Bun. Fa c, Educ. Hi r os a k iUni v. 83:1 3‑2 0( Ma r .2 000) 13
非大都市圏における通勤流動に対するメッシュマップの適用
一 青森県津軽地域 を例 として ‑Th eAp p l i c a t i o no fMe s hMa pt oCo m u t l n gF l o wsi nNo n ‑ Me t r o p o l i t a n A r e a
‑ ACa s eSt u d yo fTs u g a r uRe g i o n
,Ao mo r iPr e f e c t u r e‑
後 藤 雄 一 *
Yu j iGOTO
'論文要 旨
日常的都市システムのスケールでは,通勤 ・通学や員物 ・交際な どによる地域間の関係が卓越 する。 この中で通勤流動は,全国的スケールでの分析 と地域的スケールでの分析 との間では,そ の分析方法が異な り,また,大都市圏 と非大都市圏 との間で も,さらに,非大都市圏間で も地域 特性 により分析方法は異なるもの と考え られ る。本稿では非大都市圏の例 として実験地域であ る青森県津軽地域 を取 り上げ,メッシュマ ップ と修正通勤率を使用す ることによって現象可能空 間にお ける通勤流動を分析す る方法 を提示 した。
キー ワー ド :通勤流動,非大都市圏,メッシュマ ップ
1
.は じめにBour ne
,LS. ( 1 975)
は都市 システムについて,概念的に3
つのスケールが存在す る としている が,それぞれのスケールでは結びつける関係が異なっている と述べている。すなわち国家的都市 システムでは情報の伝達な どが,地域的都市 システムでは道路交通や電信 ・電話や医療な どの社 会的サービスが,また,日常的都市 システムでは通勤 ・通学や員物 ・交際な どが卓越する として いる。この 目常的都市 システムのスケール においては,大都市圏 と非大都市圏 との間,および,非大 都市圏間で も地域特性 によ り分析方法は異なる もの と考え られ る。そ こで本稿では実験地域で ある青森県津軽地域 を取 り上げ,非大都市圏における通勤現象について 「現象可能空間」を分析 す る手法 として,メッシュマ ップ と修正通勤率 を適用す る方法 を提示す ることを 目的 としてい る。
メッシュマ ップ としては
,
「平成8
年事業所 ・企業統計調査 に関す る地域 メッシュ統計地 図」を,また,通勤の分析 に使用す る資料 としては 「平成
7
年国勢調査報告」を使用 した。本稿では,は じめに非大都市圏における日常的都市 システム と通勤流動 との関係について概述 したあ と,メッシュマ ップを利用す る意義 について説明 し,最後に青森県津軽地域 を例 として考 察す る。
*弘前大学教育学部社会科学科教室
De pa r t me nto fSoc i a lSt udi e s , Fa c ul t yofEd uc a t i on,Hi r os a kiUni v e r s l t y
後 藤 雄 二
2.
非大都市圏における日常的都市 システム日常的都市 システムにおいて卓越す る関係 としては,通勤 ・通学や買物 ・交際な どがあるが, ここでは通勤,通学,員物を取 り上げる。本稿では,それ らの現象について説明す る ときには,過 勤流動 (通勤現象),通学現象,員物行動 とい う用語を,また,勢力圏の画定については通勤圏,過 学圏,商圏 とい う用語 を使用す ることにす る。
以上の
3
つの関係の中で,通勤,通学,買物の間には性格上,また,資料の利用について以下の よ うな差異がある。は じめに買物行動について説明する。買物行動は 日常的に行われているので,日常的都市 シス テムの分析のために利用 され ることが多いが,その調査方法 によって結果は異な った もの とな る。例えば,学校を通 じて子 どもの親の買物行動を調査 した場合 と,各家庭 を訪問調査 した場合 では異なった結果 となるし,また,商圏を画定する ときに使用す る商品の品 目によって も結論に 影響があらわれ る。すなわち,前者については,年齢別 ・性別によ り商圏は変化す るはずであ り, 子 どもの商圏,若者の商圏,老人の商圏,妻の商圏,夫の商圏な ども考え られ るであろ う。 また, 後者については最寄品,買回品によって画定 され る商圏の境界について も変化が予想 され る。 さ
らに,これ らのほ とん どが,サ ンプ リング調査である とい う資料上の問題が存在す る。
通勤現象は人口移動の中で,居住地を変えない 日々の往復運動である。通勤圏は通勤 中心の規 模 ・機能 によ りその範囲に差が生 じるため都市圏を設定す るために広 く採用 されている。通勤 に関す る資料は
,5
年 ごとに実施 され る国勢調査報告の一部 として公表 されてお り,全数調査で あることか ら日常的都市 システムを分析す るための最適の資料である といえる。 このことが商 圏調査 とは大いに異なる点であるが,その資料が十分に分析 されている とは必ず しもいえない と 考え られ る。通学圏について も,国勢調査報告を利用すれば全数調査による現象の把握が可能であるが,日 常的都市 システムを分析す る資料 とすることは必ず しも適切である とはいえない。 とい うのは, 公立高校 には学区制があ り,また,私立高校や大学の分布が少ない非大都市圏においては,これ
を 日常的都市 システムを分析す る資料 としては必ず しも適切である とはいえないのである。
以上のことか ら,日常的都市 システムを分析する資料 としては,国勢調査報告が最適な もので ある とい うことができるのである。
3.
メ ッシュマ ップによる通勤流動の分析従来の研究では,様々な地域スケールに関 して通勤圏の設定 と分析がお こなわれてきた。 この 時,地域スケールに応 じた分析手法の選択がお こなわれなければな らない。地域スケ‑ルに関わ らず全 く同様の分析方法を採用することは間違いであるといえる。基域について考えてみる。農 業の場合には近接地域での等質性が大き く,かつ連続性 もある。 この点を考慮すれば,全国的ス ケールでの農業地域の画定では,市区町村単位 よ りは,市郡単位の分析が有効かつ適切であると いえるO これに対 して通勤現象では,通勤 中心は点的に現れ るので,全国的スケールであって も 市区町村単位の分析が必要である。
次に,日常的都市 システムのスケールにおける通勤流動について考察する。 日常的都市 システ ムのスケール においては大都市圏 と非大都市圏では分析方法が異なる といえる。地理学におい て地域は形式地域 と実質地域に分け られ る。形式地域 とは国境や市区町村界な ど人為的につ く られた境界に囲まれた範 囲を示す。 これ に対 して,実質地域 とは地理学的に意味のある境界に
よって区画 された範囲である。そのため,市区町村域 とい う形式地域 に よる分析では,空間パ ターンを分析す る とい う地理学の 目的 としては必ず しも適切である とはいえないのである.
大都市圏の成立条件 としては,大都市の存在 と同時に周辺地域の地形条件 も重要である。すな わち,東京大都市圏の成立には 日本最大の関東平野の存在が大 き く,大阪平野は濃尾平野に比較 して小 さいため,大都市圏拡大の阻害要因 ともなっているため奈良県に大都市圏の郊外が伸延 し ている。東京大都市圏のような平野が拡が っている場合には,形式地域 としての行政域 を基域 と して も大きな問題は生 じないが,居住域が限定 されている山地 ・丘陵が比率的に大きな地域にお いては,行政域 を基域 とす るには問題が多い。
そ こで後藤 (
1 995)
で論 じた よ うに,資料 としてメッシュマ ップを利用す ることが,最善ではな いに して も有効ではないか と考えるのである。現在,公刊 されているものには,メッシュ単位で の通勤先のデータはないが,地理学的な意味で,空間パターンを把握す るには有効である といえ よ う。地域 メッシュとは,方形の綱 目に細分 された小地域の区画の ことで,わが国では,各種統計の 作成に用いる地域 メッシュとして,緯線 と経線により区分 されたほぼ1平方キ ロメー トルの方形 の小地域が基準 メッシュとして定め られている。 また,地域 メッシュは,面積がほぼ一定である ため,地域相互間の事象の計量的比較が容易である。 この方法によ り,後藤
( 1995)
で述べた現 象可能空間の範囲内で現象 を分析す ることができるのである。次に考察 しなければな らないのは,各地域 の地域性 を考慮 した通勤流動の分析 についてであ る。すなわち,産業構成において,大都市圏,非大都市圏の間には大きな差異があるか らである。
大都市圏では通勤の流動性が大きい就業者の割合が多いのに対 して,非大都市圏ではそれが少な いことに注 目す る必要がある。 また,非大都市圏の内部においても地域差が生 じている。通勤流 動の分析 とは,基本的には通勤を行な う者を対象にすべきである と筆者は考える。そ こで本稿で は,後藤 (
1 9 91)
を参考 として第1
次産業就業者を除いた就業者を分母 とした修正通勤率を各市町 村について計算 した。 もちろん,産業分類による と市町村域を越 えた農林業者による移動や漁業 根拠地の水産会社な ど‑の就業は存在す るが,「確率論」的な意味で 日常的都市 システムの分析 に とって有効である。ところで,通勤圏の設定は,一定比率以上の通勤率のなかで,最大の流出先が同一である市区 町村の範囲によって行なわれ るのが一般的である。高橋(
1 97 9)
の研究では,最大流動をもとに し て全国の通勤圏を設定 しているが,2%
以下の通勤率の市町村を孤立市町村 とみな している。 し か し,本稿では孤立市町村は存在 しない とい うことを考慮 して,5%
を最小値 とした。日常的都市 システムは大都市圏を対象地域 として分析が行われ ることが多い。その理 由 とし ては,大都市圏その ものに対す る関心 と大都市圏を事例地域 として地理学の理論 を確立す るとい う2つの ことが考 え られ る。大都市圏は面積が広いため形式地域 としての市区町村 を基域 とす ることによって も詳細な分析が可能 となるとい う有利性がある。 しか し,大都市圏を対象地域 と してつ くられた理論やモデルは大都市圏に関す るものである。 これ を一般化す ることは可能な のであろ うか。そ こで,非大都市圏について も同様の検討をお こない,よ り一般性 を高めること が重要 となるであろ う。そのために大都市圏 と同様の基本的条件 を満たすために,上記の修正通 勤率の採用す ることに したのである。
4.
実験地域 と しての青森県津軽地域の事例青森県津軽地域は,青森県西部に位置 し,その北部 には津軽半島が津軽海峡に突き出 し,その 中央には津軽山地が北西か ら南東に連な り,その西には岩木川の中下流域 に津軽平野が広が り, 日本海 に面 して犀風山砂丘がある。平野の南部には弘前市があ り,その東に黒石市,平野の中央 部には五所川原市がある。半島の東には陸奥湾沿いに狭い平野があ り,夏泊半島 との間の青森湾 の奥には県庁都市の青森市がある。その南には脊梁山脈の八 甲田山がある。津軽平野の南には 自神山地があ り,日本海沿岸 には海成段丘の見 られ る平地が細 く分布す る。
以上のよ うに,この地域は東京大都市圏 とは異な り,行政域 とい う形式地域 を基域 とす るのは 適切ではな く,人口分布域をメッシュマ ップによって表現す る必要性のある地域 といえよ う。後 藤 (1995)では,実験地域 としての青森県について5タイプに分類 した。津軽地域 については,広 い沖積平野に高次中心地,中次 中心地,低次 中心地があい接 して連続的に存在す る
A
タイプ (津 軽平野),狭い沖積平野に高次中心地 と低次 中心地が列状 に配列す るCタイプ (青森平野 と津軽 半島東部),海岸沿いに低次 中心地が列状 に配列す るEタイプ (西南部 の沿岸)である。 これ ら は,以下の2
つのタイプに統合できる。すなわち,線状分布のタイプ( C ・E
タイプ)と面的分 布のタイプ (Aタイプ)である。青森県津軽地域 を事例地域 とす る とい うことは,さまざまなタ イプの分布がみ られ る 「実験地域」としての意味がある と思われ る。メッシュデータ としては,総務庁統計局が発行 した 「平成
8
年事業所 ・企業統計調査に関する 地域 メッシュ統計地図 デジタル メッシュマ ップ ー全産業事業所数 ・従業者数」を使用 した。また,通勤流動の資料 としては, 同 じく総務庁統計局が発行 した
「平成
7
年国勢調査報告」を使用 した。次 に通勤流動 について,2つ の観点か ら分析 した。ひ とつは 通勤圏の設定 であ り,次が 日常 的都市 システムの観点か らの分 析である。通勤圏の設定につい ては,各市町村 の常住就業者 に 対 して
5%
以上の修正通勤率が 向か う最大流の市町 を基 に して 設定 した。また,最大流が 2つの 市町に向か う場合 には 2つの行 政域 の通勤圏 とした。 この よ う に設定す る と,村が通勤 中心 と なることはなか った。以上 の こ とか ら本稿は,徳 藤(1991)の修正通勤率による通 勤流動 の分析 と分布の類型化 と い う2つの研究を融合 した もの
とい うこともできる。
図2 津軽地域の通勤圏 (平成7年)
資料 :平成
7
年国勢調査報告資料 :平成
7
年Egl勢調査報告図
2
は以上の操作によ り津軽地域 の通勤圏を設定 した ものである。従来の形式地域による図 (省略)と比較すると,地形的影響が除去 されて,通勤流動の実態が より明確に現れていることが わかる。 自市町村を越える通勤手段 として,自家用車が一般化 していることか らこの図に鉄道や 主要道を表示す る必要性はない と思われたので省略 した。形式地域 としての行政域 を単位 として,通勤流動の要因分析をおこな う時
,2
つの行政域の間 に山地が存在 し,交通路がないため通勤流動がみ られない,また,広大な村域 を有する山村があ る都市‑の通勤率が高い理由 としてこの村域の中で,この都市に近い地域にだけ就業者が存在 し資料 :平成
7
年 国勢調査報告資料 :平成
7
年国勢調査報告ていることが,通勤率の高い理由である,などとい う事は行政域ではな く,メッシュマ ップを利 用することによって,それ らの説明をする必要がな く,実質的な要因分析に直接的に入ってい く ことができるのである。
都市 システムを分析す ることが通勤流動の目的であ り,これによって各都市の階層,規模,機 能の特性を分析することが可能 となるのであるo以上のように,通勤流動を説明する場合,その 要因の本質にせまる場合に,その他の要因を事前に予めすべて除去 してお く事が必要なのではな いだ ろ うか とい うのが,本稿の主 旨である。
次に具体的に通勤圏について分析 してい く(図 2)。青森通勤圏の北西には,今別通勤圏が形成 されている。 また,五所川原通勤圏の北 には,五所川原 ・木造通勤圏,中里通勤圏,市浦通勤圏 があ り,西南にも鯵 ヶ沢通勤圏,深浦通勤圏の形成が認め られ る。 これ らは岬端性 と同様の性質 がその要 因 としてあげ られ よ う。
図 4をみ る と,弘前の西方 と東方では通勤率において差が生 じている。 この理由 としては岬端 性 と同様 の性質があげ られ よ う。通勤者数
1 0
人以上の通勤先について,弘前 の西にある西 目屋 村の通勤先 と同 じく東にある常盤村 とを比較 してみ る (表1
)。西 目屋村の通勤先は3
市町村の みで,通勤率の合計は5 7. 6%
であ り,就業地 としては弘前の卓越性が うかがえる。 ところが東部 の常盤村では,通勤者数1 0
人以上の通勤先の合計は5 6. 7 %
で,西 目屋村 とほぼ同様の数値である のに関わ らず,通勤先は11
市町村に分散 している。 この ことが通勤率を弘前 に集 中させない要 因 とな り,通勤率が低い とい う空間的パターンを形成 している といえるであろ う。以上のことは メッシュマ ップを利用す ることによって明 らか となるものである。表
1
西 目屋村 ・常盤村 ・浪岡町の通勤流動西 目屋村 常 盤 村 浪 岡 町
通 勤 先 通勤者数(人) 通勤率(%)通 勤 先 通勤者数(人) 通勤率(%)通 勤 先 通勤者数(人)通勤率(%) 第
1
位 弘 前 市3 6 3 5 0ー 3
弘 前 市61 9 2 5, 4
青 森 市1, 4 0 9 1 8. 2
第2位 岩 木 町3 7 5. 1
青 森 市23 2 9. 5
弘 前 市8 2 0 1 0. 6
第3
位 相 馬 村1 6 2, 2
黒 石 市1 5 7 6. 4
黒 石 市5 91 7. 6
第4
位 浪 岡 町1 4 3 5. 9
常 盤 村1 7 5 2ー 3
第
5
位 藤 崎 町7 8 3. 2
五所川原市1 5 9 2. 1
第
6
位 田舎館村4 8 2. 0
藤 崎 町91 1. 2
第
7
位 五所川原市31 1. 3
田舎館村6 4 0. 8
第
8
位 平 賀 町28 1. 1
平 賀 町4 3 0. 6
第
9
位 尾 上 町1 9 0, 8
尾 上 町31 0. 4
第
1 0
位 板 柳 町1 7 0. 7
板 柳 町2 6 0. 3
第11位 岩 木 町
1 0 0. 4
鶴 田 町1 7 0ー 2
第
1 2
位 大 鰐 町1 4 0. 2
第
1 3
位 岩 木 町1 0 0, 1
資料 :平成
7
年 国勢調査報告最後に図 3‑ 5を利用 して,青森,弘前,五所川原 について都市階層の観点か ら考察す る。 こ のため,青森 ・弘前 ・五所川原の
3
市の都心部 までの距離がほぼ等 しく,津軽平野に存在 しなが ら青森の通勤圏に属す る浪岡について表1
で考察す る。交通条件のよい浪岡町か ら,3
市‑の通 勤者数は,青森1, 4 0 9
,弘前8 2 0
,五所川原1 5 9
であるが,これ を青森を1 0 0
とする と,弘前5 8. 2
,五 所川原1 1. 3
である。第 1次産業を除 く就業者は青森1 3 5, 7 0 4
,弘前7
1, 9 1 6
,五所川原1 9, 0 3 7
で, 上記 と同様に青森を1 0 0
として示す と,弘前5 3. 0
,五所川原1 4. 0
とな り,浪岡か ら3
市‑の通勤 者数は,実質的な都市規模 に比例 している といえる。青森 と弘前の通勤流動の要因についてより詳細に見るため,都市階層が異なる とされている青 森 と弘前の関係 について,平成
7
年国勢調査報告の就業者の職業大分類を基に し,森川 (19 9 0)
の 方法によって比較 してみ る。青森市は,中枢管理機能が5 4, 4 6 9
人( 3 7. 5 1 %)
,中心地機能が3 8, 0 8 6
人( 2 6. 2 3
%)であるのに対 して,弘前市はそれぞれ,2 7, 8 2 7
人( 2 9. 3 9
%),2 2, 1 3 8
人( 2 3. 3 8
%)となってお り,比率の点で明 らかな階層性が予想 され る。そ こで中枢管理機能 について通勤者数 をみ る と,弘前か ら青森が
9 9 6
,反対方 向が3 7 3
でその差は6 2 3
,同様 に中心地機能 の通勤者数は,弘前か ら青森が2 5 9
,反対方 向が1 9 6
でその差が6 3
となっている。 このことか ら,中心地機能では通勤流 動 においては大 きな機能的な差がない ものの,都市階層の差異 を形成す る中枢管理機能 について は,両都市の規模 の面だ けではな く通勤者数 の点か らも大 きな階層差が存在す ることが証明 され た。以上の よ うに,メ ッシュマ ップを も利用 して通勤流動 を分析す ることで,日常的都市 システム の空間構造 の よ り実質的な分析が可能 になる と思われ る。
5.
まとめ日常的都市 システムにおいては,通勤 ・通学や員物な どが重要な関係である。 この 日常的都市 システムにおいては,大都市圏 と非大都市圏 との間には相異がある。そ こで本稿では青森県津軽 地域 を例 として,非大都市圏における通勤現象 を分析す る手法 として,メ ッシュマ ップを利用す る方法 を提示 した。
今後の課題 としては,各時点でのメッシュマ ップの作成が必要になる とい う煩雑 さは残 るもの の,時系列的な変化 を分析す る こ とがあげ られ る。
参考 文献
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