29 娠申期(4∼7月)に於て最も著し。 8.結核性疾患,化膿性疾患,敗血症及び妊娠山菅 症に就て中毒性頼粒の出現状態を観察するに,妊娠中 毒症の症例に於ては前三者に比し憲かに少し。
5.副甲状腺別出動物に対する放射性カ
ルシウム投与に就て
(薬理)細田明子
(演)小山良修一
ラヅテの副甲状腺を捌出すると血清Caは著明に減 少し捌出後9日頃を中心にして,テタニーの発作が多 くおきる。血清Caもこの時期に於て最も著明に減少 している。その後は発作が少くなるがその際でも燐酸 塩或は重曹を投与すると発作寮喬発される。又,大量 のCa C12を投与すれば血清Caは増加する。 以上の如き副甲状腺aljtii動物に,放射性Caを捌口 手術後8日目に一定量経口投与して約40時間後にそあ動物の切歯大腿骨,腎臨血液などの放別姓Ca
を検査した結果を報告した。 6.去勢尿と妊婦尿とめ内分泌学的差異に就て(薬理)左近さくら
去勢尿はマウスに対し発情作用が著明であるが,卵 集に於る出血点形成作用は未だ認められない。妊婦尿 では著明な出血点が現れるが発情作用が判然としない 場合がある。妊婦尿の発情作用は尿中含有の発情ホル モン(EstrOgen)によるものらしいが,去勢尿中のそ れはEstrogenの作用ではない。それが脳下垂体性の ホルモン檬物質によるものか,又,妊婦尿の出血点因 子が胎盤性のものであるか,小山式脳下垂体捌出ラッ チによって目下実験継続中である。 猿,尿中有効成分の抽出を種々試みているが,原尿 ユcc相当量52∼7.5mg程度の粉末が得られている。7.稀なる感染経路をとりたる歯性慢性上
顎洞炎に由來する頬部筋間膿瘍の1例
く歯科)三枝重信
(演)河 西 一 秀
患者伊藤吉造55才
右頬部の腫脹並に牙関緊急を主訴として紹介来院せ るを,上顎癌の疑いのもとに入院せしめたるも,種々 検査の結果腫瘍状のものは触れるも癌に非ず,慢性化 膿性疾思より来るものと考えられ,且ワッセルマン 反応陰性なるもグンマ等も疑い決定出来ず,一応化膿 性疾患を第一と考えられるによって頬部切開手術を行 いたる所,多量の膿汁を排出せしめたり。 手術後牙関緊急緩解せるによりプロ腔内診査前に. レントゲン診査を行いたるに,之に由来せる歯性慢性 上顎洞炎あるを知り同手術を施行す。 手術時洞内を精査せるに,頬骨下縁部より上頬部膿 瘍に漏孔を通ずるを認めたり。 思者の君によれば数年前自転:車事故により転倒,該 頬部を強打せる;事あるにより,骨に亀裂を生じ,当時’ より存在せし慢性上顎洞炎が上尊母に感染せるか,或 は獄内の慢性骨吸牧により醇雅を生じ感染せるものと 思われる。 以上稀なる感染経路をどりたる頬部筋聞膿蕩の1餅 として報告した。8.慢性上顎洞炎手術と歯牙との関係
(歯科) 村 瀬 正 雄(演)河西一秀
私達はさきに表題に関し,主として電気的反応の消 長に就き報告したが,其後症例を重ね次の如き所見 を得た。 即ち手術20例に就いて見る≒,手術の結果知覚の 消失を来す歯牙を含む症例は12例で,之を部位的に 細分すると,犬歯6,第一小臼歯7,第二小臼歯8, 大臼歯8,第二大臼歯2,智歯1歯となる。依って手 第一術が最も影響を与える部位は犬歯,第う第二小 臼歯部となるが,第一大F・歯の頻度に関しては該歯牙 の早期喪失又は騙蝕罹患率の大なる点より検査の対象 とならざる場合が多く,現に歯性の上顎洞炎の原因歯 が第一大鶴歯,第二小臼歯の順なるによりても上記の 数字に更に症例を重ね検討を要するものと思われる。 又知覚の消失せる歯牙の実験的抜髄を行う為何等の 麻酔を施ざず咬合面より開孔すると無病的に開即し得 た。この歯髄を病理組綴学的に見ると何れも年齢に比 し線維化の傾向が見られる事より,上顎洞炎の慢性炎 症は既に歯髄に影響を与えていたものと推定出来る。 抜髄後探針を髄腔に挿入すると軽き異常感のみにて 三内に挿入し得られる。之をその一ままレントゲン写真 により観察すると,骨層は相当厚く正常なるか又は僅 かに暗影を認める程度にて骨層中に探針の走そ『藤認め られる。肉眼的に見ると洞底骨質は緻密度を欠き,脱、 灰せられ粗縫になり,為に探針の通過を許すに至れりcr 一 ee 一一t’o 本像所瞭ま正確なるレントゲン透影像にも病的半影と して確認ざれざるものが多い。通常此の部は薄い骨質 にありても正常なる骨質は慧密にして,探針の穿通は 実験的にも許ざざるものなり。以上二者は今後更に症 ・例を重ね次回報告する。 斯くの如く優性炎症ぱその経路の如何を聞わず多分 に骨質の変化z7gび歯髄の慢性変化を来し,手術の何等 かの因子による影響も直ちに生活歯髄に対し其の機能 に相当なる影響を与える事と,一方に手術が直接に生 活歯髄切断という影響を与える結果,斯く多くの症例 に知覚異常の歯牙を見るに至りたる事を想定し得られ る。