大学2年次生のためのキャリア教育としてのインタ ビュー調査の取り組み
著者 澁谷 由紀
雑誌名 言語メディア教育研究センター年報
号 2018
ページ 61‑79
発行年 2019‑07‑16
URL http://id.nii.ac.jp/1092/00001714/
大 学 2 年 次 生 のためのキャリア教 育 としての インタビュー調 査 の取 り組 み
澁 谷 由 紀
( 神 田 外 語 大 学 )
Interview Research as Career Education for 2
n dYear University Students
Yuk i S hi bu ya
(Kan d a Un i v ers i t y o f Int ern at i o n al S t u d i es)
はじ めに
近 年 、 キ ャ リ ア 教 育 の 一 環 と し て 、 イ ン タ ー ン シ ッ プ の よ う な 直 接 的 な 職 場 の 実 体 験 と 並 ん で 、 社 会 人 の キ ャ リ ア 体 験 を 間 接 的 に 経 験 す る イ ン タ ビ ュ ー 調 査 を 取 り 入 れ た 授 業 が 増 え つ つ あ る ( 梅 崎 、2 0 1 1) 。 例 え ば 、 厚 生 労 働 省 が 大 学 生 対 象 の キ ャ リ ア 教 育 指 導 者 用 に 作 成 し た 「 大 学 生 の た め の キ ャ リ ア 教 育 プ ロ グ ラ ム 集 」 (2 0 15) 〔 厚 生 労 働 省 委 託 事 業 〕 で は 、 職 業 選 択 や 働 く難 し さ、 辛 さ、 や りが いに つ い て理 解 を 深 め る た めに 身 近 な 社 会 人 へ の 職 業 イ ン タ ビ ュ ー ( キ ャ リ アイ ン タ ビ ュ ー 1) を 通 し て、 仕 事 に ついて学 び、働 くことについて考 えることが奨 励 されている。
高 等 教 育 機 関 に お け る キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー の 実 践 例 と し て 、 草 野
(2 0 17) は 、 キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー を 経 験 し た 学 生 に お い て 、 よ り 積 極 的 ・ 主 体 的 な キ ャ リ ア 形 成 へ の 意 識 の 変 化 が 見 ら れ た と し て い る 。 ま た 、 職 業 や 業 務 内 容 、働 くことに つ いての 理 解 の 深 化 ( 高 松 、2 0 1 6) 、就 職 活 動 へ の き っ か け と し て の 職 業 意 識 の 向 上 ( 平 尾 、2 0 05) な ど の 効 果 も 報 告 さ れ て
1 平 尾 (2 0 0 5) は 、 キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー と は 労 務 管 理 に お い て 「 あ る 人 物 の キ ャ リ ア を 聴 取 し て 有 効 な 施 策 へ と 反 映 さ せ る た め の 手 法 」 で あ り 、 社 員 一 人 ひ と り の 能 力 を 引 き 出 し 生 産 性 を 高 め る 経 営 手 法 で あ る が 、 学 校 教 育 に お け る キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー は 、 学 生 ・ 生 徒 の 職 業 意 識 向 上 の 観 点 か ら 捉 え る べ き と し て い る 。
い る 。 い ず れ に お い ても 、 キ ャ リ アイ ンタ ビ ュー が 少 なか ら ず 学 生 の キ ャ リ ア 意 識 に変 化 をもたらしたことが指 摘 されている。
本 稿 では 、 神 田 外 語 大 学 ( 以 下 、本 学 とす る ) 国 際 コミ ュ ニ ケー シ ョ ン 学 科 国 際 ビジネスキャリア(以 下 、IB C とする)専 攻 の 2 年 次 必 修 科 目 「ビジ ネスリ サー チ I」に お ける、キ ャリアイ ンタビューを取 り入 れた質 的 調 査 法 の 授 業 の 取 り 組 み と 、 履 修 生 が キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー か ら 得 た 学 び に つ い て 報 告 す る 。 ま た 、 イ ン タ ビ ュ ー 調 査 の 実 践 経 験 が 、 同 時 に 履 修 生 の 職 業 選 択 や職 業 意 識 の 育 成 にも貢 献 する可 能 性 に注 目 し、キャリ ア教 育 の一 つの方 法 としての有 効 性 についても検 討 する。
1 . 「 ビジネスリ サー チ I」の 授 業 概 要
本 学 IBC 専 攻 は、国 際 ビジネスシーンで活 躍 する人 材 の育 成 を目 指 す ビ ジ ネ ス に 特 化 し た 専 攻 で あ り 、 英 語 運 用 能 力 の 強 化 と 共 に 、 「 簿 記 会 計 」、「 企 業 イ ンター ンシップ」などの特 色 のある科 目 が設 置 されている。本 稿 で取 り上 げる「ビジネスリサーチI(質 的 調 査 法 の基 礎 )」(IB C専 攻 2年 次 前 期 配 当 科 目 ) は 、 多 様 化 す る 顧 客 ニ ー ズ に 対 応 し 、 ビ ジ ネ ス の 問 題 の発 見 と課 題 解 決 の ヒントを得 るために不 可 欠 な質 的 調 査 方 法 の基 礎 の 習 得 を 目 標 とし 、3 年 次 の 応 用 科 目 である「 マ ー ケティ ングリ サー チ」 へ の 導 入 科 目 と 位 置 づ け ら れ る 。 こ の 科 目 で は 、 観 察 調 査 、 面 接 調 査 な ど を 用 い た い く つ か の フ ィ ー ル ド ワ ー ク を 実 践 す る こ と を 授 業 課 題 と し て い る 。 本 稿 に お け る キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー は 、 面 接 調 査 法 の 課 題 の 一 つ と し て 実 施 したものである。
前 述 の 通 り 、 こ の 科 目 の 本 来 の 目 的 は 、実 践 を 通 じ た 基 礎 的 な 質 的 調 査 方 法 の 習 得 で あ る が 、 特 に 、 面 接 調 査 で は 、 人 に 話 を 聞 く 質 問 力 、 聞 き 取 り の 内 容 を ま と め る 文 章 力 、 さ ら に 口 頭 報 告 に お け る 情 報 発 信 力 を 高 める こ とも 期 待 され る。 また 、 調 査 対 象 者 であ る仕 事 の 経 験 を 積 ん だ 身 近 な 社 会 人 の 働 く こ と に 関 す る 具 体 的 な 語 り を 聞 く こ と に よ っ て 、 履 修 生 自 身 のキャリア形 成 への意 識 を高 める効 果 も期 待 される。
2. イ ンタビュー 調 査 の実 践 方 法
授 業 課 題 であるインタビューは、全 1 5 週 の授 業 のうち、第 1 0 -1 5 週 の 6 コマ で実 施 した 。インタ ビューを 実 施 す るた めに 説 明 用 に 学 生 に 配 布 し た資 料 は Tab l e 1 の通 りである。例 年 は 、「先 輩 と仕 事 」というテーマで、イ ンタビュー対 象 者 は ①現 在 、社 会 人 とし て働 いている(フルタ イム勤 務 、パ ートタイム勤 務 は問 わない) 、②本 学 教 職 員 、家 族 ・ 親 戚 は不 可 、という条 件 で自 由 に 選 出 させ ている。(「先 輩 」 というのは本 学 卒 業 生 に 限 らず 、学 卒 後 「仕 事 をしている人 」という定 義 である。)インタビュー対 象 者 1 名 に対 して、履 修 生 2 -3 名 一 組 で対 面 インタビューを行 うことになっている。
イ ンタ ビュー に 向 けての 準 備 は 、履 修 生 が 「 働 くことの 意 味 ・ や り が い」 、
「 職 業 選 択 の 基 準 」 、 「 仕 事 に 必 要 な 能 力 」 な ど 、2 - 3 人 の グ ル ー プ 毎 に 中 心 テー マ を 決 め、 問 題 意 識 や 仮 説 に 基 づ いて質 問 項 目 を 考 え 、イ ンタ ビュー ガ イ ド を 作 成 す る。イ ンタ ビュー の 音 声 は 対 象 者 の 許 可 を 得 て録 音 し 、 実 施 後 は グ ル ー プ 内 で 音 声 デ ー タ を 共 有 し て 分 担 し て 文 字 化 し 、 分 析 後 、結 果 を まとめて口 頭 報 告 を 行 う 。最 終 報 告 書 は 、履 修 生 各 自 で作 成 す る こ と が 課 題 の 一 つ に な っ て い る 。 報 告 書 の 最 後 に 、 面 接 調 査 か ら 得 た 気 づ き 、 学 ん だ こ と 、 調 査 方 法 と し て の 面 接 に つ い て 感 じ た こ と 等 を 記 すことを求 めた。
2 0 17 年 度 は、例 年 の実 践 プロセスとは異 なり、本 学 が創 立 30 周 年 を
迎 えるにあた り、「神 田 外 語 大 学 30 周 年 記 念 事 業 」 とし て在 校 生 ・大 学 教 職 員 が卒 業 生 3 0 0 人 を訪 問 しインタビュー調 査 を行 うという「在 校 生 ・ 大 学 教 職 員 によるOB・OG3 0 0人 インタビュー」を実 施 することになり、その 一 環 として、「ビジネス リサーチ I」の履 修 生 が授 業 課 題 を兼 ねて参 加 した。
本 学 キ ャ リ ア教 育 センタ ー の 協 力 によ り、20 1 7 年 6~7 月 に 、幕 張 地 区 ・ 千 葉 市 周 辺 の 企 業 に 勤 務 す る卒 業 生 を 中 心 に 、イ ンタ ビュー 対 象 者 を募 り 2 0 名 の卒 業 生 からインタビューへの承 諾 を得 た。インタビューの日 程 、対 象 者 の勤 務 先 企 業 の 事 業 内 容 、イ ンタビューが行 われた 場 所 につ
いては Tab l e 2 の通 りである。インタビュー の時 間 は、約 1 時 間 程 度 であ
っ た 。 イ ン タ ビ ュ ー の 一 部 と イ ン タ ビ ュ ー 時 の 写 真 は 「 創 立 30 周 年 記 念 卒 業 生 メッセージ」として、「神 田 外 語 大 学 創 立 30 周 年 記 念 サイト」に掲 載 予 定 であることを履 修 生 とインタビュー対 象 者 に伝 えた。
2017BR1 課 題 ③InterviewHO① 2017Business Research1(Week7) 課 題 ③面 接 法 (インタビュー)実 習 (2017.5.26)
テーマ:「先 輩 と仕 事 」
目 的 :「先 輩 」→KUIS の先 輩 (KUIS の卒 業 生 )「その先 輩 とその仕 事 について知 りたいこと」をリサーチしてください。(つまり、知 りたいことがリサーチ・クエスチョン[リサーチ の動 機 、問 題 意 識 ]になります。)働 くとは?仕 事 を通 じて社 会 で果 たす役 割 とは?
などについて、自 分 のこととして考 えるきっかけとなるようなインタビューを行 ってください。
調 査 実 施 期 間 Week10~11 の以 下 ①~③のいずれか 1 日 (1 回 )
① 6/19(月 )18:00~
② 6/23(金 )18:00~
③ 6/24(土 )13:00~
@キャリア教 育 センター:2 人 一 組 でインタビュー対 象 者 (KUIS の卒 業 生 )に 1 時 間 程 度 のインタビューを行 う。インタビュー時 の写 真 を撮 影 する。
Week12~13(6/30、7/7)結 果 のまとめと報 告 書 の作 成
Week14(7/15)~の授 業 で 1 グループ 10-15 分 程 度 の口 頭 報 告 をする Week15(7/22)最 終 報 告 書 提 出
インタビュー調 査 実 習 のプロセス
①'(資 料 ・先 行 文 献 の収 集 )
①テーマ(トピック)を決 めリサーチ課 題(問 題 関 心 ・仮 説 )を考 える。
②調 査 計 画 書 を作 成 する。
③インタビューの承 諾 をもらい、アポイント(会 う約 束 )をとる。
④話 を聞 く(できれば録 音 の許 可 をもらう)。
⑤データをまとめる(文 字 起 こし)。
⑥データを読 み返 し、考 える。
⑦データから何 が言 えるのか、どんなことがわかるのかを考 える。
⑧発 表 する(個 人 情 報 に注 意 。出 来 ればインフォーマントにチェックしてもらう)。
⑨礼 状 を送 る。あるいは研 究 成 果 を贈 る。
*注 意 事 項
インタビューの際 には、授 業 で行 うリサーチの学 習 であり、知 りえた職 場 の情 報 は決 し て他 には漏 らさない旨 のことを約 束 して下 さい(依 頼 書 ・承 諾 書 は発 行 します)。
T a b l e 1 イ ン タ ビ ュ ー 調 査 課 題 の 説 明 文 書
3 . 本 報 告 にお ける分 析 方 法 本 報 告 は 、 履 修 生 51 名 分 の イ ン タ ビ ュ ー 最 終 報 告 書 の イ ン タ ビ ュー 分 析 箇 所 と自 由 記 述 部 分 を 分 析 対 象 と し た 2。 分 析 に は 、 修 正
版 M -GTA 法 ( 木 下 、
2 0 0 7) を 用 い た 。 デ ー タ 全 体 に 目 を 通 し た 後 、 履 修 生 が イ ン タ ビ ュ ー か ら 得 た 学 び の 認 識 を 解 釈 し 、 取 り 出 し た デ ー タ を 分 析 ワ ー ク シ ー ト の 「 記 述 例 」 欄 に 記 載 し 、 「 定 義 」 を 付 け 、 そ れを 凝 縮 し た 「 概 念 名 」 を 生 成 し た (Tab l e 3- 1、3 -2、3 -3) 。 同 時 に 類 似 点 や 相 違 点 を 比 較 し な が ら 概 念 の 範 囲
を 検 討 す る と い う 概 念 生 成 を 繰 り 返 し 、 こ れ 以 上 概 念 が 抽 出 で き な い 状 態 になった時 点 でデータ分 析 を終 了 した。最 終 的 に 1 7個 の概 念 、5 個 の カ テ ゴ リ ー と し て ま とめ た 。 履 修 生 全 員 の デ ー タ を 見 渡 す た めの ケ ー ス ・ マ ト リ ッ ク ス (Tab l e 4) を 作 成 し た 。 以 下 、 本 文 中 で は 、 カ テ ゴ リ ー を 【 】 、 概 念 を<>で表 している。
2 2 0 1 7 年 度 の 履 修 生 は 5 2名 で あ っ た が 最 終 報 告 書 の 提 出 の あ っ た 5 1 名 分 を 分 析 対 象 と し た 。
日程 対象者勤務先の事業内容 場所
6/24(土)(1組)
Group1 国際航空貨物運送業 15:30 キャリア教育センター
6/26(月)(13組) 7/3(4組)
Group2 車両販売/メンテナンス業 18:20 キャリア教育センター
Group3 場所 18:20 キャリア教育センター
Group4 旅行業 18:20 キャリア教育センター
Group5 不動産管理運営業 18:20にS社○○事業部の受付集合
Group6 不動産事業・宿泊旅行関連業 当日18:30 M社フロントに集合当日
Group7 不動産事業・宿泊旅行関連業 当日18:30 M社フロントに集合当日
Group8 通販・ネット販売業 18:20 キャリア教育センター Group9 一般乗合旅客自動車運送業 18:20 キャリア教育センター Group10 ソフトウェア・情報処理 18:20 キャリア教育センター Group11 ソフトウェア・情報処理 18:20 キャリア教育センター Group12 不動産管理運営業 18:20にS社○○事業部の受付集合
Group13 不動産事業・宿泊旅行関連業 当日18:30 M社フロントに集合
Group14 不動産事業・宿泊旅行関連業 当日18:30 M社フロントに集合
6/30(金)(1組)
Group19 宿泊業 15時にホテルフロント集合
7/3(月)
Group15 車両販売/メンテナンス業 18:20 キャリア教育センター Group16 生命保険業 18:20 キャリア教育センター Group17 研磨材等輸入販売業 17:20 キャリア教育センター Group18 研磨材等輸入販売業 17:20 キャリア教育センター Group20 情報・通信機器販売業 18:20 キャリア教育センター
Group1 スポーツチーム運営委託事業 18:20 キャリア教育センター
T a b l e 2 面 接 調 査 日 程 と 場 所 ・ 対 象 者 の 勤 務 先
事 業 内 容
【1 .業 界 ・ 企 業 ・職 種 へ の 理 解 の深 化 】 という カ テゴリ ーは 、業 種 や 職 種 名 だ け で は イ メ ー ジ し に く い 仕 事 内 容 に つ い て 、 実 際 に 働 く 人 の 語 り か ら 具 体 的 なイ メ ー ジを 得 る こ とが で きた とい う こ とで 、 その 仕 事 で 実 際 に 必 要 と され る 能 力 とは 何 か に つ い ての 【2.仕 事 で求 めら れる ス キ ル ・ 能 力 ・ 経 験 の 明 確 化 】 、その仕 事 で求 めら れるどのよう な能 力 を 学 生 時 代 に 身 に つ け てお けば良 いのか に ついての 【3.学 生 時 代 にす べ きことへの 気 づ き】 、その 仕 事 に 関 わ る や りが いや ・ 厳 し さの 理 解 に つ い ての 【4 .働 く こ と に 対 す る意 識 の 変 化 】 、 さ ら に 、 就 職 活 動 に お け る 職 業 選 択 に 関 わ る 意 識 変 化 に つ いての 【5 .就 職 活 動 へ の 意 識 の変 化 】 の全 ての カ テゴリ ーに 影 響 を 与 え て いると考 えられる。
また 、【2 .仕 事 で求 められるスキ ル・ 能 力 ・ 経 験 の 明 確 化 】 は、学 生 時 代 に 実 際 に 仕 事 で 必 要 な ス キ ル や 能 力 を ど の よ う に 身 に つ け 、 経 験 を 積 め ば よ い の か と い う 【3.学 生 時 代 に す べ き こ と へ の 気 づ き 】 に 繋 が る と 推 察 さ れる。さら に 、【3 .学 生 時 代 に すべ きことへの 気 づ き】は 、【4 .働 くことに 対 す る 意 識 の 変 化 】 に 、 【4 .働 く こ と に 対 す る 意 識 の 変 化 】 は 、 実 際 の 就 職 活 動 に お け る 職 業 選 択 ( 【5 .就 職 活 動 へ の 意 識 の 変 化 】 ) に 影 響 を 与 え る と 考 えられる。以 上 のカ テゴリーと概 念 の関 係 を見 渡 せる図 を Fi gu r e 1 に示 した。
F i g u r e 1 インタビュー調 査 から得 た学 び
【4 .働 く こ と に 対 す る 意 識 の 変 化 】
< ⑫ 「 仕 事 の や り が い ・ 面 白 さ ・ 充 実 感 」 を 理 解 >
< ⑬ 働 く こ と ・ 社 会 人 に な る こ と に 対 す る 不 安 の 払 拭 の ヒ ン ト >
< ⑭ 好 き な こ と を 仕 事 に す る こ と に つ い て の 肯 定 感 >
< ⑮ 仕 事 ・ 働 く こ と の 厳 し さ の 再 認 識 >
【2 . 仕 事 で 求 め ら れ る ス キ ル ・ 能 力 ・ 経 験 の 明 確 化 】
< ② 仕 事 で の 英 語 力 の 活 か さ れ 方 >
< ③ 語 学 力 ( 英 語 以 外 の 専 攻 語 ) の 活 か さ れ 方 >
< ④ 大 学 ・ 学 生 時 代 に 身 に つ け た 社 会 人 基 礎 力 な ど が 活 か さ れ て い る と い う 実 感 >
< ⑤ 自 己 管 理 の 必 要 性 >
< ⑥ 海 外 留 学 経 験 の 活 か さ れ 方 >
【1 . 業 界 ・ 企 業 ・ 職 種 へ の 理 解 の 深 化 】
< ① 職 務 内 容 の 理 解 、 職 場 ・ 職 種 に つ い て の 理 解 の 深 化 >
【3 .学 生 時 代 に す べ き こ と へ の 気 づ き 】
< ⑦ 学 生 時 代 に し か で き な い こ と に 挑 戦 す る べ き と い う 認 識 >
< ⑧ 具 体 的 な 目 標 の 設 定 へ の 動 機 づ け ( 留 学 ・ 資 格 取 得 な ど >
< ⑨ 英 語 ・ 多 言 語 学 習 へ の 動 機 づ け >
< ⑩ 人 脈 、 人 と の 繋 が り を 築 く こ と の 必 要 性 、 友 人 を つ く る こ と >
< ⑪ 視 野 の 広 さ ・ 多 文 化 理 解 と 柔 軟 性 の 必 要 性 の 認 識 >
【5 . 就 職 活 動 へ の 意 識 の 変 化 】
< ⑯ 就 職 活 動 に 対 す る プ レ ッ シ ャ ー ・ 不 安 の 払 拭 >
< ⑰ 興 味 の な か っ た 業 界 ・ 業 種 も 選 択 肢 に 含 め る 必 要 性 の 認 識 >
カテゴリー
名 概念名 定義
1 業界・企 業・職種 への理解 の深化
①職務内 容の理 解、職場・
職種につ いての理 解の深化
インタビュー対象者 の勤務先企業の業 種・事業内容、職務 内容・職場の雰囲 気について理解が 深まり漠然としたイ メージが明確化する
業務内ではF社全てに関わる問い合わせやクレー ムがカスタマーサービスに集中し、対応するには 幅広い知識が必要になる…計り知れない知識が 電話対応には必要とされている…日本米軍基地 からであったりと本当に幅広い知識と専門用語な どを知らないとできない、時間がかかると再認識し ました。(S-43)
要望に出来る限り添えられるように様々な意見を 提案すること、不快な気持ちにならないように丁 寧に説明をすることなど、お客様を第一に考えて いることが彼の目を見ていても強く伝わってきた。
結果的にお客様の要望に添えることができなくて も、対処の仕方で個人だけでなくホテル全体の信 用にもつながっているのだと感じた。(S-45)
②仕事で の英語力 の活かさ れ方
インタビュー対象者 の現在の職務でど のような英語力がど れだけ、どのように 活かされているの か、どのような英語 力を身につけておく べきかについての理 解
仕事の採用資格になっている英語能力は仕事現 場ではかなり使用されているようです。海外からの 輸入や海外への発注が多いK社では、五分五分 で英語と日本語が使用されるくらい英語が使われ ているようです。また。1つのスキルだけでなく、ス ピーキング、ライティング、リスニング、リーディン グすべてに対応できるスキルが必要です。(S-2)
神田外語の授業では、T OEICの授業を4年次ま で履修し、そこで英語力を徹底的に付けた。学生 時代は1つ何かを成し遂げることが重要である。I さんが務めているのは佐倉の倉庫センターで、そ こには今まで英語ができる人がいなかったが、外 資系の会社ということで英訳和訳を個人的に頼ま れるそうだ。その時にそのT OEICの授業が役に 立ったなと実感した。(S-5)
③語学力
(英語以 外の専攻 語)の活か され方
専攻語(英語以外)
が現在の職務でど れだけ、どのように 活かされているのか についての理解
やはり一番に役立っている事は語学だった。あま り使う機会がないようだがいざという時に役立って いるという事だった。学生時代にしっかりと授業を 受けて語学の勉強に取り組んでいたことがわか る。中国人のお客さんがほとんどだと言っていた が、積極的に会話をする事は、大学時代に言語 を学んでいたからこそだと考えた。(S-3)
語学の勉強をしたことによって、分析力や持久力 が身についたという視点が興味深い。社会に出 て、彼の専攻語であった韓国語を使うことは全くな いと彼は述べていたが、大学で韓国語を勉強した ことは決して無駄にはなっていない。コツコツ地味 なことをやることが苦ではないと述べていたり、持 久力を身につけることができたと述べていたり、探 究心や向上心が強いことがわかった。(S-35)
④大学・
学生時代 に身につ けた社会 人基礎力 などが活 かされて いるという 実感
大学で身につけた 能力やスキル(コ ミュニケーション力、
リーダーシップ、情 報管理能力、PCス キル、文章力など)
やボランティア活 動、地域貢献などの 経験から学んだこと が現在の職務で活 かされていることの 実感
留学生との交流など積極的に多言語に触れてい た事が仕事に繋がっていた…しかし、大学生活で 身につけたコミュニケーション能力、人に伝えよう とする能力は仕事でとても役に立っているそうだ。
その能力は外国人相手だけでは無く、日本人とコ ミュニケーションを取る時や物事を伝える時にも 役立っているそうだ。(S-14)
外語大学でも就職先が必ずしも語学を使う仕事 かどうかわからないけど、コミュニケーションという 面ではどの分野でも必ず必要なんだとわかった。
お客様だけでなく先輩後輩とのコミュニケーショ ンは自分の仕事のスキルを向上でき効率的に仕 事に取り組める。だからと言って、語学の勉強をし なくていいというわけではなく語学を通じて様々な 人と交流を持ち様々な人とコミュニケーションをと ることで将来働く際にお客様とのコミュニケーショ ンも自然にできるのではないだろうか。(S-27)
⑤自己管 理の必要 性
社会人として時間 管理、体調管理、ス トレス対応、仕事の 優先順位、お金の 使い方などの自己 管理の必要性の認 識
業務以外で苦労していることは自分の時間が十 分に確保されないということであった。学生に比べ ると遊ぶ時間や自分の趣味にかけられる時間が 減るので仕事以外でも時間管理が大事だと感じ ているという。このような時間管理の他にも社会人 になったら健康管理も重要になってくるのではな いかと思った。(S-6)
その時にしなければならない仕事は一つに限らな いので一つの仕事に、どれくらいの労力をもって接 しなければならないか、という難しさもあるようで す。数多く持っている仕事のどれに重点を置い て、優先すべきことの判断などのバランスは間違 えると、体調面や、自分だけでなく他の人にまで 影響が出て来るので尚更気を使わなければなら ないことの一つに感じました。(S-24)
⑥海外留 学経験の 活かされ 方
海外留学経験から 得た異文化理解 力・適応力・多様な 視点などが現在の 職務でどのように活 かされているのか
視野を広く持ち、日本人のお客様だけでなく、外 国人観光客の方にも快適に過ごせるサービスを 提供することを常に心がけているなと感じた。その ホテルには英語圏からではなく東南アジアのお 客様も多く訪れるようで独特な英語の発音に苦労 しているようだったが、2020 年の東京オリンピック に向けて誰もが平等に質の良いサービスを受けら れるよう努力する姿がうかがえた。学生時代や留 学を通して異文化を理解する力を身につけたこと でこのような広い視野をもてるのではと思った。(S- 28)
TさんはKUIS の学生生活よりも留学で得たことが 多くあるようであった。留学時に積極的に自分から 行動しないと相手にしてもらえないことを学び、こ のことは今の会社でも役立っているようであった。
(S-11)
記述例
2. 仕事で 求められ るスキル・
能力・経 験の明確 化
T a b l e 3 - 1 「 キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー か ら 得 た 学 び 」 の カ テ ゴ リ ー と 概 念
カテゴリー
名 概念名 定義
⑦学生時 代にしか できないこ とに挑戦 するべきと いう認識
インタビュー対象者 のアドバイス、後悔 したことなどの発話 から得た学生時代 にしかできないこと・
やりたいことに挑戦 するべきという認識
学生時代の中で自分はこれだ!というものを見つ けていく、それを強みにする事が大切なのだ。時 が経つにつれて社会も自分も変化していくのだか ら、学生時代の今だからこそできること、幅広く 様々なことに挑戦し自分のアピールポイントを見 つけ出していく事を意識して学生時代を過ごして いこうと感じた。(S-16)
学生時代でしか得られない経験を何か一つでも いいから打ち込むこと。これがいかに大切なことか は彼女の話し方や話している時の表情から伝わっ てきた。良い思い出になるのはもちろん、自分に とって掛け替えのない経験を得られるのは学生時 代だということだ。(S-21)
⑧具体的 な目標の 設定への 動機づけ
(留学、資 格取得な ど)
具体的な目標の設 定への動機づけ(留 学、資格取得な ど)、漠然としていた 目的意識の明確化
大学生活をいかに充実したものに出来るかで将 来の自分の可能性が広がっていくかどうかが決ま るという事が分かった。そして自由に時間を使える 学生である今のうちに、たくさん勉強をして資格な どを取り、自分が本当にやりたいことを見つけるべ きだと思った。そのためには、授業を受けられると いう貴重な時間を大切にしていくべきであるとも 思った。(S-23)
大学時代にしておくべきこととして読書と勉強が 挙がり、理由としてはどちらも共通して教養を広 げ、自身の視野を広くできるという点だった。特に 就職してからはその業界に関しての勉強だけで 手一杯になってしまい、外の業界にはどうしても手 を伸ばすことができない。しかし、業務内容によっ ては他の業界のことも勉強しておく必要が出てき たりして学生のうちに沢山の業界に関心を持って おくことはとても大事ということだった【中略】今ま では読書などもあまりすることはなかったが、少し ずつでもいろんなジャンルの本を手にとってみる ことから始めようと思う。(S-13)
⑨英語・
多言語学 習への動 機づけ
仕事での英語がど のように使われてい るのか、その重要性 を認識したことによ り、英語(英語以外 の言語)学習への意 欲の高まり(SALCの 利用など)
「仕事で英語を使う」というのは、スピーキング、ラ イティング、リーディング、リスニング全ての要素 が含まれているため、万遍ない学習が大切であ る。とりわけビジネスにおける英語では、経済用語 やメールの書き方など、ある程度専門性を問われ る部分も多く、そういった学習にも力を入れる必要 がある...リーディングやライティングに比べて、ス ピーキングなどは日本人だけでは上達が難しいこ とがあり、時間のある学生のうちに留学に行く、も しくはKUIS生はSALCで様々な国からやってきた 留学生と日常的に会話をするなど、積極的な姿 勢で英語の力を伸ばしていくことが理想的であり、
またそうしておけばよかったと後悔する人も少なく ない。今回インタビューに協力してくださったAさ んもその一人である。(S-18)
仕事では学生時代に力を入れていた英語が役に 立っているので4年次まで気を抜かずに英語学習 に取り組むべきだと感じた。(S-4)
⑩人脈、
人との繋 がりを築く ことの必要 性、友人 をつくるこ と
学生時代にさまざま な経験を通じて人 間関係を広げるこ と、友人をつくること が将来的に仕事で も活かされるというこ と
学生時代に同じ目標に向かって努力を重ねてき た友人や先輩の存在も大きいと語っていた。この ことから、仕事の「やりがい」やモチベーションの 維持には人との関わりが大きく関係していると結 論づけることができるだろう。(S-49)
インタビューを通して、学生➡新入社員➡現在と いう時系列によって考え方や着眼点がやはり大き く変わっていくのだということがわかりました。しか し、その中で変わらないのは、仕事は人と人との 繋がりで成り立っているということへの感謝の心で した。Nさんが仕事の話をする時に必ず同僚や当 時の先輩、現在の上司の方の話が出て来て、とて も楽しそうに話していたのが印象に残っています。
(S-24)
⑪視野の 広さ・多文 化理解と 柔軟性の 必要性の 認識
多様な経験を積ん で得た視野の広さ、
多文化理解力と柔 軟性の必要性の認 識
就職してからはその業界に関しての勉強だけで 手一杯になってしまい、外の業界にはどうしても手 を伸ばすことができない。しかし、業務内容によっ ては他の業界のことも勉強しておく必要が出てき たりして学生のうちに沢山の業界に関心を持って おくことはとても大事ということだった。それと最近 はペット産業(特に猫)がかなり伸びてきており、
世界的に規模が大きくなってきている。その業界 に問わず、そういったことがよく起こる今、それに順 応する力が必要ということだった。(S-13)
「やれることを全部やること」で、時間に余裕があ るからこそ、⾊んな⼈に会ったり、⾊んな⼈の意
⾒に⽿を傾けたりなど「⾃分の視野を広げること が⼤事」でそれらを是⾮⾏っほしいとのことだ。
(S-37)
記述例
3.学生時 代にすべ きことへの 気づき
T a b l e 3 - 2 「 キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー か ら 得 た 学 び 」 の カ テ ゴ リ ー と 概 念
T a b l e 3 - 3 「 キ ャ リ ア イ ン タ ビ ュ ー か ら 得 た 学 び 」 の カ テ ゴ リ ー と 概 念
カテゴリー
名 概念名 定義
⑫「仕事 のやりが い・面白 さ・充実 感」を理解
漠然としていた仕事 のやりがい、面白さ、
充実感がどのような ものであるのかのイ メージが明確化
入社して間も無くして、新設された部署を任され たり、自分の裁量で仕事ができる点は中小企業の 魅力であるようだ。人の役に立つことができ、人に 感謝されることは、仕事をする上でやりがいに直 結するという。また、お客様や上司の方と話す機 会も当然多くなるようだが、自分に責任があるから こそ、仕事に誇りを持って働けるということが、楽し そうに話すDさんを見ていてよくわかった。(S-29)
営業という仕事、そして自分が売っている商品に 誇りを持っているということが分かる。また、営業と いう仕事を通して人と人の関わり、つまりお客様と の関わりを大事にしており、お客様と強い信頼関 係を築いていることも、彼の仕事に対するモチ ベーションに繋がっているのではないかと言える。
この時の彼の表情からも、今の仕事を心から誇りに 思っていて、仕事が好きだということが分かった。
(S-19)
⑬働くこ と・社会人 になること に対する 不安の払 拭のヒント
社会に出て働くこ と、社会人になるこ とに対して抱いてい る不安を払拭するよ うなアドバイスやヒン トを得たこと
仕事=辛いもの、と考えてきたようで、最初は嫌な ことも多かったそうだが、ある経験を通して、周りの 人に褒めてもらえたことから、周りが見てくれてる、
評価してくれてる、仕事=辛いものっていう考えは 払拭されたようです。また、少しずつやれることが 増えているからか、最近は楽しんで仕事ができて いるのではないか、と彼女の表情から感じた。今 迄、仕事=辛いものっていう考え方が少し払拭され て、将来への不安が少し減りました。(S-12)
社会に出る前と出た後で、働くことへのイメージが 大きく変わるが、それを悲観的にとらえるのではな く上昇思考と感謝の心を常に意識することで自分 の将来も目標を持って進むことができるようです。
(S-24)
⑭好きな ことを仕事 にすること について の肯定感
好きことを仕事にす ることに対する肯定 感の高まり
好きなことを仕事にしたことによって第一志望の 会社でなくても自らの向上心 を高めるような仕事 ができている。好きなことを仕事にするというの は 同じ゙仕事を継続するという意味で゙大切
T a b l e 4 イ ン タ ビ ュ ー 調 査 か ら 学 ん だ こ と ( ケ ー ス ・ マ ト リ ッ ク ス )
概念名 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51
①職務内容の理解、職場・職種について理解の深
化 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
②仕事での英語力の活かされ方 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
③語学力(英語以外の専攻語)の活かされ方 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
④大学・学生時代に身につけた社会人基礎力など
が活かされているという 実感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑤自己管理の必要性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑥海外留学経験の活かされ方 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑦学生時代にしかできないことに挑戦するべきとい
う 認識 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑧具体的な目標の設定への動機づけ(留学、資格
取得など) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑨英語・多言語学習への動機づけ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑩人脈・人との繋がりを 築く ことの必要性、友人を
つく ること ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑪視野の広さ・多文化理解と柔軟性の必要性の認
識 ○ ○ ○
⑫「仕事のやりがい・面白さ・充実感」を 理解 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑬働く こと・社会人になることに対する不安の払拭
のヒン ト ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑭好きなことを 仕事にすることについての肯定感 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑮仕事・働く ことの厳しさの再認識 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑯就職活動に対するプレッシャー・不安の払拭 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
⑰興味のなかっ た業界・業種も 選択肢に含める必
要性の認識 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
4.働くこと に対する 意識の変化
5. 就職活動への意識の変化
キ ャリア インタビュ ーを行った履修生(51名)
No. カ テ ゴ リ ー名
1.業界・ 業種・ 職種への理解の深化
2. 仕事で求められ る スキ ル ・ 能力・
経験の明確化
3. 学生時代にすべき こと への気づき
4 . 結 果 : キ ャ リ ア ア イ ン タ ビ ュ ー の 実 践 が 履 修 生 の キ ャ リ ア 意 識 に 与 え た 変 化
修 正 版 M -GTA によ るキャリアインタビューからの学 びについての質 的 デ ータ分 析 の結 果 と考 察 は以 下 の通 りである。
【1 .業 界 ・企 業 ・職 種 へ の理 解 の深 化 】
こ の カ テ ゴ リ ー に 含 ま れ る < ① 職 務 内 容 の 理 解 、 職 場 ・ 職 種 に つ い て の 理 解 の 深 化 > で は 、 イ ン タ ビ ュ ー 対 象 者 の 勤 務 先 で の 仕 事 内 容 を 具 体 的 に語 りによって知 ることで、インターネット 上 の企 業 の HP や会 社 説 明 会 では 知 ることの できない企 業 や仕 事 のイメー ジが 明 確 化 した ことが 窺 える。
例 え ば 、 国 際 航 空 貨 物 運 送 業 務 に お け る顧 客 へ の 電 話 対 応 に つ い て 、
「全 てに関 わる問 い合 わせやクレー ムがカ スタマーサービスに 集 中 し、例 え ば 、 日 本 米 軍 基 地 か ら で あっ た り と対 応 す る の に 幅 広 い 知 識 と専 門 用 語 などを 知 ら な い とで き ない 、 その よ う な 知 識 を 身 に つ ける に は 時 間 が か か る こ と を 再 認 識 し た 」 とい う こ と 、 あ る い は 、 ホテ ル の フロ ン ト 業 務 では 、 「 周 囲 の 地 形 や お 店 の リ サ ー チ 等 も 行 わ な け れ ば な ら な い こ と な ど 接 客 の 業 務 内 容 の 広 さ に 驚 い た 」 こ と な ど 、 ま た 、 「 営 業 職 」 な ど の よ う に 抽 象 的 で 大 学 生 が理 解 し づらい職 業 につ いて、具 体 的 なイメージを描 くことができたと いう報 告 もあった。
【2 .仕 事 で求 めら れるス キル・ 能 力 ・経 験 の明 確 化 】
こ の カ テ ゴ リ ー は 、 < ② 仕 事 で の 英 語 力 の 活 か さ れ 方 > 、 < ③ 仕 事 で の 語 学 力 ( 英 語 以 外 の 専 攻 語 ) の 活 か され方 > 、< ④ 大 学 ・ 学 生 時 代 に 身 に つ け た 社 会 人 基 礎 力 な ど が 活 か さ れ て い る と い う 実 感 > 、 < ⑤ 自 己 管 理 の必 要 性 > 、< ⑥海 外 留 学 経 験 の 生 かされ方 > という 5 個 の概 念 から形 成 される。
外 語 大 生 に とっ て 、 学 ん で いる 言 語 が 将 来 的 に 仕 事 でど の よ う に 活 か さ れるの か は 重 要 な関 心 事 である。「 英 語 の 読 み 書 き、特 に ビジネス の 英 語 の 授 業 が 非 常 に 役 立 っ てい る こ と が 分 か る 」 、 「 海 外 か ら の 輸 入 や 海 外 へ の 発 注 が 多 く 、 英 語 と 日 本 語 が 五 分 五 分 で 使 わ れ て い る 」 、「 一 つ の ス キ
ルではなく、4 技 能 全 てに対 応 できるスキル が求 められている」の ように、<
② 仕 事 での 英 語 力 の活 か され方 > は 、実 際 の 業 務 でどのよう な英 語 力 が ど れ だ け 、 ど の よ う に 活 か さ れ て い る の か を 具 体 的 に 知 る こ と に な り 、 自 分 が 将 来 就 きた い職 業 に は どのよ う な英 語 が必 要 なのか を考 え るきっ か けに も な る 。 さ ら に 、 英 語 が 使 え る と 確 か に 仕 事 に 有 利 で あ る が 、 一 方 で 、 「 英 語 だ け でで きる 仕 事 は 殆 ど ない 」 こ と 、「 職 種 に よ っ て求 めら れ る 英 語 力 は さまざまである」 ことなどを認 識 したという記 述 もあった。
< ③ 仕 事 で の 語 学 力 ( 英 語 以 外 の 専 攻 語 ) の 活 か さ れ 方 > に つ い て は 、
「 現 業 務 では あまり使 う 機 会 が ないようだ が、いざという時 に( 中 国 語 で) 積 極 的 に 会 話 す る こ と が で き 役 立 っ て い る 」 、 「 語 学 そ の も の よ り も 、 語 学 の 勉 強 を し た こ と に よ っ て 、 分 析 力 や 持 久 力 が 身 に つ い た 」 な ど 、 仕 事 で 直 接 的 に その 言 語 を 使 用 す る機 会 は少 なくても 、英 語 に 加 え て英 語 以 外 の 言 語 を 学 んだ 経 験 は、コミ ュニ ケー ショ ン力 含 む 、社 会 人 基 礎 力 を 高 める ことに も 繋 が る と いう こ とであ ろう 。「 大 学 で の 専 攻 語 は あく まで 専 攻 語 であ り 、 必 ず 仕 事 に し な け れ ば な ら な い と い う こと で は な く 、 就 職 時 に 重 点 を 置 きすぎるのも視 野 を狭 める」という意 見 もあっ た。
語 学 以 外 に 大 学 で 身 に つ け た 能 力 ・ ス キ ル が 仕 事 で ど の よ う に 活 か さ れているか< ④大 学 ・ 学 生 時 代 に 身 につ けた社 会 人 基 礎 力 などが活 かさ れ て い る と い う 実 感 > の 能 力 ・ ス キ ル は 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 力 、 リ ー ダ ー シ ップ、情 報 管 理 、P C スキル、文 章 力 、ボラ ンティア活 動 、地 域 貢 献 など多 岐 に わたっ ていた 。中 でも 、新 卒 採 用 で多 くの 企 業 が 重 視 す る「コミ ュニ ケ ー シ ョ ン能 力 」 へ の 言 及 は 多 い 。「 大 学 時 代 に 留 学 生 と 交 流 し た り 、 英 語 や ス ペ イ ン語 を 学 ん でいた 為 、理 解 で き ない 知 ら な い言 葉 で 話 し か けら れ ても動 揺 しない」 、「外 語 大 学 でも就 職 先 が 必 ずしも語 学 を使 う仕 事 かどう か わ か ら な い が 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン と い う 面 で は ど の 分 野 で も 必 ず 必 要 で ある」 、「 語 学 を通 じ て様 々 な人 と交 流 を 持 ち様 々 な人 とコミ ュニケー ショ ン を と る こ と で 将 来 働 く際 に お 客 様 と の コミ ュニ ケ ー シ ョ ンも 自 然 に で き る 」 の よ う な 語 り か ら 、 「 言 語 は コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の ツ ー ル 」 と 認 識 し て い る よ う で ある。大 学 の授 業 での議 論 やプレゼ ンテーション、あるいはゼミ や実 習 など 少 人 数 で の 活 動 、 あ る い は 、 サ ー ク ル や ボ ラ ン テ ィ ア な ど の 課 外 活 動 に よ
っ て、コミ ュニ ケー ショ ン力 が 確 実 に 養 成 されて、そ れが 仕 事 に 活 か されて いることをインタビュー 対 象 者 の経 験 から実 感 したことが記 されている。
< ⑤ 自 己 管 理 の 必 要 性 > で は 、 社 会 人 と 学 生 と の 大 き な ち が い と し て 、 特 に「 自 分 の時 間 が 十 分 に 確 保 されない」、「学 生 に 比 べ ると遊 ぶ時 間 や 自 分 の 趣 味 に か け ら れ る 時 間 が 減 る の で仕 事 以 外 で も 時 間 管 理 が 大 事 」 だ と感 じ ているなど、社 会 人 とし ての 時 間 管 理 、体 調 管 理 、スト レス 対 応 、 お 金 の使 い方 などの自 己 管 理 の必 要 性 に つ いて改 めて認 識 した ことが わ かる。
< ⑥ 海 外 留 学 経 験 の 活 か され方 >に ついては 、「 留 学 を通 して、英 語 を 話 す 、聞 く能 力 だ けを 身 につ けた の ではなく、異 文 化 を 理 解 す る力 や 、外 国 人 の お 客 様 の 心 に 寄 り 添 う 力 を 身 に つ け た の で は と 思 っ た 」 の よ う に 、 留 学 = 英 語 力 ということでは なく、海 外 留 学 経 験 によっ て身 につ く異 文 化 理 解 力 ・ 適 応 力 、 多 様 な 文 化 背 景 の 人 々 と 接 す る こ と が で き る 柔 軟 性 な ど、広 い意 味 での コミュニ ケー ショ ン力 が 活 か されていることを 認 識 し た こと がわかる。
【3 . 学 生 時 代 にす べきことへの気 づ き】
このカテゴリーは 、インタビューから得 た学 生 時 代 にすべきことへの気 づき に つ いて の < ⑦ 学 生 時 代 に し か で き な い こ とに 挑 戦 す る べ き と いう 認 識 > 、
< ⑧ 具 体 的 な目 標 の 設 定 へ の 動 機 づ け ( 留 学 、 資 格 取 得 な ど) > 、< ⑨ 英 語 ・ 多 言 語 学 習 へ の 動 機 づ け > 、 < ⑩ 人 脈 ・ 人 と の 繋 が りを 築 く こ と の 必 要 性 、友 人 をつくること> 、<⑪視 野 の 広 さ・多 文 化 理 解 と柔 軟 性 の必 要 性 の認 識 >という 5 個 の概 念 から成 る。
< ⑦ 学 生 時 代 に し か で き な い こ と に 挑 戦 す る べ き と い う 認 識 > は 、 社 会 人 に な る と 、 時 間 的 な こ と を 理 由 に し て 、 新 し い こ と に チ ャ レ ン ジ す る の を 躊 躇 す る の で 、 学 生 時 代 の う ち に い ろ い ろ な こ と に チ ャ レ ン ジ し て 挫 折 や 失 敗 も 含 め て 経 験 し て お く こ と が 大 事 で あ る こ と に 多 く の 履 修 生 が 同 意 し ていた 。時 間 に 比 較 的 余 裕 の あ る大 学 生 の う ちに 様 々 な こ とに チャ レン ジ す る こ と で 自 分 の 可 能 性 が 広 が る と い う こ と で あ る 。 一 回 限 り の イ ン タ ビ ュ ー経 験 では「学 生 のうちに何 でもいいからとにかくやりたいことを やる」という
認 識 レベルに留 まり、具 体 的 な目 標 設 定 に至 るのはむずかしいかもしれな い。し か し 、留 学 、資 格 取 得 、読 書 、 など の 具 体 的 な行 動 レベ ル に つ いて 記 述 し ているケースも いくつか見 ら れた( < ⑧具 体 的 な目 標 の 設 定 への動 機 づけ(留 学 、資 格 取 得 など)>)。
言 語 学 習 への意 欲 ( <⑨英 語 ・多 言 語 学 習 への動 機 づけ>) は、仕 事 で 使 わ れ て い る 英 語 ・ 多 言 語 が ど の よ う な も の で あ る の か 、 イ メ ー ジ を 掴 ん だと思 われる履 修 生 からは、残 りの学 生 生 活 でどのように学 んでいくのか、
学 内 の 学 習 施 設 の 利 用 や 留 学 生 と の 交 流 を 積 極 的 に 行 う こ と 、W orl d
En gl i s hes を意 識 し た英 語 学 習 など、言 語 学 習 における具 体 的 な目 標 設
定 の記 述 があった。
< ⑩ 人 脈 ・ 人 と の 繋 が り を 築 く こ と の 必 要 性 、 友 人 を つ く る こ と > で は 、
「仕 事 は 人 と人 とのつ ながりで成 り立 っ ている」 、「 仕 事 の やりがいやモチベ ー ショ ンの 維 持 に は 人 との 関 わりが 大 き く 関 係 し てい る」 な ど、 社 会 に 出 て か ら こそ重 要 性 が 増 す 人 間 関 係 が あ る こ とへ の 気 づ き が あ り、 親 友 と 呼 べ る 仲 間 と の 出 会 い 、ア ル バ イ ト 経 験 を 通 じ た 人 と の 繋 が り な ど は 学 生 時 代 に し か 築 くこ との でき ない人 間 関 係 であ り 、社 会 に 出 てか ら 仕 事 に 間 接 的 に活 かされることを実 感 したことが窺 える。
< ⑪ 視 野 の 広 さ ・ 多 文 化 理 解 と 柔 軟 性 の 必 要 性 の 認 識 > は 、 仕 事 で 、 特 に 海 外 と の 業 務 を 通 じ て 、 日 本 と は 違 う 文 化 、 価 値 観 を 持 つ 人 た ち と 仕 事 を し て い く こ と の む ず か し さ を 感 じ た と い う 経 験 談 か ら 、 留 学 な ど を 通 して海 外 経 験 を積 んで、異 なった視 点 で物 事 を見 ることができる広 い視 野 を 養 っ て お く こ と が 必 要 で あ る と い う 気 づ き で あ る 。 広 い 視 野 は 、 必 ず し も 留 学 経 験 か ら の み 得 ら れ る と い う こ と で は な く 、 社 会 全 般 に つ い て 関 心 を 持 つことの必 要 性 、例 えば「その 業 界 に 関 しての勉 強 だ けで手 いっぱいに なってしまう が、業 務 内 容 によっては他 の 業 界 のことも勉 強 す る必 要 が あり、
学 生 のうちに広 く関 心 を持 っておくことも必 要 である」という認 識 もあった。
【4 .働 くことに対 する意 識 の 変 化 】
この カテゴリーは 、社 会 人 とし て働 くことの 意 義 や 意 味 、働 き方 に関 わる 意 識 の 変 化 に つ い て < ⑫ 「 仕 事 の や り が い ・ 面 白 さ ・ 充 実 感 」 を 理 解 > 、
< ⑬ 働 く こ と ・ 社 会 人 に な る こ と に 対 す る 不 安 の 払 拭 の ヒ ン ト > 、< ⑭ 好 き な こ と を 仕 事 に す る こ と に つ い て の 肯 定 感 > 、 < ⑮ 仕 事 ・ 働 く こ と の 厳 し さ の再 認 識 >の 4 個 の概 念 から成 る。
<⑫「 仕 事 のや りが い・面 白 さ・充 実 感 」を 理 解 > は 、その 人 なりの仕 事 へ の 向 き 合 い 方 、 こ だ わ り 、 思 い 入 れ な ど の 語 り を 聞 く こ と に よ っ て 、 仕 事 に対 す る前 向 きな取 り組 み 方 のイメ ージが 明 確 化 し たことが わか る。「営 業 は 男 性 が 行 う 仕 事 で あ る 、 と い う 一 般 的 な 考 え に と ら わ れ ず 、 自 分 な り の 仕 事 の 仕 方 、 自 分 だ か ら で き る仕 事 、 営 業 で の 女 性 なら で は の 細 か い 気 遣 い な ど 、 仕 事 に 工 夫 を 加 え て い る 事 が わ か っ た 。 人 か ら 感 謝 さ れ た り 、 感 動 を 与 え る 仕 事 は 余 計 に 工 夫 や ち ょ っ と し た 気 遣 い が 大 事 で あ る が そ れ と 同 時 に そ れ は や り が い に も 繋 が る 」 の よ う な 記 述 が あ っ た 。 他 に も 「 自 分 の 裁 量 で仕 事 が で きると いう 責 任 」 、 「 人 の 役 に 立 つ ことが でき 、人 に 感 謝 さ れる と いう 認 識 」 、「 お 客 様 の 喜 び や 笑 顔 」 な ど 、そ れぞ れ の 仕 事 に お いて 「 や りが い 」 は 異 なる が 、そ れら に 共 通 し て いる の は 、 自 分 の 仕 事 が 社 会 の 中 で ど う 活 か さ れ 、 ど ん な 評 価 を 得 て 、 そ れ に よ っ て 何 を 得 て 、 将 来 のどんなキャリアに繋 がっていくかについて理 解 できたということであろう。
< ⑬ 働 くこと・ 社 会 人 に なることに 対 す る不 安 の 払 拭 のヒ ント > につ いて は 、 「 最 初 は 大 変 だ し 、 今 も 苦 労 は 絶 え な い が 、 や れ る 仕 事 は 増 え て き て そ れ を 周 り は 評 価 し て く れ る し 、 当 初 の 目 的 で あ る 人 の 役 に 立 つ こ と が で きてい るの で 、そん な に 仕 事 っ て辛 いも の じ ゃ ない」 、「 社 会 人 の 生 活 は 自 分 の 時 間 が 無 く て た だ た だ 仕 事 を す る 。 と い う よ う な 大 変 な 日 々 だ け が 待 っていると思 っていた けど、お話 を聞 いていると Aさんの場 合 ですが、自 分 の仕 事 に誇 りを持 っていて仕 事 の話 をしている時 の A さんは輝 いていまし た 」 の よ う な 記 述 が あ っ た 。 自 分 自 身 の 将 来 の イ メ ー ジ を 描 き 易 い 同 じ 大 学 の 「 卒 業 生 」 と 話 し て 、 働 く と い う こ と に 様 々 な 捉 え 方 が あ る こ と 、 経 験 と キ ャ リ アを 重 ね る こと に よ っ て進 む べ き 道 が 見 え や す く なる こ と など 、漠 然 と した不 安 が少 し和 らいだことがわかる。
< ⑭ 好 き な こ と を 仕 事 に す る こ と に つ い て の 肯 定 感 > は 、 キ ャ リ ア 選 択 に 関 し て 、 繰 り 返 し 議 論 さ れ て い る こ と で あ る が 、 学 生 の う ち は 「 仕 事 は 辛 い も の 、 で も 、 好 き な こ と な ら 頑 張 っ て 続 け ら れ る 」 と 考 え る 傾 向 が 強 い 。
「 合 わな い と思 っ た ら 就 職 し てす ぐ でも 、自 分 の 好 き な職 業 を や るべ きだ と 思 いまし た 。N さん も 、一 度 は 違 う 業 界 に 行 っ た けれど、改 めて 旅 行 業 界 に 戻 り、そこで経 験 を積 ん でお 客 様 へ の 対 応 だっ たり、資 格 を とった り、多 く の 知 識 を 身 に つ け た り 、 や は り 自 分 の 好 き な こ と で な い と 頑 張 ろ う と 思 え な い し 、 よ り 良 い サ ー ビ ス を 提 供 出 来 な い と 思 い ま し た 」 、 「 好 き な こ と を 仕 事 に し た こ と に よ っ て第 一 志 望 の 会 社 で な く て も 自 ら の 向 上 心 を 高 め る よ う な 仕 事 が で き て い る 。 好 き な こ と を 仕 事 に す る と い う の は同じ仕 事を継続 するという意味で大切 だなと思 っ た 」 の よ う に 、 好 き な こ と を 仕 事 に す る こ と につ いての肯 定 的 な意 見 が 目 立 った 。し かし、「 好 きなことだ けをする仕 事 」 は 現 実 に は 存 在 せ ず 、現 在 の 仕 事 でや りが いを 感 じ ている人 、 楽 し そう に 仕 事 を し てい る人 が 皆 、 最 初 か ら 好 き な 仕 事 に 就 いた わ けで は な いこ とに は 気 づ きに く い。キ ャ リ アイ ンタ ビュー は 、 その 仕 事 で経 験 とキ ャ リ アを 重 ね る こ と に よ っ て 少 し ず つ 「 自 分 が 理 想 と す る 好 き な 仕 事 」 に 近 づ い て い く と いうプロセスがあることを知 る機 会 になるのかもしれない。
< ⑮ 仕 事 ・働 くことの厳 し さの 再 認 識 > は、「 人 間 関 係 では 苦 労 し ている こ と が 多 く ス ト レ ス に な っ て い る 」 、 「 顧 客 や 取 引 先 か ら の ク レ ー ム 対 応 に よ るストレス」、「他 部 署 の対 応 の不 手 際 やクレームの処 理 」のように、社 会 に 出 て働 くことの 厳 し さに つ いて、仕 事 に 厳 し さが あるの は 当 然 だが 、学 生 と は ちが う 責 任 の 取 り方 、責 任 感 や 仕 事 の重 さなど、お 金 を も らう から こその 経 験 談 から「厳 しさを」改 めて感 じたことが 窺 える。
【5 . 就 職 活 動 への 意 識 の変 化 】
こ の カ テ ゴ リ ー に は 、 < ⑯ 就 職 活 動 に 対 す る プ レ ッ シ ャ ー ・ 不 安 の 払 拭
> 、< ⑰興 味 の なかった 業 界 ・業 種 も 選 択 肢 に含 める必 要 性 の 認 識 > の 2つの概 念 が含 まれる。
< ⑯ 就 職 活 動 に 対 す る プ レ ッ シ ャ ー ・ 不 安 の 払 拭 > は 、 就 職 活 動 ス ケ ジュー ル や 心 構 え に つ いて具 体 的 なアド バ イ ス を 得 ることが でき、漠 然 とし た 不 安 が 和 ら い だ とい う こ と で ある 。 「 就 活 前 に や りた い こ とを 見 失 う と仰 っ ていた 部 分 は 、当 時 の気 持 ちを赤 裸 々 に 話 してくださり、私 達 自 らの経 験 に 落 とし 込 む ことが できた 気 がし た」 のよ うに 、就 職 活 動 に 対 する思 い込 み