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平成21年度 包装機械産業の省資源・省エネルギー対策の 調査研究報告書

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(1)

  日機連21エネ−1

平成21年度 

包装機械産業の省資源・省エネルギー対策の  調査研究報告書 

平成22年3月 

社団法人  日本機械工業連合会  社団法人  日本包装機械工業会 

     

  この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。

        http://ringring-keirin.jp

(2)

   

  近 年 、 地 球 温 暖 化 対 策 と し て エ ネ ル ギ ー も 多 様 化 し 、 製 造 ・ 使 用 ・ 管 理 に 新 し い 技 術 が 活 用 さ れ エ コ 社 会 、サ ス テ イ ナ ブ ル 型 社 会 構 築 へ 向 け て 世 界 が 動 き 出 し ま し た 。  機 械 工 業 に お い て も 低 炭 素 社 会 へ の 対 応 が 求 め ら れ る よ う に な り ま し た 。  更 に こ の 新 し い 波 を 活 用 し て 新 産 業 を 創 造 し 雇 用 を 生 み 出 す こ と が 期 待 さ れ て い ま す 。  そ し て 、世 界 が 同 時 に パ ラ ダ イ ム シ フ ト を 迎 え る 時 、 機 械 産 業 と し て 内 外 の 状 況 を 見 極 め 、 我 が 国 の 強 み を 生 か し 、 且 つ 世 界 へ 貢 献 す る 事 が 求 め ら れ ま す 。

  こ う い っ た 状 況 の 下 、当 会 は 我 が 国 の 機 械 産 業 が 更 に 発 展 す る 方 策 を 導 く た め 調 査 研 究 を 行 っ て い ま す 。 

 

  こ う し た 背 景 に 鑑 み 、当 会 で は 機 械 工 業 の エ ネ ル ギ ー 対 策 の テ ー マ の 一 つ と し て 社 団 法 人 日 本 包 装 機 械 工 業 会 に「 包 装 機 械 産 業 の 省 資 源 ・ 省 エ ネ ル ギ ー 対 策 の 調 査 研 究 」を 調 査 委 託 い た し ま し た 。 本 報 告 書 は 、 こ の 研 究 成 果 で あ り 、 関 係 各 位 の ご 参 考 に 寄 与 す れ ば 幸 甚 で す 。 

 

平 成 2 2 年 3 月   

社 団 法 人   日 本 機 械 工 業 連 合 会  会   長     伊   藤   源   嗣 

 

(3)

は  し  が  き

  一昨年のリーマンブラザースの破綻以来、世界経済も日本経済も危機的な状況に陥り、経済 政策など打開策が図られるものの厳しい状況が続いています。経済政策効果が景気指標に表れ 始めたのは昨年後半に入ってからで、実感できるには未だ至っていないのが実情です。

  わが国包装機械業界は、個人消費と密接な関係にある食品および医薬・化粧品産業の比較的 安定した基盤に支えられ、生産高は、マイナス成長は避けられないものの、大きくは後退しな いものと見ております。

  ここ数年来、環境対策が声高に叫ばれており、昨年誕生した新政府が打ち出した環境対策で も「2020年までに1990年比で温室ガス25%削減を目指す」と表明しました。この目標は企 業にとっても大変高いハードルではありますが、将来を見据えた時、今我々に出来ることを実 施していかなければ問題の先送りをするだけで環境悪化を推し進めることとなります。

  このような情勢の中で包装産業を見回すと、食品、医薬品、工業製品、繊維、文具、雑貨な どの包装に必要な機械を開発提供することによりこれらの産業の発展を支えています。その中 で、包装機械の運転時には材料資源とエネルギーを使用しています。また、他の産業と同じく その事業活動においても資源とエネルギーを消費しています。資源利用の低減化技術または環 境対応型技術は、国際的にも重要な技術となり、包装機械の運転時のそれと同様、企業活動に も不可欠の要素になりつつあります。

  以上の要請に応えるべく、包装機械の運転時おける材料資源とエネルギー使用の低減方法と、

事業活動における省資源・省エネルギーについて調査し、包装機械産業の省資源・省エネルギ ー対策について調査研究する必要性があります。

  本調査研究委員会はこうした状況を背景に、包装機械産業の調査研究を行ない、この活動報 告書を作成いたしました。

  事業を推進するにあたり、ご支援、ご協力を賜りました関係省庁、ヒアリング調査、アンケ ート調査にご協力いただいた各企業および当調査研究委員会の委員各位のご尽力に心より感謝 の意を表します。

平成22年3月

社団法人  日本包装機械工業会 会  長    石  田  隆  一

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「包装機械産業の省資源・省エネルギー対策の調査研究」委員会  委  員  名  簿 

 

区      分  氏    名  所    属  ・  役    職  委  員  長 

委      員   

槌 屋  治 紀  中 井  英 一  白 川  宏  中 村  一 彦  福 井  健 二  谷  民 雄  岡 﨑  光 浩  牧 野  研 二  竹 内  正  信 田  清  安 平  正 則  畑 野  眞 人  宮 澤  秀 木   

兼 岡  継 雄 

株式会社システム技術研究所  所長  中井技術士事務所  所長 

白川技術士事務所  所長 

ハスダック有限会社  代表取締役  社長 

大森機械工業株式会社  第1機械設計部  マネジャー  カナエエンジニアリング株式会社  代表取締役社長  株式会社川島製作所  生産管理本部技術部技術課  課長  ゼネラルパッカー株式会社  開発部  部長 

株式会社寺岡精工  包装環境事業部  フェロー  株式会社東京自働機械製作所  設計開発部  次長  東洋自動機株式会社  開発営業部  部長代理  株式会社フジキカイ  開発研究室  部長 

凸版印刷株式会社  生活環境事業本部技術開発本部商品開 発課  部長 

藤森工業株式会社  顧問   

経済産業省  伊 藤  桂  製造産業局産業機械課調整専門職   

事  務  局  岡 部  孝 之  天 野  三 男  長 島  康 男  駒 井  俊 一  岩 本  勉 

社団法人日本包装機械工業会  常任理事  社団法人日本包装機械工業会  事務局長  社団法人日本包装機械工業会  技術部長  社団法人日本包装機械工業会  検査部長  社団法人日本包装機械工業会  技術部次長 

〔順序不同、敬称略〕 

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調  査  研  究  の  経  過   

平成21年度「包装機械産業の省資源・省エネルギー対策の調査研究」委員会   

第1回委員会 

1.と  き  平成 21 年 8 月 24 日(月曜日)14:00〜16:40  2.ところ  社団法人 日本包装機械工業会 2階会議室  3.議  題  ①省エネルギーのアンケート案の検討 

②包装機械の省エネルギー・省資源の取組み事例の発表 

③他産業の省エネルギー取組み事例の発表   

第2回委員会 

1.と  き  平成 21 年 9 月 29 日(火曜日)14:00〜17:00  2.ところ  社団法人 日本包装機械工業会 2階会議室  3.議  題  ①省エネルギーのアンケート案の検討 

②包装機械の省エネルギー・省資源の取組み事例の発表   

第3回委員会 

1.と  き  平成 21 年 11 月 27 日(金曜日)14:00〜16:00  2.ところ  社団法人 日本包装機械工業会 2階会 

3.議  題  ①包装機械産業の省資源・省エネルギー対策の取組事例発表 

②Japan Pack 2009 で観た包装機械の省資源・省エネルギーに関する報告 

③暮らしの包装商品展および Japan Pack 2009 環境関連の報告 

④省資源・省エネルギーに関するヒアリング「ライオン株式会社」 

⑤「冬季の省エネルギー対策について(通知)」 

  第4回委員会 

1.と  き  平成 22 年 1 月 18 日(月曜日)14:00〜16:30  2.ところ  社団法人 日本包装機械工業会 2階会 

3.議  題  ①包装機械産業の省資源・省エネルギー対策の取組事例発表 

②資料「包装機械及び関連機器の省エネルギーに関するアンケート調査計結果報 告書」の説明 

③調査研究報告書の目次検討 

(6)

目    次   

第1章  調査の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  1−1  調査研究の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1  1−2  本調査研究の目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2   

第2章  地球温暖化と省資源・省エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3  2−1  地球温暖化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3  2−2  包装機械の省資源・省エネルギーとイノベーション・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6   

第3章  包装機械に関連した省資源・省エネルギーに関する活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10  3−1  「暮らしの包装商品展」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10  3−2  「2009日本国際包装機械展」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18   

第4章  包装機械メーカーの省資源・省エネルギーの取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25  4−1  横形ピロー包装機における省資源化と省エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25  4−2  包装機械の消費電力の測定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30  4−3  包装機械の電力消費量の削減と包装材料の削減・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33  4−4  コンプレッサーの台数制御による省エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35  4−5  サーボモーターの活用による省エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41  4−6  製袋充填機の駆動部とヒーターの省エネルギー対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43  4−7  包装資材の削減への取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47  4−8  包装機と周辺機器の省資源(ロスの削減)・省エネルギー対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50  4−9  包装機械の製造と設計における省資源・省エネルギー対策・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 52   

第5章  包装機械及び関連機器の省エネルギーに関するアンケート調査結果・・・・・・・・・・・・・ 56  5−1  概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56  5−2  配布方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56  5−3  包装機械メーカーのエネルギー管理担当部門の集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 56  5−4  包装機械メーカーの機械・機器の設計開発部門の集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 79  5−5  包装機械のユーザーの集計・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 94  5−6  アンケート調査結果の考察・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 97  5−7  包装機械産業の二酸化炭素の排出量・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 101   

第6章  まとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 104   

参考資料1  メーカーへのアンケート票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 107  参考資料2  ユーザーへのアンケート票・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 118 

(7)

   

               

包装機械産業の省資源・省エネルギー対策の  調査研究報告書 

 

(8)

1  第1章  調査の背景と目的 

   

1−1  調査研究の背景 

1973 年の石油危機のよる石油価格の高騰を経験してから、日本はエネルギー効率を高め、石 油への依存度を低下させる政策を実施してきた。企業においても、省エネルギーは、エネルギ ー費用を削減するための重要な問題であった。1980 年代には石油価格が低迷し、エネルギー問 題は大きく扱われることはなくなってしまったが、80 年代末から 1990 年代初期には、冷戦の 崩壊があり、イラクのクウェート侵攻に対する湾岸戦争が生じて、ふたたび中東地域の石油資 源の問題が注目を集めることになった。 

このころ、冷戦の崩壊によって地球規模の問題が消失したかと思われたが、各国の首脳は次 の地球規模の大きな問題として、地球環境問題を取り上げるようになった。 

1988 年には、国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)が、IPCC(気候変動に関する政 府間委員会、Intergovernmental Panel on Climate Change)を組織して地球温暖化問題に関す る多くの科学者の知見をまとめて報告を作り始めた。当初は、IPCC は大気中の二酸化炭素濃度 の上昇が地球温暖化の原因であることを明言しなかったが、第一次報告(1990),第2次報告

(1995)と回を重ねるごとに、地球温暖化の原因が人為的活動であることを明示するようにな った。 

1995 年には、第1回気候変動枠組み条約締約国会議(COP1)がベルリンで開催され、温室効 果ガスの排出削減を国際的な取り決めにすることが話題になった。そして、1997 年、COP3 が京 都で開催され、先進国の温室効果ガス排出削減目標が「京都議定書(京都プロトコル)」として 設定された。先進国には 2010 年における排出量を 1990 年比で 5.5%の削減とし、EU8%、米 国7%、日本6%の削減目標が決定された。米国は、ブッシュ政権になってこの京都議定書か ら離脱してしまったが、ロシアの参加により京都議定書は発効し、2010 年の目標値は、実際に は 2008〜2012 年の5年間の平均値となる削減期間が始まった。そして、途上国の参加を促して、

ポスト京都議定書と呼ばれる 2020 年の削減目標の設定が次の課題になっている。 

一方で、2001 年 9 月 11 日には、米国で同時多発テロがあり、米国はイラクへ侵攻し、中東 地域の石油資源の存在があらためて浮き彫りになった。世界の石油資源の寿命はあと 42 年とい われており、すでに「ピークオイル」に達したとの議論もある。中国やインドにおける自動車 の急速な普及を反映してか、原油価格は不安定な動きを示し、それまで1バレル(159 リット ル)あたり 40 ドル程度であったものが、2007〜08 年には 150 ドルへ高騰し、多くの分野へ影 響が及んだ。たとえば日本の漁船は高い燃料費に耐えられず、操業を停止するまでになった。

21 世紀になって、米国の国内石油生産は減少し、2007 年には石油消費の3分の2を輸入に頼る 状態になっている。 

1990 年代の冷戦の崩壊によって、軍事技術が民間に放出され、インターネットとなって世界 中のコンピューターを結びつけるようになった。このネット社会では、情報が一瞬のうちに地 球をかけめぐり、2008 年には、ニューヨークの投資銀行リーマンブラザーズの破綻から金融危 機が生じて、全世界が同時不況の波に巻き込まれる事態になった。 

2009 年に就任したオバマ大統領は、海外石油資源の輸入を削減するために、省エネルギーと

(9)

太陽エネルギーへの投資を増加させ、雇用を増やす「グリーンニューデイール政策」を発表し ている。 

このように、21 世紀の世界は地球規模のネット社会となりながら、石油資源の枯渇、地球温 暖化、途上国の急激な経済成長など、資源とエネルギーの問題に新たな局面を生み出している。 

さて、日本の包装機械産業は、1973 年の石油危機のときにも、その影響を大きく受けずに成 長し続けた。その後も高度成長を通じて、包装機械産業は、日本経済の高度成長によって生じ た流通革命を支える技術と製品を提供してきた。 

20 世紀の後半、日本は世界第2の GDP を有する経済大国となり、日本人の生活水準は急速 に豊かになった。これを成立させたのが、日常生活用品の大量生産システムと流通ネットワー クの増大であり、各種の食品、化学製品、医薬品、電子機器などが、増大した流通ネットワー クによって大量に供給されるようになった。こうして包装機械に対する需要が増大していき、

包装機械産業はこれに応えて、様々な包装機械の開発を行ってきた。 

しかし、21 世紀の世界では、いかなる企業も、資源とエネルギーと地球環境問題に無関心で はいられない。これらの問題が企業の活動に大きな影響を及ぼす可能性が高くなっている。 

 

1−2  本調査研究の目的 

  このような状況を背景にして、本調査は、包装機械産業の省資源・省エネルギーに関して、

最新の動向について調査を行い、実際に包装機械の設計、開発、販売などの各分野で省資源・

省エネルギーを推進するために必要なことがらを検討するものである。 

まず、省資源・省エネルギー、地球温暖化対策に関する情報を整理し、包装機械の省資源・

省エネルギーの課題にむすびつくポイントを検討する。 

次に、包装・荷造機械産業内において、省資源・省エネルギーに関する活動がどのように行 われているかについて、各委員からの報告をとりまとめる。 

次に、包装・荷造機械産業内における、省資源・省エネルギーに関するアンケート調査を行 って、各企業における包装機械の省資源・省エネルギーに関する意欲、関心度、関連する活動 状況をまとめる。 

以上のように、本調査研究は、包装機械の省資源・省エネルギーについて、各包装機械メー カーにおける関連事例を紹介し、包装機械のメーカーとユーザーの意見をアンケートにより調 査し、今後の包装・荷造機械産業における省資源・省エネルギーの推進に資することを目的に している。 

(10)

3  第2章  地球温暖化と省資源・省エネルギー 

 

2−1  地球温暖化 

  ここでは、地球温暖化問題の経緯と京都議定書、IPCC の報告、日本政府の方針について簡単 にまとめる。 

 

(1)地球温暖化とは 

  地球上には太陽からエネルギーが届いている。太陽エネルギーの一部は地球の上空で宇宙 に向かって反射され、途中の大気中では雲によって吸収されるが、ほとんどが地上に届く。

この太陽エネルギーは地球の表面を暖め、海や河川や湖の水分を蒸発させて雨を降らせ、地 域的な温度差を作り出して風を引き起こす。 

                             

温暖化はなぜ起きるのか  図2−1 

  地球に届く太陽の光は空気中を通り抜けて地表面や海面を暖める。物体が熱くなるとその 表面から、その温度に応じて赤外線を放出する、これは輻射と呼ばれる現象である。熱くな った地表面から赤外線が宇宙へ向かって放出され、この熱の放出によって、地球の温度は一 定に保たれているともいえる。ところがこの赤外線は空気中の二酸化炭素などにそのエネル ギーの一部が吸収される。実際にその吸収によって、地球の大気温度は平均すると 15℃程度 に保たれている。 

  赤外線の吸収を引き起こす原因は、二酸化炭素やメタンなどの大気中の一部のガス成分で あることがわかっている。これらのガスの成分割合が増加すると、赤外線の吸収の度合いが すこしだけ大きくなって気温上昇が起こる。これが「地球温暖化(Global Warming)」であ る。この現象は、大気が温室のような効果を発揮して温度が上昇するので「温室効果」とも

(11)

言われ、原因になるガスを「温室効果ガス(GHG: Green House Effect Gas)」と呼んでいる。 

もともとこのような温室効果ガスの吸収は地球の表面の温度を適切に保つのに必要である。

もし、この温室効果ガスがなければ、地球は約マイナス 20℃の冷たい星になってしまうこ とが計算されている。問題になっているのは、その人為的な追加分の大きさである。 

 

(2)IPCC の報告 

  1988 年、国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)が「IPCC」を組織して、地球温暖 化に関する科学者の研究をとりまとめる活動を開始した。  

  IPCC は 1990 年に第1次報告をまとめて、その後 1995 年に第2次報告、2000 年に第3次 報告、2007 年に第4次報告をまとめている。IPCC 報告は 2000 人以上の科学者の研究成果を とりまとめている。IPCC の報告は、3部に分かれている。第1部は、温暖化の科学的事実の 研究、第2部は温暖化の影響、脆弱性、適応について、第3部は緩和策(温室効果ガスの削 減方法)である。 

                           

温度上昇のシミュレーション、IPCC 第4次報告(2007) 

図2−2 

  図2−2は、2007 年の第4次報告にある大気温度の上昇のシミュレーションの結果を示し ている。もし自然の要因だけで人為的な要素がふくまれない場合を計算すると、実際の測定 に適合しなかったが、人為的な温室効果ガスの影響を含めると、温度上昇が実際の測定値と 合致するとしている。 

 

(3)京都議定書 

  1997 年 12 月 1 日から 10 日間、161 箇国の代表団が京都に集合して気候変動枠組条約第3 回締約国会議(COP3)が行われた。 二酸化炭素などの地球温室効果ガス排出削減のため法 的拘束力のある議定書を採択するための会議であった。 

IPCC 第4次報告 (2007 )

第2次報告(1995)

人為的影響がある。

第3次報告(2000)

確率3分の2で人間 の活動に起因する 温暖化

第4次報告(2007)

90 %の確率で人為 的な温室効果ガス が原因で温暖化が 生じている

観測値

人為的活動を 加えた場合

自然のまま

自然のままのシミュレーションでは、温度上 昇の観測値を説明できず人為的活動を加え ると一致する

(12)

5   

                   

京都議定書と IPCC  図2−3 

  COP3 は紆余曲折の末、先進国全体 1990 年比で 5.2%の削減を行うとする京都議定書を採 択した。ヨーロッパ8%、米国7%、日本とカナダは6%の削減となった。先進国各国につ いてそれぞれ削減率の数値が確定した。対象とする温室効果ガスは二酸化炭素だけでなく、

メタン(21)、亜酸化窒素(310)、HFC(ハイドロフルオロカーボン、1300)、PFC(パーフル オロカーボン、8000)、六弗化硫黄(23900)の6種のガスになった。 

この温室効果ガスの温暖化への影響の構成をみるには、CO2換算で表現することが行われてい る。上記のガスの後ろのカッコ内の数値は、換算値であり、1kg のそのガスがどれだけの CO2換算 kg になるかを示している。世界全体では、温室効果ガスとしては CO2が 60%以上、

メタンが 20%程度を占めているが、日本では CO2が 94%、メタンは 1.4%程度である。 

削減の目標期間は 2008 年から 2012 年までの5年間となった。もし目標を上回る削減ができ れば次期目標期間への繰越しが認められた。ただし、次期目標期間から前もって前借りする ボローイングはできない。ヨーロッパ連合の提案のような、複数の国が共同で数量目標を達 成すること(共同実施)ができ、先進国間で排出量のやりとりをすること(排出量取引)も 認められた。先進国が途上国の排出を減らすのに協力すれば先進国のポイントになる CDM(ク リーン・デベロップメント・メカニズム)も認められた。アメリカや日本など先進国が他の 先進国からお金で排出権を買うこと(共同実施)も可能になった。 

  しかし、この京都議定書が実際に実施されるまでには紆余曲折があった。米国のブッシュ 大統領は、京都議定書には科学的な根拠がない、途上国の参加がない、ということを理由に、

京都議定書から離脱した。ロシアの参加がなければ、先進国の排出量の 55%という規定の規 模にならないので、発効が危ぶまれた。しかし、ロシアはソ連邦の崩壊によって削減義務が 実質上ないため、最終的にロシアが参加することになって、2008 年から実際に発効した。 

 

(4)日本政府の方針 

  日本政府は、京都議定書の約束期間 2010 年(実際には 2008〜2012 年の5年間の平均)に、

1990 年比で6%の削減目標を達成するための計画を作成している。これは目標達成計画と呼 (1)6種のGHG(温室効果ガス)を対象

二酸化炭素、メタン、NO、HFC,PFC、SF) (2)目標期間 2010年(2008 - 2012年)

(3)削減目標 先進国全体で1990年の5%減

(EU8%減、米国7%減(脱退)、日本6%減)

(4)ネット方式(森林の吸収)

(5)途上国への援助(CDM:Clean Development Mechanism)

(6)共同達成(JI,先進国間排出量取引)

京都議定書( COP3,1997年12月11日)

これらの理論的基礎としては、国連(UN)と世界気象機関(WM O)が、1988年にIPCC(Intergovernmental Panel on Climate

Change)を組織し、2000人以上の科学者の意見をレビューした

報告を発表している。最新の報告は第4次報告(2007)

(13)

6  ばれている。 

                         

日本政府の目標達成計画  図2−4 

  1990 年の排出量が 12.61 億トンであり、これに対して 2007 年度の排出量が 13.71 億トン と+8.7%になっており、これに目標のマイナス6%をふくめると、マイナス 14.7%の削減 が必要になっている。その削減計画の内容は、国内の排出量削減で 9.3%、森林吸収で 3.8%、

京都メカニズム(CDM など)1.6%となっている。2008 年にはリーマンショックにより世界 的な経済の停滞が発生したため、この 2008 年度、2009 年度の排出量は大きく減少しそうで ある。それでも、かなりの削減努力が必要になると予想されている。 

 

2−2  包装機械の省資源・省エネルギーとイノベーション 

地球温暖化や石油価格の上昇は、困難な問題を引き起こすと感じられるが、逆に考えれば、

企業にとっては、ゲームのルールが変更されるので、ビジネスの新しいチャンスと捕らえるこ とも不可能ではない。 

これらの問題を解決することを旗印に新しい企業活動が生じている。たとえば、エンジンと バッテリーで動く効率2倍のハイブリッドカー、リチウムイオン電池を利用した電気自動車、

水素を燃料とする燃料電池自動車が自動車業界の地図を塗り替えるかもしれない。燃料電池は すでに家庭用の給湯付き発電装置として普及が開始された。白熱電球に代わる蛍光灯よりもさ らに効率のよい LED(発光ダイオード)、インバーター制御の効率の高いモーターが実用化され ている。また、太陽光発電、風力発電は世界中で急速に普及し始めている。これらを結びつけ た送電網として、スマートグリッドの開発に米国のエネルギー産業や IT 産業が盛んにワークシ ョップを開催している。これらは 21 世紀のイノベーションに結びつく新しい潮流である。包装 機械産業もこうした新しい流れに無縁ではいられないであろう。ここには、包装機械の新しい 飛躍の種が潜んでいるかもしれない。 

 

6% 削減目標の達成

削減の手段国内排出量削減(9.3%)

森林吸収源(3.8% 京都メカニズム(1.6%)

京都議定書目標達成計画

1261

1340

1371

1231

1150 1200 1250 1300 1350 1400

1990年(基 2006 2007年 2010年

00万CO2

-6%

-14.7%

(14)

14 0.00

0.10 0.20 0.30 0.40 0.50 0.60 0.70 0.80 0.90 1.00 kw

既存の方法

インバータ制御

       0     10   20   30   40   50    60   70   80   90  100%

モータのインバータ制御

部分負荷の割合

部分負荷の割合に応じて必要な電力が減少する

インバーター制御モーター  図2−6 

(1)省資源・省エネルギー技術 

包装機械に関連する省資源・省エネルギー技術としては以下の各項が挙げられる。 

①LED(発光ダイオード) 

                       

発光ダイオード  図2−5 

発光ダイオードは、すでに蛍光灯よりも効率が高くなっている。道路信号灯、自動車用ラ イトなどに利用され、一般家庭用の照明灯としても使われるようになりつつある。まだコ ストが高いが、量産によって価格が急速に低下している。工場内では、包装機械の点灯信 号、24 時間運転の照明などに、利用されることであろう。寿命が長いので長期間にわたっ て照明電球が切れる心配をしなくてすむ、という利点がある。 

②インバーター制御モーター  イ ン バ ー タ ー 制 御 モ ーターは、包装機械に 利用されている。一般 にはポンプ、ファンな ど の 流 体 機 械 へ の 回 転数制御の利用が、省 エ ネ ル ギ ー 効 果 の 高 い こ と が 知 ら れ て い る。 

・回転機械への適用:

ポンプ、ファン、ブ ロア 

・半導体回路で電力を 負 荷 に 合 わ せ て 制 御する。モーターの

LED の効率向上(照明技術の比較)

(光源の効率:ルーメン /W)

17

48

68

96

110

0 20 40 60 80 100 120

白熱灯 LED 電球型蛍光灯 蛍光灯 Hf型蛍光灯

LED(発光ダイオード)の効率は急激に向上し、一般照明用の 製品が発売された。60W相当で消費電力は約7W。価格はま だ4000円と高いが、寿命は4万時間、蛍光灯よりも省電力にな りつつある。

(15)

8  回転数を自由に制御する。 

・部分負荷時の電力効率が高く、一般に従来方法に比較して 30〜50%の効率向上になる。 

・高電圧の高出力モーター(100〜500kW)の分野にまだ適用されていない 

・HDRIVE(日立製作所)のビジネスモデルは、インバーターモーターと制御一式をリース して省電力の節約金額を顧客と分け合うものである。 

③高性能工業炉 

高性能工業炉は、ふたつの燃焼口から数 10 秒ごとに交互に燃料を吹き込んで、燃焼した あとの排気から燃焼口付近の蓄熱セラミックスで熱を回収する炉である。炉内の熱のうち 排熱になる割合が減少して、効率の高い燃焼炉であり、ガス燃焼利用分野で 30%の省エネ ルギーが実現できることが知られている。 

包装機械分野でも、シュリンク包装に使用されている熱風炉等の熱利用工程に同様の原理 を適用する可能性がある。 

                         

高性能工業炉  図2−7 

④包装機械の待機電力の削減、工場・オフィス内の待機電力の削減 

一般の家庭では、無用の電力消費として、待機状態にある家電製品の電力消費が7〜10%

と大きいことが報告されている。工場やオフィスの待機電力を削減する可能性が残ってい る。すでに待機電力を削減したコピー機械などが製品化されている。 

⑤ヒートシールの省エネルギー 

包装機械における熱利用のひとつである、ヒートシールは、代表的な包装機械である横ピ ロー包装機械、縦ピロー包装機械に使用されており、電力消費は無視できない大きさにな っている。この分野については、すでにヒートパイプの適用が実用化されているが、さら に抜本的な省エネルギー技術の開発が求められている。 

 

(2)包装機械技術のイノベーション 

16

高性能工業炉

2つの燃焼口から交互に燃料を吹き込んで燃焼させ、蓄熱体に 排気ガスの熱を取り戻す方式(30%の効率向上)

(16)

省資源・省エネルギーの方向に技術開発を進めると、包装機械技術の新しいイノベーショ ンが生まれる可能性もある。たとえば以下の各項について、開発の可能性を検討する価値が あると考えられる。 

①コンピューターの利用:構成要素の運動のシミュレーション 

リンク機構の運動の制御にとどまらず、設計のダイナミックな確認、材料の強度計算、加 速度の計算など。この計算結果をそのままモーター制御のデータとして制御装置に取り入 れて運転する技術が可能である。(この点については、当工業会の「2軸サーボモーター制 御に関する研究」を参照) 

②コンピューターの利用:熱設計、熱回収 

有限要素法による熱バランスの計算、温度上昇の推定、フィルムの熱シール状況のダイナ ミックシミュレーション(フィルムの温度上昇と接着を再現する)など、コンピューター を熱計算に利用して、省エネルギーをはかる。 

③包装機械の試運転時のトライアル熱シールのフィルムの削減 

コンピューターシミュレーションで実際の試行回数を減らす、あるいは、ループ状のフィ ルムでバーチャルにシールする手法の開発など、試運転時の資源消費の問題を解決する方 法が必要。 

④その他の新技術の導入 

・キャパシタの利用(最近開発中の大容量コンデンサーであり、短時間の蓄電に利用可能) 

・リチウムイオン電池の利用 

・バッテリーで動作する包装機械は送電線のない途上国でも利用できる可能性がある 

・回転制御の回生ブレーキ 

・制御盤内の発熱低減(低発熱電子回路の採用) 

・低騒音材料(制振材料)の利用 

以上のように、包装機械の分野でも、さまざまな可能性を探求することが必要である。問 題が見つかれば、それは包装機械技術の新しいイノベーションを生む出す機会でもある。 

(17)

10 

第3章  包装機械に関連した省資源・省エネルギーに関する活動 

  ここでは包装機械業界の「省資源・省エネルギー」への取り組み状況を検討するため、2009 年秋に東京都立産業貿易センターで開催された「暮らしの包装商品展」、および東京ビッグサイ トで開催された「2009日本国際包装機械展(ジャパンパック2009)」についてその内容 を報告する。 

 

3−1  「暮らしの包装商品展」 

 

3−1−1「暮らしの商品包装展」における各業界団体の動向 

「暮らしの商品包装展」は、社団法人日本包装技術協会が主催して 9 月 30 日から 10 月 2 日 まで東京都立産業貿易センターにて開催され、6,300 余名が来場した。 

  包装関連団体や消費者団体及び関連企業が出品すると共に、パッケージコンテストの入賞作 品も展示されていた。 

  ここでは、それらの展示の中から包装に関する方向性を探る意味で、資源・環境問題を中心 に、概要を報告する。 

 

(1)消費者が望む包装 

各種団体が、包装に関する方向性を「あなたはどんな包装を選びますか?」との質問を出 し、回答を次のようにまとめている。「表2−1」 

表2−1  消費者が望む包装 

タイトル  内容  特記事項 

あなた は どん な包装を選び

ま す か?

 

顧客の包装選択基準

 

包装開発の 方向性 

①地球温暖化ガスの問題は重大な環境保全問題であり、その中 でも包装が排出する CO削減は重要な課題である 

②容器包装リサイクル法の施行などにより、ゴミの分別廃棄に 対する生活者の関心が高まってきており、ゴミの減量、再資源 化を実施する上で、「分別しやすい包装・廃棄しやすい包装」

は大きな効果がある 

③商品の包装が分別しやすく、廃棄しやすいことは、環境保全、

ユニバーサルデザインの両面において重要なテーマと言える  環境に優しい包装

 

3Rとは? 

「リデュース」・・・ゴミを減らす(買い物時のマイバック、

簡易包装、詰め替え製品) 

「リユース」・・・繰り返し使う(牛乳壜の繰り返し使用、古 着をバザーに、故障品を修理して使う) 

「リサイクル」・・・再び資源として利用(壜を壜、タイル、

ブロックに加工する) 

・紙パックをノートやトイレットペーパーに 

・PET ボトルを衣料品(シャツ・作業着・ネクタイなど)、エ プロン、風呂敷、粘着テープ、バッグなどに 

・アルミ缶をアルミ缶原料に 

(18)

11  事業者によ

る3R取組 事例 

「リデュース」・・・①軽量化、薄肉化による使用量削減  ② 過剰包装の削減  ③詰め替え容器の開発 

「リユース」・・・①リターナブル壜(何度でも繰り返し使用 できる壜)  ②消費者が一度に飲める容量、陳列棚に乗る大き さ、 

「リサイクル」・・・①リサイクル率・回収率・カレット利用 率等の維持・向上  ②潰しやすい容器包装の開発  ③洗浄・分 別排出への啓発  ④減容化機器の調査開発    ⑤リサイクル しづらいラベルの廃止及び剥がしやすいラベルの工夫  ⑥複 合材の見直し  ⑦自主回収の研究・拡大 

商品の二酸 化炭素排出 量の「見え る化」 

・CFP(Carbon Footprint of Products)・・・商品の原材料 調達から生産・消費・廃棄・リサイクルに至るライフサイクル 全体で排出される温室効果ガスを CO2の量に換算し、マークを 使って包装等に表示 

ユニバーサ ルデザイン とは? 

1990 年代に米国のノースカロライナ大学の Ronald Mace 教授 が提唱、「あらゆる体格、年齢、障害の度合いにかかわらず、

誰もが利用できる製品・環境の創造」と位置づけ、次の7つの 原則を定めた 

①誰でも公平に使用できる 

②使う上での自由度が高い 

③簡単に直感的にわかる使用方法 

④必要な情報がすぐ理解できる 

⑤うっかりエラーや危険につながらない 

⑥無理な姿勢や強い力なしで楽に使用できる 

⑦接近して使えるような寸法・空間  ユニバーサルデザイン

 

包装のユニ バーサルデ ザインに必 要な配慮 

①商品が解りやすい・・・配色、表現、字の大きさ 

②開封しやすく取り出しやすい・・・袋の開封強度、直線カッ ト性、蓋の開封強度、開け口のつまみ易さ、内容物で容器 を汚さない、再封性 

③持ちやすい・・・形状、握り、テーブルでの安定性 

④使いやすい・・・図や記号等で直感的に内容物の使い方が解 る。指を切ったり火傷を防止、誤って飲み込んだりしない ような表示 

⑤廃棄しやすい・・・分別が容易な構造、簡単に潰せて減容化  

①顧客の包装選択基準(包装開発の方向性) 

地球温暖化ガスの問題は重大な環境保全問題であり、その中でも「包装」が排出する二酸 化炭素の削減は重要な課題であることが社会的テーマとして提起されている。そのような 背景のなか、容器包装リサイクル法の施行などにより、ごみの減量、再資源化を実施する ことが重要視され、「分別しやすい包装・廃棄しやすい包装」は大きな効果があるとして 注目されてきている。 

即ち、商品の包装が分別し易く、廃棄し易いことは、環境保全・ユニバーサルデザインの 両面において重要なテーマといえる。 

(19)

12 

②顧客が望む包装 

この展示会で主催者は、顧客が包装に望むことは、「環境に優しい包装」と「ユニバーサル デザイン」であるとしている。 

③環境に優しい包装 

顧客は「環境に優しい包装」を考える上で重要なこととして「3R」の視点から重点的に 対策を検討している。 

3Rとは、リデュース(Reduce)がゴミを減らすことであり、リサイクル(Recycle)が再 び資源として活用することであり、リユース(Reuse)が繰り返して使うことで、この3つ を指して3Rという。 

「リデュース」は、全体的には、ゴミの削減のために買い物時のマイバックや簡易包装、

詰め替え包装などに代表されるが、包装に絞ると包装材の軽量化や薄肉化による包装材料 の使用量削減、過剰包装の削減あるいは詰め替え容器の開発がそれにあたる。 

「リユース」は、同じパッケージを繰り返し使う目的でのリターナブル壜がその代表例と して提案されている。 

「リサイクル」は、使用済みの容器を再生し再び資源として使うことである。使用済み壜 は再溶融されて新たな壜に生まれ変わるし、アルミ缶も同様である。又、PET ボトルも回 収されて再溶融され、シャツや作業着などの衣類や風呂敷更にはバッグなどに生まれ変わ る。このリサイクルの輪を広げるために、 

1)リサイクル率・回収率・カレット利用率の向上  2)回収し易くするために潰し易い容器包装の開発  3)消費者に対する洗浄・分別排出の啓発 

4)排出容器を減容化する機器の開発 

5)リサイクルし難いラベルの廃止や剥がし易いラベルの開発  6)単一素材として再生できない複合材の単一素材化 

7)自主回収の研究・拡大 

など多くの課題をクリアしなければいけない。 

一方、商品の二酸化炭素排出量を「見える化」する活動が国内外で始まってきている。即 ち、CFP(Carbon Footprint of Products)と言われる活動で、商品の原材料調達から生産・

消費・廃棄・リサイクルに至る商品のライフサイクル全体で排出される温室効果ガスを二 酸化炭素の量に換算し、マークを使って包装などに表示する仕組みである。これにより、

消費者が商品を購入する時に環境負荷が大きいかどうかを判断した上で購入できることに なり、生産者も環境負荷が少ない商品を開発することにつながる。 

④ユニバーサルデザイン 

「ユニバーサルデザイン」とは、1990 年代に米国のノースカロライナ大学の Ronald Mace 教授が提唱した考えで、「あらゆる体格、年齢、障害の度合いに関わらず、誰もが利用で きる製品・環境の創造」と位置づけ、次の七つの原則を定めた。 

1)誰でも公平に使用できる  2)使う上での自由度が高い 

(20)

13  3)簡単に直感的に解る使用方法 

4)必要な情報がすぐ理解できる 

5)うっかりエラーや危険につながらない  6)無理な姿勢や強い力なしで楽に使用できる  7)接近して使えるような寸法・空間 

ユニバーサルデザインを意識した包装では次のような点に配慮する必要がある。 

1)商品の解り易さ・・・印刷・表示の配色や字の大きさ及び表現の解り易さなど 

2)開封し易さ・取り出し易さ・・・袋の開封強度、直線カット性、容器の蓋の開封強度、

開け口の摘み易さ、開封時に内容物で容器を汚さない、再封性など  3)持ち易さ・・・包装容器の形状、握り、テーブルでの安定性 

4)使い易さ・・・図や記号などで直感的に内容物の使い方が解る、指を切ったり火傷を防 止する工夫、誤って飲み込んだりしないような工夫 

5)廃棄し易さ・・・分別が容易な構造、簡単に潰せて減容化できる構造   

(2)パッケージコンテスト入賞作品 

「暮らしの包装商品展」では、その年に販売されたパッケージで優れたパッケージの商品 を展示していた。その代表的なものを「表3−2」に示した。 

表彰された商品には、「環境」に配慮した商品パッケージや、ユニバーサルデザインに配慮 した商品パッケージが多く、その他には機能性を重視して開発した商品パッケージも表彰さ れていた。(「表3−2」ではユニバーサルデザインをUDと略す) 

表3−2 

パッケージコンテスト入賞作品  会社  対象商品  環

境  U D 

そ の 他

特記事項  A 社 

(薬品) 

栄養剤用ス パウトパウ チ 

  ○    ・誤接続防止による誤投与の防止 

・物理的に誤接続を防止、易開封性、衛生性  B 社 

(電機)  陳列用 POP      ○

・紙単一組み立て式卓上型 POP・・・両面テープや 接着剤を一切使用しないで店頭陳列効果を上げる 紙製スタンド 

C 社 

(飲料) 

飲料缶用ダ ンボールケ ース 

○  ○   

・紙の強度を上げることで物性強度を維持してライ ナーの坪量を減らす一方、開封に要する力を6割 削減。開封時の安全性を向上 

D 社 

(食品) 

電子レンジ

用容器    ○   

・電子レンジで均一加熱が出来、カールフランジジ にてレンジから素手で取り出せる。老人から子供 まで安心して扱える 

E 社 

(食品) 

スティック

包装  ○     

・袋を三方シールからスティック包装にしてサイズ ダウンしプラスチック使用量を年間 15 トン削減す る。飲みやすさと携帯性を改善 

E 社 

(食品) 

レトルトパ

ウチ  ○      ・パウチの薄肉化によりプラスチック使用量を年間 9トン削減 

(21)

14  F 社 

(薬品) 

錠剤用緩衝 箱(カート ン) 

○     

・サイドフラップを折り曲げることで緩衝部が起函 され、内装品の動きが制限される・・・被包装品 の破損防止 

G 社 

(薬品) 

液体薬品用 スティック 包装 

  ○   

・「簡単に開封できる」、「開封時に液こぼれし難 い」 

・飲み口形状、位置、フィルム材質などを工夫、外 形はR形状 

H 社 

(トイレタリ ー) 

異形スタン ディングパ ウチ 

○  ○   

・丸みを帯びたボトル形状で可愛らしさと優しさを 表現 

・UDに配慮して注ぎ口を設計  I 社 

(食品) 

ケチャップ 用スクイズ ボトル 

  ○  ○ ・女性が持ちやすい大きさのボトル。口部は汚れの 拭きやすさを追求 

J 社 

(食品) 

コラーゲン 用チャック 袋 

  ○   

・使用する材料の組み合わせにより開封時に開口部 に段差を生じる構造⇒容易に指掛けができ、高齢 者でも開封が容易 

K 社 

(薬品) 

取り違い防

止デザイン    ○    ・可動式コネクター付のシリンジに変更し、投薬作 業の簡素化と製品の識別性向上を実現した  L 社 

(化粧 品) 

色弱者用印

刷    ○    ・色弱者にも見やすく判別しやすい(ラミネートチ ューブ) 

M 社 

(包装 材) 

リユース型 フィルム緩 衝材 

○     

・段ボール材にフィルムを装着し、被運送物の破損 を防ぐ 

・緩衝材の使用回数増加、運用コスト削減、分別リ サイクル 

N 社 

(薬品) 

ブリスター

カード  ○  ○    ・分別廃棄しやすいミシン目の使用や、視覚障害者 を配慮した点字を付与 

O 社 

(包装 材) 

ユニバーサ ルグリップ キャップ 

  ○   

・キャップ表面に発泡性塗料をコーティングした上、

エンボスし、グリップ性を付与し開封性を改善す ると共に、剛性を付与 

P 社 

(飲料) 

軽量PET

ボトル  ○     

・ボトル形状の工夫で、国内最軽量の PET ボトル(12 g)を完成 

・飲用後に絞って潰せる⇒分別廃棄容易  Q 社 

(食品) 

電子レンジ

包装      ○

・卵を加え電子レンジ加熱するだけで手作りの風味 が味わえる 

・外箱のカートンがパウチを立てる器になる  R 社 

(トイ レタリ ー) 

口付スタン ディングパ ウチ 

○    ○ ・滑らかなボディーラインと洗練された容器デザイ ン 

S 社 

(乳業) 

易開封性チ

ーズ包装    ○  ○

・シール形状とつまみ口の構造の工夫で開封性を良 くした 

・チーズと脱酸素剤を密着させず品質保持効果を高 めた 

(22)

15  T 社 

(薬品) 

ラミネート

チューブ      ○

・店頭効果と中身の保護を両立させるアルミ積層ラ ミネートチューブ。カラーメタリックを表現した デザイン 

U 社 

(薬品) 

ユニバーサ ルデザイン

(カートン) 

○  ○   

・UD面・・・解りやすさ、見やすさ 

・環境配慮面・・・環境汚染物質削減の為、使用素 材の改良 

V 社 

(油脂) 

家庭用油脂

食品  ○  ○   

①使い終わったら 1/2 に潰せる。くびれを付けて持 ちやすく。キャップに点字で「油」 

②食用油として初めてのパウチ(口付スタンディン グパウチ) 

③リサイクルできる紙パック(使用後内袋と外箱に 分離) 

W 社 

(眼鏡) 

使い捨てソ フトコンタ クトブリス ター包装 

○     

・4連のケースを交互に組み合わせることにより、

32 枚入りにも関わらず、30 枚入りと同等のコンパ クトサイズを実現 

X 社 

(化粧 品) 

詰め替えパ ウチ用集合 段ボール 

○     

・1枚のブランクシートから 8 角形の集合段ボール ケースを作り、段ボール面積の縮小と、耐圧強度 の向上に伴う段ボール材質の変更で省資源に供す る 

 

①環境配慮商品パッケージ 

「環境」に配慮した商品としては、パッケージ材料の使用量を減らす工夫をした省資源型 パッケージが多く見られ、廃棄容器の減容化やリサイクルのし易さ及び分別回収のし易さ を視点としたパッケージも表彰されていた。 

②ユニバーサルデザイン配慮商品パッケージ 

「ユニバーサルデザイン」に配慮した商品では、易開封性や安全性に工夫を凝らしたパッ ケージが多く表彰されており、その他には、視覚障害者にも容易に見分けられるパッケー ジ、解り易い表示のパッケージ、飲み易さ・使い易さに配慮されたパッケージも表彰され ていた。 

これらのパッケージは「環境」又は「ユニバーサルデザイン」の単一目的に開発したもの でなく、両者を同時に満たすことを目的に開発したパッケージとして商品化されているこ とが窺い知れる。 

 

(3)展示会社の取り組み 

「暮らしの包装商品展」には会社単位でブースを設営し、会社としてのパッケージに対す る取り組みを紹介していた。出展会社としては、食品メーカー、飲料メーカー、トイレタリ ーメーカーなどの顧客企業や包装材料、缶、壜メーカーなどのパッケージメーカーなどが出 品していたが、「表3−3」は消費者により近い顧客企業の出展内容について報告する。 

(23)

16   

表3−3  会社展示 

会社  タイトル  特記事項 

A 社 

(乳業) 

容器包装の 設計方針 

「機能性と適正包装」 

・牛乳や乳製品は外的要因の影響を受けやすい商品であるため、製造 時の美味しさをそのままお客様にお届けできるように、包装技術を活 用し、商品価値の維持向上を図り、品質を守る 

「循環型社会・維持可能な社会への取り組み」 

・食品の容器包装は量が多いため減量化(リデュース)、再資源化(リ サイクル)、再利用(リユース)に取り組むとともに、持続可能な社 会の構築(サステナビリティー)に向け検討を進める 

「ユニバーサルデザイン  安全・安心への取り組み」 

・誰もが簡単確実に使用できるように、使い勝手の良い容器の開発に 取り組む。特に、食品容器の場合、「開けやすさ」に注力 

容器・包装 に求められ る性能 

「乳・乳製品の包装容器」 

・多種多様な包装形態、内用品の保護性、容器の使用性、安全・衛生 性、環境適正、生産性、適法性 

世界に誇れ る薄さです

「スライスチーズの内包装材料」 

・主な海外品より 20%薄い 

・外包装材料の中には窒素ガスと炭酸ガスが充填される  プラスチッ

クの使用量 大幅削減 

「マーガリン」 

・スリムな容器、高 MFR 樹脂を採用し、軽量化に成功⇒プラスチッ クの使用量を PET ボトル換算で年間 1,000 万本削減 

・側面に特殊加工を施し、ザラザラに仕上げて容器を持ちやすく  いたずら防

止(安全・

安心) 

「バター」 

・内フラップに穴をあけ、外フラップの糊づけでサイドフラップまで 同時に糊づけ。外フラップを開けると全てのフラップが開く。 

  赤パックで 新鮮な牛乳 を守る 

「メグミルク」 

・包装の赤色は、牛乳の品質劣化に影響する 400〜550nm の光を効果 的にシャットアウト 

B 社 

(飲料) 

地球温暖化 防止の取り 組み 

「工場 CO2総排出量 55%削減を早期実現」 

・ボイラー燃料を重油から天然ガスへ 

・運転が効率的な小型ボイラーを導入 

・バイオガスエンジン式コジェネレーションシステム  容器包装3

Rの取組  「缶ビール6缶パック板紙で7%の軽量化早期実現」 

競争と協調 の観点で業 界での共同 取組 

「資材調達や配送など環境負荷低減」 

・B社の 204 径缶蓋を他社が採用 

・他社の板紙調達スキームに B 社が参加 

・北海道地区で他社と共同配送 

(24)

17   

ペコロジー ボトル 

「リサイクル促進、資源削減を実現」 

・家庭でも楽に潰せる・・・廃棄性向上、リサイクル促進 

・PET 樹脂の使用量 2/3⇒2006 年で CO2で年間 2,882 トン削減  開け易いキ

ャップ 

・人のくせ等人間工学に基づいた検討を加え、誰でも開け易い形状を 開発・・・痛くない滑りにくいキャップ形状 

バッグイン ボックス 

「使い易さに配慮したバッグインボックス」 

・注ぎやすさ・・・・、クロージャー位置を低く固定するカートン 

・残液を少なくする・・・横向きに倒す場合に、底部が持ち上がるよ うにカートンフラップを工夫 

開発品 

①PET フィルムをラミネートしたアルミ板を使用し、ドライ成型⇒環 境負荷 13%削減、洗浄が不要になり水使用量6%削減 

②小口径缶蓋採用・・・缶の重さ 26%削減(1975 年比) 

③軽量リターナブルビール壜(セラミックコーチング壜)・・・省 資源;21%減、省エネルギー;10%減、CO2;15%減 

C 社 

(トイ レタリ ー) 

C 社のユニ バーサルデ ザイン 

「よきモノつくり」 

・解りやすさ・・・識別しやすい、解りやすい表示 

・使いやすさ・・・簡単操作、片手で使える、力の弱い人でも使える

・安全安心・・手や体を傷つけない、倒れにくい、倒れても害がない

C 社の3R への取組 

・リデユース・・・包装材料使用量削減、ゴミ体積の削減 

・・・詰め替え用パック;使用量 84%削減、ゴミ体積 1/20 以下

・リサイクル・・・再生材料の利用 

・リユース・・・商品容器、機能部品の再利用 

D 社 

(トイ レタリ ー) 

エコ活動 

「環境対応先進企業を目指した D 社の取組」 

①温暖化ガス排出量削減・・・製品由来 CO2排出量削減、-6%、モー ダルシフト 

②商品を通じた環境配慮・・・環境配慮組成開発3原則、容器包装削 減3R、エコ基準 

③資源の循環的・有効利用・・・廃棄物削減、リサイクル 

④化学物質の安全管理・・・PRTR 法、高生産量化学物質、Japan チャ レンジプログラム 

⑤社内の環境意識醸成・・・環境管理体制、環境マネージメントシス テム、内部環境監査、環境教育 

リデユース ・柔軟剤の容器・・・1987 年;129g⇒2008 年;53g 

リサイクル

・洗剤のカートンに古紙配合比率 70%以上 

・成型ボトル・・・再生 PET 樹脂配合比率 20%以上 

・計量カップ・・・家電リサイクル PP 樹脂配合比率 30%以上  リユース  ・詰め替えパウチ・・・洗剤や柔軟剤・・・体積で 98%、重量で 75%

削減 

(25)

18 

①環境への取り組み 

顧客企業は、いずれの企業も持続可能な社会の実現に向けた「環境」への取り組みを訴え ていた。その中で、3Rを視点に自社の取り組み姿勢を報告しており、その対象はパッケ ージそのものの開発から、パッケージの製造に関わる自社の生産工程の改善にも至り、そ の成果を二酸化炭素排出量削減の具体的な数値として報告していた。 

又、その改善対象は自社内に留まらず、輸送に関するように同業他社まで巻き込んだ改善 策が進められてきており、これは業界全体の取り組みとしての活動なくして成果を上げら れない対象であり、環境問題が単独の企業から一歩踏み出した取り組みとして取り上げら れている。 

②ユニバーサルデザインへの取り組み 

顧客企業は、誰もが簡単確実に使用できるように、使い勝手の良い容器包装の開発の成果 を展示していた。その開発対象は、商品を使う消費者誰にでも「解り易い」「使い易い」「安 全・安心」であることを目指していることが理解できた。 

 

3−2  「2009日本国際包装機械展」

「2009日本国際包装機械展(ジャパンパック2009)」は、社団法人日本包装機械工 業会が主催して 10 月 20 日から 10 月 23 日まで東京ビッグサイトで開催した包装機械展であり、

約 300 社の包装関連企業が出展した。 

ここでは環境、省資源・省エネルギーについて、3−2−1 では出展物を分類し、3−2−

2では出品社からのヒアリングを行い、まとめた。 

 

3−2−1  環境、省資源・省エネルギーに関する提示 

  包装機械を中心に関連機械や包装材が数多く出品していたが、ここでは、「環境、省資源・省 エネルギー」に配慮した展示物について報告する。 

 

(1)2009日本国際包装機械展における環境関連の展示物 

2009日本国際包装機械展に出展された環境関連の展示物を分類すると「省資源」を目 的とした機器、及び「省エネルギー」を目的とした機器に分類される。「表3−4」 

 

表3−4 

2009日本国際包装機械展における環境関連の展示物 

分類  会社  特記事項 

省 資 源 

材料使用量削減

 

A 社 

(商社) 

「ホットメルトスプレーシステム」・・・ホットメルトを薄く幅 広く、スパイラル状あるいは噴霧状にスプレーし、従来の線状塗 布に対しホットメルトの使用量を60%削減 

「反応型ホットメルト接着剤」・・・VOC を含まず環境に優しい  B 社 

(製版) 

「FX-eco」グラビア製版・・・深度 10〜14μm×250 線グラビアで 深度 40μm×175 線の電子彫刻グラビア版と同等の濃さの印刷がで きる。・・・30%のインク削減効果      ・水性インクにも効果   

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