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ゲームの有限化

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Academic year: 2021

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(1)

ゲームの有限化

奥田英輔

1.はじめに

本稿はAumann (1974)の結果を有限化する。有限化の方法としては種々 の方法があるが本稿では大数の法則を用いる。中心極限定理を用いればより 精度の良い有限化ができるであろうが(Mas‑Colell (1978)およびOkuda and Shitovitz (1985)参照),有限化,確率化するためには大数の法則で十分で ある。測度のconvexity (Lyapunov (1940))を使わないで大数の法則を用 いて有限化する。本稿はAumann (1974)を読まれているものとして書かれ ている。

2.定義と定理

(2.1)定義. eventAが£>0に対して¥pi(A)‑ Pj(A)¥<eforali i,j∈N であるときe‑ objectiveであるというo

(2.2)定義.虜をrouletteとする a>0とし, Mを正整数とする, P(顔, M,a)とはOのpartitionであり,その各元Aが92に含まれて,元の個数は Mであり, a≧少,(A) foralli∈NandforallA∈P(顔, M,a)であるようなも

のである。

(2.3)補助定理・ 91をrouletteとするO任意の正整数Mを与えるとPirn, M¥An

M'] が存在する。ただし, 〟'≧〟である。

(証明) 97のnon‑atomicityから0のfinite partitionP'があって, A∈P'は Aざ97で仙)≦+MであるようなものがあるMaxi∈N少,‑(A)‑0であるよう なAはMaxi。atA(A)>0であるようなAと合併させる。もちろんA∈P'は A∈97で0 < Maxi∈ Pi(A)≦+Mであるoこのような有限個のAを以下のよ

(2)

うに一列に並べる。

.11, .12, 

そして順次左から合併して行き,合併したものを.1'とする。

MaXieN Pi(s' )=2M 1

になったら合併を中止する。すると

LM=~'~~""'E1V M似 仇a.x L" ...  / 1

である。

以上の手順をくり返すと,最後にはP'の元が尽きても MaxieN(.1') であるようなものができる可能性がある。それも partitionの元と考え 2M 

て,上の手順でQの一つのpartitionP"ができる。 P"の元でMaXieNPi(s) 

~ ̲M1.̲..であるものの個数は. LAJ ~aJ U  ....../""./ 1 1t!.I~'o... M'Fa.A. .X.. AtEN ieNρ(Yt \~J .1)くであるものの個数より大で..........  あるか等しい。それは MaXieNPi (.1)く で あ る も の の 個 数 は 高 々 lであ

2M  るから.

P"の元の個数を M'とすると ,MMである。明らかに MaXieNρ;(.1) 

L1/2M;:::MaxieN(.1) 1M 112M 

~L 1/2M豆M似ieN お(.1)豆 1/M

̲M' 

2M  n~

一一三ーミお(.1) 証了。

M'=M 

(2.4)補助定理.況をrou1ette, ・ ,Bnを events0α1,え>1 する。正整数M と,P(~ , M.一一)が存在して,その中から4n  L=(MαJ*

' M  

の元の組をとり出すと 1‑去より大きい比率で l=ηα(n) ~

α(si)ーあ(Ansi) I 豆~^ ."¥../  +

=v  'M 

*C Jはガウス記号である。

(3)

である。ただし ,AL 個の元の和集合である。

証明。補助定理 (2.3)から正整数M P(f'Aκtf)が存在し口て,

t

f孟訪ρiωω) fOr川川al Nanld吋凶(惚g, M, jf ) 

である。

i(si)

qi(l1) =(11n:.si)一守ム とおくと

‑上豆あ(11nßi・)一色笠l~ ~竺M  = M  

!qi(l1)

すべての11EP(!Jl  M, !4n i)に番号をつけて

111 , 11M  とする。すると

qi(111 ) ++qi(I1M)  である。

T=(T1,…, TL)は111,… , 11M から L 個の組合せをとる変数とする。 ~T は組合せについての和を表わす。

q( わ 2=~?=I{qi(T1) ++qi(TL)} 2,  V(qi, M α)=JrZT{qi(Tl) 

ML ++qi(TL)} 2,  v= ~?= V(qi, M α) 

とおく。今から大数の法則の基礎である Tchebychevの不等式に相当する 不等式を導く。

u=Jrh(T)2 

ML

=かTq(Tq(T)2 )'2'>..<2V..+L ;CL~T, .l 

>‑LZ  A2U  uCL~T, q(T) 2.>..<2V 

q(T) 

q(T) 2豆..<2V

(4)

=A2u‑‑Lz 

~L~T. q(T) >A2V 

ZzTqJA(4J')>刈μA2V比 T の例うち吠で吋qρ(σT 数の比率であるo

̲ 1 ~ .......  ,? 

:.  A2 >T.('.I') 

̲ 1 ~ ̲ / ' 7  

(2.5) ..1一万く宗主1:r. q(T)2豆え 2V 以下で Uの評価を行なう。

V

(qj.ιM&T{qqj(T(σT1)+...+qj(TLρω}) MVL 

ここで

=↓1:r(qj(T 1) 2 +... +qj(TL) 

ML

+qj(T 1) {qj(T 2)  ++qj(TL) 

+qj(TL) {qjCT1) ++qj(TLd}J

n) 

1:r{qj(T 1) 2 ++qj(TL) 2} く ~L ・ L"ji;

である。

一般性を失うことなく

1:7flj(T 1)  {qj(T 2)  ++qj(TL)} 

について考える。たとえば T1=Aぃ T2=A2と固定した場合を考えると M‑2CL‑2qj(Al){qj(A2) ++qj(AM) } 

‑ M ‑2CL‑2qj(Al)2

.

.1:r(qj(T1){qj(T2)++qj(TL)} +………+qj(TL) {qj(T1) +… 

+qj(TL1)}J 

=‑M‑2CL 2 {qj(Al)2++qj(AM) 2}O 故に

n) 2 α (  n) 

V(qj. M α)L.'M; ~玉 故に

......nα( n)  U

(5)

AL個の元の和集合とする。 (2.5)から 1‑去より大きい比率で

i(B i Bi)1l.Pηα(4 n) ~

である。

α(Bi)‑Pi(A nBi) 

= laPi(Bi) ‑MPi(Bi) +MPi(B ‑Pi(AnBi)

Z玉│ゆi(Bi)::..Pi (B i) ~A" Pi (B i)  ‑Pi (A i) 

=1α M│ お (Bi)+IMPi(Bi) ‑Pi(AnBi) 

̲̲  1  I.{~ α( n) 

=M M 証了。

(2.6)系.!Jlをroulette,… ,snevents,0α1~> 0とする。

すると evente!Jlが存在して

α(Bi)‑Pi(A nBi) 1Eである。

(2.7)系.況をroulette,  BleventsOα1~> 0とする。

すると eventAe況が存在して, α1‑Pi(A) 1 く~すなわち A は ~-objec- tiveで

α(Bj)ーあ(AnBj) 1く!for i= ,… , n, j= 1,… , 1である。

証明. (ρ1 (Q),… , Pn (Q)ρ1 (Bl),…, Pn (B 1),…, ρ1 (Bl),…,九 (Bl) ) 

=(1,… ρ1 (Bl),…  Pn(Bl) ρ1 (Bl),…, Pn (Bl))に対して

(2.6)を適用する。 証了。

(2.8)補助定理.jeNとし ,ajSjの分布とする ,E> 0に対して ,jは

~-objective mixed strategy Sjですべての SjeSjに対して IPi(Sj=巧)ーσ'/Sj)1くE

であるものをもっ。

証明.σj'(Sj)0なるごりの元号の数 mに関する帰納法による。

BljAssumptionII  (Aumann 1974)によるjsecretrouletteとする。

するとつぎのことが証明される。

(6)

(2.9)  strategy S1が補助定理 (2.8)に従うように選ばれることができる とすると, events {Sj=Sj}otjにある。

m=lのときは明らかである。 m>lとし ,m‑1に対して上のことが真 であるとする。

Sj= {si,…, sm,…}とする。ただし ,km のとき,そしてそのときだ σ'j(S/)0 とする。帰納法の仮定により互いに素な ~-objectiveevents , 

B m 1 ltj(Bk)‑σ'j(f)/(σ/令fI))1Eであるようなものがある。

系 (2. 7)において ~=øti とおけば B1 , … , ßm-1 と独立な ~-objective

jsecret event smで│あ・(sm) (1σ'j(Sj)) 1くEであるようなものがある。

hm に対して Ak=BknsmAm=Q¥ sm, k>mに対して Ak=ゆとおけば すべてのhに対してA匂 勿jである ,SjS/ω)=s/ if and only ifωεAkと定 義する。すると Sj (2.9)を満足する。 証了。

(2.10)補助定理 (Aumann(1974))(ι …, Sn)n個のstrategiesの組 とし, seSとする。そこで,ある ieNを除いては,すべての Sjmixed であるとする。すると

{S=S}={Sj=Sj}釘{Sj=Sjfor all j* 

=ρj{S=S 1}{Sn=Sn}

(2.11) (Aumann(1974).(S1,  Sn)n個の mixedstrategiesの組 であるとする。すると S;は互いに独立である。

(2. 12)定理.Nash equilibrium payoffsの集合は, ~ objective mixed  equi1ibrium payoffsの集合と一致する。

証明.証明は Aumann (1 974) と objective を~objectiveに置きかえるだ

けで同様にできるので省略する。 証了。

(2. 13) 定義.集合 W が~> 0 に対して ~-convex であるとは o く α く

lWの元ぁ yに対して Wの元zが存在して

Izαx (1‑α) ylくE

となることである。

(2.14)定理.public roulette 況が存在すると仮定する。すると equi1ibrium payoffsの集合と feasiblepayoffs の集合は ~-convex である。

(7)

証明.最初に equilibriumpayoffsについて考えるo~を public roulette する。 ~>O , ..(>1 0α1とする。補助定理 (2.4)においてρ1(A) 

Pn(A) を考える。~> 0 に対して,正整数 M と P(~ , M,与)が存在して,

その中からL個の元の組をとり出してその和集合をAとずると1ー が り 大きい比率で │α‑pj(A)IくEであり ,AE~ であるから , {Sl=Sl, …}   {ι 

=Sn}とそれらから生成される eventsに対して独立である。

playerplayする strategをつぎのように定義する:もしAが起 こったらSjplayし,そうでなければtjplayする。云い換えればi 与えられた pureSjESj

(2.15)  [A {Sj=Sj} ] [(Q¥A){tj=Sj}] 

が起こったとき,そしてそのときだけ playする。すると (2.15)σfield 仇に含まれるから strategyである。 requi1ibriumpointであることは容 易に証明される。

h=MaxsESlh(s) 

とする。 {Sl=S 1},… , {tn=Sn}から生成される Qpartitionを考えると Aはそれらに対して独立であるから

αH(s) ‑α)H(t) ‑H(r) I く~

であることがわかる。 M を大きくとれば上式の右辺はいくらでも小さくな るからこれで証明された。 feasiblepayoffsの集合の convexityについても

同様である。 証了。

. 結 び

sect.2では Aumann(1974)を大数の法則により有限化,確率化する道筋 について述べた。全面的に有限化するには Q を有限集合として各勿iにつ いて補助定理 (2.3)(2.4),系 (2.6)(2. 7)を参考にして条件を与えれ ばよい (Aumann(1987)参照)。

(8)

参 考 文 献

Aumann, R. ].(1974) Subjectivity and Correlation in Randomized Strategies" ounna1  of Mathematical Economics, 1, 67 ‑96. 

Aumann, R. ]. (1987) Correlated Equi1ibrium as an Expression of Bayesian Rationa1it y" Econometrica, 55, ‑18. 

Lyapunov, A.(1940) Sur les fonctionsvecteurs complement additives" Bull. Acad.  Sci. VSSR Ser. Math. 4, 465‑478. 

MasColell, A. (1978) note on the core equiva1ence theorem : How many blocking coa1i tionsethere?" Journa1 of Mathematica1 Economics, 5, 207215.

Okuda, H. and B. Shitovitz, (1985) Core Allocations and the Dimension of the Cone of  Efficiency Price Vectors" Journal of Economic Theory, 35, 166171.

参照

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