この冊子は、加工食品の製造・販売事業者の方に、表示ラベルを作成する際の 参考としていただくため、表示に関してよくある質問を Q&A 形式でまとめたも のです。実際の表示にあたっては、最新の法令等をご確認ください。 平成30年2月版
石川県農業安全課
加工食品の
表示
に関する
Q&A集
表示の基本 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 表示方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 表示禁止事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13 食品表示 Q&A ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 名称 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 原材料名と添加物 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 原料原産地名(原産国名) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 内容量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 消費期限又は賞味期限 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 保存方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 製造者等(表示責任者) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36 栄養成分の量及び熱量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 38 その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39 新しい食品表示基準 による表示について 平成 27 年 4 月から新たな食品表示基準 (以下、「食品表示基準」)が施行されま した。食品表示基準への移行期間(経過措置)は、平成 32 年 3 月末までです。この 期間中は、旧基準による表示が認められますが、1つの食品表示において新旧基準を 混同して使用できません 。 すべての加工食品の原料原産地表示制度(既に義務化されている22食品群+4品 目を除く)は、平成 34 年 3 月末までが猶予期間です。 この Q&A 集では、旧基準と異なる表示方法を「新ルール」として明記しました。 特に、原材料名と添加物の表示方法、アレルギー物質の表示、栄養成分表示、加工食 品の原料原産地表示について、ご注意ください。
目 次
【参考文献】 ・消費者庁ホームページ「食品表示基準 Q&A」、 「早わかり食品表示ガイド」、「知っておきたい食品の表示」 ・食品表示研究会編 中央法規出版「食品表示マニュアル」1 あらかじめ包装された加工食品には、次の様式で原材料名等を表示します。 8 栄養成分の量及び熱量 ●輸入品を販売する場合は、 右の様式で表示します。
表示の基本
加工
食品
1 2 3 4 5 6 7 ⑧ 名 称 原材料名 添 加 物 内 容 量 賞味期限 保存方法 原産国名 輸 入 者 名 称 にしんぬか漬け 原材料名 にしん、ぬか、しょうゆ(小麦を含む)、 みりん、砂糖、酒、食塩、唐辛子 添加物 調味料(アミノ酸等) 原料原産地名 国産(にしん) 内 容 量 500 g 賞味期限 ○年○月○日 保存方法 10℃以下で保存 製 造 者 ○○食品(株) 石川県○○市○○町 0-0 【店内で製造・加工し、店頭で販売する食品】 「原材料名」、「原料原産地名」、「内容量」、「栄養成分の量及び熱量」の表示は 義務づけられていません。ただし、次の表示は必要です。 ・「原材料名」のうち、添加物とアレルギー物質の表示 ・計量法により定められた食品の内容量の表示(P32、33 参照)2 商品名ではなく、その食品の内容を表す一般的な名称を記載します。 事項名は、「名称」、「品名」、「品目」、「種類別」、「種類別名称」のいずれかを表示 します。 ●食品表示基準で名称の表示方法が定められている食品は、それに従い表示します。 「添加物以外の原材料」と「添加物」とを明確に区分し、それぞれを使用した重量 割合の高い順に、その最も一般的な名称を表示します 原則として、すべての添加物を含む食品原材料は、少量であっても表示が必要です。 食品表示基準 による原材料名と添加物の表示(新ルール) 原則、原材料名と添加物をそれぞれ別の欄に表示します。 原材料名 いちご、砂糖 添加物 ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC) ●その他、原材料名欄において、次のような表示方法も考えられます。 (例1)記号(スラッシュ)で区分して表示する方法 原材料名 いちご、砂糖/ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC) (例2)改行して表示する方法 原材料名 いちご、砂糖 ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC) (例3)別欄に表示する方法 原材料名 いちご、砂糖 ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC) ※上記の表示例を旧基準で表示した場合 原材料名 いちご、砂糖、ゲル化剤(ペクチン)、酸化防止剤(ビタミンC) 添加物の表示方法については、Q15(P23、24)を参照してください。
1 名称
2 原材料名と添加物
3 食品表示基準 によるアレルギー表示(新ルール) アレルギー表示も原材料名(添加物)欄に表示します。表示すべきアレルギー物質 は、次のとおりです。 【必ず表示する7品目(特定原材料)】 えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生 【表示が勧められている 20 品目(特定原材料に準ずるもの)】 あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、 くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、 やまいも、りんご、ゼラチン アレルギー物質の表示には、2つの表示方法があります。 ①個別で表示 :原則、アレルギー物質を含む原材料名(添加物名)の直後に( ) を付けて表示します。原材料の場合は、「(○○を含む)」、添加物の場合は原則、 「(○○由来)」と表示します。 ●「乳」については、原材料に含まれる場合は「(乳成分を含む)」、添加物に含まれ る場合は、「(乳由来)」と表示します。 (例)焼豚 原材料名 豚肉、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、砂糖、しょうが、にんにく、 たまねぎ、酒、食塩 ※下線部は、アレルギー物質に関するものです。 ●アレルギー物質は「、」ではなく「・」で区切ります。 【アレルギー表示の省略】 ・原材料名にアレルギー物質の表示が含まれていれば、改めて表示する必要はありま せん。→上記例の「豚肉」 「卵白」「卵黄」については「(卵を含む)」表示が必要です。 ・繰り返しになるアレルギー物質の表示は省略できます。 ・原材料名を「代替表記」や「拡大表記」で表示することにより、アレルギー物質の 表示に代えることができます。特定原材料に準ずるものについても、代替表記、拡 大表記が認められています。
4 代替表記 拡大表記(表示例) えび 海老 エビ えび天ぷら サクラエビ かに 蟹 カニ 上海がに カニシューマイ マツバガニ 小麦 こむぎ コムギ 小麦粉 こむぎ胚芽 そば ソバ そばがき そば粉 卵 玉子 鶏卵 たまご あひる卵 タマゴ うずら卵 エッグ 厚焼玉子 ハムエッグ 乳 ミルク チーズ バター アイスクリーム バターオイル アイスミルク 乳たんぱく 加糖れん乳 ガーリックバター 生乳 調製粉乳 プロセスチーズ 牛乳 乳糖 濃縮乳 落花生 ピーナッツ ピーナッツバター ピーナッツクリーム ②まとめて(一括で)表示 :アレルギー物質を、原材料名の最後にまとめて一括 で表示します。その食品に含まれている全てのアレルギー物質を、原材料名欄の最 後に「(一部に○○・○○・…を含む)」と表示してください。 (例)肉だんご 原材料名 豚肉、ゼラチン、食塩、砂糖、しょうゆ、香辛料、 酵母エキ ス/調味料(アミノ酸等)、(一部に豚肉・ゼラチン・小麦・大豆 を含む) ※同じ例を旧基準で表示した場合 原材料名 豚肉、ゼラチン、食塩、砂糖、しょうゆ、香辛料、 酵母エキ ス、調味料(アミノ酸等)、(原材料の一部に小麦、大豆を含む) ●アレルギー物質をまとめて一括で表示する場合には、条件があります。 詳しくはお近くの保健所等でご確認ください。 複合原材料を使用した場合の表示方法 複合原材料とは、「2 種類以上の原材料からなる原材料」のことで、すでに加工さ れた原料(調味料を含む)を仕入れて使用する場合や、弁当、そうざいの具等が当た ります。 原則として、複合原材料名の直後に( )を付けて、その複合原材料に使用されて いる原材料を、重量割合順に表示します。 「卵白」「卵黄」は 拡大表記と認めら れません
5 (例)皮とあんを仕入れて製造した「どらやき」 原材料名 皮(卵、小麦粉、砂糖)、つぶあん(砂糖、小豆、水あめ、 寒天)/ 膨張剤 ※下線部は、複合原材料の表示です 原材料名 砂糖、卵、小麦粉、小豆、水あめ、寒天/膨張剤 →これは、皮もあんも自社で製造した場合の表示です ●複合原材料に含まれる添加物は、( )内に含めません。他に使用された添加物と 合わせて重量割合順に表示します。 複合原材料の原材料の表示の省略については、Q9(P19)を参照してくださ い。 食品表示基準で定められた加工食品(22 食品群+4 品目)については、原材料に 占める重量割合が 50%以上のものの原料原産地の表示が義務付けられています。 Q21(P26)を参照してください。 食品表示基準 による原料原産地表示(新ルール) 平成 29 年の食品表示基準の改正により、国内で製造されたすべての加工食品の 原材料の産地表示が義務化されました。 平成 34 年 3 月末までは猶予期間となっています。 【原産地表示の対象】すべての加工食品の一番多い原材料 【産地表示方法】 ① 一番多い原材料が生鮮食品の場合→その生鮮食品の産地を表示 (原料原産地欄による表示) 名 称 いちごジャム 原材料名 いちご、砂糖/ゲル化剤(ペクチン)、・・・ 原料原産地名 国産(いちご)
3 原料原産地名
6 (原材料の直後に( )を付けて表示) 原料原産地名は、「国産」表示が原則ですが、都道府県名その他一般に知られて いる地名(水産物の場合は水域名等)を表示することもできます。 輸入品の場合は、「原産国名」を表示します。 ② 一番多い原材料が加工食品の場合→その加工食品の製造地を表示 製造地表示を原則としますが、一番多い原材料に使われた生鮮食品の産地 が分かっている場合には「○○製造」の代わりにその産地を表示することができ ます。 (例)アメリカ産の小麦を使って国内で製造された小麦粉 「小麦粉(国内製造)」 ←小麦粉の製造地を表示 「小麦粉(小麦(アメリカ産))」 ←小麦の産地を表示 ◆国別重量順表示が困難な場合は、一定の条件で③~⑤の表示が可能です◆ ③ 過去の使用実績や今後の使用計画等に基づき、使用可能性のある複数国を、使 用可能性の高いものから順に「又は」でつないで表示 ※豚肉の産地は、平成○年の使用実績順 名 称 ウインナーソーセージ 原材料名 豚肉(カナダ産、国産)、豚脂肪、・・・ 名 称 食パン 原材料名 小麦粉(国内製造)、バター、・・・ 名 称 ウインナーソーセージ 原材料名 豚肉(カナダ産又は国産)、・・・ 製造地表示 カナダ産と国産の肉が両方使われており、カナダ産のほうが 使用量が多いことを表示しています。 カナダ産のみ、国産のみ、国産のほうが使用量が多い場合は この表示は不適正となります。 国別重量順表示 又は表示 過去の一定期間(製造年から3年以内)の使用実績等に基づく表 示であることを示す注意書きとその根拠書類の保管が必要 [注意書きの例] ・○○の産地は平成○年の使用計画順 ・○○の産地は製造年の前年の使用実績順 等
7 ④ 3か国以上の外国の原産地表示を「輸入」と括って表示 ⑤ 過去の使用実績や今後の使用計画等に基づき、3か国以上の外国の原産地表示 を「輸入」と括り、「輸入」と「国産」を使用可能性の高いほうから順に「又は」 でつないで表示 ※豚肉の産地は、平成○年の使用実績順 ●平成 29 年以前より義務化されている 22 食品群+4 品目(P29、30)は 「国別重量順表示」以外の表示はできません。 名 称 ウインナーソーセージ 原材料名 豚肉(輸入)、・・・ 名 称 ウインナーソーセージ 原材料名 豚肉(国産又は輸入)、・・・ 【米トレーサビリティ法に基づく産地表示】 米トレーサビリティ法では、米穀等を取り扱う全ての事業者は、対象品目であ る米・米加工品について、原料米の産地情報を取引の相手方へ伝達する必要があ ります。 対象品目については、Q28(P31)を参照してください。 ●表示する産地情報 ・国産の場合 :国産 又は都道府県名、市町村名、よく知られた地名 等 ・外国産の場合:国名 ●表示の方法 ①商品の原材料名欄に表示 ②商品の容器包装に表示 原材料名 うるち米(国産)、しょうゆ(小麦を含む)、 食塩 / 調味料(アミノ酸) ③店内に産地情報を表示 米トレーサビリティ法に基づき重量第一位原材料の原産地が 表示されている場合、食品表示基準の原料原産地表示の規定 は適用されません。 大括り表示+又は表示 大括り表示 注意書きとその根拠書類の保管が必要 (「又は表示」と同じ)
8 重量(g、kg)、体積(mℓ、ℓ)、数量(個、枚、○食分)等、単位を明記して表 示します。 ●計量法に基づき、内容量表示の義務のある食品(特定商品)については、定められ た単位(g等)で表示します。 特定商品についてはQ29(P32、33)を参照。 ●容器包装を開かずに内容量を外見上容易に識別できるものは、内容量表示の省略が 可能です。 (例)パン、和菓子、豆腐 等 消費期限又は賞味期限のいずれかを記載します。 定められた保存方法により、未開封の状態で保存した期限を示します。 【消費期限と賞味期限のイメージ】 (例)製造日~消費期限(賞味期限)の期限が、 ・3か月以内 → 年月日 で表示 平成 30 年 4 月 30 日 30. 4. 30 2018. 4. 30 18. 4. 30 180430 ・3か月超 → 年月 又は 年月日 で表示 平成 30 年 5 月 10 日であれば、 30. 4 平成 30 年 5 月 31 日(末日)であれば、 30. 5 ●消費期限又は賞味期限は、表示欄に具体的な記載箇所を明示すれば、他の箇所へ記 載することも可能です。その場合、「枠外記載」や「別途記載」ではなく、「欄外下 部に記載」「商品表面に記載」等、表示箇所を明示してください。 ●弁当類に消費期限を表示する場合、時間まで表示することが望ましいです。
4 内容量
5 消費期限又は賞味期限
9 開封前の保存方法を、食品の特性に従って表示します。 (例)・「直射日光を避け常温で保存すること」 ・「10℃以下で保存すること」 等 ●常温保存以外に留意すべき事項がなければ、表示を省略することができます。 ●開封後の注意点である「開封後はお早めにお召し上がりください」や「開封後は冷 蔵保存してください」は、保存方法欄ではなく、欄外などに記載してください。 事項名は、「製造者」、「加工者」、「販売者」、「輸入者」のいずれかを表示します。 ・法人の場合、登記された正式な法人名 →(株)、(農)等の略記は可能です。 ・個人の場合、氏名(又は屋号と代表者氏名) ・いわゆる加工グループ等の任意団体の場合は、食品の製造許可を受けた者の 氏名、製造所の所在地を表示してください。 「製造」と「加工」の定義については、Q38(P36)を参照してください。 住所(所在地)は、県名から番地まで正確に記載してください。 金沢市内にあっては、「石川県」を省略することができます。 【製造者等の表示方法】 (例1)販売者と製造者が異なり、販売者が表示に責任をもつ場合 販売者 ○○株式会社 石川県○○市○○町 0-0 製造所 △△株式会社 石川県△△市△△町 0-0 (例2)製造者の所在地と製造場所が異なる場合 製造者 有限会社□□ 石川県□□市□□町 0-0 製造場所 石川県□□市●●町 0-0 事項名は「製造所」でもよい 例1のように欄内に記載することもできます 「製造場所」 でもよい
6 保存方法
7 製造者等(表示に責任をもつ者)
製造した工場等 の名称と所在地 を表示10 食品表示基準 による製造所固有記号制度の変更(新ルール) 原則として同一製品を2以上の工場で製造する場合のみ、製造所固有記号の 申請・使用が可能となりました。 旧制度に基づく製造所固有記号は、平成 32 年 4 月 1 日以降(経過措置期間の 経過後)は使用できません。 詳しくはお近くの保健所等にご確認ください。 食品表示基準 による栄養成分表示(新ルール) 原則、容器包装に入れた加工食品には、栄養成分表示が必要となります。100g、 100mℓ、1 食分(1食分の量を併記)、1包装等の「食品単位」あたりの成分含有 量を表示します。 栄養成分表示 (1食(125g)あたり) 熱量 たんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量 64 kcal 1.4 g 1.7 g 10.4g 1.4 g (例2)上記の様式が入らない場合、横に並べて表示できます 栄養成分表示(1食(125g)あたり)/熱量 64kcal、たんぱく質 1.4g、 脂質 1.7g、炭水化物 10.4g、食塩相当量 1.4g 販売者 株式会社○○○ +XY 石川県○○市○○町 0-0 製造所についてのお問い合わ せ先 ℡000-000-0000 栄養成分・熱量の表示順 は変更できません (例1)
8 栄養成分の量及び熱量
食塩相当量(g) =ナトリウムの量(mg) × 2.54 ÷ 1000 製造所に関する消費 者からの問い合わせ の応答が義務化 (連絡先等を表示) 製造所固有記号11 ●公的なデータベース(日本食品標準成分表)等 から原材料の栄養成分値を入手し、食品の栄養 成分を計算して表示することもできます。(強 調表示をする場合、栄養機能食品、機能性表示 食品等は除く) ※この場合、次の2点が必要です。 ①「この表示値は、目安です。」「推定値」の いずれかを含む文言を表示する ②表示された値の設定の根拠資料を保管する (例3) 詳しくはお近くの保健所等にご確認ください。 ●次の場合、栄養成分表示を省略できる又は要しません。 ・店内で製造・加工し、店頭で販売する食品(P1 参照)【表示を要しない】 ・容器包装の表示可能面積がおおむね 30 cm2 以下であるもの 【省略可】 ・酒類 【省略可】 ・栄養供給源としての寄与の程度が小さいもの 【省略可】 (例)コーヒー豆やその抽出物、ハーブやその抽出物、スパイス等 ・極めて短い期間で原材料が変更される場合 【省略可】 (例)日替わり弁当等レシピが3日以内に変更されるもの ・小規模事業者が販売する場合 【省略可】 (例)消費税法の納税を免除される事業者(課税売上高1千万円以下) 常時雇用人数が20人以下(商業又はサービス業では5人以下)の事業者 栄養成分表示を省略できる小規模事業者とは、製造者ではなく販売者を指す ことにご注意ください。 栄養成分表示(100ml あたり) 熱量 たんぱく質 脂質 炭水化物 食塩相当量 150 kcal 1.8 g 0.6 g 35 g 0.02 g 数値は日本食品標準成分表を 用いて計算した、推定値です
12 容器包装を開かなくても見ることのできるよう、容器包装の見えやすい箇所に一括 して表示します。 ●プライスラベルに表示する場合、「名称」、「原材料名」等の事項名を省略しても分 かりにくくならない場合は、事項名を省略できます。 ●ただし、「消費期限又は賞味期限」、「製造者」、「販売者」、「栄養成分表示」等の事 項名は省略できません。 (例)
鶏唐揚げ
鶏肉、卵白(卵を含む)、小麦粉、植物油脂、… 内容量(g) 100g当たり ○○○ ○○○円 加工日 保存方法○○℃以下 ○.○.○ 加工者 ㈱□□ 消費期限 石川県□□市□□町 0-0 ○.○.○ 栄養成分表示(100g 当たり)/熱量○○kcal、たんぱ く質○g、… 税込価格000
円 【文字の大きさ】 実際の表示では、8ポイント以上の文字の大きさで記載します → 実寸大 表示可能面積(ラベルの大きさではありません。次の例を参照)がおおむね 150cm2以下の場合は、 5.5ポイント以上の大きさで記載します。→ 実寸大 (例)表示可能面積(キャンディの場合) A、B、C、Dは判読が困難 な部分ですので、この場合 の表示可能面積は4面体の 面積の合計です。表示方法
加工
食品
事項名 「名称」と 「原材料名」を 省略しています13 次のような表示は禁止されています。 ①実際のものより著しく優良又は有利であると誤認させる用語や、 内容物を誤認させる文字、絵、写真等を表示すること ・特定の原産地のもの、有機農産物などを一切使用していないにもかかわらず、 これらの原材料を使用したと強調した表示 ・産地名を誤認させる表示 (例)A国産のあじを石川県○○市で干物に加工した食品 ・添加物を使用した加工食品に「無添加」と表示 (使用した複合原材料に添加物が含まれる場合も「無添加」と表示できません) ②遺伝子組換え農産物が存在しない農産物について、「遺伝子組換え○○を使用して いません。」等と表示すること ③一括表示された内容と矛盾した用語を表示すること