第2次宮崎県生活排水対策総合基本計画
(改訂計画)
平成19年3月
第2次宮崎県生活排水対策総合基本計画(改訂計画)目次
第1章 計画の策定にあたって
1
1 計画策定の趣旨 1 2 計画の性格・位置付け 1 3 計画の期間 2 4 計画の対象地域及び流域 2 5 生活排水処理施設の種類及び生活排水処理率 5第2章 生活排水対策の基本的な方向 7
1 県民の理解 7 2 施設整備と県民啓発 7 3 連携 8第3章 生活排水処理の状況
9
1 生活排水処理の状況 9 2 第2次計画の目標達成状況 13第4章 生活排水処理の目標 14
1 目標の設定 14 2 計画の目標 14 3 市町村・流域ごとの処理計画 16 4 生活排水処理計画図 28第5章 生活排水処理施設の整備等 31
1 地域の特性に応じた生活排水処理施設整備の促進 31 2 処理施設ごとの施策 31 3 処理施設相互の連携 33 4 施設の維持管理等の推進 39 5 処理施設に関する今後の検討課題 39第6章 県民啓発の推進
40
1 県民啓発の基本的考え方 40 2 啓発の推進 40 3 環境学習の推進 43第7章 計画の推進体制
44
1 計画の推進体制 44 2 県民への情報提供 46第8章 総合的な水環境保全のための連携 47
1 大淀川サミットとの連携 47 2 清流ルネッサンスⅡとの連携 47 3 他の水環境保全に係る施策との連携第 1 章 計画の策定にあたって
1 計画策定の趣旨
県では、平成5年度に『宮崎県生活排水対策総合基本計画』を策定し、平成9年度にその改訂を 行いました。また、平成12年度には厚生省(現在の所管は環境省)、農林水産省、建設省(現国 土交通省)の3省合同により、地域の特性に応じたより経済的な生活排水処理施設の整備が求めら れ、平成13年度に『第2次宮崎県生活排水対策総合基本計画』(以下「第2次計画」といいま す。)を策定し、県、市町村そして県民が一体となって生活排水対策を総合的かつ計画的に推進し てきました。 この結果、本県の生活排水処理率は向上し、河川の水質もおおむね良好な水準を維持しています。 しかしながら、生活排水対策を取り巻く情勢は、三位一体の改革や市町村合併などにより大きく変 化しています。また、県民の河川浄化に対する要望は依然として高い状況にあります。 これらの状況に的確に対応するため、第2次計画の改訂を行い、地域の実情に応じた一層の効率 的・経済的な生活排水処理施設の整備や県民・市町村・関係機関などが連携した啓発を行うことに より、本県の良好な水環境の保全を図ることとします。2 計画の性格・位置付け
本県の環境保全施策のマスタープランとして位置付けられる『宮崎県環境基本総合計画』の重要 施策のひとつとして、【生活排水対策の推進】があります。本計画は、県の生活排水対策の方向性 を示し、施策を実施するためのものです。 また、この計画は、市町村が公共下水道等の生活排水処理施設の整備や維持管理、住民への啓 発活動等を実施するにあたり、相互に連携してより効果的・効率的な事業の推進を図るための指 針となるものです。 さらに、この計画は、県民の自発的な取組を促進し、県民と行政が一体となった生活排水対策 の推進を図るものです。宮
宮
宮
崎
崎
崎
県
県
県
環
環
環
境
境
境
基
基
基
本
本
本
総
総
総
合
合
合
計
計
計
画
画
画
第2次宮崎県生活排水対策総合基本計画
(改訂計画)
環境基本総合計画の施策体系図(抜粋)
3 計画の期間
この計画は、平成14年度(2002年度)から平成26年度(2014年度)までの13年間 を計画期間とします。4 計画の対象地域及び流域
この計画は、県下全域を対象地域とし、次のとおり流域を設定しました。 流域番号 流域名称 関係する主な市町村 1 北川・祝子川流域 北川町、延岡市 2 浜川・沖田川流域 延岡市 3 五ヶ瀬川上流域 五ヶ瀬町、高千穂町 4 五ヶ瀬川下流域 日之影町、延岡市 5 五十鈴川・鳴子川流域 美郷町、門川町 6 耳川流域 椎葉村、諸塚村、美郷町、日向市 7 石並川流域 日向市 8 塩見川・亀崎川流域 日向市 9 名貫川・都農川流域 都農町、川南町 10 平田川流域 川南町 11 小丸川流域 椎葉村、美郷町、日向市、木城町、高鍋町、川南町、西都市 12 一ツ瀬川流域 椎葉村、西米良村、西都市、新富町、高鍋町、宮崎市 13 石崎川流域 国富町、西都市、宮崎市 14 川内川流域 えびの市 15 本庄川流域 小林市、西米良村、国富町、綾町、宮崎市 16 岩瀬川流域 えびの市、小林市、高原町、都城市、野尻町 県民の住みよい 環境の保全等の 推進 環境への負荷の少ない循環型社会 づくり 4Rと廃棄物の適正処理の推進 木材などの環境にやさしい製品の利用促進 良好な大気環境の保全 良好な水環境の保全 生活排水対策の推進 化学物質対策の推進 きれいな空気・きれいな水の確保流域番号 流域名称 関係する主な市町村 17 大淀川上流域 小林市、都城市、高原町、三股町 18 大淀川下流域 小林市、高原町、綾町、野尻町、都城市、三股町、清武町 宮崎市 19 清武川流域 清武町、宮崎市 20 加江田川流域 北郷町、宮崎市 21 広渡川・酒谷川流域 北郷町、日南市 22 隈谷川・細田川流域 日南市、南郷町 23 福島川流域 都城市、串間市 24 北浦沿岸域 延岡市 25 宮崎・日南沿岸域 宮崎市、日南市 26 南郷・串間沿岸域 南郷町、串間市 27 その他(1~26に該当 しない地域) 高千穂町、門川町、日向市、都農町、川南町、高鍋町、新富町 都城市のそれぞれ一部地域
5 生活排水処理施設の種類及び生活排水処理率
(1)生活排水処理施設の種類 生活排水を処理する施設(=生活排水処理施設)には、処理方法や管轄する省庁などの違いに より、様々な種類があります。 汚水処理場 コンポスト化施設 合併処理浄化槽 処 合 合 合 合 処 処 コ 処 漁業集落排水施設 特定環境保全公共下水道 農業集落排水施設 合併処理浄化槽 公共下水道 処 コ 用水路 水田 汚泥の有効利用 汚泥の農地還元 合 処理水 処理水の 循環利用 処理水 頭首工 処理水 処理水 汚泥の有効利用 汚泥の 有効利用 合 合 合 合図2 生活排水処理施設のイメージ 注)特定地域 :水質汚濁防止法に基づく生活排水対策重点地域、過疎地域、振興山村等 (2)生活排水処理率 生活排水処理率とは、地域の全人口(外国人登録人口を含む)に対して、生活排水が生活排水 処理施設によって処理されている人口の割合をいいます。 また、別の指標として、汚水処理施設整備率があります。これは地域の全人口(外国人登録人 口を含まない)に対して生活排水処理施設が整備された人口の割合を示すもので、処理率とは必 ずしも一致しません。それは、施設を整備しても、各家庭から施設に接続するまでに時間が必要 だからです。 本計画では、実際に生活排水が処理されている率を表す『生活排水処理率』を指標として用い ます。 生活排水処理率(%) = ───────── × 100生活排水処理人口 地域の全人口 法律区分 大区分 内容 所管 市町村が管理する下水道で、下水の排除または処理に必要と されるもの 公共下水道(狭義) 都市計画事業として、主として市街地で整備するもので、計 画処理人口は制限なし 特定環境保全公共下水道 非市街地の自然公園区域や農山漁村等の大きな集落を整備す るもので、計画人口が概ね10,000人以下のもの 農業振興地域を整備するもので、計画規模が20戸以上、1,000 人程度以下のもの 漁業集落を整備するもので、計画人口が100人以上5,000人程 度以下のもの 林業振興地域を整備するもので、計画規模が20戸以上、1,000 人程度以下のもの 山村振興地域等を整備するもので、計画規模が3戸以上20戸未 満のもの 小規模集落を整備するもので、計画規模が10戸以上20戸未満 のもの 総務省 廃棄物 処理法 し尿 処理施設 集合住宅を対象として、計画人口101人以上30,000人以下のも の 特定地域注)、集合処理区域の周辺地域等において市町村が設 置する合併処理浄化槽で、計画規模が単年度当たり10戸以上 20戸未満(集合処理区域周辺地域では20戸未満)のもの 総務省 漁業集落排水施設 林業集落排水施設 簡易排水施設 個別排水処理施設 国土 交通省 農林 水産省 環境省 合併処理浄化槽 個人または市町村が設置するもので、市町村が設置するもの については、計画規模が年間20基以上(過疎地域及び振興山 村では10基以上)のもの 小規模集合排水処理施設 コミュニティ・プラント 農業集落排水施設 処理施設名称 集 合 処 理 施 設 個 別 処 理 施 設 下水道法 下水道 浄化槽法 浄化槽 浄化槽法 浄化槽 公共下水道(広義)
第2章 生活排水対策の基本的な方向
1 県民の理解
生活排水は、県民の日常生活に伴って排出される排水です。快適な暮らしと引き替えに身近な 河川を汚しているともいえます。生活排水対策は、何よりもまず、生活排水による河川等の汚 濁の原因が県民自身にあることを認識することが第一です。家庭から排出する汚れの量を減ら すことが即、生活排水対策となります。2 施設整備と県民啓発
県が実施する生活排水対策の大きな柱は、『生活排水処理施設の整備』と『県民啓発』です。 (ハード面) (ソフト面) 『生活排水処理施設の整備』については、地域の実情に応じた生活排水処理施設の計画的な整 備や適正な維持管理を促進します。 生活排水処理施設の整備 ●生活排水処理施設の計画的な整備の促進 ●単独処理浄化槽やくみ取りから合併処理浄化槽への転換の促進 ●各処理施設の適正な維持管理の促進 ●各家庭から集合処理施設へのつなぎ込みの促進 『県民啓発』については、家庭で生活排水対策を実践できるよう、様々な情報提供を行うとと もに、県民の水環境への意識向上を図ります。 県民啓発 ●県民に対する適切な情報の提供 ●市町村をはじめ、関係機関と連携した効果的な啓発の推進 ●地域団体・民間団体によるきめの細かい活動の促進 ●地域推進リーダーなどの人材の育成・確保 ●環境学習の推進生活排水対策
生活排水処理施設の整備
県民啓発
3 連携
『生活排水処理施設の整備』においては、「県と市町村」、「県民と行政」、「市町村相互」、 「処理施設相互(事業と事業)」の連携のもとに、県民の協力を得ながら整備を促進します。
『県民啓発』においても、「県民と行政」、「県民相互」、「流域の上流と下流」などそれぞ れ立場の異なる機関や人の連携により本計画を推進していきます。
第3章 生活排水処理の状況
1 生活排水処理の状況
本県の生活排水処理率は、平成4年度には 20.7%でしたが、その後、順次、処理施設の整備が 進み、平成17年度末時点の処理率は59.5%となっています。 図3 生活排水処理人口と未処理人口の割合 処理形態別人口の推移(平成4年度及び平成17年度(実績))は以下のとおりです。処理形態 別に平成17年度の処理率を見ると、公共下水道が 38.9%と最も多く、次いで合併処理浄化槽等 (コミュニティ・プラントを含む)が 17.1%、農業集落排水施設等(漁業集落排水施設を含む) が3.5%となっています。 表1 処理形態別人口の推移(単位:人、カッコ内は%) 平成4年度(実績) 平成17年度(実績) 公共下水道 178,120( 15.1) 457,497( 38.9) 農業集落排水施設等 4,220( 0.3) 41,004( 3.5) 合併処理浄化槽等 61,970( 5.3) 201,155( 17.1) 生活排水処理人口計 244,310( 20.7) 699,656( 59.5) 生活排水未処理人口計 933,410( 79.3) 476,889( 40.5) 総人口 1,177,720(100.0) 1,176,545(100.0) 注)公共下水道には特定環境保全公共下水道を含む。 農業集落排水施設等には漁業集落排水施設を含む。 合併処理浄化槽等にはコミュニティ・プラントを含む。 人口は、住民基本台帳登載人口及び外国人登録人口で集計。 0% 20% 40% 60% 80% 100% H4 H12 H13 H14 H15 H16 H17 年 度 処 理 率 ( % ) 未処理人口 処理人口図4 処理形態別生活排水処理率の推移 20.7 45.0 47.6 51.6 54.7 57.2 59.5 15.1 38.9 37.2 35.9 33.9 31.7 30.1 17.1 16.7 15.7 14.9 13.6 12.8 5.3 2.0 2.4 2.7 3.0 3.3 3.5 0.4 0 10 20 30 40 50 60 70 H4 H12 H13 H14 H15 H16 H17 年 度 処 理 率 ( % ) 全体 公共下水道 合併処理浄化槽等 農業集落排水施設等
平成13年度(第2次計画前年)及び平成18年度見込の生活排水処理状況を示します。
2 第2次計画の目標達成状況
第2次計画前年の平成13年度の生活排水処理率は 47.6%であり、第2次計画においては、 「平成17年度(中間)において生活排水処理率 58.9%達成」を目標としていましたが、実績で は59.5%となり、全体としては概ね計画どおり進捗しています。
第4章 生活排水処理の目標
1 目標の設定
県では第2次計画におけるこれまでの進捗状況を踏まえ、市町村の計画をもとに県の関係部局や 市町村と協議して、新たな目標を定めました。 目標は県全体の目標を定めるとともに、市町村別及び流域別の目標も示しました。2 計画の目標
平成17年度においては、公共下水道、農業集落排水施設、漁業集落排水施設、合併処理浄化槽 などによって、生活排水は59.5%が実際に処理されています。 今後も施設の整備を進め、平成26年度における生活排水処理率を 78.1%に引き上げることを 目指します。これは、生活排水処理施設の計画的かつ総合的な整備の目標となるものです。 今後とも、生活排水処理施設の整備と家庭における生活排水対策の促進により汚濁負荷量の削減 を図り、河川水質の一層の向上に努めます。 図7 生活排水処理率の目標第
第
第
2
2
2
次
次
次
生
生
生
活
活
活
排
排
排
水
水
水
対
対
対
策
策
策
総
総
総
合
合
合
基
基
基
本
本
本
計
計
計
画
画
画
(
(
(
改
改
改
訂
訂
訂
計
計
計
画
画
画
)
)
)
目
目
目
標
標
標
生活排水処理率を平成26年度までに78.1%
に引き上げる 71.2 78.1 62.4 47.1 46.4 49.9 40.7 31.8 5.2 4.6 3.9 2.5 12.8 17.9 20.2 23.0 0 10 20 30 40 50 60 70 80 H13(実績) H18(見込) H22(中間) H26(目標) 年 度 処 理 率 ( % ) 全体 公共下水道 農業集落排水施設等 合併処理浄化槽等図8 生活排水処理人口と未処理人口の割合 表2 処理形態別人口の目標(単位:人、カッコ内は%) 注)公共下水道には特定環境保全公共下水道を含む。 農業集落排水施設等には漁業集落排水施設を含む。 合併処理浄化槽等にはコミュニティ・プラントを含む。 平成13年度の人口は、住民基本台帳登載人口及び外国人登録人口で集計。 平成18年度・平成22年度・平成26年度の人口は、宮崎県総合長期計画に基づく計画人口 による。 0 20 40 60 80 100 H13(実績) H18(見込) H22(中間) H26(目標) 年 度 処 理 率 ( % ) 未処理人口 処理人口 公 共 下 水 道 375,838 ( 31.7 ) 471,129 ( 40.7 ) 532,358 ( 46.4 ) 563,455 ( 49.9 ) 農 業 集 落 排 水 施 設 等 27,943 ( 2.4 ) 44,777 ( 3.9 ) 52,868 ( 4.6 ) 58,376 ( 5.2 ) 合 併 処 理 浄 化 槽 等 160,778 ( 13.6 ) 207,203 ( 17.9 ) 231,491 ( 20.2 ) 259,912 ( 23.0 ) 生 活 排 水 処 理 人 口 計 564,559 ( 47.6 ) 723,109 ( 62.4 ) 816,717 ( 71.2 ) 881,743 ( 78.1 ) 生活排水未処理人口計 620,951 ( 52.4 ) 435,875 ( 37.6 ) 330,285 ( 28.8 ) 247,623 ( 21.9 ) 総 人 口 1,185,510 ( 100.0 ) 1,158,984 ( 100.0 ) 1,147,002 ( 100.0 ) 1,129,366 ( 100.0 ) 平成13年度(実績) 平成18年度 平成22年度(中間) 平成26年度(目標)
3 市町村・流域ごとの処理計画
(1)市町村ごとの処理計画
市町村ごとの生活排水処理率の推移(平成13年度、平成18年度、平成22年度、平成26 年度)について、処理率を8つのランクに分けて色分けして示しました。平成26年度に向けて 各市町村とも処理率が上昇していきます。
表3 市町村別生活排水処理人口と処理率 (単位:人、カッコ内は%) 宮 崎 市 267,975 ( 73.3 ) 305,738 ( 83.7 ) 315,523 ( 87.0 ) 319,394 ( 89.3 ) 都 城 市 54,234 ( 31.0 ) 83,015 ( 48.1 ) 105,601 ( 61.9 ) 120,588 ( 71.7 ) 延 岡 市 86,523 ( 63.3 ) 99,511 ( 75.6 ) 107,349 ( 82.4 ) 112,463 ( 87.7 ) 日 南 市 14,592 ( 31.2 ) 20,098 ( 44.9 ) 23,506 ( 53.1 ) 26,734 ( 61.3 ) 小 林 市 6,414 ( 14.7 ) 15,180 ( 36.3 ) 20,643 ( 49.8 ) 25,786 ( 63.2 ) 日 向 市 32,796 ( 50.1 ) 41,598 ( 64.8 ) 50,947 ( 80.2 ) 56,594 ( 90.5 ) 串 間 市 2,672 ( 11.1 ) 7,281 ( 32.3 ) 9,991 ( 46.9 ) 12,529 ( 62.3 ) 西 都 市 15,385 ( 42.7 ) 19,431 ( 56.4 ) 22,488 ( 65.9 ) 24,563 ( 73.1 ) え び の 市 6,589 ( 26.1 ) 8,956 ( 37.6 ) 11,057 ( 47.0 ) 13,429 ( 57.9 ) 清 武 町 11,171 ( 39.9 ) 15,721 ( 56.6 ) 17,998 ( 65.5 ) 18,665 ( 69.0 ) 北 郷 町 905 ( 16.6 ) 2,182 ( 43.3 ) 3,308 ( 66.3 ) 4,214 ( 85.7 ) 南 郷 町 1,663 ( 13.2 ) 3,146 ( 26.8 ) 4,261 ( 36.7 ) 5,437 ( 47.6 ) 三 股 町 6,931 ( 28.1 ) 11,782 ( 47.9 ) 13,476 ( 55.3 ) 14,817 ( 61.8 ) 高 原 町 3,510 ( 30.1 ) 4,737 ( 42.8 ) 5,789 ( 52.9 ) 6,668 ( 61.9 ) 野 尻 町 1,962 ( 21.5 ) 2,763 ( 31.6 ) 4,032 ( 46.6 ) 4,638 ( 54.5 ) 国 富 町 4,615 ( 20.2 ) 9,342 ( 42.4 ) 14,059 ( 64.5 ) 17,481 ( 81.5 ) 綾 町 2,497 ( 31.6 ) 4,391 ( 57.0 ) 5,101 ( 66.9 ) 5,595 ( 74.5 ) 高 鍋 町 4,062 ( 18.0 ) 7,556 ( 34.6 ) 9,577 ( 44.3 ) 11,447 ( 53.7 ) 新 富 町 5,544 ( 28.5 ) 8,299 ( 43.5 ) 9,823 ( 52.1 ) 11,678 ( 62.9 ) 西 米 良 村 505 ( 33.4 ) 1,042 ( 77.8 ) 1,188 ( 89.5 ) 1,296 ( 99.2 ) 木 城 町 805 ( 14.2 ) 2,016 ( 36.8 ) 3,391 ( 62.5 ) 4,634 ( 86.8 ) 川 南 町 4,592 ( 25.6 ) 6,700 ( 38.2 ) 9,534 ( 55.0 ) 10,946 ( 64.1 ) 都 農 町 2,537 ( 20.0 ) 3,808 ( 31.3 ) 4,484 ( 37.3 ) 5,152 ( 43.5 ) 門 川 町 5,011 ( 25.5 ) 9,011 ( 46.4 ) 10,790 ( 56.2 ) 12,561 ( 66.4 ) 北 川 町 3,644 ( 73.4 ) 3,966 ( 87.1 ) 4,173 ( 92.6 ) 4,215 ( 95.0 ) 諸 塚 村 1,763 ( 71.8 ) 1,820 ( 80.7 ) 1,861 ( 83.4 ) 1,876 ( 85.4 ) 椎 葉 村 1,792 ( 46.1 ) 2,491 ( 69.3 ) 2,605 ( 73.2 ) 2,662 ( 76.0 ) 美 郷 町 5,505 ( 70.5 ) 5,985 ( 83.5 ) 6,326 ( 89.2 ) 6,379 ( 91.4 ) 高 千 穂 町 3,857 ( 24.6 ) 9,850 ( 66.1 ) 11,479 ( 77.9 ) 12,279 ( 84.6 ) 日 之 影 町 1,633 ( 29.1 ) 2,238 ( 43.0 ) 2,542 ( 49.4 ) 2,845 ( 56.1 ) 五 ヶ 瀬 町 2,875 ( 55.3 ) 3,455 ( 71.0 ) 3,815 ( 79.2 ) 4,178 ( 88.1 ) 宮 崎 県 合 計 564,559 ( 47.6 ) 723,109 ( 62.4 ) 816,717 ( 71.2 ) 881,743 ( 78.1 ) 平成22年度(中間) 平成26年度(目標) ※生活排水処理人口=公共下水道+農業・漁業集落排水施設+合併処理浄化槽(コミュニティ・プラント含む) 平成13年度(実績) 平成18年度
図10 市町村別の処理率の推移(1) 都城市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 宮崎市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 延岡市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 日南市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 小林市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 日向市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 串間市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 西都市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 えびの市 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 清武町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 北郷町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 南郷町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 三股町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 高原町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 野尻町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 国富町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 綾町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 高鍋町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 新富町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 西米良村 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26
図11 市町村別の処理率の推移(2) 木城町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 川南町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 都農町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 門川町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 北川町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 諸塚村 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 椎葉村 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 美郷町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 高千穂町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 日之影町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 五ヶ瀬町 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 □ 未処理 ■ 合併・コミプラ ■ 農集・漁集 ■ 公共下水道
(2)流域ごとの処理計画
流域ごとの生活排水処理率の推移(平成13年度、平成18年度、平成22年度、平成26年 度)を、市町村ごとと同様に示しました。平成26年度に向けて流域単位でみても処理率が上昇 していきます。
表4 流域別生活排水処理人口と処理率 (単位:人、カッコ内は%) 北川・祝子川流域 17,121 ( 47.6 ) 20,736 ( 63.7 ) 25,141 ( 74.9 ) 27,276 ( 81.7 ) 浜川・沖田川流域 24,996 ( 65.1 ) 30,224 ( 77.8 ) 31,172 ( 83.3 ) 31,746 ( 87.3 ) 五ヶ瀬川上流域 8,294 ( 31.9 ) 15,380 ( 62.6 ) 17,653 ( 72.6 ) 19,097 ( 79.8 ) 五ヶ瀬川下流域 39,555 ( 73.3 ) 42,598 ( 82.3 ) 44,982 ( 87.5 ) 47,019 ( 92.0 ) 五十鈴川・鳴子川流域 5,459 ( 46.7 ) 6,405 ( 54.7 ) 7,555 ( 61.6 ) 8,627 ( 70.9 ) 耳川流域 8,676 ( 61.2 ) 10,179 ( 77.8 ) 10,669 ( 82.8 ) 10,955 ( 86.5 ) 石並川流域 123 ( 20.5 ) 186 ( 32.7 ) 273 ( 49.2 ) 364 ( 67.5 ) 塩見川・亀崎川流域 18,860 ( 55.3 ) 21,601 ( 63.9 ) 27,186 ( 80.7 ) 30,952 ( 92.6 ) 名貫川・都農川流域 1,373 ( 18.1 ) 2,019 ( 28.0 ) 2,491 ( 34.9 ) 2,887 ( 41.1 ) 平田川流域 2,556 ( 21.9 ) 4,182 ( 36.8 ) 6,398 ( 56.8 ) 7,502 ( 67.7 ) 小丸川流域 7,055 ( 21.3 ) 12,244 ( 38.4 ) 16,029 ( 50.8 ) 19,347 ( 62.3 ) 一ツ瀬川流域 25,277 ( 37.4 ) 33,399 ( 51.2 ) 39,993 ( 62.1 ) 45,403 ( 71.5 ) 石崎川流域 19,464 ( 56.5 ) 24,021 ( 67.7 ) 26,881 ( 76.9 ) 28,946 ( 83.4 ) 川内川流域 6,651 ( 25.7 ) 9,106 ( 37.2 ) 11,287 ( 46.7 ) 13,734 ( 57.7 ) 本庄川流域 7,956 ( 24.0 ) 15,566 ( 48.6 ) 21,139 ( 66.7 ) 25,206 ( 80.7 ) 岩瀬川流域 8,237 ( 16.1 ) 17,448 ( 35.5 ) 24,209 ( 49.5 ) 29,892 ( 61.9 ) 大淀川上流域 63,436 ( 30.5 ) 97,790 ( 48.4 ) 122,610 ( 61.4 ) 139,478 ( 70.9 ) 大淀川下流域 232,926 ( 78.8 ) 259,709 ( 87.9 ) 263,484 ( 89.9 ) 262,924 ( 90.8 ) 清武川流域 13,304 ( 34.0 ) 21,360 ( 55.8 ) 24,372 ( 63.3 ) 25,867 ( 69.7 ) 加江田川流域 6,674 ( 70.4 ) 7,797 ( 85.8 ) 8,005 ( 88.6 ) 8,029 ( 90.0 ) 広渡川・酒谷川流域 14,803 ( 31.7 ) 21,016 ( 47.3 ) 25,448 ( 56.8 ) 29,327 ( 66.2 ) 隈谷川・細田川流域 855 ( 13.3 ) 1,432 ( 23.3 ) 1,897 ( 33.3 ) 2,363 ( 44.2 ) 福島川流域 1,787 ( 9.7 ) 5,552 ( 31.4 ) 7,852 ( 45.6 ) 10,078 ( 60.2 ) 北浦沿岸域 3,738 ( 75.0 ) 4,031 ( 82.9 ) 4,188 ( 87.7 ) 4,420 ( 93.8 ) 宮崎・日南沿岸域 2,939 ( 54.2 ) 3,593 ( 67.6 ) 3,946 ( 82.0 ) 4,055 ( 86.1 ) 南郷・串間沿岸域 2,182 ( 13.9 ) 4,224 ( 29.3 ) 5,496 ( 40.4 ) 6,725 ( 52.6 ) その他 20,262 ( 35.8 ) 31,311 ( 54.5 ) 36,361 ( 65.4 ) 39,524 ( 73.0 ) 宮崎県合計 564,559 ( 47.6 ) 723,109 ( 62.4 ) 816,717 ( 71.2 ) 881,743 ( 78.1 ) ※生活排水処理人口=公共下水道+農業・漁業集落排水施設+合併処理浄化槽(コミュニティ・プラント含む) 平成13年度(実績) 平成18年度 平成22年度(中間) 平成26年度(目標)
図13 流域別処理率の推移(1) 浜川・沖田川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 北川・祝子川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 五ヶ瀬川上流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 五ヶ瀬川下流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 五十鈴川・鳴子川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 耳川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 石並川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 塩見川・亀崎川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 名貫川・都農川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 平田川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 小丸川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 一ツ瀬川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 石崎川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 川内川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 本庄川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 岩瀬川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 大淀川上流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 大淀川下流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 清武川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 加江田川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26
図14 流域別処理率の推移(2) 広渡川・酒谷川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 隈谷川・細田川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 福島川流域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 北浦沿岸域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 宮崎・日南沿岸域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 南郷・串間沿岸域 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 その他 0% 20% 40% 60% 80% 100% H13 H18 H22 H26 □ 未処理 ■ 合併・コミプラ ■ 農集・漁集 ■ 公共下水道
4 生活排水処理計画図
平成22年度、平成26年度及び最終年度(全市町村の施設整備が終了した段階:市町村ごと に終了年度は異なります。)における生活排水処理計画図は以下のとおりです。
なお、事業の実施にあたっては地域の特性等を考慮して施設整備を進めます。
図17 生活排水処理構想(最終)
第5章 生活排水処理施設の整備等
1 地域の特性に応じた生活排水処理施設整備の促進
公共下水道、農業集落排水施設、合併処理浄化槽はそれぞれ特性があり、事業の採択基準も異な っています。これらの生活排水処理施設については、整備費や維持管理費、耐用年数を考慮し、地 形等の自然条件、集落の形成状況等の地域の特性等を踏まえ、効率的に整備していきます。2 処理施設ごとの施策
(1)公共下水道 (2)農(漁)業集落排水施設 公共下水道は、各地域の主に人口が集中している市街地において整備されることから、 生活排水処理対象人口及び処理面積ともに最も大きく、生活排水処理施設の中核的役割を 担っています。 平成26年度における処理目標を県人口の49.9%として次の施策を推進します。 ・市町村の公共下水道整備に対する県費助成 ・下水道県過疎代行事業注) ・市町村や事業の枠を越えた連携 注)過疎市町村の公共下水道整備を促進するため県が根幹的下水道施設の建設を代行する事業 農業集落排水施設は、農村の生活環境や水質の改善を図るとともに、汚泥や処理水をた い肥や農業用水として周辺の農地で有効利用することなどにより地域の資源循環の核とな る施設で、農村における循環型社会の構築のために整備を図ります。 また、漁業集落排水施設は、漁村の生活環境を改善し、漁港や海などの水質を保全する 施設です。 平成26年度における処理目標を県人口の5.2%として次の施策を推進します。 ・市町村の農(漁)業集落排水施設整備に対する県費助成 ・地域の水質保全に配慮した計画的な施設整備 ・農業集落排水施設を核とした農村地域の資源循環の推進(3)合併処理浄化槽 合併処理浄化槽は、短期間で設置することができ、家屋が散在している地域や公共下水 道などの整備が当分の間見込めない地域で重要な役割を果たすものです。また、処理水を 近くの水路等に放流するため水の循環利用にも寄与する施設です。 平成26年度における処理目標を県人口の23.0%として次の施策を推進します。 ・合併処理浄化槽設置に対する県費助成 ・浄化槽市町村整備推進事業注)(特定地域生活排水処理事業)の導入促進 ・既設の単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への転換の促進 注)市町村が各家庭に合併処理浄化槽を設置し、かつ維持管理も行う事業
3 処理施設相互の連携
(1)市町村や事業の枠を越えた連携(施設の共同化・広域化) 生活排水処理施設については、公共下水道をはじめ種々の生活排水処理事業が実施されてい ますが、これらの処理施設には共通する処理工程もあり、施設の一部を共同で利用する方が効 率的な場合があります。 そこで、施設利用や維持管理を共同で行えるよう、汚水処理施設共同整備事業(MICS) や特定下水道施設共同整備事業(スクラム)の導入をはじめ、市町村や事業の枠を越えた広域 的な連携を今後も進め、効率的かつ経済的な施設整備や維持管理体制の整備を促進します。■汚水処理施設共同整備事業(MICS:Ministries Intelligence Comprehensive System)
MICSでは、処理人口及び処理水量の1/2以上を公共下水道が処理対象としている地域において、市町 村や事業の枠を越えて共同利用施設を整備することができます。 ■特定下水道施設共同整備事業(スクラム) スクラムでは、複数の市町村の公共下水道施設において、市町村の枠を越えて共同利用施設を整備すること ができます。 上記事業の対象は、共同水質検査施設、移動式汚泥処理施設、汚泥運搬施設、汚泥処理処分施設、共同監理施 設、その他共同で施設を利用するために必要な施設となっています。
広域的な整備・維持管理の事業例
● 宮崎市では、効率的な処理及び施設整備を図るため、MICS を導入して、公共下 水道の処理場で、し尿処理施設を共同管理するとともに、し尿・浄化槽汚泥の処 理工程の一部を下水処理場の施設を利用して共同処理処分しています。また、し 尿処理施設の処理水についても下水処理場の放流渠に合流させて放流していま す。農業集落排水事業で整備した処理施設の管理についても、遠方監視施設を設 置して公共下水道との共同管理を行っています。 ● 大淀川上流域の都城市(高城浄化センター、山之口浄化センター、山田浄化セン ター、高崎浄化センター)と三股町(三股中央浄化センター)ではスクラムを導 入し、高城浄化センターを中核処理場と位置づけ、移動脱水車による共同汚泥脱 水、集中監視制御及び共同水質検査を行っています。A市 処理場 B町 処理場 C村 処理場 巡回型共同処理 B町 下水処理場 C村 農業集落排水施設 A市 中核下水処理場 A市 浄化槽等処理施設 汚水・汚泥の搬入 保守点検 保守点検 保守点検 図18 共同化・広域化のイメージ ●遠方運転監視 ●水質検査 図19 汚泥共同処理のイメージ ※移動脱水車 ※タンクローリー車運搬 A市 処理場 B町 処理場 C村 処理場 集中型共同処理
(2)事業の枠を越えた連携(施設の重点的・一体的整備) 生活排水処理施設については、公共下水道をはじめ種々の生活排水処理事業が実施されていま すが、それぞれの特色を活かし、一定期間内に重点的かつ一体的に整備することにより、生活環 境の改善が促進される地域において「汚水処理施設整備交付金」の活用を図ります。 ■汚水処理施設整備交付金事業 市町村「地域再生計画」を策定し、国の認定を受けた一定の期間及び区域内において、目標を達成するため に必要な複数の汚水処理施設を省庁の予算枠を越えて連携して整備することができます。また、施設間での事 業費の融通や年度間での事業量の変更が可能です。 浄化槽 下水道 農業集落排水 浄化槽 下水道 農業集落排水 浄化槽 下水道 農業集落排水
汚水処理施設整備交付金の事業例
●平成17年度に宮崎市、川南町、木城町、平成18年度に延岡市、国富町の「地域 再生計画」が国の認定を受け、連携して事業を実施しています。 図20 汚水処理施設整備交付金事業のイメージ 目標 ①汚水処理人口の○%増加 ②○○川の水質改善(BOD等の汚濁負荷量○%低下) など(3)農(漁)業集落排水施設と公共下水道の接続 公共下水道の進捗や道路整備などの状況変化にともない、処理区域が比較的近くなる農(漁) 業集落排水と公共下水道の施設どうしを管きょで接続することにより、処理場建設費や施設の 改築費など維持管理費のコスト縮減となり、効率的・効果的な汚水処理施設整備を図ることが できます。 このようなことから、新たに設置する施設のみならず既存施設についても接続の検討を行い ます。接続することにより不要となった既存施設については、汚水の貯留池や洪水時の雨水滞 水池など有効利用について検討します。 ※他の処理施設への接続は国の承認が必要です。
農
(漁)業集落排水施設と公共下水道の接続事業例
●延岡市の小峰舞野地区農業集落排水事業では、新たに処理場を建設するより、公共 下水道(妙田処理区)に接続することが経済的であるため、処理区の接続を行いま す。処理場 農業集落排水施設 公共下水道 農業集落排水施設 処理場 漁業集落排水施設 処理場 処理場 処理場 農業集落排水施設 公共下水道 農業集落排水施設 処理場 漁業集落排水施設 処理場 漁業集落排水施設 処理場 処理場 処理場 農業集落排水施設 公共下水道 農業集落排水施設 処理場 漁業集落排水施設 処理場 処理場 廃止又は他の 施設へ再利用 接続 接続 廃止又は他の 施設へ再利用 廃止又は他の 施設へ再利用 処理場 農業集落排水施設 公共下水道 農業集落排水施設 処理場 漁業集落排水施設 処理場 処理場 廃止又は他の 施設へ再利用 接続 接続 廃止又は他の 施設へ再利用 廃止又は他の 施設へ再利用 図21 農(漁)業集落排水施設と公共下水道の接続イメージ
(4)集合処理と個別処理の連携 市街地や中山間地域等の周辺部では家屋が散在しているため、集落全体を対象として集合処 理(公共下水道、農(漁)業集落排水)をすると必ずしも効率的でない場合があります。その ような場合、個別処理(合併処理浄化槽)を適切に組み合わせることにより、コストの縮減を 図ることができます。また、合併処理浄化槽を市町村が設置・維持管理することで、事業実施 のための地域の合意が得られやすくなります。 このようなことから、集合処理と個別処理の連携をとりながら、適宜適切な処理方法の検討 を行っていきます。 図22 集合処理と個別処理の連携 合併処理浄化槽 処理施設 処 合 地理的・経済的に一体的な地域 個別処理 (合併処理浄化槽) (散在地域) 合 合 合 合 合 合 処 集合処理 (公共下水道、農(漁)業集落排水施設)
4 施設の維持管理等の推進
施設の維持管理等については次の方向により取り組むこととします。 ●集合処理施設については、各事業主体の適正な維持管理を促進します。 ●MICSやスクラムの導入をはじめ、各集合処理施設の接続など、市町村や事業の枠を越え た広域的な連携により、各汚水処理施設の改築・更新費及び維持管理費の削減や既存施設の 有効利用、維持管理を行う専門技術者の確保等、効率的な維持管理を促進します。 ●集合処理施設の維持管理データを整理・蓄積し、設備診断により計画的かつ効率的な改築・ 更新計画を策定し、改築・更新時期の平準化や維持管理や更新を考慮した「トータルコス ト」の縮減を図ります。 ●各処理施設から生じる汚泥は、循環型社会の構築を基本に、適切に処理を行います。さらに、 発生汚泥の有効活用を図るとともに、広報・啓発についても積極的に取り組みます。 ●集合処理施設においては、処理施設の役割・意義などについて関係者と連携し、積極的な 情報提供を行い、県民の理解と理解を促し、適正な維持管理が行えるよう、つなぎ込みの 促進を図ります。 ●個人が設置する合併処理浄化槽は、法律に従って、その個人が責任を持って維持管理を行 いますが、県は適切な維持管理のための十分な情報提供や啓発活動を行います。 ●浄化槽市町村整備推進事業(特定地域生活排水処理事業)の導入による合併処理浄化槽の 維持管理の徹底を促進します。5 処理施設に関する今後の検討課題
生活排水対策は、BODの排出負荷低減を中心として施策を展開していますが、汚濁メカニズム の解明に伴い、窒素・燐対応への重要性が増してきています。今後、集合処理施設・合併処理浄 化槽などについて、高度処理化や窒素・燐対応型処理への対応を必要に応じて検討します。 また、各汚水処理施設は大規模な地震や洪水などで被災した場合、市民生活や公衆衛生等に重 大な影響を及ぼす恐れがあるため、施設の耐震化・耐水化を図るとともに被災した場合に必要な 対策について検討します。第6章 県民啓発の推進
1 県民啓発の基本的考え方
本県においては、現状で生活排水が処理されているのは県人口の約6割であり、県民の約4 割の生活排水が処理されないまま家庭から河川等に流されています。また、生活排水処理施設 が整備されている家庭であっても、汚れの多い排水を流せばそれだけ処理に費用がかかるとと もに、施設の処理能力を超えてしまうことにもなりかねません。 河川の汚れの主要因である生活排水は、県民一人ひとりの心がけにより負荷を低減すること が可能なものです。県民の意識の向上を図り、ひとりでも多くの人が水を汚さないよう工夫 (=生活排水対策)をするよう、市町村と連携して啓発に努めることとします。 (1)県民との連携 県民全員を啓発の対象とすることはもちろんのこと、自治会・婦人会等の地域団体や、環境保 全を目的とした民間団体との連携を強化し、自主的な活動への広がりを促進します。また、市町 村が設置している河川浄化推進員等の人材を活用し、啓発活動の核となる地域推進リーダーを育 成・確保します。 (2)流域の連携 河川は上流から下流に流れています。従って下流に住む人だけが努力しても河川の浄化は進み ません。逆に、上流に住む人がきれいな水を流すよう努力しても下流に住む人が水を汚せばその 努力は無駄になります。河川の浄化では、流域に住む住民がお互いのつながりを認識し、上流と 下流の住民が一体となって取り組むことが重要です。 このため、流域の連携を支援していきます。2 啓発の推進
(1)啓発の方法 県民アンケートでは、家庭で生活排水対策を行っていない理由として4割以上の人が、「なに をすればよいのかわからない」と回答しています。啓発にあたっては、テレビや新聞等のマスメ ディアやインターネットも活用しながら、「広く」「わかりやすく」県民に情報を提供します。『
『
『
広
広
広
く
く
く
わ
わ
わ
か
か
か
り
り
り
や
や
や
す
す
す
く
く
く
情
情
情
報
報
報
を
を
を
提
提
提
供
供
供
す
す
す
る
る
る
』
』
』
県民アンケートの回答では、河川浄化への協力に対する姿勢として『積極的に取り組みたい』 という人は 24%ですが、『簡単にできることなら取り組みたい』という人は 63%にものぼりま す。「県民が生活排水対策を行う煩わしさ」が極力軽減されるような仕組みを考えることが生活 排水対策実践への近道です。 『 『『県県県民民民ががが生生生活活活排排排水水水対対対策策策ををを実実実践践践すすするるる煩煩煩わわわしししさささががが極極極力力力軽軽軽減減減ささされれれるるるよよようううななな仕仕仕組組組みみみををを考考考えええるるる』』』 実際に家庭で生活排水対策を実施するにあたり、『どうして汚れを流してはいけないのか』 (理由付け)、『何をすればよいのか』(方法)、『努力の結果どのようになったのか』(効果の確認)など、ステップごとに啓発を行う必要があります。 『 『『県県県民民民ががが生生生活活活排排排水水水対対対策策策ををを自自自主主主的的的ににに実実実践践践ででできききるるるよよようううなななススステテテッッップププアアアッッップププ式式式ののの啓啓啓発発発ををを行行行ううう』』』 生活排水対策をより裾野まで広げるための実践活動の主体となりうるものには、自治会、婦人 会等の地域団体や、環境保全を目的とした民間団体があげられます。実践活動の輪が広がること は、目標達成のための大きな一歩となります。 地域団体・民間団体は自主的に活動を行っていますが、県としても市町村を通じて、あるいは 直接、支援していきます。
『
『
『
地
地
地
域
域
域
団
団
団
体
体
体
・
・
・
民
民
民
間
間
間
団
団
団
体
体
体
と
と
と
の
の
の
連
連
連
携
携
携
強
強
強
化
化
化
に
に
に
よ
よ
よ
り
り
り
実
実
実
践
践
践
活
活
活
動
動
動
の
の
の
裾
裾
裾
野
野
野
を
を
を
広
広
広
げ
げ
げ
る
る
る
』
』
』
県内の半数以上の市町村においては、『河川浄化推進員制度』等が導入され、河川監視活動、 地域の環境教育活動などを通して、行政と住民をつなぐ橋渡し的役割を果たしています。このよ うな人材を活用して地域推進リーダーを育成・確保していきます。『
『
『
地
地
地
域
域
域
推
推
推
進
進
進
リ
リ
リ
ー
ー
ー
ダ
ダ
ダ
ー
ー
ー
を
を
を
育
育
育
成
成
成
・
・
・
確
確
確
保
保
保
す
す
す
る
る
る
』
』
』
図21 県民啓発に係る行政の役割 流域単位の取り組みの促進 県 宮崎県環境基本総合計画 第2次宮崎県生活排水総合基本計画 県民への啓発 市町村への情報提供 環境学習に係る人材育成 教材の提供 広報活動・イベント等開催 市町村 市町村生活排水対策総合基本計画 実践活動支援 河川浄化推進員制度等活用 環境学習に係る人材育成(2)啓発の内容 (ア)家庭における生活排水対策の具体的事例 生活排水対策事例 解説 ●三角コーナーやストレ ーナーに、水切り袋や ストッキングをかぶせ る 調理時や食器洗い時には、意図せず「野菜くず」や「食べ残し」などが 排水口から流れることがあります。市販の水切り袋に限らず、ストッキ ングなどを利用して、ろ過することにより汚れの原因を除去することが できます。 ●三角コーナーのごみは こまめに捨てる ごみが濡れると、そこから汚れが溶けだし、水を汚す原因になります。 衛生上の観点からもごみはこまめに捨てましょう。 ●みそ汁等は適量作り、 排水口から流さない 一度に食べきれる量を調理するのが一番です。特にみそ汁のような液状 の食べ物は、残った場合排水口から捨てられることも多く、それを防ぐ ためにも適量作りましょう。 ●米のとぎ汁は排水口に 流さず、庭木等に肥料 として使う 米のとぎ汁は、水を汚す度合も大きく、肥料になることから、庭木にま くなどして出来る限り排水口から流さないようにしましょう。1回目の とぎ汁を流さないだけでも効果が上がります。 ● 油 は 固 形 剤 を 使 っ た り、新聞紙等に染み込 ませて排水口から流さ ない 米のとぎ汁以上に水を汚す度合が大きな油は、絶対に排水口から流して はいけません。まずは炒め物などで使い切ること。やむを得ず捨てる場 合は、市販の固形剤を使用したり、新聞紙等に染み込ませて「燃やせる ごみ」として出すなどの工夫が必須です。 ●魚は新聞紙の上でさば く 魚をさばくときに、まな板の上に新聞紙を敷くと、まな板が汚れませ ん。調理くずもそのまま新聞紙で丸めて捨てれば、よけいに水を汚さず にすみます。 ●汚れのひどい食器など は、一度紙等で拭き取 ってから洗う 食器洗い時に、事前に紙やゴムベラを使い汚れを拭き取ると(拭き取っ た汚れは「燃やせるごみ」として出します、排水口から流しては意味が ありません)、台所洗剤も少なくて済み、一石二鳥です。 ●アクリルたわしを活用 する ひどい油汚れでなければ、アクリルたわしや和紡布を使用することによ り、洗剤を使用しなくても汚れが落ちます。 ●エコクッキングを実践 する 使用する油の量を減らす工夫など、環境にやさしい調理を行うことによ り、台所からの汚れを少なくすることが可能です。 ●ディスポーザーは使用 を自粛する ディスポーザーは食べ残りなどを粉砕して、直接排水口から汚れを流す ことになるため、使用を自粛しましょう。 ●残ったお酒などは調理 用として再利用する 残ったお酒などは調味料として再利用できます。また飲み残しのビール をカレーなど肉の煮込み料理に水の代わりに使うとコクがでます。 台所 にて ●台所洗剤は適量使う 台所洗剤自身も水を汚す原因の一つです。過剰な使用は避け、適量使用 しましょう。経済的にも環境という観点からもお薦めです。 ●洗濯洗剤は計量カップ を用い適量使う 洗濯洗剤、柔軟仕上げ剤、漂白剤などの洗濯時に用いるものも水を汚す 原因の一つです。適量使うように気を付けましょう。 ●フィルターの取り付け を行う 糸くずなどを除去するフィルターを取り付けることにより、洗濯排水か らの汚れを少なくすることができます。 ●洗濯はまとめて行う 洗濯は少量で洗うとそれだけ余分に電気・水・洗剤を使用することにな ります。なるべくまとめて洗濯するように心掛けましょう。 洗濯時 ●風呂の残り湯を洗濯な どに再利用する これは節水にも通じることですが、風呂の残り湯を洗濯に使うことによ り、効果的に汚れを落とすことができます。また掃除などにも利用可能 です。(入浴剤等利用の場合は注意書きに従ってください) 入浴時 ●シャンプー・リンスは 適量使う 入浴時のシャンプー、リンス、石鹸なども水を汚す原因の一つです。適 量使うように気を付けましょう。 ●浄化槽の適正な管理を 行う 浄化槽は、『法定点検』『保守点検』『清掃』の3つの義務がありま す。これらの管理を適切に行うことによってはじめて浄化槽の機能が十 分働くことができます。 ●洗剤の使い方を考える 掃除・風呂掃除・トイレ掃除、洗車などの際、本当に洗剤が必要な汚れ かどうか、よく考えて行動しましょう。 ●節水型・省洗剤型の商 品を使う 水を使用する商品は、水環境にやさしい、節水型・省洗剤型のものを使 用するようにしましょう。 その他 ●側溝の清掃を行う 側溝にはごみを捨てないようにします。また側溝にごみが溜まらないよ う清掃を行いましょう。 河川を汚さないために最も重要なことは、
『
『
『
汚
汚
汚
れ
れ
れ
た
た
た
水
水
水
を
を
を
河
河
河
川
川
川
に
に
に
流
流
流
さ
さ
さ
な
な
な
い
い
い
こ
こ
こ
と
と
と
』
』
』
に尽きま す。生活排水対策の各事例はいずれも排水口から河川に汚れを出さないための工夫といえます。(イ)生活排水処理の必要性 公共下水道や合併処理浄化槽等の生活排水処理施設が整備されている家庭と比べると、単 独処理浄化槽やくみ取りトイレを使用している家庭からは汚れた水が多く排出されてしまい ます。 集合処理施設が整備されている地域では速やかに施設に接続すること、それらが当面見込 めない地域では合併処理浄化槽への切り替えが重要であることを県民に周知します。
3 環境学習の推進
生活排水対策を推進するためには県民の協力が欠かせませんが、県民の意識を向上させるた めには、水環境への親しみと理解を促進することが効果的です。川や水辺の動植物とふれ合い、 理解することにより、人と水辺との距離が近づき『川を大切にしよう』という意識が芽生える ことが期待されます。このような意識向上が、河川浄化を推進する上での大きな役割を果たす ことになります。 そこで、環境学習を推進し、情報の提供、体験の場の提供などを行います。 環境学習を行う場としては、『家庭』・『学校』・『地域』・『職場』など様々な場が該当 し、学習機会の増加により、県民の意識向上につながることが期待されます。 特に、年少時における五感を通じた実体験は、その後の人生の中で「原体験」として強く心 に残り、大人になってからの行動に結びつきます。そこで学校との連携を強化して環境意識の 向上を図ります。 県では環境学習を推進するにあたり、以下の点について支援を行います。 ●学習の機会を提供します ●水とのふれ合いの場を提供します ●適切な教材の整備や提供を行います ●人材の確保や紹介を行います 川 を 大 切 に する気持ち 水環境意識 の向上 川や水辺の動植 物とのふれ合い (親水性) 生物の多様性 河川水質の向上 川がきれいになり、生物が豊富に生息することにより、更なる親水性の向上が期待第7章 計画の推進体制
1 計画の推進体制
(1)生活排水対策推進管理のための体制づくり 生活排水対策には、様々な機関・人が関連しており、本計画を効果的に推進するためには推 進体制づくりが重要となります。『県』・『市町村』・『県民』それぞれが明確な役割のもと に行動します。 (ア)県の役割 県は本計画の総合的事業推進を行うとともに、市町村との情報交換を密にし、実施状況の 把握・各事業実施時の調整など、計画の進行管理を行います。また広域的な視点から、それ ぞれの地域の実情を考慮した施策を実施します。 県庁内においては、『河川浄化対策連絡会議』を中心とした水環境保全関連部署との連携 をとり、施設整備・啓発について効率的な施策を実施します。 また、生活排水対策に関連した国や県外の自治体等の動きや仕組みについて、積極的に情 報収集を行うとともに、これらの情報を市町村や県民に提供します。 (イ)市町村の役割 市町村は本計画に基づき、施設整備を推進します。実施体制の確立、財源の確保、住民へ の周知や情報提供などを確実に行います。 啓発活動に関しては、県に比べ住民との距離が近い特性を活かし、地域や学校、職場など グループ単位での積極的な啓発や活動支援を行います。更に住民の意識や動向を正確に把握 し、より効果的な啓発・支援を行えるよう努力します。(ウ)県民の役割 県民は、県や市町村から情報発信される本計画の内容及び趣旨を十分理解し、個人の意識 の向上に努めます。更に、個人から家庭へ、家庭から地域・職場または学校へと、意識向上 の輪を広げるようにします。意識の向上とともに、家庭での生活排水対策の実践や様々な環 境保全活動への参加等へとステップアップを目指します。 また、行政が行う施設整備に伴う集合処理施設へのつなぎ込み等の協力や、浄化槽の維持 管理を行います。 県 市町村 県民 情報交換・計画の進行管理 啓発活動・活動支援 計画の総合的推進・進行管理・調整 事業の実施主体・住民との接点 計画の理解及び協力 情報交換・実施状況報告 啓発活動・情報提供 生活排水対策・要望・意見 生活排水対策・情報提供
(2)計画の進行管理 本計画をより実効性のあるものとするために、「スケジュールの確認」「効果の確認」を随時 実施するとともに、「宮崎県政策評価システム」を活用し、施策に対する点検・評価・見直しに ついて、継続的に実施していきながら、事業を進めていきます。 スケジュールの確認 ●施設整備進行状況の把握 ●啓発活動の浸透状況の把握 効果の確認 ●水質の測定による数値的評価 ●水生生物調査や野生動植物調査による間接的評価 ●住民意識の把握 ●実践活動モデル地域の設定及び評価 「宮崎県政策評価システム」を活用した進行管理 ●事業の点検・評価の実施 ●点検・評価の結果を受けた事業の見直し
2 県民への情報提供
本計画を推進するためには、県民の理解と協力が必要不可欠です。県民の水環境に関する意識 向上や、生活排水対策の具体的手法など、有益な情報を的確な手段で伝えることに努め、既存の 方法や施設の活用の他、新しい方法についても検討することとします。 情報提供に関する基本的考え方 ●県民が望んでいる情報の的確な把握 ●『宮崎県環境情報センター』や『宮崎県ホームページ』等、県民の利便 性を考えた情報提供 ●県民からの意見、提言を施策に活かす仕組みの検討第8章 総合的な水環境保全のための連携
1 大淀川サミットとの連携
大淀川サミットは、大淀川流域の16市町村(当時。鹿児島県の2町を含む。)が、各行政区域 の枠組みを越え、住民・事業者・行政が一体となって河川浄化活動を実施しているものです。平成 5年度から毎年7月7日の『川の日』に、河川浄化啓発を目的としたサミット大会が開催されてい る他、一斉水質検査を行っています。また、『河川をきれいにする統一条例』が流域16市町村 (当時)で制定されるという成果も上げています。 県は、これまでも大淀川サミットを支援してきましたが、今後も、本県人口の半数近くを流域 人口にもつ大淀川の浄化のため、この運動との連携を進めていきます。 実行委員会:宮崎市、都城市、小林市、三股町、高原町、野尻町、国富町、綾町、鹿児島県曽於市 (平成19年3月現在)2 清流ルネッサンスⅡとの連携
平成13年度、大淀川上流域の1市8町(当時)が、国土交通省の清流ルネッサンスⅡ(第二 期水環境改善緊急行動計画)の対象地域に選定され、平成16年度に「大淀川水系大淀川水環境 改善緊急行動計画」が策定されました。この事業は、健全な水循環系の構築を目指し、流域と一 体となって河川事業及び下水道事業等を推進するものです。 県としては、 ①対象流域である大淀川は本県の川の象徴的存在であること ②対象地域が県内でも生活排水処理率の低い地域であること ③目的が「河川等の水質及び水量を改善すること」で本計画の主旨と一致していること などから、『清流ルネッサンスⅡ』と連携して、大淀川流域の河川浄化を引き続き推進します。 対象市町村:都城市、三股町、高原町、鹿児島県曽於市(平成19年3月現在)3 他の水環境保全に係る施策との連携
河川の水質を悪化させる要因には、生活系の他にも産業系や畜産系などさまざまなものがあり、 生活排水対策の目的である河川浄化のためには、これらの要因にも的確に対応していく必要があり ます。また、河川を取り巻く環境要因は、水質だけでなく、水量や水辺の空間・動植物も含まれま す。これらは水循環という仕組みの中で相互に関係しており、どの対策をも怠ることはできません。 生活排水対策は本県の河川環境を保全・改善するための歯車の一つであり、本計画の推進に平行 して、他の様々な環境悪化要因に対策を講じることによって、「健全な水循環」、「親水性の向 上」、「生物多様性の確保」が相乗効果を生み出しながら環境改善が図られていきます。(1)産業系排水対策 工場・事業場等の産業系に起因する排水の規制を行っています。これらは水質汚濁防止法や 県の条例によって規制されており、立入検査・監視・指導等を行っていきます。 (2)畜産系排水対策 『第六次宮崎県農業・農村振興長期計画』において、「地域と調和した資源循環型畜産の展 開」を目指すこととしており、平成11年11月1日に施行された「家畜排せつ物の管理の適 正化及び利用の促進に関する法律」に基づき、「野積み」、「素掘り」等の不適切な処理を解 消するとともに、たい肥等の利用促進により、資源循環型畜産を積極的に進めていきます。 (3)施肥対策 「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律」に基づき施肥の適正化を推進し、 水田・畑などからの排出負荷について将来的な負荷量削減に取り組みます。 (4)河川・水路直接浄化対策 河川や水路の直接浄化のための手法について、必要に応じて検討を行います。 (5)健全な水循環の確保 貴重な資源としての水の適切な利用や循環利用を推進します。また、森林の水源かん養機能 の維持・向上に向けて、森林の保全を図ります。 (6)生物の多様性の確保 『宮崎県版レッドデータブック(宮崎県の保護上重要な野生生物)』においては、川に生息 する希少種として、11種(アカザ・アリアケギバチ・メダカ・トビハゼ・アカメ・ドジョ ウ・ナマズ・カマキリ・モツゴ・ヤマトシマドジョウ・カワアナゴ)が掲載されています。他 にも水辺を棲みかとする鳥類(トモエガモ・コシャクシギ・タマシギなど)も希少種としてあ げられています。 県では、治水上の安全を確保しながら、川とその周辺を取り巻く自然環境に配慮した川づく りを推進します。 (7)親水性への配慮 「美しい川・きれいな水ふれあい事業」や「水と緑のみやざき農村整備事業」など、親水施 設の整備や親水性に配慮した事業を推進し、水とのふれあいの確保・創出に努めていきます。