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横 山 哲 夫 * 古 川 睦 久 * 平 野

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(1)

人および犬声帯の構造とスチッフネス

横 山 哲 夫 * 古 川 睦 久 * 平 野 実**

Structure and Stiffness of the Human and the Canine Vocal Cords 

by 

Tetsuo YOKOY AMA 

(Department of Materials Science and Engineering) 

Mutsuhisa FURUKA W A 

(Department of Materials Science and Engineering) 

and Minoru HIRANO 

(Department of Otolaryngology

, 

School of Medicine

, 

Kurume University) 

Structure and stiffness  of  the human and the canine vocal cords were studied.  Light microscopic  observation showed that the both vocal cords are not uniform in its structure but should be regarded as,  at least, doublelayered vibrator which consists of a body and a cover. Loadelongation relationships  of the cover and the body as well as

heentire vocal cord were measured for the specimen sliced in  a  frontal section of an excised fresh vocal cord. The elongation caused by loading at the tip of the edge was  measured by using a measuring microscope. The strain for the cover was much greater than that of the  body. The ratio of the strain for the cover to that of the body was approximately 6:1 for the canine vocal  cord. In the case of the human vocal cord the ratio of the strain for the cover to that of the transition  layer to that of the body was approximately 10:8:

1 .  

Changes in stiffness of the entire vocal cord caused by the contraction of the cricothyroid muscle and  the  vocalis  muscle  were  investigated  for  excised  hemilarynges.  The  load  and  elongation  were  automatically recorded by using a forcetransducer and a linear variable differential transformer. When  the cricothyroid contraction was stimulated, the stiffness was increased as a result of the longitudinal  stretching of the vocal cord. When the vocalis muscle was activated, the stiffne

wasrather decreased  for smaller loads, especially in vertical direction, because the cover was slackened. For greater loads,  however, the stiffness was increased expectedly by the stiffening of the body under stimulation. 

1.緒

号室手

生体組織を構成する生体高分子は原理的には有機高 分子の系列に属するが,従来の合成高分子にはいまだ 達し得ない高度かっ特殊な機能を持っている.すなわ

*材料工学科

料 久 留 米 大 学 医 学 部 耳 鼻 咽 喉 科 学 教 室 久 留 米 市 旭 町

ち,材料としての観点からは生体高分子は精妙な機能

材料であり,その機能を部分的にも

invitro

で再現す

ることは高分子材料の

1

つの努力目標である.筋肉を

モデルとしたメヵノケミカルシステム,

DNA

の遺伝

(2)

情報の転写と複製をモデルとしたテンプレート重合.

生体組織の体外代替さらに体内移植を意図する抗凝血 性ポリマーや生体適合性材料,酵素をモデルとした高 分子触媒,などはこの方向に沿った進展であり,合成 高分子サイドからの生体機能へのアプローチはこの方 向からなされてきた.一方,生体組織の構造と機能を 直接に解明することは,生化学,生体物理学,医学,

薬学サイドから努力されている.当然のことながら両 者のアプローチは相互に研究の作業仮説を提供しあう

ものであり,密接に関連すべきものである.

 著者らは本研究において音声外科および音声生理学 の基礎となる喉頭とくに声帯のバイオメカニックスの 基礎的知見を得ることを目的とした.生体組織の弾性 に関しては各種の筋肉や血管などについてかなりの研 究があるが,声帯については研究は非常に乏しい.

2.振動体としての声帯の構造

 犬の摘出喉頭を写真1に示す.写真は上側から撮った ものであり,写真の上方向が前側,下方向が後側であ る.上面の白い膜は仮声帯で振動に関与しない.この 下に振動部の声帯があり,中央部にその端が見えてい

る.添えてあるメジャーの単位はcmである.

Photo.1 Excised canine larynx.

 声帯振動に関しては,ストロボスコープや超高速度 映画による観察に基づいていくつかの模式図が書かれ

ているD.これらは一相構造であるが,平野213)は超高速

度映画の観察と声帯組織の研究に基づき,2層モデルに

よって声帯の挙動を模式的に示している(図1).

 声帯の振動は1平面上における声門の単純な開閉運 動ではなく,声帯自身の形の変化を伴う左右および上 下方向への複雑な動きであることがわかる.

1飛

4フ辱

6ヲ1黛

7

8

ヲi蟹

o

1・

5mm

Fig.1 Schematic presentation of the beha・

    vior of a vocal cqrd by two・1ayer     mode1.

 2.1光学顕微鏡的にみた人声帯の構造

屍体剖検標本から得た正常成人男子の喉頭10例

(10%ホルマリン固定)について各方向断面切片を作製 し,各種染色を施して鏡検した結果4}は次のように要

Str麓i6●●5qu8mou80qi亀belium

灘懸一

髪.−・.・

Super icid l8yer

 18yer

Deep hyer

Fig.2 Schematic presentation of the struc−

    ture of the human vocal cord.

(3)

約される注1)

 人声帯は筋(声帯筋)とこれを覆う粘膜とから成り,

粘膜はさらに上皮と固有層から成る.特に声帯遊離縁 においては明瞭な層構造を持っている.構造は模型的 に図2に示される.振動体としてみると,人声帯の遊離 縁部には組織が疎できわめて柔軟なcover,すなわち 粘膜固有層浅層とこれを覆う上皮と,組織が密で弾力 性に富むbody,すなわち声帯筋とがあり,両者の間に はこれらの中間的性質を有すると考えられる移行部,

すなわち固有層中間層および深層(声帯靱帯)が介在す

る.

 2.2。光学顕微鏡的にみた犬声帯の構造

 喉頭の発声機能に関する実験的研究においては,犬 の喉頭がしばしば用いられる.犬は入手が容易で,喉 頭が比較的大きく,また喉頭の構造が人の喉頭に比較 的類似しているからである.成犬摘出喉頭を10%ホル マリンで固定し,人声帯の場合と同様に鏡検した結

果5)は次のように要約される注1).

 犬声帯の組織学的構造は基本的には人声帯と同様 で,筋(声帯筋)と粘膜とから成るが,声帯の組織構成 の点で人声帯とはいくつか異なる点が認められる.す なわち,粘膜上皮はその範囲が広く,粘膜固有層は人 声帯の場合のような3層構造はみられず上皮直下の膠 原線維および弾力線維の比較的豊富な浅層と,それよ

り深部の非常に疎な深層との2層構造とから成り,その 間には明瞭な境界はなく線維が次第に減少するような 構成である.振動体としてみると,犬声帯の遊離縁部 では,組織が密で弾力性に富むbodyすなわち声帯筋 を,疎で柔軟なcoverすなわち粘膜全層が直接覆って

いるとみなされる.

3.各層別にみた声帯のスチッフネス

 生体組織は生命現象という特別の性質をもつが,こ の特別の性質のほかは物理学的にみれば質量,密度,

温度などの通常の物理的性質をもつ物理系である.ま た高分子科学の観点からは,複雑な構造をもつゴム状 弾性体とみなすことができる.エラスチン,コラーゲ ン,ミオシンなどは多かれ少なかれゴム状弾性体であ り,これらの物質を伸長するために加えられた力は仕 事を行ない,内部エネルギーを増大させるのみならず 高分子鎖の配向をひき起こす.もし全仕事が配向のプ ロセスのエントロピー変化に関係し内部エネルギーの 変化を生じないならば,その系は理想ゴム弾性体であ る.しかし実在の系は通常のゴムといえども理想的で はなく,生体組織の弾性は更に複雑な機構により発現

することが明らかにされている6}.

 声帯は前項の形態学的観察からすると均質な物体で はなく,粘弾性の異なる少なくとも2つの層,すなわち bodyとcoverから成ることが明らかである.従って 声帯の振動を理解するためには各層の形状,質量のほ か,粘弾性定数に関する情報が必要である.しかし各 層についてこれらを直接に測定することは極めて困難 であるので,ここでは主としてbodyとcoverのス

チッフネス注2)の違いについて検討した.

 3,1摘出喉頭におけるbodyとcoverのスチッフネス  犬および人の新鮮摘出喉頭より声帯の前額断切片を 採取し,荷重と伸びの関係を検討した.図3のように粘 膜上皮に細い鉤を掛け,これに荷重を与えたときの声 帯各層の伸びを読取顕微鏡で測定した.粘膜上皮のス チッフネスは固有層のそれより大きいので,声帯全体 に力が加わった場合の各層の変化の程度を比較する目 的のためには上皮断端を支持物である甲状軟骨に縫着 固定した.他方,各層のスチッフネスを求めるために 声帯の1部を図4のように角柱状に切り出したものにつ いて測定した.結果を図3,図4に示す.

 犬ではcoverのスチッフネスはbodyのそれに比べ て極めて小さく,前額断標本において全体の伸びが 1mmの場合coverのひずみ(∠1/1。)とbodyのそれと の比は約8:1,全体の伸びが2mmの場合には約6:1 である.振動中の声帯は基本の位置(正中線よりや〉外 側)から片側へ1〜2mm動くから,摘出喉頭を吹鳴して 振動させると,coverとbodyのひずみは6〜8:1の割

合となることが推測される.

 角柱標本ではcoverとbodyのひずみの比は,全体 の伸びが1mmの場合には約5:1,全体の伸びが2mmの 場合には約6:1である.伸びの小さいところで前額断 標本よりbodyのひずみに対するcoverのひずみの比 が小さいのは,前額断標本では弧状にたるんだcover

表面(上皮)が直線状になるためである.伸びが大きく

なると,前額断標本では上皮の断端が甲状軟骨に固定 されていてたるみがなくなるので,上皮のスチッフネ スが加わって,bodyのひずみに対するcoverのひず みの比は伸びの小さいところよりも小さくなるが,角

柱標本では逆に大きくなる.

 人では前額断標本のみで測定した.全体の伸びが1 mmの場合の各層のひずみの比は, cover:移行部:

body≒16:7:1,また,全体の伸びが2nlmの場合に はこの比は≒10:8:1である.

 3.2筋のスチッフネスの異方性

 声帯の筋線維が声帯長軸にほゴ平行に,すなわち呼

(4)

Load

(9ノ

3

2

1

A Canine

Body  Tota1

o

ン/

Cover

1翼

 翼

/・;》1

1Q/賓

    ∬

Lo8d

(9)

 1。5

1

0.5

Body To愈81

B  Man

    /

Tr細sition Cover

8

P Q

0

C

W

R

0 0.2

0

0.5

PQ=二3.57箆〃3 ●

Q1〜=12.0勿¢7η

1

  1.5

SIrain(今}・♪

()β(」OB):=5.33卯¢〃z

BC(10c)=3.00mm OC(10T)=8.33〃z〃z

1)Q=5.2〃z〃z

(〜1〜=16。3〃z〃2

0.4     0.6     0.8        s・rai・(亙10)

 OB(10B)=10.74〃z〃z

研(107・γ)=1.67〃z〃z lic(10c)=  0.69〃z〃z

OC(10T)=13。10〃z〃z

Fig.3 Load−strain relationships for the specimen of the frontal section of the     canine and the human vocal cords.

気流の方向に垂直に走っていることは,振動に際して より動きやすいためであると考えられる.この確認の ため犬の前頸筋より横紋筋の角柱状試料を切り出し,

島津オートグラフIS−2000型を用いて引張り速度10 mm/minで引張り試験を行なった.

 筋線維の走行と同じ方向のヤング率は,ひずみが 10%〜30%のところで0.9〜2.0×106dyne/cm2,筋線 維の走行に垂直な方向のヤング率は,ひずみが10〜

30%のところで0.9〜2.0×105dyne/cm2である.すな わち筋線維の走向に垂直方向に力を加えた場合の方が 動きやすく,声帯筋の走行は振動に適応した方向を

とっていると言える.

 3・3声帯のスチッフネスに及ぼす内喉頭筋の影響  犬および人の摘出喉頭を半戴して試料とした.声帯 膜様部中央に細い鉤をかけ,垂直方向(頭側)および水

平方向(正中側)へ牽引した場合の荷重一伸び関係を,

非接着型ストレインゲージ,差動変圧器,および2ペン 記録計を用いて自動記録した.引張りは微動ネジによ る手動で行なったので引張り速度は一定ではないが,

ほゴ5mm/minである.

 実験条件としては無操作(対照),前筋電気刺戟,声

Load

19/

 3

2

1 Body

o

Total

      /罵

 麗/x

/翼

伽   !

 b x

     x@

   w

0

0.5

P(〜=5.0〃z〃z

Q1〜=10.0卿彿

1    1.5    2         Strain(』)

 OB(10B)=8.55〃z〃z  βC(10c)=・3.26〃2〃z  OC(10の=11.81〃2〃z

Fig.4 Load・strain relationships for the

    square pillar specimen taken from a     canine vocal cord.

帯筋電気刺戟,前筋と声帯筋の同時電気刺戟を設定し

たが,半裁喉頭においては前前を電気刺戟すると甲状

軟骨板が捻れて声帯筋の部分ががたるむので,前筋の

収縮状態を再現するためには電気刺戟に代えて糸によ

(5)

る牽引を行なった.なお,人については筋の電気刺戟 可能な新鮮摘出喉頭が得られなかったので,対照と糸

による前筋の働きの模倣のみについて検討した.,

 犬の場合数例について実験を行なったが,声帯の大

きさに個体差があり荷重一伸び曲線を書くと個体によ るばらつきが大きいので・荷重および伸びを真声帯体 積で除すことによって規格化を行なった.結果を図5,

6,7に示す.

N・rmahzed load Arbitrary unit

8

7

6

5

4

3

2

1

0

A.Horizonta置

.ノ『

脳←一一一一一一一・一一一「一一一}一一一一一一一

NormaliZed load

A蜜・bitrary unit

8

7

6

5

4

3

2

1

     1       2       3 Normahzedρ10ngation   Arbitrary u面t

0

BVerhcaI

● 口

@Control

     1       2       3 Norma且ized elo鮪gation  Arbitrary unit

Fig.5 Normalized load−elongatioh relationships for the canine vocal cords under mechanical contraction of cricothyroid muscle.

ぢNorma殖zed蓋oad  Arbitrary unit

6

5

4

3

2

1

A Horizonta1

   コゼドコふ

..翻

r出…騨i脚陣

4癖磯、

(,

Normahzed load Arbitrary unit

6

5

4

3

2

1

BVertical

    1   2.  3     1)   1   2   3

NQrmaliz6d elongation   Arbitrary unit  .  .      Normahzed elongation  Arbitrary unit

       、    Fig.6 No㎜alized Ioad−elongation relationships for the caninβvocal cords

        under.electrical st至mulation of vocalis muscle.

(6)

Normalized load Arbitrary  unit

・8

7

6

5

4

3

2

1

A Horizontal

∠幽幽麟欝

Normalized load Arbitrary unit 8

7

6

5

4

3

2

1

0      1      2      3   Normalized elongation    Arbitrary unit

B Vertical

6

乙  6

   ,

Control A

0      1      2      3   N・m・li・ed d・・8・ti・・ A・bitrary。ni、

Fig・71N・・m・1i・ed l・ad−el・ng・ti・n・e1・ti・n・hip・f。r l the ca。i。。 v。cal、。,d, und,,

    mechanical contraction of cricothyroid muscle「and electrical stimulation of     vocalis muscle.、

 この結果から次の考察を得る.

1) 対照においては垂直方向への牽引の場合が水平方  向への場合よりもスチッフネスは大きい.すなわち  声帯振動における・水平方向の振幅は垂直方向の振幅  に比球て大きいことが示唆される.

2)前筋の働きを与えると声帯のスチッフネスは高き  く増大する.これは声帯各層の縦方向への緊張のた  めであろう.垂直方向へのスチッフネスは水平方向  へのスチッフネスよりも大きい.一般に音声の振動  数の増大に伴って声帯振動の振幅が減少することが  知られているが,これは声帯のスチッフネスの増大

 の結果であろう.

3)声帯筋を収縮させると,水平方向へのスチッフネ  スは増大する.垂直方向ではスチッフネスは荷重の  小さい範囲では対照より減少する.この減少は  coverのたるみが大きく.なって垂直方向に動きやす  くなるためであろう.荷重の大きい範囲ではスチッ  フネスは増大するが,これはcoverのたるみがなく  なりbodyの緊張を反映するためと考えられる.

4)前筋の働きに声帯筋の電気刺戟を加えると,対照  に比してスチッフネスは増大する。前筋の働きのみ  の場合と比較すると,水平方向へのスチッフネスは  ほとんど変化しないが,垂直方向へのスチッフネス

はやや小さくなる.これは.

コ帯筋の収縮による

coverのたるみのためと考えられる.

 人の場合の結果を図8に示す.対照においては垂直方 向のスチッフネスは水平方向のそれよりも大きい.前 筋の働きが加わると,いずれの方向へも対照に比べて スチッフネスは大きく増大する.また,水平方向に比 べて垂直方向の方がスチッフネスは大きい.、声帯筋を 刺戟した場合については検討できなかったが,全体と して人の声帯は犬の声帯の場合と同様の変化が起るこ

とが予想できる.

4.振動体としての声帯のモデル

 図9Aに示すように声帯上面の形は楕円を一部切っ た形に似ており,三体全体の形は楕円柱の一部で近似 できる.そして図9Bに示す各部の前額断は,図9Cの ような簡単化したモデルで表現できるであろう.この モデルは声帯の振動における声帯上縁の水平方向の変 形挙動の粗い考察に有力と思われる.さらに詳細には,

図9D, Eに示すような細分化された質量が,スプリン グとダッシュポットを並列に接続したVoigt要素で 相互に連結され花ものと考えることができる.

 実際に個々の要素のパラメーターにいかなる値を用

いるべきかは今後の問題であるが,各層の特長を反映

(7)

Load

9 5

4

3

2

1

 A Horizontal

Simulation of

cricothyroid contraction          t

        r

        x

      Control

     x

        /x        /x

    x/

x.x/

Load

9 5

4

3

2

1

1

x o

.F

/ 7

Fig. 8

B Vertical

Simulation of cricoth.vroid contractlon

     1     .X

/ !

/xlX

Control

     Elongation Elongation

Normalized load‑elongation relationships for the human vocal cord under mechanical contraction of cricothyroid muscle.

A: Simplified shape of a vocal cord.

B:

: : :

:

:

Frontal section.

COVER BODY

C: Simplemechanicalmodel.

oo oo

o II ii

6 o‑‑

‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ o       :       i       ‑‑o o

o

: :

o

,

D: Frontal section.

Fig. 9

Models for the vocal

E:

M2.i M2.2

F

       M.3 .2       M3.1

       F

Magnification of the inside of the

square in D.

cord as a vibrator.

(8)

するようにこれらの値をとれば,実際の声帯振動の解 析に有益なモデルとなると考えられる.

 引用文献および注

1) 解説として,平野 実,医学のあゆみ,80,622

 (1972)がある.

2)平野 実,耳鼻と臨床,21補冊1号,239〜440

 (1975)のp.298.

3)M.Hirano,璽聖Structure and Vibratory Behavior  of the Vocal Folds , paper presented at the  U.S.・Japan Joint Seminar on Dynamic Aspects  of Speech Production(1976).

4) 2)のp.239.

5) 2)のp.245.

6) A.Szent−Gyδrgyi,∠40孟α 、勘タsゴ。乙 So伽4.,9,

 Suppl,25(1945).

注1) 声帯各部組織の構造の詳細および血管の分布と   走行は声帯の特性に大きな影響をもつが,当面の   研究目的には必要でない.組織についての光学的   および電子顕微鏡的観察,血管分布と走行につい   ての造影剤注入法によるX線的観察および墨汁注   入法による光学顕微鏡的観察の詳細は,文献2)に

  述べている.

注2)スチッフネス(stiffness)は複雑な形状をもつ生   体物質の力学的挙動を記述するためにしばしば用   いられる量であり,断面積と初期長を参照せず,

  長さの増分に対する張力の増分の比として定義さ

  れる.ここでは荷重一ひずみ関係の勾配をスチッ

  フネスと称する.

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