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Webページ作成実習を対象としたハイパーテキスト型教材における再生刺激法を用いた学習過程分析

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Academic year: 2021

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Web

ページ作成実習を対象としたハイパーテキスト型教材に

おける再生刺激法を用いた学習過程分析

教科・領域教育専攻 生活・健康系コース(技術) 槙 野 真 由 美

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はじめに

教師は、従来から教材として教科書などの他 に、教師の作成した指導計画に沿った授業を展 開するため、様々なプリントなどの印刷媒体を 用いた教材を作成してきた。このようなメディ アに加えて、生徒の自発的学習を促す対話性の 高いハイパーメディアを前提とした環境整備が 指導教官 長 松 正 康

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(5)コンビュータを利用したマルチメディア の活用Jは選択項目であるが、 82%の学校が選 択を予定している。新たに導入された内容で もあり、その指導方法の研究が急務となってい るD 従って、これを対象とした指導計画の作成 を行った。 進められている

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ハイパーテキス卜型教材の開発

このようにコンビュータを援用した授業で は、学習が個別化し、発聞や発言が少ない傾向 にあるため発言等の逐語記録に基づく従来の学 習過程把握や分析には困難を伴う。コンピュー タ上に残された利用記録を用いた履歴分析も行 われており、学習状況の把握などに有用な情報 が得られているが、学習者の内面過程の把握は 必ずしも十分でなく、教師のねらい、目的など の意図と学習者の思考や学習過程には、ズレを 生じることも少なくない。 近年の構成主義的な学習観から見ても、教師 の考え方と学習者固有の概念との不一致の把握 は重要であり、ズレの傾向を知り適切な教材作 成を行う事が必要となる。 本研究では、耕オ作成者が指導計画の作成を 行い、そのねらいや意図を明確にした上で、印 刷媒体からの移行が容易な文字と画像を主体と したハイパーテキスト型教材の開発を行い、学 習者の反応とのズレを調べる事を目的として、 Webページ参照場面の再現による再生刺激法 を用いた実験と分析を行った。

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指導計画の作成

平成13年6月の全国調査によれば、新学習 指導要領における B

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情報とコンビュータJの 前述の指導計画に基づき、ハイパーテキスト 型教材の開,発を行ったo 開発にあたっては、附 属中学校で使用された印刷媒体による配布プリ ントを参考とした。一回の授業内容を、大きく 8分割し、実習手順に従い各ページを時系列順 に配列した。その各主要ページに対し必要に応 じて資料ページへのリンクを付加した。教材作 成者は、教職経験を有しない大学院生である。

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実験方法

Webページ参照、場面の再現による再生刺激 は前例がほとんど見あたらないため詳細な言語 報告が期待できる大学生 40人を対象とした実 験を行ったo 実験は1名ずつ行われ、各学習者 は、 Webページ教材を参照しながら自己紹介 ページを作成する課題を与えられた。課題終了 後、実験者は分析ツールを起動し学習者のペー ジ参照記録に従ってページを表示させ学習場面 の想起を促し、内観聴取を行ったD 併せてコン ヒ。ュータ利用経験の調査を行った凸実験中のビ デオ記録を基に逐語記録を作成し、この中から (1)学習者のつまずきや疑問、 (2)何らかの形 で、作成者の予想、に反する反応、を選びだし、 作成者のねらい意図と、学習者の反応とのズレ を示す事象リストを作成した。更に、ページ参

(2)

照記録を基に各ページ参照過程や滞留時間の分 析を行った。

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分析結果と考察

前述の方法に従い

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5

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件の事象を抽出した。 分析にあたっては、教材参照記録や、ページ記 述内容・表現、実験者のメモを基に

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項目に 分類した。いくつかの例を以下に示す。 -学習の進め方 重要な部分であるが、字数が多い概念の説明な どは参照しない者が多かった。 ・作業の進め方(修正か新規入力か) 修正作業をするべき所で、迷った。もしくは、 誤って完成例の新規入力をした。 -学習スタイルの個人差 内容の重要度を主体的に判断しつつ学習を進め る、理解できなくても気にせず進むなど教材作 成者の予期しない様々な学習者のタイプや学習 の構えに気付いた。 ・教材中の図等の不備による疑問や誤り アイコンの図を実物と勘違いしクリックした0 • GUIの使い方・特性に関わる事項 ウインドウシステムの扱いに関する技能は必要 と考えていたが、学習者の不安や戸惑いを直接 言葉として聞き取る事により理解が深まり、指 導の手立ての明確化が可能となったO • Webのしくみ理解 ブラウザとテキストエディ夕、文字と書体の混 問。利用経験が概念理解を妨げる場合がある0 .保存したhtmlファイルをテキストエディタ で聞けないつまずき 進んだGUI環境では、見えているものを、見 えているままに処理できるため、多くのソフ トウェアを利用する学習者においても、ソフト ウェアとデータの概念や対応関係等の理解が十 分でなく、つまずきも少なくない。 -タグに関わる綴りの誤り一定の傾向がある0 .構文やタグへの疑問 一見似たような質問でも、学習者の理解の度合 いが異なる場合がある。 これらの事項を、 (1)耕オ媒体としてハイパ』ー テキストを用いた事によるものと、 (2)媒体に 依存しない、即ち印刷媒体とハイパーテキス ト型媒体に共通する事項とに大別した。その結 果、全事象

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5

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件中、

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9

0

(

7

5

%

)

が、印刷 媒体やハイパーテキストなどの媒体に依存しな いものであり、ハイパーテキスト型教材に固有 の事象は

6

4

(

2

5

%

)

となった。

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まとめ

ハイパーテキスト型教材を作成し、教材ペー ジ参照場面再現による再生刺激法を適用した。 1.Webページ作成実習におけるつまずきや 学習者固有の理解の仕方が観察された。使 い易いコンビュータの普及によりその利用 経験が学習の妨げとなる例も見られた。今 後、小学校等での利用増加に伴い「情報と コンビュータjを指導する教師には、これ らの理解が重要となってくると考える。

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印刷媒体には見られないハイパーテキスト 型教材に固有のズレが見られた。 3.教材ページ参照場面再現による再生刺激法 においても学習者の内面過程の把握が可能 であり、多くの情報が得られた。 4.得られた事象の内、 7割以上は教材作成者 と学習者に関わる問題であり、媒体の種類 には直接依存しないもので、あった口再生刺 激法の目的に、教師の力量向上がある。自 ら作成した教材に関する多様な捉え方を学 習者の口から直接聞きとる事は、教材作成 者の学習者理解を大きく変容させる経験で あったo本手法は、ハイパーテキスト型教 材に関する作成力だけでなく、教師として の耕オ作成力の向上や学習者理解の深化に も繋がると考える。

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