超低遅延・超高信頼通信を実現する経路制御方式のスケーラビリティを向上する手法の提案
6
0
0
全文
(2) これらのユースケースは地理的に近い地域にある端末. 2.2. 端 末 間 通 信 の 通 信 経 路. 間で低遅延に通信可能であることを求めるが、従来の 九州地方. 移 動 通 信 シ ス テ ム ( Evolved Packet System, EPS) [4]. 関東地方. では実現できない。. PDN 冗長な通信経路. 2. Evolved Packet System (EPS). P-GW. 2.1. U-plane 構 成 ユーザデータを 宛先で振り分け. PDN. P-GW (経路決定ノード) ト ト S-GW ン S-GW ン ネ ネ ル ル 基地局. 基地局. 端末. S-GW. 基地局. 基地局. 基地局間HOの アンカーポイント. 端末. 端末. 端末. 端末. 基地局. 端末. 端末 移動. 図 1. S-GW. EPS の U-plane 構 成. 図 2. EPS に お け る 端 末 間 通 信 の 通 信 経 路 例. EPS に お い て 端 末 間 通 信 を 行 う 場 合 ( 例 え ば 通 話 ) の 通 信 経 路 例 を 図 2 に 示 す 。地 理 的 に 近 い 地 域 に あ る. EPS で は 端 末 の ユ ー ザ デ ー タ を 運 ぶ User-plane. 端 末 間 で 通 信 を す る 場 合 に P-GW が 配 置 さ れ る 地 域 と. (U-plane) と 、端 末 が 移 動 通 信 シ ス テ ム と 制 御 信 号 を や. 端末が在圏する地域の距離も近い場合には通信遅延が. り 取 り す る Control-plane (C-plane) が 分 離 さ れ て い る 。. 小 さ い 。 例 え ば P-GW と 両 端 末 が 東 京 に あ る 場 合 に は. こ の 内 、 厳 し い 遅 延 要 件 が 求 め ら れ る の は U-plane で. 往 復 で 数 ms 程 度 の 通 信 遅 延 で あ り 、 第 1 章 の ユ ー ス. あ る 。 EPS に お け る U-plane 構 成 を 図 1 に 示 す 。 EPS. ケ ー ス で 例 示 し た よ う な URLLC の 要 件 を 満 た す 。. で は C-plane 信 号 に よ っ て 移 動 通 信 シ ス テ ム 内 に 端 末. 一方で、地理的に近い地域にある端末間で通信をす. と 外 部 ネ ッ ト ワ ー ク ( Packet Data Network, PDN)を 接. る 場 合 で あ っ て も P-GW が 配 置 さ れ る 地 域 と 端 末 が 在. 続 す る ト ン ネ ル が 確 立 さ れ る こ と で 端 末 と PDN が 通. 圏する地域の距離が離れている場合には通信遅延が大. 信 可 能 と な る 。 EPS に お け る Core Network の entities. き い 。 例 え ば P-GW が 東 京 、 両 端 末 が 鹿 児 島 に あ る 場. とその役割(抜粋)は以下の通りである:. 合 に は 10ms を 超 え る 通 信 遅 延 で あ り 、 前 記 要 件 を 満. . PDN Gateway (P-GW): PDN と の 接 点 に 位 置 し 、. たせない。. PDN か ら 送 信 さ れ た ユ ー ザ デ ー タ を 宛 先 と な る. 2.3. 端 末 間 の URLLC 実 現 に 向 け た 課 題 分 析. 端 末 へ 向 か う ト ン ネ ル に 振 り 分 け る 機 能 と 、端 末. EPS の 構 成 で は 、 端 末 と P-GW が 地 理 的 に 離 れ て い. から送信されたユーザデータをトンネルから取. ると地理的に近い地域にある端末間の通信であっても. り 出 し て PDN に 送 信 す る 機 能 を 持 つ 。 ト ン ネ ル. 遅延が大きくなる。通信遅延を小さくするには地域毎. 端 点( Tunnel Endpoint, TE)は P-GW に 固 定 さ れ 、. に宛先となる端末へ向かう経路を決定し、短い経路で. 端 末 が 移 動 し て も PDN の 経 路 情 報 は 変 更 さ れ な. 通信ができるようにする必要がある。. い 。 多 数 の TE を P-GW に 持 た せ る 経 路 集 約 が 為 され、経路情報管理にスケーラビリティがある。 . Serving Gateway (S-GW): 基 地 局 と Core Network の 境 界 に 位 置 し 、 基 地 局 間 ハ ン ド オ ー バ (HO) 時 の 固 定 中 継 点( ア ン カ ー ポ イ ン ト )の 機 能 を 持 つ 。. 3. 先 行 研 究 3.1. Distributed Mobility Management (DMM) Distributed Mobility Management (DMM) [5] で は PDN と の 接 点 に 位 置 す る ノ ー ド (DMM-GW) を 地 域. 本 稿 で は P-GW の よ う に ユ ー ザ デ ー タ の 宛 先 と な る 端. 毎 に 分 散 配 置 す る 構 成 を 取 る 。 各 DMM-GW は ユ ー ザ. 末へ向かう経路を保持するノードを経路決定ノードと. データの宛先となる端末へ向かう経路を保持するため. 定義する。. 経路決定ノードである。この構成では同じ経路決定ノ.
(3) ー ド に 収 容 さ れ る 端 末 間 の 通 信 遅 延 が 小 さ い 。例 え ば 、. 保 持 す る 構 成 を 取 る 。 図 4 に GHH の 構 成 例 を 示 す 。. 九 州 地 方( 離 島 を 除 く )を 一 つ の 地 域 と し 、DMM-GW. 端末が移動してセッションに対応する経路情報が更新. を福岡に配置する構成を取ると、端末間通信を行う両. されると全ての経路決定ノード間で経路情報が更新さ. 端末が鹿児島にある場合であっても往復の通信遅延が. れ る 。 そ の た め GHH で は セ ッ シ ョ ン の 継 続 性 を 維 持. 数 ms と な り 第 1 章 の ユ ー ス ケ ー ス で 例 示 し た よ う な. しながら最短経路となる経路決定ノードを用いて通信. URLLC の 要 件 を 満 た す 。. ができる。. 端末bの経路情報 を保持. 端末cの経路情報 を保持. 地域境界. GHH の 課 題 は 移 動 通 信 シ ス テ ム の よ う に 端 末 数 が 多い場合に経路決定ノード全体で保持する経路情報量 も 大 き く な り ス ケ ー ラ ビ リ テ ィ が 低 い 点 で あ る 。ま た 、 各端末の経路情報を全経路決定ノードが保持する為、 各端末が移動する毎に全経路決定ノードに経路情報の. DMM-GW. DMM-GW 切換 基地局. 基地局. 4. 提 案 手 法. 基地局. 基地局. 更新が必要であり経路更新の負荷が高い。. 4.1. 専 用 ト ン ネ ル 設 定 手 法 通信中の経路情報 のみを保持. 端末a. 端末b. 移動. 端末c. 地域境界. 端末c 経路決定ノード. 図 3 DMM の 課 題. 経路決定ノード. トンネル. 各装置との 接続. トンネル. DMM の 課 題 は セ ッ シ ョ ン の 継 続 性 と 最 短 経 路 の 設 定 を 両 立 で き な い 点 で あ る 。こ の 課 題 を 図 3 を 用 い て. 基地局 基地局. 説明する。端末 c のように通信中の端末が地域を跨っ. 経路制御 装置. て移動した場合、セッションを継続するために端末 c を 宛 先 と す る ユ ー ザ デ ー タ は 移 動 前 の DMM-GW を ア ンカーポイントとして経由するため遅延が増大する 。 ア ン カ ー ポ イ ン ト を 移 動 先 の DMM-GW に 切 り 替 え て 最短経路を取るためにはセッションを 作り直す必要が. 端末a. 端末b. 端末c. 経路制御装置が端末からの 通信要求毎に専用トンネルを作成. 図 5 専用トンネル設定手法の構成. ありセッションの継続性が失われる。 図 5 に 本 提 案 手 法 の 構 成 を 示 す 。本 手 法 は 移 動 通 信. 3.2. Global HA to HA Protocol (GHH) 全端末の 経路情報を保持 経路決定ノード (HA). システム内の経路制御装置が端末から端末間通信の確. 地域境界. 立要求を受けた場合のみ移動通信システム内にトンネ ルを確立する。本手法におけるトンネルは送信元基地. 経路決定ノード 経路共有 (HA). 局、経路決定ノード、送信先基地局の間を結び、端末 間通信毎に専用のものが確立される。そのため本手法 を専用トンネル設定手法と呼ぶことにする 。送信元端 末から送信されたユーザデータはトンネルを経由して. 基地局. 基地局. 基地局. 基地局. 宛先端末へ送信される。 本手法の利点は端末間通信を行っている端末数が 限られる場合に経路決定ノード全体で保持する経路情. 端末a. 端末b. 端末c. 移動. 端末c. 報が小さく抑えられ、かつ最短経路を取ることができ る点である。一方、各端末が同時に行う端末間通信の. 図 4 GHH の 構 成 例. 接続数(同時接続数)が増えると端末数と同時接続数 の積に比例して経路数(転送エントリ数)とトンネル. Global HA to HA protocol (GHH)[6][7] で は 経 路 決 定. 数( TE エ ン ト リ 数 )が 増 加 し 、最 大 で は 端 末 数 の 二 乗. ノ ー ド (文 献 中 の Home Agent, HA) が 地 理 的 に 分 散 配. に比例する値となる。すなわち、同時接続数に対する. 置され、各経路決定ノードが全ての端末の経路情報を. スケーラビリティに課題がある 。.
(4) 日 本 の 一 般 的 な 地 域 の 分 け 方 で あ る 以 下 の 8 地 方 1を. 4.2. 共 用 ト ン ネ ル 設 定 手 法 地域境界. 通信中の経路情報 のみを保持. 指 し 、 EPS の S-GW も し く は 経 路 決 定 ノ ー ド ( EPS の P-GW 除 く ) は 各 地 方 で 人 口 が 最 大 の 都 市 に 設 置 さ れ るものとする:. 経路決定ノード. ・北海道地方:札幌. 経路決定ノード. ・東北地方:仙台 ・関東地方:東京. ト ト ン ン ネ 基地局 ネ ル ル. ト ン 基地局 ネ ル. 各装置と接続 経路制御 装置. ・中部地方:名古屋 ・近畿地方:大阪 ・中国地方:広島 ・四国地方:愛媛 ・九州地方:福岡. 端末a. 端末b. 端末c. 経路制御装置が端末からの 通信要求を受けて共用トンネルを作成. 図 6 共用トンネル設定手法. EPS の P-GW に 関 し て は ト ラ フ ィ ッ ク が 集 中 す る 東 京 に設置するものとする。 移動通信システムの物理トポロジ(伝送路等)は通 信事業者ごとの設備状況によって異なる為、本評価で は単純な装置間の直線距離から通信遅延の概算値を求. 図 6 に 本 提 案 手 法 の 構 成 を 示 す 。本 手 法 は 専 用 ト ン. め る( 評 価 結 果 の 値 は 小 さ く 見 積 も ら れ る こ と に 留 意 )。. ネル設定手法と同様に移動通信システム内の経路制御. ここで使う装置間の直線距離は、国土地理院の都道府. 装置が端末から端末間通信の確立要求を受けた場合の. 県 庁 間 の 距 離 [8] を 基 に 計 算 す る 。 全 て の 基 地 局. み 移 動 通 信 シ ス テ ム 内 に ト ン ネ ル を 確 立 す る 。し か し 、. ( Baseband Unit 部 分 )は 各 都 道 府 県 庁 所 在 地 に 集 中 配. 専用トンネル設定手法とは異なり、端末と経路決定ノ. 備 さ れ る も の と す る 。無 線 部( Remote Radio Unit 部 分 ). ード間のトンネルが複数の端末間通信で共用される。. は基地局から分離され、各県内全域をカバーする。ま. 経路決定ノードでは共用トンネルから取り出されたユ. た、各基地局は同じ地方の経路決定ノードに収容され. ーザデータに含まれる宛先端末の情報を用いて最短経. るものとする。. 路となる転送先の経路決定ノードが決定される。. 5.2. 端 末 間 通 信 遅 延 の 最 小 値 と 最 大 値. 本手法の利点は端末間通信を行っている端末数が 限られる場合に経路決定ノード全体で保持する経路情. 各手法における通信遅延の最小値と最大値を評価 する。遅延算出時に用いる値を以下に示す:. 報が小さく抑えられ、かつ最短経路を取ることができ. ・ 無 線 区 間 遅 延 : 1ms (5G 目 標 値 [9]、 距 離 非 依 存 ). る点である。専用トンネル設定手法と比べて、各端末. ・ 光 の 伝 搬 遅 延 : 5μ s/km. が同時に行う端末間通信の接続数(同時接続数)が増. ・ 転 送 処 理 遅 延 : 0.2ms/装 置. え て も 経 路 数 ( 転 送 エ ン ト リ 数 ) と ト ン ネ ル 数 ( TE. 転 送 処 理 遅 延 が 発 生 す る 装 置 は 基 地 局 、EPS の S-GW、. エントリ数)は一定に抑えられる。. 経 路 決 定 ノ ー ド ( EPS の P-GW 含 む )、 PDN と す る 。 そ し て 、端 末 間 通 信 を 行 う 端 末 間 の 距 離 は 、URLLC の. 5. 評 価. ユースケースで例示した救急車の平均到着時間(約 8. 本 稿 で は EPS、DMM、GHH、専 用 ト ン ネ ル 設 定 手 法. 分 )[10]と 法 低 速 の 60km/h か ら 半 径 7.5km 以 内 端 末 と. ( 図 凡 例:提 案 ① )、共 用 ト ン ネ ル 設 定 手 法( 図 凡 例 :. の通信を想定する。すなわち、端末間通信の範囲は同. 提案②)の低遅延性と経路情報管理のスケーラビリテ. 一県内もしくは陸地若しくは道路(橋)にて繋がって. ィ を 評 価 し て 比 較 す る 。評 価 指 標 と し て 、a) 端 末 間 通. いる隣接県間までとする。本条件を満たすように全国. 信 遅 延 、b) 端 末 数 に 対 す る 経 路 決 定 ノ ー ド 全 体 の 保 持. 各地の 2 点を選択し各手法の通信遅延の最小値と最大. す る ト ン ネ ル 端 点 (TE) エ ン ト リ 数 、c) 端 末 数 に 対 す. 値を算出して通信遅延の取り得る範囲を算出する。. る経路決定ノード全体の保持する転送エントリ数、の. EPS の 端 末 間 通 信 遅 延 は 送 信 元 基 地 局 、送 信 元 S-GW、. 3 つを用いる。. P-GW、 PDN、 P-GW、 宛 先 S-GW、 宛 先 基 地 局 の 経 路. 5.1. 想 定 す る 地 理 的 配 置. 距離に依存し、その他の手法では、送信元基地局、送. 通信遅延の評価は地理的な距離が関係するため 、評. 信元経路決定ノード、宛先経路決定ノード、宛先基地. 価 に 用 い る 地 理 的 な 配 置 を 定 義 す る 。 本 評 価 で は EPS の S-GW、 及 び 他 4 つ の 手 法 の 経 路 決 定 ノ ー ド は 地 方 単位に分散配置されるものとする 。ここでいう地方は. 1. なお、沖縄や離島については地理的に特殊であり 特別の対応を取ることが考えられるため今後の評価で 検討することとして今回の評価には含まない 。.
(5) 局 の 間 の 距 離 に 依 存 す る 。 な お 、 EPS は 他 の 手 法 に 比. と端末間通信の状況によって経路決定ノード全体に設. べて経由する装置が多いため転送処理遅延が大きい 。. 定 さ れ る TE エ ン ト リ 数 が 変 化 す る 。 端 末 間 通 信 が 地. 各手法の通信遅延が最小値と最大値となるときの両端. 域 内 で の み 行 わ れ る 場 合 y=Nm (m<N) で あ る 。 端 末 間. 末の所在地は表 1 の通りである。. 通信が地域間(2 つの経路決定ノードに跨って)での み 行 わ れ る 場 合 y=2Nm (m<N) で あ る 。端 末 間 通 信 が 地. 表 1 各手法において通信遅延が最小値と最大値とな. 域 内 と 地 域 間 で 行 わ れ る 場 合 に は Nm<y<2Nm で あ る 。. る場合の両端末の所在地 両端末の所在地. EPS. 1e+16. 遅延最小. 遅延最大. 東京と東京. 鹿児島と鹿児島. DMM / GHH / 提. 福島と栃木. 案( 専 用 )/ 提 案. 端 末 間通 信 遅 延[ m s ]. (共用). 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2. TEエ ン ト リ 数y [エ ン ト リ]. 手法. 1e+14. EPS/DMM/GHH /提案②(最 大). 1e+12. 提案①(m = 1最大) ;. 1e+10 1e+8. 提案①(m = N-1;最大). 1e+6 1e+4 1e+2. 1e+0 1e+0. 1e+2. 1e+4. 1e+6. 1e+8. 端 末 数N [台]. 図 8 端 末 数 に 対 す る TE エ ン ト リ 数 図 8 に 評 価 結 果 を 示 す 。専 用 ト ン ネ ル 手 法 に 関 し て EPS. DMM. GHH. 提案①. 提案②. は m=1, 100, N-1 の そ れ ぞ れ に お け る 下 限 値 と 上 限 値 を示している。評価結果より専用トンネル手法は平均. 図 7 端末間通信遅延の範囲. 同 時 接 続 数 が 非 常 に 小 さ い 場 合 (m≦ 1) に は 端 末 数 に 対するスケーラビリティが他の手法と同等以上である. 図 7 に各手法を用いた場合の端末間通信遅延の範. が 平 均 同 時 接 続 数 が 大 き く な る と TE エ ン ト リ 数 が 非. 囲 ( 最 小 値 と 最 大 値 ) を 示 す 。 EPS は 通 信 遅 延 の 最 大. 常に大きくなるため平均同時接続数に対するスケーラ. 値 が 15ms を 超 え 、 第 1 章 の ユ ー ス ケ ー ス で 例 示 し た. ビリティが低いことが分かる。また、共用トンネル手. よ う な URLLC の 要 件 (通 信 遅 延 10ms 以 下 ) を 満 た さ. 法 は 最 大 で も 他 の 手 法 と 同 等 の TE エ ン ト リ 数 で あ り. ないことが分かる。本評価は理想的な伝送を仮定して. 端末数に対するスケーラビリティが高いと言える。. おり通信遅延の値が小さく見積もられているものの 、. 5.4. 端 末 数 に 対 す る 転 送 エ ン ト リ 数. 他 の 手 法 で は 通 信 遅 延 の 最 大 値 が 5.8ms 以 下 で 前 記 要. 移動通信システムに接続される端末数 N を増加させ. 件を満たすことが分かる。. た時の経路決定ノード全体に設定される転送エントリ. 5.3. 端 末 数 に 対 す る TE エ ン ト リ 数. 数 f を 評 価 す る 。評 価 に あ た り 各 手 法 に お け る f を 定. 端末間通信を行う端末数 N を増加させる時の経路決. 式 化 す る 。EPS、DMM で は 各 端 末 が い ず れ か 1 つ の 経. 定 ノ ー ド 全 体 に 設 定 さ れ る ト ン ネ ル 端 点( TE)エ ン ト. 路 決 定 ノ ー ド に 転 送 エ ン ト リ を 持 つ た め f=N で あ る 。. リ 数 y を 評 価 す る 。評 価 に あ た り 各 手 法 に お け る y を. GHH で は 各 端 末 が 全 経 路 決 定 ノ ー ド に 転 送 エ ン ト リ. 定 式 化 す る 。EPS、DMM、GHH で は 各 端 末 か ら 経 路 決. を 持 つ た め 経 路 決 定 ノ ー ド 数 を R と す る と f=RN で あ. 定ノードに対して常に 1 つのトンネルが接続されるた. る 。 な お 、 R の 値 は 第 5.1 節 よ り R=8 と す る 。 共 用 ト. め y=N で あ る 。共 用 ト ン ネ ル 手 法 で は 、端 末 間 通 信 を. ンネル設定手法では端末間通信の状況によって表現式. 行う端末数に応じて経路決定ノードに接続されるトン. が異なる。端末間通信が地域内でのみ行われる場合 f. ネル数が決まる。全ての端末が少なくとも 1 つの端末. ≦ N で あ る 。端 末 間 通 信 が 地 域 内 だ け で な く 地 域 間( 2. と端末間通信を行っているときに最大値を取り、この. つ の 経 路 決 定 ノ ー ド に 跨 っ て ) で も 行 わ れ る 場 合 y≦. と き y=N で あ る 。専 用 ト ン ネ ル 設 定 手 法 で は 、各 端 末. RN で あ る 。 専 用 ト ン ネ ル 設 定 手 法 で は 、 各 端 末 が 同. が 同 時 に 行 う 端 末 間 通 信 の 接 続 数( 平 均 同 時 接 続 数 m). 時 に 行 う 端 末 間 通 信 の 接 続 数 ( 平 均 同 時 接 続 数 m) と.
(6) 端末間通信の状況によって経路決定ノード全体に設定 される転送エントリ数が変化する 。端末間通信が地域 内 で の み 行 わ れ る 場 合 y=Nm (m<N) で あ る 。 端 末 間 通 信が地域間(2 つの経路決定ノードに跨って)でのみ 行 わ れ る 場 合 y=2Nm (m<N) で あ る 。端 末 間 通 信 が 地 域 内 と 地 域 間 で 行 わ れ る 場 合 に は Nm<y<2Nm で あ る 。 1e+16. 転送エントリ数 f [エントリ]. 1e+14. EPS/DMM/提案② (地域内のみの最大) 提案①(m=1;最大). 1e+12 1e+10 1e+8. GHH/提案②(最大) 提案①(m=N-1;最大). 1e+6 1e+4 1e+2 1e+0 1e+0. 1e+2. 1e+4. 1e+6. 1e+8. 端末数 N [台]. 図 9 端末数に対する転送エントリ数 図 9 に 評 価 結 果 を 示 す 。専 用 ト ン ネ ル 手 法 に 関 し て は m=1, 100, N-1 の そ れ ぞ れ に お け る 下 限 値 と 上 限 値 を示している。評価結果より専用トンネル手法は平均 同 時 接 続 数 が 非 常 に 小 さ い 場 合 (m≦ 1) に は 端 末 数 に 対するスケーラビリティが他の手法と同等以上 だが平 均同時接続数が大きくなると転送エントリ数が非常に 大きくなるため平均同時接続数に対するスケーラビリ ティが低いことが分かる。共用トンネル手法では転送 エ ン ト リ 数 の 最 大 が GHH と 同 程 度 の 転 送 エ ン ト リ 数 である。しかしながら、端末間通信の行われる範囲が 隣 接 地 方 ま で に 限 定 さ れ る 場 合 に は EPS/DMM と 同 程 度 の 値 に 近 づ き 、GHH よ り も 端 末 数 に 対 す る ス ケ ー ラ ビリティが高い。. 6. ま と め 本 稿 で は URLLC を 実 現 す る 手 法 間 の 比 較 評 価 を 行 った。評価結果より、地域毎に配置される経路決定ノ ードと端末間で通信要求毎にトンネルを確立し、この トンネルを複数の端末間通信で共用する提案手法(共 用トンネル設定手法)が、低遅延性と経路情報管理の スケーラビリティを両立する最良の方式であることが 示された。経路情報管理のスケーラビリティに関する 評価指標として経路決定ノードが保持するトンネル端 点 (TE)エ ン ト リ 数 と 転 送 エ ン ト リ 数 を 評 価 し た が 、 今 後は経路制御負荷についても評価する。. 文. 献. [1] Denise Lund, Carrie MacGillivray, Vernon Turner, Mario Morales“Worldwide and Regional Internet of Things (IoT) 2014–2020,”MARKET ANALYSIS, May 2014. [2] 3GPP SP-160958:“New WID: 5G System Architecture – Phase 1,”December 2016. [3] 3GPP TS 22.891 V14.2.0 “Feasibility Study on New Services and Markets Technology Enablers,”September 2016. [4] 3GPP TS 23.401 V14.0.0: “General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E -UTRAN) access”, 2016. [5] Fabio Giust, Luca Cominardi, and Carlos J. Bernardos“Distributed Mobility Management for Future 5G Networks: Overview and Analysis of Existing Approaches,”IEEE Communications Magazine, January 2015. [6] Wakikawa, Ryuji, Guillaume Valadon, and Jun Murai. "Migrating home agents towards internet -scale mobility deployments." Proceedings of the 2006 ACM CoNEXT conference. ACM, 2006. [7] Zhang, Lixia, Ryuji Wakikawa, and Zhenkai Zhu. "Support mobility in the global internet." Proceedings of the 1st ACM workshop on mobile internet through cellular networks. ACM, 2009. [8] 国 土 地 理 院 ,“都 道 府 県 庁 間 の 距 離 ,” [Online] Available at: http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/kenchokan.html [9] NTT ド コ モ , “5G ホ ワ イ ト ペ ー パ ー ”, [Online] Available at: https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/te chnology/whitepaper_5g/DOCOMO_5G_White_Pape rJP_20141006.pdf [10] 総 務 省 , “平 成 27 年 版 救 急・救 助 の 現 況 ”, [Online] Available at: https://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h27/12 /271222_houdou_2.pdf.
(7)
関連したドキュメント
第一の方法は、不安の原因を特定した上で、それを制御しようとするもので
医学部附属病院は1月10日,医療事故防止に 関する研修会の一環として,東京電力株式会社
11 福岡県 株式会社NIKUJILLE 4290001094736 見本市・展示会への出展を通じた高品質和牛の海外富裕層顧客獲得 12
システムの許容範囲を超えた気海象 許容範囲内外の判定システム システムの不具合による自動運航の継続不可 システムの予備の搭載 船陸間通信の信頼性低下
三洋電機株式会社 住友電気工業株式会社 ソニー株式会社 株式会社東芝 日本電気株式会社 パナソニック株式会社 株式会社日立製作所
上であることの確認書 1式 必須 ○ 中小企業等の所有が二分の一以上であることを確認 する様式です。. 所有等割合計算書
本稿で取り上げる関西社会経済研究所の自治 体評価では、 以上のような観点を踏まえて評価 を試みている。 関西社会経済研究所は、 年
研究会活動の考え方