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処理施設相互の連携

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第5章 生活排水処理施設の整備等

3 処理施設相互の連携

(1)市町村や事業の枠を越えた連携(施設の共同化・広域化)

生活排水処理施設については、公共下水道をはじめ種々の生活排水処理事業が実施されてい ますが、これらの処理施設には共通する処理工程もあり、施設の一部を共同で利用する方が効 率的な場合があります。

そこで、施設利用や維持管理を共同で行えるよう、汚水処理施設共同整備事業(MICS)

や特定下水道施設共同整備事業(スクラム)の導入をはじめ、市町村や事業の枠を越えた広域 的な連携を今後も進め、効率的かつ経済的な施設整備や維持管理体制の整備を促進します。

■汚水処理施設共同整備事業(MICS:Ministries Intelligence Comprehensive System)

MICSでは、処理人口及び処理水量の1/2以上を公共下水道が処理対象としている地域において、市町 村や事業の枠を越えて共同利用施設を整備することができます。

■特定下水道施設共同整備事業(スクラム)

スクラムでは、複数の市町村の公共下水道施設において、市町村の枠を越えて共同利用施設を整備すること ができます。

上記事業の対象は、共同水質検査施設、移動式汚泥処理施設、汚泥運搬施設、汚泥処理処分施設、共同監理施 設、その他共同で施設を利用するために必要な施設となっています。

広域的な整備・維持管理の事業例

● 宮崎市では、効率的な処理及び施設整備を図るため、MICS を導入して、公共下 水道の処理場で、し尿処理施設を共同管理するとともに、し尿・浄化槽汚泥の処 理工程の一部を下水処理場の施設を利用して共同処理処分しています。また、し 尿処理施設の処理水についても下水処理場の放流渠に合流させて放流していま す。農業集落排水事業で整備した処理施設の管理についても、遠方監視施設を設 置して公共下水道との共同管理を行っています。

● 大淀川上流域の都城市(高城浄化センター、山之口浄化センター、山田浄化セン

ター、高崎浄化センター)と三股町(三股中央浄化センター)ではスクラムを導

入し、高城浄化センターを中核処理場と位置づけ、移動脱水車による共同汚泥脱

水、集中監視制御及び共同水質検査を行っています。

A市 処理場

B町 処理場 C村 処理場

巡回型共同処理

B町 下水処理場

C村 農業集落排水施設 A市 中核下水処理場

A市 浄化槽等処理施設

汚水・汚泥の搬入

保守点検

保守点検

保守点検

図18 共同化・広域化のイメージ

●遠方運転監視

●水質検査

図19 汚泥共同処理のイメージ

※移動脱水車

※タンクローリー車運搬 A市 処理場

B町 処理場 C村 処理場 集中型共同処理

(2)事業の枠を越えた連携(施設の重点的・一体的整備)

生活排水処理施設については、公共下水道をはじめ種々の生活排水処理事業が実施されていま すが、それぞれの特色を活かし、一定期間内に重点的かつ一体的に整備することにより、生活環 境の改善が促進される地域において「汚水処理施設整備交付金」の活用を図ります。

■汚水処理施設整備交付金事業

市町村「地域再生計画」を策定し、国の認定を受けた一定の期間及び区域内において、目標を達成するため に必要な複数の汚水処理施設を省庁の予算枠を越えて連携して整備することができます。また、施設間での事 業費の融通や年度間での事業量の変更が可能です。

浄化槽

下水道 農業集落排水

浄化槽

下水道 農業集落排水

浄化槽

下水道 農業集落排水

汚水処理施設整備交付金の事業例

●平成17年度に宮崎市、川南町、木城町、平成18年度に延岡市、国富町の「地域 再生計画」が国の認定を受け、連携して事業を実施しています。

図20 汚水処理施設整備交付金事業のイメージ 目標 ①汚水処理人口の○%増加

②○○川の水質改善(BOD等の汚濁負荷量○%低下)

など

(3)農(漁)業集落排水施設と公共下水道の接続

公共下水道の進捗や道路整備などの状況変化にともない、処理区域が比較的近くなる農(漁) 業集落排水と公共下水道の施設どうしを管きょで接続することにより、処理場建設費や施設の 改築費など維持管理費のコスト縮減となり、効率的・効果的な汚水処理施設整備を図ることが できます。

このようなことから、新たに設置する施設のみならず既存施設についても接続の検討を行い ます。接続することにより不要となった既存施設については、汚水の貯留池や洪水時の雨水滞 水池など有効利用について検討します。

※他の処理施設への接続は国の承認が必要です。

農 ( 漁 ) 業集落排水施設と公共下水道の接続事業例

●延岡市の小峰舞野地区農業集落排水事業では、新たに処理場を建設するより、公共

下水道(妙田処理区)に接続することが経済的であるため、処理区の接続を行いま

す。

処理場

農業集落排水施設

公共下水道 農業集落排水施設

処理場

漁業集落排水施設

処理場

処理場 処理場

農業集落排水施設

公共下水道 農業集落排水施設

処理場

漁業集落排水施設

処理場

漁業集落排水施設

処理場

処理場

処理場

農業集落排水施設

公共下水道 農業集落排水施設

処理場

漁業集落排水施設

処理場

処理場

廃止又は他の 施設へ再利用

接続

接続

廃止又は他の 施設へ再利用 廃止又は他の

施設へ再利用

処理場

農業集落排水施設

公共下水道 農業集落排水施設

処理場

漁業集落排水施設

処理場

処理場

廃止又は他の 施設へ再利用

接続

接続

廃止又は他の 施設へ再利用 廃止又は他の

施設へ再利用

図21 農(漁)業集落排水施設と公共下水道の接続イメージ

(4)集合処理と個別処理の連携

市街地や中山間地域等の周辺部では家屋が散在しているため、集落全体を対象として集合処 理(公共下水道、農(漁)業集落排水)をすると必ずしも効率的でない場合があります。その ような場合、個別処理(合併処理浄化槽)を適切に組み合わせることにより、コストの縮減を 図ることができます。また、合併処理浄化槽を市町村が設置・維持管理することで、事業実施 のための地域の合意が得られやすくなります。

このようなことから、集合処理と個別処理の連携をとりながら、適宜適切な処理方法の検討 を行っていきます。

図22 集合処理と個別処理の連携

合併処理浄化槽 処理施設

合 地理的・経済的に一体的な地域

個別処理

(合併処理浄化槽)

(散在地域)

合 合

合 合

集合処理

(公共下水道、農(漁)業集落排水施設)

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