セミナー@千葉工大 , 2018/06/23
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2 次元 O (3) シグマ模型における異常次元の非摂動的評価
佐々木 潔 ( 日本工大、千葉工大 )
Collabolater :
Sergio CALLE JIMENEZ ( 東工大 ) 岡 眞 ( 原研 )
Reference : Phys.Rev.D97 (2018) 114506 ( arXiv:1802.01140 [hep-lat] )
はじめに
本研究は、量子色力学 (QCD, クォークとグルーオンの動力学を記述する理論 ) を使いませんが、研究手法はその分野で培われてきたものを使います。
このため、 QCD 絡みの話も出ますので、最低限必要な事を説明しておきます。
ハドロン物理と QCD
60 年代 : 多数のハドロン ( 原子核の構成粒子とその仲間 ) が実験で見つかり、
群論から、 3q のバリオン、 qq ¯ のメソンという描像が提案された。
∆ 粒子のフェルミ粒子性を保証するために、カラーが導入された。
70 年代 : 非可換ゲージ理論の繰り込み可能性。漸近自由性。
カラー電荷はグルーオン ( ゲージ場 ) によってやりとりされる ⇒ QCD
PDG, PRD98 (2018) 030001.
バリオン(陽子, 中性子など)
メソン , など クォーク
反クォーク
格子場の理論
1974 : 強結合極限 ∗ におけるクォーク閉じ込め (K. Wilson)
* 漸近自由性より連続理論は弱結合極限に対応している事に注意。
1982 : モンテカルロ法を用いた数値計算 (M. Creutz)
ゲージ場
: U
ij= e igA
ij マター場:
i,
iU
31U
12U
41U
232 4
1
3
5 6
U
565 6
S
g= U
12U
23U
34U
41S
m=
5U
56 6これらの作用は次のゲージ変換 の下で不変
: U
ijV
iU
ijV
j 1i
V
i iLAT
(g
2)
g
2b
0g
2g
2ln g
2β LAT (g 2 ) ≡ − a(dg 2 /da)
連続極限 (a → 0) で g 2 も減少。
数値的には、弱結合領域と強結合領域の間に相転移がない事が示されている。
連続極限に関する補足
簡単のため、マター場を含まない SU (n) ゲージ理論を考える。
⇒ 理論のパラメータはベア結合定数 g と格子点数 ( ˆ L, T ˆ ) = (L/a, T /a) のみ。
格子間隔を直接設定出来ない事に注意!
この理論のマスギャップ ( グルーボールの質量 )M を考える。
格子上で実測されるのは、格子単位の M a という量。 (a は格子間隔 )
/a = 1/Ma /a = 1/Ma
g
2: ⼤きい g
2: ⼩さい
十分大きなサイズの格子 ( ˆ L, T ˆ ≫ 1) を 用いれば、 M a ( あるいは、格子単位の 相関長 ξa = (M a) − 1 ) は g のみに依存。
= 1/M
g
2: ⼤きい g
2: ⼩さい
= 1/M 物理的な ξ = M − 1 を固定して a を変化
させたと解釈しても良い。
( あるいは、 M の実測値から a を決定 )
繰り込み群に関する補足
先程出て来た β LAT (g 2 ) は、格子理論の β 関数であった。
連続理論の β 関数 β (g R 2 ) との関係について説明する。
繰り込まれた結合定数 g R 2 (g 2 , µa) :
* 無次元のベア結合定数 g 2 と µa のみに依存。
* µ は、繰り込みによって人為的に導入されるスケール。
* 簡単のため、質量パラメータのない理論を想定している。
この時、二つの β 関数は次のようにして関係づけられる :
0 = a dg R 2
da = a ∂g R 2
∂a + a dg 2 da
∂g R 2
∂g 2 = µ ∂g R 2
∂µ − β LAT (g 2 ) ∂g R 2
∂g 2
∴ β(g R 2 ) ≡ µ ∂g R 2
∂µ = β LAT (g 2 ) ∂g R 2
∂g 2
摂動展開である以上、 g 2 R = g 2 + O (g 4 ) でなければならないので、上記の結果
とあわせて、 β LAT (g 2 ) と β(g R 2 ) の摂動展開の係数の違いは、第三項以降から
しか現れない。
格子場の理論における計算例
軽いハドロンの質量計算
PACS-CS Colllab., PRD79 (2009) 034503
閉じ込め・非閉じ込め相転移
Karsch, Laermann and Peikert, NPB605 (2001) 579
⇒ T c = 173(8) MeV (N f = 2)
T c = 154(8) MeV (N f = 3)
有限体積における ( 連続 ) 場の理論
格子場の分野では、もう一つの側面として有限体積性を考える事が多い。
箱のサイズに対する系の応答から、無限体積での情報を取り出すのである。
1986 : 二粒子系の散乱位相差 (M. L¨ uscher)
1991 : 結合定数のスケール依存性 (M. L¨ uscher et al.)
有限体積効果
2 つの起源がある
1. 境界を経由しての相互作用
(1 粒子系の場合 )
最近接の箱のみだが、相互作用効果を摂動の全次数で 取り込んだ質量公式が与えられている :
m(L) − m = − 3g 3
16πm 2 L e − (
√ 3/2)mL
+ (
高次項)
2. 境界条件に適合する波動関数の選択
L
L
2R
散乱状態に関しては、より大きな有限体積効果がある :
E(L) − 2m = − 4πa 0
mL 3 + (
高次項)
その本質は 1 次元の話から理解可能 :
kL + δ (k) = 2π · n (n ∈ Z)
δ(k) を正しく評価するには、条件 R < L/2 が必要。
境界を経由しての相互作用 ( シグマ模型での実例 )
2 次元 O(3) シグマ模型のマスギャップ M (L) の L 依存性を格子単位で示す :
0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 0.14 0.16
4 8 16 32 64 128 256 512 1024 2048
M(L)a
L/a
1/g 2 = 2.1260
M.C.
2-loop
摂動的
(
高1/L )
非摂動的
(
低1/L )
摂動評価 : M (L)a = n − 1
2(L/a) · [
g 2 MS (µ) + x 1 (µL) · g MS 4 (µ) + x 2 (µL) · g MS 6 (µ) + · · · ] x 1 (µL) = n 4π − 2 · [ 2 ln(µL) − ln4π − Γ ′ (1) ] x 2 (µL) = x 2 1 + x 2π 1 + 3 4 n − 2
(2π)2
g MS 2 + x 1 · g MS 4 + · · · から、 L に線形な振る舞いを解析的に得るのは難しい。
境界条件に適合する波動関数の選択 ( 散乱位相差の評価 )
( tan δ 0 (k)/k ) − 1 = 1 πL · Z
(
1, k 2 (2π/L) 2
)
Z (s, n) ¯ ≡ ∑
⃗ m ∈ Z 3
1 (m 2 − n) ¯ s
(
k
は、E =
√
m 2 1 + k 2 +
√
m 2 2 + k 2
を満たす運動量)
k 2 ≥ 0 ( tan δ 0 (k)/k ) − 1 → ∞ :
相互作用自由な二粒子状態( k 2 = (2π/L) 2 · n, n ∈ Z )
→ 0 :
共鳴状態( Breit-Wigner
型)
k 2 < 0
束縛状態は、tan δ 0 (k) = − i
で記述される.( S = (tan δ 0 − i)/(tan δ 0 + i) ) ( tan δ 0 (k)/k ) − 1 → − √
− k 2
-0.3 -0.2 -0.1 0.0 0.1 0.2 0.3
-0.08 -0.04 0.00 0.04 0.08
( tan δ
0/ k )
-1k
2Resonance
L=16 L=32 Example
-0.3 -0.2 -0.1 0.0 0.1 0.2 0.3
-0.08 -0.04 0.00 0.04 0.08
( tan δ
0/ k )
-1k
2attraction stronger
Bound State
Z /
πL
Bound State
散乱位相差 (QCD での実例 )
S - 波 πK (I = 1/2) 系のエネルギー固有値と散乱位相差 :
0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0
0.0 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6
Energy [GeV]
m
π2[GeV
2]
E
0E
1free
πK
-0.5 0.0 0.5 1.0 1.5
-0.2 -0.1 0.0 0.1 0.2
[ tan δ
0/ k ]
-1[GeV]
k
2[GeV
2] m
π= 0.71 GeV
0.57 GeV 0.41 GeV
0.30 GeV 0.17 GeV
m
π= 0.57 GeV 0.41 GeV
0.30 GeV sqrt(4
π) g
00bound state 0th state 1st state
Sasaki et al., PRD89 (2014) 054502
最も重い m π で tan δ 0 ≃ − i ( 非物理的な領域ではあるが、束縛状態がありそう )
厳密には、エネルギー固有値の体積依存性を調べる必要がある。
なお、上記の研究では、 m π = 0.17 GeV のデータを用いて散乱長を決定した :
a 0 µ πK = 0.142(14)(27)
研究の動機
系を、有限サイズ (L) の箱中に置く事を想像する。
疑問 :
(a) 有限 L での挙動から、 L → ∞ の情報を抽出する事は可能か?
(b) L → ∞ の情報から、有限 L での挙動を再構築する事は可能か?
可能なら、 L → ∞ に関するどんな情報があれば、その再構築に十分か?
いくつかの量については、 (a) の解が L¨ uscher et al. により与えられている。
⇒ 散乱位相差 (’86) , 結合定数のスケール依存性 (’91) .
L¨ uscher et al. による方法は格子場のコミュニティで広く使われている。
我々の最終目標は、疑問 (b) に答える事である。
我々の予想は次の通り :
L の変化に対する系の応答を記述する繰り込み群 (RG) 方程式がある。
しかし、まだ最終的な結論に到達していない。
本研究は、 2 次元 O(3) シグマ模型に話を絞り、上記の RG 方程式に必要になる
と考えられる、通常の β 関数、異常次元の非摂動的な評価を行った。
RG 方程式
前頁で、唐突に RG 方程式が出てきたように思うので補足する。
ベアな N 点関数 G(g 2 ; p) = Z N/2 · G R (µ, g R 2 ; p) は、繰り込み点 µ に依らない :
0 = µ d
dµ G(g 2 ; p) = Z N/2 · [
µ ∂
∂µ + β(g R 2 ) ∂
∂g R 2 + N
2 γ(g R 2 ) ]
G R (µ, g 2 R ; p)
∴ [
µ ∂
∂µ + β (g R 2 ) ∂
∂g R 2 + N
2 γ(g R 2 ) ]
G R (µ, g R 2 ; p) = 0
なお、ここで、 β(g R 2 ) ≡ µ d g R 2 (µ)
dµ , γ(g R 2 ) ≡ µ d lnZ (µ)
dµ としている。
L¨ uscher et al. は、「結合定数のスケール依存性」の研究において、 µ = 1/L と 設定した上で、 β(g R 2 ) = − L d g R 2 (L)
dL に基づいた上で、上記の研究を行った。
しかし、有限体積では、ベアな [ N 点関数 G 自体が L に依るため、
− L ∂
∂L + β(g R 2 ) ∂
∂g R 2 + N
2 γ(g R 2 ) ]
G R (µ, g R 2 ; p) = 0
は成立しない。
2 次元 O(n) シグマ模型
2 次元 O(n) シグマ模型の基本的な事柄についてまとめておく。
ラグランジアン :
L = 1
2g 2 ∂ µ ϕ · ∂ µ ϕ (µ = 0, 1, ϕ · ϕ = ∑ n
i=1 ϕ 2 i = 1) .
( 拘束条件が相互作用を生み出している事に注意 )
2 次元 O(n) シグマ模型は QCD と共通の特徴を持っている :
* 漸近自由性
* マスギャップ
対称性が破れて NG モードが出ると思うかもしれない。なぜマッシブなのか?
⇒ 2 次元では、 Mermin-Wagner の定理が長距離秩序を禁止する。
その結果、 2 次元 O(n) シグマ模型は NG モードを持てない。
格子 O (3) シグマ模型のモンテカルロ計算 ( 配位生成 )
差分化されたラグランジアン :
L = 1 2g 2
( ϕ(x + ˆ µ) − ϕ(x) ) 2
= − 1
g 2 ϕ(x + ˆ µ) · ϕ(x) + ( 定数 ) .
熱浴法 ( スピン配位 ϕ(x) の更新アルゴリズム )
新しい配位 C ′ を前の配位 C と無関係に生成する方法 : P [C → C ′ ] ∝ e − S[C ′ ] 格子点 x に着目して
L ∼ − 1
g 2 ϕ(x) · m(x)
m(x) = ∑
µ= ± 0, ± 1
ϕ(x + ˆ µ)
.
m 方向を z 軸とする極座標で、 ϕ = (sin θ cos φ, sin θ sin φ, cos θ) と表せば、
P (θ, ϕ)d(cos θ)dφ = d(cos θ)dφ e (m/g2) cos θ
∫ d(cos θ)dφ e (m/g2) cos θ .
[0, 1] の一様乱数 r φ , r θ に対して、
r φ =
∫ φ
0 dφ ′
∫ 2π
0 dφ ′ ≡ F 1 (φ) , r θ =
∫ θ
0 d(cos θ ′ ) e (m/g2) cos θ ′
∫ 2π
0 d(cos θ ′ ) e (m/g2) cos θ ′ ≡ F 2 (θ)
を逆解きし、 φ = F 1 − 1 (r φ ), θ = F 2 − 1 (r θ ) を決定する。
格子 O (3) シグマ模型のモンテカルロ計算 ( 物理量の計算 )
O(3) 不変な 2 点グリーン関数
G inv (x, y) = ⟨ ϕ(x) · ϕ(y) ⟩
O(3) 不変性は、摂動計算で赤外発散を避けるために必要
実際には、空間平均を取った、次の量を計算している :
G inv (x 0 , y 0 ) = 1 L 2
∫
dx 1 dy 1 e − ip 1( y 1 − x 1) G inv (x, y)
p 1=0
この量は、 Nuemann 境界条件の下で、次の形に書ける :
G inv (x 0 , y 0 ) = Ae − M | y 0 − x 0 | + O (e − (4π/L) | y 0 − x 0 | )
我々の目的において、マスギャップ M と振幅 A が必要となる
Neumann 境界条件 ( 時間方向のみ )
境界上で O(3) 不変な状態を作り、 G inv (x 0 , y 0 ) からスピン 1 状態以外を落とす。
∂
∂x 0 ϕ(x 0 , x 1 ) = 0 (x 0 ∈ ∂Λ τ ) , ϕ(x 0 , x 1 + Ln) = ϕ(x 0 , x 1 ) (n ∈ Z)
境界を経由しての相互作用 ( シグマ模型での実例 )
2 次元 O(3) シグマ模型のマスギャップ M (L) の L 依存性を格子単位で示す :
0.00 0.02 0.04 0.06 0.08 0.10 0.12 0.14 0.16
4 8 16 32 64 128 256 512 1024 2048
M(L)a
L/a
1/g 2 = 2.1260
M.C.
2-loop
摂動的
(
高1/L )
非摂動的
(
低1/L )
摂動評価 : M (L)a = n − 1
2(L/a) · [
g 2 MS (µ) + x 1 (µL) · g MS 4 (µ) + x 2 (µL) · g MS 6 (µ) + · · · ] x 1 (µL) = n 4π − 2 · [ 2 ln(µL) − ln4π − Γ ′ (1) ] x 2 (µL) = x 2 1 + x 2π 1 + 3 4 n − 2
(2π)2
g MS 2 + x 1 · g MS 4 + · · · から、 L に線形な振る舞いを解析的に得るのは難しい。
L¨ uscher et al. の繰り込みスキーム (’91)
非摂動的に、 β 関数、異常次元を評価するにはどうしたら良いか?
結合定数のスケール依存性については、 L¨ uscher et al. によって議論がなされた。
ポイントは、数値的に計算可能な形で g R 2 を定義する事 : M (L)a = 2(L/a) n − 1 · g FV 2 (L)
この定義は、繰り込みスキームを次の式で変換する事に他ならない :
g 2 FV = g MS 2 + x 1 (µL) | µ=1/L · g MS 4 + x 2 (µL) | µ=1/L · g MS 6 + · · ·
このとき、典型的なスケールは µ = 1/L となり、新しい β 関数が導入される :
β FV (g FV 2 ) ≡ − L dg 2 FV (L) dL
(
c .f . β MS (g MS 2 ) ≡ µ dg MS 2 (µ) dµ
)
モンテカルロ計算で g FV 2 (L) を得る事の困難はない。
ステップ・スケーリング関数 (SSF) も導入する :
g FV 2 (sL) = σ g (s, g FV 2 (L))
これは、 β 関数と次の式で関係付けられる : β FV ( σ g (s, g FV 2 ) ) = − s · ∂ σ g (s, g FV 2 )
∂s
Z 因子に関する SSF
Z 因子のスケール依存性について、 L¨ uscher et al. は何も言っていない。
⇒ 我々はこれを研究する事にした。
2 点関数 G inv (x 0 , y 0 ) = Ae − M | y 0 − x 0 | の振幅 A を用いて、 Z 因子を次で定義する :
Z FV ϕ (µ) | µ=1/L = A(L)
Z 因子に関する SSF を導入する :
Z FV ϕ (sL) = σ ϕ (s, g 2 FV (L)) · Z FV ϕ (L)
この定義は、質量パラメータの繰り込みに関して、
Capitani et al., NPB544 (1999) 669
で用いられた方法に倣って導入した。これは、異常次元と次の式で関係付けられる : γ FV ( σ g (s, g FV 2 ) ) = − s
2 · ∂ ln σ ϕ (s, g FV 2 )
∂s
データ解析の手続き
繰り込まれた結合定数 g FV 2 を例にとって説明する。
連続理論では、 g FV 2 = n 2L − 1 M (L) なので、 g 2 FV は物理的なサイズ L のみの関数。
しかし、格子理論では、 L に加えて格子間隔 a にも依る。
言い換えれば、ベアな結合定数 g 2 と格子点数 L ˆ ≡ L/a の両方に依存。
今の場合、 L ˆ ≫ 1 とは限らないので、両方を考慮する必要がある。
手続きを簡略化して説明すると次の通り :
1. g 2 FV (g 1 2 , L ˆ 1 ) = g FV 2 (g 2 2 , L ˆ 2 ) を満たす 2 組の (g i 2 , L ˆ i ) を探す
⇒ 2 組の (g i 2 , L ˆ i ) において、物理的なサイズ L が等しいという状況を作り出した。
ただし、本当は、離散化誤差の影響が存在している。
2. 1 で見出した g ¯ FV 2 ≡ g 2 FV (g i 2 , L ˆ i ) を用いて、格子理論の SSF を評価した。
⇒ Σ g (s, g ¯ FV 2 , 1/ L ˆ i ) = g FV 2 (g i 2 , s L ˆ i ) ( 例えば、 s = 2 とかを用いる ) 離散化誤差の影響は、 g FV 2 からではなく Σ g から取り入れる。
3. 実際には、様々な (g 2 , L) ˆ 、 s を用いて、グローバル・フィットを行った。
結果、連続理論の SSF である σ(s = 2, g ¯ FV 2 ) を得た。
なお、 Z 因子の SSF についても同様。
0.68 0.69 0.70 0.71 0.72 0.73 0.74 0.75
Σg(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.6755
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.84 0.86 0.88 0.90 0.92 0.94 0.96 0.98 1.00
Σφ(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.6755
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.74 0.75 0.76 0.77 0.78 0.79 0.80 0.81 0.82 0.83
Σg(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.7383
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.82 0.84 0.86 0.88 0.90 0.92 0.94 0.96 0.98 1.00
Σφ(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.7383
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.82 0.84 0.86 0.88 0.90 0.92 0.94
Σg(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.8166
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.80 0.82 0.84 0.86 0.88 0.90 0.92 0.94 0.96 0.98 1.00
Σφ(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.8166
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.92 0.94 0.96 0.98 1.00 1.02 1.04 1.06 1.08
Σg(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.9176
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.78 0.80 0.82 0.84 0.86 0.88 0.90 0.92 0.94 0.96 0.98 1.00
Σφ(s,u0’,a/L0)
u0’ = 0.9176
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
1.06 1.10 1.14 1.18 1.22 1.26 1.30 1.34
1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0
Σg(s,u0’,a/L0)
s u0’ = 1.0595
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
0.74 0.76 0.78 0.80 0.82 0.84 0.86 0.88 0.90 0.92 0.94 0.96 0.98 1.00
1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 2.0
Σφ(s,u0’,a/L0)
s
u0’ = 1.0595
L0/a = 6 L0/a = 7 L0/a = 8 L0/a = 10 L0/a = 12 L0/a = 16
計算結果 ( 格子理論の SSF)
a/L 0 依存性は小さく、全てのケースで、
単一の曲線に乗る傾向にある。
0.70 0.80 0.90 1.00 1.10 1.20 1.30
0.65 0.70 0.75 0.80 0.85 0.90 0.95 1.00 1.05 1.10
σ
g(2,g
FV2)
g FV 2
SSF for g FV 2
3 loop 2 loop 1 loop M.C.
fit
0.76 0.77 0.78 0.79 0.80 0.81 0.82 0.83 0.84 0.85 0.86
0.65 0.70 0.75 0.80 0.85 0.90 0.95 1.00 1.05 1.10
σ
φ(2,g
FV2)
g 2
SSF for Z FV φ
3 loop 2 loop 1 loop M.C.
fit
計算結果 ( 連続理論の SSF)
Σ g (s, u, a/L 0 ) = u + ∑
ij (lns) i (a/L 0 ) 2j Σ g ij (u) Σ ϕ (s, u, a/L 0 ) = 1 + ∑
ij (lns) i (a/L 0 ) 2j Σ ϕ ij (u) ( Σ g ij (u), Σ ϕ ij (u) が、フィット・パラメータ )
各 u = g FV 2 で、 (s, a/L 0 ) = (2, 0) とした結果が左 図。
摂動計算の結果と無矛盾な挙動を示している。
なお、摂動展開
β(u) = − β 0 u 2 + β 1 u 3 + · · · γ(u) = − γ 0 u + γ 1 u 2 + · · ·
σ g (s, u) = u + σ 0 g (s)u 2 + σ 1 g (s)u 3 + · · · σ ϕ (s, u) = 1 + σ 0 ϕ (s)u + σ 1 ϕ (s)u 2 + · · ·
に対し、次が成立する事に注意 :
σ 0 g (s) = β 0 lns, σ 1 g (s) = β 1 lns + β 0 2 (lns) 2 , · · · σ 0 ϕ (s) = γ 0 lns,
σ 1 ϕ (s) = γ 1 lns + (1/2)(β 0 + γ 0 )γ 0 (lns) 2 , · · ·
22
0.60 0.70 0.80 0.90 1.00 1.10 1.20 1.30 1.40
0.01 0.10 1.00
g
FV2(L)
mL
Scale dep of g FV 2
3 loop 2 loop 1 loop M.C.
0.80 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80 2.00 2.20 2.40 2.60 2.80 3.00
0.01 0.10 1.00
Z
FVφ(L)
Scale dep of Z FV φ
3 loop 2 loop 1 loop M.C.
計算結果 ( スケール依存性 )
前項目のフィットで決めた σ g (2, g FV 2 ) , σ ϕ (2, g FV 2 ) を 用いて、 g FV 2 (2 − k L max ) , Z FV ϕ (2 − k L max ) を決定した。
なお、 g FV 2 (L max ) =1.2680, Z FV ϕ (L max ) = 1.0 と設定。
( L max の値は文献値を採用 ) 。
同図中には、摂動的な β FV (g FV 2 ) , γ FV (g FV 2 ) を積分し
て得られる曲線も示してある。
-0.45 -0.40 -0.35 -0.30 -0.25 -0.20 -0.15 -0.10 -0.05
0.7 0.8 0.9 1.0 1.1 1.2 1.3
β
FV(g
FV2)
g FV 2
β function
3 loop 2 loop 1 loop M.C.
0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45
0.7 0.8 0.9 1.0 1.1 1.2 1.3
γ
FV(g
FV2)
g FV 2
anomalous dimension
3 loop 2 loop 1 loop M.C.