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地域の農業を見て・知って・活かすDB

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Academic year: 2021

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地域の農業を見て・知って・活かす DB

データ利用の手引

Ver.2.1

(2)

目次

本手引について ... 1 本手引の概要 ... 1 利用環境 ... 1 1.分析用データセットの作成 ... 2 (1)利用可能なデータ項目の確認 ... 2 (2)利用するデータのダウンロード ... 2 (3)データの統合 ... 5 (4)分析指標の作成 ... 7 2.表・グラフによる農業集落の分析(Excel を用いた分析) ... 8 (1)データのランク分けによる地域の抽出 ... 8 (2)グラフを用いた傾向の把握 ... 10 3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) ...11 (1)農業集落境界データのダウンロード ... 11 (2)農業集落境界データの読み込み ... 11 (3)データセットの読み込み ... 12 (4)農業集落境界データとデータセットの結合 ... 14 (5-1)地図の塗り分け(数値データの場合) ... 15 (5-2)地図の塗り分け(分類データの場合) ... 16 (6)地図の重ね合わせ表示 ... 17 <QGIS:こんなときどうする?> ...18 ☞ 作業の途中で経過を保存したい ... 18 ☞ 特定の市町村のみの地図を切り出したい ... 18 ☞ 複数の都道府県を1つの地図レイヤにしたい ... 19 ☞ 地図を印刷したい ... 20 ☞ 地図を画像として保存したい ... 20 ☞ CSV ファイルからデータを数値として取り込みたい ... 21 ☞ 属性データが数値として扱えない ... 21 ☞ 取り込んだデータから分析指標を作成したい ... 22 ☞ 集落の名称を表示したい ... 22 ☞ 農業集落の属性情報を確認したい ... 23 ☞ 背景に地形図を表示したい... 24 ☞ インターネット接続の設定をしたい ... 26 ☞ 地図が横長に歪んで見える... 26 ☞ 別途入手した地図データが農業集落境界と重ならない ... 27

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本手引について 1

本手引について

本手引の概要 「地域の農業を見て・知って・活かす DB」は、様々な統計データ等を農業集落という小地域単位 で再構成することで、複数の異なるデータと既存の農林業センサスの結果を組み合わせて、多様な 視点による小地域での分析を可能とすることを目的に整備しています。 当データベースの最大の特徴は、エンドユーザが通常のオフィスソフト(マイクロソフト社のエ クセル等)を用いて、自ら容易に複数のデータを統合し、データの加工・分析ができることにあり ます。さらに、農業集落別のデータを農業集落地図と組み合わせることによって 、地域の実情を“見 える化”することができます。 本手引は、地方自治体における農政や地域政策担当者等のエンドユーザが、地域の計画策定や施 策の検討を行うことを想定して、データ加工・分析の基本的な手順を示したものです。 利用環境 (1) ハードウェア ■ Microsoft Office が問題なく作動するパーソナルコンピュータ ■ 対象 OS:Windows 7 以降 (2) ソフトウェア ■ 表計算ソフト:Microsoft Excel (2007 以降) ■ 地図表示ソフト:QGIS (3) QGIS のインストールについて

QGIS は、GNU General Public License という利用許諾条件のもとに公開されている「オー プンソース」の GIS(地理情報)ソフトウェアであり、自由に利用できます。

QGIS は、次の手順でダウンロード及びインストールが行えます。

 http://qgis.org/ja/site/ へアクセス  「ダウンロードする」をクリック

 Windows 版のダウンロードのうち、「Long term release」にある、「QGIS Standalone Installer Version 2.14(32bit)」をクリックしてインストーラーをダウンロード。

(平成 28 年 12 月現在、Version 2.18 が最新バージョンとしてダウンロードが可能となっ ていますが、本手引きでは、Version2.14 で解説しています。)  ダウンロードされたインストーラーを実行し、画面に従ってインストール。  セットアップの詳細は、QGIS を紹介したウェブサイトを参照してください。 (紹介サイトの例:国土交通省国土政策局「GIS・地理空間情報活用への取組」 http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk1_000040.html)

(4)

1.分析用データセットの作成 2

1.分析用データセットの作成

(1)利用可能なデータ項目の確認 ■ 「地域の農業を見て・知って・活かす DB」のページにある、「データ一覧」をダウンロードし、 利用可能なデータを確認します。 (http://www.maff.go.jp/j/tokei/census/shuraku_data/index.html) ■ 目的にあわせて、分析に利用する項目を決定します。 (2)利用するデータのダウンロード ■ (1)で選んだ 2015 年データのリンクを開きます。(以下、農林業センサスデータの場合を記載)

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1.分析用データセットの作成 3 ■ 2015 年農林業センサスデータをダウンロードする場合は「2015 年農林業センサス」を、 2010 年農林業センサスデータをダウンロードする場合は「2010 年農林業センサス」をクリッ クします。※2015年農林業センサス及び 2010 年農林業センサスデータを用いて解説していま すが、2005 年農林業センサスについても同様の手順で行うこととなります。 (ポイント)2010 年農林業センサスデータ及び 2005 年農林業センサスデータは、2015 年農林業センサスを基準として、農業集落境界の変更等がない農業集落のデータを収録 しています。

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1.分析用データセットの作成 4 ■ 2010 年農林業センサス(2015 農業集落基準)ダウンロードデータ 2015 年農林業センサスデータ と同じ基本指標 2010 年農林業センサスデータ 2015 年農林業センサス時点の 農業集落による基本指標 2015年農林業センサス データ 2015 年農業集落と 2010 年の農業集落が接続 しないため「@」が入力されている。 ■ リンク先の「ダウンロード」から必要な都道府県のファイルをダウンロードします。 ■ 2015 年農林業センサスダウンロードデータ

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1.分析用データセットの作成 5 利用するデータの列を 選択してコピーします。 1 使用しない項目は、 列を削除します。

農業基盤基礎調査のデータ 2015 年農林業センサスのデータ 統合先のデータの指標部 の右側に貼り付けます。

2010 年農林業センサス (2015 年農業集落基準)のデータ (ポイント)各種データは、すべて同じレコード数、同じ並び順で作成されています。このた め、単純に追加する項目列をコピーして、データの右側に貼り付けるだけで、データを リンクできます。 (3)データの統合 ■ (2)でダウンロードした各ファイルを Excel で開きます。 ■ 各データを、コピー・貼り付けにより 1 つのシートに統合。不要なデータ項目を削除してデー タセットを作成します。 ※次の例では、2015 年農林業センサス及び 2010 年農林業センサスの「農業経営体_経営耕地の 状況」【SA1024】から、田経営耕地のある経営体数と田経営耕地面積のデータを「農業基盤情 報基礎調査」【GA0001】のデータに統合しています。

(8)

1.分析用データセットの作成 6 (注意)データには、農業集落(RCOM)の結果を積み上げた、旧市区町村(KCTIY)、市区 町村(CITY)、都道府県(PREF)の合計値のレコードが入っています。分析の用途に 合わせて、不要なレコードを除外する必要があります。 合計値のレコードは、それぞれ下位の地域単位のコード番号が「00」または「000」 になっています。 (注意)農業集落コード(RCOM)が「999」や「-99」のレコードは、水面や自衛隊の演 習地などで農業集落として認定されていない地域です。農業集落数を数える場合は、こ れらの行も除外してください。 統合先のデータの右端に貼り 付けます。 農業集落レコード「0」の行 が集計除外する行になりま す。 1

(3)で作成したデータセットファイル ■ 農業集落数の分析を行う場合は、都道府県計、市区町村計、旧市区町村計の行は除外して集計 するため、除外する行に指標となるフラグを設置します。(この操作は、本手引の 2-(2)で集落 数をカウントするために行っています。) ※次の例では、(3)で作成したデータファイルに指標となるフラグを作成するため、各レコードを 区分するためのフラグが設定された地域指標「レコード区分」【IA0002】から、必要な項目をデ ータファイルの右端の列に貼り付けます。

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1.分析用データセットの作成 7 (ポイント)時点間比較による分析やデータの組み合わせ方によっては、データの欠損、ゼロ 除算、割合が 100%を超えるなどの分析上の不都合が生じる場合があります。 IF 関数で計算結果を補正したり、時点間比較が不可能な秘匿:「x」や接続不可:「@」 などの不要なレコードはフラグを設定して集計除外するなどにより調整してください。 (注意)農林業センサスや経済センサスデータは、秘匿などの数値以外の統計記号がデータ中 に含まれています。分析に支障がある場合は、Excel の置換機能を使って統計記号を変 換する必要があります。 【変換の例】 秘匿:「x」 → 空欄に変換 事実不詳:「…」→ 空欄に変換 接続不可:「@」→ 空欄に変換 事実がない:「-」 → 「0」に変換 (4)分析指標の作成 ■ (3)で作成したデータセットの項目を組み合わせて、分析指標を計算します。 ※次の例では、農林業センサスの田経営耕地面積と田経営耕地面積のある経営体数から1経営体当 たりの田経営耕地面積を、基盤基礎調査の田区画の規模別面積から、0.3ha 以上の田の整備率を 算出しています。 Excel の関数を利用して、データから分析指標を作 成します。 1 (A) (B) (C) (D) (B)/(A)(E)= (D)/(C)(F)= (F)-(E) 合計(G) 0.3ha 以上の合計(H) (H)/(G) 接続不可能な集落や 「x」表示の集落は、比 較ができないので空欄 にして、フラグ等を設定 して集計除外します。 2

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2.表・グラフによる農業集落の分析(Excel を用いた分析) 8

2.表・グラフによる農業集落の分析(Excel を用いた分析)

(1)データのランク分けによる地域の抽出 ■ 1.で作成した分析指標に対して、ランク分けの書式設定を行います。 ※次の例では、かんがい整備率、田30a 以上整備率等について、設定を行っています。 ランク分けする項目のデータ を全て選択します。 1 条件付き書式から「ルールの 管理」を選択します。

「新規ルール」を選択後、選択セ ルのルールの種類、ルールの内 容の設定を行います。

既にルール設定が行われている場 合は、編集したいルールを選択後に 「ルールの編集」を選択します。

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2.表・グラフによる農業集落の分析(Excel を用いた分析) 9 ■ 各農業集落のランク分けを複数の指標で行い、特徴的な地域を抽出します。

PREF_NAME CITY_NAME KCITY_NAME AGRI_NAME 2015地域_ 田30a以上 整備率 2015_かん がい整備率 2010田借入 耕地_面積 率 2015田借入 耕地_面積 率 2010~2015 田借入耕地 面積率の増 減 2010_1経営 体当たり経営 耕地面積(a) 2015_1経営 体当たり経 営耕地面積 (a) 2010~2015_ 1経営体当 たり経営耕 地面積_増 減率(%) 2010_5ha以 上の経営体 _面積集積 率 2015_5ha以 上の経営体 _面積集積 率 山形県 酒田市 内郷村 石名坂 97.8 100.0 30.2 48.7 18.5 607.6 895.7 47.4 65.7 93.1 山形県 酒田市 南平田村 山谷 68.6 100.0 34.4 39.7 5.3 231.0 289.0 25.1 50.1 62.7 山形県 酒田市 南平田村 山谷新田 100.0 100.0 27.4 24.4 -3.0 376.0 380.8 1.3 59.4 83.9 山形県 酒田市 南平田村 新山 100.0 100.0 47.9 16.0 -31.9 402.7 172.5 -57.2 59.5 0.0 山形県 酒田市 南平田村 楢橋 100.0 100.0 20.1 38.1 18.0 362.8 487.3 34.3 47.0 75.3 山形県 酒田市 南平田村 山楯 100.0 100.0 41.5 46.8 5.3 292.0 456.1 56.2 52.7 61.9 山形県 酒田市 南平田村 中野目 96.9 97.0 62.6 61.0 -1.6 716.7 729.9 1.8 81.6 76.5 山形県 酒田市 南平田村 桜林 100.0 100.0 12.4 11.4 -1.0 358.5 386.9 7.9 31.7 33.7 山形県 酒田市 南平田村 桜林興野 86.7 86.7 34.2 34.7 0.5 415.3 505.1 21.6 43.0 50.5 山形県 酒田市 南平田村 天神堂 100.0 100.0 14.4 11.5 -2.9 266.7 314.2 17.8 0.0 0.0 山形県 酒田市 南平田村 泉興野 100.0 100.0 26.2 26.1 -0.1 258.0 258.8 0.3 0.0 0.0 山形県 酒田市 南平田村 堀野内 100.0 100.0 77.4 28.6 -48.8 884.8 406.3 -54.1 99.7 56.3 山形県 酒田市 南平田村 三之宮 100.0 100.0 47.0 42.6 -4.4 466.5 593.7 27.3 45.0 89.2 山形県 酒田市 南平田村 飛鳥 100.0 100.0 40.7 50.8 10.1 259.5 346.1 33.4 57.1 58.8 山形県 酒田市 南平田村 砂越 100.0 100.0 92.0 75.3 -16.7 1147.9 1007.9 -12.2 95.9 91.4 山形県 酒田市 田沢村 備畑 61.9 100.0 24.2 26.1 1.9 197.0 221.2 12.3 24.5 28.1 山形県 酒田市 田沢村 中里 100.0 100.0 54.8 34.4 -20.4 200.4 241.4 20.5 65.6 72.3 山形県 酒田市 田沢村 進藤 100.0 100.0 96.2 45.0 -51.2 516.0 335.0 -35.1 95.0 52.2 山形県 酒田市 田沢村 沖 7.6 86.5 66.6 74.3 7.7 778.6 1080.3 38.7 82.4 88.4 山形県 酒田市 田沢村 円能寺 0.0 86.1 0.0 17.5 17.5 71.0 121.1 70.6 0.0 0.0 山形県 酒田市 田沢村 元田沢 15.9 100.0 53.7 64.4 10.7 241.9 288.2 19.1 61.4 55.8 山形県 酒田市 田沢村 小女房 85.9 94.1 83.4 82.0 -1.4 314.7 400.3 27.2 77.7 75.6 山形県 酒田市 田沢村 楯山 100.0 100.0 88.7 45.8 -42.9 925.3 344.0 -62.8 94.2 38.2 山形県 酒田市 田沢村 山元 27.7 100.0 92.7 92.5 -0.2 955.1 1362.3 42.6 91.3 85.9 山形県 酒田市 田沢村 西坂本 7.8 100.0 0.0 0.0 0.0 119.3 175.0 46.7 0.0 0.0 農地が整備されおり、集 落間での農地貸借により、 大規模経営体への農地の 集積が進んでいると思われ る。 農地整備率は低いが、地 域の大規模農家への集積 が進んでいる。

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2.表・グラフによる農業集落の分析(Excel を用いた分析) 10 (2)グラフを用いた傾向の把握 ■ 1.で作成した分析指標をもとに、農業集落数を階層分けして集計します。 ■ 集計結果からグラフを作成し、全体の傾向を把握します。 ※ 次の例では、多面的機能支払及び中山間地域等直接支払の組織の有無と 2010 年、2015 年の 1 経営体当たりの経営耕地面積を分析指標に集計を行っています。 多面的機 能あり 中山間直 払あり 多面+中 山間あり 0.5 0.5 1.6 0.3 1.4 6.6 5.5 17.3 7.2 22.7 26.0 23.5 40.2 30 37.2 49.8 50.8 37.8 50.7 30.9 13.8 16.2 3.1 9 6.3 3.0 3.4 0 2.9 1.6 0.1 0.2 0 0 0.0 0.1 0.1 0 0 0.0 構成比 多面または中山間あり なし 多面的 機能あり 中山間 直払あり 多面+中 山間あり 0~50a 9 6 2 1 6 50~100a 120 71 22 27 101 100~200a 470 306 51 113 165 200~500a 900 661 48 191 137 500~1000a 249 211 4 34 28 1000~5000a 55 44 0 11 7 5000~10000a 2 2 0 0 0 10000a~ 1 1 0 0 0 2015年 農業集落数 多面または中山間あり なし COUNTIF関数やSUMPRODUCT関数を使って算出します。 【SUMPRODUCT関数を使用した計算式の例】 ① =SUMPRODUCT(($L$2:$L$3075>=0)*($L$2:$L$3075<50) *(O$2:$O$3075=1) *(R$2:$R$3075=1)) ② =SUMPRODUCT(($L$2:$L$3075>=100)*($L$2:$L$3075<200)* ($O$2:$O$3075=2)* ($R$2:$R$3075=1)) 対象となるデータから条件に一致 する農業集落数を算出します。 1 ① ② 比率を算出 します。 2 グラフを作成します。

※1 は、「2015_1経営体当たり経営耕地面積(a)」のセルを参照し、「0a 以上 50a 未満」 の集落をカウントします。 ※2 は、多面支払と中山間支払に取り組む集落フラグが入力されているセルを参照して 「多面のみ」=1の集落をカウントします。 ※3は、集計除外する集落フラグが入力されているセルを参照して「集計対象」=1の集落 をカウントします。 日本型直接支払制度に取り組む集落の1経営体当たりの経営耕地面積(2015 年) ※2 ※1 ※3

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3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) 11

3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析)

(1)農業集落境界データのダウンロード ■ 「地域の農業を見て・知って・活かす DB」のページから「農業集落境界データ」のリンクを開 きます。 ■ 「ダウンロード」から利用する都道府県のファイルをダウンロードします。 ■ ダウンロードしたファイルは ZIP 形式で圧縮されているため、任意のフォルダに解凍します。 ※ 境界データは SHAPE というデータ形式で、shp、shx、dbf、prj の4つのファイルが入った フォルダが作成されます。 (2)農業集落境界データの読み込み ■ QGIS Desktop を起動します。 ■ (1)の農業集落境界データを読み込みます。 農業集落境界データのフォルダを QGIS の画面にドラッグします。 1

(14)

3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) 12 (3)データセットの読み込み ■ 1.で作成したデータセットを CSV 形式に変換します。 ※QGIS でデータを正確に取り込むために、CSV へ変換します。 ファイルがレイヤに追加され都道府県 の農業集落地図が表示されます。 データセットのシートを表示し た状態で、「名前を付けて保存」 をします。 1 ファイルの種類を「CSV(カンマ区 切り)」を選択し、ファイル名を入力 します。 2 ファイルの種類を「CSV(カンマ区 切り)」を選択し、ファイル名を入力 します。 3

(15)

3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) 13 ■ データセット(CSV ファイル)を読み込みます。 CSV ファイルを QGIS の画面 にドラッグします。 1 追加されました。 2 CSV ファイルを取り込 む前に下記の「注意」を 確認してください。 (注意)QGIS で CSV ファイルを読み込むと、数値の項目も文字列として認識されます。文 字列のままでは、この後の作業が行えないため、数値データに変換する必要があります。 ⇒<こんなときどうする>「CSV ファイルからデータを数値として取り込みたい」

(16)

3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) 14 (4)農業集落境界データとデータセットの結合 ■ 農業集落境界データにデータセットを結合します。 レイヤパネルで集落境界 をダブルクリックします。 1 結合タブを選択して下部 の「+」をクリックします。 2 結合するデータと結合に利用す る項目(「KEY」)選択します。 3 「結合するフィールドを選択す る」にチェックして、結合しようとす る項目にチェックをいれます。 4

(17)

3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) 15 (5-1)地図の塗り分け(数値データの場合) ■ 結合したデータ項目(数値データ)により農業集落境界の塗り分けを設定します。 レイヤパネルで集 落境界をダブルクリ ックします。 1 スタイルタブを選択して「段階に分け られた」をクリックします。 2 「カラム」で色分けに使う項目を 選択し、「色階調」、「モード」、 「分類数」を設定します。

値の範囲は、直接修正で きます。

(注意)数値の項目が文字列として認識される場合があります。文字列のままでは、段階で分 ける項目(カラム欄)に表示されないため、事前にデータを数値に変換する必要があ ります。 ⇒<こんなときどうする>「属性データが数値として扱えない」

(18)

3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) 16 (5-2)地図の塗り分け(分類データの場合) ■ 結合したデータ項目(分類データ)により農業集落境界の塗り分けを設定します。 スタイルタブを選択して「分類された」 をクリックします。 2 「カラム」で色分けに使う項目を選 択し、「分類」ボタンを押します。

それぞれのシンボルをダ ブルクリックします。

塗り分けに使う、色やス タイルを設定します。

レイヤパネルで集落地図 をダブルクリックします。 1 「シンボルレイヤタイプ」、 「色」、「ペンの太さ」等の設 定を行います。

(19)

3.農業集落境界データ(地図)を用いた“見える化”(QGIS を用いた分析) 17 (6)地図の重ね合わせ表示 ■ (5-1)で作成した地図の複製を作ります。 ■ 複製した地図に対して、(5-2)の設定をします。 ■ 地図レイヤの入れ替えにより、重ね合わせの表示を調整します。 (5)に従って地図の塗り分け設定 を変更し、レイヤのチェックボックス にチェックをいれます。

レイヤをドラッグして、表示す る順番を変更します。

レイヤパネルで集落境界を右クリ ックし、「複製する」を選択するとコピ ーが作成されます。 1

(20)

<QGIS:こんなときどうする?> 18

<QGIS:こんなときどうする?>

☞ 作業の途中で経過を保存したい 一般的なソフトウェアと同様に、「保存」、「開く」から作業の中断、再開ができます。 ☞ 特定の市町村のみの地図を切り出したい 地図の属性情報から、該当市町村以外の地域を選択して削除します。 「名前を付けて保存」か「保存」ボ タンから、保存できます。 1 「開く」ボタンから保存したファイルを選択するか、 保存したファイルをダブルクリックで再開できます。 2 レイヤパネルで集落境界を右 クリックし、「属性テーブルを開 く」をクリックします。 1 「式を使った選択」をクリックし ます。 2 残したい市町村番号を指定し て下の「選択」をクリックします。 例:”CITY”=’201’ 3 「選択部分の反転」、「編集モード切替」、「選択 地物の削除」の順にクリックします。最後に「編集 モード切替」で編集モードを終了します。 4 ① ②

(21)

<QGIS:こんなときどうする?> 19 ☞ 複数の都道府県を1つの地図レイヤにしたい 複数の都道府県の農業集落境界データファイル(shp、shx、dbf、prj の各 4 ファイル)を新し く作成したフォルダにコピーします。各県のファイル名が同じため、上書きを確認するメッセージ が表示されますので、両方のバージョンを選択してください。 結合した農業集落境界データを出力するためのフォルダを別途作成します。 QGIS の「複数のシェープファイルを 1 つに結合する」を実行して、結合した集落境界データを 作成します。 メニューから「ベクタ」>「デ ータマネジメントツール」>「複 数のシェープファイルを 1 つ に結合する」を選びます。 入力ディレクトリと出力シェー プファイルに、準備したフォルダ を設定します 2 結合したい農業集落境界データをコピ ーする。 結合した農業集落境界データを保存す るフォルダを作成する。 1

(22)

<QGIS:こんなときどうする?> 20 ☞ 地図を印刷したい 用紙のイメージ上に地図や凡例を配置して、印刷を行います。 ☞ 地図を画像として保存したい 作業中の地図を画像ファイルとして出力します。凡例や縮尺をつけた画像ファイルが必要な場合 は、「地図を印刷したい」の項目を見てください。 プロジェクトの「新規プ リントコンポーザ」をクリ ックします。 1 OK を押します。 2 「新規地図を追加」、「新規凡 例を追加」をクリックして、描画 エリア上に配置します。 3 アイテムを選択し、アイテムのプロパテ ィで表示を調整します。用紙の設定は、 コンポジションタブでできます。 4 印刷します。PDF や画像形 式でも保存できます。 5 プロジェクトの「画像とし て保存」をクリックします。 1

(23)

<QGIS:こんなときどうする?> 21 レイヤパネルで 集落境界をダブ ルクリックします。 1 Qstring : 文字列 int : 整数 double : 実数 「フィールド計算機」 ボタンを押します。 2 「新しいフィールドを作る」にチェックを付 け、「出力フィールドタイプ」を「小数点付き数 値」にします。 式に toreal(”【項目名】”)と入力し、OK を押 すと、データ変換した項目が追加されます。 項目名は、「フィールドと 値」から選択できます。

KEY PREF CITY KCITY RCOM RCOM_NA ME 総数、年 齢「不詳」 含む 総数0~4 歳 050000000005 000 00 000 1085997 35808 052010000005 201 00 000 323767 11893 052010100005 201 01 000 199015 7354 052010100105 201 01 001 土崎 15896 586 052010100205 201 01 002 将軍野 7428 249 052010100305 201 01 003 寺内 7663 276 052010100405 201 01 004 八橋 9497 414 052010100505 201 01 005 高野 2959 120 例:「D:\分析\テストデータ.csv」の設定ファイル(CSVT ファイル)を作成する場合。 作成するファイル D:\分析\テストデータ.csvt 文字列 string 文字列 string 文字列 string 文字列 string 文字列 string 文字列 string 数値 real 数値 real ☞ CSV ファイルからデータを数値として取り込みたい CSV ファイルの各項目が、数値か文字列かを指定した設定ファイル(CSVT ファイル)を CSV ファイルと同じフォルダに置くことでデータの型を指定して取り込めます。 ■ CSV ファイルと同じフォルダに新しいテキストファイルを作成し、CSV ファイルと同じ 名称で、拡張子が「.csvt」のファイル名前に変更します。 ■ CSV ファイルの各項目が文字列か数値かを確認します。 ■ CSVT ファイルをメモ帳で開き、CSV の項目順に「,」(カンマ)区切りで、「string」(文 字列)か「real」(実数)を記述して保存します。 ☞ 属性データが数値として扱えない CSV ファイルから文字列として QGIS に取り込まれた項目を数値に変換し、新しい属性データと して追加します。※CSV ファイルを QGIS に取り込む時点で、数値として取り込みたい場合は『☞CSV ファイルか らデータを数値として取り込みたい』を参照。

(24)

<QGIS:こんなときどうする?> 22 ☞ 取り込んだデータから分析指標を作成したい 農業集落境界とリンクしたデータを組み合わせて、分析に用いる変数を作成します。 ☞ 集落の名称を表示したい 集落境界レイヤの表示設定を行って、農業集落名称を表示させます。 レイヤパネルで集 落境界をダブルクリ ックします。 1 フィールドタブを選択 し、「フィールド計算機」 ボタンを押します。 2 「新しいフィールドを作る」にチェックを 付け、「出力フィールドタイプ」を「小数点 付き数値」にします。 式に変数を作成する数式を入力します。

項目名は、「フィールドと

値」から選択できます。

レイヤパネルで集落境 界をダブルクリックします。 1 ラベルタブを選択してラベルに 「RCOM_NAME」を設定します。 2

(25)

<QGIS:こんなときどうする?> 23 市町村名と農業集落名など、複数の属性情報を表示する場合は、表示したい内容を式で指定しま す。 ☞ 農業集落の属性情報を確認したい 選択した農業集落の情報を、サイドパネルに表示させます。 ラベルタブを選択して 「ε」ボタンを押します。 1

「||」は文字列の連結、「’\n’」

は改行を意味します。

右の「フィールドと値」から項目を追加し ます。項目間には、「||」を入力します。 2 レイヤパネルで集落境 界を選択します。 1 「地物情報表示」のアイ コンをクリックすると、サイ ドパネルに「地物情報」が 表示されます。 2 任意の地域をクリック すると、「地物情報」に集 落の属性情報が表示さ れます。 3

(26)

<QGIS:こんなときどうする?> 24 ☞ 背景に地形図を表示したい QGIS の機能を追加するプラグインを導入し、国土地理院の地図を表示できるようにします。 ■ タイルレイヤプラグインをインストールします。 ※ プラグインのインストールには、QGIS がインターネットに接続できる必要があります。 プラグインのインストールができない場合は、「インターネット接続の設定をしたい」を見て ください。 ■ プラグインの設定ファイルをダウンロードします。 https://gist.github.com/minorua/7654132/download# の右側に表示されている「Download Gist」からファイルをダウンロードし、任意のフォ ルダに解凍します。 「プラグインの管理とイン ストール」をクリックします。 1 「TileLayer Plugin」を選択 し、「インストール」ボタンを 押します。

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<QGIS:こんなときどうする?> 25 ■ プラグインへ設定ファイルの読み込み Web>タイルレイヤプラグ イン>タイルレイヤを追加す るをクリックします。 1 「設定」ボタンをクリック します。 2 ダウンロード・解凍したファ イルの保存フォルダを指定 します。

標準地図を選択して、「追加」ボタンを押 すと、標準地図レイヤが追加されます。

(28)

<QGIS:こんなときどうする?> 26 ☞ インターネット接続の設定をしたい 利用環境によっては、インターネットの接続にプロキシサーバーの設定が必要な場合があります。 設定内容は環境によって異なるため、ネットワークの管理者にご確認ください。 ☞ 地図が横長に歪んで見える 地図は、投影方法によって歪みが生じます。投影方法を変更すると見え方が変わります。 以下は、インターネットの地図サービスで使われている投影方法を指定する例です。 「設定」>「オプション」を クリックします。 1 ネットワークタブの「Web 接続にプロキシを使用す る」にチェックを入れ、プロ キシの情報を入力します。 2

設定内容は環境により異

なりますので、ネットワーク

管理者にお問い合わせく

ださい。

画面下の「EPSG」をクリックし ます。 1 「オンザフライ」にチェックを入 れ、フィルターに「3857」を入力し ます。 2 「WGS 84 / Pseudo Mercator」 を選択し、OK ボタンを押します。 3

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<QGIS:こんなときどうする?> 27 ☞ 別途入手した地図データが農業集落境界と重ならない 地図を正しく表示するためには、地図データの座標系(CRS)を正しく指定する必要があります。 ■ オンザフライ CRS 変換を有効にします。 ■ 各レイヤの CRS(座標系)を指定します。 データの座標系は、データ入手先に確認してください。農業集落境界データは、JGD2000 (EPSG:4612)です。 画面下の「EPSG」をクリックし ます。 1 「オンザフライ」にチェ ックを入れます。 2 レイヤパネルで地図を ダブルクリックします。 1 CRS の選択ボタンを クリックします。 2 適切な座標系(CRS)を 選択して OK を押します。 2

(30)

<QGIS:こんなときどうする?> 28 (参考) よく使う CRS と対象地域 ■ 経緯度座標系 測地系 名称 EPSG 主な対象地域 世界測地系 JGD2000 4612 全域 ■ 平面直角座標系 測地系 名称 EPSG 主な対象地域

世界測地系 JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS I 2443 長崎県、(鹿児島県の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS II 2444 福岡県、佐賀県、熊本県、

大分県、宮崎県、鹿児島県 JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS III 2445 島根県、広島県、山口県 JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IV 2446 徳島県、香川県、愛媛県、

高知県

JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS V 2447 兵庫県、鳥取県、岡山県 JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS VI 2448 福井県、三重県、滋賀県、

京都府、大阪府、奈良県、 和歌山県

JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS VII 2449 富山県、石川県、岐阜県、 愛知県

JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS VIII 2450 新潟県、山梨県、長野県、 静岡県

JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IX 2451 福島県、茨城県、栃木県、 群馬県、埼玉県、千葉県、 東京都、神奈川県 JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS X 2452 青森県、秋田県、宮城県、

岩手県、山形県 JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XI 2453 (北海道の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XII 2454 北海道(北海道の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XIII 2455 (北海道の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XIV 2456 (東京都の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XV 2457 沖縄県

JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XVI 2458 (沖縄県の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XVII 2459 (沖縄県の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XVIII 2460 (東京都の一部) JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XIX 2461 (東京都の一部)

参照

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