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アレルギー予防に成功した国立成育医療研究センターの事例 5

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Academic year: 2021

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S5-1

アレルギー予防に成功した国立成育医療研究センターの事例

山本 貴和子

国立成育医療研究センター・アレルギーセンター

 国立成育医療研究センターからの研究から明らかとなったアレルギー発症予防のポイントは以下の 通りである

 ・乳児期早期のアトピー性皮膚炎は食物アレルギーの発症リスクとなる

 ・出生後からハイリスク児に保湿剤を塗布するとアトピー性皮膚炎の発症を有意に抑制する

 ・ 生後5-6か月からアトピー性皮膚炎乳児に対して少量加熱鶏卵を湿疹のコントロールがよい状態で 開始すると鶏卵アレルギー発症を有意に抑制する

 近年、アレルゲ二重曝露仮説が提唱されており、湿疹があり皮膚バリア機能が低下した皮膚からア レルゲンが侵入するとアレルギーを増悪する傾向になる一方、経口からアレルゲンを摂取するとアレ ルギーが抑制することが注目されている。アトピー性皮膚炎発症予防研究として、アトピー性皮膚炎 発症のハイリスク児を対象に出生後から保湿剤を連日塗布することによりアトピー性皮膚炎の発症が 抑制できることを明らかにした(J Allergy Clin Immunol. 2014 Oct;134(4):824-830)。しかし、全例 のアトピー性皮膚炎発症予防に成功したわけではない。アトピー性皮膚炎は食物アレルギーの発症リ ス ク の 大 き な 要 因 で あ る こ と が 成 育 コ ホ ー ト 研 究 よ り 明 ら か と な り(J Dermatol Sci. 2016 Nov;84(2):144-148)、アトピー性皮膚炎児を対象として食物アレルギーの発症を予防する方法を開発 する必要があり、現在、アトピー性皮膚炎乳児に対する早期積極的介入による食物アレルギー予防効 果を検証するランダム化比較試験(PACI Study)を実施している(Clin Transl Allergy. 2018 Nov 23;8:47)。PETIT Studyでは、鶏卵アレルギー発症予防としてアトピー性皮膚炎乳児を対象に皮膚症状 をよくした状態で、生後5-6か月から加熱の少量鶏卵を摂取することにより生後12か月時の鶏卵アレ ルギー発症を有意に予防することができることを示した(Lancet. 2017 Jan 21;389(10066):276- 286)。

シンポジウム

5 座長:

大矢…幸弘

(国立成育医療研究センター・アレルギーセンター)

… 山本…貴和子

(国立成育医療研究センター・アレルギーセンター)

研究や活動を通してアレルギー予防に成功した事例の紹介

シンポジウム

102 The 66th Annual Meeting of the Japanese Society of Child Health Presented by Medical*Online

参照

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