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高齢者虐待問題における民間非営利活動組織の役割と可能性 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)高齢者虐待問題における民間非営利活動組織の役割と可能性 キーワード:高齢者,民間非営利活動組織,虐待,家族,介護 所 属 人間共生システム学専攻 氏 名 藤田 摩理子 1.はじめに. 齢者自身をあたかも 「モノ」 であるかのように扱ったり、. 本論は、①我が国における高齢者虐待問題の構造を、先 行研究・先行調査をふまえて総括し、②我が国において 高齢者虐待が歴史的にどのように変化してきたのか、そ. 無視するなどという「放置・放任」などに分類すること ができる。 それらをさらに細かくみていくと、 「虐待」 は、 「殴る」. してその要因はどのようなものなのか、③我が国におい. 「蹴る」などの暴力行為を示す「身体的虐待」と、 「暴言. て、高齢者虐待問題を発見・予防・解決するためにどの. を吐く」 「蔑すむ」などの「精神的虐待」に分類できる。. ような対策がとられているのか、を明らかにすることを. また、 「搾取」は「遺産相続」や高齢者を対象とした「マ. 目的としています。特に、③の対策においては、実際に. ルチ商法」などの「経済的搾取」と、必要な医療を施さ. 高齢者虐待問題に何らかの形で関わり、その発見・予防・. ない「医療的搾取」に分類することができる。最後に、. 解決のために活動している非営利な組織の事例から、民. 「放置・放任」は、高齢者が生活するために必要な設備. 間非営利活動組織の役割と今後の可能性を模索すること. が整っていない専門機関や、高齢者が生活していくため. を目的としていた。. に最低限必要な介護などを与えない場合、高齢者の存在. その方法として、①高齢者虐待問題の構造を先行研. を無視する場合などがあげられる。. 究・先行調査から明らかにする②高齢者虐待問題に対し. このような定義は、我が国の先行研究でも用いられて. て非営利な活動をしている組織の対応を、事例から検証. いる。我が国において、高齢者虐待問題研究が始まるの. した。②の事例検証に当たって協力いただいたのは以下. は1980年代後半に入ってからである。その多くは、. の団体である。1 高齢者虐待防止センター 2 呆け. 欧米の先行研究で用いられた何らかの定義に基づき、ア. 老人を抱える家族の会. ひまわり. ンケート調査などによって高齢者虐待の実態を把握しよ. 4 特別養護老人ホーム フィオーレ南海 5 特定非. う、というものである。そこで、それらの調査結果など. 営利活動法人 福祉を拓く会 GOWA。. から、我が国の高齢者虐待の実態がどのようなものなの. 2:高齢者虐待問題の先行研究. かを概観していく。. 3. 大阪弁護士会. 高齢者虐待問題研究が始まったのは、1970年代半. ①加害者と被害者. ばのアメリカである。そのきっかけとなったのは、在宅. 先述した先行調査などから、我が国の高齢者虐待は施. や施設における、介護専門職の高齢者に対する不適切な. 設もしくは家庭内で、介護専門職もしくは家族によって. 処遇が問題化であった。これらの先行研究は主に、高齢. 行われている場合が多い、ということがわかっている。. 者虐待とはどのような状態を指すのかといった、概念的. 加害者は、50代から60代の女性が多く、被害者との. な定義を議論するものと、高齢者虐待の実態を調査によ. 属性は「嫁」が最も多く、次いで「息子」 「配偶者」とな. って把握しようとするものに分類できた。ビッグスら. っている。. (1995)の「包括的な定義はまだない」という言葉が示. 被害者は75歳以上の後期高齢者に多く、年齢があが. すように、高齢者虐待の定義は、厳密にはまだ存在して. ればあがるほど、虐待を受ける割合が高くなっている。. いない。なぜならば、実態調査によって高齢者虐待問題. また、男性よりも女性の方が虐待被害に合っていること. が、その構造や要因において非常に多様で、複雑なもの. がわかっている。さらに、心身障害の度合いが高ければ. であることが今まさに明らかになりつつある状況だから. 高いほど、虐待の被害に合いやすいとされている。. である。しかし、様々な先行研究を通じて、最も広義に. ②虐待の種類. 分類した場合の定義を示すことはできます。 まず、高齢者虐待は、高齢者本人に直接的に接触し、. また、どのような虐待が多く行われているのか、に関 しては、 「世話の放任」が最も多く、次いで「身体的虐待」. 被害を与える暴力的な行為である「虐待」と、高齢者自. 「情緒的・心理的虐待」 「金銭的・物質的搾取」という結. 身の持ち物や財産を、不当に奪い取る「搾取」 、そして高. 果が複数の調査において共通してみられた。.

(2) ③虐待の理由. 取り組んでいる組織、高齢者の財産擁護を専門家の立場. 虐待の理由に関しては、主に「介護ストレス」と「人. から行っている組織において、最も先進的であると思わ. 間関係の不和」 、 「アルコール依存」 「金銭関係」 があげら. れる事例を紹介し、それらの組織のもつ役割や課題を考. れている。しかし、一つの要因によって高齢者虐待が起. 察した。なお、高齢者虐待問題に対する対応を、本論で. こることは少なく、様々な要因が複雑に絡み合って高齢. は「家族に対する対応」 「高齢者に対する対応」 「社会的. 者虐待という現象は起こっているといえる。. 対応」に分類し、取材を行った組織についてもそれぞれ. ④虐待の発見者. の分類に基づいて紹介、考察を行っています。. 虐待を発見する人は、主に「介護専門職」と「一般住. <家族に対する対応>. 民」 (「家族」 「近隣住民」 「親戚」 「友人」など)となっ. 家族に対する対応を行っている組織として、分類し. ている。しかし、一般住民による発見は、先行調査にお. たのは以下の二つである。. いては 10%に満たないものが多く、我が国においては高. ・ 高齢者虐待防止センター. 齢者虐待の発見は介護専門職にその大部分を頼っている. ・ 呆け老人を抱える家族の会(福岡支部). といえるだろう。. 上記の2つの組織は、「電話相談」という手段によ. これまでの先行調査から、以上のような結果が見出さ. って、家族からの介護に関する相談を受け付けている。. れたわけだが、高齢者虐待は社会病理現象であり、また. しかし、高齢者虐待防止センターと呆け老人を抱える. 解決されるべき問題であることは確かである。. 家族の会の電話相談には、違うタイプの人からの相談. そこで、高齢者虐待問題に対して、我が国ではどのよ. が寄せられている。高齢者虐待防止センターに寄せら. うな対応がなされているのかを以下に概観する。. れる相談の多くは、直接高齢者の介護をしている人で. 3:高齢者虐待に対する対応. はなく、別居している娘など第三者的な立場の人から. ①法・施策的な対応. の相談が多く寄せられている。一方で、呆け老人を抱. 我が国の法や施策において、高齢者虐待を明確に定義. える家族の会には、介護に疲れた介護者本人からの相. しているものはまだない。そのため、高齢者虐待が発見. 談が多く寄せられている。このような違いがでる要因. された場合、それに対応するためには様々な法や施策を. として、これらの組織の名称と、対象としている人々. 利用しなくてはならない。. の差が上げられる。高齢者虐待防止センターが、高齢. しかし最近では、高齢者虐待を直接扱うものではない. 者に関わる全ての人を対象としているのに対して、呆. にせよ、高齢者の権利擁護という観点から、介護保険制. け老人を抱える家族の会は、その名の示す通り介護経. 度、成年後見人制度など高齢者虐待の一部分に対応する. 験のある家族を対象としている。ここから、「高齢者. ための法や施策が徐々に整備されつつある。. 虐待」という言葉から、介護をしている家族本人が、. ②行政の対応. 自分に関係のあることだ、と感じることは少ないこと. 行政レベルでの対応としては、高齢者の総合的な相談. が指摘できるだろう。つまり、高齢者虐待防止センタ. 窓口として、シルバー110 番の設置が義務付けられてい. ーのような、対象を限定しないで、家族に対する対応. る。しかし、この相談窓口は一般的には介護保険の適用. を行っている組織の役割は、高齢者虐待を発見する第. や利用方法などについて利用されており、高齢者虐待に. 一歩となること、そして発見された高齢者虐待を解決. 関する相談はほとんど持ち込まれていない、というのが. していくために、次のステップを紹介していくことだ. 現状である。. といえる。呆け老人を抱える家族の会は、そのステッ. ③小規模な組織レベルでの対応. プの第 2 段階としても位置づけることができる。呆け. 我が国において、高齢者虐待問題に対する対応を行っ. 老人を抱える家族の会では、電話相談を受け付ける時. ている、最も先進的な事例が、小さな、地域密着型の組. にはとにかく相手の言うことを「聞く」ことが大切だ. 織における活動といえる。先述したように、高齢者虐待. と考えられている。高齢者虐待防止センターのような. 問題は、 非常に複雑な問題で、 多様な側面をもっている。. 組織から紹介された人が、家族の会で「聞いてもらう」. そのため、その中の一部分に対応することによって、高. ことによって、虐待の主な原因とされているストレス. 齢者虐待問題の解決を図ろうとしている組織は数多く存. を軽減させることができる、という可能性は高いとい. 在する。本論では、そのなかでも、高齢者虐待問題にお. えるだろう。また、家族の会では、自分と同じような. いて最も表出しにくい問題である家族の問題について取. 経験をしている人と、実際に会って話をすることで、. り扱っている組織、施設における高齢者の不適切処遇に. ストレスの軽減を図る、という「つどい」も行ってい.

(3) る。対面して話し合うことによって、相談者も相談の. 利活動法人 GOWA である。この組織は、高齢者施設に. 受け手の相手の問題を「言葉」だけではなく、 「表情」. おける第三者評価を行っている。従来、高齢者施設では. 「態度」などの様々な情報を相互に受け取りながらコ. 自己評価と相互評価が行われてきた。しかし、その結果. ミュニケーションをとることができる。それによって、. として高齢者施設はその密室性を強め、身体拘束などの. より親密なコミュニケーションが可能となり、相談者. 不適切処遇が行われるようになっていた。それを改善す. のストレスが軽減される、という可能性も指摘できる. るために、第三者評価は行われている。 GOWA は実際に、. だろう。つまり、呆け老人を抱える家族の会のような. 北摂地域の特別養護老人ホーム・養護老人ホームに対し. 組織は、直接的に虐待をしている人とのコミュニケー. て訪問調査を行っている。今回インタビュー対象者とし. ションもつという役割を担っているといえる。. て協力を得た、関西の私立大学勤務の法学研究者で、. <高齢者に対する対応>. GOWA の立ち上げにも関わり、現在も理事を務めるG氏. 高齢者自身に対する対応を行っている組織として分. は実際にある高齢者施設の6人部屋の生活を観察した際. 類したのは以下の2つである。. には、窓際の二名は一日窓の外を向き、真ん中の二名は. ・ 特別擁護老人ホーム フィオーレ南海. 天井を向き、廊下側の二名は廊下を向き続け、お互いの. ・ 大阪弁護士会 ひまわり. コミュニケーションは非常に少なかった、という。そし. これらの2つの組織は、いわゆる「民間」組織ではな い。しかし、組織成員の自発的な活動によって、高齢者. て、ユニットケア(個室ケア)を行っている施設のほう が利用者間のコミュニケーションは多かったという。. 虐待問題に取り組んでいる組織であり、その活動事態は. このように、実際に施設を訪問することによってその. 任意団体に近いといえる。そのため、今後の民間非営利. 評価を行う第三者評価は、言葉だけではわからない、視. 活動組織に対する示唆ができると考え、今回の調査対象. 覚的、感覚的な判断をもその評価に含むことができる。. とした。. それは、評価者の主観に頼るもので、危険である、とい. フィオーレ南海は、施設における身体拘束を全面的に. う指摘もできるだろう。しかし、高齢者虐待問題のよう. 撤廃し、高齢者自身による自治会を設置するなど、高齢. な、表面化しにくい現象を表面化させるためには、様々. 者の自主性を尊重している特別養護老人ホームである。. な方向からのアプローチが必要である、といえる。. また、ひまわりは、大阪弁護士会内部で高齢者・障害者. 4:高齢者虐待問題における. の権利擁護を目的に、任意に発足された弁護士団体であ. 民間非営利活動組織の役割と可能性. る。現在は大阪弁護士会の内部組織として位置づけられ. 先行研究などから、高齢者虐待問題は非常に複雑で多. ている。 上記の2つの組織に共通していえることは、どちらも. 様な側面をもった現象であることがわかった。また、高 齢者虐待研究そのものが、 いまだ発展途上の研究であり、. 「専門性」があるということだ。つまり、高齢者虐待問. その理論や定義に関する議論も少ない、というのが現状. 題において、直接高齢者自身へ何らかの対応をしていく. である。. ためには「専門性」が重要な要素を担うと考えられる。. しかし、実際に高齢者虐待は起こっており、それにし. また、 「権利擁護」という観点から、高齢者虐待問題に取. ての対応が迫られている。また、高齢者虐待は今後ます. り組んでいる組織でもある。それは、高齢者虐待が痴呆. ます増加していくことが考えられる。それは、後期高齢. の人や寝たきり高齢者に対して、よく行われる病理行動. 者の増加とそれに伴う痴呆性高齢者やねたきり高齢者の. のためである。このような人々は、その人権が無視され. 増加である。将来的に増加していくこれらの高齢者達の. ることが多く、そのため、身体拘束や経済的な搾取とい. 多くは、団塊の世代であるが、彼らは戦後社会において. った虐待行動が行われると考えられる。 判断能力が低い、. 農村から都市部へと流出した世代であり、その家族関係. もしくは判断能力があっても動けない、といった高齢者. や近隣関係などは、我が国の伝統的な「ムラ社会」制度. の権利擁護を行うためには、それなりの知識と専門性を. とは異なる、 「都会型」の生活スタイルに基づいている。. 持っていることが望ましいといえる。ここから、高齢者. これらの生活スタイルは、まさに彼らによって産み出さ. 虐待問題を予防・解決していく民間非営利活動組織も、. れたものであるが、その生活スタイルにおいては「老親. 何らかの専門性を要していることが、今後重要になって. 扶養」意識が希薄であると考えられる。すなわち、自ら. くると考えられる。. を「扶養してもらう」という意識も、彼らよりも上の世. <社会的対応>. 代よりは低いと考えられる。しかし、現実に都市部にお. 社会的対応の事例として分類した組織は、特定非営. いて高齢者問題は、特に介護問題において深刻化してい.

(4) る。高齢者虐待もその一つである。そして、このような. Decalmer,Peter.,et.al. 1993 Mistreatment of Elderly. 高齢者問題に対応する存在として、現在その数を急速に. People,Sage Publocations Ltd(P.デカルマー・F.グレ. 増やしつつあるのが、小規模で地域に密着した組織や団. ンデニング 編 田端 光美・杉岡 直人監訳 1998『高. 体である。. 齢者虐待 発見予防のために』ミネルヴァ書房). 先にあげた5つの組織も、その中の一部である。今回 紹介したこれら5つの組織は、高齢者虐待問題の発見・. Eastman,M.1984 “Old Age Abuse”, AGE CONCERN ENCLAND. 予防・解決においてそれぞれ活動を行っている。そして. いのうえ せつこ 1999『高齢者虐待』新評論. それらの組織では、 「電話」や「つどい」 、 「専門性」とい. 金子 善彦 1987 『老人虐待』星和書店. った様々なツールが高齢者虐待問題への対応として使用. 見坊 和雄 1979 『老人ホーム処遇論』. されている。これらのツールを使って、どのようにして. 社会福祉法人 全国社会福祉協議会. 高齢者虐待が解決の方向へと向かうのか、という点につ いては、今回の論文ではまだ分析できていない。ただ、 少なくとも高齢者虐待問題は、非常にミクロな、なおか つ虐待の被害者や加害者が比較的容易に関わりをもつこ. 熊谷 文枝. 1985. 『アメリカの家庭内暴力-子ども・. 夫・妻・親虐待の実態-』サイエンス社 Lau,E.,Kosberg,J.I.1979,“Abuseof Elderly by Informal Care Providers”,Ageng,299-301:pp.11-15. とができる「場」において発見されており、そのような. 高齢者処遇研究会 1997. 「場」の提供が今後ますます必要となることを指摘でき. 『高齢者虐待防止マニュアル−早期発見・早期対処への 道案内―』財団法人長寿社会開発センター. るだろう。 勿論、ミクロな「場」だけが無尽蔵に増えても、高齢 者虐待問題が根本的に解決されるとはいえない。ミクロ. 大塩 まゆみ 1997 「高齢者虐待・放任の概念いつい ての小論−その予防にむけて」. な「場」から拾い上げられる、様々なケースを総合的に. 『社会福祉研究』第 70 号 pp.178-183. 把握し、それらの共通点を発見していくマクロな「場」. 大谷 嘉郎・斉藤 安弘・浜野 一郎 編 1974『施設養護. も今後必要となってくると考えられる。そしてこのよう. の理論と実際』ミネルヴァ書房. なマクロな「場」は、国家や政府といった「お上」によ. Rathbone-McCuan,E.1980 “ Elderly Victims of Family. って作られるのではなく、ミクロな「場」の集大成とし. Violence and Neglect”The Journal of Contemporary. て存在していることが望ましい。なぜならば、そこには. Social work,May:pp.296-304. 「自発的に形成された」という事実が存在するからであ. Rathbone-McCuan,E.,Voyles,B.1982 “Case Detection. る。このようなマクロな「場」の形成は、欧米において. of Abused Elderly Parents”,American Journal of. はすでに始まっている。例えば、英国 NPO、AGE. Psychiatry,139(2):pp.189-92. CONCERN などがそのよい例である。勿論、欧米の例. Rowe,J.W.,Kahn,R.L.1987“Human Ageng:Usual and. を、どこまで我が国に適応することができるのか、それ. Suggessful“ Science,Vol.237,10 July,pp.143-149−. は今後の課題である。. 1998,Successful Aging, Pantheon Books,New York. しかし、このような「場」が個人個人の「自発的」で. 淑徳大学社会福祉研究所 2000『淑徳大学社会福祉研究. 「非営利」な活動によって形成されること、つまり、国. 所共同研究報告−現代社会における児童・高齢者・障. 家と個人の間に、 「自発的」で「非営利」な存在があるこ. 害者・女性の虐待問題とその対応に関する調査研究』. とは、高齢者虐待問題に限らず、他の様々な社会問題に. 高崎 絹子他編 1998 『 “老人虐待”の予防と支援−高. おいて、新しい対応モデルを構築することを可能にする. 齢者・家族・支え手をむすぶ−』日本看護協会出版会. のではないだろうか。そして、それこそが民間非営利活. 多々良 紀夫 編 2001 『高齢者虐待 日本の現状と課. 動組織が持つ、 最も大きな可能性なのではないだろうか。 以上. 題』 中央法規 上田 照子・水無瀬 文子・大塩 まゆみ他 1998. 主要参考文献. 「在宅要介護高齢者の虐待に関する調査研究」『日. 安藤 明夫 1995『シルバーハラスメント』労働旬報社. 本公衆衛生雑誌』第 45 巻第 5 号 p437-447. Biggs,Simon.et.al.1995”Elder Abuse in Perspective”. Wolf,R.S. 1988 “Elder Abuse:Ten Years Later”,. Open University Press(鈴木 眞理子 監訳・青海 恵子. Journal of the American Geriatrics. 訳 2001『老人虐待論−ソーシャルワークからの多角. Society,36(8):pp.758-762. 的視点』筒井書房).

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