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STS教育と総合的な学習の時間への対応について ― 教科書分析と技術科教師の意識調査を通して―
著者 谷口 義昭, 吉田 映
雑誌名 奈良教育大学教育研究所紀要
巻 37
ページ 1‑7
発行年 2001‑03
その他のタイトル STS Education and Teacher's Coping to the Period for Integrated Study
URL http://hdl.handle.net/10105/7074
S T S教育と総合的な学習の時間への対応について‡
教科書分析と技術科教師の意識調査を通して一
谷口 義昭 ・吉田 映I}
(木材加工教室)
要旨:S T S教育の観点から、現行の技術・家庭科の教科書に記述されて いる木材加工領域の学習内容を分析し・さらにS T S教育と総合的な学習 の時間に対する奈良県内の中学校技術科教師の意識調査を行った。1)現 行の教科書では、木材科学(Science)の学習がその後行われる木材加工 実習・技術(Techno1ogy)にうまくっながり、さらに技術の発展が社会
(Society)へ及ぼす影響へとつながる構成になっており、木材加工学習は S T S教育の展開に適している。2)技術科教師は、S T S教育をあまり 認知していないが、今後技術科教育にとってその必要性は高いことを認め ている。3)総合的な学習の時間に対する取り組みは全般的に遅れている が、体験学習を重視する内容であることから、技術科を担当している教師 は・技術科教師として参画する場合、情報教育やものづくりへ積極的に授 業を展開しようとしている。
キーワード:S T S教育・総合的な学習の時間・木材加工
1.はじめ1こ
S T Sとは、Science,Techno1ogy and Society(科学・技術・社会)の略語である。科学と技 術および社会が分離されたままの教育活動には限界があるため、3者を相互に位置づける教育の 必要性が提唱された。はじめにイギリスでST Sを取り入れたカリキュラムが試みられ、その後
ヨーロッパ全土・アメリカヘと広がった ㌧S T S教青は、国内では理科教育を中心に検討され てきたが2 3〕、技術科教育においては報告がみられない。
本研究は、S T Sの T 、すなわち技術(Technology)の視点から、技術科教育とS T S教 育との関連性を検討した。またこのたび新設された「総合的な学習の時間」は、自然体験、社会 体験、調査、ものづくりや生産活動など体験的な学習や問題解決学習を積極的に取り入れて、い わゆる「生きる力」の育成をねらいとしており、技術科教育につながる内容が多いと考え、「総 合的な学習の時間」に対する技術科教師の意識を調査した。
調査は次の2点に焦点を絞って実施した。1つは、地球環境の保全と資源の有効活用を学習す る木材加工に注目し、現行の技術・家庭科の教科書における木材加工領域に記述されている学習 内容の分析である。もう1つは、S T S教育と総合的な学習の時間に対する奈良県内の中学校技 術科教師の意識調査である。
STS Education and Teacher s Coping to the Period for Integrated Study
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