• 検索結果がありません。

不慮 の事故後 に母親 が行 った幼児 0学 童への精神的対応

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "不慮 の事故後 に母親 が行 った幼児 0学 童への精神的対応"

Copied!
7
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

幸晨

102(102〜 108¥) 小 児 保 健 研 究

不慮 の事故後 に母親 が行 った幼児 0学 童への精神的対応

西 野   郁 子 ,石   紀 子 ,阿 部美夏子

〔 論文要旨〕

日常的な不慮の事故後に母親が行 つた幼児 。学童への精神的対応の実態 を明 らかにすることを目的と して質問紙調査 を行い , 3歳 か ら学童期の子 どもの母親 100名 か ら回答 を得た。その結果 ,母 親が行 っ た対応で多かったのは ,「 けがはよ くなることを話 した」 ,「 安心す るように話 した」 ,「 がんばっている ことをほめた」であった。子 どもに骨折があった場合には ,精 神的対応 を行った母親の割合が有意に高 く

,

また ,父 親が子 どもに精神的対応 をした場合 には ,母 親 も対応 をしていた割合が有意に高かった。事故 後子 どもに気持ちを表出させた母親は 65%で あったが ,け がの回復後は 43%に 減 っていた。

Key wOrds:不 慮の事故 ,母 親 :幼 児 ,学 童 ,精 神的ケア

I.は じ め に

子 どもが事故 に遭 った時 ,母 親 は子 どもが 身 体 的 。精神的 に傷 ついた とい うことにシ ョック を受 け ,ま た事故 を防止 で きなか った こ とでの 自責の念 ,罪 悪感 な どの気持 ちを抱 くことは よ く知 られてい る D。 しか し同時 に母親 は ,事 故 に遭 った子 どもの気持 ちを受 け止 め るキーパ ー ソ ンで もある。特 に幼児後期以降においては事 故 の体験 を記憶 す る能力 も発達 してい るため

,

子 どもが受 けた苦痛 の体験 が ,今 後 の成長 。発 達へ 悪 影響 を及 ぼす可 能性 もあ る。 その ため

,

事 故後 の子 どもへ の精神 的対応 は重要 な意味が あ る と考 える。

交通外傷 で重傷 を負 った子 どもの精神状態 と 家族へ の援助 ,家 族 が子 どもに果 たす役割 につ い て は報 告 が され て い る 2.の 。 しか し事 故 は 日 常生活 の中で多 く発生 してお り ,年 間 に 3ま た は 4人 に 1人 が事故 で外 来 を受診す る と推定 さ れて い るに もかか わ らずの ,そ の よ うな事故後 に母親が どの ような精神 的対応 を しているのか

につ いて調査 された研究 はほ とん どない。

そ こで今 回 ,日 常 的 な不慮 の事故後 に母親が 行 った幼児 。学童へ の精神的対応 の実態 を明 ら か にす ることを 目的 と して調査 を行 った。

I。 研 究 方 法

1.対 象および調査方法

調査 は ,平 成 19年 7月 か ら 8月 まで ,公 立総 合病 院の小児科外来お よび耳鼻科外来 ,民 間小 児科 クリニ ックの 2ケ 所 にお いて行 った。調査 当 日受診 した幼児後期 (3歳 以上 )か ら学童期 の子 どもの母親 に対 し ,3歳 以降の事故経験 の 有 無 につ いて尋 ね ,経 験 があ る場合 に調査へ の 協 力依頼 を した。事故 は当 日受診 した子 どもの き ようだいの経験 で もよい と した。事故の種類 や傷害の大 きさな どは限定せず ,母 親 に とって 印象 に残 っている事故の 1つ について事故当時 を思 い出 して記載す る ように依頼 した。受診の 待 ち時 間に記載 して もらい ,そ の場 で提 出を依

頼 した。郵送希望があった場合 には返信用封筒 を渡 した。

ⅣIental Care of  Ⅳ IOthers for Preschool Children and Elementary School Children after Unexpected Accidents

lkuko NIsHINO, Noriko lsHIKAWA,  Ⅳ Iikako ABE 千葉県立衛生短期大学看護学科 (研 究職 /看 護師

)

1966〕

受付 07.9.27 採用 07.10.31

別刷 請求先 :西 野郁 子   千葉県立衛生短期 大学看護学科   2610014千 葉県千葉市美浜 区若葉 210‑1 Te1/Fax:043‑272‑2923

102 〈102一一一108) 小児保健研究

vvvvvvvvvvvvvvvv  報    告

vvvvvvvvvv’vvvvv’v

不慮の事故後に母親が行った幼児・学童への精神的対応

西野 郁子,石川 紀子,阿部美夏子

〔論文要旨〕

 日常的な不慮の事故後に母親が行った幼児・学童への精神的対応の実態を明らかにすることを目的と して質問紙調査を行い,3歳から学童期の子どもの母親100名から回答を得た。その結果,母親が行っ た対応で多かったのは,「けがはよくなることを話した」,「安心するように話した」,「がんばっている ことをほめた」であった。子どもに骨折があった場合には,精神的対応を行った母親の割合が有意に高く,

また,父親が子どもに精神的対応をした場合には,母親も対応をしていた割合が有意に高かった。事故 後子どもに気持ちを表出させた母親は65%であったが,けがの回復後は43%に減っていた。

Key words:不慮の事故,母親,幼児,学童,精神的ケア

1。はじめに

 子どもが事故に遭った時,母親は子どもが身 体的・精神的に傷ついたということにショック を受け,また事故を防止できなかったことでの 自責の念,罪悪感などの気持ちを抱くことはよ く知られている1)。しかし同時に母親は,事故 に遭った子どもの気持ちを受け止めるキーパー ソンでもある。特に幼児後期以降においては事 故の体験を記憶する能力も発達しているため,

子どもが受けた苦痛の体験が,今後の成長・発 達へ悪影響を及ぼす可能性もある。そのため,

事故後の子どもへの精神的対応は重要な意味が あると考える。

 交通外傷で重傷を負った子どもの精神状態と 家族への援助,家族が子どもに果たす役割につ いては報告がされている2・ 3)。しかし事故は日 常生活の中で多く発生しており,年間に3また は4人に1人が事故で外来を受診すると推定さ れているにもかかわらず4),そのような事故後 に母親がどのような精神的対応をしているのか

について調査された研究はほとんどない。

 そこで今回,1日常的な不慮の事故後に母親が 行った幼児・学童への精神的対応の実態を明ら かにすることを目的として調査を行った。

皿.研究方法

1.対象および調査方法

 調査は,平成19年7月から8月まで,公立総:

合病院の小児科外来および耳鼻科外来,民間小 児科クリニックの2ヶ所において行った。調査 当日受診した幼児後期(3歳以上)から学童期 の子どもの母親に対し,3歳以降の事故経験の 有無について尋ね,経験がある場合に調査への 協力依頼をした。事故は当日受診した子どもの きょうだいの経験でもよいとした。事故の種類 や傷害の大きさなどは限定せず,母親にとって 印象に残っている事故の1つについて事故当時 を思い出して記載するように依頼した。受診の 待ち時間に記載してもらい,その場で提出を依 頼した。郵送希望があった場合には返信用封筒 を渡した。

Mental Care of Mothers for Preschool Children and Elementary School Children after Unexpected Accidents

Ikuko NisHiNo, Noriko lsHiKAwA, Mikako AEsE 千葉県立衛生短期大学看護学科(研究職/看護師)

別刷請求先:西野郁子 千葉県立衛生短期大学看護学科      Tel/Fax : 043’272’2923

   (1966)

受付e7.9.27 採用07.10,31

〒261-OO14千葉県千葉市美浜区若葉2-10-1

(2)

第 67巻   第 1号 ,2008 2.調 査内容と分析方法

選択肢方式 の 回答 を中心 に した 自記式 質問紙 法 に よ り ,子 ど もと母親 の背景 ,事 故 の 内容

,

事 故 に よる生活上 の影響 ,事 故後 (直 ,け

が 回復す るまで ,け が か ら回復 した後 )に 子 ど もの気持 ちを落 ち着かせ た り ,な ぐさめた りす

るため に母親が行 った精神 的対応 ,事 故後 (け がが 回復す るまで ,け がか ら回復 した後 )の

どもの気持 ちの表 出の させ方 ,父 親 の対応 な ど

につ いて調査 した。

実態 についての単純 集計 の ほか ,事 故後 の子

どもへ の精神 的対応 について ,子 どもと母親 の

背景 ,事 故発生 の状 況 ,事 故 に よる生活上 の影 響 な どとの関連 を統計 的 に分析 した。分析 には 統計 ソフ ト SPSS ver12 for Windowsを 用 いた。

3.倫 理的配慮

対象者 には研 究 目的のほか ,匿 名調査 であ る こ と ,調 査へ の協力 は 自由意志 であ り協力 を拒 否 して も病 院 で の診 療 とは全 く関係 が ない こ と ,回 答 された調査 票 は集計終了時 に破 棄す る こ とな どを文書 と口頭 で説明 した。 また ,調 査 への協力が得 られる場合に回答 をしてもらうこ とを協力依頼文書 に明記 し ,調 査 票の提 出 を もって調査参加へ の同意が得 られた と判断 し た。また調査 は ,研 究者の所属機関の倫理審査 委員会での承認後開始 した。

Ⅲ .結     果 1.対 象の背景

3歳 か ら小学生 の母親239名 に事故経験 の有 無 につ いて尋 ね ,101名 が 3歳 以 降の事故 の経 験 が あ り ,全 員が調査へ の協 力 を了承 した。 こ の うち100名 よ り回答が得 られた。

事故当時の対象の背景 を表 1に 示す。対象の 子 どもは男児 70名 ,女 児 30名 で ,幼 児後期が 54 名 ,学 童前期が 30名 ,学 童後期が 16名 であった。

2.事 故の内容と事故後の母親の精神的対応 事故の発生場所 は ,幼 稚 園 。保育所 。学校が 多 く 42%で あ り ,続 いて庭 ・道路・公園 といつ た屋外が 30%で あった (表 2)。

母親 に事故 の原 因を どう思 うか尋 ねた とこ ろ ,「 本人にまった く原因はない」が 15%,「 本

103

人が気 をつ けれ ば防げた,防 げたか もしれ ない」

が 61%で あ った (表 2)。

けが の内容 (複 数 回答 )は ,刺 し傷 ・切 り傷 (32%),骨 折 (25%),挫 傷 (23%),擦 過傷 ¥(19%¥) であった。 けがの内容 を ,受 診 した84名 (う ち

表 1  事故当時の対象の背景  n=loo

人 数

子 どものり 性別     晏信

子 どもの年齢

幼児後期 (3歳 〜就学前

)

学童前期 (小 1〜 小 3¥) 学童後期 (小 4〜 小 6¥)

きょうだいなし きょうだいの構成   下の子がいる

下の子がいない

母親 の年齢

母親 の職業

な し あ り その他

表 2  事故発 生 の状 況 n=100

人数 ¥(%¥) 幼稚 園 ,保 育所 ,学 校 42(42%) 屋外

庭 ,道 路 ,公 園 30(30%) 事故発生場所   屋内 18(18%)

その他

ス ポ ー ツ施 設 ,駐 車 場 , 9(9%)

学童 ルーム ,図 書館

本人にまった く原因はない  15(15%) 代

代 代

言 菖 λ 畠 顧 故

  奄 介 ぴ 辱 免 ヌ ?告 尻 「 壌  61(61%)

なん とも言 えない 24(24%) 事故時の母親

の場所

そ ばにいた 39(39%)

そ ばにい なか った 61(61%)

母親の事故防 止の可能性

晃 rrは 防げな い 事故 47(47%)

見 ↑ ぴ 辱 免 泉 ?告 冤 壌 F 31(31%)

なん とも言 えない 21(21%) 注 )未 記入お よび誤 回答 が あるため ,合 計人数が異 なる 第67巻 第1号,2008

2.調査内容と分析方法

 選択肢方式の回答を中心にした自記式質問紙 法により,子どもと母親の背景事故の内容,

事故による生活上の影響,事故後(直後けが が回復するまで,けがから回復した後)に子ど

もの気持ちを落ち着かせたり,なぐさめたりす るために母親が行った精神的対応,事故後くけ がが回復するまで,けがから回復した後)の子 どもの気持ちの表出のさせ方,父親の対応など について調査した。

 実態についての単純集計のほか,事故後の子 どもへの精神的対応について,子どもと母親の 背景,事故発生の状況事故による生活上の影 響などとの関連を統計的に分析した。分析には 統計ソフトSPSS ver12 for Windowsを用いた。

3.倫理的配慮

 対象者には研究目的のほか,匿名調査である こと,調査への協力は自由意志であり協力を拒 否しても病院での診療とは全く関係がないこ と,回答された調査票は集計終了時に破棄する ことなどを文書と口頭で説明した。また,調査 への協力が得られる場合に回答をしてもらうこ とを協力依頼文書に明記し,調査票の提出を もって調査参加への同意が得られたと判断し た。また調査は,研究者の所属機関の倫理審査 委員会での承認後開始した。

皿、結 果

1,対象の背景

 3歳から小学生の母親239名に事故経験:の有 無について尋ね,101名が3歳以降の事故の経 験があり,全員が調査への協力を了承した。こ のうち100名より回答が得られた。

 事故当時の対象の背景を表1に示す。対象の 子どもは男児70名。女児30名で,幼児後期が54 名,学童前期が30名,学童後期が16名であった。

2.事故の内容と事故後の母親の精神的対応  事故の発生場所は,幼稚園・保育所・学校が 多く42%であり,続いて庭・道路・公園といっ た屋外が30%であった(表2)。

 母親に事故の原因をどう思うか尋ねたとこ ろ.「本人にまったく原因はない」が15%,「本

103 人が気をつければ防げた,防げたかもしれない」

が61%であった(表2)。

 けがの内容(複数回答)は,刺し傷・切り傷

(32%),骨折(25%),挫傷(23%〉,擦過傷(19%)

であった。けがの内容を,受診した84名(うち

表1 事故当時の対象の背景  ru =100 人数 子どもの性別

日U目U ーノタ 男女 00 7り0

子どもの年齢

幼児後期(3歳~就学前)

学童前期(小1~小3)  30 学童後期(小4~小6>  16

きょうだいの構成

きょうだいなし 下の子がいる 下の子がいない

「09臼00 9ρ43

母親の年齢

20代 30代 40代

01Qゾ ーム7醒ーム

母親の職業

なし あり その他

にDOOり自 [04

表2 事故発生の状況 n=100

人数(%)

幼稚園,保育所,学校  42(42%)

屋外

庭道路公園

30 (30 o/.)

事故発生場所 屋内

18 (18e/.)

その他

スポ…一ッ施設,駐車場, 9(996)

学童ル■一一・ム,図書館

本人にまったく原因はない 15(15%)

子どもと事故 本人が気をつければ防げ 原因の関係  た、防げたかもしれない

6ユ(61%)

なんとも言えない

24 (24 O/o)

事故時の母親 の場所

そばにいた

39 (39 O/o )

そばにいなかった 61 (61%)

自分では防げない事故 だった

母親の事故防

      自分が気をつければ防げ 止の可能性

      た,防げたかもしれない

47 (47 O/o)

31 (31 0/o)

なんとも言えない

21 (21 %)

注)未記入および誤回答があるため,合計人数が異なる

(3)

104

5名 入 院 )と ,受 診せ ず家庭 で手 当て を した り

,

様子 をみた りした16名 とで比較す る と ,受 診 し た84名 には ,骨 折が 30%,捻 挫 ・脱 臼 ・ じん帯 損傷 が 7%あ った。受診 しなか った16名 は ,擦

過傷 が多 く (63%),骨 折 ,捻 挫 。脱 臼 ・ じん 帯損傷 は一人 もい なか った (表 3)。

生 活上 の影響 (複 数 回答 )は ,「 洗 え ない 身 体 の部分 が あ った」 が 44%,「 お風 呂 に入 れ な か った」が 24%,「 手 が使 えなか った」が 20%

で あ り,「 特 に支 障 は なか った」 は 20%で あ っ た。生活上の影響 を ,受 診 した84名 と ,受 診 し なか った16名 とで比較す る と ,前 者 で は「特 に 支障 はなか った」 は 13%だ けであ ったが ,後 者 で は 60%で あ った。 また ,前 者 で は「手が使 え なか った」,「 幼稚 園 。保 育所 ・学校 を休 んだ」

な どや歩行上 の支障 な どの回答 もあったが ,後

者 で はそれ らはなか った (表 3)。

小 児 保 健 研 究

けがが 回復 す るまでの子 どもの様子 で ,何

変 わ りがあった (痛 が った ,元 気 が なか った な ど )の 63%,い つ もと変 わ りはなか ったのは

37%で あ った。

事故の直後 (応 急処置後 ,も しくは事故後は じめて子 どもに会 った時 )に ,何 らかの精神的 対応 をした母親は 90%で あ り ,受 診 した 84名 で は 73名 (88%),受 診 しなかった 16名 では全員 が対応 していた。対応の内容 (複 数回答 )の 違 いをみると ,前 者では「安心するように話 した」

が 60%,「 痛かったことや怖かったことをな ぐ さめた」が 52%と 多かったのに対 し ,後 者では

「痛 かったことや怖か ったことをな ぐさめた」

は 56%と 多かったが ,「 安心す るように話 した」

は 25%で あった (表 4)。

けがが 回復 す るまでの時期 に精神 的対応 を 行 った母親は 50%,い つ もと変わらず接 した母

けがの内容

(複 数回答

)

生活上 の影響 (複 数 回答 )

表 3  けがの内容 と事故 による影響

刺 し傷 。切 り傷 骨 折

挫 傷 擦 過傷

捻挫 ・脱臼・ じん帯損傷 その他

目立ったけがな し

洗 えない身体 の部分があった お風 呂に入 れなかった 手が使 えなかった

幼稚 園・保育所 ・学校 を休 んだ 痛 くて眠れ なか った

歩 けなか った 。歩 いて はい けなか った

松 葉杖 を使用 した ,不 自由 なが らもその まま歩 いた 特 に支 障 はなか った

何 か変 わ りが あ った

受診 した   受診 しなか った 子 ども      子 ども

n=84    n=16

4(25%) 25(30%)

17(20%) 6(38%) 9(11%) 10(63%)

6(7%)

7(8%) 2(13%)

2(2%)

39(47%) 4(27%) 22(27%) 2(13%) 20(24%)

17(20%) 12(14%)

9(11%) 9(11%)

11(13%) 9(60%) 53(63%) 9(60%) 31(37%) 6(40%) 全体

n=100

人数 ¥(%¥) 32(32%) 25(25%)

19(19%)

6(6%) 9(9%) 2(2%)

43(44%) 24(24%)

17(17%) 12(12%)

9(9%)

20(20%) 62(63%) 37(37%)

注 )未 記入お よび誤回答があるため ,合 計人数が異なる 子 どもの様子

いつ もと変 わ りはなか った

1 0 4 小 児 保 健 高 冷

5 名 入 院 ) と , 受 診 せ ず 家 庭 で 手 当 て を し た り , 様 子 を み た り し た 1 6 名 と で 比 較 す る と , 受 診 し た 8 4 名 に は , 骨 折 が 3 0 % , 捻 挫 ・ 脱 臼 ・ じ ん 帯 損 傷 が 7 % あ っ た 。 受 診 し な か っ た 1 6 名 は , 擦 過 傷 が 多 く ( 6 3 % ) , 骨 折 , 捻 挫 ・ 脱 臼 ・ じ ん 帯 損 傷 は 一 人 も い な か っ た ( 表 3 ) 。

  生 活 上 の 影 響 ( 複 数 回 答 ) は , 「 洗 え な い 身 体 の 部 分 が あ っ た 」 が 4 4 9 / ・ , 「 お 風 呂 に 入 れ な か っ た 」 が 2 4 % , 「 手 が 使 え な か っ た 」 が 2 0 % で あ り , 「 特 に 支 障 は な か っ た 」 は 2 0 % で あ っ た 。 生 活 上 の 影 響 を , 受 診 し た 8 4 名 と , 受 診 し な か っ た 1 6 名 と で 比 較 す る と , 前 者 で は 「 特 に 支 障 は な か っ た 」 は 1 3 % だ け で あ っ た が , 後 者 で は 6 0 % で あ っ た 。 ま た , 前 者 で は 「 手 が 使 え な か っ た 」 , 「 幼 稚 園 ・ 保 育 所 ・ 学 校 を 休 ん だ 」 な ど や 歩 行 上 の 支 障 な ど の 回 答 も あ っ た が , 後 者 で は そ れ ら は な か っ た ( 表 3 ) 。

  け が が 回 復 す る ま で の 子 ど も の 様 子 で , 何 か 変 わ り が あ っ た ( 痛 が っ た , 元 気 . が な か っ た な

ど 〉 の は 6 3 % , い つ も と 変 わ り は な か っ た の は 3 7   % で あ D た 。

  事 故 の 直 後 ( 応 急 処 置 後 , も し く は 事 故 後 は じ め て 子 ど も に 会 っ た 時 ) に , 何 ら か の 精 神 的 対 応 を し た 母 親 は 9 0 % で あ り , 受 診 し た 8 4 名 で は 7 3 名 ( 8 8 % ) , 受 診 し な か っ た 1 6 名 で は 全 員 が 対 応 し て い た 。 対 応 の 内 容 ( 複 数 回 答 ) の 違 い を み る と , 前 者 で は 「 安 心 す る よ う に 話 し た 」 が 6 0 % , 「 痛 か っ た こ と や 怖 か っ た こ と を な ぐ さ め た 」 が 5 2 % と 多 か っ た の に 対 し , 後 者 で は

「 痛 か っ た こ と や 怖 か っ た こ と を な ぐ さ め た 」 は 5 6 % と 多 か っ た が , 「 安 心 す る よ う に 話 し た 」 は 2 5 % で あ っ た ( 表 4 ) 。

  け が が 回 復 す る ま で の 時 期 に 精 神 的 対 応 を 行 っ た 母 親 は 5 0 % , い つ も と 変 わ ら ず 接 し た 母

表 3   け が の 内 容 と 事 故 に よ る 影 響

項       } l l

  全 体 氏 ≠ P 0 0 l 数 く % )

受 診 し た q ど も

氏 ≠ W 4

. 受 診 し な か っ た

@   子 ど も

@   n = 1 6

刺 し 傷 ・ 切 り 傷 3 2 ( 3 2 % ) 2 8 ( 3 3 % ) 4 ( 2 5 % )

骨 折 2 5 ( 2 5 % ) 2 5 ( 3 0 % ) 0

挫 傷 2 3 【 2 3 % ) 1 7 ( 2 0 % ) 6 ( 3 8 % )

け が の 内 容

i 複 数 回 答 ) 擦 過 傷 1 9 ( 1 9 % ) 一 9 ( 1 1 % )

1 0 ( 6 3 % )

捻 挫 ・ 脱 臼 ・ じ ん 帯 損 傷 6 ( 6 % ) 6 ( 7 % ) 0 一 そ の 他

9 ( 9 % ) 7 ( 8 % ) 2 ( 1 3 % 〉

目 立 っ た け が な し 2 ( 2 % ) 2 ( 2 % ) 0 洗 え な い 身 体 の 部 分 が あ っ た 4 3 ( 4 4 % ) 3 9 ( 4 7 % ) 4 ( 2 7 % )

お 風 呂 に 入 れ な か っ た 2 4 ( 2 4 % ) 2 2 ( 2 7 % ) 2 ( 1 3 % )

手 が 使 え な か っ た 2 0 t 2 0 % ) 2 0 ( 2 4 % )       一       一 Z

生 活 上 の 影 響 幼 稚 園 ・ 保 育 所 ・ 学 校 を 休 ん だ 1 7 〈 1 7 % ) 1 7 ( 2 0 9 6 ) 0

( 複 数 回 答 )

痛 く て 眠 れ な か っ た 1 2 ( 1 2 % ) 1 2 く 1 4 % ) 0 歩 け な か っ た ・ 歩 い て は い け な か っ た 9 ( 9 9 6 ) 9 ( 1 1 % ) 0 松 葉 杖 を 使 用 し た , 不 自 由 な が ら も そ の ま ま 歩 い た 9 ( 9 % ) 9 ( 1 1 % 〉 0 特 に 支 障 は な か っ た 2 0 ( 2 0 % ) 1 1 ( 1 3 % ) 9 ( 6 0 % 〉

何 か 変 わ り が あ っ た 6 2 ( 6 3 % ) 5 3 ( 6 3 % ) 9 ( 6 0 % )

子 ど も の 様 子

い つ も と 変 わ り は な か ・ つ た 3 7 ( 3 7 % ) 3 1 ( 3 7 % ) 6 ( 4 0 % )

注 〉 未 記 入 お よ び 誤 回 答 が あ る た め , 合 計 人 数 が 異 な る

(4)

安心するように話 した なぐさめた

スキンシップを取 つた 不注意 な行動 を叱った がんばるようにはげました

(複 数 回答

)

受診 した    受診しなかった 子 ども     子 ども n=73〉 K        n=16 人数 ¥(%¥)   人数 ¥(%¥)

44(60%)  4(25%) 38(52%)    9(56%) 23(32%)    6(38%) 16(22%)    2(13%) 10(14%)    1(6%) 5(7%)    2(13%)

※  84名 中対応 した 73名 第 67巻   第 1号 ,2008

表 4  事故直後の母親の精神的対応

親 は 50%で あ つた。 また ,受 診 の有無別 にみ る と ,受 診 した84名 で は46名 (55%)が 対応 して お り ,受 診 しなか った16名 で は 4名 (25%)だ

けが対応 していた。

以上 の結果か ら,受 診 の有無 はけがの大 きさ

,

生活上 の影響 をある程度反映 し ,け がが 回復す

るまでの精神的対応 も ,受 診 しなか った16名 で は多 くの母親が行 わなか った ことか ら ,以 降の

精神 的対応 の内容 の分析 は ,受 診 ・入 院 を した 子 どもの母親84名 について行 った。

105

3.受 診・入院 を した子 どもの母親の精神的対応 の 内容

i.け がが回復するまでの時期の対応 (表 5¥) 46名 の 母 親 が 何 らか の 精 神 的 対 応 を行 っ た が ,そ の 内 容 (複 数 回答 )は ,「 け が は よ くな る こ とを話 した」 が 54%,「 安 心 す る ように話 した」が 43%,「 が んばってい るこ とをほめた」

が 41%で あ つた。

年代 別 にみ た対応 の内容 は,幼 児後期 (25名 ) で は「 けが は よ くな る こ とを話 した」 が多 く (68%),「 安心す る ように話 した」 ,「 ス キ ンシ ッ プをいつ もよ り取 るように した」,「 が んばって い ることをほめた」が 40%以 上 にあった。学童 前期 (15名 )で は「安心す る ように話 した」 ,「 が んば ってい る こ とをほめた」が 40%以 上 にあつ た。学童後期 (6名 )で は「 けが は よ くなるこ とを話 した」,「 安心す る ように話 した」が半数 以上 にあ つた。

回復 までの時期 に精神 的対応 を行 った母親 と 行 わ なか った母親 について ,子 ど もと母親 の背 景 ,事 故発生 の状 況 ,け が の内容 ,生 活上 の影

響 や子 どもの様子 な どとの関連 を分析 した。そ の結果 ,子 どもに骨折が あつた場合 には ,精

的対 応 を行 った母 親 の割合 が 有 意 に高 か った

(カ イ 2乗 検定 ,p<0.05)(表 6)。

‖ .け がが回復 した後の時期の対応

こ の 時 期 に 精 神 的 対 応 を し た 母 親 は17名

(21%),い つ もと変わらず接 した母親は 65名

表 5  受診 。入院をした子 どものけがが回復するまでの母親の精神的対応    (複 数回答

)

項 目

全体 n==46 人数 ¥(%¥)

幼児後期     学童前期     学童後期 n=25    n=15     n=6

けがはよ くなることを話 した 25(54%) 17(68%) 4(27%) 4(67%) 安心するように話 した 20(43%) 11(44%) 6(40%) 3(50%) が んばってい るこ とをほめた 19(41%) 10(40%) 7(47%) 2(33%) スキンシップをいつもより取るようにした 14(30%) 11(44%) 3(20%)

やさしく接するようにした 8(17%) 4(16%) 3(20%) 1(17%) 子 ども自身のせい じゃない と話 した 6(13%) 3(12%) 3(20%)

がんばるようにはげました 6(13%) 4(16%) 1(7%) 1(17%) その他

注意 を促 した ,子 どもの気持 ちに共感 した

,

前 向 きに なれ る ように した

7(15%) 4(16%) 2(13%) 1(17%)

第67巻 第;1号,2008 105

表4 事故直後の母親の精神的対応        (複数回答)

項   目

受診した qども 氏≠V3※

l数(%)

受診しなかった

@子ども

@n=16

@人数(%)

安心するように話した 44(60%) 4(25%)

なぐさめた 38(52%) 9(56%)

スキンシップを取った 23(32%) 6(38%)

不注意な行動を叱った 16(22%) 2(13%)

がんばるようにはげました 10(14%〉 1(6%)

その他 5(7%) 2(13%)

※ 84名中対応した73名

親は50%であった。また,受診の有無別にみる と,受診した84名では46名(55%)が対応して おり1,受診しなかった16名では4名(25%)だ けが対応していた。

 以上の結果から,受診の有無はけがの大きさ,

生活上の影響をある程度反映し,けがが回復す るまでの精神的対応も,受診しなかった16名で は多くの母親が行わなかったことから,以降の 精神的対応の内容の分析は,受診・入院をした 子どもの母親84名について行った。

3.受診・入院をした子どもの母親の精神的対応の  内容

i.けがが回復するまでの時期の対応(表5)

 46名の母親が何らかの精神的対応を行った が,その内容(複数回答)は,「けがはよくな ることを話した」が54%,「安心するように話 した」が43%,「がんばっていることをほめた」

が41%であった。

 年代別にみた対応の内容は,幼児後期(25名)

では「けがはよくなることを話した」が多く

(68%),「安心するように話した」,「スキンシッ プをいつもより取るようにした」,「がんばって いることをほめた」が40%以上にあった。学童 前期(15名〉では「安心するように話した」,「が んばっていることをほめた」が40%以上にあっ た。学童後期(6名)では「けがはよくなるこ とを話した」,「安心するように話した」が半数 以上.にあった。

 回復までの時期に精神的対応を行った母親と 行わなかった母親について,子どもと母親の背 景,事故発生の状況,けがの内容s.生活上の影 響や子どもの様子などとの関連を分析した。そ の結果,子どもに骨折があった場合には,精神 的対応を行った母親の割合が有意に高かった

(カイ2乗検:定,p<0.05)(表6)。

ii.けがが回復した後の時期の対応

 この時期に精神的対応をした母親は17名

(21%).いつもと変わらず接した母親は65名

表5 受診・入院をした子どものけがが回復するまでの母親の精神的対応 (複数回答)

項     目

 全体 氏≠S6 l数(%)

幼児後期   学童前期   学童後期

H=25        n=・15        n;6

けがはよくなることを話した 25(54%) 17(68%) 4(27%) 4(6796)

安心するように話した 20(43%)

111(44 ofo)

6(40%) 3(50%)

がんばっていることをほめた 19(41%) 10(40%) 7(47%) 2(33%)

スキンシップをいつもより取るよう.にした 14(30%) 11(4496) 3(20%) 0 やさしく接するようにした 8(17%) 4(16%) 3(20%) 1(17%)

子ども自身のせいじゃないと話した 6(13%) 3(12%) 3(2096) 0

がんばるように.はげました 6(13%) 4(16%) 1(7%〉 1(17%)

その他

壕モを促した,子どもの気持ちに共感した,

O向きになれるようにした

7(15%) 4(16%) 2(13%) 1(17%)

(5)

表 6  骨折 と母親 の対応 との関連  n=84

小 児 保 健 研 究

表 7  受診 ・入 院 を した子 どもの気持 ちの表 出

n=84

項 目 人数 ¥(%¥) 気持ちに触れない ように した 5(6%)

けがが 回復 す る までの母親の対応

し た しない

骨折 あ った 骨折 なか った

¥(24%¥)

¥(54%¥) カイ 2乗 検定  p<0.05

(79%)で あ った。対応 の内容 (複 数 回答)は ,「 が んば ってい る こ とをほめた」が17名 の うちの8 名 で行 われてお り ,ほ か はいずれ も少数であ っ た。

けが が 回復 す る まで の時期 に精 神 的対 応 を 行 った46名 の うち ,け が の回復後 も対応 した母 親 は13名 (29%)で あ り ,継 続 して対応 した母 親 は少 なか った。

面 .そ のほかの対応

時期 別 。選択式の回答以外 の子 どもへ の対応 につ いて ,13名 が 自由記載 に回答 を記載 した。

この うち 5名 は ,け がの回復 まで 。回復後 とも 特 に対 応 を しなか っ た と回答 した母 親 で あ っ た。記 載 された内容 は,「 自分 が動揺 して子 ど もを不安 に させ ない ように した」,「 受診後の治 療経過 な どの見通 しを話 し安心 させ た」 な どで あ り ,い ず れ も子 どもへ の精神 的対応 になる と 考 え られ る ものであった。

4.受 診 。入院をした子どもの気持ちの表出 (表 7¥) けがが 回復す るまでの時期 に子 どもに気持 ち を表 出 させ た母親 は,「 気 持 ち を言 つて きた時 に話 を聞 くように した」,「 気持 ちを話す ように 促 した」 を合 わせ て 65%で あ った。 また ,け

が 回復 した後 の時期 に気 持 ち を表 出 させ たの は ,合 わせ て 43%の 母親 であ り ,回 復 までの時 期 よ り少 な くなっていた。

けが が 回復 す る までの 時期 に「気 持 ち を話 す よ うに促 した」13名 につ い て ,子 ど もの年 代 ,事 故時 に母親がいたか どうか ,生 活上 の支 障 ,子 どもの様子 な どとの関係 をみたが ,特

傾 向 はみ られ なか った。 また,「 どん な気 持 ち でい るのか触 れ ない ように した」のは 5名 だけ であ ったが ,  この うち 3名 はけがが 回復 した後 に も気持 ちに触 れない ように していた。 3名 と も子 どもには事故の原 因が まった くない と回答

T琴 虐 :言 つ てき た 時に 話を 聞く  41(49%)

¥(76%¥)

¥(46%¥)

け が が 回 復 す る ま で

気持 ちを話す ように促 した 13(16%) 特 に気 持 ち を聞いてい ない 16(19%)

覚 えてい ない 8(10%)

気持 ちに触 れ ない よ うに した 4(5%)

け が が 回 復 し た 後

曇 琴 虐 :層 つて きた時 に言 舌を聞 く  32(390/0) 気持 ちを話す ように促 した 3(4%)

特 に気 持 ちを聞いてい ない 38(46%)

覚 えてい ない 5(6%)

注 )未 記入お よび誤回答があるため ,合 計人数が異 なる

して お り , 1名 は事 故 後 の子 ど もの 変調 と して チ ックが 見 られ , 1名 は足 を骨 折 して 入 院 し

,

1名 は母親 と同乗 した 自転車事故で「 自分が気 をつ ければ防げた」 と母親が回答 していた。

5。 父親の対応の実態と母親の対応との関連 父親が子 どもに行 った対応 について 自由記載 を求めた ところ ,33名 が 回答 を記載 した。その 内容 は ,け が の痛 み をな ぐさめた り ,事 故時の

様 子 につ いて子 どもか ら話 を聞いた り ,や さ し く接 してスキ ンシ ップを多 く取 つた り ,励 ま し

た りした とい うものであ った。 この ように ,父

親 の対 応 も母 親 の行 った対 応 と同様 の内容 で あ った。

子 どもに精神 的対応 を行 った父親 と ,け がが

回復 す るまでの時期 に精神 的対応 を行 った母親 との関連 をみてみ る と,対 応 を行 った父親では

,

母親 も対応 を行 っていた割合が有意 に高か った

(カ イ 2乗 検 定 ,p<0.05)(表 8)。

Ⅳ .考     察

1.子 どもへの精神的対応について

対 応 で多 か ったの は,「 けが は よ くなる こ と を話 した」 ,「 安心 す る ように話 した」 ,「 が んばっ 1 0 6

表 1 6   骨 折 と 母 親 の 対 応 と の 関 連   n ; 8 4 け が が 回 復 す る ま で の 母 親 の 対 応

し た し な い

骨 折 あ っ た       1 9 ( 7 6 % ) 骨 折 な か っ た     2 7 ( 4 6 % )

6   ( 2 4 0 / o ) 3 2   ( 5 4 % )

カ イ 2 乗 検 定   p < 0 . 0 5

( 7 9 % ) で あ っ た 。 対 応 の 内 容 ( 複 数 回 答 ) は , 「 が ん ば っ て い る こ と を ほ め た 」 が 1 7 名 の う ち の 8 名 で 行 わ れ て お り , ほ か は い ず れ も 少 数 で あ っ

た 。

  け が が 回 復 す る ま で の 時 期 に 精 神 的 対 応 を 行 っ た 4 6 名 の う ち , け が の 回 復 後 も 対 応 し た 母 親 は 1 3 名 ( 2 9 % ) で あ り , 継 続 し て 対 応 し た 母 親 は 少 な か っ た 。

而 , そ の ほ か の 対 応

  時 期 別 ・ 選 択 式 の 回 答 以 外 の 子 ど も へ の 対 . 応 に つ い て , 1 3 名 が 自 由 記 載 に 回 答 を 記 載 . し た 。 こ の う ち 5 名 は , け が の 回 復 ま で ・ 回 復 後 と も 特 に 対 応 を し な か っ た と 回 答 し た 母 親 で あ っ

た 。 記 載 さ れ た 内 容 は , 「 自 分 が 動 揺 し て 子 ど も を 不 安 に さ せ な い よ う に し た 」 , 1 「 受 診 後 の 治 療 経 過 な ど の 見 通 し を 話 し 安 心 さ せ た 」 な ど で あ り , い ず れ も 子 ど も へ の 精 神 的 対 応 に な る と 考 え ら れ る も の で あ っ た 。

4 . 受 診 ・ 入 院 を し た 子 ど も の 気 持 ち の 表 出 ( 表 フ )   け が が 回 復 す る ま で の 時 期 に 子 ど も に 気 持 ち

を 表 出 さ せ た 母 親 は , 「 気 持 ち を 言 っ て き た 時 に 話 を 聞 く よ う に し た 」 , 「 気 持 ち を 話 す よ う に 促 し た 」 を 合 わ せ て 6 5 % で あ っ た 。 ま た , け が が 回 復 し た 後 の 時 期 に 気 持 ち を 表 出 さ せ た の は , 合 わ せ て 4 3 % の 母 親 で あ り , 回 復 ま で の 時 期 よ り 少 な く な っ て い た 。

  け が が 回 復 す る ま で の 時 期 に 「 気 持 ち を 話 す よ う に 促 し た 」 1 3 名 に つ い て , 子 ど も の 年 代 , 事 故 時 に 母 親 が い た か ど う か , 生 活 上 の 支 障 , 子 ど も の 様 子 な ど と の 関 係 を み た が , 特 に 傾 向 は み ら れ な か っ た 。 ま た . 「 ど ん な 気 持 ち で い る の か 触 れ な い よ う に し た 」 の は 5 名 だ け で あ っ た が , こ の う ち 3 名 は け が が 回 復 し た 後 に も 気 持 ち に 触 れ な い よ う に し て い た 。 3 名 と も 子 ど も に は 事 故 の 原 因 が ま っ た く な い と 回 答

小 児 保 健 研 究

表 7   受 診 ・ 入 院 を し た 子 ど も の 気 持 ち の 表 出       n :   8 4

項 目 人 数 ( % )

け が が 回 復 す る ま で

気 持 ち に 触 れ な い よ う に し た 5   6 e f o 気 持 ち を 言 ? て き た 時 に 話 を 聞 く

      4 1   ( 4 9   O / o ) よ う に し た

気 持 ち を 話 す よ う に 促 し た 1 3 ( 1 6 0 / o )

特 に 気 持 ち を 聞 い て い な い 1 6 ( 1 9 0 / o )

覚 え て い な い

s l o o

け が が 回

復 し た 後

気 持 ち に 触 れ な い よ う に し た 4 (   5 % )

気 持 ち を 言 っ て き た 時 に 話 を 聞 く

      3 2 ( 3 9 % ) よ う に し た

気 持 ち を 話 す よ う に 促 し た 3 (   4 % )

特 に 気 持 ち を 聞 い て い な い 3 8 ( 4 6 % )

覚 え て い な い 5 (   6 % )

注 ) 未 記 入 お よ び 誤 回 答 が あ る た め , 合 計 人 数 が 異     な る

し て お り , 1 名 は 事 故 後 の 子 ど も の 変 調 と し て チ ッ ク が 見 ら れ , 1 名 は 足 を 骨 折 し て 入 院 し ,

1 名 は 母 親 と 同 乗 し た 自 転 車 事 故 で 「 自 分 が 気 を つ け れ ば 防 げ た 」 と 母 親 が 回 答 し て い た 。

5 . 父 親 の 対 応 の 実 態 と 母 親 の 対 応 と の 関 連   父 親 が 子 ど も に 行 う た 対 応 に つ い て 自 由 記 載

を 求 め た と こ ろ , 3 3 名 が 回 答 を 記 載 し た 。 そ の 内 容 は 、 け が の 痛 み を な ぐ さ め た り , 事 故 時 の 様 子 に つ い て 子 ど も か ら 話 を 聞 い た り , や さ し く 接 し て ス キ ン シ ッ プ を 多 く 取 っ た り . 励 ま し た り し た と い う も の で あ っ た 。 こ の よ う に , 父 親 の 対 応 も 母 親 の 行 っ た 対 応 と 同 様 の 内 容 で

あ っ た 。

  子 ど も に 精 神 的 対 応 を 行 っ た 父 親 と , け が が 回 復 す る ま で の 時 期 に 精 神 的 対 応 を 行 っ た 母 親

と の 関 連 を み て み る と , 対 応 を 行 っ た 父 親 で は , 母 親 も 対 応 を 行 っ て い た 割 合 が 有 意 に 高 か っ た

( カ イ 2 乗 検 定 , p < . 0 . 0 5 ) ( 表 8 > 。 I V . 考

1 . 子 ど も へ の 精 神 的 対 応 に つ い て

対 応 で 多 か っ た の は , 「 け が は よ く な る こ と

を 話 し た 」 。 「 安 心 す る よ う に 話 し た 」 , 「 が ん ば っ

(6)

第67巻   1号 ,2008

表 8  父親 の対応 と母親の対応 との関連

n=84

けがが回復す るまでの母親の対応

し た しない

父親の対応あった 23(70%) 10(30%)

父親 の対 応 なか った 23(45%) 28(55%) カイ 2乗 検定  p<0.05 てい る こ とをほめた」とい うものであった。「け が」 につ いて は ,子 ど もに とって苦痛 であ り

,

幼児後期 か ら学童期 の子 どもが具体 的 に事故 か らの回復 を実感で きる部分 で もある。 また年代 別 の比較 で は ,幼 児 で は他 の年代 よ りも「ス キ ンシ ップ をいつ もよ り取 る よ うに した」 が多 か った。 これ らの こ とか ら ,母 親 は子 どもの発 達段 階 に合 った対応 を していた と言 える。また

,

事故 に よ り恐怖感 や不安感 を もった子 どもに対

して安心 を保 障す る対応や ,が んばってい る こ

とをほめて事故 の経験 を前 向 きに捉 えてい くよ うな対応 が されていた と考 え られ る。

回復 までの時期 に精神 的対応 を行 った母親 と 関連が あ ったの は ,子 どもに骨折が あった こ と であった。骨折 は痛 みが強 く ,回 復 まで に時 間 がかか り ,手 や足 の受傷 で生活行動へ の影響 も あ る とい った特徴 か ら ,精 神 的対応 を必要 とす る よ うな状 況 が子 ど も側 にあ った と考 え られ る。項 目毎 のデー タ数が少 な く ,ほ か には有意 な関連がみ られなか ったが ,事 故 に関す る要 因 で はな く ,前 述 した子 どもの発達 の捉 え方 な ど 母親 の普段 か らの考 え方や対応が ,事 故後 の対

応 に反映 されてい るので はないか とも考 え られ る。

また ,父 親が精神 的対応 を していた場合 には 母 親 も対 応 を して い た割合 が有 意 に高 か った。

対応 を した母親 は父親 の対応 に も関心 を もって 見 てい たための結果 か もしれ ないが ,事 故後 の 子 ど もへ の対 応 にお い て父 親 ・母 親 の協 働 が あ った と考 え られ る。

2.事 故後の子 どもの気持ちの表出について 交通夕1傷 を受 けた幼児・学童 についての調査・

事例報告 で は35,0,子 どもが家族 との分離不安

,

恐怖感 ,失 敗 感 ,罪 意識 な どの精神状態 を示 す

こ と力洋民告 されてい る。村 田は ,学 童 の患児 に

107

対 し体 験 した感 情 を表 出す る機 会 をつ く り ,自

己信 頼 ・ 自尊 感 情 の 回復 を助 け る よ うな精 神 的 支 援 が 必 要 だ と述 べ て い るの。 また幼 児 後期 の 子 ど もにつ い て は ,事 故 経 験 は一 時 的 な混 乱 や 恐怖 に とどま らず ,心 の 中に長時間ネガテ イブ な感情 とな って存 在 し続 け る と述 べ られ て い るつ。幼児 に も体験 した感情 を表 出 させ る よう な対応 も必要 と考 える。

今 回の結 果 で は ,回 復 まで は「気持 ち を言 っ て きた時 に話 を聞 くように した」,「 気持 ち を話 す よ うに促 した」 が 65%あ つ たが ,回 復 後 は

43%に 減 っていた。対象 の うち入 院 を した子 ど もは 5名 であ り ,多 くの子 どもは軽傷 の事故 で あ った と思 われ るが ,受 傷 の大 きさに関係 な く 心 的外 傷 後 ス トレス障害 を発 症 した事 例 の報 告 もあ るの。子 どもの受 けた精 神 的 シ ョックに よってはネガテ イブな感情 を抱 えた ままになっ てい ないか ,長 期 的 に気 にか けてい く必要 もあ る。

また少数ではあるが「 どんな気持 ちでい るの か触 れない ように した」 3名 の母親 の回答 に よ れば ,子 どもに事故 の原 因が な く ,事 故後子 ど もに変調があつた り重傷 であった場合 に ,子

もの気持 ちを気遣 いあえて事故 の こ とに触 れ な い ように した母親 の配慮が うかが える。体験 を 表 出 させ る こ とが援助 にな るか どうか につ いて は ,災 害 を体験 した子 どもの研 究 において も結 論 は出てい ないつ。今 回の結果か ら ,母 親 の思

い も探求 しなが ら ,事 故後 の子 どもの気持 ちの 表 出 につ いて さ らに検討 してい く必要が あ る。

3.事 故後の子 どもへの精神的対応に関する援助に ついて

事故後 の子 どもへ の対応 には ,子 どもの発達

の捉 え方 な ど母親 の普段 か らの考 え方や ,父 親 も含 めた子 どもへ の関わ り方が反映 されてい る ので はないか と考 え られ る。 この こ とか ら ,健

診 や受診 の際 に子 どもの発 達 を適切 に捉 え られ る ような働 きかけ をす ることが ,事 故後 の対応 に も活か される と考 え られ る。

また ,事 故後 に母親が子 どもに行 った対応 や 配慮 した ことを確 認す る ことに よ り ,子 どもの

精神 的回復 に貢献 してい る こ とを伝 え ,子 ども

の支 え となる役割が発揮 で きる ように援助 した 第 6 7 巻   第 1 号 , 2 0 0 8

表 8   父 親 の 対 応 と 母 親 の 対 応 と の 関 連 n = 8 4

け が が 回 復 す る ま で の 母 親 の 対 応

し た し な い

父 親 の 対 応 あ っ た 2 3   ( 7 e % )

1 0   3 0 0

父 親 の 対 応 な か っ た     2 3 ( 4 5 % )

2 8   5 5 0 o

カ イ 2 乗 検 定   p < 0 . 0 5

て い る こ と を ほ め た 」 と い う も の で あ っ た 。 「 け が 」 に つ い て は , 子 ど も に と っ て 苦 痛 で あ り , 幼 児 後 期 か ら 学 童 期 の 子 ど も が 具 体 的 に 事 故 か ら の 回 復 を 実 感 で き る 部 分 で も あ る 。 ま た 年 代 別 の 比 較 で は , 幼 児 で は 他 の 年 代 よ り も 「 ス キ ン シ ッ プ を い つ も よ り 取 る よ う に し た 」 が 多 か っ た 。 こ れ ら の こ と か ら , 母 親 は 子 ど も の 発 達 段 階 に 合 っ た 対 応 を し て い た と 言 え る 。 ま た , 事 故 に よ り 恐 怖 感 や 不 安 感 を も っ た 子 ど も に 対 し て 安 心 を 保 障 す る 対 応 や , が ん ば っ て い る こ と を ほ め て 事 故 の 経 験 を 前 向 き に 捉 え て い く よ う な 対 応 が さ れ て い た と 考 え ら れ る 。

  回 復 ま で の 時 期 に 精 神 的 対 応 を 行 っ た 母 親 と 関 連 が あ っ た の は , 子 ど も に 骨 折 が あ っ た こ と で あ っ た 。 骨 折 は 痛 み が 強 く , 回 復 ま で に 時 間 が か か り , 手 や 足 の 受 傷 で 生 活 行 動 へ の 影 響 も あ る と い っ た 特 徴 か ら , 精 神 的 対 応 を 必 要 と す る よ う な 状 況 が 子 ど も 側 に あ っ た と 考 え ら れ る 。 項 目 毎 の デ ー タ 数 が 少 な く , ほ か に は 有 意 な 関 連 が み ら れ な か っ た が , 事 故 に 関 す る 要 因 で は な く , 前 述 し た 子 ど も の 発 達 の 捉 え 方 な ど 母 親 の 普 段 か ら の 考 え 方 や 対 応 が , 事 故 後 の 対 応 に 反 映 さ れ て い る の で は な い か と も 考 え ら れ

る 。

  ま た , 父 親 が 精 神 的 対 応 を し て い た 場 合 に は 母 親 も 対 応 を し て い た 割 合 が 有 意 に 高 か っ た 。 対 応 を し た 母 親 は 父 親 の 対 応 に も 関 心 を も っ て 見 て い た た め の 結 果 か も し れ な い が , 事 故 後 の 子 ど も へ の 対 応 に お い て 父 親 ・ 母 親 の 協 働 が あ っ た と 考 え ら れ る 。

2 , 事 故 後 の 子 ど も の 気 持 ち の 表 出 に つ い て

  交 通 外 傷 を 受 け た 幼 児 ・ 学 童 に つ い て の 調 査 ・ 事 例 報 告 で は 3 ・ 5 ・ 6 ) , 子 ど も が 家 族 と の 分 離 不 安 ,

恐 怖 感 , 失 敗 感 罪 意 識 な ど の 精 神 状 態 を 示 す こ と が 報 告 さ れ て い る 。 村 田 は , 学 童 の 患 児 に

1 0 7

対 し 体 験 : し た 感 情 を 表 出 す る 機 会 を つ く り , 自 己 信 頼 ・ 自 尊 感 情 の 回 復 を 助 け る よ う な 精 神 的 支 援 が 必 要 だ と 述 べ て い る 6 ) 。 ま た 幼 児 後 期 の 子 ど も に つ い て は , 事 故 経 験 は 一 時 的 な 混 乱 や 恐 怖 に と ど ま ら ず , 心 の 中 に 長 時 間 ネ ガ テ ィ ブ な 感 情 と な っ て 存 在 し 続 け る と 述 べ ら れ て い る ’ ) 。 幼 児 に も 体 験 し た 感 情 を 表 出 さ せ る よ う な 対 応 も 必 要 と 考 え る 。

  今 回 の 結 果 で は , 回 復 ま で は 「 気 持 ち を 言 っ て き た 時 に 話 を 聞 く よ う に し た 」 , 「 気 持 ち を 話 す よ う に 促 し た 」 が 6 5 % あ っ た が , 回 復 後 は 4 3 % に 減 っ て い た 。 対 象 の う ち 入 院 を し た 子 ど

も は 5 名 で あ り , 多 く の 子 ど も は 軽 傷 の 事 故 で あ っ た と 思 わ れ る が , 受 傷 の 大 き さ に 関 係 な く 心 的 外 傷 後 ス ト レ ス 障 害 を 発 症 し た 事 例 の 報 告 も あ る 3 ) 。 子 ど も の 受 け た 精 神 的 シ ョ ッ ク に

よ っ て は ネ ガ テ ィ ブ な 感 情 を 抱 え た ま ま に な っ て い な い か , 長 期 的 に 気 に か け て い く 必 要 も あ

る 。

  ま た 少 数 で は あ る が 「 ど ん な 気 持 ち で い る の か 触 れ な い よ う に し た 」 3 名 の 母 親 の 回 答 に よ れ ば 子 ど も に 事 故 の 原 因 が な く , 事 故 後 子 ど

も に 変 調 が あ っ た り 重 傷 で あ っ た 場 合 に , 子 ど も の 気 持 ち を 気 遣 い あ え て 事 故 の こ と に 触 れ な い よ う に し た 母 親 の 配 慮 が う か が え る 。 体 験 を 表 出 さ せ る こ と が 援 : 助 に な る か ど う か に つ い て は , 災 害 を 体 験 し た 子 ど も の 研 究 に お い て も 結 論 は 出 て い な い 7 ) 。 今 回 の 結 果 か ら , 母 親 の 思 い も 探 求 し な が ら , 事 故 後 の 子 ど も の 気 持 ち の 表 出 に つ い て さ ら に 検 討 し て い く 必 要 が あ る 。

3 . 事 故 後 の 子 ど も へ の 精 神 的 対 応 に 関 す る 援 助 に   つ い て

  事 故 後 の 子 ど も へ の 対 応 に は , 子 ど も の 発 達 の 捉 え 方 な ど 母 親 の 普 段 か ら の 考 え 方 や , 父 親

も 含 め た 子 ど も へ の 関 わ り 方 が 反 映 さ れ て い る の で は な い か と 考 え ら れ る 。 こ の こ と か ら , 健 診 や 受 診 の 際 に 子 ど も の 発 達 を 適 切 に 捉 え ら れ る よ う な 働 き か け を す る こ と が , 事 故 後 の 対 応 に も 活 か さ れ る と 考 え ら れ る 。

  ま た , 事 故 後 に 母 親 が 子 ど も に 行 っ た 対 応 や

配 慮 し た こ と を 確 認 す る こ と に よ り , 子 ど も の

精 神 的 回 復 に 貢 献 し て い る こ と を 伝 え , 子 ど も

の 支 え と な る 役 割 が 発 揮 で き る よ う に 援 助 し た

(7)

108

い と考 え る。

V.お わ り に

事 故 後 の子 ど もへ の精 神 的対 応 と気 持 ちの表 出 につ い て ,今 回 の調 査 で は明確 にで きなか っ た部 分 につ い て今 後検 討 を重 ね ,事 故 の経 験 が 子 ど もに辛 い だ けの経験 とな らない よ うな援 助 を考 えてい きた い。

謝 辞

本調査 にご協力いただ きました対象者の皆様 ,2

医療施設の関係者の皆様に心 よりお礼 申 し上げます。

文     献

1)井 上玲子 .事 故 を負 った子 どもと保護者への心 理的支援 .小 児看護  2006;29(3):297‑302.

2)橋 口有紀 ,原 田由美子 .交 通外傷 を受けた小児 患 者 の 家 族 ケ ア .Emergency nursing 2003;

16 (12): 1141‑1147.

3)奥 山員紀子 ,山 下   淳 ,成 田有里 ,他 .交 通事 故 に よる小児 の外傷後 ス トレス障害 ¥(PTSD¥).

埼 玉小 児 医療 セ ンター医学誌  1999;16(2):

122‑128.

4)田 中哲郎 .わ が国の子 どもの事故の現状 .小 児 看護 2CX16:29(3),278‑284.

5)田 中麻奈帆 ,野 村里恵 ,宮 本   泉 ,他 .交 通外 傷の児 と家族への対応 .こ どもケア  2006;1(4):

56‑61.

小 児 保 健 研 究

6)村 田恵 子 .交 通外 傷 を受 けた学童 のス トレス体 験 と精神状 態 .神 戸 大 学 医学 部保健 学科紀 要 1994; 10:49‑55

7)筒 井 真 優 美 .ス トレス 反応 と′ さ的 外 傷 後 ス ト レス 障 害 を呈 して い る子 ど も と家 族 の 看 護

.

2001;24(7):853‑862.

〔 Summary〕

The purpose of this study was to describe the mental care of mothers fOr their children(3‑12y) after the children's unexpected accidents. The ques―

tionnaire method was conducted with 100 mothers.

R/1any mothers cared to their children by  telling thern that they will get better soon",  telling them not to worry", and  praising their perseverance".

When the children had broken bones, the percent―

age of lnothers who did mental care was signincant̲

ly higho When fathers were involved in the mental care, the percentage of mothers who were also involved was signincantly high.

Sixty nve percent of the mOthers had the children express their feelings after the accidents. But the percentage went down to 43% after the children's recovery.

[Key words]

unexpected accident, mother, preschool children

,

elementary school children, mental care 108

いと考える。

V.おわりに

 事故後の子どもへの精神的対応と気持ちの表 出について,今回の調査では明確にできなかっ た部分について今後検討を重ね,事故の経験が 子どもに辛いだけの経験とならないような援助

を考えていきたい。

謝 辞

 本調査にご協力いただきました対象者の皆様2 医療施設の関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。

        文   献

1)井上玲子.事故を負った子どもと保護者への心  理的支援.小児看護 2006:29(3):297-302.

2)橋口有紀.原田由美子.交通外傷を受けた小児  患者の家:族ケア,Emergency nursing 20Q3;

 16 (12) : 1141-1147,

3)奥山眞紀子,山下 淳,成田有里,他、交通事  故による小児の外傷後ストレス障害(PTSD),

 埼玉小児医療センター医学誌 1999:16(2):

 122-1gg.

4)田中哲郎。わが国の子どもの事故の現状.小児  看護 2006;291(3),278-284.

5)田中麻奈帆,野村里恵,宮本 泉.他.交通外  傷の児と家族への対応こどもケア 2006:1(4):

 56fl .

小児保健研究

6)村田恵子.交通外傷を受けた学童のストレス体  験と精神状態,神戸大学医学部保健学科紀要

 1994 ; 10 : 49-55.

7)筒井真優美.ストレス反応と心的外傷後スト  レス障害を呈している子どもと家族の看護

 2001 ; 24 (7) : as3-862,

(Summary)

 The pu/rpose of this study was to describe the mental care of mothers for their children (3-12 y)

after the children’s unexpected accidents. The ques-

tionnaire method was conducted with 100 mothers .・

 Many mothers eared to their children by “telling them that they wM get better soon” , ‘’telling them

not to worrジ,and“praising their persevera11ce”.

When the children had broken bones, the percent-

age of mothers who did mental care was significant-

ly high. When fathers were involved in the mental care, the percentage of mothers who were also involved was significantly high/ .

 Sixty five percent of the mothers hadi the children express their feelings after the acciden/ts, But the percentage went down to 43 % after the children’s recovery ,

(Key words)

umxpected accident, mother, presohool children,

elementary school children, mental care

表 6  骨折 と母親 の対応 との関連  n=84 小 児 保 健 研 究表7  受診 ・入 院 を した子 どもの気持 ちの表 出 n=84 項 目 人数 ¥(%¥) 気持ちに触れない ように した 5(6%)けがが 回復 す る までの母親の対応し たしない 骨折 あ った 骨折 なか った ¥(24%¥) ¥(54%¥) カイ 2乗 検定  p&lt;0.05 (79%)で あ った。対応 の内容 (複 数 回答)は ,「 が んば ってい る こ とをほめた」が17名 の うちの8 名 で行 われ

参照

関連したドキュメント

[Publications] Masaaki Tsuchiya: &#34;A Volterra type inregral equation related to the boundary value problem for diffusion equations&#34;

pairwise nonisomorphic affine designs A&#34; having the parameters ofAG(d, q) such that AutA&#34; = G and such that the incidence structure induced by the removal of a suitable pair

Extended cubical sets (with connections and interchanges) are presheaves on a ground category, the extended cubical site K, corresponding to the (augmented) simplicial site,

本学級の児童は,89%の児童が「外国 語活動が好きだ」と回答しており,多く

[r]

Rumsey, Jr, &#34;Alternating sign matrices and descending plane partitions,&#34; J. Rumsey, Jr, &#34;Self-complementary totally symmetric plane

児童について一緒に考えることが解決への糸口 になるのではないか。④保護者への対応も難し

the materials imported from Japan into a beneficiary country and used there in the production of goods to be exported to Japan later: (&#34;Donor-country content