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自尊感情が社会的排除・拒絶への反応に及ぼす効果

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(1)

自尊感情が社会的排除・拒絶への反応に及ぼす効果

その他のタイトル Impact of self‑esteem on responses to social exclusion and rejection

著者 遠藤 由美

雑誌名 関西大学社会学部紀要

巻 37

号 2

ページ 29‑41

発行年 2006‑03‑25

URL http://hdl.handle.net/10112/12309

(2)

関西人学『社会学部紀要』第

3 7

巻第

2

2 0 0 6 , p p . 2 9 ‑ 4 1   ISSN 0 2 8 7 ‑ 6 8 1 7  

自尊感情が社会的排除・拒絶への反応に及ぼす効果

I m p a c t  o f  s e l f ‑ e s t e e m  on r e s p o n s e s   t o  s o c i a l  e x c l u s i o n  and r e j e c t i o n  

Y u r n i  ENDO 

A b s t r a c t  

The p r e s e n t  s t u d y  was c o n d u c t e d  t o  examine t h e  m o d e r a t i n g  e f f e c t s  o f  s e l f ‑ e s t e e m  on r e s p o n s e s  t o  s o c i a l   e x c l u s i o n  and r e j e c t i o n .  U n i v e r s i t y  s t u c ! P n t s  who were a s s i g n e d  t o   e i t h e r  an e x c l u s i o n  c o n d i t i o n  o r  a  r e j e c t i o n  c o n d i t i o n  r e a d  a  v i g n e t t e  i n  which a  h y p o t h e s i z e d  main c h a r a c t e r  was i m p l i c i t l y  e x c l u d e d  from a  g r o u p  a c t i v i t y  o r  r e j e c t e d  e v e n  t h o u g h  h e  o r  s h e  had a s k e d  t o  j o i n  i t .   P a r t i c i p a n t s  were t h e n  a s k e d  v a r i o u s   q u e s t i o n s  i n c l u d i n g  p e r c e i v e d  a c c e p t a n c e ,  a f f e c t ,  s o c i a b i l i t y ,  e x p e c t e d  a c c e p t a n c e  by t h e i r  f r i e n d s  and t h e i r   r o m a n t i c  p a r t n e r s .  Both p a r t i d p a n t s  w i t h  l o w e r  s e l f ‑ e s t e e m  and t h o s e  

¥

t hh i g h e r  s e l f ‑ e s t P e m  t e n d

t o h a v e  more n e g a t i v e  e x p e r i e n c e  when t h e y  were i n  t h e  r e j e c t i o n  c o n d i t i o n  compared w i t h  when t h e y  were i n   t h e  e x c l u s i o n  c o n d i t i o n .  However, t h o s e  two g r o u p s  d i f f e r e d  i n  t h e i r  e x p e c t a t i o n s  o f  a c c e p t a n c e  hy t h e i r   f r i e n d s  and p a r t n e r s  when t h e y  were i n  t h e  e x c l u s i o n  c o n d i t i o n .  That i s ,   o n l y  p a r t i c i p a n t ; ;  w i t h  low s e l f ‑ esteem b u t  n o t  t h o s e  ¥ v i t h  h i g h  s e l f ‑ e s t e e m  lowered i t .   These r e s u l t s  were d i s c u s s e d  i n  r e l a t i o n  t o  t h e   n e g a t i v e  r e l a t i o n a l  s e l f ‑ v i e w s  o f  low s e l f ‑ P s t e e m  p e o p l e .  

l

e yw o r d s :  s e l f ‑ e s t e e m ,  s o c i a l  e x c l u s i o n ,  r e j e c t 1 0 n  

抄 録

本研究の目的は、社会的排除と拒絶への反応に対する自尊感情の影響を検討することである •e 大学牛は 排除条件と拒絶条件の

2

条件に割りあてられ、主人公が暗黙裏に排除されるか、または参加を希望したの に拒絶されるかのいずれかの仮訛的物語を読んだ。次に、知覚された受容、感情、社会性、友人や恋人か らの受容期待に関する種々の質間に回答したJ 自尊感情高群も低詳も排除より拒絶に対してより否定的な 反応を示した。しかし、この

2

群は排除条件において、友人・恋人からの受容期待では異なる反応を示し た。すなわち、排除条件において自尊感情低群だけが、受容期待を低めたのである。このような結果に対

して、自尊感情低群の杏定的関係的目己評価の観点から考察がなされた。

キーワード:日尊感情、社会的排除、拒絶

本研究は、平成

1 6

年度関西大学社会学部共同研究費において、研究課題「対人関係の光と影ー「絆」の形成、拒絶、

そして崩壊の社会心理学的研究」として研究費を受けたものの成果として公表するものである。

(3)

関西大学『社会学部紀要』第37巻第 2号

近年、進化心理学の隆盛の中で、適切な社会的関係を結び維持• 発展させようとするこ とが、人間がもっている最も根源的な欲求のひとつと考えられるようになってきている。

ヒトは霊長類としての出自故に、群で生きることを運命づけられており、社会的所属すな わち社会的ネットワークの中に位置を確保し他者と関わりあうことは、人間の至上課題と でもいうべきものである

( B a u m e i s t e r& L e a r y ,  1 9 9 5 )

。関係を結ぶことは必ず他者を必要 とし、自分がその関係を重要だと思うのと平衡して、他者もその関係を重要だとみなさな ければ成立しない。適切な関係を構築・維持するためには、関係を結ぶ当事者がそれぞれ、

自分たちの関係は重要でよい関係だとみなし、そこに自分のもつさまざまな資源を投入す ることが必要である(遠藤,

1 9 9 7 ;E n d o ,  H e i n e ,  & Lehman, 2 0 0 0 )

。その際、自分がこの関 係をどのように見なし、また相手をどのように受け止めているかは自分自身が把握してい る。しかし、相手がこの関係をどのように評価し、また関係を結ぶ相手であるこの私をど のように評価しているかについて、言い換えれば関係性に関する他者の心については、直 接は知り得ない。そこで、他者から私との関係がどの程度貴重で重要なものだと評価され るか、どの程度関係を結ぶに値する人間だとみなされているか(これを関係的評価ー

r e l a t i o n a l  v a l u e

という)に対して、人は敏感であることが求められる

( L e a r y ,2 0 0 1 ;  L e a r y  

&  B a u m e i s t e r ,  2 0 0 0 )

。肯定的な関係的評価は相手が私との関係を、少なくともある意味に おいて大切だと思っていることをあらわす。反対に、否定的な関係的評価は私が思ってい る程度と同等には、相手はこの関係にそして私に価値を置いていないことをあらわし、関 係性の構築・ 維持にはマイナスに働く。社会的動物としてのヒトは、他者を求め、社会的 絆のネットワークの中で生きるがゆえに、他者から与えられる関係的評価は心理的に重要

な意味をもち、無関心ではいられない。

これまでの研究において、人は他者から向けられた肯定的な関係的評価よりも、否定的 な関係的評価に対して極めて強く敏感に反応することが示されている

( L e a r y ,Tambor,  T e r d e l ,   &  Downs, 1 9 9 5 ;  W i l l i a m s  &  Z a d r o ,  2 0 0 5 )

。肯定的関係評価を得たことによるメリッ

トと、否定的関係評価を得たことによるデメリットは均衡しない。なぜなら、通常、人は 既存の親密な関係他者や関係をいくつか有しており、追加的に獲得する親密関係はそれほ ど大きな効用をもたらさないからである。それどころか、新規の関係の構築はそのための 時間やエネルギーなどの資源を新たに必要とし、それによって既存の親密関係維持に費や す資源が割愛されることになるから、全体として最低限必要な親密関係を維持することを も困難にする可能性がある。一方、他者からの否定的関係評価は、気づかずに放置してお くと相手からの自分に対する排除

( e x c l u s i o n )

や拒絶

( r e j e c t i o n )

などに結びつき、自

(4)

自尊感情が社会的排除・拒絶への反応に及ぼす効果(遠藤)

己にとって重大な損失を招く事態につながりかねない。そこで、このような危機的状況に 対して確実にかつ迅速に対応すべく、他者からの排除・拒絶のサインを危険信号として速 やかに検出し、かつ強い反応が生じるという結果が近年さまざまな領域の研究において報 告されるところとなっている

( B a u m e i s t e r ,Twenge, & N u s s ,  2 0 0 2 ;  E i s e n b e r g e r  & L i e b e r ‑ man, 2 0 0 5 ;  W i l l i a m s ,  2 0 0 1 )

では、他者からの私に対する否定的な反応を検出するため、我々人間は一体どのような 装置を備えているのだろうか。近年、注目されているのは感情である。我々人間には、自 己の生存にとって脅威となる事物(例:毒蛇など)を素早く検出し、恐怖や不安などの感 情を感じ取ることによって、環境内に発見したものが「脅威」であることを自らに知らし める機構が備わっている

(Ohman &  M i n e k a ,  2 0 0 1 )

。現代社会においては、自然環境と同 等あるいはそれ以上に社会的環境のもつインパクトが大きいが、そこにおいても、自己に 脅威を与えるものが存在する。それが他者からの排除や拒絶である。それらは、冷たい一 瞥であったり、あるいは単に呼びかけに対して返事をしないなど、必ずしも具体的な事物 として存在するという形をとるとは限らない。しかし、排除や拒絶あるいはそれを暗示す るようなサインなどから読み取る否定的な関係評価は、社会的動物である我々にとっては、

毒蛇や虎に遭遇することと同様に脅威として受け止められ、否定的感情を喚起する。

E i s e n b e r g e r

は、人の脳が自然界の脅威にも社会的脅威にも同じような反応を示すことを 報告している

( E i s e n b e r g e r &  L i b e r m a n ,  2 0 0 4 )

L e a r y   &  B a u m e i s t e r  ( 2 0 0 0 )

は、刻々と変化する社会的環境の中で、自尊感情が自己に 対する脅威的あるいは脅威となる可能性のある情報をいち早く検出し、感情として自分自 身に伝達する役割を担っている、と考えている。ソシオメータ

( s o c i o ‑ m e t e r )

理論と名

づけられたこの理論は、自尊感情の感情としての機能を強調し、脅威状況にあることを自

 

身に知らせる信号であると論じている。このような意味での自尊感情は、比較的安定した 状態や表象といった静的なものではなく、状況に応じて時々刻々変動するわけであるから、

いわゆる状態自尊感情

( s t a t es e l f ‑ e s t e e m )

と概念的に対応する。他者から受容されたと きに比べて他者から関わりを拒まれるときあるいはその結果孤立するとき、確かに自尊感 情が低下するという報告が数多くなされ

( L e a r y ,& Down,  1 9 9 5 ;  L e a r y ,   S p r i n g e r ,  N e g e l ,  

A n s e l l ,   &  E v a n s ,  1 9 9 8 ;  N e l z e c k ,  K o w a l s k i ,  L e a r y ,  B l e v i n s ,   &  H o l g a t e ,   1 9 9 7 )

、この理論の妥 当性が裏づけられている。脅威的状況に対するこのような高い応答性・ 反応性は、その状 況直後の対応を決定する際に有用であろう。我々は、燃料メータが燃料の残りが少ないこ とを示すと補給する。同様に、ソシオメータとしての自尊感情は、自己を取り巻く社会的

(5)

関西大学『社会学部紀要』第37巻第2

環境が見過ごせない状況にあることを、低下という反応によって本人に伝えるのである。

社会的状況において何か脅威的なことを発見したという信号が届いた場合、自分自身を点 検し、何か不都合な点があったと感じるならば修正する、あるいは、相手に取り入る、謝 罪するといったさまざまな方法で関係修復を試みる、さらにはその親密関係を断ち別の新 たな親密関係を維持する資源確保するなど、適切な関係のあり方を構築する際の一連の過 程をたどることが可能となる。従来の特性としての自尊感情の概念は極めて静的であり、

どのような形でオンラインとしての適応を生成するかを、そもそも問題にしていなかった。

現下の状況への反応性を、自尊感情の概念の中に取り込んだソシオメータ理論の功績は大 きい。状況への反応性を取り入れることによって、生きたダイナミックな適応過程を解き ほぐす l 歩を歩みだせることになったのである。

ところで、ソシオメータ説のいう自尊感情が現下の状況への反応性をもって適応に資す る状態自尊感情だとするなら、いわゆる特性自尊感情は適応には不必要なものだろうか。

遠 藤 ( 2 0 0 5 ) は 、 L e a r y ( 2 0 0 4 ) と 同 様 に 、 特 性 自 尊 感 情 は そ れ ま で の 個 人 史 に お け る 受 容―排除経験への個人の主観的サマリであり、長期間にわたる関係的評価の表象であると 考えている。このような自尊感情は、比較的安定した静的な性質をもつから、現下の状況

を受けて直ちに反応する信号としての役割には適さない。しかし、まだ現実として生起し ていない将来の事態への予測を創出する時には有用であると考えられる。人は将来を予ら かじめ推測するにあたって、過去経験を参照し、少しでも蓋然性の高い判断をしようとす るからである。そのように現在や将来を生きる上で役立つからこそ、高い記憶能力をもつ ことがヒトの生存上有利に働いたと思われる。

遠 藤 ( 2 0 0 5 ) は、まだ生起していない状況で自分がどのようにふるまうかを予測する際 に、特性としての自尊感情が影響することを次のような実験で検討した。まず、 L A N で つながれた P C 上でのボールゲームに匿名の仲間数名とともに参加した人が、自分のとこ ろにボールがほとんどこないことを経験する排除条件と、仲間と同じ程度にボールが来る ことを経験する受容条件を設定した。これらの

2

条件に、自尊感情の高い者(自尊感情高 群)と低い者(自尊感情低群)が約半々となるように、参加者を割りあてた。その結果、

社会性自己評定、ゲーム後の社会的相互作用選択やゲーム対戦相手ではない第戸者からの

受容予測において、自尊感情水準と実験条件の 2 つの要因の交互作用効果が見られ、自尊

感情高群では自己の関係的評価の高さを信じる傾向は 1 回きりの排除や受容経験の影響を

受けなかったが、自尊感情低群は排除経験による影響を受け、 1 度でも脅威的経験をする

と第三者からの受容にまで疑いをもち、積極的相互作用を控える傾向を示した。つまり、

(6)

自尊感情が社会的排除・拒絶への反応に及ぽす効果(遠藤)

眼前の他者から排除されるという脅威的状況に遭遇すると、相対的に否定的な関係性評価 の表象が活性化し、自分はたいていの場合高い関係性評価を得られる人間だということに 確信が持てなくなるために、受容予測に効果が現れたと考えられる。本研究の目的のひと つは、これを異なる方法で再現することにある。

本研究の第二の目的は、否定的関係評価について、より精密に検討することである。こ れまで、他者からの否定的関係評価は、さまざまな方法で実験的に操作されてきた。たと え ば 、 偽 性 格 検 査 の 結 果 将 来 孤 独 に な る と い う 診 断 を 与 え る も の

( B a u m e i s t e re t  a l . ,   2 0 0 2 )

、原因などが特定できない状況で参加する機会が与えられないもの

( W i l l i a m se t  a l . ,   2 0 0 0 )

、共同作業に従事したくないと他者から明言されるもの(山本,

2 0 0 3 )

、ペアとなる 他者の眼前で能力が低いというフィードバックが与えられるもの

( H e a t h e r t o n &  V o h s ,   2 0 0 0 )

などである。これらは与えられたネーミングこそざまざまであるが、受容条件との 対比において、否定的関係評価を現すものとして一様に考えられてきた。換言すれば、人 にとって否定的関係評価は繊細な問題ととらえながら、受容と非受容という単純な

2

項対 立的な検討が大多数を占めてきたのである。しかし非受容といっても、状況の意味が明確 であり、明らかに自分が相手からの評定的関係評価の対象になっていることを自覚できる 場合と、相手が自分に否定的評価をしているか否かに確信が持てない場合、あるいは相手 の否定的評価の対象が自分であるのかあるいはその状況にいる別の他者であるのかが明確 には判定できない場合などさまざまあるだろう。もし、他者からの否定的関係評価という

ものがとりわけ敏感にならざるを得ないほど重要な意味をもつのであるなら、人は否定性 の性質や強度をも弁別する能力を有し、それに対応して異なる反応を示すと考えられる。

社会的拒絶や排除、排斥に関する研究は否定的というラベルの下に、質的に異なる可能性 のある否定的関係評価を一括に取り扱ってきた経緯があり、否定的関係評価の程度や明確 さなどについてはほとんど注目してこなかった。そこで、本研究においては、本人の参加 希望にもかかわらず参加を認められない拒絶

( r e j e c t i o n )

と、原因について多様な解釈が 成立しうる状況で結局は参加機会が与えられない排除

( e x c l u s i o n )

とを取り上げ、感情 など直後の反応と、第三者からの受容期待など将来への態度に関わる反応とが、自尊感情 水準によってどのように異なるかを検討することとする。

方 法

予備調査:本実験に先立つ

2

週間前、特性自尊感情を測定するための予備調査を実施し

R o s e n b e r g

(1965) の自尊感情尺度(山本• 松井• 山成,

1 9 8 2

による日本語訳)、

YG

(7)

関西大学『社会学部紀要』第

3 7

巻第

2

格検査の

D

尺度を用い、それぞれ「全然あてはまらない

( 0 )

」から「とてもあてはまる

( 6 )

までの7段階尺度で回答を求めた。回答は匿名とし、本実験の回答とマッチングさせるた めに、生月日や学生番号の一部などを記入させた。

手続き:本実験は次のような手続きでおこなわれた。まず、質問紙を配布し、冒頭にあ る文章を読ませ、次ページ以降の設問に対して回答を求めた。最後に、予備調査と同じ様 式で生月日や学生番号の一部などを記入させ、予備調査の回答とのマッチングに用いた。

なお、欠席などで

2

回のデータがそろわない場合は、そのケースを除外した。

質問紙実験とし、

2

つの異なるバージョンを作成した。参加者は、いずれか

1

つのバー ジョンを与えられたが、異なるバージョンが存在することについてば情報が与えられなか った。排除条件は「あなたは、ある同好会に所属しています.先週、同好会の活動が終わ った後、同学年の人たち数人が今度の休みに遊びに行くらしく、待ち合わせ場所や行った 先で何をするかいろいろおしゃべりをしているのが聞こえてきましたあなたはそんな話 はその時までまったく知りませんでした.あなたは大きめの声で「さよなら」と言ってみ ました. しかし、まったく聞こえないのか、みんなはそのままおしゃべりを続けていたの で、黙って帰りました」という文章を初めに参加者に読ませる。他方、拒絶条件では、「あ なたは、ある同好会に所属しています.先週、同好会の活動が終わった後、同学年の人た ち数人が今度の休みに遊びに行くらしく、待ち合わせ場所や行った先で何をするかいろい ろおしゃべりをしているのが聞こえてきましたあなたはそんな話はその時までまった<

知りませんでした.あなたが「どこへ行くの? わたしも行きたい」と言うと、その人た ちは顔を見あわせながら「でも、もういろいろ決めちゃったから・・・」と言って、またみ んなで先ほどのおしゃべりに戻っていきました.」というビニエットを読ませた。その後、

以下のような種々の設問に対して回答を求めた。

知覚された受容度:描かれた状況に身を置いた場合に、受容―排除地位に関してどのよ うに感じるかについて、「その人たちから仲間として受け入れられている

( 1 )

」‑「その人 たちから排除されている

( 7 )

」、「その人たちと仲間としてつながっている

( 1 )

」‑「その人 たちとは仲間として断ち切れている (7)」、「仲間として歓迎されている

( 1 )

」‑「仲間とし て疎んじられている

( 7 )

」、の

3

項目において

7

段階評定を求めた.

感情:山本

( 2 0 0 3 )

を参考に、排除・拒絶経験に関連するだろうと思われる感情として、

気分がよいー気分が悪い、うれしいー落ち込んだ、孤独ー孤独でない、暗いー明るい、の びやかなー縮こまった、空虚ー充実した、ほっとしたー打ちひしがれた、浮き浮きした一 沈んだ、自分の中で人に対してやさしい気持ちー自分の中で人に対して敵意のある気持ち、

(8)

自尊感情が杜会的排除・拒絶への反応に及ぱす効果(遠藤)

を選定し

7

段階尺度で評定を求めた。

杜会性:「基本的には、私は周囲とうまくやっていける」「私はどんな人からも好かれる タイプだ」「私は誰とでも仲よくなれる」の3項目に対して、「まったく違う (1)‑「と てもそうだ(5)」までの 5段階尺度を用いて、自己評定を求めた。

受容期待:

D m 1 , , t y   ( 2 0 0 0 )

と遠藤

( 2 0 0 5 )

にならい、「あなたはノートを貸して欲しい とクラスの誰かに頼みたいが、その相手の人はノートを貸してくれるだろうか」など、他 者に要請をもちかける場面を想定させ、他者が肖分の要請を受け入れるか否かを予期させ る課題を設定した。回答には「全く可能性はない(1)」から「きわめてその可能性が高い

( 6 )

までの

6

段階尺度を用いた。

参加者:予備調杏参加は大学牛

117

名っ自尊感情尺度

(Rosenberg,1965)

Y G

性格検 在のD尺度の得点をそれぞれ求め、それぞれ G P群に分け、 2つの尺度のどちらにおいて もG群または P群と分類された者を自峠感情高群と自尊感情低群として抽出した。自尊感 情尺度においては、合計褐点が

30

以ドを

P

31

以卜を

G

群とし、

Y G

人格検査

D

尺度では

34

以上を

P

33

以下をG群とした。最終的に自尊感情高群として

44

名、自尊感情低群とし

35

名を抽出し、これら

7 9

名を実験参加者とした。

ちなみに、自尊感情得点と

Y G

検 査

D

尺度得点を用いて自尊感情(高・低)

X

地位条件

(排除•拒絶)の分散分析をおこなったところ、自尊感情群の主効果だけが有意となり(自 尊感情

F ( l ,   7 5 )  = 1 1 7 . 0 6 ,  P<.001;  D

尺度

F ( l ,   7 5 )  = 1 3 8 . 1 5 ,  P<.001)

、地位条件の主効果お よび地位条件と自尊感情群の交互作用効果は有意とならなかった。したがって、自尊感情 高群と自尊感情低群はともに、自尊感情水準および抑鬱水準において排除条件と拒絶条件 の間では違いが認められないことが確認された。なお、各群の自尊感情および D尺度の平 均得点と標準偏差は

Table 1

に示したとおりである。

T a b l e  1  Means and s t a n d a r d  d e v i a t i o n  o f  s e l f ‑ e s t e e m  and VG  t e s t  s c o r e s  i n  each g r o u p   S c o r e   E x c l u s i o n   R e j e c t i o n   S e l f ‑ e s t e e m   3 8 . 5 3  ( 5 . 6 9 )   3 7 . 5 6  ( 4 . 9 1 )   HSE G r o u p  

D  s c o r e   2 4 . 0 0  ( 7 . 8 7 )   2 3 . 1 6  ( 7 . 6 5 )   S e l f ‑ e s t e e m   2 2 . 7 3  ( 6 . 0 3 )   2 5 . 5 0  ( 6 . 0 9 )   LSE G r o u p  

D  s c o r e   4 3 . 6 0  ( 7 . 1 8 )   4 4 . 2 0  ( 7 . 4 2 )  

N o t e .  V a l u e s  i n  p a r e n t h e s e s  r e p r e s e n t  s t a n d a r d  d e v i a t i o n .  

(9)

関西大学『社会学部紀要』第

3 7

巻第

2

結 果 と 考 察

操作確認:

2

つの異なる質問紙バージョンにおける仮説的ストーリーが、それぞれ確実 に排除・拒絶として受け止められているか否かを確認するため、知覚された受容拒絶を測 定する

3

項目を検討した。

3

項目の

a

係数はきわめて高かった

( . 9 5 2 )

。そこで

3

項目の 合計得点を算出し、

2

(地位条件:排除・拒絶)

X  2 

(自尊感情:高・ 低)の分散分析を実 行した。その結果、平均値は排除条件でM=l7

. 6 3  ( S D = 3 . 3 0 )

、拒絶条件でM=l8.95(

S D = 2 . 4 2 )  

となり、地位条件の主効果が有意であった

( F ( l ,7 5 )  = 4 . 0 3 ,  P < . 0 5 )

。したがって、

2

つの タイプでは拒絶の方がより知覚された受容度が低く、

2

つのビニエットはそれぞれ参加者 に異なった関係的地位を示しているものとして受け止められ、操作の有効性が確認された。

感情:感情に関する

9

項目の評定結果は否定的な方が高得点となるように方向をそろえ た上で、因子分析(主成分分析法)を実行したところ、

1

因子構造で分散の

77.52%

を説 明することが明らかになった。また、

a

係 数

=.963

であることが判明したので、

9

項目の 合計得点を算出し、

2

(地位条件:排除・拒絶)

X  2 

(自尊感情:高・低)の分散分析を実 施した。その結果、地位条件の主効果が有意であった

( F ( l ,7 4 )  =  7 . 3 2 ,  P < . 0 1 )

が、自尊 感情の主効果、および自尊感情と地位条件の交互作用効果はともに有意水準には達しな かった。すなわち、自尊感情レベルにかかわらず、排除条件

( M = 5 2 . 5 5 ,SD=7.69)

よりも 拒絶条件

( M = 5 6 . 8 2 ,SD=5.88)

の方がより否定的な感情が生起することが明らかになった。

さまざまな解釈が成立する可能性をもった排除よりも、参加要請したにもかかわらず拒絶

58 

□ HSE  LSE

56 

i  墨 54  52 

50 

Exclusion  Rejection 

F i g u r e   1  N e g a t i v e  a f f e c t  a s  a  f u n c t i o n  o f  s e l f ‑ e s t e e m  a n d  e x c l u s i o n a r y  s t a t u s .  

N o t e .  HSE= H i g h  s e l f ‑ e s t e e m  g r o u p ,  LSE= Low s e l f ‑ e s t e e m  g r o u p .  

(10)

自尊感情が社会的排除・拒絶への反応に及ぼす効果(遠藤)

されたときの方が知覚された受容度が低く、即座に否定的な感情を経験することになり、

自尊感情水準はその傾向には影響しないことが示唆される

( F i g u r e1 )

次に、否定的感情が知覚された地位と対応しているかを検討するため、相関係数を求め たところ、

r = . 6 6 1( n = 7 7 ,  P < . 0 0 1 )

となり、強い相関が得られた。つまり、拒絶されたと 感じる程度が強いほど、否定的な感情を経験することが示唆された。

適応的生存にとって、現下の状況における他者からの否定的関係評価に敏感であること は不可欠であるとされている

( E i s e n b e r g e r

L i e b e r m a n ,  2 0 0 4 ;  L e a r y ,  2 0 0 4 )

。他者からの 否定的関係評価を意味する可能性がある情報を察知したとき、恐らくかなり初期の段階で 生起するのが感情反応であろう。生起感情は認知的処理資源をそれほど多く費やすことな く、素早くかつ確実に対応をとることを人に求め可能にする

(Ohman& M i n e k a ,  2 0 0 1 ;  

1 9 9 5 )

。感情が事象の脅威性を当人に伝達する役割を担っているなら、生起する感情 強度はある程度脅威の度合いに対応していると考えられる。本研究の結果において、拒絶 は知覚的受容度が低いという意味で排除よりも一層脅威的であるが、そこにおいて否定的 感情が強く生起することが示され、否定的感情が脅威「警告」情報として機能している可 能性が示唆された。また、警告情報であるならば、それは個人的性質にかかわらず機能す る必要があると考えられるが、否定的感情では自尊感情水準による相違が認められない、

というここでの結果はそれに合致する。つまり、自己に対する拒絶に遭遇すると、人は強 い否定的感情を経験することが示唆された。

社会性:社会性

3

項目の信頼係数は十分な高さを示したので

(a=  . 8 5 1 )

3

項目の合 計得点を求めた。

2

(地位条件:排除・ 拒絶)

X  2 

(自尊感情:高・低)の分散分析をお こなったところ、地位条件の主効果

(F( 1 , 7 5 )  = 4 . 8 6 ,  P < . 0 5 )

と自尊感情の主効果

(F( 1 , 7 5 )  

= 1 8 . 3 5 ,  P < . 0 0 1 )

が有意であった。自己の社会的能力評価の平均は、拒絶条件

( M = 9 . 4 9 , SD= 2 . 3 1 )

の方が排除条件

( M = 8 . 4 1 ,S D = 2 . 7 4 )

よりも概して高かった。また、自尊感情 高群の社会性の自己評価

( M = 9 . 9 8 ,SD=2.00)

は自尊感情低群のそれ

( M = 7 . 8 3 ,SD=2.67) 

よりも高かった。しかし、

2

つの要因の有意な交互作用効果がえられず、自尊感情高群の 方が社会性の自己評価が高く、その傾向は拒絶というより脅威的状況においても変わりは なかった。ここで興味深い結果は、拒絶条件の方が排除条件よりも、社会性評価が高いこ とである。拒絶条件は知覚された受容度は排除条件より低く、また否定的感情もより強く、

不快な状況として受け止められていたことは確かである。それにもかかわらず自己の社会 性に対する疑義が生じていないということは、自己の社会性の低さゆえにそのような状況 が発生したものという理解をしていないことを伺わせる。ただし、本研究がビニエットを

(11)

関西大学『社会学部紀要』第37巻第 2号

用いた実験であり、参加者が実際の社会相互作用をおこなってはいないために、

な結果が生じた可能性も考えられる。

このよう

受容期待:受容期待の項目に対して因子分析(主成分分析法、 プロマックス回転)を行 ったところ、 ノートの借用などの一般的要請と個人的感情のサポートなどの個人的要請の

2

つの因子が得られた。一般的要請因子と個人的要請因子でそれぞれ負荷が高い項目の平 均得点を求め

( F i g u r e  2 )

(地位条件:排除・拒絶)

X  2 

(自尊感情:高群・低群) 分散分析を実施した。一般的要請における受容期待では、両要因の交互作用効果が有意な 傾向を示した

( F ( l , 7 5 )= 2 . 8 8 ,  P < . l )

。単純主効果を地位条件ごとに検討した結果、排除に おいて、自尊感情の高さの効果が有意となり

( F ( l ,  7 5 )  = 4 . 5 1 ,  P < . 0 5 )

、自尊感情低群の方 が友人は自分の一般的要請に応じてくれるだろうとする期待予測が低かった。 しかし、拒 絶においては両群の得点には違いが認められなかった。また、地位条件の単純主効果は、

( F ( l ,  7 5 )  = 4 . 1 0 ,  P < . 0 5 )

。これは、自尊感情高群 が地位条件による違いを示さなかったのに対して、自尊感情低群は拒絶条件よりも排除条 自尊感情低群においてのみ有意であった

件において一般的要請への受容期待が低かったことを示している。

個人的要請における受容期待では、同様の分析の結果、自尊感情と地位条件の交互作用 効果が有意となった

( F ( l ,7 5 )  = 5 . 5 5 ,  P < . 0 5 )

。自尊感情水準の単純主効果は排除において 有意であった

( F ( l ,7 5 )  = 9 . 6 9 ,  P < . 0 1 )

が、拒絶では有意とならなかった。また、地位条 件の単純主効果は自尊感情低群において有意となったが

( F ( l ,7 5 )  = 4 . 8 4 ,  p < . 0 5 )

情高群では認められなかった。つまり、一般的要請と個人的要請での受容期待はともに、

自尊感

□ HSE  LSE

uei~adx W 

4 . 3 1   4 . 2 8  

Exclusion  Rejection  General Request 

Exclusion  Rejection  Personal Request 

Figure 2  Expectancy of being accepted as a function of selfesteem and exclusionary status.  Note. HSE= High selfesteem group, LSE=Low selfesteem group 

(12)

自尊感情が社会的排除・拒絶への反応に及ぼす効果(遠藤)

自尊感情高群が拒絶後も排除後も変動しないのに対して、自尊感情低群は排除に対して敏 感性を示し受容期待が低かった。

この結果から、仮説どおり、特性としての自尊感情は、排除や拒絶の現下の状況への反 応に対するよりは、まだ現実となっていない事柄の予測において調整変数としての影響を 示すことが示唆された。すなわち、自分の求めに対して他者がそれを受容し応じてくれる か否かを予測する際、自尊感情水準によって、受容期待に違いが見られた。これまでの個 人史において、少なくとも主観的には、他者との関係において基本的に自分はよい関係評 価を受けてきたととらえている自尊感情高群は、現下の状況において排除されたり拒絶さ

れるなど脅威を受けても、それはむしろ変則的例外的なものであり、自分の個人的な要請 に対して友人や恋人など既に一定水準以上の親交をもつ相手は必ずや受け入れてくれるだ ろうと考えたと思われる。受容予測は状況の脅威度が上昇しても揺るがなかった。しかし、

これは、自尊感情高群が排除や拒絶状況を区別していない、ということではない。彼らは 排除よりも拒絶条件において、知覚的受容度をより低いと受け止め、そしてより強い否定 的感情を示し、それらの点では

2

つの状況を厳然と区別していた。彼らとて、拒絶される ことに対しては否定的反応が生じるのである。それにもかかわらず、彼らは、これまでの 経験から自分が基本的には他者から関係を拒否されるような人間でないことに対する確侶 を揺るぎないものとして抱いているため、少なくとも自分に連なる他者からの受容は信じ ることができるのだ、と考えられる。

他方、自分は他者から高い関係的評価を得ているということに確乎たる確信をもてない 自尊感情低群は、興味深い結果を示した彼らの受容期待は、拒絶よりも排除条件におい て低かったのである。感情や社会性の自己評定結果は、自尊感情低群が拒絶• 排除を区別 し、拒絶条件でより強い否定的感情を経験することを示した。つまり、拒絶条件の方が、

自分に対する他者の関係的評価が低いと受け止めたのである。否定的感情に反映される脅 威度に基づいて受容期待を予測するならば、排除条件では受容期待は相対的により高く、

逆に拒絶条件ではより低くなるはずだと考えられる。しかし、結果はそうではなく、むし ろ反対に排除条件で低かった。これは、排除の方が状況の曖昧性が高いため、自分が悪い ことをしたかもしれないと自己への否定的帰属傾向が強まり、一層不安が喚起されるため だと考えられる。そのような場合、自尊感情低群は過去の受容されなかった時の表象に対 する接近可能性が高まり、その排除には無関係の他者からの受容期待さえも低下させてし まうと推測される。拒絶条件では、むしろ状況の意味が明確であるため、自分の要請を断 る好ましくない人物という印象を相手に対して形成するのかもしれない。本研究では、排

(13)

関西大学『社会学部紀要』第37巻第2号

除ないし拒絶する他者に対する印象を検討しておらず確証があるわけではないが、もし拒 絶する他者に対しては明確に否定的な印象が形成されるなら、拒絶の真の原因は「その他 者」に帰属されることになり、自己の関係性評価が傷つけられることは少ないであろう。

そう考えるならば、拒絶条件に比べより脅威的でないとされた排除条件においてなぜ自尊 感情低群の受容期待が低いかを、整合的に説明できることになる。この点については、今 後さらに検討を重ねる必要がある

結 論

本研究では、仮想場面を用いた質問紙実験により、排除と拒絶というともに他者から受 けいれられない状況を設定し、自尊感情水準によって、それへの反応がどのように異なる かを検討した。その結果、排除よりも拒絶条件において強い否定的感情が報告され、自尊 感情高群と自尊感情低群はその程度に違いを示さなかった。すなわち、自尊感情水準にか かわらず、排除よりも拒絶に対してより強く反応した。しかし、このような即座の反応と は対照的に、排除や拒絶状況に関わっている当該他者以外の他者(本研究においては友人 や恋人)から自分がどの程度受容されるかを尋ねた受容期待予測においては、自尊感情高 群が、状況にかかわらず常に高い数値を示し、脅威的経験の直後であっても、自己が他者 から受けいれられる人間であるという信念は揺るがないようであった。他方、自己の関係 的評価に対して高い確信をもつことができにくい自尊感情低群は、特に状況が漠然として 曖昧な排除条件で、関係的評価の低さをおそらくは自己に帰属し、受容期待を低下させる ことが判明した。これまでの経験に照らして、低関係的評価の不安が高まり、既存の関係 他者からの受容さえも得られないのではないかと感じたのではないかと考えられる。この ことから、遠藤 (2005) 同様、特性としての自尊感情は、将来に向けての予測反応を調整 することが示唆された。また、明確に拒絶されるよりも、より曖昧度が高い排除状況の方 が、自尊感情の低い人々に不安をもたらす可能性が示唆された。

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双方向的結果依存状態が対人情報処理に与える影響 文部科学省科学研究費研究報告 書 課 題 番 号

1 2 6 1 0 1 0 5

山本真理子・松井豊• 山成由紀子

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認知された自己の諸側面の構造 教育心理学研究,

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受稿一

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