幸晨
102(102〜 108¥) 小 児 保 健 研 究
生
不慮 の事故後 に母親 が行 った幼児 0学 童への精神的対応
西 野 郁 子 ,石 川 紀 子 ,阿 部美夏子
〔 論文要旨〕
日常的な不慮の事故後に母親が行 つた幼児 。学童への精神的対応の実態 を明 らかにすることを目的と して質問紙調査 を行い , 3歳 か ら学童期の子 どもの母親 100名 か ら回答 を得た。その結果 ,母 親が行 っ た対応で多かったのは ,「 けがはよ くなることを話 した」 ,「 安心す るように話 した」 ,「 がんばっている ことをほめた」であった。子 どもに骨折があった場合には ,精 神的対応 を行った母親の割合が有意に高 く
,また ,父 親が子 どもに精神的対応 をした場合 には ,母 親 も対応 をしていた割合が有意に高かった。事故 後子 どもに気持ちを表出させた母親は 65%で あったが ,け がの回復後は 43%に 減 っていた。
Key wOrds:不 慮の事故 ,母 親 :幼 児 ,学 童 ,精 神的ケア
I.は じ め に
子 どもが事故 に遭 った時 ,母 親 は子 どもが 身 体 的 。精神的 に傷 ついた とい うことにシ ョック を受 け ,ま た事故 を防止 で きなか った こ とでの 自責の念 ,罪 悪感 な どの気持 ちを抱 くことは よ く知 られてい る D。 しか し同時 に母親 は ,事 故 に遭 った子 どもの気持 ちを受 け止 め るキーパ ー ソ ンで もある。特 に幼児後期以降においては事 故 の体験 を記憶 す る能力 も発達 してい るため
,子 どもが受 けた苦痛 の体験 が ,今 後 の成長 。発 達へ 悪 影響 を及 ぼす可 能性 もあ る。 その ため
,事 故後 の子 どもへ の精神 的対応 は重要 な意味が あ る と考 える。
交通外傷 で重傷 を負 った子 どもの精神状態 と 家族へ の援助 ,家 族 が子 どもに果 たす役割 につ い て は報 告 が され て い る 2.の 。 しか し事 故 は 日 常生活 の中で多 く発生 してお り ,年 間 に 3ま た は 4人 に 1人 が事故 で外 来 を受診す る と推定 さ れて い るに もかか わ らずの ,そ の よ うな事故後 に母親が どの ような精神 的対応 を しているのか
につ いて調査 された研究 はほ とん どない。
そ こで今 回 ,日 常 的 な不慮 の事故後 に母親が 行 った幼児 。学童へ の精神的対応 の実態 を明 ら か にす ることを 目的 と して調査 を行 った。
I。 研 究 方 法
1.対 象および調査方法
調査 は ,平 成 19年 7月 か ら 8月 まで ,公 立総 合病 院の小児科外来お よび耳鼻科外来 ,民 間小 児科 クリニ ックの 2ケ 所 にお いて行 った。調査 当 日受診 した幼児後期 (3歳 以上 )か ら学童期 の子 どもの母親 に対 し ,3歳 以降の事故経験 の 有 無 につ いて尋 ね ,経 験 があ る場合 に調査へ の 協 力依頼 を した。事故 は当 日受診 した子 どもの き ようだいの経験 で もよい と した。事故の種類 や傷害の大 きさな どは限定せず ,母 親 に とって 印象 に残 っている事故の 1つ について事故当時 を思 い出 して記載す る ように依頼 した。受診の 待 ち時 間に記載 して もらい ,そ の場 で提 出を依
頼 した。郵送希望があった場合 には返信用封筒 を渡 した。
ⅣIental Care of Ⅳ IOthers for Preschool Children and Elementary School Children after Unexpected Accidents
lkuko NIsHINO, Noriko lsHIKAWA, Ⅳ Iikako ABE 千葉県立衛生短期大学看護学科 (研 究職 /看 護師
)〔 1966〕
受付 07.9.27 採用 07.10.31
別刷 請求先 :西 野郁 子 千葉県立衛生短期 大学看護学科 〒 2610014千 葉県千葉市美浜 区若葉 210‑1 Te1/Fax:043‑272‑2923
102 〈102一一一108) 小児保健研究
vvvvvvvvvvvvvvvv 報 告
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不慮の事故後に母親が行った幼児・学童への精神的対応
西野 郁子,石川 紀子,阿部美夏子
〔論文要旨〕
日常的な不慮の事故後に母親が行った幼児・学童への精神的対応の実態を明らかにすることを目的と して質問紙調査を行い,3歳から学童期の子どもの母親100名から回答を得た。その結果,母親が行っ た対応で多かったのは,「けがはよくなることを話した」,「安心するように話した」,「がんばっている ことをほめた」であった。子どもに骨折があった場合には,精神的対応を行った母親の割合が有意に高く,
また,父親が子どもに精神的対応をした場合には,母親も対応をしていた割合が有意に高かった。事故 後子どもに気持ちを表出させた母親は65%であったが,けがの回復後は43%に減っていた。
Key words:不慮の事故,母親,幼児,学童,精神的ケア
1。はじめに
子どもが事故に遭った時,母親は子どもが身 体的・精神的に傷ついたということにショック を受け,また事故を防止できなかったことでの 自責の念,罪悪感などの気持ちを抱くことはよ く知られている1)。しかし同時に母親は,事故 に遭った子どもの気持ちを受け止めるキーパー ソンでもある。特に幼児後期以降においては事 故の体験を記憶する能力も発達しているため,
子どもが受けた苦痛の体験が,今後の成長・発 達へ悪影響を及ぼす可能性もある。そのため,
事故後の子どもへの精神的対応は重要な意味が あると考える。
交通外傷で重傷を負った子どもの精神状態と 家族への援助,家族が子どもに果たす役割につ いては報告がされている2・ 3)。しかし事故は日 常生活の中で多く発生しており,年間に3また は4人に1人が事故で外来を受診すると推定さ れているにもかかわらず4),そのような事故後 に母親がどのような精神的対応をしているのか
について調査された研究はほとんどない。
そこで今回,1日常的な不慮の事故後に母親が 行った幼児・学童への精神的対応の実態を明ら かにすることを目的として調査を行った。
皿.研究方法
1.対象および調査方法
調査は,平成19年7月から8月まで,公立総:
合病院の小児科外来および耳鼻科外来,民間小 児科クリニックの2ヶ所において行った。調査 当日受診した幼児後期(3歳以上)から学童期 の子どもの母親に対し,3歳以降の事故経験の 有無について尋ね,経験がある場合に調査への 協力依頼をした。事故は当日受診した子どもの きょうだいの経験でもよいとした。事故の種類 や傷害の大きさなどは限定せず,母親にとって 印象に残っている事故の1つについて事故当時 を思い出して記載するように依頼した。受診の 待ち時間に記載してもらい,その場で提出を依 頼した。郵送希望があった場合には返信用封筒 を渡した。
Mental Care of Mothers for Preschool Children and Elementary School Children after Unexpected Accidents
Ikuko NisHiNo, Noriko lsHiKAwA, Mikako AEsE 千葉県立衛生短期大学看護学科(研究職/看護師)
別刷請求先:西野郁子 千葉県立衛生短期大学看護学科 Tel/Fax : 043’272’2923
(1966)
受付e7.9.27 採用07.10,31
〒261-OO14千葉県千葉市美浜区若葉2-10-1
第 67巻 第 1号 ,2008 2.調 査内容と分析方法
選択肢方式 の 回答 を中心 に した 自記式 質問紙 法 に よ り ,子 ど もと母親 の背景 ,事 故 の 内容
,事 故 に よる生活上 の影響 ,事 故後 (直 後 ,け が
が 回復す るまで ,け が か ら回復 した後 )に 子 ど もの気持 ちを落 ち着かせ た り ,な ぐさめた りす
るため に母親が行 った精神 的対応 ,事 故後 (け がが 回復す るまで ,け がか ら回復 した後 )の 子
どもの気持 ちの表 出の させ方 ,父 親 の対応 な ど
につ いて調査 した。
実態 についての単純 集計 の ほか ,事 故後 の子
どもへ の精神 的対応 について ,子 どもと母親 の
背景 ,事 故発生 の状 況 ,事 故 に よる生活上 の影 響 な どとの関連 を統計 的 に分析 した。分析 には 統計 ソフ ト SPSS ver12 for Windowsを 用 いた。
3.倫 理的配慮
対象者 には研 究 目的のほか ,匿 名調査 であ る こ と ,調 査へ の協力 は 自由意志 であ り協力 を拒 否 して も病 院 で の診 療 とは全 く関係 が ない こ と ,回 答 された調査 票 は集計終了時 に破 棄す る こ とな どを文書 と口頭 で説明 した。 また ,調 査 への協力が得 られる場合に回答 をしてもらうこ とを協力依頼文書 に明記 し ,調 査 票の提 出 を もって調査参加へ の同意が得 られた と判断 し た。また調査 は ,研 究者の所属機関の倫理審査 委員会での承認後開始 した。
Ⅲ .結 果 1.対 象の背景
3歳 か ら小学生 の母親239名 に事故経験 の有 無 につ いて尋 ね ,101名 が 3歳 以 降の事故 の経 験 が あ り ,全 員が調査へ の協 力 を了承 した。 こ の うち100名 よ り回答が得 られた。
事故当時の対象の背景 を表 1に 示す。対象の 子 どもは男児 70名 ,女 児 30名 で ,幼 児後期が 54 名 ,学 童前期が 30名 ,学 童後期が 16名 であった。
2.事 故の内容と事故後の母親の精神的対応 事故の発生場所 は ,幼 稚 園 。保育所 。学校が 多 く 42%で あ り ,続 いて庭 ・道路・公園 といつ た屋外が 30%で あった (表 2)。
母親 に事故 の原 因を どう思 うか尋 ねた とこ ろ ,「 本人にまった く原因はない」が 15%,「 本
103
人が気 をつ けれ ば防げた,防 げたか もしれ ない」
が 61%で あ った (表 2)。
けが の内容 (複 数 回答 )は ,刺 し傷 ・切 り傷 (32%),骨 折 (25%),挫 傷 (23%),擦 過傷 ¥(19%¥) であった。 けがの内容 を ,受 診 した84名 (う ち
表 1 事故当時の対象の背景 n=loo
人 数
子 どものり 性別 晏信
子 どもの年齢
幼児後期 (3歳 〜就学前
)学童前期 (小 1〜 小 3¥) 学童後期 (小 4〜 小 6¥)
きょうだいなし きょうだいの構成 下の子がいる
下の子がいない
母親 の年齢
母親 の職業
な し あ り その他
表 2 事故発 生 の状 況 n=100
人数 ¥(%¥) 幼稚 園 ,保 育所 ,学 校 42(42%) 屋外
庭 ,道 路 ,公 園 30(30%) 事故発生場所 屋内 18(18%)
その他
ス ポ ー ツ施 設 ,駐 車 場 , 9(9%)
学童 ルーム ,図 書館
本人にまった く原因はない 15(15%) 代
代 代
言 菖 λ 畠 顧 故
奄 介 ぴ 辱 免 ヌ ?告 尻 「 壌 61(61%)
なん とも言 えない 24(24%) 事故時の母親
の場所
そ ばにいた 39(39%)
そ ばにい なか った 61(61%)
母親の事故防 止の可能性
晃 rrは 防げな い 事故 47(47%)
見 ↑ ぴ 辱 免 泉 ?告 冤 壌 F 31(31%)
なん とも言 えない 21(21%) 注 )未 記入お よび誤 回答 が あるため ,合 計人数が異 なる 第67巻 第1号,2008
2.調査内容と分析方法
選択肢方式の回答を中心にした自記式質問紙 法により,子どもと母親の背景事故の内容,
事故による生活上の影響,事故後(直後けが が回復するまで,けがから回復した後)に子ど
もの気持ちを落ち着かせたり,なぐさめたりす るために母親が行った精神的対応,事故後くけ がが回復するまで,けがから回復した後)の子 どもの気持ちの表出のさせ方,父親の対応など について調査した。
実態についての単純集計のほか,事故後の子 どもへの精神的対応について,子どもと母親の 背景,事故発生の状況事故による生活上の影 響などとの関連を統計的に分析した。分析には 統計ソフトSPSS ver12 for Windowsを用いた。
3.倫理的配慮
対象者には研究目的のほか,匿名調査である こと,調査への協力は自由意志であり協力を拒 否しても病院での診療とは全く関係がないこ と,回答された調査票は集計終了時に破棄する ことなどを文書と口頭で説明した。また,調査 への協力が得られる場合に回答をしてもらうこ とを協力依頼文書に明記し,調査票の提出を もって調査参加への同意が得られたと判断し た。また調査は,研究者の所属機関の倫理審査 委員会での承認後開始した。
皿、結 果
1,対象の背景
3歳から小学生の母親239名に事故経験:の有 無について尋ね,101名が3歳以降の事故の経 験があり,全員が調査への協力を了承した。こ のうち100名より回答が得られた。
事故当時の対象の背景を表1に示す。対象の 子どもは男児70名。女児30名で,幼児後期が54 名,学童前期が30名,学童後期が16名であった。
2.事故の内容と事故後の母親の精神的対応 事故の発生場所は,幼稚園・保育所・学校が 多く42%であり,続いて庭・道路・公園といっ た屋外が30%であった(表2)。
母親に事故の原因をどう思うか尋ねたとこ ろ.「本人にまったく原因はない」が15%,「本
103 人が気をつければ防げた,防げたかもしれない」
が61%であった(表2)。
けがの内容(複数回答)は,刺し傷・切り傷
(32%),骨折(25%),挫傷(23%〉,擦過傷(19%)
であった。けがの内容を,受診した84名(うち
表1 事故当時の対象の背景 ru =100 人数 子どもの性別
日U目U ーノタ 男女 00 7り0
子どもの年齢
幼児後期(3歳~就学前)
学童前期(小1~小3) 30 学童後期(小4~小6> 16
きょうだいの構成
きょうだいなし 下の子がいる 下の子がいない
「09臼00 9ρ43
母親の年齢
20代 30代 40代
01Qゾ ーム7醒ーム
母親の職業
なし あり その他
にDOOり自 [04
表2 事故発生の状況 n=100
人数(%)
幼稚園,保育所,学校 42(42%)
屋外
庭道路公園
30 (30 o/.)
事故発生場所 屋内
18 (18e/.)その他
スポ…一ッ施設,駐車場, 9(996)
学童ル■一一・ム,図書館
本人にまったく原因はない 15(15%)
子どもと事故 本人が気をつければ防げ 原因の関係 た、防げたかもしれない
6ユ(61%)
なんとも言えない
24 (24 O/o)事故時の母親 の場所
そばにいた
39 (39 O/o )そばにいなかった 61 (61%)
自分では防げない事故 だった
母親の事故防
自分が気をつければ防げ 止の可能性
た,防げたかもしれない
47 (47 O/o)
31 (31 0/o)
なんとも言えない
21 (21 %)注)未記入および誤回答があるため,合計人数が異なる
104
5名 入 院 )と ,受 診せ ず家庭 で手 当て を した り
,様子 をみた りした16名 とで比較す る と ,受 診 し た84名 には ,骨 折が 30%,捻 挫 ・脱 臼 ・ じん帯 損傷 が 7%あ った。受診 しなか った16名 は ,擦
過傷 が多 く (63%),骨 折 ,捻 挫 。脱 臼 ・ じん 帯損傷 は一人 もい なか った (表 3)。
生 活上 の影響 (複 数 回答 )は ,「 洗 え ない 身 体 の部分 が あ った」 が 44%,「 お風 呂 に入 れ な か った」が 24%,「 手 が使 えなか った」が 20%
で あ り,「 特 に支 障 は なか った」 は 20%で あ っ た。生活上の影響 を ,受 診 した84名 と ,受 診 し なか った16名 とで比較す る と ,前 者 で は「特 に 支障 はなか った」 は 13%だ けであ ったが ,後 者 で は 60%で あ った。 また ,前 者 で は「手が使 え なか った」,「 幼稚 園 。保 育所 ・学校 を休 んだ」
な どや歩行上 の支障 な どの回答 もあったが ,後
者 で はそれ らはなか った (表 3)。
小 児 保 健 研 究
けがが 回復 す るまでの子 どもの様子 で ,何 か
変 わ りがあった (痛 が った ,元 気 が なか った な ど )の は 63%,い つ もと変 わ りはなか ったのは
37%で あ った。
事故の直後 (応 急処置後 ,も しくは事故後は じめて子 どもに会 った時 )に ,何 らかの精神的 対応 をした母親は 90%で あ り ,受 診 した 84名 で は 73名 (88%),受 診 しなかった 16名 では全員 が対応 していた。対応の内容 (複 数回答 )の 違 いをみると ,前 者では「安心するように話 した」
が 60%,「 痛かったことや怖かったことをな ぐ さめた」が 52%と 多かったのに対 し ,後 者では
「痛 かったことや怖か ったことをな ぐさめた」
は 56%と 多かったが ,「 安心す るように話 した」
は 25%で あった (表 4)。
けがが 回復 す るまでの時期 に精神 的対応 を 行 った母親は 50%,い つ もと変わらず接 した母
けがの内容
(複 数回答
)生活上 の影響 (複 数 回答 )
表 3 けがの内容 と事故 による影響
刺 し傷 。切 り傷 骨 折
挫 傷 擦 過傷
捻挫 ・脱臼・ じん帯損傷 その他
目立ったけがな し
洗 えない身体 の部分があった お風 呂に入 れなかった 手が使 えなかった
幼稚 園・保育所 ・学校 を休 んだ 痛 くて眠れ なか った
歩 けなか った 。歩 いて はい けなか った
松 葉杖 を使用 した ,不 自由 なが らもその まま歩 いた 特 に支 障 はなか った
何 か変 わ りが あ った
受診 した 受診 しなか った 子 ども 子 ども
n=84 n=16
4(25%) 25(30%)
17(20%) 6(38%) 9(11%) 10(63%)
6(7%)
7(8%) 2(13%)
2(2%)
39(47%) 4(27%) 22(27%) 2(13%) 20(24%)
17(20%) 12(14%)
9(11%) 9(11%)
11(13%) 9(60%) 53(63%) 9(60%) 31(37%) 6(40%) 全体
n=100
人数 ¥(%¥) 32(32%) 25(25%)
19(19%)
6(6%) 9(9%) 2(2%)
43(44%) 24(24%)
17(17%) 12(12%)
9(9%)
20(20%) 62(63%) 37(37%)
注 )未 記入お よび誤回答があるため ,合 計人数が異なる 子 どもの様子
いつ もと変 わ りはなか った
1 0 4 小 児 保 健 高 冷
5 名 入 院 ) と , 受 診 せ ず 家 庭 で 手 当 て を し た り , 様 子 を み た り し た 1 6 名 と で 比 較 す る と , 受 診 し た 8 4 名 に は , 骨 折 が 3 0 % , 捻 挫 ・ 脱 臼 ・ じ ん 帯 損 傷 が 7 % あ っ た 。 受 診 し な か っ た 1 6 名 は , 擦 過 傷 が 多 く ( 6 3 % ) , 骨 折 , 捻 挫 ・ 脱 臼 ・ じ ん 帯 損 傷 は 一 人 も い な か っ た ( 表 3 ) 。
生 活 上 の 影 響 ( 複 数 回 答 ) は , 「 洗 え な い 身 体 の 部 分 が あ っ た 」 が 4 4 9 / ・ , 「 お 風 呂 に 入 れ な か っ た 」 が 2 4 % , 「 手 が 使 え な か っ た 」 が 2 0 % で あ り , 「 特 に 支 障 は な か っ た 」 は 2 0 % で あ っ た 。 生 活 上 の 影 響 を , 受 診 し た 8 4 名 と , 受 診 し な か っ た 1 6 名 と で 比 較 す る と , 前 者 で は 「 特 に 支 障 は な か っ た 」 は 1 3 % だ け で あ っ た が , 後 者 で は 6 0 % で あ っ た 。 ま た , 前 者 で は 「 手 が 使 え な か っ た 」 , 「 幼 稚 園 ・ 保 育 所 ・ 学 校 を 休 ん だ 」 な ど や 歩 行 上 の 支 障 な ど の 回 答 も あ っ た が , 後 者 で は そ れ ら は な か っ た ( 表 3 ) 。
け が が 回 復 す る ま で の 子 ど も の 様 子 で , 何 か 変 わ り が あ っ た ( 痛 が っ た , 元 気 . が な か っ た な
ど 〉 の は 6 3 % , い つ も と 変 わ り は な か っ た の は 3 7 % で あ D た 。
事 故 の 直 後 ( 応 急 処 置 後 , も し く は 事 故 後 は じ め て 子 ど も に 会 っ た 時 ) に , 何 ら か の 精 神 的 対 応 を し た 母 親 は 9 0 % で あ り , 受 診 し た 8 4 名 で は 7 3 名 ( 8 8 % ) , 受 診 し な か っ た 1 6 名 で は 全 員 が 対 応 し て い た 。 対 応 の 内 容 ( 複 数 回 答 ) の 違 い を み る と , 前 者 で は 「 安 心 す る よ う に 話 し た 」 が 6 0 % , 「 痛 か っ た こ と や 怖 か っ た こ と を な ぐ さ め た 」 が 5 2 % と 多 か っ た の に 対 し , 後 者 で は
「 痛 か っ た こ と や 怖 か っ た こ と を な ぐ さ め た 」 は 5 6 % と 多 か っ た が , 「 安 心 す る よ う に 話 し た 」 は 2 5 % で あ っ た ( 表 4 ) 。
け が が 回 復 す る ま で の 時 期 に 精 神 的 対 応 を 行 っ た 母 親 は 5 0 % , い つ も と 変 わ ら ず 接 し た 母
表 3 け が の 内 容 と 事 故 に よ る 影 響
項 } l l
全 体 氏 ≠ P 0 0 l 数 く % )
受 診 し た q ど も
氏 ≠ W 4
. 受 診 し な か っ た
@ 子 ど も
@ n = 1 6
一