中間試験に関して
試験問題(答え,配点,配点基準を含む)はホームページに掲載しました。
平均点は76点(100点満点)
あまりできていなかった問題:
e
0A
d
のキャパシターが3つ直列になっていると してe
0A
と答えた人が多かった。3d
このキャパシターは面積が
3 A
のキャパシターが 三つ折りになっているだけです。よって容量は
3 e
0A
です。d
①
Q & A ②
Q
: 再試はありますか?A
: 中間試験の再試はありません。Q
: 期末に中間の範囲はでますか?A
: 主に中間試験以降の範囲から出しますが、少しは出ます。去年の期末試験を参 考にして下さい。Q
:答案の開示は行われますか?A
: はい。居室まで来てくれれば見れます。Q
: 中間試験の点数は、どのように通知する予定ですか?A
: この授業の後でも、居室に来てくれても教えます。学籍番号のメールでも回答しま す。Q
: レポートはword
で書いた方がいいですか。手書きの方がいいですか。何文字程 度ですか。A
:word
でも手書きでも、どちらでもよいです。どっちが良いということもありません。文字数も制限ありません。短くても長くてもよいです。
Q
: レポートは複数人で同じことを一緒にしてもいいんですか?A
: 複数人でやることに意味があれば、よいですよ。Q
: 中間試験の右図の問題がわからなかったので教えてほしい。
A
: ①まず電流がどのように流れるかを 考えます。右図の矢印の向き②青色の線で囲んだ3つの抵抗は
直列ですので、
20W
の一個の抵抗と等価。③
a
点に左から流れ込む電流は、右と下に枝分かれします。つまり、
紫の線で囲んだ2つの抵抗は並列で、
10 W
の一個の抵抗と等価です。④青色の線で囲んだ3つの抵抗は
直列ですので、
20W
の一個の抵抗と等価。⑤
c
点に左から流れ込む電流は、右と下に枝分かれします。つまり、
2つの
20W
の抵抗は並列で10W
の一個の抵抗と等価です。⑥ 残った
10W, 10W, 8W
の抵抗は直列 なので10W + 10W + 8W = 28 W
20 W
10 W
③
④
Q
: 球状の磁石でもどこかがN
極とS
極になるのですか?A
: 右の図は、磁石のお店から拝借した図です。磁石は、小さな磁石の集まりです。一般的な 磁石その向きがすべて同じ向きですので、
右図のようになります。球状の磁石を使った 面白い実験を見せます。解説は電磁誘導を 勉強した後でします。
Q
: 薬学分野の中に物理学はありますか?A
: 数学や物理学は薬学を含む自然科学の土台となる学問です。薬学や化学を深く 理解するためには物理学を学んでおくことは重要です。この授業でも塩(塩化ナトリ ウム)は、水には溶けるがベンゼンには溶けない理由を説明しましたね。Q
: 過冷却された水が衝撃によって一気に凍るのを見てみたいです。A
: これも、少し上の質問に通じる話です。なぜ、そうなるのかを、より根本的な原理 に立ち返って考えるとき、それは物理の問題であることが多いです。ではまず、動画 を見てみましょう。「氷点下の三ツ矢サイダー」というのがあるみたいですね。水が凍 るとき、必ず小さい氷の結晶の状態を通過しなければなりませんが、この小さい結晶 は不安定ですぐ壊れて水に戻ってしまいます。なぜ小さい氷は不安定なのかは、表 面エネルギー等が関係する難しい話です。突沸等も同様です。円電流 I (半径 R )の中心軸上の点の磁場①
p/2 - a
a
(ソレノイドの磁場を計算する下準備)
⑳
問題:右の図のような円電流
I
の微小部分Ds
が 図の点P
につくる磁場DB
の大きさを求めよ。図中の記号を用いてよい。
ビオ ‐ サバールの法則
D B =
sin q = 1 , r = (R
2+x
2)
1/2m
0I D s sin q
4pr
2D B = m
0IDs
4p (R
2+x
2)
円電流 I (半径 R )の中心軸上の点の磁場②
D B = m
0IDs 4p (R
2+x
2)
問題:中心軸方向成分:
DBcos a
を求めよ。図中の記号を用いてよい。
p/2 - a
a DB
の中心軸に垂直な成分は打ち消し合うので、中心軸方向成分だけ考える。
㉑
cos a = R (R
2+x
2)
1/2DBcos a = m
0IRDs
4p (R
2+x
2)
3/2円電流 I (半径 R )の中心軸上の点の磁場③
中心軸方向成分:
DBcos a =
p/2 - a m
0IRDs 4p (R
2+x
2)
3/2a
問題:円電流I
が点P
につくる磁場B
の大きさを求めよ。B = S(DB cos a ) = SDs, SDs = 2pR m
0IR
4p (R
2+x
2)
3/2B = m
0IR
22 (R
2+x
2)
3/2問題:
x = 0
のときのB
を求めよ。B = m
0I 2R
㉒
=円電流のつくる磁場⑱
長いソレノイドを流れる電流が作る磁場
ソレノイド
ソレノイドコイル :絶縁した導線を密に円筒状に巻いたもの ソレノイドに電流を流したときに生じる磁場=多数の円電流の重ね合わせ
ソレノイドの外部に生じる磁場は、棒磁石の外部の磁場に似ている。
(理由は後で説明する)。
㉓
電気パンの実験
ジュール熱でパン(ホットケーキ)をつくる
ステンレスの電極
牛乳パックの下の部分 ステンレスの電極を
コンセント(
100 V
)に接続 回路図ここに生地 を入れる。
スタート時刻: 電流: 電力:
終了時刻: 電流: 電力:
問題:消費した電力量:
~
A
パン生地
(抵抗に相当)
交流電源
電流計
交流は21章 今は直流と 考えて下さい。
㉔
十分に長いソレノイドの磁場
① ソレノイドの内部の磁場は、どこでもソレノイドの軸に平行で
B = m
0nI
② ソレノイドの外部の磁場は、どこでも
0
n
:1 m
あたりの巻き数、 後でアンペールの法則を用いて補足右 手
例5:長さ
30 cm ,
全巻き数300
の中空のソレノイドに2.0 A
の電流が流れている。コ イルの内部に生じる磁場の強さを求めよ。ただし、コイルの半径は30 cm
に比べて十 分に小さく、問題にしている磁場はコイルの端でなく中央付近の磁場とする。n = = 1000 300
0.3 B = m
0nI = 4p
×10
-7×1000
×2 ≒ 2.5
×10
-3T
⑤
十分に長い 両端から十分に遠ければ右ネジ
ソレノイドの内部の磁場 B = m 0 nI の証明①
ソレノイドは、非常に多くの円電流の集まりとみなせる。
よって、先ほど⑳~㉒で求めた円電流の中心軸上の点の磁場の式が使える。
問題:上の図のようにソレノイドの中心軸に
x
軸をとる。点
P
から距離x
とx+Dx
の間の微小部分には何個の円電流が存在するか? 個 その微小部分にある円電流が点P
につくる磁場の大きさを求めよ。単位長さあたりの巻き数:
n
ソレノイドに流れている電流:I
1
巻き:B = m
0IR
22 (R
2+x
2)
3/2⑥
nDx
巻き:DB = m
0IR
2nDx 2 (R
2+x
2)
3/2x + Dx
nDx
↑
Dx
は無視してよいソレノイドの内部の磁場 B = m 0 nI の証明②
問題:無限に長いソレノイドの場合、点
P
の磁場B
の大きさを求めよ。単位長さあたりの巻き数:
n
ソレノイドに流れている電流:I
⑦
nDx
巻き:DB = m
0IR
2nDx 2 (R
2+x
2)
3/2ヒント:
∫ dx = + C (x
2+a
2)
3/2x
a
2(x
2+a
2)
1/2∫ m0IR 2
2n ∫ (R
2+x dx
2)
3/2
[ ] R2(x
2+R x
2)
1/2
( 1 - ) R
2- 1 R
2+ ∞
-∞
m
0IR
2n dx 2 (R
2+x
2)
3/2B = =
+ ∞
-∞
+ ∞
-∞
B = m
0IR
2n 2
2 R
2B = m
0nI
x + Dx
Q
:Dx
は何で消えたのですか?A
:dx
になっています。非常に長いソレノイドの端の断面(円)の中心の磁場の強さが
B =
である ことを示せ。m
0nI 2
長いソレノイドの内部を物質で満たした場合
ソレノイドに電流を流すと電磁石になる。ソレノイドに鉄心を入れると 鉄が磁化して電磁石の内外の磁場
B
ははるかに強くなる。長いソレノイド内部の磁場が空心の場合の
m
r倍になる場合、m
rをその物質の 比透磁率 というソレノイドの内部の磁場:
B = m
rm
0nI
(m
r:物質の比透磁率)⑧
ココ中央付近の磁場の半分は右側のコイルが、残りの半分を左側のコイルがつくる。
端は一方しかコイルが存在しないので、磁場の強さは中央の半分となる。
⑦の積分を-
∞
から+∞
でなく、-∞
から0
まで積分した場合に相当 または、0
~+∞
実験:ソレノイドを流れる電流のつくる磁場の測定
⑨
ソレノイド(ばね)179
巻, 1.15 m
テスラメータのセンサーを差し込む穴A
B
単三電池8本 起電力
V
電流計
1 m あたりの巻き数 n は
回路を流れる電流は A
その時の電池の電圧は V 電池の内部抵抗は
全部で W 、一本あたり W
ソレノイドの中心付近の内部の磁場 B の強さを 計算せよ。ソレノイドは十分に長いとしてよい。
T テスラメーターをゼロ点補正し(地磁気等を差し 引いて) A,B の部分の磁場の強さを測定
A : T , B: T
179/1.15 ≒ 156
1.85 m
0nI = 4p
×10
-7×156
×1.85 = 3.62
×10
-43.5
×10
-41.6
×10
-412.5
9.5
1.62 0.20
テスラメーター(磁場 B の大きさを測定する装置)
磁場(磁束密度)
B
の単位がテスラ なので、テスラメーターという。後で説明するホール効果を用いたセンサー
⑩
ミリテスラ
磁場の 向きが 逆になる と
S
今の値を 固定
試料の磁石
測定値の
393 mT
はかなり大きな値なので 試料はたぶんネオジム 磁石、一般的な
フェライト磁石はこの
1/10
程度。ちなみに地磁気は
0.05 mT
非常に長いソレノイドの端の断面(円)の中心の磁場の強さは
B = m
0nI
である。2
⑪
問題:非常に長いソレノイドの端の短い部分を下の図のように曲げた。その端の断面
(円)の中心(矢印の場所)の磁場の強さは
B = m
0nI
か?2
答:
Yes No
赤色の端の部分を曲げても、青色の直線部分のソレノイドの電流が 作る磁場は影響されない。ビオサバールの法則のとおり。
(赤色の部分が青色の直線部分が作る磁場を変えることはできない。)
注意:ソレノイドに鉄心を入れた場合は、鉄心に大きく影響される。
m
0I
∫ B
tds = ∫ ds = ∫ ds 2pd =
×2pd = m
0I
アンペールの法則 p248
磁場
B
電流
I
B
t= B = m
0I 2pd
閉曲線C:長さ
2pd D s
B
t を閉曲線Cに沿って
1
周積分するとtangent
:接線磁場
B
の閉曲線Cの 接線方向成分B
t は、d
m
0I 2pd
C C C
m
0I 2pd
= ∫ B
C ・ds = m
0I
任意の閉曲線Cを 電流
I
が貫いている 電流I
D
sマクスウェル方程式の一部
アンペール
の法則
右ネジの進む向き:電流の向き 右ネジの回る向き:積分の向き
どんな形でも 複数の電流でも
(合計が
I
)∫ B
C tds = m
0I
積分経路B B
t⑫
アンペールの法則の応用例
(例題1p249
)問題:無限に長い空心のソレノイドを流れる電流
I
のつくる磁場B
は であることを示せ。B = m
0nI
(ソレノイドの内部)B = 0
(ソレノイドの外部)無限に長いソレノイドの中心軸上(
PQ
を含む)の磁場の強さは、ビオ
‐
サバールの法則より、B = m
0nI
と計算できた。ソレノイドの中心軸上に1辺
PQ
がのっている長方形PQRS
を考える。長方形
PQRS
にアンペールの法則を適用すると、長方形を貫く電流は
0
なので、∫ B
C tds = 0
QR, SP
上では、B
t= 0
なので∫
P→QB
tds + ∫
R→SB
tds = 0 m
0nI
-m
0nI
なので
でなければならない。RS
上の磁場は、PQ
上の磁場と同じでないと0
にならない。(積分方向は互いに逆)RS
の位置は任意なのでソレノイド内部の磁場は どこも中心軸上と同じm
0nI
⑬
ソレノイドの中心軸上に1辺
PQ
がのっている長方形PQRS
を考える。C
QR, SP
上では、B t = 0
なので∫ P→Q B t ds + ∫ R→S B t ds = m 0 nLI m 0 nI
なので(つづき)問題:ソレノイドの外部は、どこでも
B = 0
であることを示せ。長方形
PQRS
にアンペールの法則を適用すると、長方形を貫く電流は
nLI
なので、∫ B
tds = m 0 nLI
m 0 nLI + ∫ R → S B t ds = m 0 nLI
∫ R→S B t ds = 0
L
RS
上はB t = 0
(ソレノイドに平行な成分は
0
) 垂直な成分も0
であることは明らか。よって、
RS
上ではB = 0
である。RS
位置は任意なのでソレノイドの 外部の磁場はどこも0
である。⑭
20.3 荷電粒子に働く力(ローレンツ力) p249
磁場中を運動する荷電粒子には、磁場と運動方向に垂直な力(磁気力)が働く
磁場:
B
加速器実験における 荷電粒子(正,負)の飛跡 正電荷
q
の運動負電荷
- q
の運動磁場:
B v
v
磁気力F
磁気力
F
初速度v
0F = qv × B
電場
E
、磁場B
中において、電荷
q
の荷電粒子に働く力F = qE + qv × B
この荷電粒子に働く電磁気力を ローレンツ力 という。
⑮
サイクロトロン運動
一様な磁場中の荷電粒子の運動
v F q
r
B
例:物理実習の比電荷の実験 上の図は正電荷の場合の図。
物理実習では、運動するのは 電子なので、図のように円運動 させるには、磁場の向きは逆 でないといけない。
磁気力は常に運動方向に垂直
(等速円運動における向心力も運動方向に垂直)
仕事は
W = F
・s
なので磁気力は仕事をしない(等速円運動における向心力も仕事をしない。)
↓
荷電粒子の運動エネルギー(速さ)は不変 運動方向は一定の割合で変化する。
↓
磁気力が向心力となって等速円運動する。
F = qvB = mv
2 (磁気力=向心力)r
回転半径
r = mv qB
⑯
問題:図のように、質量
m
の点電荷がサイクロトロン運動している。角速度
w
,回転数f
(サイクロトロン周波数),周期T
を求めよ。回転半径
r = mv qB
w
,f , T
はr , v
に無関係なことに注意(速くなっても回転半径も大きくなるため)
よって、次のサイクロトロンは上手く動作する。
v F q
r
B
⑰
w = = , f v = = , T = = r
qB m
2p w
qB
2pm 1
f
2pm
qB
サイクロトロン
(荷電粒子を加速する装置)
磁場
B
磁場B
+ + -
D
字型電極にサイクロトロン周波数 の電場をかける。イオン源を出た イオンは、電極間の電場で加速され 外部へ取り出される。国産第1号機(1937)理研HPより転載
D
字形電極電磁石
左の図の部分を電磁石から引き出したところ
⑱
F = qv × B
問題: 左上の図の粒子線は正か負か
v × B
とF
は同じ向きなので正