中国会社法の大改正と今後の課題 (東洋大学法学部
創設50周年記念号 第50巻第1・2合併号)
著者名(日)
劉 永光
雑誌名
東洋法学
巻
50
号
1・2
ページ
289-311
発行年
2007-03-10
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00000617/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja︻講 演録︼
中国会社法の大改正と今後の課題
一 二 三 中国会社法改正の背景とその経緯 新会社法における主な改正内容 今後の課題 菅弓聖
永
光
一 中国会社法改正の背景とその経緯 ︵−︶ 中国にあって改正前の会社法は一九九三年一二月二九日に公布され、一九九四年七月一日から施行されていた ものである。その後新法による改正をうけるまでの一二年間、旧会社法は株主、会社債権者及び会社自身の利益 を保護する上で重要な役割を果たしてきた。しかし、この旧会社法が施行された日から今度の改正に至るまで、 *劉永光、中国アモイ大学法学院副教授。 東 洋 法 学 二八九中国会社法の大改正と今後の課題 二九〇 早や一二年の歳月を経過し、旧会社法立法当時の状況と比べれば、その後の社会的、経済的な状況が大きく変わ ってきた。特に中国の経済体制の改革及び社会主義市場経済の建て直し作業が進むにつれて、会社法はもはやそ ︵2︶ の後に現れた新しい社会状況に適応しなくなった。具体的に言えば、次のような間題があると思われる。 ①会社設立時の法定最低資本金を定める要求額は厳しすぎ、大衆の投資需要を満足させることはできない。 ②会社のコポレート・ガバナンスが不完全なもので、株主総会、取締役会、監査役会及び役員層の権利義務 をさらに明確にすることが必要である。 ③株主、特に中小株主に対する保護体制が整っていない。また、会社債権者や社会大衆等に対する保護手段 も欠けている。 ④株式の発行、譲渡並びに上場企業に関する規定が会社の実際の経営活動に対応していない。 ⑤上場企業に対する監督の過程において新しく表れた間題に対して有効な対応手段が存在しない。これは資 本市場の秩序を維持するには非常に不利である。 ⑥会社とその取締役、監査役、高級管理者の信認義務及びその責任に関する規定が欠けている。これは社会 ︵3︶ 信用制度の構築、取引の安全を保護するには非常に不合理であると指摘されている。 また、会社法自身の間題も時間の経過につれて次第に浮き彫りになってきた。その法的理論構成の間題はもと より、実務においても、多くの会社紛争に関する間題解決を速やかにすることができないという課題が指摘され ︵4︶ ︵5︶ ていた。このため、会社法の改正を要求する声が次第に強くなってきた。二〇〇四年三月、全国人民代表大会と
政治協商会議、いわゆる﹁両会﹂の開催期間中に、六〇一名の全人代代表と二二名の政治協商会議の委員が会社 ︵6︶ 法の改正提案を提示した。一部の地方人民政府、企業及び学者も様々な形で会社法改正の必要性を訴えていた。 このような背景のもとで、二〇〇四年の初め頃、国務院法制弁公室は直ちに全人代財政委員会、全人代法制工 作委員会、国有資産管理委員会、工商行政管理局総局、証券監督委員会、国務院発展研究センター、全国労働組 合等の責任者に連絡をし、指導グループ、作業グループ、専門家グループを設置した。指導グループは、前述し た各関連機関の次官、主任クラスによって構成された。作業グループは、指導グループの一部の人員を集めて構 成された。専門家グループは、江平︵中国政法大学︶、王家福︵中国社会科学院︶、王保樹︵清華大学︶等一〇名 の民商法専門家を招聰して構成された。 指導グループと作業ループは共同で全人代の代表及び政治協商会議の委員提案を真剣に検討するとともに、座 談会等を通じて、国務院の関連部門、一部の地方人民政府、企業、専門家等に幅広く意見と提案を求めた。さら に、重要な間題については、研究機関にその研究を委託した。そのほか、作業グループはまた広東省、広西省、 山東省、上海市、重慶市等の地方へ出かけ、現地調査を実施して地方政府や専門家の意見を直接に聴取した。そ れと同時に、作業グループは各国の会社立法についても比較研究を行い、その成果を改正草案にも取り入れた。 これらの意見聴取及び提案に基づいて、改正草案が策定された。そして、二〇〇四年一二月二八日に国務院総理 温家宝が全人代常務委員会に対してその草案の審議を要請した。この改正草案が二〇〇五年一〇月二七日に最終 ︵7︶ 回の審議を経て成立し、二〇〇六年一月一日から会社法の新法として施行されることとなったのである。
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二九一以下、 ︵1︶ ︵2︶ ︵3︶
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) ) ) ︵7︶ 中国会社法の大改正と今後の課題 二九二 今回の改正の主な内容について紹介することにする。 以下では、旧会社法と称する。 射手矢好雄、布井千博、周剣龍﹁改正中国会社法・証券法﹂、商事法務二〇〇六年四月版、第四頁以下参照。 曹康泰﹁﹃中華人民共和国会社法︵改正草案︶﹄についての説明﹂、全国人民代表大会常務委員会公報版﹃中華人民 共和国会社法﹄、中国民主法制出版社二〇〇五年一〇月版、第四七ー四八頁参照。 劉永光、許先叢主編﹁﹃会社法﹄判例精解﹂、アモイ大学出版社二〇〇五年五月第二版、第二頁以下参照。 王保樹主編﹁グローバル競争体制下の会社法改革﹂、社会科学文献出版社二〇〇三年一二月版、第一一頁以下参照。 王保樹﹁有限会社法律制度の改革﹂、拝ε一\\類看肉鉱琶富≦bO58\零Φ一昌き戦リユ島お窃b。8タ9胡明遠﹁会社 法改正の展望﹂、耳8”\\毒類多﹃毛出σ8ヨ\一類\ξ証Φ毛一霧蔦ぎH8鳶bO8−S伊など。 その詳細の経緯について、曹康泰﹁﹃中華人民共和国会社法︵改正草案︶﹄についての説明﹂、全国人民代表大会常 務委員会公報版﹃中華人民共和国会社法﹄、中国民主法制出版社二〇〇五年一〇月版、第四七頁以下参照。 二 新会社法における主な改正内容 今回の改正はその内容において多岐に亘っている。新設条文の数は四一条、削除された条文は四六条、改正さ れた条文は二二七条で、残された条文は一〇%に足らず、しかも、今回の改正はその実質上、多くの重要な制度 ︵8︶ と規則を改めて設計したものであることが指摘されている。その主な改正内容は次の通りである。ω 会社の設立制度に関するもの 幅広い社会資本を集め、経済の発展及び就職の拡大に寄与するために、会社の設立制度を改正した。 まず、法定最低資本金制度に関して、旧会社法では、次のように定められている。すなわち、有限会社に関し て、生産経営及び商品の卸を主とする会社では、法定最低資本金額が五〇万人民元を下ることができない。商業 小売を主とする会社では、三〇万人民元を下ることができない。技術開発、コンサルタント、サービス業を主と ︵9︶ する会社では、一〇万人民元を下ることができない。しかも、その最低資本金を一括して納めなければならない。 しかし、この高額な法定最低資本金額が会社の設立を困難にし、社会資本の浪費をもたらす恐れがあるとかねて ︵−o︶ から指摘されていた。そこで、今回の改正は、その法定最低資本金額を大幅に引き下げた。すなわち、新法第二 六条第二項においては、法律、行政法規に特段の定めがない限り、有限会社の最低資本金額は三万人民元を下ら なければ許容され、しかも旧法の営業内容による資本金額の差異を撤廃した。また、旧法が厳格な法定資本制度 をとり、株主がその出資を一回で納めなければならないとされていたのに対し、新法では出資の分割払いを認め た。すなわち、全株主の第一回目の出資額は法定最低資本金を下らなければ、出資額の分割払いができる。ただ ︵11︶ し、初回の出資額はその登記された資本金の二〇%を下らなければよいとされている。その残額は、会社設立後 の二年以内に株主が払い込めば足りるとされることとなった。投資会社については、五年以内にその全額を払い ︵辺︶ 込めばよいとされている。これは、改正草案の段階で、その法定最低資本金額が高すぎ、民間資金が市場に参入 することが難しいし、しかも、一括でその出資の全額を払い込まなければならないという規定は、資金の無駄に
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中国会社法の大改正と今後の課題 二九四 繋がると反対する意見が多かったからである。また、業種による出資額の区別は、中国の会社登記の実際から見 ︵B︶ れば、それほど意味がないと指摘されていた。そこで、現行法は以上のような改正を行ったのである。 次に、出資の方式に関して、旧法では、貨幣、現物、工業財産権、ノウハウ、土地使用権というようなものし ︵14︶ か認められていない。しかし、意見聴取の段階で、多くの代表や専門家から、その出資できるものの範囲を拡大 すべきだとの提案がなされてきていた。したがって、新法は、それらの意見を取り入れ、出資できるものの範囲 を拡大した。すなわち、旧法で認められているもの以外に、貨幣で評価でき、かつ合法的に譲度できる非金銭財 ︵15︶ 産も法律、行政法規に違反しない限り出資することができるとされた。 第三に、無体財産権の出資比率について、草案の段階で論議があった。旧法では、無体財産権の出資比率ば登 ︵16︶ 記された資本金総額の二〇%を超えることができないと定められている。意見交換の段階で、二つの意見が対立 していた。一部の人はその出資比率が低すぎると批判したが、他方、もし出資比率を引き上げれば、会社債権者 ︵17︶ やその他の利害関係人の利益を損なう恐れがあるとして反対する意見があった。その結果、中間改正草案は無体 財産権についてその出資比率を引き上げ、それと同時に貨幣出資金額が有限会社の登記資本の三〇%を下ること ︵BV ︵19︶ ができないと定められた。この点については、現行法ではそのまま中間改正草案の提案が取り入れられた。 第四に、会社の対外投資比率について、旧法第一二条には国務院が定める投資会社または持株会社を除き、会 社はその他の会社に対する累計投資額はその会社の純資産の五〇%を超えることができないと定められていた。 しかし、.草案の段階で社会の各方面からこの規制を緩和すべきまたは撤廃すべきという意見が強かった。そこで、
中間改正草案はその許容される投資比率を七〇%に引き上げた。しかし、第二回目の審議において、反対意見が 出された。そのため、法律委員会と国務院との協議の結果、次のように改正した。すなわち、﹁会社は他の企業に ︵20︶ 投資することができる。ただし、その企業の連帯責任出資者になることができない﹂と規定した。しかし、その 後の審議でまた反対意見が出されて、一部の代表が次のような提案をした。すなわち、﹁会社は他の企業に対する 投資または他人に担保を提供する場合、定款の定めにより取締役会または株主総会の決議を要する。定款に投資 ︵21︶ または担保の総額または単一の投資または担保の数額に制限がある場合、その限定額を超えることができない﹂ ︵22︶ と提案した。ところが、最終回の審議でその内容がまた第二回目の審議結論に戻った。 ㈲ コーポレート・ガバナンスの改善に関するもの コーポレート・ガバナンスの改善という間題は、草案の段階ですでに社会各界の関心を引き起こした。会社内 部の監視監督体制を健全にし、その運営の効率を高めるために、コーポレート・ガバナンスを改善する必要があ ︵23︶ るという声が高かった。そこで、国務院の改正草案を元にコーポレート・ガバナンスに関する旧法の規定は大幅 な改正がなされた。 具体的には、次のようなものである。 まず、取締役会の権限を強化した。旧法では、代表取締役の権限が強すぎ、また取締役会の会議についてもそ の議事規則に関する規定も不備であった。これを健全にするため、新法では取締役会の集団的な役割を強調し、
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二九五中国会社法の大改正と今後の課題 二九六 代表取締役個人の権限に対する規制を強化し、それと同時に取締役会の会議制度とそのプロセスをきめ細かく規 ︵2 4︶ 定することになった。 次に、監査役の役割を強化した。草案審議の段階で、監査役会の権限は弱すぎ、その規定は原則的で操作性が 乏しいという意見があった。そこで、新法は次のような改正措置を取った。すなわち、①監査役の監査権限を充 実すること。新法では、監査役︵会︶は株主総会に法律、行政法規、会社定款または株主総会決議に違反した取 締役、高級管理者の解任を提案することができるとされ、取締役会が株主総会を招集または主催しない場合、監 査役︵会︶は、それに代わって招集することができるとされる。また、新法第一五二条の規定により、監査役は、 取締役、高級管理者に対して訴訟を提起することができる。②監査役は、取締役会に出席し、その決議事項に対 して質間または提案をすることができる。監査役会は会社経営の異常を発見した場合、直ちにそれを調査するこ ︵25︶ とができ、必要な場合に、会計士事務所の協力を求め、その費用を会社に負担させることができる。③会社は原 則として監査役会を設けなければならない。かつ、その中の職員代表の比率はその総数の三分の一を下まわるこ ︵2 6︶ とができない。④有限会社においては、監査役会会議は毎年少なくとも一回は招集し、株主会社では監査役会会 議は六か月ごとに少なくとも一回開催する。監査役は臨時監査役会会議の開催を提案することができる。会議期 間中、監査役会は議事の決定について議事録を作成しなければならず、会議に出席した監査役はその議事録に署 ︵27︶ 名しなければならない。 第三に、取締役、監査役及び高級管理者の責任を強化した。旧法では、取締役、監査役及び高級管理者の忠実
︵28︶ 義務について、その規定が置かれていたが、それらの注意義務についてはなんらの規定が置かれていなかった。 会社実務上、注意義務の存在に関する紛争が多い。そこで、改正草案の段階で、実情に照らして、一部の全人代 代表、政治協商会議の委員及び学者は、取締役、監査役及び高級管理者に対する制約体制を強化すべきと主張し ︵29︶ ていた。したがって、新法第一四八条第一項に取締役、監査役及び高級管理者が忠実義務のほか、﹁勤勉義務﹂を も負うという文言が付け加えられた。もっとも、草案の段階では、取締役、監査役及び高級管理者の責任につい て、その内容はもっと詳細なものであった。すなわち、﹁会社の取締役、監査役及び高級管理者は法律、行政法規 または会社の定款を遵守すべき﹂と定められ、会社に対して忠実義務及び勤勉義務を負わなければならないとさ ︵30︶ れていた。取締役、高級管理者は信義則を遵守し、忠実にその職務を遂行し、慎重かつ勤勉にその職権の範囲に おいて権利を行使する。もし株主総会の同意を得なければ、職務上の便宜を利用して自分または他人の会社に属 ︵31︶ している商業機会を利用してはならない。また、会社と取引してその報酬を受け取ることも禁止されていた。も し取締役、監査役及び高級管理者は忠実義務及び勤勉義務に違反して、職権を乱用して、会社に重大な損害を与 ︵32︶ えた場合、その損害賠償責任を負う。犯罪行為をした場合、その刑事責任をも追及するとされていた。 ⑥ 株主の保護に関するもの 株主の合法的な権益及び社会公共利益を保護するために、 のようなものがある。 東 洋 法 学 新法では大きな改正が加えられた。具体的には、次 二九七
中国会社法の大改正と今後の課題 二九八 まず、株主の権限を強化した。新法第三四条は、株主の議事録等の閲覧権を強化した。すなわち、株主は会社 ︵33︶ の定款、株主総会の議事録、取締役会会議の議事録及び監査役会会議の議事録を閲覧する権利を有する。株式会 ︵3 4︶ 社では、株主の閲覧権を円滑に行使できるようにするために、会社は関連する資料を用意しなければならない。 そして、株主の監督是正権限を十分に発揮させるために、株式会社は取締役、監査役及び高級管理者の報酬を定 ︵35V 期的に公開しなければならない。 次に、株主総会の招集手続き及びその会議の規則を整備した。すなわち、①有限会社の臨時株主総会について、 ︵36︶ 提案できる株主の持株数を旧法の四分の一以上という規定を一〇分の一以上に改め、しかもその招集手続きをも ︵37︶ 定めた。また、株式会社の株主提案権については、単独でまたは合計で会社株式の三%以上の株式を保有する株 ︵38︶ 主は、株主総会開催の一〇日前までに書面をもって取締役会に臨時提案を提出することができる。②株主総会が 取締役及び監査役を選任する場合、会社定款の規定または株主総会の決議に基づき、累積投票制度を採用するこ ︵3 9︶、 とができる。③株式会社においては、もしその定款で、会社の重大な資産の譲渡もしくは譲受または対外的な担 保提供等の事項について株主総会の決議を経なければならないと定めている場合、取締役会は速やかにその株主 ︵40︶ 総会を招集し、株主総会に前述の事項について議決させなければならない。もし株主総会または取締役会の決議 内容が法律または行政法規に違反した場合、その決議は無効である。もし会議の招集手続または議決方式が法律、 行政法規または会社定款に違反した場合、または決議の内容が会社定款に違反した場合は、株主はその決議が出 ︵41︶ された日から六〇日以内に裁判所にその決議の取消を請求することができることなどが定められている。
㈲ 株主代表訴訟に関するもの 長い間、中国会社法においては、株主代表訴訟という制度が存在しなかった。その結果、この間題については 実務上大きな混乱が生じていた。特に証券市場においては、株主代表訴訟は訴えの却下、あるいは暫く受理せず、 ︵42︶ または条件付きでの受理と実践操作という四つの段階を経てきた。したがって、草案の段階で株主代表訴訟制度 をぜひとも設置しなければならないという声が高かった。その意見を受け入れて、新法第一五二条は次のように その規定を置いた。すなわち、取締役、監査役及び高級管理者はその職務を行うにつき、法律、行政法規または 会社定款の定めに違反し、会社に損害を与えた場合、有限会社の株主、または連続一八○日以上単独または合計 で会社の一〇〇分の一以上の株式を保有する株式会社の株主は、書面をもって監査役会または監査役会を設けな い有限会社の監査役に対して、裁判所への訴訟の提起を請求することができる。また逆に、もしその監査役が会 社に損害を与えた場合、株主は取締役会または執行取締役にその訴訟の提起を請求することができる。監査役会 または監査役会を設けない有限会社の監査役、もしくは取締役会または執行取締役が株主の書面による請求を受 領した後、訴訟の提起を拒否した場合、または請求を受領した日から三〇日以内に訴訟を提起しない場合、また は状況が緊急であり、直ちに訴訟を提起しなければ会社の利益に回復し難い損害をもたらしうる場合、株主は会 ︵43︶ 社の利益のために自己の名義をもって裁判所に直接訴訟を提起することができるとされる。また、取締役、高級 管理者がその法律、行政法規または会社定款の規定に違反し、株主の個人利益を損なった場合、その株主は直接 ︵必︶ 裁判所に対して訴訟を提起することができるとされている。
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中国会社法の大改正と今後の課題 三〇〇 ⑥ 法人格否認法理に関するもの 中国会社法の実務上、支配株主が株主有限責任を濫用して、法律義務を回避し、会社債権者及び社会公共利益 ︵45︶ を損うことがしばしばあると指摘されてきた。このような現象を抑制し、株主有限責任の濫用による会社債権者 及び社会公共利益の損害を防止するために、草案の意見徴取の段階で、相応な防御体制を設けるべきだという意 ︵46︶ 見が相次いで出された。しかし、中国の司法経験が未だ未熟なことに鑑み、会社法の中で有限責任の濫用につい てその内容を明確にすることが困難であると判断して、新法はとりあえず次のような規定を設けることとした。 すなわち、﹁株主は法律、行政法規及び会社定款を遵守し、法に従ってその権利を行使しなければならず、株主の 権利を濫用して、会社またはその他の株主の利益を損なってはならず、会社法人の独立的地位及び株主の有限責 任を濫用して会社債権者の利益を損なってはならない。株主がその権利を濫用して、会社またはその他の株主に 損害を与えた場合は、法律に従い損害賠償責任を負わなければならない。株主は会社法人の独立的地位及び株主 の有限責任を濫用して、債務を逃れ、会社債権者の利益を著しく損なった場合は、会社の債務に対して連帯責任 ︵47︶ を負わなければならない﹂と定められている。そして、その責任の具体的な判断基準については、裁判所の判断 に委ねられることとなった。 ⑥ 門人会社に関するもの 今度の会社法改正で一つ大きな特徴は有限会社に関して一人会社の設立を認めるとしたことである。 それは、
草案の段階で各方面から一人会社の設立を許可すべきだという意見が多く出されたからである。そこで、新法は、 一人会社の経済的な役割を十分に認めると同時に、その取引の安全を保護するために、一人会社について特別な 制限を設けた。すなわち、①一人の自然人は一人会社を一社のみ投資設立することができる。②普通の有限会社 と比べれば、一人有限会社の最低資本金額を高く設定する。すなわち一人有限会社の登録資本最低限度額は一〇 ︵48︶ 万人民元とする。しかも一人会社の社員は定款に定める出資額を一括で払い込まなければならない。③一人会社 は会社登記において自然人の独資又は法人の独資のいずれかを明記し、かつそれを営業免許にも記載すべきであ ︵49︶ る。④一人会社は、各会計年度の終了時に、財務会計報告を作成し、かつ会計士事務所の会計監査を受けなけれ ばならない。もし一人会社の社員が会社財産が自己財産から独立していることを証明できなければ、会社債務に ︵50︶ ついて連帯責任を負う。 ① 会社の合併、分割及び清算に関するもの 会社債権者の合法的な権益を保護するため、会社の合併、分割及び清算に関する制度の完備が必要である。し たがって、今度の改正でこれらについても若干の修正をした。 ︵5 1︶ まず、会社の合併、分割制度について。旧法では、会社の合併、分割手続きに関する規定は煩項すぎた。その ため、新法は二つの面においてその内容を改正した。第一には、債権者が会社の合併、分割及び資本の減少に関 する情報を了承していることを前提として、公告手続きを簡略化した。すなわち、旧法が要求する﹁少なくとも
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中国会社法の大改正と今後の課題 三〇二 三回以上の広告が必要である﹂という文言を削除し、更に通知を受けていない債権者につき﹁九〇日以内に﹂会 ︵52︶ 社に対してその担保を要求することができるとしていた担保期限を﹁四五日以内﹂に短縮した。第二には、株主 が株主総会の合併、分割決議に対して、異議申立をした場合、会社に対して合理的な価額でその所有する株式の ︵53︶ 買取を請求することができ、また旧法第一八四条第三項にあった﹁会社は合併することができない﹂という文言 を削除した。 次に、会社の清算制度について。新法は三つの面においてその改正を行った。第一には、会社の営業免許が取 ︵54︶ 消された場合、または設立登記が撤回された場合、会社は解散し、清算すべきであるとしている。第二には、会 ︵55︶ 社は清算期間中にその法人格が存続すると看倣される。第三には、会社の司法解散制度を初めて認めることとし た。すなわち、会社の経営管理が著しく困難で、継続すれば、株主に重大な損害を与える恐れがある場合、他の 方法でそれを解決できなければ、会社の総議決権の一〇分の一以上を有する株主は、裁判所に対して会社の解散 ︵56︶ を請求することができるとする規定が設けられた。 ⑥ 会社の社会的責任に関するもの 現代社会では会社が非常に重要な役割を果たしている。会社の運営は株主、職員等会社内部の利害関係者の利 益のみならず、市場経済秩序と社会公共利益に対しても重要な影響を及ぼしている。したがって、会社及びその 取締役、監査役等が会社利益の最大化を追求するとき、これに伴う弊害について一定の社会的責任及びその法的
義務をも負う必要がある。それは、信義則の確立、社会信用制度の促進、市場経済秩序と社会公共利益の維持に は非常に重大な意義を持っている。したがって、新法第五条には、それについての規定が置かれた。すなわち、 会社は経営活動に従事する際、法律と行政法規を遵守し、社会道徳と商業道徳を遵守し、誠実に信用を守り、政 ︵57V 府及び社会公衆の監督を受け入れ、社会的責任を負う。もっとも、国務院の草案ではその内容がもっと豊かであ った。例えば、国務院草案の総則には、会社は誠実に信用を守り、かつ社会公共利益を維持し、社会的責任を履 ︵58︶ 行しなければならないという内容が盛り込まれていた。また、上場企業の取締役、監査役及びその高級管理者に 対してその監督を強化し、それらの者は、会社職務を行うにつき、法律、行政法規に違反した場合、国務院の証 ︵59︶ 券監督機関はそれらの者に一定期間内でその職務を担当させないことができるとしていた。このほか、会社解散 後、株主が会社清算をしない場合、または会社清算後、株主が会社登記機関にその解散の屈けをしない場合、そ ︵60︶ の株主は新しい会社またはその他の企業を設立することができないとしていた。ただ審議の段階で一部の代表か ら反対意見が出たため、最終的にそれを新法に取り入れなかった。 ⑲ 上場会社に関するもの 国務院草案の段階で、上場会社に関して特別規定を設けた。ただ、ちょうどその時期に証券法の改正作業も行 われているため、株式の発行、上場等に関する事項についてはそれを証券法の規定事項に移した。したがって、 以下では、会社法に残された上場会社の機関構成等について、その改正された内容について紹介することにする。
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中国会社法の大改正と今後の課題 三〇四 まず、社外取締役について。社外取締役制度を新法に導入すべきかどうかという間題について、草案審議の段 階で意見が分かれていた。その焦点は、旧法には監査役会という機関がすでに存在しており、もし社外取締役制 度を導入すれば、両者の権限が重複する恐れがあるというところにある。それよりむしろ監査役会の権限を強化 すべきではないかという意見が大勢を占めていた。結局、一般株式会社について、社外取締役制度を設置するか どうかという間題は、会社自身の判断に任せ、上場会社について、社外取締役を置き、その具体的な規則は国務 ︵61︶ 院の規定に委ねることとされるに至った。 次に、取締役会の秘書について。新法では、上場会社の取締役会の秘書について規定を置いている。すなわち、 取締役会秘書は、会社の株主総会及び取締役会会議の準備、書類の保管及び会社株主資料の管理、並びに情報公 ︵62︶ 開事務等に責任を持つと定められている。 第三に、会社の重要な資産処分または担保提供について。上場企業が上場後一年以内に売買した重大な資産ま たは担保の金額が会社の資産総額の三〇%を超える場合には、株主総会の決議を要し、かつその会議に出席した ︵63︶ 株主の保有する議決権の三分の二以上により採択しなければならない。 第四に、関連会社との取引について。一部の上場会社の支配株主、取締役、監査役、高級管理者及びその他実 際に会社を支配している者は関連ある取引を利用して会社資産を侵害し、ひいては会社、少数株主及び銀行等の 会社債権者の利益を侵害するケースが事実上よくあることを考慮して、新法は四つの方面に亘ってその取引につ いて制限を加えている。すなわち、①まず関連関係についてその概念を明確にすること、②上場会社の取締役の
回避制度について明文をもって規定すること。すなわち、上場会社の取締役は取締役会会議の議決事項に関わる 企業と関連関係を持っている場合、当該議決事項について議決権を行使してはならず、またその他の取締役の議 決権の行使を代理することもできない。当該取締役会会議は過半数の関連関係のない取締役が出席すれば開催す ることができ、取締役会会議で行う決議は関連関係のない取締役の過半数により採択することを要する。取締役 会に出席した関連関係のない取締役の人数が三名に満たない場合は、当該事項について上場会社の株主総会に提 ︵64︶ 出し、審議を求めなければならない。もっとも、国務院の草案ではそれについてもっと詳しく定められていた。 すなわち、その回避すべき取締役は議決に参加した場合、その決議の日から三か月以内に会社はその契約、また は取引の取消しを裁判所に請求することができるとしていた。ただし、第三者が善意である場合はその限りでは ︵65︶ ない。 ⑩ 国有独資会社に関するもの 国有独資会社について、それを会社法に定めるべきかどうかについて意見が対立している。一部の代表及び学 者が旧法上の国有独資会社に関する規定を削除すべきであると主張している。これに対して、一部の代表及び国 有資産管理委員会と工商行政管理総局は国有独資会社に関する規定を保存すべきであると強く主張している。結 ︹66︶ 局、新法は国有独資会社について若干の修正を加えて保存することにした。 東 洋 法 学 三〇五
中国会社法の大改正と今後の課題 三〇六 ㈲ 会社職員の利益保護に関するもの 会社職員の利益を保護するため、新法は次のような措置を採った。すなわち、①監査役会は適当な比率の職員 代表を採用すべきである。その具体的な比率は定款によって定めるが、三分の一を下まわることができない。職 ︵67︶ 員代表は職員代表大会、職員大会またはその他の形を通じて民主的な選挙によって選出する。もっとも、国務院 の草案では、職員の利益保護に関する規定はもっと充実したものであった。例えば、草案第六一条では、会社は 職員の給料、福利、労働安全、保険等職員と密接な利益関係を有する間題について決定するとき、または重要な 内部管理制度を制定するとき、会社の労働組合または職員代表を会議に参加させ、事前に組合または職員の意見 ︵68︶ を聴取すべきであるとしていた。ただその後の審議でその提案が採用されなかった。 ⑰ 中国共産党の基層組織に関するもの 旧法第一七条では、﹁会社内の中国共産党基層組織の活動は中国共産党の規約によってなすべきである。﹂と定 められていた。草案の段階でその規定を削除すべきという意見が大半を占めていた。しかし、中央人事部からの 要請もあって新法は次のように修正をした。すなわち、﹁中国共産党規約の規定に基づき、会社内に中国共産党の 組織を設立し、党の活動を行うものとする。会社は、党組織の活動のために必要な条件を提供しなければならな ︵69︶ い。﹂と定め、中国共産党のリーダシップを一層強めてきている。
⑬ その他
本来、会社の上場条件、上場会社の新株発行及び一時上場停止等の内容が草案に盛り込まれていたが、ちょう どその時期に証券法の改正も行われていた。したがって、本来証券法で定めるべきそれらのものを整理して証券 法の一部として取り入れた。ただ、社債について、若干の内容を新会社法上に留保した。 以上、中国会社法の改正について、その内容の概略を紹介した。 パ パ パ109 8
) ) ) ハ パ パ131211
) ) ) ハ パ パ ハ 17 16 15 14 ) ) ) ) ︵B︶ 趙旭東﹁新会社法条文解釈﹂、人民法院出版社二〇〇五年一二月第一版、序文。 旧会社法第二三条参照。 朱慈薙﹁法定最低資本額制度と会社資本充実﹂、﹁法商研究﹂二〇〇四年第一期、第一九頁。劉永光﹁日本会社資本 制度改革の立法実践及びその啓発﹂、﹁法商研究﹂二〇〇四年第一期、第三一頁。 有限会社の資本金は会社登記機関において登記された全株主の出資額であるとされる。 新法第二六条第一項。 趙旭東﹁資本信用から資産信用へ1会社信用基礎についての検討﹂、﹁中国商法年刊﹂西南財経大学出版社二〇 〇四年五月第一版、第八七頁以下参照。 旧会社法第二四条参照。 新法第二七条第一項。 旧会社法第二四条第二項。 曹康泰﹁﹃中華人民共和国会社法︵改正草案︶﹄についての説明﹂、全国人民代表大会常務委員会公報版﹃中華人民 共和国会社法﹄、中国民主法制出版社二〇〇五年一〇月版、第五〇頁以下参照。 国務院草案第二五条第二項、第九三条第二項。東洋法学 三〇七
パ パ ハ 22 21 20 19 ) ) ) ) ︵23︶
パパパパパパパ パパパパパパパ
38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27 26 25 24 ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) 新法第一〇三条第二項。 新法第四一条第三項、第四二条。 中国会社法では、有限会社の社員も﹁株主﹂と呼んでいるため、以下では、基本的にこの用語を使用する。 新法第一一七条。 新法第九七条。 新法第三四条、第九八条。 国務院草案第二四六条。 国務院草案第六六条第三項、第四項。 国務院草案第二〇条。 江平﹁﹃会社法﹄の改正について﹂、窪6一\\類薫看b三一寅≦●8ヨ・oP88−一ド 旧法第五九条−第六二条。 新法第五六条、第一二〇条。 新法第五二条第二項、第一一八条第二項。 新法第五五条、第一一九条。 新法第四〇条、第四五条、第四八条、第四九条、第一〇九条−二三条。 会科学文献出版社二〇〇三年一二月版、第二四頁以下参照。 顧功頼﹁会社法改革中のコーポレート・ガバナンス問題﹂、王保樹主編﹁グローバル競争体制下の会社法改革﹂、社 ﹁中華人民共和国会社法﹂、中国民主法制出版社二〇〇五年一〇月版、第六四頁。 二〇〇五年八月二三日、全国人民代表大会法律委員会﹁中華人民共和国会社法改正草案改正状況の報告について﹂、 全人代第三回表決草案第一六条第一項。 国務院草案第一五条第二項。 新法第二七条第三項。 中国会社法の大改正と今後の課題 三〇八パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ パ ハ パ パ パ 60 59 58 57 56 55’54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41 40 39 ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) ) 新法第一〇六条第二項。 新法第一〇五条。 新法第二二条第一、二項。 傅長禄主編﹁証券民事賠償訴訟﹂、法律出版社二〇〇三年四月版、第二〇頁以下。 新法第一五二条第一、二条項。 新法第一五三条。 朱慈組﹁会社法人格否認法理の研究﹂、法律出版社一九九八年一一月版、第三五四頁以下。 江平﹁﹃会社法﹄の改正について﹂、洋8“\\類毛奎〇三一冨奎8B・oP8S−一N・ 新法第二〇条。 新法第五九条。 新法第六〇条。 新法第六三条、第六四条。 旧会社法第一八四条第三項参照。 新法第一七四条。 新法第一四三条第一項。 新法第一八一条。 新法第一八七条第三項。 新法第一八三条。 新法第五条第一項。 国務院草案第一四条。 国務院草案第一五九条。 国務院草案第二三〇条第二項。 東 洋 法 学 三〇九
パ パ パ パ パ パ 66 65 64 63 62 61 パ パ パ
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) ) ) 新法第一九条。 国務院草案第六一条、第六二条、第一四二条。 新法第五二条第二項、第七一条第一、二項、第二八条第一、二項。 共和国会社法﹄、中国民主法制出版社二〇〇五年一〇月版、第六一頁以下参照。 曹康泰﹁﹃中華人民共和国会社法︵改正草案︶﹄についての説明﹂、全国人民代表大会常務委員会公報版﹃中華人民 国務院草案第一五八条。 新法第二一五条。 新法第一二二条。 新法第一二四条。 新法第一二三条。 中国会社法の大改正と今後の課題 三一〇 三 今後の課題 今回の会社法改正は、ある意味からいえば、大きな改正であるといえる。その内容は多岐に亘り、その具体的 な運用として今後次のような間題点が注目されると考えられる。 まず、一人会社について。従来、一人会社は認められていなかった。今回の改正で、一人会社の設立が認めら れるようになった。これは今回の改正の重要なポイントの一つである。ところが、新法は依然として一人会社に 対して厳しい制限を加えている。特に挙証責任についてそれが株主に転換されており、株主は何をもって財産独 ︵70V 立の証明といえるのか、今後の運用が注目される。次に、法人格否認の規定について。今回の改正は、新法第二〇条において会社の法人格否認に関する制度を導 入した。しかし、それは一般的な規定にとどまっており、具体的な適用要件は規定されていない。今後具体的に どう運用されるかが注目される。 第三に、株主代表訴訟について。今回の改正で、株主代表訴訟に関する規定を新たに設けたが、高い訴訟コス トで果たして株主がそれを会社利益のために利用するのか、注目される。今後、訴訟費用等に関連する法規の整 備が必要であろう。 第四に、外資法等との関係について。今回の改正法第二一八条は、﹁外商の投資による有限会社及び株式会社に は、本法を適用する。外商の投資に関する法律に特別の定めがある場合、その規定を適用する﹂と規定している。 したがって、会社法は外商投資企業にも一般法として適用される。しかし、従来からの合弁企業法、合作企業法、 独資企業法、外商投資企業法及びこれらに関する様々な実施条例、規則等が廃止されたわけではない。これらの ︵7 1︶ 法律は新法と衝突する点が少なくない。したがって、今後、新法と上述した合弁企業法、合作企業法、独資企業 法、外商投資企業法がどう調合するか、注目される。このほか、新法にはまだ多くの課題が残っており、これら 多くの課題が今後の新法施行後の実践上の間題としてその当否が間われることになると思われる。 パ パ