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最小費用フォレストゲームのコアについて

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Academic year: 2021

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1−C−6

2001年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

最小費用フォレストゲームのコアについて

02004620 慶鷹義塾大学 *梅澤正史 UMEZAWAMasashi

O1400760 慶庵義塾大学 西野寿一 NISHINOHisakazu

且⊆(Ⅳ∪〟)×(Ⅳ∪〟)である。結託g⊆Ⅳ内のど のプレーヤー豆にとっても、〟(ま)内の任意の頂点へ行 くことができるパスが存在する時、Gβをぶ−実行可能 であると言う。g−実行可能なネットワークを作るため に、結託∫は、Ⅳ\∫及びぶ内のプレーヤーによって 必要とされていないサービス供給者を表す頂点を利用 しても構わないものとする。CEがサイクルを持つな らば、g−実行可能又はⅣ−実行可能を保ったまま、少 なくとも1本の辺を取り除くことができる。そうする ことによって、ネットワークの建設費を少なくするこ とができる。さらに、ネットワークは木である必要は ないことに注意する。結託βの特性関数は、以下のよ うに定義される。 C(g)≡min(∑diJICβ:g−実行可能なネットワーク) (i,幻∈E (Ⅳ,C)を最小費用フォレストゲーム(略して、MCF ゲーム)という。ここでは、Ⅳ−実行可能なフォレスト を建設するための費用配分について考える。ゲーム理 論で良く知られた解概念の1つであるコアは、以下の ような配分の集合である。 Coγe(C)≡(Ⅹ∈Rれl∑i。〃エi=C(Ⅳ), ∑iぴごi≦C(g)∀g⊆Ⅳ)

1 はじめに

本研究では、ネットワーク上に存在するサービスを 利用する消費者間での費用配分問題を考える。この間 題は、以下のような問題である。ネットワーク上に存 在するサービス供給者はそれぞれ異なったサービスを 提供し、各消費者は自分が必要とするサービスの集合 を持っているとする。消費者はサービス供給者へ物理 的なパスとして繋がることによって需要を満たすとす る。その際に必要となるネットワーク構築費用を、消 費者間でどのように配分したらよいのかというのがこ の間題の趣旨であり、この間題をゲーム論的枠組みで 捉えたモデルを最小費用フォレストゲーム(Minimum CostFbrestGame)と呼ぶ。このゲームの費用配分に 対して、協力的な解概念の1つであるコアの存在につ いて調べる。 従来、サービス供給者が1人という特殊ケース(Min− imumCostSpanningneeGame)に関しては、コアが 必ず存在することがわかっている(GranotandHuber− man[2】,Megiddo[4])。Kuipers[3】は、最′ト費用フォ レストゲームにおいて、コアは必ずしも非空であると は限らないことを例を挙げて示しており、コアが非空 であるための十分条件を与えている。しかし、本研究 において様々な例を試したところ、これらの十分条件 が成り立たない多くの場合にもコアは非空であること が確かめられた。そこで、これらの十分条件を含むよ り一般的な十分条件を提案する。

3 コアの非空性

前に述べたように、MCFゲームのコアは常に非空 とは限らない。そこで、非空になるための十分条件を 与える。 補助定理1(【1】)(Vd)をネットワークとし、rを頂点 集合Ⅴを持つ全域木とする。任意の頂点ペアγ,ぴ∈Ⅴ に対して、dごuをr内でγからひへ行く一意のパス に沿った辺たちの重み最大値とすると、以下のことが 同値である。Jノrは(Vd)における極小全域木である。 2ノd≧drが成り立つ。

2 モデル

Ⅳ=(1,…,几)を消費者の集合とし、〟=(几+ 1,…,れ+m)をサービス供給者の集合とする。任意の 消費者ま∈〃に対して、宜が必要とするサービスの集 合〟(宜)⊆〟が与えられているものとする。さらに、 diJを宜とJを結ぶ直接のリンクにかかる費用(重み) とする。グラフCβ=(Ⅳ∪〃,且)を考える。ここで、 −44− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

補助定理2([3])(Vd)をネットワークとし、rとn をそれぞれ頂点集合Ⅴを持つ極小全域木とすると、 dr=dnである。 補助定理3(【3】)極′トなネットワーク上での〟CF ゲームは、サブ・モジュラーである。 補助定理4(【3])ネットワーク(Vd)の最′ト全域木r の建設費を∬(Ⅴ)、このネットワークにおける極小ネッ トワーク(Ⅴ句の最小全域木戸の建設費を斤(Ⅴ)とす る。この時、り打(り=斉(Ⅴ)、卯(町かこおいて、任 意のU⊆Ⅴに対して、Ⅳが連結集合になるような最 小全域木戸uが存在する。 もし消費者戎,宜′∈Ⅳが共通のサービス供給者を必 要とするならば、最適なⅣ一実行可能ネットワークに おいて、豆,五′は、同一の木上に存在するはずである。 また、ある消費者のペアが共通のサービス供給者を持 たなくても、需要の構造上、最適なネットワークにお いては別の第3者を通じてやはり結果的に連結されて いるはずである、という状況も生じうる。そこで、以 下の定義をする。 定義1任意の2つの添え字1≧豆,J≧れに対して、 (αiil,α恒2,…,αimJ)となる行列Aの非ゼロ要素から なる列が存在する時、Aを分解不能という。 MCFゲーム(Ⅳ,C)の接続行列A=(αii′)の定義を与 える。任意の豆,宜′∈Ⅳに対して、 ここで、Jは、各部分ネットワーク(り,d)(J=1,…,p) における最小全域木rjから作られた、極小なネット ワーク(り,かこおける辺の重み関数を表す。 この辺の重み関数∂に対して定義されるネットワー ク(Vd)におけるMCFゲームを(Ⅳ,C)とする。 今、∬(り)をネットワーク(り,d)における最小全域 木rJを作るのにかかる費用とする。この時、任意の j=1,…,pに対して、∬(り)=庭(り)=廠(り)であ ることに注意する。 補助定理5〟CFゲーム(Ⅳ,C)に対して、叫(j= 1,…,p)を分解不能成分とする。もし、C(Ⅳ)=

∑ぎ=1∬(り)であるならば、e(Ⅳ)=C(Ⅳ),e(ぶ)=

∑j。J(ざ)C(ち)である0ここで、J(g)=(J∈ (1,…,p)lち≡タロ叫≠¢)である。 定理2〟Cダゲーム(Ⅳ,C)に対して、叫(ブ=1,…,p) を分解不能成分とする0もし、C(Ⅳ)=∑ざ=1∬(り) であるならば、このゲームは非空なコアを持つ。 定理3〟CFゲーム(Ⅳ,C)に対して、叫(ブ=1,…,p) を分解不能成分とする。もし、p=2ならば、このゲー ムは非空なコアを持つ。

4 まとめ

分解不能なMCFゲームのコアは、常に非空である ことを示し、複数の分解不能成分を持つ場合にもコア が存在するための十分条件を与えた。 〈 1凡才(戎)∩〟(宜′)≠¢ 0 〟(豆)∩〟(豆′)=¢ d・ii′ = 定義2接続行列Aの極大な分解不能部分行列を分解 不能成分といい、それに伴ってプレーヤー集合をⅣ= ⑬ぎ=1巧と分割できる0叫を分解不能プレーヤー集合 と呼ぶ。特に、分解不能成分が1つの時、その〟CF ゲーム(Ⅳ,C)を分解不能であるという。 定理1分解不能な〟CFゲーム(Ⅳ,C)は、非空なコ アを持つ。 次に、分解不能でないMCFゲームに対するコアの 存在について調べる。任意のMCFゲーム(Ⅳ,C)が与 えられた時、Ⅳを分解不能成分に仕分けることは、多 項式時間で可能である。さらに、それに連動して〟= ⑳ぎ=1叫と分割できる0この時、次のようなゲームを 考える。Ⅴ=0ぎ=1り(ここで、り≡叫∪叫)とする0

参考文献

【1】L・R・Fbrd and D・R・Fhlkerson,FlowsinNet− WOrks:(Princeton University Press,Princeton, 1962).

【2]D・Granot and G・Huberman,”Minimum cost Spannlng tree gameS”,MathematicalPro9ram− m如,21(1981)ト18・ 【3]J・Kuipers,”Minimumcostforestgames”,1hter一 れα如mαりoumαgげGαme7Ⅵeor弘26(1997)367− 377. 【4】N・Megiddo,”Cost allocationforsteinertrees”, 〃efぴOrたβ,8(1978)1−6・ &ひ=〈夏: ]J:γル∈り 劫:γル∈り −45− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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1978年兵庫県西宮市生まれ。2001年慶應義塾大学総合政策学部卒業、