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県民啓発の推進

ドキュメント内 Microsoft Word - 表紙.doc (ページ 42-46)

1 県民啓発の基本的考え方

本県においては、現状で生活排水が処理されているのは県人口の約6割であり、県民の約4 割の生活排水が処理されないまま家庭から河川等に流されています。また、生活排水処理施設 が整備されている家庭であっても、汚れの多い排水を流せばそれだけ処理に費用がかかるとと もに、施設の処理能力を超えてしまうことにもなりかねません。

河川の汚れの主要因である生活排水は、県民一人ひとりの心がけにより負荷を低減すること が可能なものです。県民の意識の向上を図り、ひとりでも多くの人が水を汚さないよう工夫

(=生活排水対策)をするよう、市町村と連携して啓発に努めることとします。

(1)県民との連携

県民全員を啓発の対象とすることはもちろんのこと、自治会・婦人会等の地域団体や、環境保 全を目的とした民間団体との連携を強化し、自主的な活動への広がりを促進します。また、市町 村が設置している河川浄化推進員等の人材を活用し、啓発活動の核となる地域推進リーダーを育 成・確保します。

(2)流域の連携

河川は上流から下流に流れています。従って下流に住む人だけが努力しても河川の浄化は進み ません。逆に、上流に住む人がきれいな水を流すよう努力しても下流に住む人が水を汚せばその 努力は無駄になります。河川の浄化では、流域に住む住民がお互いのつながりを認識し、上流と 下流の住民が一体となって取り組むことが重要です。

このため、流域の連携を支援していきます。

2 啓発の推進

(1)啓発の方法

県民アンケートでは、家庭で生活排水対策を行っていない理由として4割以上の人が、「なに をすればよいのかわからない」と回答しています。啓発にあたっては、テレビや新聞等のマスメ ディアやインターネットも活用しながら、「広く」「わかりやすく」県民に情報を提供します。

『 『 『 広 広 広 く く く わ わ わ か か か り り り や や や す す す く く く 情 情 情 報 報 報 を を を 提 提 提 供 供 供 す す す る る る 』 』 』

県民アンケートの回答では、河川浄化への協力に対する姿勢として『積極的に取り組みたい』

という人は

24%ですが、『簡単にできることなら取り組みたい』という人は 63%にものぼりま

す。「県民が生活排水対策を行う煩わしさ」が極力軽減されるような仕組みを考えることが生活 排水対策実践への近道です。

『 『 『 県 県 県 民 民 民 が が が 生 生 生 活 活 活 排 排 排 水 水 水 対 対 対 策 策 策 を を を 実 実 実 践 践 践 す す す る る る 煩 煩 煩 わ わ わ し し し さ さ さ が が が 極 極 極 力 力 力 軽 軽 軽 減 減 減 さ さ さ れ れ れ る る る よ よ よ う う う な な な 仕 仕 仕 組 組 組 み み み を を を 考 考 考 え え え る る る 』 』 』

実際に家庭で生活排水対策を実施するにあたり、『どうして汚れを流してはいけないのか』

(理由付け)、『何をすればよいのか』(方法)、『努力の結果どのようになったのか』(効果

の確認)など、ステップごとに啓発を行う必要があります。

『 『 『 県 県 県 民 民 民 が が が 生 生 生 活 活 活 排 排 排 水 水 水 対 対 対 策 策 策 を を を 自 自 自 主 主 主 的 的 的 に に に 実 実 実 践 践 践 で で で き き き る る る よ よ よ う う う な な な ス ス ス テ テ テ ッ ッ ッ プ プ プ ア ア ア ッ ッ ッ プ プ プ 式 式 式 の の の 啓 啓 啓 発 発 発 を を を 行 行 行 う う う 』 』 』

生活排水対策をより裾野まで広げるための実践活動の主体となりうるものには、自治会、婦人 会等の地域団体や、環境保全を目的とした民間団体があげられます。実践活動の輪が広がること は、目標達成のための大きな一歩となります。

地域団体・民間団体は自主的に活動を行っていますが、県としても市町村を通じて、あるいは 直接、支援していきます。

『 『 『 地 地 地 域 域 域 団 団 団 体 体 体 ・ ・ ・ 民 民 民 間 間 間 団 団 団 体 体 体 と と と の の の 連 連 連 携 携 携 強 強 強 化 化 化 に に に よ よ よ り り り 実 実 実 践 践 践 活 活 活 動 動 動 の の の 裾 裾 裾 野 野 野 を を を 広 広 広 げ げ げ る る る 』 』 』

県内の半数以上の市町村においては、『河川浄化推進員制度』等が導入され、河川監視活動、

地域の環境教育活動などを通して、行政と住民をつなぐ橋渡し的役割を果たしています。このよ うな人材を活用して地域推進リーダーを育成・確保していきます。

『 『 『 地 地 地 域 域 域 推 推 推 進 進 進 リ リ リ ー ー ー ダ ダ ダ ー ー ー を を を 育 育 育 成 成 成 ・ ・ ・ 確 確 確 保 保 保 す す す る る る 』 』 』

図21 県民啓発に係る行政の役割

流域単位の取り組みの促進

宮崎県環境基本総合計画 第2次宮崎県生活排水総合基本計画

県民への啓発

市町村への情報提供

環境学習に係る人材育成

教材の提供

広報活動・イベント等開催

市町村

市町村生活排水対策総合基本計画

実践活動支援

河川浄化推進員制度等活用

環境学習に係る人材育成

(2)啓発の内容

(ア)家庭における生活排水対策の具体的事例

生活排水対策事例 解説

●三角コーナーやストレ ーナーに、水切り袋や ストッキングをかぶせ る

調理時や食器洗い時には、意図せず「野菜くず」や「食べ残し」などが 排水口から流れることがあります。市販の水切り袋に限らず、ストッキ ングなどを利用して、ろ過することにより汚れの原因を除去することが できます。

●三角コーナーのごみは こまめに捨てる

ごみが濡れると、そこから汚れが溶けだし、水を汚す原因になります。

衛生上の観点からもごみはこまめに捨てましょう。

●みそ汁等は適量作り、

排水口から流さない

一度に食べきれる量を調理するのが一番です。特にみそ汁のような液状 の食べ物は、残った場合排水口から捨てられることも多く、それを防ぐ ためにも適量作りましょう。

●米のとぎ汁は排水口に 流さず、庭木等に肥料 として使う

米のとぎ汁は、水を汚す度合も大きく、肥料になることから、庭木にま くなどして出来る限り排水口から流さないようにしましょう。1回目の とぎ汁を流さないだけでも効果が上がります。

● 油 は 固 形 剤 を 使 っ た り、新聞紙等に染み込 ませて排水口から流さ ない

米のとぎ汁以上に水を汚す度合が大きな油は、絶対に排水口から流して はいけません。まずは炒め物などで使い切ること。やむを得ず捨てる場 合は、市販の固形剤を使用したり、新聞紙等に染み込ませて「燃やせる ごみ」として出すなどの工夫が必須です。

●魚は新聞紙の上でさば く

魚をさばくときに、まな板の上に新聞紙を敷くと、まな板が汚れませ ん。調理くずもそのまま新聞紙で丸めて捨てれば、よけいに水を汚さず にすみます。

●汚れのひどい食器など は、一度紙等で拭き取 ってから洗う

食器洗い時に、事前に紙やゴムベラを使い汚れを拭き取ると(拭き取っ た汚れは「燃やせるごみ」として出します、排水口から流しては意味が ありません)、台所洗剤も少なくて済み、一石二鳥です。

●アクリルたわしを活用 する

ひどい油汚れでなければ、アクリルたわしや和紡布を使用することによ り、洗剤を使用しなくても汚れが落ちます。

●エコクッキングを実践 する

使用する油の量を減らす工夫など、環境にやさしい調理を行うことによ り、台所からの汚れを少なくすることが可能です。

●ディスポーザーは使用 を自粛する

ディスポーザーは食べ残りなどを粉砕して、直接排水口から汚れを流す ことになるため、使用を自粛しましょう。

●残ったお酒などは調理 用として再利用する

残ったお酒などは調味料として再利用できます。また飲み残しのビール をカレーなど肉の煮込み料理に水の代わりに使うとコクがでます。

台所 にて

●台所洗剤は適量使う 台所洗剤自身も水を汚す原因の一つです。過剰な使用は避け、適量使用 しましょう。経済的にも環境という観点からもお薦めです。

●洗濯洗剤は計量カップ を用い適量使う

洗濯洗剤、柔軟仕上げ剤、漂白剤などの洗濯時に用いるものも水を汚す 原因の一つです。適量使うように気を付けましょう。

●フィルターの取り付け を行う

糸くずなどを除去するフィルターを取り付けることにより、洗濯排水か らの汚れを少なくすることができます。

●洗濯はまとめて行う 洗濯は少量で洗うとそれだけ余分に電気・水・洗剤を使用することにな ります。なるべくまとめて洗濯するように心掛けましょう。

洗濯時

●風呂の残り湯を洗濯な どに再利用する

これは節水にも通じることですが、風呂の残り湯を洗濯に使うことによ り、効果的に汚れを落とすことができます。また掃除などにも利用可能 です。(入浴剤等利用の場合は注意書きに従ってください)

入浴時 ●シャンプー・リンスは 適量使う

入浴時のシャンプー、リンス、石鹸なども水を汚す原因の一つです。適 量使うように気を付けましょう。

●浄化槽の適正な管理を 行う

浄化槽は、『法定点検』『保守点検』『清掃』の3つの義務がありま す。これらの管理を適切に行うことによってはじめて浄化槽の機能が十 分働くことができます。

●洗剤の使い方を考える 掃除・風呂掃除・トイレ掃除、洗車などの際、本当に洗剤が必要な汚れ かどうか、よく考えて行動しましょう。

●節水型・省洗剤型の商 品を使う

水を使用する商品は、水環境にやさしい、節水型・省洗剤型のものを使 用するようにしましょう。

その他

●側溝の清掃を行う 側溝にはごみを捨てないようにします。また側溝にごみが溜まらないよ う清掃を行いましょう。

河川を汚さないために最も重要なことは、 『 『 『 汚 汚 汚 れ れ れ た た た 水 水 水 を を を 河 河 河 川 川 川 に に に 流 流 流 さ さ さ な な な い い い こ こ こ と と と 』 』 』 に尽きま

す。生活排水対策の各事例はいずれも排水口から河川に汚れを出さないための工夫といえます。

ドキュメント内 Microsoft Word - 表紙.doc (ページ 42-46)

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