用途地域のうち、「第 1 種低層住居専用地域」、「第 2 種低層住居専用地域」、「第 1 種中高 層住居専用地域」、「第 2 種中高層住居専用地域」、「第 1 種住居地域」、「第 2 種住居地域」及 び「準住居地域」(旧「第 1 種住居専用地域」、「第 2 種住居専用地域」及び「住居地域」)に 該当する地域 準工:同条に定めるもののうち、「準工業地域」 未 :同条に定めるもののうち、いずれにも該当しない地域 「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年) 「環境数値データベース」(国立環境研究所 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)より作成

(6)

第 3.1-4 図 大気測定局の位置

「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福 島県、平成 30 年) より作成

(7)

(1)二酸化硫黄

平成 28 年度の測定結果は第 3.1-5 表のとおりであり、環境基準に適合している。

また、平成 24~28 年度の年平均値の経年変化は、第 3.1-6 表及び第 3.1-5 図のとおり

である。

※環境基準とその評価 環境基準:1 時間値の 1 日平均値が 0.04ppm 以下であり、かつ、1 時間値が 0.1ppm 以下であるこ と。 短期的評価:1 時間値の 1 日平均値が 0.04ppm 以下であり、かつ、1 時間値が 0.1ppm 以下である こと。 長期的評価:1 日平均値の年間 2%除外値が 0.04ppm 以下であること。ただし、1 日平均値が 0.04ppm を超えた日が 2 日以上連続しないこと。

第 3.1-5 表 二酸化硫黄の測定結果(平成 28 年度)

種別 市 測 定 局 名 有 効 測 定 日 数 測 定 時 間 年 平 均 値 1 時間値が 0.1ppm を 超えた 日数と その割合 日平均値が 0.04ppm を 超えた 時間数と その割合 1 時間 値の 最高値 日平均 値の 2% 除外値 日平均値が 0.04ppm を 超えた日が 2 日以上 連続した ことの有無 環境基準の 長期的評価 による 日平均値が 0.04ppm を 超えた日数 日 時間 ppm 時間 % 日 % ppm ppm 有×・無◯ 日 一般局 いわき市 上中田 361 8635 0.001 0 0.0 0 0.0 0.013 0.002 ○ 0 花ノ井 364 8663 0.000 0 0.0 0 0.0 0.014 0.001 ○ 0 金 山 361 8575 0.000 0 0.0 0 0.0 0.014 0.001 ○ 0 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-6 表 二酸化硫黄の年平均値の経年変化

区分 市 測定 局名 項 目 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 一般局 いわき市 上中田 年平均値 ppm 0.001 0.001 0.001 0.001 0.001 花ノ井 0.001 0.000 0.000 0.000 0.000 金 山 0.001 0.001 0.001 0.000 0.000 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

(8)

〔「大気汚染測定結果(平成 28 度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-5 図 二酸化硫黄の年平均値の経年変化

(2)浮遊粒子状物質

平成 28 年度の測定結果は第 3.1-7 表のとおりであり、環境基準に適合している。

また、平成 24~28 年度の年平均値の経年変化は、第 3.1-8 表及び第 3.1-6 図のとおり

である。

※環境基準とその評価 環境基準:1 時間値の 1 日平均値が 0.10mg/m3以下であり、かつ、1 時間値が 0.20mg/m3以下であ ること。 短期的評価:1 時間値の 1 日平均値が 0.10mg/m3以下であり、かつ、1 時間値が 0.20mg/m3以下で あること。 長期的評価:日平均値の年間 2%除外値が 0.10mg/m3以下であること。ただし、1 日平均値が 0.10mg/m3を超えた日が 2 日以上連続しないこと。

第 3.1-7 表 浮遊粒子状物質の測定結果(平成 28 年度)

種別 市 測 定 局 名 有 効 測 定 日 数 測 定 時 間 年 平 均 値 1 時間値が 0.20 mg/m3 を超えた 時間数と その割合 日平均値が 0.10 mg/m3 を超えた 日数と その割合 1 時間 値の 最高値 日平均 値の 2% 除外値 日平均値が 0.10 mg/m3 を超えた日 が 2 日以上 連続した ことの有無 環境基準の 長期的評価 による 日平均値が 0.10 mg/m3 超えた日数 日 時間 mg/m3 時間 mg/m3 mg/m3 有×・無◯ 一般局 いわき市 上中田 361 8691 0.008 0 0.0 0 0.0 0.060 0.024 ○ 0 金 山 359 8644 0.012 0 0.0 0 0.0 0.077 0.030 ○ 0 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-8 表 浮遊粒子状物質の年平均値の経年変化

区分 市 測定 局名 項 目 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 一般局 いわき市 上中田 年平均値 mg/m3 0.010 0.010 0.010 0.009 0.008 金 山 0.012 0.014 0.014 0.014 0.012 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

0.000

0.001

0.002

0.003

平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

(ppm)

上中田

花ノ井

(9)

〔「大気汚染測定結果(平成 28 度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-6 図 浮遊粒子状物質の年平均値の経年変化

(3)光化学オキシダント

平成 28 年度の測定結果は第 3.1-9 表のとおりであり、環境基準に適合していない。

また、平成 24~28 年度昼間の 1 時間値の年平均値の経年変化は、第 3.1-10 表及び第

3.1-7 図のとおりである。

※環境基準とその評価 環境基準:1 時間値が 0.06ppm 以下であること。 環境基準の評価:昼間(5 時から 20 時まで)の 1 時間値が 0.06ppm 以下であること。

第 3.1-9 表 光化学オキシダントの測定結果(平成 28 年度)

区分 市 測定 局名 有効 測定 日数 測定 時間 昼間の 1時間値の 年平均値 昼間の 1時間値が 0.06ppmを 超えた 日数と時間数 昼間の 1時間値が 0.12ppm以上の 日数と時間数 昼間の 1時間値の 最高値 昼間の 日最高 1時間値の 年平均値 日 時間 ppm 日 時間 日 時間 ppm ppm 一般局 いわき市 上中田 365 5430 0.029 19 63 0 0 0.077 0.040 金 山 365 5431 0.036 27 101 0 0 0.089 0.045 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-10 表 光化学オキシダントの昼間の 1 時間値の年平均値の経年変化

区分 市 測定 局名 項 目 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 一般局 いわき市 上中田 昼間の1時間値の年平均値 ppm 0.030 0.029 0.031 0.030 0.029 金 山 0.035 0.034 0.036 0.035 0.036 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

0.000

0.005

0.010

0.015

平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

(mg/m

3

上中田

(10)

〔「大気汚染測定結果(平成 28 度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-7 図 光化学オキシダントの昼間の 1 時間値の年平均値の経年変化

(4)二酸化窒素

平成 28 年度の測定結果は第 3.1-11 表のとおりであり、環境基準に適合している。

また、平成 24~28 年度の年平均値の経年変化は、第 3.1-12 表及び第 3.1-8 図のとおり

である。

※環境基準とその評価 環境基準:1 時間値の 1 日平均が 0.04ppm から 0.06ppm までのゾーン内又はそれ以下であること。 環境基準の評価:1 日平均値の年間 98%値が 0.06ppm を超えないこと。

第 3.1-11 表 二酸化窒素の測定結果(平成 28 年度)

区分 市 測定 局名 有効 測定 日数 測定 時間 年平 均値 1時間 値の 最高値 1時間値 が0.2ppm を超えた 時間数と その割合 1時間値 が0.1ppm 以上 0.2ppm以 下の時間 数とその 割合 日平均値 が 0.06ppm を超えた 日数と その割合 日平均値 が0.04ppm 以上 0.06ppm以 下の日数 と その割合 日平 均値 の 年間 98% 値 98%値 評価によ る日平均 値が0.06 ppmを超 えた日数 日 時間 ppm ppm 時間 % 時間 % 日 % 日 % ppm 日 一般局 いわき市 上中田 360 8612 0.008 0.034 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0.015 0 金 山 365 8671 0.003 0.031 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0 0.0 0.009 0 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-12 表 二酸化窒素の年平均値の経年変化

区分 市 測定 局名 項 目 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 一般局 いわき市 上中田 年平均値 ppm 0.008 0.008 0.007 0.007 0.008 金 山 0.004 0.004 0.004 0.004 0.003 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

0.000

0.010

0.020

0.030

0.040

0.050

平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

(ppm)

上中田

(11)

〔「大気汚染測定結果(平成 28 度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-8 図 二酸化窒素の年平均値の経年変化

(5)一酸化窒素及び窒素酸化物

平成 28 年度の測定結果は第 3.1-13 表のとおりである。

また、平成 24~28 年度の年平均値の経年変化は、第 3.1-14 表及び第 3.1-9 図のとおり

である。

※環境基準とその評価 環境基準:設定されていない。

第 3.1-13 表 一酸化窒素及び窒素酸化物の測定結果(平成 28 年度)

区分 市 測定 局名 一酸化窒素 窒素酸化物 年平均値 NO2 NO+NO2 有効 測定 日数 測定 時間 年平 均値 1時間 値の最 高値 日平均値 の年間 98%値 有効 測定 日数 測定 時間 年平 均値 1時間 値の最 高値 日平均値 の年間 98%値 日 時間 ppm ppm ppm 日 時間 ppm ppm ppm % 一般局 いわき市 上中田 360 8612 0.002 0.034 0.005 360 8612 0.009 0.066 0.019 80.3 金 山 365 8671 0.000 0.019 0.002 365 8671 0.004 0.034 0.010 87.1 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-14 表 一酸化窒素及び窒素酸化物の年平均値の経年変化

区分 市 測定 局名 項 目 平成 24 年度 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 一般局 いわき市 上中田 一酸化窒素 年平均値 ppm 0.003 0.003 0.002 0.002 0.002 窒素酸化物 年平均値 ppm 0.011 0.011 0.009 0.009 0.009 金 山 一酸化窒素 年平均値 ppm 0.001 0.001 0.001 0.001 0.000 窒素酸化物 年平均値 ppm 0.005 0.005 0.005 0.005 0.004 〔「大気汚染測定結果(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

0.000

0.005

0.010

0.015

平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

(ppm)

上中田

(12)

〔「大気汚染測定結果(平成 28 度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-9 図(1) 一酸化窒素の年平均値の経年変化

〔「大気汚染測定結果(平成 28 度)」(福島県、平成 30 年)より作成〕

第 3.1-9 図(2) 窒素酸化物の年平均値の経年変化

(6)大気汚染に係る苦情の発生状況

「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 29 年)によると、大気汚染に係

る苦情はいわき市で 16 件、古殿町で 0 件である。

0.000

0.001

0.002

0.003

0.004

平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度

(ppm)

上中田

(13)

3. 騒音の状況

(1)環境騒音の状況

事業実施想定区域及びその周囲における環境騒音の状況について、調査は実施されて

いない。

(2)自動車騒音の状況

「平成 29 年度 環境等測定調査結果」(いわき市、平成 29 年)によると、平成 29 年

度の測定結果 を基にし た面的評価の 結果、い わき上三坂小 野線の環 境基準達成率は

100%であった。

(3)騒音に係る苦情の発生状況

「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 30 年)によると、騒音に係る苦

情はいわき市で 23 件、古殿町で 0 件である。

4. 振動の状況

(1)環境振動の状況

事業実施想定区域及びその周囲における環境振動の状況について、調査は実施されて

いない。

(2)道路交通振動の状況

事業実施想定区域及びその周囲における道路交通振動の状況について、調査は実施さ

れていない。

(3)振動に係る苦情の発生状況

「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 29 年)によると、振動に係る苦

情はいわき市で 6 件、古殿町で 0 件である。

(14)

3.1.2 水環境の状況

1. 水象の状況

(1)河川

事業実施想定区域及びその周囲の河川の状況は、第 3.1-10 図のとおりである。事業実

施想定区域の北側には鮫川水系の二級河川である鮫川及び戸草川が、南側には鮫川水系

の二級河川である荷路夫川等がある。

(2)海域

事業実施想定区域及びその周囲に海域は存在しない。

2. 水質の状況

(1)河川の水質

事業実施想定区域及びその周囲では水質測定は実施されていない。

(2)地下水の水質

「水質年報(平成 28 年度)」(福島県、平成 30 年)によると、地下水の水質の状況を

把握するため、平成 28 年度は福島県において概況調査が 55 地点、継続監視調査が 189

地点で実施されているが、事業実施想定区域及びその周囲においては調査は実施されて

いない。

(3)水質に係る苦情の発生状況

「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 29 年)によると、水質汚濁に係

る苦情はいわき市で 9 件、古殿町で 0 件である。

3. 水底の底質の状況

「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 29 年)によると、福島県では、

水底の底質のダイオキシン類による汚染状況を調査している。

事業実施想定区域及びその周囲に調査地点はないが、事業実施想定区域から約 15km

離れた鮫川橋で調査が実施されている。調査結果は第 3.1-15 表のとおりであり、環境基

準を達成している。

第 3.1-15 表 底質のダイオキシン類調査結果(平成 28 年度)

所在地 水域名称 地点名称 測定値 (pg-TEQ/g) 環境基準 いわき市 鮫川 鮫川橋 3.2 150 pg-EQ/g 〔「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 29 年)より作成〕

(15)

第 3.1-10 図 河川及び水質調査地点の状況

「国土数値情報(河川データ)」(国土交通省 国土政策局国土情報課 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) より作成

(16)

3.1.3 土壌及び地盤の状況

1. 土壌の状況

(1)土壌

事業実施想定区域及びその周囲における土壌の状況は第 3.1-11 図のとおりである。

事業実施想定区域は主に乾性褐色森林土壌及び褐色森林土壌からなっている。

(2)土壌汚染

「土壌汚染対策法に基づく要措置区域・形質変更時要届出区域(平成 30 年 5 月 31 日

現在)」(環境省 HP、平成 30 年)によると、事業実施想定区域及びその周囲において、

「土壌汚染対策法」(平成 14 年法律第 53 号、最終改正:平成 29 年 6 月 2 日)に基づく

要措置区域及び形質変更時要届出区域の指定はない。

(3)土壌汚染に係る苦情の発生状況

「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 29 年)によると、土壌汚染に係

る苦情はいわき市及び古殿町ともに 0 件である。

2. 地盤の状況

(1)地盤沈下の状況

「平成 28 年度 全国の地盤沈下地域の概況」(環境省、平成 30 年)によると、事業実

施想定区域及びその周囲において、地盤沈下は確認されていない。

(2)地盤沈下に係る苦情の発生状況

「平成 28 年度 環境等測定調査結果」(福島県、平成 29 年)によると、地盤沈下に係

る苦情はいわき市及び古殿町ともに 0 件である。

(17)

第 3.1-11 図 土壌図

「土地分類基本調査 土壌図[竹貫]」(福 島県、平成 10 年) 「土地分類基本調査 土壌図[川部・小名 浜]」(福島県、平成 6 年) より作成

(18)

3.1.4 地形及び地質の状況

1. 地形の状況

事業実施想定区域及びその周囲における地形の状況は第 3.1-12 図のとおりである。事

業実施想定区域内は一般斜面が多くを占め、一部に山頂緩斜面、山麓緩斜面、急斜面が

分布している。

また、「日本の典型地形」((財)日本地図センター、平成 11 年)によると、第 3.1-16

表及び第 3.1-13 図のとおり、事業実施想定区域及びその周囲に「三株山」、「阿武隈高

地」、「多賀山地」が存在する。

第 3.1-16 表 事業実施想定区域及びその周囲における地形の状況(典型地形)

地形項目 名 称 準平原遺物 三株山 残丘 隆起準平原 阿武隈高地 多賀山地 〔「日本の典型地形」((財)日本地図センター、平成 11 年)より作成〕

2. 地質の状況

事業実施想定区域及びその周囲における表層地質の状況は第 3.1-14 図のとおりである。

事業実施想定区域内は変成岩及び深成岩からなり、事業実施想定区域周囲には未固結

堆積物及び固結堆積物等が分布している。

3. 重要な地形・地質

「日本の地形レッドデータブック第 1 集、第 2 集」(日本の地形レッドデータブック

作成委員会、平成 12、14 年)において選定された保存すべき地形は存在しない。また、

事業実施想定区域及びその周囲における「文化財保護法」(昭和 25 年法律第 214 号、最

終改正:平成 26 年 6 月 13 日)、「福島県文化財保護条例」(昭和 45 年福島県条例第 43 号)

及び「いわき市文化財保護条例」(昭和 43 年いわき市条例第 8 号)に基づく、地質に係

る天然記念物は、第 3.1-17 表及び第 3.1-15 図のとおりであり、「井戸沢断層(塩ノ平断

層)」がある。

第 3.1-17 表 重要な地形・地質の状況

種類 名称 所在地 天然記念物 井戸沢断層(塩ノ平断層) 田人町黒田字塩ノ平 〔「指定文化財」(いわき市 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)より作成〕

(19)

第 3.1-12 図 地形分類図

「土地分類基本調査 地形分類図[竹貫]」(福島 県、平成 10 年)「土地分類基本調査 地形分類図 [川部・小名浜]」(福島県、平成 6 年) より作成

(20)

第 3.1-13 図 典型地形の状況

「 日 本 の 典 型 地 形 」(( 財 ) 日 本 地 図 セ ン タ ー、平成 11 年) より作成

(21)

第 3.1-14 図 表層地質図

「土地分類基本調査 表層地質図[竹貫]」(福島県、平 成 10 年)「土地分類基本調査 表層地質図[川部・小名 浜]」(福島県、平成 6 年) より作成

(22)

第 3.1-15 図 重要な地形・地質の状況

いわき市へのヒアリング(平成 30 年 6 月) より作成

(23)

3.1.5 動植物の生息又は生育、植生及び生態系の状況

1. 動物の生息の状況

動物の生息の状況は、当該地域の自然特性を勘案し、事業実施想定区域及びその周囲を

対象に、文献その他の資料により整理した。

文献その他の資料の調査範囲は、第 3.1-16 図のとおり、事業実施想定区域が含まれる 2

次メッシュ(1/25,000 地形図の図郭割の範囲に該当)として「上遠野」、「上平石」、「橋場」、

「 磐 城 新 宿 」 を 、 3 次メッシュ(5km メッシュ)として「55403477」、「55403572」、

「55403577」、「55404427」、「55404522」、「55404527」を選定し、対象市町村については、

いわき市、古殿町、鮫川村を対象とした。

(24)
(25)

(1)動物相の概要

動物の生息の状況は、当該地域の自然特性を勘案し、事業実施想定区域及びその周囲を対

象に文献その他の資料により整理した。

事業実施想定区域及びその周囲の動物相の概要を第 3.1-18 表に示す。哺乳類 19 種、鳥類

191 種、爬虫類 13 種、両生類 17 種、昆虫類 462 種、魚類 44 種及び底生動物 14 種の計 760

種が確認されている。

第 3.1-18 表(1) 動物相の概要

分 類 文献その他の資料名 確認 種数 主な確認種 哺 乳 類 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 2 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 6 種 ヒメヒミズ、ホンシュウヒミズ、アズマモ グラ、キクガシラコウモリ、アブラコウモ リ、ニホンザル、ノウサギ、ニホンリス、 ム サ サ ビ 、 ツ キ ノ ワ グ マ 、 タ ヌ キ 、 キ ツ ネ、テン、イタチ、ニホンアナグマ、カワ ウソ、ハクビシン、イノシシ、ニホンジカ (19 種) 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 4 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 7 種 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 5 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 6 種 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 6 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 3 種 「レッドデータブックふくしまⅡ-福島県の絶滅のおそれのあ る野生生物-(淡水魚類/両生・爬虫類/哺乳類)」(福島県生活 環境部環境共生領域 自然保護グループ、平成 15 年) 0 種 「いわき市史 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) 13 種 「鮫川村史 第一巻」(鮫川村、平成 13 年) 13 種 鳥 類 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 2 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 55 種 ヤ マ ド リ 、 キ ジ 、 コ ハ ク チ ョ ウ 、 オ シ ド リ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、コガ モ、カイツブリ、キジバト、ゴイサギ、ア オ サ ギ 、 コ サ ギ 、 ジ ュ ウ イ チ 、 ホ ト ト ギ ス、ツツドリ、アマツバメ、イソシギ、ト ビ、オオタカ、アオバズク、ヤマセミ、コ ゲラ、アオゲラ、チゴモズ、カケス、オナ ガ、ヤマガラ、イワツバメ、ヒヨドリ、エ ナガ、キレンジャク、ミソサザイ、ムクド リ、カワガラス、クロツグミ、シロハラ、 ア カ ハ ラ 、 ツ グ ミ 、 ル リ ビ タ キ 、 オ オ ル リ、スズメ、キセキレイ、ビンズイ、アト リ、カワラヒワ、ベニマシコ、イカル、ホ オジロ、アオジ等 (191 種) 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 3 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 55 種 「生物多様性情報システム-ガンカモ類の生息調査-平成 20 年 ~平成 29 年調査結果」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 14 種 「環境省報道発表資料(平成 16 年 8 月 31 日)-希少猛禽類調 査(イヌワシ・クマタカ)の結果について-」(環境省 HP、閲 覧:平成 30 年 6 月) 1 種 「レッドデータブックふくしまⅠ-福島県の絶滅のおそれのあ る野生生物-(植物・昆虫類・鳥類)」(福島県生活環境部環 境共生領域 自然保護グループ、平成 14 年) 22 種 「平成 26 年度風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備 委託業務 報告書」(環境省自然環境局、平成 27 年) 0 種 「 鳥 類 等 に 関 す る 風 力 発 電 施 設 立 地 適 正 化 の た め の 手 引 き 」 (環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版) 2 種 「鳥類生息状況調査報告書」(福島県森林保全課、昭和 60 年) 33 種 「ふくしまの野鳥」(福島県森林整備課、平成 8 年) 111 種 「いわきの鳥」(戸澤章、平成 17 年) 88 種 「いわき市史 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) 127 種 「鮫川村史 第一巻」(鮫川村、平成 13 年) 75 種 爬 虫 類 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 4 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 0 種 ア カ ウ ミ ガ メ 、 オ サ ガ メ 、 ニ ホ ン イ シ ガ メ、ニホンヤモリ、ニホントカゲ、ニホン カナヘビ、シマヘビ、アオダイショウ、ジ ムグリ、シロマダラ、ヒバカリ、ヤマカガ シ、ニホンマムシ (13 種) 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 5 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 0 種 「レッドデータブックふくしまⅡ-福島県の絶滅のおそれのあ る野生生物-(淡水魚類/両生・爬虫類/哺乳類)」(福島県生活 環境部環境共生領域 自然保護グループ、平成 15 年) 1 種 「いわき市史 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) 11 種 「鮫川村史 第一巻」(鮫川村、平成 13 年) 8 種

(26)

第 3.1-18 表(2) 動物相の概要

分 類 文献その他の資料名 確認 種数 主な確認種 両 生 類 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 4 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 0 種 トウキョウサンショウウオ、トウホクサン ショウウオ、ハコネサンショウウオ、アカ ハライモリ、アズマヒキガエル、ニホンア マ ガ エ ル 、 タ ゴ ガ エ ル 、 ニ ホ ン ア カ ガ エ ル、ヤマアカガエル、トノサマガエル、ト ウキョウダルマガエル、ウシガエル、ツチ ガエル、ヌマガエル、シュレーゲルアオガ エル、モリアオガエル、カジカガエル (17 種) 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 5 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 6 種 「レッドデータブックふくしまⅡ-福島県の絶滅のおそれのある 野生生物-(淡水魚類/両生・爬虫類/哺乳類)」(福島県生活環 境部環境共生領域 自然保護グループ、平成 15 年) 3 種 「いわき市史 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) 16 種 「鮫川村史 第一巻」(鮫川村、平成 13 年) 11 種 昆 虫 類 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 2 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 2 種 オ ナ ガ グ モ 、 オ ツ ネ ン ト ン ボ 、 ギ ン ヤ ン マ、ヒメサナエ、シオカラトンボ、コカマ キリ、クツワムシ、ツユムシ、ヒガシキリ ギリス、スズムシ、エンマコオロギ、トノ サマバッタ、ハネナガイナゴ、ニホントビ ナナフシ、ニイニイゼミ、ヒメカメムシ、 ホシチャバネセセリ、チャバネセセリ、オ ナ ガ シ ジ ミ 、 オ オ ウ ラ ギ ン ス ジ ヒ ョ ウ モ ン、モンキアゲハ、モンキチョウ、アオオ サムシ、コクワガタ、コイチャコガネ、ナ ミハナムグリ、ルリオオキノコムシ、フタ スジハナカミキリ、オオルリハムシ、オオ アオゾウムシ、ヤマガタヒメバチ、クロオ オアリ、ニホンミツバチ等 (462 種) 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 4 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 70 種 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 5 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 69 種 「レッドデータブックふくしまⅠ-福島県の絶滅のおそれのある 野生生物-(植物・昆虫類・鳥類)」(福島県生活環境部環境共 生領域 自然保護グループ、平成 14 年) 4 種 「ふくしまの生き物たち」(福島民友新聞社、平成 17 年) 3 種 「新・福島の蝶」(渡辺浩、平成 29 年) 54 種 「いわき市史 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) 383 種 「鮫川村史 第一巻」(鮫川村、平成 13 年) 166 種 魚 類 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 4 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 0 種 スナヤツメ北方種、ニホンウナギ、コイ、 キンブナ、ヤリタナゴ、カネヒラ、オイカ ワ、ウグイ、モツゴ、ホンモロコ、カマツ カ、ニゴイ、ドジョウ、シマドジョウ、ギ ギ、ギバチ、ナマズ、ワカサギ、アユ、ニ ジ マ ス 、 サ ク ラ マ ス ( ヤ マ メ ) 、 カ ダ ヤ シ、イトヨ降海型、カジカ、マハゼ、ヨシ ノボリ類、チチブ、カムルチー等 (44 種) 「生物多様性情報システム-基礎調査データベース検索-(第 5 回動植物分布調査)」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 0 種 「レッドデータブックふくしまⅡ-福島県の絶滅のおそれのある 野生生物-(淡水魚類/両生・爬虫類/哺乳類)」(福島県生活環 境部環境共生領域 自然保護グループ、平成 15 年) 3 種 「いわきの淡水魚」(永山茂雄、平成 5 年) 38 種 「いわき市史 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) 9 種 「鮫川村史 第一巻」(鮫川村、平成 13 年) 17 種 底 生 動 物 「いわき市史 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) 14 種 ナミウズムシ、ミヤマウズムシ、カズメウ ズ ム シ 、 ヌ マ エ ビ 、 ヌ カ エ ビ 、 テ ナ ガ エ ビ、スジエビ、アメリカザリガニ、サワガ ニ、クロベンケイガニ、アカテガニ、ベン ケイガニ、モクズガニ、アシハラガニ (14 種) 合 計 760 種 注:哺乳類、爬虫類、両生類、昆虫類、魚類及び底生動物の種名は「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成 29 年度 生物リスト」(河川環境データベース 国土交通省、平成 29 年)、鳥類の種名は、「日本鳥類目録 改訂第 7 版」(日本鳥 学会 平成 24 年)に準拠した。

(27)

「平成 26 年度風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備委託業務 報告書」

(環境省自然環境局、平成 27 年)によると、第 3.1-17 図のとおり、事業実施想定区域

及びその周囲はガン類・ハクチョウ類の渡り経路となっていないことが示されている。

「生物多様性情報システム-ガンカモ類の生息調査-平成 20 年~平成 29 年調査結果」

(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)においては、ガン・カモ・ハクチョウ類の渡来数

が掲載されている。事業実施想定区域及びその周囲にある調査地点は、第 3.1-18 図のと

おり「入遠野ダム」、「入遠野川(落合橋)」、「高柴ダム」、「井戸沢-鮫川地点」の計 4 地

点であった。第 3.1-19 表のとおり、平成 20 年から平成 29 年までの調査において、コハ

クチョウ、オシドリ、マガモ、カルガモ、カワアイサ等の計 14 種が確認されている。

「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平

成 27 年修正版)によると、第 3.1-19 図~第 3.1-21 図のとおり、事業実施想定区域の周

囲において、サシバ(秋季)の渡り経路が確認されている。また、第 22 図~第

3.1-23 図に示す「環境省報道発表資料(平成 16 年 8 月 31 日)-希少猛禽類調査(イヌワ

シ・クマタカ)の結果について-」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)及び「鳥類等

に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正

版)によると、事業実施想定区域及びその周囲では、イヌワシの生息のメッシュは確認

されていないがクマタカの生息のメッシュが確認されている。

「風力発電立地検討のためのセンシティビティマップ」(環境アセスメントデータベ

ース“EADAS”〔イーダス〕、閲覧:平成 30 年 6 月)によると、第 3.1-24 図のとおり対

象事業実施区域及びその周囲は「注意喚起レベル C」及び「情報なし」に該当する。た

だし、注意喚起レベルで「情報なし」としたメッシュは、重要種が分布しておらず、集

団飛来地もないことから、注意喚起レベルが低いと評価された場合だけでなく、もとも

と鳥類の生息状況の情報そのものがない場合も含まれている。(注意喚起メッシュの作成

方法及びメッシュのランクについては、「参考資料:「地理情報システム(GIS):センシ

ティビティマップについて」」(環境アセスメントデータベース“EADAS”〔イーダス〕、

閲覧:平成 30 年 6 月)を参照。)

(28)

「平成 26 年度風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備委託業務 報告書」 (環境省自然環境局、平成 27 年)より作成

第 3.1-17 図 東北地方におけるガン類・ハクチョウ類の渡り状況

(29)

第 3.1-18 図 ガンカモ類の調査地点

「生物多様性情報システム-ガンカモ類の生息調 査-平成 20 年~平成 29 年調査結果」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) より作成

(30)

第 3.1-19 表 ガン・カモ・ハクチョウ類の渡来数

(単位:個体) 調査地点名 調査実施年 オオ ハク チョ ウ コハ クチ ョウ オシ ドリ マガ モ カル ガモ コガ モ オカ ヨシ ガモ ヒド リガ モ オナ ガガ モ ホシ ハジ ロ キン クロ ハジ ロ ホオ ジロ ガモ カワ アイ サ ミコ アイ サ 井戸沢- 鮫川地点 平成 20 年※ 10 平成 21 年 35 平成 22 年 9 平成 23 年 10 30 平成 24 年 9 平成 26 年 8 40 28 平成 27 年 2 4 平成 28 年 7 4 平成 29 年 200 4 高柴ダム 平成 20 年 7 21 平成 21 年 16 34 5 平成 22 年 4 124 18 16 6 平成 23 年 54 180 44 32 7 12 平成 24 年 7 321 74 24 平成 25 年 3 218 25 4 2 7 17 平成 26 年 22 397 117 25 6 24 29 平成 27 年 23 274 63 21 平成 28 年 9 137 47 2 8 12 平成 29 年 26 131 69 2 6 31 入遠野ダム 平成 20 年 13 8 平成 23 年 6 平成 24 年 5 平成 25 年 7 平成 27 年 7 平成 28 年 2 10 平成 29 年 6 入遠野川 (落合橋) 平成 25 年 30 平成 26 年 16 平成 27 年 4 16 平成 28 年 4 平成 29 年 13 注:1.調査は各年 1 月に行われている。 2.調査対象種のうち、確認されていない種については省いた。 3.調査実施年のうち、ガン・カモ・ハクチョウ類が確認されていない年については省いた。 4.カルガモは国内では留鳥とされているが、季節的に移動をすることがあるため記載することとした。 5.※:調査地点名が井戸沢(鮫川)であった。しかし緯度経度が同一であったため、「井戸沢-鮫川地点」とした。 〔「生物多様性情報システム-ガンカモ類の生息調査-平成 20 年~平成 29 年調査結果」(環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)より作成〕

(31)

〔「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版)より作成〕

第 3.1-19 図(1) ノスリの渡り経路(春季)

〔「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版)より作成〕

第 3.1-19 図(2) ノスリの渡り経路(秋季)

事業実施想定区域 事業実施想定区域 事業実施想定区域 事業実施想定区域

(32)

〔「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版)より作成〕

第 3.1-20 図(1) サシバの渡り経路(春季)

〔「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版)より作成〕

第 3.1-20 図(2) サシバの渡り経路(秋季)

事業実施想定区域 事業実施想定区域 事業実施想定区域 事業実施想定区域

(33)

〔「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版)より作成〕

第 3.1-21 図(1) ハチクマの渡り経路(春季)

〔「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版)より作成〕

第 3.1-21 図(2) ハチクマの渡り経路(秋季)

事業実施想定区域 事業実施想定区域 事業実施想定区域 事業実施想定区域

(34)

第 3.1-22 図 イヌワシ分布メッシュ図

「環境省報道発表資料(平成 16 年 8 月 31 日)-希少猛禽類調査(イヌワシ・クマタカ)の結果について-」 (環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版) より作成

第 3.1-23 図 クマタカ分布メッシュ図

「環境省報道発表資料(平成 16 年 8 月 31 日)-希少猛禽類調査(イヌワシ・クマタカ)の結果について-」 (環境省 HP、閲覧:平成 30 年 6 月) 「鳥類等に関する風力発電施設立地適正化のための手引き」(環境省、平成 23 年、平成 27 年修正版) より作成

(35)

第 3.1-24 図 センシティビティマップ

「風力発電立地検討のためのセンシティビティマップ」

(36)

参考資料:「地理情報システム(GIS):センシティビティマップについて」

(環境アセスメントデータベース“EADAS”〔イーダス〕、閲覧:平成 30 年 6 月) ◆注意喚起メッシュの作成方法 【重要種】 まずバードストライクとの関連性が高い種や生息地の改変に鋭敏な種を 10 種選定し、それぞれ程度の高い方から 3、 2、1 とランク付けを行いました。 重要種の選定は、はじめに環境省レッドリストから絶滅危惧種・野生絶滅種に記載されている 98 種を抽出しました。 次に、生息環境と陸域風力の設置場所との関係、バードストライクの事例の有無、風車との関連性(McGuinness et al.2015)等から風力との関係が注目される重要種として 10 種を選定しました。このうち、「個体数が極小」、「個体数が 少なく減少傾向」、「生息地が局所的で生息地の減少の影響が大きくかつ生息環境が特殊」のいずれかに該当するイヌワ シ、シマフクロウ、チュウヒ、オオヨシゴイ、サンカノゴイをランク 3 とし、それ以外の種については、国内でのバー ドストライクの事例が多いオジロワシをランク 2、事例が少ないもしくは関係が不明のクマタカ、オオワシ、タンチョ ウ、コウノトリをランク 1 としました。 最後に、重要種が分布している 10km メッシュにその重要種のランクを付け、10 種のメッシュを重ね合わせました。 同一メッシュに複数の重要種が分布する場合には、最も大きいランクをそのメッシュに付けました。 【集団飛来地】 集団飛来地については、ガン類、ハクチョウ類、カモ類、シギ・チドリ類、カモメ類、ツル類(ナベヅル・マナヅ ル)、ウミネコの繁殖地、その他の水鳥類、海ワシ類及びその他の猛禽類を対象としました。水鳥類については、はじ めにラムサール条約湿地に指定されている場所の個体数データ(モニタリングサイト 1000 調査)を基に、分類群ごと に個体数の基準を 3、2、1 とランク付けました(個体数の多いものはランクが高くなります)。 同様に、海ワシ類は「2016 年のオオワシ・オジロワシ一斉調査結果について」(オジロワシ・オオワシ合同調査グル ープ,2016)の個体数データから、猛禽類は「平成 27 年度風力発電施設に係る渡り鳥・海ワシ類の情報整備委託業務報 告書,風力発電施設立地適正化のための手引きに関する資料」(環境省自然環境局野生生物課,2016)の個体数データから、 個体数の基準をランク付けしました。 これらの基準を用いて、現地調査結果や文献による個体数データについて 10km メッシュごとにランクを付けました。 なお、集団飛来地のヒアリング調査結果の情報があるメッシュは一律ランク 1 を、集団飛来地に関連するラムサー ル条約湿地及び国指定鳥獣保護区は一律ランク 3 を付けています。 【重要種と集団飛来地の重ね合わせ】 最後に、メッシュごとに重要種と集団飛来地のランクを合計して、メッシュのランクを決定しました(第 3.1-25 図)。 メッシュのランクに応じて、注意喚起レベルを決定しました(第 3.1-20 表)。

第 3.1-25 図 重要種と集団飛来地の

メッシュの重ね合わせ

第 3.1-20 表 メッシュのランクと

注意喚起レベル

(37)

(2)動物の重要な種

動物の重要な種は、「(1)動物相の概要」で確認された種について、第 3.1-21 表の選定基

準に基づき、学術上または希少性の観点から選定した。その結果は第 3.1-22 表のとおりであ

り、哺乳類 1 種、鳥類 63 種、爬虫類 7 種、両生類 6 種、昆虫類 28 種、魚類 8 種及び底生動

物 1 種の合計 114 種が確認されている。

動物の重要な種のうち、注目すべき動物として、以下の種が挙げられる。

・「文化財保護法」(昭和 25 年法律第 214 号、最終改正:平成 26 年 6 月 13 日)に基づいて、

カワウソが特別天然記念物に、ヒシクイ、マガン、オオワシが天然記念物に指定されてい

る。

・「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」(平成 4 年法律第 75 号、最

終改正:平成 29 年 6 月 2 日)に基づいて、オオワシ、クマタカ、ハヤブサは国内希少野

生動植物種に指定されている。

・「環境省レッドリスト 2018」(環境省、平成 30 年)において、カワウソが絶滅として選定

されており、ウミスズメ、チゴモズ、オオウラギンヒョウモン、ゼニタナゴ、ホンモロコ

が絶滅危惧 IA 類に選定されている。

・「ふくしまレッドリスト 2017 年版」(福島県、平成 29 年)において、カワウソ、オオウラ

ギンヒョウモンが絶滅として選定されており、トウキョウサンショウウオ、チャマダラセ

セリ、クロシジミ、ミヤマシジミ、アサカミキリが絶滅危惧Ⅰ類に、ウズラ、タマシギ、

チゴモズ、アカモズ、ゼニタナゴが絶滅危惧 IA 類に選定されている。

・「福島県野生動植物の保護に関する条例」(平成 16 年福島県条例第 23 号)において、コア

ジサシ、ゼニタナゴが特定希少野生動植物として選定されている。

(38)

第 3.1-21 表 動物の重要な種の選定基準

選定基準 文献その他の資料 ① 「文化財保護法」(昭和 25 年 法律第 214 号、最終改正:平 成 26 年 6 月 13 日)、「福島県 文化財保護条例」(昭和 45 年 条例第 43 号)、「いわき市文化 財保護条例」(昭和 43 年条例 第 8 号)、「古殿町文化財保護 条 例 」( 昭 和 44 年 条 例 第 9 号 ) 及 び 「 鮫 川 村 文 化 財 保 護 条 例 」( 昭 和 46 年 条例第 15 号)に基づく天然記念物 特天:特別天然記念物 天:天然記念物 「国 指定文化財 等データベ ース」(文化庁 HP、閲覧: 平成 30 年 6 月)、「国・県指 定文化財(国・県別)」(福 島 県 教 育 委 員 会 文 化 財 課 HP 、 閲 覧 : 平 成 30 年 6 月 )、「 い わ き 市 の 文 化 財 」 (いわき市 HP、閲覧:平成 30 年 6 月)、「文化財」(古 殿町 HP、閲覧:平成 30 年 6 月 )及び「県 (村)指定 文化財一覧」(鮫川村 HP、 閲覧:平成 30 年 6 月) ② 「 絶 滅 の お そ れ の あ る 野 生 動 植物の種の保存に関する法律」 (平成 4 年法律第 75 号、最終 改正:平成 29 年 6 月 2 日)及 び 「 絶 滅 の お そ れ の あ る 野 生 動 植 物 の 種 の 保 存 に 関 す る 法 律施行令」(平成 5 年政令第 17 号、最終改正:平成 30 年 1 月 31 日)に基づく国内希少野生 動植物種等 国内:国内希少野生動植物種 緊急:緊急指定種 「絶 滅のおそれ のある野生 動植 物の種の保 存に関する 法律施行令」(平成 5 年政令 第 17 号、最終改正:平成 30 年 1 月 31 日) ③ 「 環 境 省 レ ッ ド リ ス ト 2018」 (環境省、平成 30 年)の掲載 種 EX:絶滅・・・我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 EW:野生絶滅・・・飼育・栽培下でのみ存続している種 CR+EN:絶滅危惧Ⅰ類・・・絶滅の危機に瀕している種 (現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作 用する場合、野生での存続が困難なもの) CR:絶滅危惧ⅠA 類・・・ごく近い将来における野生での 絶滅の危険性が極めて高いもの EN:絶滅危惧ⅠB 類・・・ⅠA 類ほどではないが、近い将 来における野生での絶滅の危険性が高いもの VU:絶滅危惧Ⅱ類・・・絶滅の危険が増大している種(現 在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用す る場合、近い将来「絶滅危惧Ⅰ類」のカテゴリー に移行することが確実と考えられるもの) NT:準絶滅危惧・・・存続基盤が脆弱な種(現時点での絶 滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては 「絶滅危惧」に移行する可能性のある種) DD:情報不足・・・評価するだけの情報が不足している種 LP:絶滅のおそれのある地域個体群・・・地域的に孤立し ている個体群で、絶滅のおそれが高いもの 「環 境省報道発 表資料環境 省レッドリスト 2018 の公表 について」(環境省 HP、閲 覧:平成 30 年 6 月) ④ 「ふくしまレッドリスト 2017 年版」(福島県、平成 29 年) の掲載種 EX:絶滅・・・我が国ではすでに絶滅したと考えられる種 EW:野生絶滅・・・飼育・栽培下でのみ存続している種 CR+EN:絶滅危惧Ⅰ類・・・絶滅の危機に瀕している種 (現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用 する場合、野生での存続が困難なもの) CR:絶滅危惧ⅠA 類・・・ごく近い将来における野生での絶 滅の危険性が極めて高いもの EN:絶滅危惧ⅠB 類・・・ⅠA 類ほどではないが、近い将 来における野生での絶滅の危険性が高いもの VU:絶滅危惧Ⅱ類・・・絶滅の危険が増大している種(現在 の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場 合、近い将来「絶滅危惧Ⅰ類」のカテゴリーに移行 することが確実と考えられるもの) NT:準絶滅危惧・・・存続基盤が脆弱な種(現時点での絶 滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては 「絶滅危惧」に移行する可能性のある種) DD:情報不足・・・評価するだけの情報が不足している種 LP:絶滅のおそれのある地域個体群・・・地域的に孤立し ている個体群で、絶滅のおそれが高いもの 「 ふ く し ま レ ッ ド リ ス ト ( 2017 年 版 ) に つ い て 」 ( 福 島 県 HP、 閲 覧 : 平 成 30 年 6 月) ⑤ 「 福 島 県 野 生 動 植 物 の 保 護 に 関する条例」(平成 16 年福島 県条例第 23 号)に基づく特定 希少野生動植物 特:特定希少野生動植物・・・希少野生動植物のうち、人 為の影響により存続に著しい支障を来す事情が生じ るなど、特に保護を図る必要があるもの 「特 定希少野生 生物につい て」(福島県生活環境部自然 保護課 HP、閲覧:平成 30 年 7 月)

(39)

第 3.1-22 表(1) 動物の重要な種

分類 目名 科名 種名 選定基準 ① ② ③ ④ ⑤ 哺乳類 (1 種) ネコ イタチ カワウソ 特天 EX※1 EX 鳥類 (63 種) キジ カモ キジ カモ ウズラ サカツラガン VU DD CR ヒシクイ 国天 VU NT マガン 国天 NT NT オシドリ DD NT トモエガモ VU NT シノリガモ LP※2 NT カツオドリ ウ ヒメウ EN EN ペリカン サギ ヨシゴイ NT VU ミゾゴイ VU EN ササゴイ NT アマサギ NT チュウサギ NT NT コサギ NT ツル クイナ クイナ NT ヒクイナ NT EN バン NT カッコウ カッコウ カッコウ NT ヨタカ ヨタカ ヨタカ NT NT チドリ チドリ タゲリ NT ケリ DD EN シロチドリ VU NT セイタカシギ セイタカシギ VU NT シギ ヤマシギ DD オオジシギ NT VU ホウロクシギ VU VU ツルシギ VU NT タカブシギ VU キョウジョシギ NT ハマシギ NT NT タマシギ タマシギ VU CR カモメ ズグロカモメ VU コアジサシ VU EN 特 ウミスズメ ウミスズメ CR NT タカ ミサゴ ミサゴ NT NT タカ オオワシ 国天 国内 VU EN ハイタカ NT NT オオタカ NT VU サシバ VU NT クマタカ 国内 EN EN フクロウ フクロウ オオコノハズク DD コノハズク VU フクロウ NT アオバズク VU ブッポウソウ カワセミ アカショウビン NT ヤマセミ NT ハヤブサ ハヤブサ チョウゲンボウ NT ハヤブサ 国内 VU VU スズメ サンショウクイ サンショウクイ VU NT カササギヒタキ サンコウチョウ NT モズ チゴモズ CR CR アカモズ EN CR ヒバリ ヒバリ NT ツバメ コシアカツバメ NT ヨシキリ オオヨシキリ NT コヨシキリ NT セッカ セッカ NT

(40)

第 3.1-22 表(2) 動物の重要な種

分類 目名 科名 種名 選定基準 ① ② ③ ④ ⑤ 鳥類 (63 種) スズメ ヒタキ マミジロ NT トラツグミ NT クロツグミ NT アカハラ NT コサメビタキ NT ホオジロ ホオアカ VU 爬虫類 (7 種) 有鱗 トカゲ ヒガシニホントカゲ NT タカチホヘビ タカチホヘビ DD ナミヘビ ジムグリ DD シロマダラ NT ヒバカリ NT ヤマカガシ NT クサリヘビ ニホンマムシ NT 両生類 (6 種) 有尾 サンショウウオ バンダイハコネサンショウウオ NT NT イモリ アカハライモリ NT NT 無尾 ヒキガエル アズマヒキガエル NT アカガエル ニホンアカガエル NT トウキョウダルマガエル NT NT アオガエル カジカガエル NT 昆虫類 (28 種) トンボ イトトンボ モートンイトトンボ NT カワトンボ アオハダトンボ NT ヤンマ カトリヤンマ VU サナエトンボ タベサナエ NT バッタ クツワムシ クツワムシ DD バッタ カワラバッタ NT クルマバッタ DD チョウ セセリチョウ ホシチャバネセセリ EN NT ギンイチモンジセセリ NT チャマダラセセリ EN CR+ EN ヘリグロチャバネセセリ NT シジミチョウ クロシジミ EN CR+ EN ヒメシジミ本州・九州亜種 NT ミヤマシジミ EN CR+ EN タテハチョウ ウラギンスジヒョウモン VU オオウラギンヒョウモン CR EX オオムラサキ NT シロチョウ ツマグロキチョウ EN NT ヤマキチョウ EN コウチュウ オサムシ アカガネオサムシ本州亜種 VU オサムシモドキ DD キベリマルクビゴミムシ EN コガネムシ アカマダラハナムグリ DD オオフタホシマグソコガネ DD カミキリムシ アサカミキリ VU CR+ EN ハムシ オオルリハムシ NT NT クロガネネクイハムシ NT ハチ ミツバチ クロマルハナバチ NT 魚類 (8 種) ヤツメウナギ ヤツメウナギ スナヤツメ北方種 VU EN ウナギ ウナギ ニホンウナギ EN DD コイ ドジョウ ドジョウ NT DD ヒガシシマドジョウ NT ホトケドジョウ EN VU ナマズ ギギ ギバチ VU EN サケ サケ サクラマス(ヤマメ) NT カサゴ カジカ カジカ EN※6 EN※7

(41)

第 3.1-22 表(3) 動物の重要な種

分類 目名 科名 種名 選定基準 ① ② ③ ④ ⑤ 底生動物 (1 種) エビ テナガエビ テナガエビ DD 合計 29 目 59 科 114 種 4 種 3 種 66 種 98 種 1 種 注:1.選定基準は、第 3.1-21 表のとおりである。 2.種名・配列は原則として、哺乳類、爬虫類、両生類、昆虫類、魚類及び底生動物は「河川水辺の国勢調査のため の生物リスト 平成 29 年度生物リスト」(河川環境データベース 国土交通省、平成 29 年)、鳥類は「日本鳥類 目録 改訂第 7 版」(日本鳥学会、平成 24 年)に準拠した。 3.※は以下のとおりである。 ※1:ニホンカワウソ本州以南亜種で掲載。※2:東北地方以北の繁殖個体群で掲載。※3:阿武隈高地のモリア オガエルで掲載。※4:福島県以南の太平洋系陸封型、本州のニホンイトヨで掲載。※5:太平洋系陸封型で掲載。 ※6:小卵型(EN)、中卵型(EN)、大卵型(NT)で掲載。※7:大卵型(EN)、ウツセミカジカ(カジカ小卵型)(NT) で掲載。 4.ミゾゴイについては、有識者ヒアリングにおいて新たに生息している可能性を確認したことにより追記した。 5.タカチホヘビについては、有識者ヒアリングにおいて新たに生息している可能性を確認したことにより追記した。 6.有識者ヒアリングにより、生息が確認されていないものについては削除することとした。 7.有識者ヒアリングにおいて、ニホントカゲはヒガシニホントカゲ、ハコネサンショウウオはバンダイハコネサン ショウウオ、シマドジョウはヒガシシマドジョウと確認したことにより、それぞれ重要種として選定した。

(3)注目すべき生息地

事業実施想定区域及びその周囲には、注目すべき生息地は確認されなかった。

(42)

2. 植物の生育及び植生の状況

植物相及び植生の状況は、当該地域の自然特性を勘案し、事業実施想定区域及びその

周囲を対象として、文献その他の資料により整理した。

(1)植物相の概要

第 3.1-23 表に示す文献その他の資料により確認された事業実施想定区域及びその周囲

の植物相の概要を第 3.1-24 表に示す。維管束植物(シダ植物及び種子植物)が 1,383 種

確認されている。

第 3.1-23 表 文献その他の資料(植物相)

No. 文献その他の資料名 調査範囲 1 「レッドデータブックふくしまⅠ-福島県の絶滅のおそれのある野 生生物-(植物・昆虫類・鳥類)」(福島県生活環境部環境共生領 域 自然保護グループ、平成 14 年) 対象メッシュ 2 「福島県植物誌(1987)」(福島県植物誌編纂委員会、昭和 62 年) いわき市、いわき市田人、 いわき市朝日山、いわき市 御斉所峠、東白川郡鮫川 村、東白川郡古殿町※、東 白川郡三株山※ 3 「いわき植物誌」(湯澤陽一、平成 26 年) 上平石-3、上平石-4、上遠 野-1、上遠野-2、盤城新宿-2、橋場-4 4 「いわきの植物絶滅危惧種調査報告書」(福島県いわき市教育委員 会、平成 4 年) 対象メッシュ 5 「いわきの植物分布限界種調査報告書」(福島県いわき市教育委員 会、平成 3 年) 対象メッシュ 6 「いわき市史・第五巻 自然・人文」(いわき市、昭和 48 年) いわき市、いわき市鮫川流域、いわき市四時川流域 7 「鮫川村史 第一巻 通史・民俗編」(鮫川村、平成 13 年) 鮫川村 8 「フロラ福島」(福島県植物誌編纂委員会及び福島県植物研究会、 昭和 57 年~平成 28 年) 事業想定区域及びその周囲 注:※平成 6 年 4 月 1 日、東白川郡から石川郡古殿町となったため、文献記載のとおり「東白川郡古殿町」、「東白川 郡三株山」とした。

参照

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