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平成24年度学生定期健康診断の成績について

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Academic year: 2021

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SHR No.75 SHR No.75  友人関係は、個人特性との関連も示唆されています。現代 青年の友人関係に対する調査研究(8)では、①情緒的に近い 関係を回避する青年、②情緒的に近い関係を持つ青年、③ 友人から傷つけられたり、友人を傷つけることを避け、また 友人と群れていようとする傾向が高い青年という 3 群が見 出されています。さらに、「友人から傷つけられることを回避 する」ことが、「友人から傷つけることを回避する心性」を経 て、「被拒絶感」を低減し、結果的に自尊感情を維持させる構 造が示されました。つまり、現代青年の友人関係において、 自他共に傷つくことがないよう配慮することによって、相手 から拒絶されず受容されることを通して、自尊感情の水準を 高揚・維持しようとする過程が見出されたのです。これは、特 に気遣い・群れ関係群において顕著に見られました。このこ とから、友人関係の中で気を遣うことは、必ずしも否定的な 意味合いだけではなく、青年の自尊感情維持という肯定的 な機能を持つとも言えます。しかし、その自尊感情が、常に 他者の承認を得られないと傷ついてしまう懸念に基づいた 不安定な自尊感情なのか、自分が他者の意図や状況に適切 に合わせられる高い対人スキルを持っているという自信に つながるものかという、自尊感情の質に関する検討は今後 の課題となっています。  また、青年期は「自分は何か」「自分はこれからどうなって いくか」という問いへの答えを模索し、自我同一性(アイデン ティティ)を確立していく時期です。友人に気を遣う人や深い かかわりを回避する人は、自我同一性(アイデンティティ)の 確立感が低く、積極的に友人との快活な関係を求め、自己を 開示する関わり方をする人は、自我同一性の確立感が高い とも言われています(9)  友人関係は、自尊感情やアイデンティティなど、自分自身 のことにも関わってくるものだと言えます。みなさんも自分の 友人関係を振り返って、自分自身について考えてみてはどう でしょうか。 【文献】 1 落合良行・佐藤有耕.青年期における友達とのつきあい 方の発達的変化.教育心理学研究.1996, 44(1), p55-65. 2 西平直喜.成人になること−生育史心理学から.東京大 学出版会.1990. 3 千石保.まじめ の崩壊−平成日本の若者たち.サイマ ル出版会.1991. 4 岡田努.現代大学生の友人関係と自己像・友人像に関 する考察.教育心理学研究.1995, 43(4), p354-363. 5 徳田仁子.思春期・青年期のコミュニケーション―<関 係>から<共有>へ.ひと・文化・発達.京都光華女子 大学人間科学部人間科学科(編).ナカニシヤ出版. 2010, p129-147. 6 大平健.やさしさの精神病理.岩波書店.1995. 7 藤井恭子.青年期の友人関係における山アラシ・ジレン マの分析.教育心理学研究,49(2), p146-155. 8 岡田努.現代青年の友人関係と自尊感情の関連につい て.パーソナリティ研究.2011, 20(1), p11-20. 9 松下姫歌・吉田愛.大学生における友人関係と自我同一 性との関連 広島大学心理学研究.2009, (9), p207-216.

現代青年の友人関係のタイプと個人特性

表4 検査・問診のまとめ 表3 胸部エックス線検査 表1 血圧測定 教 育 経 済 教 育 経 済 男 女 男 女 男 女 男 女 118 138 411 181 345 441 1,372 651 118 138 401 173 322 432 665 382 5 1 1 12 3 3 9 5 39 11 30 3 144 18 9 5 39 11 30 3 144 18 7.6% 3.6% 9.7% 6.4% 9.3% 0.7% 21.7% 4.7% 7 5 36 10 30 3 142 16 2 5 24 9 22 3 104 13 5 12 1 8 38 3 5 12 1 8 38 3 100.0% 100.0% 97.6% 95.6% 93.3% 98.0% 48.5% 58.7% 1回生 2回生 以上 54 127 80 227 4 14 9 9 呼 吸 器 系 1 8 消 化 器 系 低 血 圧 高 血 圧 要 再 検 者 数 要 再 検 率 再 検 者 数 正 常 化 数 高 血 圧 経 過 観 察 要 治 療 39 95 37 175 循 環 器 系 2 1 筋 ・ 骨 格 系 1 1 皮 膚 ・ 皮 下 組 織 4 3 2 3 神 経 系 ・ 感 覚 器 2 8 9 8 内 分 泌 代 謝 4 7 20 17 性 泌 尿 器 系 2 1 血 液 系 4 8 そ の 他 32 53 16 38 内 科 診 察 22 27 1 4 心 電 図 検 査 3 6 19 16 検 尿 二 次 検 査 12 46 33 158 血 圧 検 査 6 X 直 接 撮 影 9 25 12 13 未 検 者 19 44 18 143 経 過 観 察 2 4 12 要 治 療 3 5 2 3 結 果 未 判 明 医 療 機 関 紹 介 後 結 果 未 判 明 医 療 機 関 紹 介 後 指導区分 第二次検査 第一次検査 再 検 査 指導区分 所見者の疾患別 所 見 者 数 学    部 回    生 教 育 経 済 教 育 経 済 1回生 2回生 以上 学    部 性    別 対 象 者 数 受 検 者 数 受 検 率 回    生 表2 尿検査 男 女 男 女 男 女 男 女 118 138 411 181 345 441 1,372 651 115 134 377 143 299 413 543 295 3 4 2 3 2 2 3 4 1 4 2 2 6 3 18 8 11 7 1.7% 1.5% 1.6% 2.1% 6.0% 1.9% 2.0% 2.4% 2 2 4 2 12 7 10 6 1 1 4 2 10 4 8 6 1 1 2 3 1 1 1 1 1 2 2 1 1 1 1 97.5% 97.1% 91.7% 79.0% 86.7% 93.7% 39.6% 45.3% 糖 蛋 白 潜 血 要 再 検 者 数 要 再 検 率 再 検 者 数 正 常 化 数 異 常 所 見 経 過 観 察 要 治 療 結 果 未 判 明 医 療 機 関 紹 介 後 第一次検査 再 検 査 指導区分 教 育 経 済 教 育 経 済 1回生 2回生 以上 2 1 15 2 7 3 学    部 性    別 対 象 者 数 受 検 者 数 受 検 率 回    生 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 男 女 118 138 411 181 112 148 380 200 103 144 397 198 129 147 595 253 117 138 401 172 110 146 60 34 96 141 150 96 113 144 371 201 99.2% 100.0% 97.6% 95.0% 98.2% 98.6% 15.8% 17.0% 93.2% 97.9% 37.8% 48.5% 87.6% 98.0% 62.4% 79.4% 教 育 経 済 教 育 経 済 教 育 経 済 教 育 経 済 1回生 2回生 3回生 4回生 学 部 性別 対象者数 受検者数 受検率 回 生 平成24年度学生定期健康診断の成績について 保健管理センター 所長 山本 祐二 本年度も学生定期健康診断が 4 月から 5 月にかけて実施されました。 健康診断の受診率は、1 回生はほぼ全員受診していますが、2 回生以上 で、特に経済学部の受診率が低下しています。 血圧測定(表 1 )では、一次検査で高血圧を指摘されたひとのほとんどが、 再検査では正常化しており、測定前の十分な安静など正確な測定が必要で す。要治療判定者はいませんでした。 尿検査(表 2 )では、受検率が血圧測定より下がっており、未提出に対する 注意が必要です。再検査では正常判定例が多く、医療機関への紹介はわずか でした。 胸部エックス線検査(表 3 )では、昨年度に比し経済学部3回生の受検率 が、上昇しました。 検査・問診(表 4 )についてまとめると例年通り、循環器系の有所見者が多 く、次いで泌尿器系、呼吸器系、内分泌代謝系の順でした。再検査の受診率 は、血圧異常で96.1%、検尿異常で78.9%でした。今後も定期健康診断受診 率、および再受診率の向上に努めていきます。 定期健康診断を利用し、自分の健康状態を把握して、心身ともに健康な大 学生活を送りましょう。 ( 4 ) ( 3 )

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