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湖沼流域ガバナンスプロジェクト
湖沼流域ガバナンスプロジェクト
海 外 研 究 報 告
環境総合研究センター特任教授
中村 正久
ハイデラバードでのワークショップで発表する筆者
丸木舟でのルパ湖横断(ネパール)
チニ湖調査(マレーシア)
発見と感動の連続
自身の成長を感じた韓国留学
テコンドー進級記念
field trip in 慶州
留学体験記
啓明大学(韓
国)
経済学部3回生
金城 恵子
こんにちは。私は2回生の秋学期から1学期間、韓国テ
グ市にある啓明大学において交換留学生として勉強をし
てきました。
きっかけは、大学内にある国際センターの掲示板に掲
示されていた急募の張り紙を見たときでした。私は在日3
世で、親類がたくさん韓国に暮らしていることもあり、幼
いころから母国である韓国を身近に感じていました。韓
国にいる家族と話すため、将来の道に何か韓国とのつな
がりを見出し、また母国であると意識してきたその国がど
ういう国であるのかを知りたく、1回生の夏に今回の留学
先と同じ啓明大学へ語学研修に行かせていただき、韓国
の伝統、習慣や言語に触れることができました。この語学
研修を経験し、いつかは韓国に留学できたらと思ってい
たのですが、韓国の大学と交換留学の提携がまだされて
おらず、大学での留学は断念している矢先に飛び込んで
きたチャンスに、これは行くしかないとすぐに飛びつきま
した。突然の留学決定で早急な準備を要したのですが、
国際センターの方々の大きなサポートのおかげで無事
出発することができました。本当に感謝しております。
韓国での半年にわたる生活は自分にとって はじめて・
感動・驚き・笑い の連続でした。寮生活だったのですが、
てっきりルームメイトは韓国の学生だと思っていたので
すが、扉の向こうから現れたのは、長身で美人な・・西洋
人!?えーーーーーーーーーー!?という感じで慌てた私
は思わず「こんにちは」と英語ではなく日本語で挨拶して
しまいました。しかしその子は「はじめまして」と日本語で
返してきたので、またそれにも驚きました。なんと日本大
好きフランス人の同じ年の女の子でした。東洋と西洋の
違いを見つけては、ふたりでおもしろいねと言って、お互
いに自分と異なる感覚を知ることができました。寮生活
でルームメイトと過ごした時間は、とても貴重な時間だ
と思います。そのルームメイトだけではなく様々な国から
たくさんの留学生と会話をすることで、自分も含め、自分
が育ってきた環境を客観的に見ることもできました。
啓明大学はなんといっても巨大なキャンパスを有して
おり、韓国人学生はもちろんのこと、留学生の数も多く、
インターナショナルラウンジというスペースはいつも、外
国語が飛び交い、そこがみんなの交流の拠点となってい
ました。山を切り開いて建てられたため、自然に囲まれた
四季を最前線で感じることのできる環境でした。啓明大
学の国際交流部の方たちが企画してくださった、韓国ツ
アーなどで、歴史的場所から、現在の韓国経済を支えて
いる一つの企業見学などを体験できました。
授業は、Korean language というまさに韓国語のため
の授業や、韓国伝統の武道であるテコンドーに触れる授
業を受講しました。他にも単発の韓国文化体験で、韓国
の茶道や、書道などの授業も積極的に参加していきまし
た。日本学科・日本文学科の学生たちとの交流会や、勉強
会、意見交換の場にも参加していきました。韓国語の授
業において啓明大学が規定した進度では、留学終了時に
自分が思い描く語学力には達することができないと思
い、先生に相談し、個人レッスンをしていただいたりと、と
にかく人一倍勉強に励みました。その成果を韓国の学生
との会話などで、日々感じることができたため、さらに一
層やる気が湧き、そのモチベーションを持続できたと思
います。
毎日自分と向き合い、一日も無駄にしないでおこうと
向上心を持ち、挑戦できる最適な環境にいれたことをす
ごく幸せに思います。休日中に韓国にいる親戚を訪れ再
会し、韓国語というツールを使うことでやっと意思疎通を
できたことは本当に感動でした。留学は終了してしまい
ましたが、この経験をこれからの原動力にかえ、大きく進
歩していきたいと思います。
滋賀大学環境総合研究センターは文部科学省特別教
育研究推進費の採択を受け、2008年4月より3年間の計画
で「湖沼流域ガバナンスプロジェクト」を遂行しています。
本プロジェクトは、湖沼(貯水池、湿地などを含む)とその
流域の多様な資源価値の保全と利用を持続可能なかた
ちで実現するための仕組み作りの研究を、地域連携・国
際連携に基づいて推進することを目的としています。
湖沼は、用水や漁業、観光などの多様な資源形態をも
ち、かつ比較的身近に存在するため、誰もがその価値を
追求しやすい存在です。一方、湖沼は静水システム特有
の自然科学的特徴(水域のあらゆる方向から様々なスト
レスがかかる、集水域から流入する物質が長い時間湖
内や湖底に滞留・堆積する、湖内で複雑な生物・化学・物
理現象が起こる)をもつため、一旦状況が悪化すればな
かなか回復することが難しいとされています。そのため、
その流域の管理には水資源、土地利用、農地、都市、生
態系などを個別的に管理するのではなく、それらを統合
的・一体的に把握し、多様な参加の下で長期にわたって
推進していくことが求められています。
研究推進に当たっては、様々な学術分野で幅広く取り
組まれているガバナンス研究の成果を生かす必要があ
るため、2007年7月に滋賀県立大学、(財)国際湖沼環境
委員会と協力して設立した「流域政策研究フォーラム」を
利用し、流域のステークホルダーの視点、比較湖沼学な
ど自然科学研究の視点、流域水政策の制度設計などの
社会科学研究の視点、環境基準と湖沼環境管理など自
然科学と政策科学の接点の解釈、流域管理政策の国際
動向など幅広い分野について研究交流を推進していま
す。また、環境経済、環境教育、歴史地理、法学、環境政
策、生活環境、社会学、環境工学の8分野については、本
学の研究者が中心的な役割を果たして課題追求型の研
究推進に努めています。
これらの研究成果は、「統合的湖沼流域管理(ILBM)」
という枠組みに集約され、現在、中国、東南アジア、南ア
ジア、北ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカなどの9カ
国、約25湖沼において推進され、成果を上げています。
これらの成果の詳細は、本学の環境総合研究センター
のホームページ:
http://rcse.edu.shiga-u.ac.jp/gov-pro/ (日本語)
http://rcse.edu.shiga-u.ac.jp/gov-pro/eng/ (英語)
を通して公開しています。
★ プロジェクトの統括
★ 知識ベースの構築
★ 人文・社会系をはじめ
幅広い体勢
★ 流域政策フォーラムの運営
★ 物資統括、水利用流域
★ 各国から選任された科学委員を
通じて現地のパートナーと連絡調整
★ ワークショップなどの共催
各国政府機関、
国際機関、
国際NGOの協力
世界湖沼会議、ストック
ホルム水シンポジウム等
の国際会議における
専門会合主催、参加
琵琶湖流域の研究機関、
行政機関、NGOの協力
(財)国際湖沼環境委員 流域政策フォーラム
滋賀大学
滋賀県立大学
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