Title
尿中からのChlamydia trachomatis抗原検出に関する検討( 内
容の要旨(Summary) )
Author(s)
武田, 明久
Report No.(Doctoral
Degree)
博士(医学)乙 第866号
Issue Date
1993-07-21
Type
博士論文
Version
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/15406
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氏名(本籍) 学位の種類 学位授与番号 学位授与日付 学位授与の要件 学位論文題目 審 査 委 員
武
田 明久(愛知県)
博
士(医学)
乙第 866 号平成
5年
7月
21日学位規則第4条第2項該当
尿中からのChJ8mydねfrachom8拍抗原検出に関する検討
(主査)教授 河 田幸
道 (副査)教授 玉舎
輝彦
教授 渡 辺 邦 友 論 文内
容 の 要旨
C九血mッdぬ£mc九omαぬ(以下C.£mcんomαぬ)は性行為感染症の病原微生物として分離されるが,従来は, その検出には煩雑で時間と費用がかかる細胞培養法が必要であったために「股臨床施設で普及するのは困難であっ た。それが,最近,細胞培養法と比較して手技が簡単で検出率もほぼ同等であるC.打也Cんomα亡よぶ抗原の検出によ る各種検査法が開発されたことから,C.加Cんomαとよ5に対する検査が臨床に広く普及するようになった。男子尿 道炎患者ではC.加Cんomα亡よぶは30∼40%の患者から分離されるが,診断には細胞培養法であれ,抗原検出法で あれ尿道内へswabを挿入して擦過検体を採取しなければならなかった。この尿道擦過検体の採取はかなりの捧 痛を伴うため,治療後または再発判定のための検体採取が困難なばかりでなく,性行為感染症のhighrisk groupに対するscreening検査としても適さない。そこで申請者は,採取が容易で検体採取に際して捧痛を伴わな い初尿からのC.か℃Cんom山お抗原の検出を試み,臨床応用が可能かどうかを検討した。 研究方法 1・C・tnChomatis抗原の検出にはEIA法であるchlamydiazymeTM(ダイナポット)を使用し,McCoy cellを用いた細胞培養法をcontrolとした。 2.基礎的検討として,まず,C.わⅦCんomα££ぶ陽性尿道炎患者14例の初尿を,C.打℃Cんomα亡よぶ抗原が殆ど回 収できる4×10-gで遠心分離し,尿中のC.打℃Cんomα亡よぶ抗原の存在頻度を検討した。次いで,教室保存の臨床分 離株を用いて,ChlamydiazymeTMの検出感度について検討し,さらに臨床応用可能な至適検出条件について遠心 分離の加速度,時間,検体主などの条件をかえて検討した。 3.臨床的検討として,C.加Cんomα亡∠ぶ陽性尿道炎患者50例,C.打℃Cんomα亡よぶ陰性尿道炎患者50例,計100例 の初尿を基礎的検討で得られた条件で処理して,C.打切cんomα亡よぶ抗原の有無について検討した。 研究結果 1・C・加亡んomαぬ陽性尿道炎患者14例の初尿を4×10-gで遠心分離した場合,13例,93%よりC. れCん0〝∽亡よぶ抗原が検出され,初尿中には高頻度でC.加Cん0〝∽ぬ抗原が存在することが確認された。 2・ChlamydiazymeTMの検出感度は5inclusion formingunit(IFU)/assay以上,すなわち25IFU/ml以 上であった。 3.C打℃Cんomαぬ抗原の回収には3×103g,10分間の遠心分離が必要であったが,それ以上の遠心分離を行っ ても検出感度は向上しなかった。 4.臨床例100例における検討では,カットオフ値の設定により成績が大きく左右された。すなわち,カット オフ値を陰性コントロールの平均値に0.10を加えた値とした場合には陽性一致率48%,陰性一致率98%であった 67が,カットオフ値を陰性コントロールの平均値にその標準偏差を加えた値とした場合には陽性一致率90%,陰性 一致率舗%となった。 5.以上の結果から,クラミディア性尿道炎患者の初尿中にはきわめて高頻度にC.わ℃Cんomαぬ抗原が存在し, その検出によって診断が可能であると考えられた。検出方法は,3×103g,10分間の遠心分離によってC. tTuChoTnatis抗原を回収すれば,多検体同時処理が可能なEIA法(ChlamydiazymeTM)を用いることによって陽 性一致率90%t陰性一致率98%の良好な成績が得られた。この検出方法は,患者の診断および治癒判定のみなら ず,highrisk groupのscreeningにも応用が可能で,性行為感染症の蔓延防止の一手段になると思われた。