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MLPA 法を用いたファブリー病ヘテロ接合の遺伝子診断

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Academic year: 2022

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)

分担研究年度終了報告書

MLPA 法を用いたファブリー病ヘテロ接合の遺伝子診断   

分担研究者:大橋  十也(東京慈恵会医科大学遺伝子治療研究部教授)

研究要旨 

ファブリー病(FD)は X 染色体連鎖性のライソゾーム病でありその原因遺伝子はαガラク トシダーゼ(GLA)である。よって正常アレルを一つ持つ女性ヘテロ接合患者ではPCR法を 用いたGLA遺伝子解析は難解となる。今回GLA遺伝子に大きな欠損を持つFD家系の遺 伝子解析をMLPA法を用いて行なった所、女性ヘテロ接合の確定診断に至った。MLPA法 はGLA遺伝子に欠損を持つヘテロ接合の診断に有用である。

        研究協力者

樋口  孝

東京慈恵会医科大学  助教

A.  研究目的 

GLA遺伝子はX染色体上に存在する正常ア レルを一つ持つ女性ヘテロ接合のPCR法を用 いた遺伝子解析は困難である。そこでGLA遺 伝子のexonに欠損を持つFD家系の女性ヘテ ロ接合の遺伝子解析をMLPA法を用いて行っ た。

B.研究方法 

FD家系のgDNAを採取した後、MLPA法に よる遺伝子解析を行った。患者検体:FD男性患 者1 名、症候性女性ヘテロ接合1 名、無症状 未診断女性3名、男性及び女性対照群各3名

(倫理面への配慮)

患者検体の採取・解析は慈恵大学の倫理委員会 で審査・承認された後行った。

C. 研究結果 

MLPA法による解析の結果、FD男性患者で はGLA遺伝子exon2-5のシグナルが検出でき なかった。症候性女性ヘテロ接合ではexon2-5 のピーク面積が対症女性群の半分であった。無 症状未診断女性の内、2名は症候性女性ヘテロ 接合と同様のシグナルであり、1名は対象女性

群と同様のシグナルであった。FD男性患者 gDNAを用いたGLS遺伝子解析の結果、

exon2-5の欠損変異を有していた。 

  D.考察 

  MLPA法を用いた解析結果により、FD男性 患者は exon2-5 の欠損変異を持つ事が疑われ た為、本患者のgDNAを用いてGLA遺伝子解 析を行った所intron1 途中-exon5 途中までの 約 5.5Kb.p.の大きな欠損変異が見つかった。

症候性女性ヘテロ接合では exon2-5 のピーク 面積が対症女性群の半分になっていた事から、

変異GLA遺伝子のヘテロ接合という診断に至 った。更に無症状女性患者の内、2名は同exon に変異を持つヘテロ接合、1名は遺伝子変異無 しの診断となった。

E. 結論 

  MLPA 法は欠損変異を持つ FD 病女性ヘテ ロ接合の診断に有用である。

F. 研究発表  1. 論文発表 

なし

2. 学会発表 

1) ポスター発表・MLPA method is useful tool for genetic diagnosis of female

(2)

Fabry disease with deletion mutation(第 3 回アジア先天代謝異常学会/2013 年 11 月/舞浜/P86)

G. 知的財産権の出願・登録状況  1.特許取得 

なし

2.実用新案登録  なし

3.その他    なし

参照

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