領域 表現 "に おける音楽教育への構想
A Suggestion for Music Education in the AFea Of Expressi9n
武 田 道 子
Michiko TAKEDA
(平 成元年 10月 11日 受理
)は じ め に
ここ数年来 ,筆 者は 幼児の 自由な遊びや生活の中に ,ど のような音楽的行動が表出されて いるであろうか ",さ らに 表出された多岐多様なゝ極めて直観的・反射的であって単なる反 応にす ぎない性格の ものを種子 として , これをいかに して発芽 させ ,成 長 させ ,開 花にまで も ってい くことができるのであろうか ―一 この質への高まりをめざす手順 "を 模索 して きた。
その第 1歩 が , F子 どもの生活に見 られる音楽的行動について」 (1986年 静岡大学教育学部 研究報告教科教育学篇第 18号 )で あ った。 ここでは ,子 ども達のあそびの中で自発的に行われ る音楽的行動を蒐集 し ,そ れを音楽教育の視点か ら類型化 し整理 してみた。 しか し , この類型 化については ,は っきりと歌遊びな り ,楽 器遊びな り ,あ るいは創作遊びな りに割 り切 って考 えて しまうことに ,問 題が残 ることは当然である。つまり ,そ のそれぞれが要素的には互いに 含み合 うものを持 っているか らである。それ程 に ,表 出された音楽的行動は ,多 面的であ り
,総合性の強いものであったのである。また ,ど の音楽的行動 にせよ ,即 興性が極めて濃いとい
うこともわかってきた。
そ して ,次 にこのような子 ども達の興味 と意欲 とに支え られたさまざまな音楽的行動を貴重 な素材 として , これをいかに して指導に生か した らよいだろうか ,と いう第 2課 題 に対 しては
「遊びを核 とする幼児音楽指導の展開」のテーマで , 日本保育学会 (1988年 会場広島大学 )
に於いて発表 して きた。 ここでは ,自 由遊びか ら抽出された音楽的内容の実態か ら ,模 式的な 事例を捉え ,そ れに対応する音楽遊びを想定 し ,実 験の裏づけを伴いなが ら考察を加えたわけ である。子 どもの遊びその ものが起点 となっている為 ,導 入〜展開の過程 も遊びその ものとし てとり入れ られ ,ス ムースな音楽遊びが構成で きた。 この中では ,即 興への余地を残 した扱 い
,また ,楽 器遊びにおいては ,「 遊びの リズム」 。「動 きの リズム」を ,い かに して必然性を も って 「楽器の リズム」に結ぶか〜その くふ うことが大切であるということを精査 したわけであ る。
さて ,新 「幼稚園教育要領」が平成元年度に告示され ,翌 2年 度には完全実施のはこびとな
った。 ここに見 られる保育への理念は ,「 指導の原点 は , トータルとしての遊びや生活の喜び
の体験その ものである」というものである。更に ,音 楽教育に結びつ く領域 「表現」の基本的
な姿勢 は ,「 子 どもの遊びや生活の総体の中での感性の育 ち ,表 現の力の育ち」を願 っての も
214
のである。筆者が ,子 どもの申に入り ,い ろいろな遊びを観察 し ,そ の中から音楽的要素を拾 いあげ ,そ れを教育的に再構成 していくというこれまでの研究の手順は間違いではなかったよ うに月 興う。
さて ,本 論文の主題と目的は ,子 どもの立場を尊重する新 「幼稚園教育要領」 (以 下 ,教 育 要領と呼ぶ )に 視点をあてて ,領 域 「表現」における音楽教育のあり方 ,さ らに総合的な活動 をめざす指導観の問題や教育環境の構成の問題などにういて , これまでの研究を基盤にすえな がら ,考 察を試みようとするものである。
I.領 域「 表 現 」 にお け る音 楽 教 育 の意義 とね らい
教育要領に示された幼稚園教育の目的には ,幼 児に育てていきたいものとして 「 J心 情」 ◆
「意欲」 。「態度」をあげている。そして ,「 ねらい」を達成するために教師が指導 し ,幼 児 が身につけていくことが望まれるものを「内容」とし , 5つ の領域を編成 している。音楽教育 に直接関わりをもつ領域が「表現」ということになる。この内容は「感性と表現に関する領域 Jと してまとめられたものであるが ,幼 稚園教育における領域の考え方は ,そ れぞれが独立 し て行われるものではなく ,教 師が幼児の生活を通 して総合的な指導を行う際の視点であり ,ま た幼児のかかわる環境を構成する場合の視点でもあるとしている。
さて ,幼 稚園教育のねらいである「 J心 情」・ 「意欲」 。「態度」と ,感 性と表現に関わる領 域 表現 "と の関連を考えてみると図 1の ような姿が見えて くるようである。
幼児が生活の中で ,美 しいもの・心を動かすできごとに出合う 一 これが感動体験である。
そして ,感 動は表現 したいという意欲を起させる源泉で もある。例えば : 先生の歌 って くれ 図 1.幼 稚園教育の目標と表現 との関連
る歌〜楽 しいなあ !! いいなあ !!"の 感 動が うまれる。そ して 僕 も私 もや って みたいなあ "の 意欲が起 る。それが表現 につなが ってい くわけである。つまり
,感動 と意欲 とは ,互 いに不離不即の関係 にあるということが言えそ うである。す なわち , この感動 と意欲を基盤 として
,イメニ ジ豊かな楽 しい表現が うまれ ,表
現す ることによってお、くよかな感性が養 われ るとい う関係がでて くるであろう。
とい うことになると表現 と感性 もまた互 いに一対の ものであるということが出来 る。
そ して ,さ らに豊かな表現 と感性のつ み重ねの中で ,美 的情操が培われ ,ま た
,友達や教師と感動を共有 し ,伝 え合 う中 で ,自 立や協同の態度 も育成 されるとい うことになるわけである。
このように考えてみると幼稚園教育の 目標を達成す る為に ,領 域 「表現」の果
▲T 鐵
繭
領域 表現 'に おける音楽教育への構想 たす役割はまことに大 きいと言わなければな らない。
つまり ,幼 児の音楽教育 は ,人 間形成の基礎 一 この中のたいせつな側面についてその責を 負わなければな らないわけである。 ここに ,音 楽教育の意義 もあると思 うのである。
さて ,以 上を要約 してみよう。領域 表現 "の ね らいは ,ま ず源泉 となる感動 ― 美 しい
なあ ,い いなあ "と 感 じることので きる心を育て ,更 に や ってみたいなあ !!"の 意欲を育て
,そ して表現 とい う姿・ 形にまで導 き ,そ の楽 しい経験の中でふ くよかな心情の持 ち主 二 のよ
うになるであろう。以上の くり返 しの中で ,創 造性を指向す る感性 と表現の力が育て られると
いうことである。
216 武 田 1 道 子
Ⅱ .教 育 過 程 と 発 達
幼児が生活や遊びの中で ,自 発的・能動的に環境とかかわりなが ら ,伸 び伸びとした育ちが 約束されるような教育過程が用意されなければならないであろう。
以下 ,教 育要領の内容に照 らして ,表 の形にまとめて整理 してみることにする。
表 1歌 う 活 動
3 慶 完 4 歳 歳 6 場尭
活
動
内
容
○生活の中で様々な 歌を楽しむ
・ひとりで ,み ん なといっしょに
○
・ ひとりで ,み ん なとそろって
○歌詞の内容を理解 して歌 う。
○ リズムにの って歌 う。
○ どな らないで ,は
っきりした発音で 歌 う。
○劇遊びの中で好 き な歌を歌 って楽 し む
○
○また ,曲 想を生か して歌う。
○ リズム・音程に気 をつけて歌う。
○
○
○
○
○
○
発 達
へ
の 所 見
○ひとりで ,ま た友 達 と一緒にいろい ろな歌を楽 しめる
○いろいろに扮装す ることを喜ぶ。
○声域 D〜 A位
○
○歌詞の意味がわか り ,歌 うことへの 興味が更に増す。
○自然な発声で ,お おむねはっきりし た発音で歌える。
○友達と一緒のごっ こ遊びや劇遊びを 好んでする。
O C〜 B位
○
〇また ,曲 想 に合わ せた歌い方がで き
る。 `
○ 自然な発声で ,は
っきりした発音で 歌え る。
○ リズムや音程共 に おおむね正確に歌 えるよ うになる。
O
H〜 C位
○
〇
〇さらに ,正 確に 歌えるようにな る。
○
A〜 C位
領域 ̀表 現 "に おける音楽教育への構想
表 2ひ く 活 動
217
歳 4 歳 歳 6 班発
活
動
内
容
○生活の申で様々な 音遊びを楽 しむ。
○いろいろな音色に 気づいて楽 しむ。
○手拍子などを入れ て リズム遊びを楽
しむ。
oや さしいリズム楽 器で自由な楽器遊 びを楽 しむ。
Oひ とりで ,ま たみ んなで楽しく楽器 をひく。
0
○
○
○
○簡単な リズム楽器 でやさしい分担奏 を楽 しむ。
○
〇
〇
〇
〇
〇
〇簡単なリズム楽器 でやさしい合奏を 楽 しむ。
Oき れいな 1音 色で楽 器をひく。
O曲 の速度や強弱に 気をつけて楽器を ひく。
○ひとりで ,ま たみ んなとそろつて楽 器をひく。
○楽器を大切に扱 う
〇
〇
〇
〇
〇
〇 リズム楽器や簡 単な旋律楽器で 合奏遊びを楽 し む。
○
○さらに ,曲 の気 分を感 じとって 楽器をひく。
○
〇
発 達 へ の 所 見
○音色への興味が著 しい。
○打ち方に , リズム に合わせようとす る態 度 が み られ る。
○音色感がさらに高 まり ,楽 器への好 みもはっきりして くる。 `
Oま た :フ レーズ感 の芽生えも認める
ことができる。
〇さらに , 速度感・
強弱感の発達がめ だつようになる。
○筋力・調整力の発 達により ,正 しい 楽器のひき方がで きるようになる。
○
○加えて ,旋 律感 覚の目覚めが著
しい。
○
○
218 武 田 道 子
表 3 つ くる活動
3 歳 4 歳 歳 6 斎発
活
動
内
容
○生活の中で様々な 音に気づいた り
,音遊びを楽 しんだ
りする。
○ 自由な形の即興遊 び (リ ズム遊び )
を楽 しむ。
○
○
○かえ歌遊びを楽 し む。
○ 自分のイメージを 音や歌で表現 し
,演 じて遊ぶ楽 しさ を味わう。
〇
○
○自由な形の即興遊 び (ふ し遊び )を 楽 しむ。
○
○曲の気持ちを生か して歌 ったりひい たりする。
○
○
○
○
○ 一一 =一 →
○
○
発 達
へ
の 所 見
〇音色への興味が著 しい。
○ リズ ミカルな音や ことばを喜ぶ。
O自 由な即興唱や即 興奏を喜ぶ。
〇 また , リズム楽器 への好みがはっき
りして くる。
○
○
○ことばの発達が著 しい。
○
○ また ,旋 律の くり 返 しや 問 答 を喜
遮ミ 。
○即興的に歌 う力・
ひ く力がさらに伸 びる。
○詞や曲の気分が と らえ られ る。
○さらに ,音 ので るものを工夫 じ て作 ったり ,演
奏にとり入れた りすることを好 む。
○
○また ,フ レーズ のまとまりがは ち きり認められ るようになる。
○
領域 表現 "に おける音楽教育への構想 219
表 4 聞く活動
歳 4 歳 5 歳 6 月 発
活
動
内
容
○生活の中で様々な 音に気づいたり楽
しんだりする。
○生活の中でいろい ろな歌や音楽を身 体を動か しながら 楽 しんで聞 く。
◆先生の歌や演奏
・友達の歌
・ レコー ドなどの 歌や演奏
○
○
友達の歌や演奏
○楽 しい・美 しい音 楽を聞いてイメー ジを豊かにする。
・場面や情景を想 像 しながら
○
○
○
・ 曲想に合 った身 体表現を工夫 し なが ら
○
○
○
発 達 へ の 所 見
○聴覚の発達が著 し く ,音 色への興味
、が増す。
○音楽に合わせて
,歩 く ,走 る。 と ぶ ,手 をうつなど の身体反応がみら れる。
○音色感がさらに高 まる。
○音楽に合わせて
,リズ ミカルに反応 で きるよ うにな る。
○空想や想像の世界 に遊ぶことを喜ぶ
c○
○音楽に合わせて
,自由自在に身体反 応できる。
○
○
○主題に対する身 体表現がさらに 豊かになる。
○
Ⅲ 3総 合的な指導 と教育環境の構成
幼稚園教育の基本は ,環 境を通して行う教育であるとし,こ の基本に関連して重視する事項 として ,(1)幼 児期にふさわしい生活の展開,ぼ )遊 びを通 しての総合的な指導,ほ )一 人一人の発 達の特性に応 じた指導の3点 を挙げている。
(1)に ついては ,特 に
̀教 師との信頼関係に支えられた生活 ,興 味や関心に基いた直接的な体
験が得られる生活 ,友 だちと十分にかかわって展開する生活の必要性を挙げている。この内容
に関連する論文に「心を育てる音楽教育環境への一考察」 (武 田道子 静 1岡 大学教育学部研究
報告教科教育学篇第 20号 1988年 )が ある。
そして , この研究の骨子とするところは ,お よそ次のようである。
<目 的理念 >「 ふ くよかな心」〜「音楽愛好の心」
<方 法理念 > 主体的な生活 "の 中で
↓ 自発的な音楽遊び "を 通 して
<実 証 > 調査〜考察
・心に残る歌とその思い出
・教師・親・友達など環境とのかかわり
ここでは ,音 楽的などの部分に興味や関心があるのだろうか。また ,人 がつ くる環境の中で の教師 。親・友達 とのかかわりがどれ程大切であるのかを調査 したものである。結果について は省略するが ,人 がつ くる環境の大切さを思いしらされるものがあった。
さて ,佗 )遊 びを通 しての総合的な指導についての考察が本論文の中心の問題である。
そこで ,幼 稚園教育要領の精神を生か して ,総 合的な指導のあり方を概観 してみると ,図 2
・図 3・ 図 4の ようになる。
図 3 表現の相関性
図 4 総合的に見 るということは ,い ろいろな視
点か ら子 どもを読み とろうとすることで もあ る。つまり ,子 どもの表出あるいは表現 した ことをひとつの領域にあてはめて しまわない で , 5領 域それぞれの視点か ら読みとって
,子 どもの育ちを見守 ってい くということであ る。
砂場遊びに例をとってみよう。
203人 の子 どもたちが ,砂 場でいろいろ
な道具を利用 して ,山 を作 ったり ,水 を くん
できて川を作 った りして ,水 や砂の感触を楽
しんだりしている。友達同志の会話 も活発で
ある。また ,即 興的な リズ ミカルな音遊びの
図 2 領域の相関性
領域 表現 "に おける音楽教育への構想
場面 も随所に見 られる。そして更に , トンネルを作 り :ポ リ容器を汽車に見たてて , 1シ ュッ シュッポッポ シュッシュッポッポ "一 ― そして駅を作ろうと遊びもどんどん盛 り上がつて く る。汽車を動かす もの「 駅員など役割もいつの間にか出来ている。〜
さて , これを 5領 域の内容それぞれの視点で分析 してみるとどうであろう。
F健 康」
・友達と触れ合い ,安 定感をもって行動する。
・進んで戸外であそぶ。
・様々な活動に親 tみ 、楽 しんで取 り組む。
。身の回りを清潔に し ,衣 服の 1着 脱等 ,生 活に必要な活動を自分でする。
「人間関係」
・ 自分で考え ,自 分で行動する。
・友達と積極 1的 にかかわりながら喜びや悲 しみを共感 t合 う。
・ 自分の思ったことを相手に伝え ,相 手の思っていることに気付 く。
・友達と一緒に遊びや仕事を進める楽 しさを知る。 、
・共 1同 の遊具や用具を大切に し ,み んなで使う。
「環 境」
・ 自然などの身近な事象に関心をもち ,取 り入れて遊ぶ。
・身近な物を使って考えたり試 したりするなどして遊ぶ。
・ 日常生活の中で数量や図形などに関 1心 をもつ。
「言 葉」
。したいこと , してはしいことを言葉で表現 したり ,分 からないことを尋ねたりする。
・生活の中で必要な言葉が分かり使 う。
・生活の中で言葉の楽 しさや美 しさに気付 く。
・ いろいろな体験を通 じてイメージや言葉を豊かにする。
「表 現 J
・生活の申で様々な音・色・形・手触 り 0動 きなどに気付いたり楽 しん .だ りする。
・感 じたこと ,考 えたことなどを音や動きなどで表現 したり自由にかいたりつ くったりす る。
・ いろいろな素材に親 しみ ,工 夫 して遊ぶ。
,自 分のイメージを動きや言葉などで表現 し ,演 じて遊ぶ楽 しさを味わう。
以上のように ,砂 遊びのひとこまをとりだしてみるだけでも ,子 どもの遊びの中に 5つ の領 域が総合されている様子がわかるの │で ある。
さて ,こ の砂遊びを音楽的活動という視点で分析してみるとどうであろうか。
「歌遊び J的 要素
直接的には ,歌 うという行為はないかもしれない。しかし, ことによると′汽車 汽車 シ
ュッポ シュッポヘなどがとびだすかも。
「楽器遊び J的 要素
リズミカルに ペタベタペタベタ"と 擬音を回‐ ずさみながら音を楽しむ。お互いに友達の音 をたしかめ合ってリズムを合わせようとしている。器楽的な要素じゅうぶんの行動である。
̲221
子 田
「即興遊び」的要素
水を運ぶ時の よい しょ よい しょ "の かけ声 ,汽 車を走 らせ る時の シュッシュッポ ッポ シュッシュッポッポ "の 擬音唱 ,ま たゆっくりしたり速 くした りの リズム遊びが見 られる。
「鑑賞遊び」的要素
砂のサクサ ク ,水 を含んだ砂のペタベタなど ,音 や感触に気づいて楽 しんだ りしている。
ここで も ,総 合 された表現を見出す ことがで きるのである。
では ,教 師はただ じっと子 ども達を見守 っているだけでよいのであろ うか。 ここで大切 にな って くるのが ,こ のような子 ども達の多種多様な行動のあ らわれと ,例 えば ,教 師の もってい る音楽的価値観 とをどう結んでいった ら良いのだろうかという問題である。すなわち ,子 ども 達だけで も主体的に動けるほほえま しい光景のためには ,そ こにたどりつ くまでの手だて ,そ
の過程 こそが課題 として とり上げ られねばならない。
さて , この過程 こそが ,環 境の構成 ということに直結す るのである。そ して , この環境 は我 我大人がある方向性を持 って用意するものであ り ,そ の中か ら子 ども達 は自分のや りたいこと を選びとってい くわけである。いずれに して も ,結 果的には大人の価値観の中で環境を構成 し ていることになるであろう。
では ,自 発的・ 主体的な行動を約束す る音楽教育環境の構成 とは ,ど うあればよいのであろ うか。以下 ,環 境構成への観点 について述べてい くことにす る。
まず ,第 1に 大切な ことは ,Ⅱ 教育課程 と発達で述べたような子 どもの音楽的な発達や行動 のあ らわれ ,そ してそ こに含 まれる教育内容を十分に把握 し ,そ れが ,他 の領域 と相互にかか わ り合いなが ら ,子 どもの トータルとしての遊びの中で生 きて くるように構成する必要がある であろう。
な ま