学会印象記 パペットセラピー学会第7回大会を開催 して : パペットを介入して生まれるものとは
著者 近喰 ふじ子
雑誌名 東京家政大学附属臨床相談センター紀要
巻 14
ページ 59‑60
発行年 2014‑03
出版者 東京家政大学附属臨床相談センター
URL http://id.nii.ac.jp/1653/00010087/
東京家政大学附属 臨床相談センター紀要 第14集
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学会印象記
パペットセラピー学会第 7 回大会を開催して ~パペットを介入して生まれるものとは~
近喰 ふじ子
平成
25
年11
月17
日(日)に板橋校舎(大学16
号館)で開催した。パペットセラピー学会 を開催する事になるとは思ってもみなかった ので戸惑いもありました。平成24
年に大学院 を卒業した山内麻衣が修士論文をおこなうに あたり、勉強のため、東京で開催されたパペッ トセラピー学会に参加したことがきっかけだ ったと記憶しております。実際、山内麻衣はパ ペットセラピー学会に入会し、パペット操作を 学びに行っていたのだから・・・。それは、さ ておき、今回のパペットセラピー学会第7
回大 会の話に戻しましょう。 1学会事務局からは「会長講演をお願いします」
と依頼され、やらないつもりでいたのだがしぶ しぶお引き受けをした。そこで、「遊びという 面からのパペットの働きの「場」を考えるとい う内容で講演を行う事にやっと決められた(写 真
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。筆者がコラージュ療法の「合同法」を 開発することになった記念すべき懐かしい症 例、防衛の強い喘息児から話しをすすめること にした。いくら記念すべきといってもこの症例 を選んだのは、コラージュ制作をおこなう前に 無意識にパペットを使用していたからである。それを見い出したのであった。患児は筆者が操 作したパペットを嫌がったが、その後に彼はち ぎり絵、描画を制作し、それらの表現された象
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東京家政大学人文学部心理カウンセリング学科
徴的な意味を説いていった。患児の制作したコ ラージュ作品はなかなかお目にかかれない作 品であり、そのためか、会場から驚嘆の声が聴 かれていた。感動を与えた症例であったと実感 した。その後、忘れもしない
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月中旬、腰椎ヘ ルニアの痛みを抱えながら青森県八戸(仲居林 保育園付属学童クラブ)までパペットの実験に 一人で向かった。その結果を述べ、パペットの 効用について触れた。さらに、筆者は「コラー ジュ制作とことば」に興味と関心があるので、パペットにおいても「ことば」に焦点をしぼっ て話しをした。実際、筆者の想像していた「こ とば」の実感がえられ、コラージュもパペット も介入するものとしては同じなのだと認識を 得たのであった。早口の私としては、1時間は あっという間に過ぎてしまった。
午後からは明治大学の弘中正美教授の「プレ イセラピーで生まれる共感性」の教育講演が始 まった(写真
2)。弘中先生と出会ってから四
分の一世紀が経った事に気がついた。その昔、勉強会で出会い、お酒を飲み交わした事も思い 出した。筆者も若かったし、弘中先生も若かっ た。講演では口を尖らし、独特の話し方に懐か しさを覚えながら、箱庭の事例を交え、遊びの 神髄を語っていただいた。筆者の共感性と弘中 先生の共感性、それぞれの違いはあったが、筆 者はコラージュから得られる共感性を話し、弘 中先生の方は言葉として表現されない共感性
パペットセラピー学会第7回大会を開催して~パペットを介入して生まれるものとは~
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を語っていたのではなかったのかと思った。弘 中先生ありがとうございました。
さて、シンポジウムではコラージュ仲間であ った下山寿子先生。当時は大学院博士課程在学 中であった。今では結婚され、高崎商科大学の 教授になられていた。円熟した語り口に大人の 成長を実感しました。私の我儘な願いを聞いて いただき、ありがとうございました。
懇親会は音楽と学会最中の写真を流し、参加 者がそれぞれの思いをかみしめてもらえるよ うに工夫を凝らしたつもりでした。副大会長の
兼重靖典先生にもお礼を述べたいと思います。
今、無事に終えられたことにホットし、久しぶ りにお会いできた方、お世話になった方など、
私のこの“こころ”の中に残り、温かい思いを 思い返す度に笑顔に包まれる日々となった事 を伝えておきます。お手伝いをしていただいた ゼミ学生(梅原 碧、近藤麻未、庭瀬文香、鷹 野菜々絵)にお礼を述べると共に、理事の先生 方にもお世話になりました。パペットセラピー 学会のます々の御発展を祈念しつつ・・・。
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