藤原為家の晩年の妻である阿仏尼︵安嘉門院四条︶の著で、広く﹃十六夜日記﹄と称されている作品は、伝本も少なく はなく、諸本間には異同も多い。さらに言入れなども極めて多く、諸伝本間の対校も頻繁に行われている。﹃十六夜日記﹂ は概ね、一、序・旅立ちまで・二、東海道の旅の日記・三、鎌倉滞在記・四、長歌︹五、奥耆二︶・裏書I﹁残る蓬と かこちける﹂∼永仁六年三月一日耆之1.六、奥書︵二︶lこの阿仏房と申す人は∼為相の母なりl︺、という構成にな っているが、この後さらに﹃阿仏仮名調調﹄を続けたり、合綴する伝本も多く、明らかに性格の異なる章段によって構成 される本文であるため、その章段ごとの個別な成立段階も十分に想定されてよいだろう。 したがって、諸伝本の厳密な系統分類は、本文読解の視点という意味を加味してもなおさら、避けられない課題である と考えられる。そのことがひいては、現存﹃十六夜日記﹂の成立過程をも探ることになると思われるからである。 本稿は、本学川岸文庫に蔵している﹁不知夜記﹄と題する写本一冊︵同文庫出納番号3524︶を全文翻刻する。﹃不 知夜記﹂とは、いうまでもなく﹃十六夜日記﹂の数多い別称の一つである。﹃国害総目録﹂等には未掲載本である。その 調査報告七十五
山岸文庫蔵﹃不知夜記﹂解題・翻刻
久保貴子
− 2 7 −後遊紙には、三条西家旧蔵であると伝える山岸氏の識語を有している。この奥耆は、静嘉堂文庫蔵簡治旧蔵鈴木弘恭自 筆言入本弓阿仏房紀行﹄︶に弘恭が下冷泉為経卿本から書写したとする奥書と一致するものである。この静嘉堂文庫蔵本 は、歌人で国文学者であった鈴木弘恭1号・十八公舎、天保十四年︵1843︶∼明治三十年︵1897︶lが、全編に わたりこの為経卿本を以って校合しているが、﹁冷︵及び冷本︶﹂として示される校合結果も、ほぼ完全に山岸本本文と合 致するものである。したがって、山岸本は下冷泉為経本の正確な模写である可能性が高く、阿仏自筆本との関わりをも孕 む、様々な看過しがたい問題を提起するものであると考える。そこで、本稿においては基本的な書誌事項と諸本との校合 結果の報告に留め、詳細の考察は改めて別稿としたい。 猶、本学常磐松文庫蔵本扇さよひの記﹂に関しては、本稿に先んじていささかの報告を行った︵﹁別冊年報Ⅷ﹂平成 不知夜記阿佛房鎌倉紀行也阿佛房 奥書は以下のようである。 葛原親王十一代後胤佐渡守度繁女安嘉門院 右衛門佐為相卿母後為尼名阿佛房寛文 年中焼失今於是模写而已 延寶五年冬後十二月十一日 右近衛権少将藤原判
七 十 五 111岸文j'liル髄『不fll夜記」解題・翻刻 巻末に﹁延寶五年冬後十二月十一日/右近衛椎少将藤原判﹂の奥書を有する。後遊紙には、﹁昭和廿四年四月下淀琳眼 にて/岸廼舎﹂と署名があり、また、﹁不知夜記一冊三条西家旧蔵本也偶入余手中者也/去六月中涜依嘱干圖害寮 遠藤氏永來多忙云々/九月廿七日与東伏見伯同道而到圖耆寮製本出来云々/談数分及朱子全書裏打修理如遠藤氏者難得/ 装潰師也云々/昭和二十四年九月廿八日黄昏爽涼風微月在/半天岸廼舎識之﹂と識語が記されている。 乱丁、落丁はないが、所々に墨筆による書入れ、ミセケチなどがある。山岸氏識語が伝えるように、補修済で保存状態は 紙二丁表左下︶。 印記、﹁山岸文壺印記、﹁山岸文庫﹂の長方形双郭朱印︵前遊紙表右下・一丁表右下︶、﹁実践女子大学図書館印﹂の長方形単郭朱印︵後遊 毎半葉十行、一行二十一字内外、和歌は一宇ないしは二字下げ一行書き。長歌以下も同様、同筆。 料紙、種紙。前後見返し共に、白紙。前遊紙一丁、後遊紙二丁、墨付三十二丁。 糎を貼付﹃不知夜記﹂と墨書︵山岸氏筆︶。 表紙、栗皮色菱繋ぎ模様の空押地紙表紙。二七・三糎×二○・○糎。外題、表紙左肩に短冊型紙題菱十八・九糎×三・二 袋綴・江戸期写か。 実践女子大学山岸文庫蔵﹃不知夜記﹂ 十六年三月︶。合わせてご参照願いたい。 以下に、山岸文庫本の簡略な書誌事項を示すこととする。 椹を貼付﹃不知夜記﹂ 扉題・内題共になし。 一峡一冊⑤ − 2 9 −
五 、 一一一、 四、 ノ、L 良好、虫損等はほとんどない。 一、実践女子大学図書館山岸文庫蔵﹃不知夜記﹂一冊を底本として翻刻する。 二、丁は、墨付を以って数え、丁移りは﹂として示し、その下の︵︶内に丁数を記す。また、表裏は同じ︵︶内にオ またはウと省略し、カタカナで記す。但し、表紙・見返し・前後遊紙の場合は、その旨を﹂下の︵︶内に記し、丁 改行は、原則として底本のままとする。 翻刻は、朱筆等の別を含めて底本に忠実なるを旨とし、印刷の都合などにより左のように処置する。猶、不審の箇所 があっても、みだりにこれを改めることはしなかった。 A、漢字・仮名はゞ概ね通行字体によるが、一部書き癖︵﹁ハ﹂﹁ミ﹂など︶を残したところもある。 B、反復記号﹁、﹂﹁、、﹂﹁ノー﹂、補入記号、見せ消ちなどは原則として可能な限り底本のままとする。虫損等で判 読不可能な文字については、口印を用いた。猶、特に注意すべき箇所については、欄外にその旨を示した。 本文校合の基準は、概ね以下の通りとした。 A、漢字と仮名、仮名遣いや送り仮名等の異川は原則として示さないこととしたが、それによって異義が派生すると 考えられるものに関してはあげた。 B、漢字に読み仮名を施してある場合は、原則として示さないが、音訓の異何のあるものについてはあげた。 数には含めない。 例
七 十 五 山岸文庫蔵「不知夜記」解題・翻刻 七、翻刻にあたり、校合本は、天理図書館蔵九条家旧蔵本・島原図耆館蔵松平文庫本・細川家永青文庫蔵本・十六夜日記 残月抄本・静嘉堂文庫蔵簡治旧蔵本・静嘉堂文庫蔵簡治旧蔵鈴木弘恭自筆書入本・慶応義塾図書館蔵本・前田育徳会 尊経閣文庫本を用い、山岸文庫本との校異を欄外に示した。 略号はそれぞれ、九・松・永・残・静・鈴・慶・尊とする。 猶、本文の構成上の相違から、﹁鎌倉滞在記﹂までは九・永・残との、﹁長歌﹂以降は松・永︵除、奥書二︶・残・ 静・鈴・慶との、﹁仮名弧調﹂は九・尊との異同を示す。また、松平文庫本の長歌以降の本文については﹁長歌以下 の本文は、他系統からの写し加えではないかと思われる﹂︵江口正弘編﹃十六夜日記校本及び総索引﹂笠間耆院・ 昭和四十七年︶との見解もあるが、﹁十六夜日記﹂本文の構成特質から、他の諸本にもその可能性はある事を考盧し た上であえて、一伝本として扱った。 ユ ー ノ、 、 B、底本の本文を対校本が有しない場合は、﹁欠﹂と記した。 C、校異底本本文をひく際、それが長文の場合には、その最初と最後だけを記すこととし、中間は省略して∼で示し A、校合箇所は、底本本文右に数字を施し︵半葉毎に通し番号とする︶、欄外にその数字毎に、対校諸本の異同を記 校異の表示は、概ね以下の通りとした。 本稿に際し、御高配を賜わった諸文庫・諸図耆館に、記して深甚の謝意を表しま才 たc 1レ圭伯 − 3 1 −
不知夜記 ︵白紙︶﹂︵前遊紙・ウ︶ ︵白紙︶﹂︵前遊紙オ 所蔵番号記載小紙片貼付 右上部・ 山岸文庫蔵書印右下部︶ ﹂︵表紙・題篭左肩︶ ﹂︵見返し︶
七十五lll岸文j加,髄I不fll夜記」 解 題 ・ 翻 刻 るかたなくかなしけれさらにおもひつ、くれはや 6 まと歌の道ハた、まことすぐなくあたなるすさみ ︵山岸文庫蔵書印右下部︶﹂︵|オ︶ すてらる蕊ものハかすならぬ身ひとつなりけりと思 5 ひしりなは又さてしもあらてなをこのうれへこそや ノーもかきをく跡たしかなれともかひなきも 3 のハ親のいさめなりけり又賢王の人をすて給 4 ハぬ政ことにももれ忠臣の肚を恩ふなさけにも 1名をは’九・永・残 2くす葉l残 3﹁けり﹂欠l永・残 4﹁こと﹂欠l永 5なから’残 6すさひl永・残 むかしかへの中よりもとめ出たりけんふミのな* 夢 ハいまのよの人の子は□はかりも身のうへの事と 2 はしらさりけりな水くきのをかのくすハらかへす と葉をはしめて世をおさめ物をやはらくる中 3 たちとなりにけるとそこの道のひしりたちハしるし 4 をかれたり*さても又集をえらふ人ハためしおほ 5 6 かれと*二たひ勅をうけて世々にきこえあけたる家 7 はたくひなをありかたくや有けんそのあと*しも たつさハリてみたりのをのこ、とももゞちの吾 8 のふるほんこともをいかなるえにか有けんあつかりもた 1﹁より﹂欠l残 2の’九・永・残 3けり’九 4たるl永 たりける’九・残 5とも︲九 6﹁家﹂欠l残 7あとに’九・永・残 8ふるほくとも’九・永・残 る事あれとミちをたすけよ子をはく魁め後の世を はかりとおもふ人もやあらん日の本の国にあま 2 の岩戸ひらけし時より四方の神たち*かくらのこ ヘ ウ 、 一 − 3 3 −
くもらぬかけもやあらハる壁とせめておもひあまりて
01
よるつのは、かりを忘れて身をよふなき物にな ﹂︵ニオ︶ ぬ身ひとつハやすくおもひすつれとも子をおもふ心の 7 やミハなを忍ひかたくみちをかへり見るかきりハやらん 8 9 かたなく*さても猶あつまのかめの鏡にうつせは 2 もゆへなくせきとめられしかハ跡とふ法の燈も道を とへとてふかき契りをむすひをかれしほそ川のなかれ 3 まもり家をたすけんの親子の命ももをろともにきえ 4 5 をあらそふとし月をへてあやうく心ほそきなから6か
なにとしてつれなくけふまてハならふるらんおしから 4あやふくl残 5物からl残 6﹁ハ﹂欠’九・永 7恨は’九・永・残 8なくて’九 9うつさはl永・残 3 2 1 、 ま と の ほ ユ ー リ め 欠 l l l永九 九 . . 永 永 残 皿﹁て﹂欠’九 皿ようなき’九 えうなきl残 水・残 水 もあらてなにとなくいそきたちぬめかれせさりつる ほとたにあれまさりつる庭もまかきもましてと見 6 まはれてしたはしけなる人*の袖のしつくもなく みたれちりつ謎ことにふれて心ほそくかなしけれと 5 人やりならぬ道なれハいきうしとてもと蕊まるへきに 時雨もたえす嵐にきほふ木の葉さへ涙と、もに そふにもあらすすむへき国もとむるにもあらすこ 詮劉ききィ4 ろは三冬たつはしめのび空なれハふりみふらすミ なむとそおもひなりぬるさりとて文屋康秀かさ lゆくりもなく’九・永 2﹁て﹂欠’九・永・残 3さためなきそらl残 4ふりふらすみ’九 5﹁も﹂欠’九 6人々’九・永・残 1 7] しはて、ゆくゑもなくいさよふ月にさそはれて出 残 L一一七十五lli岸文庫蔵「不知夜記』解胆・翻刻 送るとてかきそへたる吾 9 和かの浦にかきと、めたるもしほ草これを昔のかたミとハ見よ あなかしこよこ波かくな濱千鳥ひとかたならぬ跡をおもハ、 ﹂︵三オ︶ あたならぬかきりをゑりした、めて侍従のかたへ さめかねたる中にも侍従大夫なとのあなかちに 2 うちつくしたるさま*心くるしけれハさまj、いひこ 3 4 しらへねやのうち*見*れハ昔の枕*さへさなからかはら 一︲ひ ぬを見るにもいまさらかなしくてかたハらに耆つく
6と
7 しと○めをくふるき枕のちりをたに我たちさらハ誰かはらハん 8 代々にかきをかれける歌の双紙とものおくかきなとして lくむし’九 くっしl永︵つくつしl﹁つ﹂ミ セケチ︶ 2いと’九・永・残 3うちをみれはl残 うちをみやれは’九 4の﹁さへ﹂欠’九・永 5﹁に﹂欠’九・永 6﹁し﹂欠’九・永・残 7われl永 ワガ 我l残 8﹁﹁なと﹂欠l残 9ともI残 と書つけたる物よりことにあハれにておなし かミにかきそへつ のかたはらさらすなれきつるをふりすてられなむ 4か 名残*○ちにおもひしりて手ならひしたるをミれは 行 はるノ、と○さきとをくしたハれていかにそなたの空をなかめん このかへりこといとおとなしけれハ心やすくあハれなるにも 2 3 昔の人にきかせたてまつりたく*又うちしほ*れぬ大夫 是を見て侍従の返事いととくあり 1 つゐによもあたにハならしもしほ草形見をみよの跡にのこさハ 4 3 2 1 あ し た せ な ほ く は かたて| ち れ | 残 に ぬ 九 ’’’ 九 九 永 まよハましをしへさりせハ濱千烏ひとかたならぬ跡をそれとも 水 残 残 残 L一一‐ = ニ ウ 、 − ’ 旬 戸 一 、 、 −物いひまきらハすもさまノーあハれなるをあさりの 一ひ *みは山ふしにてこの人々よりハ兄也此たひの道 6 7 のしるへに送りたてまつらんとて出た、るめるをこ
89
の手ならひに又ましらハさらんやハとてかきつく ﹂︵四オ︶ とハこといミしなからなミたのこほる茜をあら魁かに 1おりしも’九 2﹁と﹂欠’九・永・残 3もの’九・永 4た魁’九・永のみl残 5君は’九・永・残 6をくらん︵﹁りたてまつ﹂欠︶ 7﹁、﹂欠’九 8﹁又﹂欠’九 9はら’九・永 つくノ、と空ななかめそ恋しくハ道とをくともはやかへりこん とそなくさむる山より侍従の兄の律師も出たち 2 3 見むとておハしたりそれともいと*心ほそしとおもひ 手 たるをのこの○ならひともをミて又かきそへたり 4 あたになく涙ハかけし旅衣心のゆきて立かへるほと 九・永 ときこえたれハ御かへりもこまやかにいと哀に 9 かきて歌の御返事ハ ヲンナノコ ー女子l残 2﹁比﹂欠’九:氷・残 3むまれ給へりしはかり’九 むまれ給ひしはかりl永 うまれたまふはかりl残 4にてl残 5おとなノ、しく’九 6﹁御﹂欠l残 7おほす’九・永・残 かねて申をくつゐてに侍従大夫なとの事ハく、 7 8 ミおはすへきよしもこまかに書つ*けておくに たちそふそうれしかりける旅衣かたみにたのむ親のまもりハ 2 女子ハあまたもなした、ひとりにてこの比ちかきほ 3 との女院にさふらひ給院のひめ宮ひと、ころむま45
れ給し事にて心つかひもまことしきさまに*おと 6 な*しくおはすれハ宮の御かたの御こひしさも 君をこそ朝日とたのめ古里にのこるなてしこ霜にからすな 8つ、けて’九 9かへしには’九 返事にはl永 残 ﹂︵四ウ︶七十五l」_│岸文庫蔵「不知夜記」解題・翻刻 おもひおく心と、めハ故郷の霜にもかなしやまとなてしこ とそある五つの子ともの寄残なく言つ掛けぬるも かつハいとをこかましけれと親の心にハあハれに 2 3 おほゆるま魁にかきあつめたるさのミ心よハくても かゞりていと物かなしとおもふに時雨さへうちそ、く いか、とてつれなくふりすてつあはたくちといふ所 4 5 6 よりも車ハかへしつ*ほとなくあふ坂の関こゆるほとにも め さためなき命ハしらぬ旅なれと又相坂とたの○てそゆく 7 のちといふ所ハこしかた行さき人も見えす日はくれ 7 6 5 4 3 2 1 司 弓 に つ そ は た の ハ に 司 る | | り こ ー ー も ’ 九 残 | る 欠 欠 一 九 九 な
AAfZ永↑
永残f残
・ 九 永 うち時雨故郷おもふ袖ぬれて行さきとをきのちのしのハら ﹂︵五オ︶ こよひハ鏡といふ所につくへしとさためつれと蟇はて、 1 2 3 *行つかすもり山といふ所にと蛍まりぬこ、にもなを 4 時雨そしたひきにける 5 6 7 いと遠なを袖ぬらせとややとりけんまなく時雨のもり山にして 8 けふハ十六日の夜なりけりいとくるしくてうちふしぬ 9 いまた月の光かすかに残たる明ほのにもり山を出て 012
l ゆくやすの川わたるほとさきたちてゆくたひ人の 3 駒のあしの音はかりさやかにて霧いとふかし 4 戸診、 ︵b 旅人もみなもろともにあさたちて駒うちわたすやすの川きり 十七日の夜ハをの、しゆくといふ所にと、まる月出て山 ﹂︵五ウ︶ 1え行つかす’九 2もる山’九 3時雨猶︵﹁そ﹂欠︶’九・永・残 4けり’九・永・残 5我’九 6もる山’九・永・残 7しも’九・永・残 8﹁うち﹂欠l残 9もる山’九 '7161514131110 十 や さ は 気 司 や 六 す き | の た す 日 川 | 残 一 ひ 川 へ の 九 欠 一 ’ 可き.|欠九 農 り 永 永 ’ ・z A 九 永
残 九 n 房 − 0 / −やとおもふにかち人ハ猶たちよりてくむめり 4 むすふ手ににこる心をす、きなハ浮世の夢をさめかゐの水 5 とそおほゆる十八日ミの遠国関の藤川わたるほと 6 にまつおもひつ嵐け鼠る り出つさめか井といふ水夏ならハうち過まし 1も’九 はl残 2き’九・永・残 3みるに’九 4や’九・永・残 5﹁十八日﹂欠l残 6らる’九 7は’九 わか子とも君につかへん為ならてわたらましやハ関の藤川 不破の関屋の板ひさしハいまもかはらさりけり ひまおほきふはの関屋ハこのほとの時雨も川もいかにもるらん ﹂︵六オ︶ の峯にたちつ、きたる松の木のまけちめみえて ,︺ いとおもしるしこ、に夜ふかに霧のまよひにたと いとあしくて心より外にかさぬひのむまやといふ 所に*と、まる 2 旅人はミのうちはらふ夕暮の雨にやとかるかさぬひの里 3 十九Ⅱ又こ茜をいて寵ゆくよもすからふりつる雨にひら 4 5 のとかや*いふほと道いと*わるくて人かよふへくもあら 6 ねハ水田のおもをそさなからわたり行あくるま魁に雨は た ふらすなりぬひるつかた過行道にめにはつやしろ [Jf あり人にとヘハむすふの神とそきこゆるといへは 8 まもれた、契むすふの神ならハとけぬ恨に我まよハさて ﹂︵六ウ︶ 関よりかきくらしつる雨時雨にすきてふりくらせハ道も 1くれはてねとl残 2はらひ’九 3けるl残 4とかやと’九 5いと、’九・永 6面’九 ツラ 面l残 7﹁そ﹂欠l残 8まほれl永
七 十 五 III岸文ノ加伽I不知夜記」解題・翻刻 一宮名さへなつかしふたつなくミつなき法をまもるなるへし 7 8 廿日尾張の国おもと、いふむまやを*ゆくよきぬ道なれ 9 ハあったの宮へまいりて硯とりいて、かきつけて ︵セオ︶ かたj、ハあさけれは 3 かたふちのふかき心ハ有なから人めつ篭ミにさそせかるらん 5 4 にイ かりの世のゆき、と見るもはかなしや身をうき舟をうきはしとして 6 け とそおもひつ$け○る又一宮といふやしろをすぐとて すのまたとかやいふ川には舟をならへてまさきのつ I なにやあらんかけと魁めたるうきはしありいとあや 2 うけれとわたるこのかはつ、ミの方は*ふかくて 1あやふけれとl残 2いと’九・永・残 3の’九 4の’九 5に’九・永・残 6も’九 7おりとの︵むまやを︶’九 おりとといふl残 8出て’九 9﹁て﹂欠’九 みつしほのさしてそきつるなるミかた神や哀とミるめ尋て 5 な 雨かせも神の心にまかすらん我行さきのさハリあらすは 6 * 7 8 9 *しほひの程なれはさハリなくひかたををゆく折からも 0 濱千烏いとおほくさきたちて行もしるへかほなる ここちして はま千烏鳴てそさそふ世中に跡とめんとハおもハさりしを 2 すみ田川のわたりにこそありとき、し*都鳥といふとり ﹂︵セウ︶ た な い て
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ハ さ か 3 お し た な ひ し < 、1 ノL、1−〆に§
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1﹁ける﹂欠’九・永・残 2いつ、’九五l永 ﹁書きつく﹂欠l残 3かた’九・永・残 4うぐらむl永 5な’九・永・残 6契りあれやむかしも夢に︵﹁も﹂ ミセケチ︶見しめなはこ、ろにか けてめくりあひぬる’九 7鴫海の潟を過るにl残 8﹁を﹂欠’九・、水・残 9しも’九・永・残 叩﹁いと﹂欠’九 皿とめしとは’九 皿かと’九・永・残 − 3 9 −日もくれはてぬ 獺 はるj、とこむら山を行すきて○すゑたとる野への夕やミ 4 5 八橋にと歯まらん*といふくらさに橋も見えすなりぬ 6 7 さ、かにのくもてあやうき八橋を夕暮かけてわたりぬる哉 8 9 廿一日八橋をいて遡行にいとよくはれたりやまもと 行 をき原野をわけてひるつかたになりてもみちいと O おほき山にむかひて行かせにつれなき*ところノ、く ﹂︵八オ︶ 1こし’九 2かと’九・永・残 3﹁に﹂欠’九。永 ﹁も﹂欠l残 4と、まらむ人j、’九 5きl永・残 アヤフ 6危き’残 7かねつる’九 のはしとあしとあかきハこの浦にも有けり 2 こと魁はむはしとあしとハあかさりし我すむ方の都鳥とは 3 二むら山をこえて行にも山も野もいと、をくて 8日’九 9﹁も﹂欠l残 岨くれなゐ’九 1ける’九 2して’九 3﹁の﹂欠l残 4そ’九 5﹁に﹂欠’九 6﹁の﹂欠’九 7た圏’九 8﹁も﹂欠’九 9る斑’九 かやいふ所にと、まりぬ ぬしやたれ山のすそ野に宿しめてあたりさひしき竹の一むら
891
0 日はいりはて蚤なを物のあやめも分い程にわたうと* かにして何のたよりにかくてすむらんとミゆ そ ち葉にすめかへてけりときは木とも、 2 あをちのにしきをミる心ちす人にとへ 待けりなむかしもこえし宮ち山おなし時雨のめくりあふ世を ハ、﹀ ヲf やまのすそ野に竹のある所にかや屋のひとつミゆるい しくれけりそむる千しほのはてハ又紅葉のにしき色かへるまて 5 この山まてハむかし見しこ、ちするに比さへかハらねハ 叩わたうと秘かや’九・永・残 たちましりて34
ハ宮ちの山と*いふ ﹂︵八ウ︶七 十 五 山 岸 文 庫 蔵 「 不 知 夜 記 」 解 題 ・ 翻 刻 とそおもひつ、くるともなる人有明の月さへかさ きたりといふを聞て 旅人のおなし道にやいてつらんかさうちきたる有明の月 たかしの山もこえつうみミゆるほといとおもしるし浦 廿二日の暁は夜ふかく有明のかけにいて、ゆく 3 いつよりも物*かなし 4 住わひて月の都を出しかとうきミはなれぬ有明の影 かせあれて松のひ鼠きすこくなミいとたかし 6 わか為やなミもたかしのはまならん袖のみなとの波はやすまて 1﹁は﹂欠’九・永・残 2き’九・永 3いと’九 4は’九 5あらし’九 6風’九 いとしるきすさきにくろき烏のむれゐたるハ鵜と ﹂︵九オ︶ 方の名*ハはま松とそいひししたしといひしハかり はまなのはしょり見わたせハかもめといふ烏いとおほ 2 くとひちかひて水のそこへもいる岩のうへにも居たり 3 かもめゐるすさきの岩もよそならす波の影こす袖にミなれて 4 こよひハひきまのしゆくといふ所にと、まる此所の大 の人々なともすむ所なりすみてこし人の面かけも 秘、 さまj、おもひ出られて又めくりあひてミつる命の 1のl永 2﹁ち﹂欠l永 3かすこそ’九 4くl残 5をI残 ほともかへすjく∼あはれなhノ いふ烏なりけり l しらはまにすミの色なる鴫つとり筆もをよハ ゑにかきてまし ﹂︵九ウ︶ − 4 1 −
舟た、ひとつにておほくの人のゆき蛍にさし かへるひまもなし 6 7 水のあはのうき世にわたる程をミよはや瀬の小舟*さほもやすめす 8 こよひはとをつあふミ見つけの里といふ所にと、まる 9 さとあれて物おそるしかたハらに水の井あり とイ O ろ たれかきてミつけの里を聞くからにいと驚旅ねそ空おそなしき ﹂︵十オ︶ はま松のかハらぬかけもたつねきて見し人なミに昔をそとふ 2 3 そのよに見し人の子むまこなとよひ出てあひしらふ 4 廿三日天りうのわたりといふ舟にのるに西行かむか
ら5
しも思ひいてしれていと心ほそしく見あハせたる 8 7 6 5 4 3 2 l こ こ 瀬 を 弓 ち ぬ 司 を ふ う 、 | い ’ | む l l l に 九 と 九 九 些 九 残 九 ’ ー 欠 ・ 九 欠 | 永 九・ 九 残 109 の 江 || 残 九 暁をきてミれハ月もいてにけり 7 雲か、るさよの中山こえぬとハ都につけよ有明の月 1や’九・永、残 2とのまゞと’九 とのまくとかやl永 ことのま菌とかやl残 3﹁かや﹂欠’九 4さかりにl残 5﹁に﹂欠’九 6やl残 7や’九・永・残 河おといとすこし およハぬなめりふかくいるま嵐にをちこちの峯つ、き 1 2と E丸くJ 廿四日ひるに成てさよの中山こゆ*るのまくとかやいふ 4 やしろのほともみちいと*おもしるし山陰にて嵐も ことやまににす心ほそくあハれなりふもとの里 5 にきく川といふ所にと魁まる 6 こえくらすふもとの里のゆふやミに松風をくるさよの中山 わたらんと思ひやかけしあつまちに有とハかりハ菊川の水 ﹂︵十ウ︶山岸文庫蔵「不知夜記」解題・翻刻 七 十 五 しはからる おもひ出る都のことハ大井川いくせの石の数もおよハし うつの山こゆるほとにしもあさりの見しりたる山 ふし行あひたり夢にも人をなとむかしをわさと まねひたらん心ちしていとめつらかにおかしくも哀にも やさしくもおほゆいそぐみちなりといヘハふミもあ 、Lイ またハえか、すた、やんことなき所ひとつにそ ﹂︵十一オ︶ りとかやいとはるかなり水の出たらんおもかけを 廿五日菊川をいて、けふハ大井川といふ川をわたる水 l いとあせてき甚しに*たかひてわつらひなしかハらいく 1は 1 JL 水 f_$迅 戈 ありいとくるしけれハうちふしたるに硯もミゆれは ﹂︵十一ウ︶ をとつれきこゆ り︼ 我心うつゞともなしうつの山夢にもとをきむかしこふとて 3 蔦かへて時雨のひまもうつの山なミたに袖の色そこかる、 さすかに人のなきやとも有けり 廿六日わらしな川とかやわたりておきつの濱にうち いつなくノー出しあとの月影なとまつ思ひいてらる 8 ひるたちいりたる所にあやしきつけのをまくら 4 こよひハてこしとふ所にと、まるなにかしの僧正とか 56 7 やのほり*とていと人しけし宿かりかねたりつれと 1ち’九 2みやこ’九・、水 3ぬ’九・永・残 4の’九・永・残 5るl永 6たまふl残 7﹁か﹂欠’九 コマクラ 8小枕l残 − 4 3 −
いひける人のことはも思ひ出らるよもすからかせいと あれてなミた、枕のうへにてたちさはく ﹂︵十ニオ︶ 清見かたとしふる岩にこと、ハむ波のぬれ衣いくかされきつ 7︹る ほとなく蟇てそのわたりの海のちかき里にと、まりぬ浦 9 0 人のしハさにやとなりよりくゆりか、るけふりの 2 枕のさうしにふしなからかきつけつ
34
なをさりに見る*め斗をかり枕むすひおきつと人にかたるな 5 くれか猶るほと清見か関をすぐる岩こす波のしろき 6 きいをうちきするやうにミゆるいとおかし 9 8 7 6 5 4 3 2 1 り 弓 司 も 司 夢 の く し | の の お る は | | や 九 一 一 か ー か 永 永 う ミ 欠 し 欠 り し セ l l l l ケ 九 九 九 九 永 チ 。 . | 残 永 残 永 いとむつかしきにほひなれはよるの宿なまくさしと 残 岨﹁の﹂欠l永・残 Ⅱ枕にたちさはく’九 枕の上にたちさわぐ 残 永 たか方になひきはてゞかふしのねの煙のすゑのミえすなるらん 6 古今の序のこと葉まておもひ出られて 7 いつの世のふもとのちりか富士のねを雪さへたかき山となしけん 朝夕たしかに見えし物をいつのとしよりかたえ 5 しととへはさたかにこたふる人にもなし 7 6 5 4 3 2 1 の と た ゑ た ョ よ ’てに|、も’ 九 ’ ’ 九 す ー 九 九 九 ・ | 欠 ・ ・ 永 九 | 永 永 ・ ・ 九 ・ ・ 残 永 残 残 ・ 残 さそはれていかになるミの浦なれハなとよミしころ 4 とをつあふミの国まてハ見しかハふしのけふりのすへも ならハすとよそに間こし情見かた荒磯なミのか、るね覚ハ 23え 富士の山を見れハけふりもた、すむかしち、の朝臣に くちはてしなからの橋をつくらはやふしの煙もた蚤す成なハ ﹂︵十一一ウ︶山岸文庫蔵『不知夜記」解題・翻刻 七 十 五 また夕日のこるほと三嶋の明神へまいるとてよミ ﹂︵十三オ︶ とそいはまほしき伊豆のこうといふ所にと魁まるい とものいさもりするを見ても 5 りイ 6 7 心からおもたったこのあま衣ほさぬ恨と人にかたるな さえわひぬ雪よりおろす藤川の河風こほる冬の衣手 4 けふハ*いとうららかにて田子のうらに打出つあま さらにめもあはす ワ︼ 3 廿七日明はなれて後ふし川をわたるあさかは 2左右にI 3﹁を﹂欠 4日’九・ 5り’九・ 6も’九 7こつ’九 5り’九・、水・残 4日’九・永・残 3﹁を﹂欠’九・永・残 2左右に︲九・永 1□□のやとりて’九 いとさむしかそふれハ十五瀬をそわたりぬる こよひハなミのうへといふ所にやとりてあれたるをと りイー ﹁心からおもたつ﹂l﹁り﹂ノ上二 ﹁も﹂ト重ネ書キ、更二﹁りイ﹂卜 傍書 け り 玉ぐしけはこれの山をいそけとも猶明けかたきよこ雲の空 3 あしからの山ハミちとをしとてはこねちにか、るなり か$りけれハ 廿八日伊豆のこうを出てはこねちにか園るいまた夜ふ 4 3 2 1 つ 弓 を に | の そ l IL告と九 欠 ふ || 永 九 残 てたてまつる あはれとや三嶋の神の宮柱た篭こ謎にしもめくりきにけり おのつからつたへし跡もある物を神ハしるらん敷島のミち 1 ?︺ たつねきてわかこえか、る箱根ちを山のかひあるしるへとそ思ふ 4 ゆかしさよそなたの雲をそハたて漢よそになしぬるあしからの山 ﹂︵十三ウ︶ − 4 5 −
とてなかすなりとふ を あつまちのゆさかのこえてミわたせハしほ木なかる、早川の水 4 ゆさかより浦に出てひくれか:るになをとまるへきところ 5 とをィ なしいつのおほしま§て見わたさる、海つらをい 6 7 つこと*いふととヘハしりたる人もなしあまの家のミ そある なかる、をいかにともヘハあまのもしほ木を浦へ出さんといふなり いとさかしき山をくたる人のあしもと、まりかたし 2 ゆさかと*いふなるからうしてこえはてたれとふもとに 3 はや川といふ川ありまことに*はやし木のおほく lそ’九、残 2は’九 はまた’残 3いと’九 4﹁なを﹂欠 5とをし’九 6か’九:水 7とl残 残 永 残 残 ﹁ゆさかの﹂l﹁の﹂ヲミセヶチ右 二﹁を﹂卜墨書 ﹂︵十四オ︶ 廿九日さかはを出て濱路をはるj、とゆく明はなる、 ,] n. うミつらをいとほそき月出たる さ 浦路行心ほそ○を波まより出てしらする有明の〃 4 なきさによせかへるなミのうへに霧たちてあまたあり
56
つる舟*見えつなりぬ 6 5 4 3 2 1 す も 見 り の の ョ | | え | う う に 九 九 | 永 へ へ と . 九 ・ へ を |永残ZJL*
残 欠 永 ’残 永 まりこ川といふ川をいとくらくてたとりわたるこよひ 1 はさかはといふ所*と、まるあすハかまくらへいるへし 蜑小舟こき行かたをミせしとやなミに立そふ浦のあさ霧 ﹂︵十四ウ︶ あまのすむその里のなも白なミのよするなきさに宿やからまし山岸文庫蔵「不知夜記』解題・翻刻 七 十 五 山もとにてかせいとあらし山寺のかたハらなれハの とかにすこくてなミの音松の風たえすミやこの 6 7 音つれはいつしか*おほつかなき程にしもうつ の山にて行あひたりし山ふしのたよりにこと 8 つけ申たりし人の御もとよりたしかなる 9 0 たよりにつけて有し御返事とおほしくて 旅衣涙をそへてうつの山時雨ぬひまもさそしくるらん ﹂︵十五オ︶ はてィ 都*とをくへた蚤り○ぬるもなをゆめのこ、ちして 3 4 立はなれよもうきなミハかけもせし昔の人のおなし世ならハ* あつまにてすむ所ハ月影のやっとそいふなる浦ちかき 1の’九2はて’九・永・残 3わか’九 4︵この後にあり︶’九 安嘉門院四条騨作 中院大納言置文和歌 日吉百日参篭之 時日寄之内也 いとはる、なかきいのちのつれな くて/猶なからへは子はいかにせ む/ふるさとに千世もとまてはお もはすと/とみのいのちをとふ人 もかな 5﹁の﹂欠l永6﹁は﹂欠l残
7にl残8て’九
9ひんに’九ひんきにl永 オンカヘ 川御返しl残 皿れけむ’九’
人寄の事ゆへ朝夕申なれしかハにや道のほとの 3 おほつかなさなとおとつれ給へるふミに 4 はるノ、と思ひこそやれ旅衣なみたしくる、ほとやいかにと ﹂︵十五ウ︶ めくりあふすゑをそたのむゆくりなく空にうかれしいさよひの月 9 0 前右兵衛督為教*の御女寄よむ人にて勅撰にも 2 たひj、いりたまへり大宮院の権中納言ときこゆる へ菱ご *ゆくりなくあくかれ出しいさよひの月やをくれぬかたミなるらん 3 都を出し事ハ神無月*十六日なりしかはいさよ 456
ふ月をおほしめしわすれさりけるにや*いとやさしく 7 8 あはれにてた蕊この*かへりことはかりをそ又聞ゆ* 1また’九 2へきI九・永・残 ﹁らん﹂をミセヶチ、右二 ﹁へき﹂と墨書 3なか月の’九 4﹁めし﹂欠’九 5り’九 6とl永・残 7盈餌’九 8る’九・、水・残 9ためのり君’九 ﹁為教﹂欠l残 、﹁御﹂欠’九 皿たひj、勅撰にも 胆﹁椎﹂欠’九 週使にl永 皿袖’九 ソ・『 / u − 4 7大臣の御女これも続後撰より打つ、き二たひ三 8 7 きィ たひの*家々のうちきくにも副あまたいり給へる ﹂︵十六オ︶ 式乾門院のミくしけ殿ときこゆるハ久我の大政 故郷ハ時雨にたちし旅衣雪にやいと、さえまさるらん 返し 6 垂毒ィ たひ衣浦風さえて神無月しくる、空に雪そふりそふ 返しに ワ] 思ひやれ露も時雨もひとつにて山路分こし袖のしつくを 3 4 この*せうとの*為兼の君もおなしさまにおほつかな 5 なィ さ○とかきて l返し︵﹁に﹂欠︶’九 返 かへり事にl残 2へたゞ’九 3御せうと︵﹁の﹂欠︶’九 4中将’九 5な’九・永・残 6雲’九・永・残 7しうにも’九 8き’九・氷︲残 音つれきこゆ草の枕なから年さへ暮ぬる心ほ 7 89 そさ雪のひまなさ*とかきかあつめて きえかへりなかむる空もかきくれて程ハ雲ゐそ雪になり行 01 なときこえたりしを立かへりその御返事*たより ﹂︵十六ウ︶ ひはかりの出たち物さハかしくてかくとたにきこ 4 5 6 えあへすいそき出*しにもこゞろにか塗りたまひて* lは’九・、水 2たり’九 3みくしけとのは’九 4にし’九 5﹁たまひ﹂欠l残 6たよりに’九 7き’九 8きl永 9な’九・永・残 たちしあすとてまかり叩のよしに北白川殿 ワ︼ ︽J へまいり*しかと*見えさせたまハさりしかハこよ に御かたとてさふらひ給ふあつまちおもひ 人なれハ御名もかくれなくこそ*いまハ安嘉門院 川しI氷 Ⅱあり’九
1I1岸文庫蔵『不知夜記』解題 翻刻 七 十 五 2 3 あらハと心にかけまいらせ*つるをけふ*しはすの 4 廿二日*ふミまちえてめつらしくうれしさまつ何事 6 7 5
こよひはこの
もこまやかに申たく候に御かたたかへの行幸*の御 8 所 うへとてまきる髄ほとにておもふはかりもいか猶とほい 9 0 なうこそ御たひあすとて御まいりありけるひし 2 もミね殿のもみちミ*とてわかき人々さそひにし 3 ほとに後にこそか、る*こと、もきこえ候しかなと 4 やかくとも御たつねさふらハさりし −0 1 6 ひとかたに袖やぬれまし旅衣たつ日をきかぬ恨なりせハ ︻j ︹る さてもそれより雪に成行とをしハかりの御返事ハ ﹂︵十七オ︶ 1﹁に﹂欠l残 2さふらひ’九 3はl残 4御’九 5﹁や﹂欠’九・永・残 6の’九 7こ’九﹁この﹂鉛筆デ耆入 8所’九﹁所﹂鉛筆デ耆入 9く’九 l817151413121110ff干博"WW
へ 永 九 蚤 九 九 九 九 ヨi
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Lく す。、刀 かきノくらし雪ふる空のなかめにもほとハ雲ゐの哀をそしる とあれハこのたひハ又たつひをしらぬとある御 2 返しはかりをそきこゆる かくなかにことにへたてなくあハれにたのミかハし 3 4 たるあね君におさなき人々の事*さまノーにかき は やる程れいの波風をけしく聞ゆれハた塾いまある 5 6 ま、の事をそかきつけける 7 よもすから泪もふミもかきあへすいそこす風に独をきゐて ﹂︵十七ウ︶ 心から何うらむらん旅衣たつひをたにもしらすかほにて 暁たよりありと間て夜もすからをきゐて部のふミとも 7 6 5 4 3 2 1 浪 つ 気 司 な 事 き ’ | そ に と | か 永 九 一 一 ’ 九 | 欠 欠 九 ・ 九 | ’ 永 九 九 − 4 9 −1﹁は﹂欠’九︵﹁は﹂ミセケチー氷︶ 2﹁もの﹂欠’九 3の’九・永・残 4を’九 5﹁あつめ﹂欠’九 6く’九・永・残
7み’九返事
8かへりl永かへりごとl残 9あり’九 いさ樋かつ髄ミあつめて 戸hリワー いたつらにめかりしほやきすさひにも恋しやなれし里のあま人89
0 ほとへてこのおと製ひふたりの返事*いとあはれにて* 又おなしさまにて古里には恋しのふおとうとの 2 3 4 尼うへにも文たてまつるとて磯ものなと*はしノーも ミれハあれきミ ー 玉つさをミるに涙のか、る哉磯こす風はきく心ちして 2 3 このあれ君は中院中将ときこえし人のうへなり 4 F○ 6 *三位入道と*おなし世なから*さかりはて、おこなひ 1 7 ゐたる人なりそのおとうとの君もめかりしほ ﹂︵十八オ︶ 叩いそき’九 皿も’九 吃なかの院の’九中のいんのl永 なかのゐんのl残 OJ1kJ一vし 1︲vアL1Ll4ノ 皿いまは’九・永・残 晦か’九・残 岨とを’九・永とほl残 r﹁ゐ﹂欠l永 なく年くれて春にもなりにけりかすミこめたるなか 3 1 4 略う めのたとj、しさ谷の戸*いとなりなれとも□くぐ
1 6 L、 ひすのはつ音たにもをとつれこす思ひなれに 7 し春の空ハ忍ひかたくむかしのこひしきほとに ●くかきて67
もろともにめかりしほやく浦ならハ中j、袖に波ハかけしを 9 此人も安嘉門院にさふらひし*なりつ、ましくする事 0 2 ともを思ひつらねてかき*たる*いとあハれにもおかしほと 9 8 7 6 5 4 3 2 1 人 な も の 弓 司 猶 司 り | | | ’ や へ | に し 九 九 九 九 さ ー 九 一 ’ し 欠 欠 九 く ’ | と 九 九 欠 九 2 3 やくとある返事さまノーにかきつ*けて人こふる泪 4 5 の海は都にも枕の下にた壁へてなとやさし 、かねて’九 Ⅱひきつらねたるも’九 皿﹁も﹂欠’九 画すゑはいと適しく︵谷の︶︲ Mは︵﹁い﹂欠︶’九・永・残 晦﹁も﹂欠’九 肥﹁も﹂欠’九 F﹁の﹂欠’九 ﹂︵十八ウ︶七 十 五 '11岸文庫蔵『不知夜記」解題 翻 刻 寝られしな都の月を身にそへてなれぬ枕の波のよるj、 5 6 権中納言の君ハまきる秘事なく歌を*よミ給人な 7 8 れは此ほとてならひにし*たる奇とも*かきあつめて ﹂︵十九オ︶ しをたしかなる所よりつたハリて*返事をいた 4 うほともへす待見たてまつる おほろなる月は都の空なからまたきかさりし波のよるj、 2 なとそこはかとなき事ともをかききこえたり しも又都のたよりありとつけたる人あれは 1 れいの所ノ、への文かく中にいさよふ月とおと 1ゑ︵﹁の﹂欠︶’九 2﹁かき﹂欠’九 3御返事も’九 御かへりことをl永 4﹁も﹂欠’九 5方’九 6のみ’九 7きを’九 8も’九 つれ給へりし人の御もとへ 残 みやこ人思ひも出ハ東路のはなやいかにとおとつれてまし 9 0 なと*た掻筆にまかせて*おもふま、にいそきたるつか ひとてかきさすやうなりしをまたほと*へす返事 ﹂︵十九ウ︶ なと害て いかにしてしハし宮こをわすれ貝波のひまなくわれそくたくる たてまつる海*ちかき所なれハかひなとひろふ 2 3 折*もなくさのはまならねハ猶なきこ、ちして 9 8 7 6 5 4 3 2 1 や そ 松 ふ そ 花 か 折 い ’ | の | | | ひ / と 九 九 ’ 九 九 残 | 、 ’ 九 九 ’ 九 九 しらさりし浦山かせも梅か、ハ都ににたる春の明ほの 4
56
はれくもりなかめてわたる浦風にかすミた、よふ春のよの月 7 8 束路の磯山かせのたえまより波さへ花の面影にたつ 111() もう |ち 九’ 九 − 民 1 − J ユやよひのすゑつかたわかj、しきわらハやミにや日ませに 6 おこること二たひに成ぬあやしうしほれはてたる心ち 7
三ィ89
しなから二たひになるへき*暁よりをきゐて佛の 0 御前にて心をひとつにしてほくゑ経*をよミ ﹂︵’’十オ︶ 1御’九 2あり’九・永・残 3に’九 4そ’九 5恩ひいては’九 6﹁し﹂欠l永 7三たひ’九・永・残 8日の’九 9﹁ゐ﹂欠’九 し給へり日ころのおほつかなさもこの*文にかす 2 ミはれぬる心ちしてなとはへり くらヘミよかすミのうちの春の月はれぬ心ハおなし眺を 3 4 しらなミの色もひとつに散花を思ひやるさへ面影に立 5 東路のさくらを見ても忘れすハ都の花を人やとハまし たのむそよしほひにひろふうつせかひかひある波の立かへるよを 岨﹁し﹂欠’九 皿やまき’九 いたつらにあまのしほやく煙とも誰かハみまし風にきえなハ 9 ときこえたりしをおとるきてかへりこと*し給へり本ノマ漣0
きえもせしわかの浦*に年をへて光をそふるあまのもしほひ 2 御経のしるし*いとたうとく*て ﹂︵二十ウ︶ 9 8 7 6 5 4 3 2 1 と こ な 弓 ふ 玉 権 り 弓 く そ を に | き ’ | も 給 な ’ た 残 は 九 九 一 へ ’ 九 も る . 欠 り 九 つ ま 永 l L て . 永 九 欠 や 残 ’ と 残 ’ 九 しもミやこのたよりあれハか、る事なと古里へ 3 もつけやるつゐてにれいの*中納言の御もとへ旅45
67 の空にて*あやうきほとの心ほそさもさすかに*たも 8 つ御法のしるしにやけふまてハかけと§めて*と き かけて 1 2 つそのしるしにや名残もなくおちたる折 1 2 1 1 1 0 と こ 浦 浦 |そ道ち 九’’’ 九 残 九 水七 十 五 山 岸 文 庫 蔵 「 不 知 夜 記 」 解 題 ・ 翻 刻
実方の中将の五月まて郭公きかてみちの国よりおくまて昔より時烏まれなるならひにや有けん
﹂三十一オ︶﹂︵一一十一ウ︶
卯月のはしめつかたたよりあれは又おなし人の御許 へこその春夏のこひしさなとかき*て ,︼ ハ。 ミしよこそかハらさるらめ暮はて、春より夏にうつる木末も 草も木もこそミしま猫にかはらねと有しにもにぬ心ちのミして 6 さて*郭公の御たつねこそ 7 人よりも心つくして郭公た遡二聲をけふそき、つる 夏衣はや立かへて都人いまやまつらん山ほと、きす 4 5 そのかへh/事又あり* 1つ§け’九 2に’九 3し’九・永 4返し︵﹁事﹂欠︶’九 返事l永・残 5うちすてられたてまつりにしのちは’九 6も’九 7−1残 たのもしな身にそふ友と成にけりたえなる法の花の契ハ を人き塾たりなといふを間て 日 1 4 く、イ しのひ音ハ○きのやつなる郭公雲ゐにたかくいつかなのらん 5 6 1 なとひとりおもへともそのかひ*なしもとより東路ハ道の ミやこにはき、ふるすらん時烏関のこなたのミこそつらけれ 2 3 4 とかや申されたる事のさふらふなるそのためしと56
7 おもひ出られてこの*文こそことにやさしくなとかきて 8 9 0 をこせ給へりさるほとに卯月のすゑに成*けれと郭公 の初音ほのかにもおもひたえたり人ってにきく 2 3 ハひきのやつといふ所に*あまたの聲なきける 1りぬらむ’九 2われ︵其ためしと︶l永 3﹁る﹂欠’九・残 4も’九 5﹁て﹂欠’九 6御’九 7﹁て﹂欠’九 8も’九 9なりにけれと’九・永 川はl残 Ⅱけ’九残 哩は’九 B﹁の﹂欠’九・永・残 陞り’九 脂こちつれとその’九 恥も’九・永・残 r ー ヘ ー 0 0 −子にしたてまつり給へりしかハつたハリてさ
01
ふらひ給ふなり*うき*こかる、もかり舟なとよミ 2 3 4 給へりし民部卿の典侍のせうとにてそおハ56
7 しけるさる人の子にてあやしき歌よミて人 ﹂︵二十ニオ︶ 一すちに又なかすハよしまれにもきく人ありける ,︼ こそ人わきしけるよと*心つくしにうらめしけれ 4 又くわとくもんゐんの新中納言*ときこゆるは京 5 6 極中納言定家の御むすめふかくさの前斎 7 8 宮ときこえしに父*中納言のまいらせおき給へ*る 9 ま、にてとしへ給ふにけるこの女院ハ斎宮の御 9 8 7 6 5 4 3 2 1 ひ り の ヨ ヨ の < お み | け | 御 の 君 は も | 永 ’ 九 些 一 | こ ふ 九 九 ・ 欠 欠 九 < も 永 ’ ’ も 中九九農く
残 |い 永と 九 皿けり’九 ⅡみI九・残 吃﹁し﹂欠’九 週おとうと’九 M﹁て﹂欠’九 喝する’九・永 陥里人l永 Ⅳと’九 残 ほゆ御かへりことは 6 それゆへにとひ別てもあしたつの子をおもふ方ハ猶そかなしき 7 8 ときこゆそのついてに故入道大納言*草の枕にも* たちそひて夢に見えさせ給ふよしなとこの人ハ ﹂︵二十ニウ︶ なる事ともをかきつ、けて か いか斗子をおもふつるの飛わつれならハぬ旅の空に鳴らん 4 とふミのこと葉につ、けて牙のやうにもあらす 5 かきなし給へるも人よりハなをさりならす*お 9 8 7 6 5 4 3 2 1 弓 っ の こ ぬ 司 の 司 弓 さ ね | ひ や の | に ひ せ に 九 | う ー 九 一 一 ! - - │ 九 に 欠 欠 欠 欠 九 ・ お l l l 永 ほ 九 九 九 九 ゆ : ; 氷 水 九 残 残 にはきかれしとあなかちにつ醤ミ給ひしかと 2 3 はるかになるたひの空*おほつかなさにあハれ七 十 五 山 岸 文 庫 蔵 『 不 知 夜 記 」 解 題 ・ 翻 刻 東路の草の枕はとをけれとかたれはちかきいにしへの夢 8 9 O いつくよりたひねの床にかよふらん思ひをきつる露を尋て なとのたまへり夏のほとハあやしきまて音つれもた 2 えておほつかなさも一かたならす都のかたハしかの浦 ﹂︵二十三オ︶ かりやあはれともおほさむとてかきつけ*たてま ワ︼ つる* 3 ミやこまてかたるもとをし思ひれに忍ふ昔の夢の名残を 4 はかなしや旅ねの夢にまよひきてさむれは見えぬ人の悌 5 なとかきてたてまつり*しを又あなかちにたよりた
67
つねて返事したまへり*しも*折からなりけり 8 7 6 5 4 3 2 l こ し し さ た か は と て | の の | り | ’ て ’ 九 ひ ひ 九 ’ 九 永 ’ 九 給 給 ・ 九 九 ・ へ 事 永 永 り も . 』 し | 残 ダ 戈 も 九 永 残 9ゆかl残 、け’九 皿﹁も﹂欠’九 吃き’九 2 なミたち*山三井寺のさはきなときこゆる*も 3 いと菌おほつかなしからうして八月二日そ*つかひ 4 5 6 7 まちえ*日ころよりをきたちける人々の*文ともと 8 りあつめてミつる侍従の宰相の君のもとより9K
五十首の和寄をよミたりけるとてきよかきも 2 34 しあへす*くたされたる奇もいと*おかしく成にけり 56 7 五十首にて*八首にてんあひぬるもあやしく心のやミ890112
のひかめ*こそ*あるらめその中に 2 こころのミヘたてすと*も旅衣山路かさなる遠の白雲 2 2 とある奇をミるに*たひの空をおもひをこせてよ ﹂︵二十三ウ︶ 1こえて’九2に’九 3たしかなる’九4て’九 5と’九 6﹁たち﹂欠l九たりl永 7御’九 8ためすけの︵君の︶’九 9﹁和﹂欠’九・永 皿当座に’九 Ⅱひんきすこしとて’九 が.』魁 タ兄 222119171615l412 こ て は っ ヨ ヨ お り の l l l 廿 て と | | 永 九 九 一 些 な 九 九 | 欠 し ・ 九 | く 残 司 九 ’ 2018十・九13 司 に ー 永 、 る | ’ . | ー 九 永 残 九 欠 . ’ 残 九 − 5 5 −秋ふかき草の枕に我そなくふりすて、こし鈴虫のねを ワ︼ 3 4 またこの五十首の歌のおくにことはをかきそふおほ方* 5 6
78
奇のさまなと*しるしつけておくに昔の人々 ﹂︵二十四オ︶ てやる 4 恋しのふ心やたくふ朝夕に行てハかへる遠のしらくも 5 又おなしたひの題にて*草の678
かりそめの○枕のよなノ、をおもひやるにも袖そ露けき 9 0 とある所にも又かへりことをそかきそへたり 1は︵﹁い﹂欠︶と’九 2て’九 3し’九 4は’九 5侍従のうたに’九 6よるノ、l残 7そ’九 8も’九 9返事を’九 まれたるにこそ*いと心をやりて哀なれハその寄23
のかたはらにもしちいさく*返事をそかきそへ 残 '81716151413121110 人 弓 を 弓 の 司 五 る 弓 へのほの|歌,_、|そ ヨ ー め 農 九 の こ 永 一 丘欠も欠一の.欠き経)[fT残A
J[;""
残葺
な と 九 の奇 2 3 これを見ハいかはかりかと思ひつる人にかハリて音こそなかるれ 4 とかきつく侍従のおとうと為守の君のもとより 5 も出首の吾を送てこれにてんのあひてわろからん 6 7 事をこまかにしるしたへといはれたり*ことし 8 ハ十六そかし奇のくちなれはやさしくおほゆ 9 るも返j、こ遡るのやミとかたハらいたくなん O これも旅の牙にハこなたをおもひてよミたり けりとミゆくたりしほとの日数をこの人々の 2 もとへつかハしたりしを*よまれたりけるなめり ﹂︵’’十四ウ︶ 9 8 7 6 5 4 3 2 1 し 司 年 、 ヨ ョ 出 と 事 へ は も を の の | か を 弓 一 | 些 農 一 九 | | 亨欠九欠欠欠九九 と ’ | | | 欠九九九九 水 九 残 皿﹁たり﹂欠’九 Ⅲひなみの日記’九 Ⅱ記をl永・残 吃みて’九七 十 五 山 岸 文 ル I 職 「 不 知 夜 記 』 解 題 . 翻刻 してなとかきて きこゆるま風にひとり月をのみなかめあか かに 立別ふしのけふりを見ても猶心ほそさのいまにそひけん ,︼ 又これ*もかへしをかきつく 3 かりそめに立別ても子を思ふ思ひをふしの煙とそミし 4 5 又権中納言の君*こまやかに文かきて下給ひ*し後 6 ハ奇よむ友もなくてあきになりてハいと災思ひ*て かきて 4いと’九 5に’九 6﹁も﹂欠 7い’九・ 8﹁事﹂欠 9より’九 3 2 1 は に け ||に 九九| フL
89
O この御返事これ*も古郷とこひしさなと 東路の空なつかしきかたミたにしのふ泪にくもる月影 |残’ 九 九 10 弓 の と| ー 九 欠・ |残 永 ﹂︵二十五オ︶ かよふらし都の外の月ミても空なつかしきおなしなかめは 、1* 都の吾ともこの後おほくつもりたりまたかき 1安嘉門院川條騨 作東日記’九 以下、九条家本欠 ︵以下余白︶ つくへし ﹂︵’’十五ウ︶ − 原 ワ ーq_ノィ2 3
ま12
3しきしまややまとの国ハあめつちのひらけはしめしゆつりてしその○ことさへありなからおもヘハいやし*
45むかしより岩戸をあけておもしろきかくらのことはしなのなるそのは園木ゞのそのはらにたれをまきける
4 5 6うたひてしされはかしこきためしとてひしりの御代のとかとてや世にもつかへよいける肚の身をたすけよと
6 7道しるく人のこ、ろをたれとしてよるつのわさを契りをくすまと明石のつ、きなるほそ川山の
7 8 9たにィ89て
ことの葉に鬼神まてもあはれとてやしまの外のやま川のわつかに命*かけひとつったひし水の
0よつのうミ波もしつかにおさまりて空吹かせもミなかミもせきとめられていまはた、くかにあかれる
0 2やはらかに枝もならさすふる雨も時さたまれはうをのことかちをたえたる舟のことよるかたもなき
きみノ\のみことのま、にしたかひて和寄の浦路のわひはつる子を思ふとてよるのつるなくノー都*
5もしほ草かきあつめたるあとおほしそれか中にもいてしかと身ハ数ならすかまくらの世のまつりこと
2 3 6 も名をとめて三代まてつきし人の子のおやのとりわきしけ、れときこえあけてしことのはのえたにこもりて
﹂︵二十六オ︶﹂︵’’十六ウ︶
1のl鈴2,1永 3しはしめl永・塵 4ときくl永 5肚にもl永・鈴︵御世のl松。 6道しれるl慶すてられすl永 7情にl永 8なりけれはl氷 9なひくなりI永なひくめり ぃをl鈴 必 残 蛮11−− 塵 131211 に つ く |、| 永 く 残 .| 鈴 永 塵 1をはl永・慶 2もちl永・塵 3いやしきl永・鈴 4﹁き﹂欠l松 5たるl残・静・鈴 6﹁て﹂欠l鈴 7やま川にl慶 谷川にl永・静・鈴 8わかかにl鈴 9をl永・鈴 叩はや’鈴 Ⅲいをl残 吃に、てl永・鈴 過くl松・永・残・静・鈴・慶 皿をl永・鈴・慶 胆ぬl鈴 陥はl松・永残・鈴・塵七 十 五 山 岸 文 庫 蔵 「 不 知 夜 記 」 解 題 ・ 翻 刻 2
梅のはなよとせの春になりにけり行ゑもしらぬわすれすハゆへある事をまたたれかひきなをすへき
2 3 3なかそらの風にまかするふる郷は軒端もあれてとはかりに身をかへりミすたのむそよそのよをさけハ
4 5 6さ勘かにのいかさまにかハなりぬらん世々のあとあるさてもさはのこるよもきとかこちてし人のなさけも
4 5 6 7玉つさもさてくちはてハあしからの道もすたれてかゞりけりおなしはりまのさかひとてひとつなかれを
7いかならむこれをおもヘハわたくしのなけきのミかハくみしかハ野中のしミつよとむとももとの心に
89
0世のためもつらきためしとなりぬへし行さきかけてまかせつ、と、こほりなきみつくきの跡さへあらは
8 9 1 2さまノーにかき残されし筆のあとかへすj︲\もいと、しくつるかをかへの朝日かけ八千代のひかり
0 3いつハリとおもハましかハことハリをた、すの森のさしそへてあきらけき世のなをもさかへむ
9 8 7 6 5 4 3 2 1 ぬ の に は 、 に の 半 に | | せ ら ’ | | 天 | 永 鈴 ん の 静 鈴 慶 の 慶 || 永 残 鈴 慶 ゆふしてにやよやいさ遠かかけてとへみたりかハしきすゑの世にあさハ跡なくなりぬとかいさめをきしを
﹂︵二十七オ︶ 、いふ人あらはl永・慶 1﹁わすれすはゆへある事を﹂ 欠l鈴 2ゆかめることもl永・慶 ゆかめる事をl残 3きけはl永・慶 聞はl松・残・鈴 4りl松 5けるl永 6にl永・慶 なか蚤れとあさゆふいのる君か代をやまとことはに 4 けふそのへつる﹂︵二十七ウ︶ 1 4 1 3 1 1 1 0 9 8 7 け ぬ よ よ ま か わ く に | | を そ た き か ’ | 鈴 静 | | | 〈 か 永 永 慶 永 永 た た ・ ・ さ へ 鈴 鈴 れ | ・ ・ は 永 慶 慶 121. 、 永 鈴 鈴 鈴 慶 函 唾 − 5 9 −牙をかこちて叩されける歌 2ワ] 22 34 君ひとり跡なきあさの数しらハのこるよもきの数をことハれ 2 5 とよまれ*けれハひやうしやうにもをよはす廿一ヶてう ﹂︵二十八オ︶ 此くたりより後はのちの人の事かき日記のうち 2 3 にハあらすのこるよもきとかこちけるといふ所の 4 5 67 うらかきに皇大后宮大夫俊成*卿の御女父のゆつり 8 9 0 とてはりまの国こしへの庄といふ所をつたへ上ら ?︼へj ,4 戸D れけるを*さまたけて*むさしのせんし*へことなる* 6 7 8 そせうには*まいらせられける奇ハ新勅撰にも 9 2 0 ?] 入侍るとやらん心のま魁のよもきのミしてといふ御 l﹁此くた?あらず﹂欠秘感]産稀齢座 “柔尽引燭l静 5俊成のl永 しゆんぜいの卿のl松・残 恥唱伽幟域鋼唾残w謡蜘誇唖副永 Ⅱ地頭のl永・鈴・慶 胆﹁て﹂欠l永・残・鈴・慶 おほく候けれはl永・農 おほくてl松・残おほくl鈴 B堆日l松・、水・残・鈴昴むさし﹂欠l松 皿鍛引詠卜錨卵繼・殉御鋼永慶慶 Ⅳうた責﹂冬l松・残文にl永・鈴・塵
恥庭酔錘絲鈴慶
侍とl残てl松識惑い魎杵蕊慶
迩力ことl慶末l鈴 2て候l、水・鈴・慶 1地、のl松・水・蛾・鈴↑畷 少そ峡けりl松・水.戒て催けるl礎けるl鈴 3のありかほI松・水・残﹄鈴↑塵 4けにl松5て候もl水・鈴↑塵Gえl鈴 7くたられ’松・水・銭・好・鈴・礎 8蒔の﹂欠l松・水・鈴 9にて候l松・雄・水・鈴・嵯 叩に入て催l水に人て侍しl松・強 にも入て侍しl鈴にも入りて催l慶 皿永化六年三月一口l松ゞ水・強・鈴↑嵯 哩此I松・蛾・鈴・礎噛﹁人﹂火l塵 加川l脈・腱嶋思I強 の清水をすぐとて 3 4 忘られぬもとの心をしりかほに野中のしミつ影をたにミし 5 6789
と謂れたるもそのこしへの庄へ*ける時の寄也 0 新勅撰にも入侍り* 2 345
6 右阿佛坊と申人ハ定家*のよめ為家の最也 7 8 きんたち五人おハしけりはりまの国ほそ川の庄 9え鋤
を為家よりゆつりひられしを為氏他腹た22 12
ワ]3 るにより*あうりやくせられしとなりそせうのため* 2 5 2ワ︼2678 鎌倉へあふつはうぐたられ候時*みちすから ﹂︵二十八ウ︶ 1 2 の*ひほうをみなと、められ*けりその後野中 脇窄l班・脈・腱御前隆L催l松・鈴 晦ましノ、候l松・強鈴娼江l鈴 四おかれ峡l松・残・鈴 即売邑欠I松・残・鈴迦てl松・残・鈴 空あふりやうl松・残・静↑鈴・塵 空候l松・残・鈴せられL其I嵯 塑にl松・砿・鈴 空夛︵つはう﹂欠l松強鈴・睡 韮しl除↑慶諏のl松↓残・静・鈴 塞道の日記二みちすから∼ことは﹂冬l松 雌・鈴・唾七 十 五 山 岸 文 庫 蔵 『 不 知 夜 記 』 解 題 . 翻刻 9 阿佛房のかなふしゆ
、賛
きょき心にまことをいたして一切*三宝に申事有 それつれなき世のならひもとよりむなしきこと、23
しりなからめの前の別にたえぬならひハ明いよの ﹂︵’’十九オ︶ 8 阿佛はうの事也 為氏もろともに在鎌倉にて侍りしかとも 2 心にうかみしことはの日記にて侍るとなり 3 そせうハ為氏のかたへはつけられ侍らさりしと 5 67 かや*安嘉門院の四條と申も為相の母*この l候︵﹁となり﹂欠︶l松・残・鈴・腿 2為氏もちんぢやうのため︹に︺かまく らへ下向両人ともにかまくらにて化 去せられしこもるともに∼しかとも﹂ 欠︶l松・残︵︹に︺欠﹁られし也﹂︶ l鈴﹁為氏∼しかとも﹂欠l慶 3られす候也l松 つけられす候しとそl残 つけられす候l鈴 4あふつはl松・残・鈴・慶 5人なりl松・残鈴人はl塵 6なりl松・残・鈴 はl慶 7﹁この阿佛はうの事也﹂欠l松・ 残・鈴﹁この﹂欠l静 8にて候l慶 9安嘉門院四条局假名調調 阿仏禅尼’九 四条局假名調調l尊 岨の’九・尊 皿むなしきとは’九むなしとl尊 岨へ’九・噸焔かなしひは’九・噸 時ハ九代の君にあひたてまつり家につたふる敷 しまの道ハ三代の撰者とそきこえしある ﹂︵二十九ウ︶ もよそふるかたハことかハれともひとつ思ひハおなし 4 かるへしさてもこのいまハ昔になりぬる人ハとし 5 ハ八そちのよはひ*二とせはかりやたらさりける もなけれハ玉のありかをそことたにしらすいつれ 1 2 夢路にたとる心ちしてすくる月日もおもひよら ぬに五の七かになりまた一時のけふりとのほりし のち雨とやなりにけん雲とやなりにけんた、つく 3 ノーと大空を*かこてともかよふまほろしのことって //ノ▼j︺ 11旦扉1斗ノ 2わか’九・蝋 3のみ’九・尊 4﹁ハ﹂欠’九・尊 5に’九・草 − 6 1 −ハさりともとはなのうてなにおもひをくりて ?︺ もさらぬ別*あかぬ名残ハなをなぐさむかた* き位ハおほき二のしなにのほる世をのかれまこ 4 との道をたつねて*ふたつもなく三つもなき一 5 6 せう法華の行者にて日ことにとくしゆをつ 7 8 とむる事二千百十部やまひのゆかの今ハのきハ 9 まても念佛をこたる邪なしつゐにしつかな 0 る心をひとつとしてをはりミたれさりしか 1へl九・尊 2﹁る﹂欠’九・尊 3つ’九・尊 4もl尊 5﹁にて﹂欠’九◆ 6つむ事’九・尊 7二千七百十余部’ 二千七百よふl尊 8﹁の﹂欠’九・尊 趾にもたえなること葉をのこしなき世にもか 2 3 しこき跡をと塾むるつかさハかけなひくにちか* 九 、ノ・ }【y l211109 そ の に 弓 lllも 九 九 九 L ・ ・ ・ 欠 聴 尊 尊 ’ 九 尊 ﹂︵三十オ︶ すゐのとこのゐをやすむひまたになくて 3 割のミちをたすけつかへし事はたとせ 4 あまり三とせハかりに*や成にけんかせにちりしく はなにさためなき世をたとへむすふいつミ 5 の水におもかハリぬるおひのすかたをいとひ木の ﹂︵三十ウ︶ 5 4 3 2 1 す も 弓 は り ||と’’ 九 尊 些 九 九 ・ 欠 ・ 噸 | 尊 九 たしきをもすて、かけのかたちにしたかふ 2 ためしなれとなたのしほやきいとまもなくふ 1とし なかりけるとし比ハうとはまのうとかりし あたりなれと和かのうら地の波のたよりハ いかなるえにかひかれけんふる里をもはなれし
七十五l11岸文庫蔵『不知夜記』解題・翻刻 ミておなしはちすのうへを契りをくはかな 、わ 7 き世におくれさきた、はかなしすむまれ*所を 8 つけしらせんともろともにちかひし事な 9 けきにあまる涙の床ハとけてぬるよもなけれ 0 はさたかなる夢をたにもみすうつ、に ﹂︵三十一オ︶ 間の月の心つくしにもほとなくふけゆくかけ ワ︼ をおしミ霜と雪とにつもるにつけてもきえ 3 4 やすき命を思ふにもあさ夕はなにはつのよし 5 あしをかたりあはせていにしへいまハの別いふ 6 しをしたかひよるもひるもほつけのちくをたの 9 8 7 6 5 4 3 2 1 気 を む 弓 司 に ヨ ョ の も | | か て | を も | ー 九 尊 些 一 九 一 一 九 欠 欠 欠 ・ 欠 欠 ・ ’ | 聯 | | 尊 九 九 九 尊 九 尊 尊 隙 叩﹁も﹂欠’九・尊 ワ︼ とまる名残とてハなに、しのふ*とひとつにも 3 あらぬ忘かたミにもよるのつるのこのうちの声 4 5 6 たえす*いたつらになけき*かなしまむよりは 7 佛のうてなにあつらへてたてまつりのりの 8 いりきをあふきてめつさいしやうしんをいのら 9 んにはしく事なくやとてけふの日にそあたり 0 給ひける地さうほさつ一躰のすかたをか きあらハしたてまつる法華経一部* 1﹁、﹂欠’九 2の’九・尊 3﹁も﹂欠’九 4﹁た、﹂’九・蝋 5ひとり’九・尊 6﹁ま﹂欠’九 7﹁て﹂欠’九・尊 8滅罪生善’九 めつさいしゃうせんl尊 ︵以下余白︶ 9も’九・尊 川﹁の﹂欠’九・尊 皿以下、山岸文叩本欠 ﹂︵三十一ウ︶ ハ ハ − 0 0 −
右術門佐為相川母後為尼端阿佛房寛文 年中焼失今於是模写而已 葛原親王十一代後胤佐渡守度繁女安嘉門院 不知夜記阿佛房鎌倉紀行也阿佛房 延寶五年冬後十二月十一日 右近衛椎少将藤原判 ﹂︵三十ニオ︶
昭和廿四年四月下院琳瓊にて
岸廼舎 ﹂︵後遊紙一ウ・左下︶ ︵白紙︶﹂︵後遊紙一オ︶ ︵白紙︶﹂︵三十一一ウ︶七 十 五 山岸文庫蔵「不知夜記」解題・翻刻 不知夜記一冊三条西家旧蔵本也偶入余手中者也 去六月中洗依嘱干圖耆寮遠藤氏、永來多忙云云 九月廿七日与東伏見伯同道而到圖書寮、製本出来云一云 談数分、及朱子全書裏打修理、如遠藤氏者、難得 装演師也云云 昭和二十四年九月廿八日、黄昏爽涼風、微月在