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「スピルチュアルケアの可能性」報告(2014年度 第2回スピリチュアルケア研究会 : 東京スピリチュアルケア研究会共催) 利用統計を見る

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「スピルチュアルケアの可能性」報告(2014年度  第2回スピリチュアルケア研究会 : 東京スピリチュ アルケア研究会共催)

著者 松本 周

雑誌名 聖学院大学総合研究所Newsletter

巻 Vol.24

号 No.2

ページ 18‑18

URL http://id.nii.ac.jp/1477/00002782/

(2)

Title

「スピルチュアルケアの可能性」報告(2014年度 第

2

回スピリチュアル ケア研究会 : 東京スピリチュアルケア研究会共催)

Author(s)

松本, 周

Citation

聖学院大学総合研究所

Newsletter

, Vol.24No.2, 2015.1 :18-18

URL

http://serve.seigakuin-univ.ac.jp/reps/modules/xoonips/detail.php?item_i d=5259

Rights

聖学院学術情報発信システム : SERVE

SEigakuin Repository and academic archiVE

(3)

18

報 告 報 告

 10月10日、駒込の学校法人聖学院新館にて標記 研究会が開催された。参加者21名、医療・福祉関 係者、キリスト教牧師、仏教僧侶、など多様な出 席者であった。田村綾子准教授より「スピリチュ アルケアの可能性〜精神保健福祉領域の実態から の一考察〜」と題して講演をいただいた。先生は 精神保健福祉士・社会福祉士であり、現職に就か れる前に病院ソーシャルワーカーとして長年勤務 された。また近年はスピリチュアルケアへの関心 から、東京看取人プロジェクト研修生として学ば れている背景から、精神保健福祉士のご経験とス ピリチュアルケアとの関係について語られた。

 最初に精神保健福祉士の臨床例を紹介され、ス ピリチュアルケアの必要性は存在しながらも、精 神保健福祉士の直接的関わりの難しい現状が述べ られた。理由として、精神保健福祉士の働きが生 活実態の変化・発展に支援の価値を置きがちであ り、未来志向の支援であるため、死を前にした方 への支援において役割を見出しづらいことが指摘 された。精神障害者の置かれている状況を考える とき、社会の偏見に直面して<社会的存在として の死>を意識せざるを得ないスピリチュアルペイ ンの存すること、さらには毎年 2 万人もが死亡退 院となる現状において精神保健福祉士が死に関 わっていくことが求められているのではないかと の指摘もされた。その上で、精神保健福祉士への 聞き取りから読み取れる実態としては、「ターミナ ル期にある利用者の支援経験」は「ない」と答え る者がほとんどであること、「スピリチュアルケア」

という言葉を「聞いたことがある」という者はき わめて少ないこと、患者・利用者から「葬儀や死 後のことについて相談を受けた経験」が「ある」

と答える者は少ないことが述べられた。加えてス ピリチュアルケア実践の困難さとして、支援する 上で「患者・利用者の信仰について気にかける」

ことは「布教活動の禁止」「集団内での影響への懸 念」が多いということにも触れられた。これらを 踏まえて、東京看取人プロジェクトにおける自身 の実習体験が紹介され、精神科病院勤務時には患 者の最期の日々に関わることは発想していなかっ たこと、宗教的なものを媒介として患者との関係 性が深められたと考察された。

 まとめとして、スピリチュアルケアを「ターミ ナルケア」に限定しなければ、精神科医療と精神 保健福祉領域におけるニーズは高いと考えられる。

また精神保健福祉士が制度紹介など「目に見える」

支援をするだけでなく、患者・利用者の語りに聞き、

スピリチュアルペインを受け止める、スピリチュ アルケアの力量を習得する必要があるのではない か。以上のように結ばれた。質疑応答では、医療・

福祉現場でのスピリチュアルケア普及の方途につ いて、活発な意見交換がなされた。

(文責:松本 周[まつもと・しゅう]聖学院大学 基礎総合教育部助教)

2014 年度 第2回スピリチュアルケア研究会

(東京スピリチュアルケア研究会共催)

「スピリチュアルケアの可能性」報告

左上:窪寺教授、右上:田村准教授(発題者)

参照

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