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80 明倫紀要14(1)

    5 歯科衛生士学科における

客観的臨床能力試験(OSCE)導入の試み

渡邉美幸,本間和代,江川広子,平澤明美,川崎律子,小野真奈美          明倫短期大学 歯科衛生士学科

keywords:客観的臨床能力試験,学生,評価者

はじめに

 近年,歯科衛生士教育においても学生の臨床能力を 客観的に評価する試験として,客観的臨床能力試験

(objective structured clinical examination:以下OSCE とする)が多くの歯科衛生士養成校で導入されるよう になった.本学でも歯科衛生士学科2年生を対象に平 成21年9月より導入し,2年後期より開始される臨地・

臨床実習に対する学生のモチベーションの向上に役立

てている.

 そこで,歯科衛生士学科で実施しているOSCEを紹介 するとともに,学生を対象に行ったアンケート結果か ら,OSCE受験の効果を把握し,今後の課題について検 討したので報告する.

対象および方法

 対象は,歯科衛生士学科2年生56名で,OSCE受験終 了後にアンケートを実施した.調査項目は,OSCEを受 験してみての感想,臨地・臨床実習に向けての抱負等

である.

 平成22年9月16日に実施したOSCEの課題を表1に示 す.各ステーションの評価者は2名で,評価者1名が 学生1名に対し,評価およびフィードバックを行い,

学生は2名単位で次のステーションに移動した.

表1 各ステーションの課題 課題内容 STl

rT2 rT3 rT4

患者誘導      ・

∫?゙および仮封材の練和

Jートリッジ注射器の取り扱いおよび縫合の準備

「難抜歯後のメインテナンス

結果および考察

 OSCE受験の様子を図1に示す. OSCEを受験してみ ての感想は,「緊張した」が571%,「思い通りにできな かった」が464%,「自分の力不足を感じた」が268%,「予 習・復習の重要性を感じた」が232%で,初めての試験 形態に戸惑い,緊張により思い通りできなく,悔しい,

難しいと感じた学生が多かった.自分の勉強不足を痛 感し,予習・復習の重要性を実感したことが伺え,臨地・

臨床実習に向けて学生のモチベーション向上につな がったと考えられる.また,臨地・臨床実習に向けて の抱負は,「予習・復習をしっかりしたい」,「基本的な ことを確実にできるようにしたい」など技術や学習面 のことだけでなく,「笑顔で患者さんに接したい」,「挨 拶は元気よくする」などの目標もあげられ,医療現場 で求められるコミュニケーション能力の重要性に気づ いた学生も多かった.

まとめ

図1.試験風景

 OSCE実施は,臨地・臨床実習に対する学生のモチベー ション向上につながるものであった.今後はより効果 的に実施できるよう,実施時期や課題内容の見直し,

フィードバックの方法を改善していきたい.

参照

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