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会津若松市における身体活動・運動の現状と阻害要区

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会津若松市における身体活動・運動の現状と阻害要区

‑1998年度「福島県民の運動・スポーツに関する意識調査」

及び運動群別・ストレスの有翻Uの比較検討一

中 程 謙 野 口 智 博

1.研究の背景

Ⅶ0は、1996年8月に開かれたエイジングとスポーツに関する国際会議において、高齢者に対する身体活動の ガイドラインを公表し、加齢による身体的な変化が現オ1始める50歳以上になってからの身体活動を重視するの ではなく、より若い時期から適度な身体活動量を確保し、継続することが望ましいとしている。

このガイドラインにおける棚0の目的は、若い世代から漸進的に身体活動レベルを維持・増進させることによ り、高齢になってからの生活の質を改善させることにあり、身体の健康面のみに終始していた従来の指針とは異 なっている。

一方、我が国の現状を見ると、男女共に世界一の長寿国とはなっているが、中身に目を向けると、国民医療費 は年間約30兆円に達し、そのうち70歳以上を対象とする給付は、全体のほぼ3分の1を占め、また、45歳以 降の中高年世代の受領率も急増してきている。このことは、日本国民は確かに世界一の長命となってはいるが、

必ずしも健康で長生きしているということではないということを意味している。

今後、高齢者が自分の意志によって自由に行動でき、質が高い生活を営むためには、基礎としての体力・健康 の維持と、高齢期を迎える以前からの継続的な運動が必要である。

言し換えれば、高い生活の質を保つための基礎として必要な、心身の健康の保持増進にとって、運動・スポー ツの定期的な実施・継続は不可欠である

しかしながら、多くの先行研究で指摘されているように、運動・スポーツの定期的実施の必要性については、

ほとんどの人々によってよく鋤皐されているが、実際に運動の効果を醐単することが定期的な運動を行うことに つながっていないのが現状である。

このことから、健康日本21では、9つの領域に対する70の具体的目標設定の内、「身体活動・運動」につい て、意識的に運動している人の比率を、男性で現状の52.6%から63%へ、女性で52.8%から63%に設定してい る。又、スポーツ振興基本計画では、国民の誰もが、それぞれの体力や年齢・技術・興味・目的に応じ、いつで も、どこでも、いつまでもスポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会を実現するために、できる限り早期 に、成人の1週間のスポーツ実施率が2人に1人(50%)となることを目標に、地域におけるスポーツ環境の整 備充実を目指し、各都道府県において少なくとも1つは広域スポーツセンターを育成し、将来的には全ての中学 校区に総合型スポーツクラブを育成することを目指している。

これら健康日本21及びスポーツ振興基本計画による総合型スポーツクラブの取り組みによる成果は、地域の 生活の中に文化としての運動・スポーツが定着し、アクティブな生活の中で定期的な運動・スポーツが;聯され、

地域全体の生活の質が高まることにより達成されていくものであり、そのためには、当該地区の適切なアセスメ ントに基づいた、地域の実情に合った取り組みが必要である。さらに、地域グループにおける運動増進・スポー ツ振興のためのプログラムを作成し、介入を行うためには、地域を対象として、運動・スポーツ行動やその他の 運動・スポーツ行動の阻害因子の分布調査を行い、1)どのくらいの比率の人々が、活動又は不活動なのかを知

(2)

り、2)どのような属性を持つ集団が活動又は不活動状態にあるのか、3)長期的な傾向に対する理解が必要で ある。

財団法人福島県体育協会と福島県教育委員会は、福島県民のスポーツニーズ、スポーツ意識、スポーツ活動の 現状等を明らかにし、その結果を「健康づくり・仲間づくり・生きがいづくり」の情報として県民に提供すると 共に、運動・スポーツ活動の指導や生涯スポーツを推進していく上での行政上の資料として活用することを目的 とし、1998年に幅島県民の運動・スポーツに関する実態調査報告謝をまとめている。一方、2001年12月に 会津若松市民を対象に会津大学文化研究センターが行った、「会津若松市民の生活と文化に関する意識調査の調 ,査内容」の、調査内容3)余暇と健康行動・運動に関する項目は、この、幅島県民の運動・スポーツに関する 実態調査報告劃を参考に作成されている。中浬は、会津若松市民の余暇・健康・運動行動についての実態と意 識を把握するために、「余暇とストレス」について6項目、「健康・体力への意識」について3項目、「運動・ス ポーツ」について5項目、「総合型スポーツクラブ」について1項目の計15の調査項目について性別・年代別の クロス集計を行った。

ここでは、中窪による「会津若松市民の余暇と健康行動・運動環境 性別・年代別クロス集計〜」における運 動行動に関係する項目と1998年に福島県体育協会及び福島県教育委員会が行った、幅島県民の運動・スポーツ に関する実態調査」の項目との比較検討を行い、会津若松市民の運動・スポーツ行動の現状と課題について整理

していく。

2.上畷検討

2.1「会津若松市民のスポーツ活動への従事と無運動群の比率」

座位中心のライフスタイルが死亡率を鋤pさせ、体力レベルの向上が死亡率の減少につながり、「中等度」の 身体活動でも健康への保護効果があることから、健康日本21では、健康への保護効果がある運動の質と量を、

「一日30分以上週2回以上持続」、さらに、意識的に運動をこころがけている人の割合を、男性で39%以上、

女性で35.1%以上として、運動に関する達成目標としての具体的数値を掲げている。また、スポーツ振興基本 計画では、「国民の誰もが、それぞれの体力や年齢、技術、興味・目的に応じて、いつでも、どこでも、いつま でもスポーツに親しむことができる生涯スポーツ社会を実現するために、できるかぎり早期に、成人の週1回以 上のスポーツ実施率が2人に1人(50パーセント)となることを目指す」とし、環境整備として将来的に全て の市町村に総合型スポーツクラブを設置することを目標としている。ここでは、1998年〜2001年間の会津若松 市における運動・スポーツ行動の経年変化を把握することを目的として、運動・スポーツ活動に従事するための 条件となる平日及び休日の余暇時間の項目、スポーツ活動への従事及び、全く運動していなし渚の占める割合を 示す、「無運動群」の比率について比較検討していく。

2.1.1「平日の自由時間」の項目の1998年との比較検討

運動やスポーツを実施するにあたり、その前提条件となる会津若松市民の自由時間について検討するために、

「平日の自由時間」の項目について検討していく。1998年の調査及び2001年の調査の両方で30代が最も自由 時間が少なく、年代が上がるにつれて自由時間は増えていた。また、1998年の調査では、会津地区における平 日自由時間は、4時間以上が男性22.1%、女性21.2%と、中通り、浜通りと上轍して低し傾向があったが、今 回の調査では、他地域との上醗はできないが、前回と比較して、男性41.5%、女性36.2%と、自由時間が坤勃p

している傾向が見られた。これは、今回の調査において、標本に占める60歳以上の比率が高くなっていること が一因と考えられる。(図1参照)

(3)

四1998男性回1998女性図2001男性四2001女性

%幅㈹弱加西加幅旧50

男悩 女性 男悩 女 性

199 2001

図11998年と2001年の平日自由時間(4時間以上の割合)の比較

2.1.2「平日の余暇時間の過ごし方」の項目の1998年との比較検討

次に、「平日の余暇時間の過ごし方」の項目について検討していく。1998年度では男女とも1位が「休養する」

であったのに対し、今回の調査では、女性においては、晴リ作・趣味」の比率が伸び1位を占め、男性、女性共 に「習い事や学習」及び「音楽・演劇鑑賞・映画鑑賞」の比率が高くなっていた。(図2及び図3参卿

面面§ 面面、

60

50

40

30

20

00 創作・趣味 音楽・演劇鑑賞・映画鑑賞何もせずに休養する 習い事や学習︵読書・通信教育など︶ 人との交際子供や家族との交流 インターネット等ショッピングスポーツ︵散歩など身体を動かすこと全般︶

図21998年と2001年の平日余暇時間の過ごし方の比較(男性)

幽畳

灘灘 = 目 = = = =

蕊繍 I

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I … 1 鵬鍵

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(4)

同亜 百百面丁

釦釦判釦如加0 管闘溺閣劇穫剛直閲

創作・趣味 何もせずに休養する 習い事や学習︵読書・通信教育など︶ 人との交際 宿渠︲前宿子供や家族との交流ショッピング スポーツ︵散歩など身体を動かすこと全般︶

図31998年と2001年の平日余暇時間の過ごし方の比較(女性)

1.3「休日の余暇時間の過ごし方」の項目の1998年との比較検討

「休日の余暇時間の過ごし方」において1998年では男性は「スポーツ」が1位だったのに対し、今回の調査 k、P休養する」が1位になっていた。又、30〜49歳で「子供蹴との交澗が1位を占め、「ショッピン

2

では、「休養する」が1位になっていた。又、30〜49歳で|子供や家族との交銅が1位を占め、lショッピン

グ」が30代では2位、40代では3位を占めていた。女性は20〜69歳まで「ショッピング」が1位となってい

平日には胴もせずに休養する」、「子供や家族との交流」が多数を占めていたのに対し、休日には、男性は「家 族サービス」、女性は「ショッピング」。運動・スポーツ活動は、「働き盛り」、「子育て期」を終える60歳以上に おいてニーズが高まっていたが、斜段時間に「習い事や学習」といった自己投資や、「音楽・演劇鑑賞・映画鑑 賞」といった文化的な活動に充てる者の比率が鋤pしていた。(会津若松市民の余暇と運動行動・運動環境4.

結果と考察(2)及び(3)、図4及び図5参照)

堅■ 回一

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(5)

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60

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10

0 何もせずに休養する 子供や家族との交流 創作・趣味 すこと全般︶年 スポーツ︵散歩など身体を動か錘 行楽・旅行 一﹂ ショッピング など︶ 習い事や学習︵読書・通信教育燭 人との交際 その他

回而 百而珂

60

50

40

30

20

00 創作・趣味何もせずに休養する 音楽・演劇鑑賞・映画鑑賞子供や家族との交流 行楽・旅行ショッピング 人との交際 習い事や学習︵読書・通信教育など︶

スポーツ︵散歩など身一体を動かすこと全般︶

図51998年と2001年の休日の過ごし方の比較(女性)

│ ■ ■ ■ ■ ■

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■■

I

I

25.4

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(6)

2.1.4「平日及び休日余暇時間」における「スポーツ活動従事者の比率」の1998年との比較

1998年の調査では、平日余暇時間における会津地区のスポーツ活動への従事者は、男性27.3%、女性18.0%、

休日余暇時間におけるスポーツ活動従事者は男 性32.4%、女性11.9%で、休日余暇時間のスポーツ活動実施率 は、中通り、浜通りと比較して低かった。

今回の報告では、平日余暇時間におけるスポーツ活動従事者の比率は、男性の25.1%、女性の23.5%で、休 日の余暇時間におけるスポーツ活動従事者の比率は、男性31.6%、女性15.6%となっており、1998年度のデー タと比較して女性の余暇活動時間におけるスポーツ実施率が上昇していた。(図6及び図7参照)

1993年の川崎市生涯スポーツ振興基本構想策定委員会による「市民のスポーツに関する実態及び調査」によ ると、50歳代で「平日派」と「休日派」の比率が等しくなり、60歳以上で「平日派」の比率が「休日洞の 比率を上回り、30〜49歳の実施率が低くなっており、スポーツの実施は、年代が高くなるにともない、「平日派」

の比率が顕著に鋤pし、「休日派」の比率が減少することを報告している。また、同調査では、「いつ」、「どのく らいの時間」スポーツを実施するかは、健康・体力もさることながら、時間的ゆとりと生活上のゆとりがおおい に関係していることを示唆している。一方、今回の報告からは、会津若松市民の余暇時間の過ごし方は、「休養」

と「家族」の要因が上位を占め、運動・スポーツ活動は時間的ゆとりや生活上のゆとりと密接に関係している、

「子育て期」、「働き盛り期」を過ぎてからその優鬼I頂位が上がっており、先の調査報告を支持するものであった。

回1998男性■1998女性回2001男性■2001女性

35

30

25

20

15

10

女悩 男性

男性 女性

1991 200

図6平日余暇時間におけるスポーツ活動従事者の割合

Z 聴§繍鯛

r一一

一・

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

15

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

III

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(7)

35

30

25

20

15

10

樫』

露露霧詞

男性

回1998男性圏1998女性図2001男性回2001女性

11.9

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II II

女性 1991

§

§

31.1

厩醒闇

男悩

§

§

200

図7休日余暇時間におけるスポーツ活動従事者の割合

M I

女性

2.1.5無i璽動群の比率検討

「運遡頃度」の項目では、1998年の調査においては、地或差は見られず、全くi璽動しない「f照璽助群」

|運動頻度」の項目では、1998年の調査においては、地域差は見られず、全く運動しないl無運動群」は、

男性29.9%、女性37.0%だったのに対し、今回の調査において男女別に年代差を見ると、「無運動群」の比率は、

男性では50代がピークで42.5%、他の年代では30%台で、20代及び70歳以上を除いて全ての年代で1998年 と比較してその比率が高まっていた。一方、女性では、20〜59歳間で「無運動糊が40%の後半から50%を占 め、また、70歳以上以外の全ての年代で「無運動群」の比率が高まっていた。一方、週に1時間以上運動して いる、「運動群」は、男性の36.0%、女性の29.2%に過ぎなかった。さらに、全体の無運動群の比率は、男性が 1998年に29.9%だったのが34.1%に、女性が1998年に37%だったのが43.8%と、特に女性の無運動群の比率 が高まっていた。(図8及び図9参照)

これらのデータから、1998年〜2001年の3年間に、70歳以上を除いて男女共に会津地域における無運動群の 比率が上昇していることが分った。これらのことから、60歳未満の会津若松市民の運動・身体活動量は全体的 に減少傾向にあり、特に女性で顕著であることが明らかになった。

(8)

田無運動群(1998)■無運動群(2001)

9 60

50

40

30

20

10

70歳以上 全例 60tf

50 40t

30代 20代

図81998年と2001年の無運動群の割合の比較(男性I

皿無運動群(1998)■無運動群(2001)

60

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40

3

2

1

0

70歳以」 全似 60f

50tf 30代 40代

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図91998年と2001年の無運動群の割合の比較(女性)

32.83 2

一 団

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1.2

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22.6

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■ ■ ■ ■ ■

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36.

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鱗I 鍵I

(9)

2.2n重動への関心とi璽動・スポーツの曙好性」

2.2.1「健康や体力への注意」の項目の1998年との比較検討

前述したように、1998年と比較して、会津若松市における無運動群の比率が高まり、余暇時間に占める運動・

スポーツ参加の比率が低くなっていることが明らかとなったが、それでは、運動・スポーツ参加比率が低くなっ ている原因は、運動や体力への関心が薄くなっていることに起因しているのであろう力もここでは、「健康や体 力への注意」の項目について上職することで、運動や体力への関心が薄くなっているのかについて検討し、さら に、運動頻度との関係及び知りたい情報、運動関連項目への注意、やってみたい運動・スポーツの種類について 検討していく。最初に、健康・体カヘのへの注意についてみると、1998年と比較して、今回の調査では、男性 は若干意識が下がり、女性では若干意識が上がっているものの、ほとんどの者が健康や体力に注意を払っており、

高い水準で維持されていた。このことから、健康や体力への関心は1998年も2001年も変わらず高いことが明ら

かになった。(図10及び図11参照)

厄両面 面面、

RJ測玲幻守の︒句凹︑色姉色GI31 ︽U厘一︺nU度冒︾︽U匡二︾nU属亘︾nU度﹄nU

常に注意をはらっている 時々注意をはらっている あまり注意をはらっていない

図101998年と2001年の健康や体力への注意度の比較(男性)

厄T亜‑百面、

%卵妬犯妬加西加幅︑50

常 に 注 意 を は ら っ て い る 時 々 注 意 を は ら っ て い る あ ま り 注 意 を は ら っ て い な い 図111998年と2001年の健康や体力への注意度の比較(女性)

− 鰹 一 馬 后 E5 5

■■

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(10)

2.2.23璽助録渡群別の「値糠や体力への注意」の項目の比較検討.

「趣力頻度群」と「健康や体力への注意」間でクロス集計をおこない、Pearsonのカイ2乗検定を行った。その 結果、有意な差が認められた。無渥蓮#群では、「常に注意をはらっている」が30.4%、「時々注意をはらってい る」が42.7%、「あまり注意をはらっていない」が56.7%だったのに対し、i璽助群ではこれとは逆に、「常に注 意をはらっている」が40.4%、「時々注意をはらっている」が30.2%、「あまり注意をはらっていない」が15.0%

と、無璽動群ではあまり健康や体力への注意をはらっていな↓傾向があり、一方で、i璽訪群では健康や体力への

注意をはらっている傾向があった。(図12参照)

回常に注意をはらっている■時々注意をはらっているpあまり注意をはらっていなし

60

50

40

30

20

10

E里

無運動群

29.2

運動量不足群

図12健康への注意×運動群

2.2.3「健康に関する情報で知りたいと思う事柄」

I

鵬繍

運 動 群

今回の調査において、1998年の調査項目には設けられていなかったが、超高齢社会の到来を鑑みて1999年に 松戸市が行った「高齢者保健福祉計画策定のための氏民アンケート調査」に基づき、「健康に関する情報で知り たいと思う事柄」の項目を設けた。「健康に関する情報で知りたいと思う事柄」の項目を見ると、「体力の維持増 進のための運動の種類や方法」が男性全体で1位(42.1%)、女性全体で4位(42.0%)と、その関心が比較的 高いことが明らかとなった。桧津若松市民の余暇と運動行動・運動環境4.結果と考察(4)参照)

2.2.4「健康・体力への注意の稽諜3」の項目の1998年との比較検討

次に、運動への関心の方向 性について検討するために、「健康・体力への注意の種類」の項目について検討し ていく。1998年の調査では、運動行動についての設問は、「運動やスポーツをする」のみだったが、今回の調査 では、スポーツ活動に参加しているのかどうかを検討するために、「スポーツを行う」、意識的に活動の時間を設 けることができているのかを検討するために、「運動の時間をつくる」、普段の生活の中で意識的に身体活動量を

(11)

増やそうとしているのかを見るために、「身体を動かす機会を増やす」の3つの設問に分類し、新たに設けた。

その結果、全体では1998年の結果同様に、「食生活に気をつける」、「卿民や休義をとる」が、60%以上の比率を 占めた。一方で、「運動の時間をつくる」、「身体を動か『ウ機会を増やす」、「スポーツを行う」といったアクティ ブな身体活動が望まれる項目は、それぞれ全体の20%前後の比率だった。

1998年の調査では、「運動やスポーツをする」は、男性44.3%、女性37.9%だった。今回の調査の結果、「運 動の時間をつくる」では、男性23.5%、女性14.5%、「身体を動がウ機会を増や寸lでは、男性20.9%、女性 42.1%、「スポーツを行う」では、男性15.8%、女性7.5%となった。「スポーツを行う」は、男性では若い世代 の比率が高いのに対し(20代38.9%、30代23.5%、40代19%、50代18.0%、60代9.4%、70歳以上7.9%)、

女性では70歳以上以外の全ての年代で10%以下であった。このことから、女性の場合、男性と比較して、より 生活の中での身体活動量を増やそうとする傾向があることが明らかとなり、さらに、年代が高くなるにつれ、そ の傾向は強くなっていた。これらのことから、健康や体力の維持増進への関心は高いのにも関わらず、実際に運 動の時間を作ろうとする者は少なく、また、年代が上の方が、そして、男性よりも女性の方が、スポーツ活動を 選択するよりも、生活の中で身体活動量を増やそうとしていることが明らかとなった。その一方で、女性の無運 動群が増えていることから、身体活動量を増加させようとしている群と無運動群との関係について着目し、「身 体活動」、「運動」、「スポーツ」の捉え方の違いについて検討してゆく。(会津若松市民の余暇と運動行動・運動 環境4.結果と考察(7)参照)

2.2.5「運動行動関連項目」の運動頻度群との比較検討

次に、運動行動関連項目と運動頻度との関連について検討するために、各項目と運動頻度でクロス集計を行い、

Pearsonのカイ2乗検定を行った。その結果、有意な差が認められた。

「運動頻度群」においては、「スポーツを行う」で最もその比率が高く、その一方で、「無運動群」における「身 体を動がす機会を増やす」の比率が28.6%と、「身体を動がす機会を増判 」ことを、約3割が運動行動とは認 識しておらず、調査結果の検討には、実際のエネルギー消費との関係を考慮する必要がある。(図13参照

画身体を動かす樋会を畑やす(N=234)■運動の時間を作る(N=13t)口スポーツを行う(N=79)

1000000000000987654321

無 運 動 群 、運動且不足群

図13身体活動・運動・スポーツ×運動群

運 動 群

一 鯛 房

繍驚

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鱗 I

歴I

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

(12)

2.2.6「やってみたい運動・スポーツ」の項目の1998年との比較検討

やってみたい運動・スポーツの種類について見ると、1998年の調査では、福島県全体で、地域による差異は 見られず、若年層では「スキー、スノーボード」といった活動的なスポーツ種目が上位に、中年《壮年層におい ては、手軽なスポーツ種目が上位を占めていた。今回の調査では、「やってみたいと思う運動・スポーツの種類」

の項目を検討していくと、男性の20〜39歳では「スノーボード」、40〜59歳では「ハイキング・ピクニック・

オリエンテーリング・キャンピング」、60歳以上では「家や庭の手入れ・家庭菜園・ガーデニング],女性の20

〜49歳では「水泳・水中歩行・水中ダンス」、50歳以上では「家や庭の手入れ・家庭菜園・ガーデニング」が1 位と、年齢別及び脇I」にその増好幽§異なっており、ライフステージ及びジェンダーによる運動との関わり方に 差があることを示唆している。

「運動やスポーツを行う理由」の項目を慨リ及び年代別でみると、20〜39歳では、男性が「楽しみや気清らし のため」、「友人や仲間との交流のため」、「運動不足のため」が上位3位を占め、女性では「楽しみや気晴らしの ため」、「運動不足のため」、「健康の維持・・増進増進のため」が上位3位を占めていたが、男女とも身体的な変 化が顕著ととなってくる50歳を過ぎると、「健康の維持のため」の比率が60%を超え、1位となっていた。

しかしながら、噌好性の違いについては、調査自体が、横断的調査によるものであり、又、「運動・スポーツ クラブの所属経験」の項目において、年代毎に学校段階における「所属経験」に差があることから、単にライフ ステージの要因のみならず、歴史的・教育的背景もその噌好性の違いに影響を与えている可能性があり、文化的・

教育的な背景について言及するためには縦断的な調査が必要となり、今後長期的な調査の締が必要とされる。

以上のことから、市民の体力や運動への関心は比較的高いことが分ったが、知りたい内容や曹好性は年代・性 別で異なっていると言える。(会津若松市民の余暇と運動行動・運動環境4.結果と考察(14)参照)

2.3「運動・スポーツ活動の阻害要因」

2.3.1「運動できない理由」の項目の1998年との比較

過去の報告において、全国的に運動できない主な原因として、「時間的要因」が挙げられ、また、ストレスフ ルなライフイベントが身体活動のための時間を制限し、結果的に身体的に活動的になるためのバリアとなること が示唆されている。ここでは、市民の「運動できない理由」の実態と、「時間的なゆとり感」と余暇時間との関 係、<運動頻度と「時間的ゆとり感」との関係について検討し、されに、「ストレスの有無」と運動頻度及び時間 的なゆとり感との関係について検討する。

「運動できない理由」の実態について検討するために、1998年と2001年の調査結果の比較すると、1998年及 び2001年両方の報告で、「運動できない理由」の第1位は、「毎日 忙しいから」で、実際に働き盛りの年代では、

時間が無く、忙しく感じていた。また、男性女性共に70歳以上では「健康や体力に自信が無いから」が1位を 占めていたが、20歳〜69歳までの年代では、「運動したいが毎日忙しいから」が1位を占め、70歳以上を除く 全ての年代で、「忙しい」ことが運動できなし理由となっていた。(会津若松市民の余暇と運動行動・運動環境4.

結果と考察(12)参照)

1998年の調査では、「健康・体力への自信が無い」の比率は10%台であったが、今回の調査では、男女共に 20%を超え、阻害要因としての比率が高まっていることが明らかとなった。(図14及び図15参卿

(13)

6

5

4

3

20

1G

60

5

4

3

20

10

回而 面面01

「 宝 ‑ コ I 万 引

l‑rU・vl ■ ■ ■ ■ ■ ■

■I

■I

■Il■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■lR.1

I

忙しいか2 健康・体力に自信が無し

図141998年と2001年の「忙しいから・健康体力に自信が無いから」の比較(男性】

応 51

厄而§ 面面丁

匝酢一

忙 し い か ら 健 康 ・ 体 力 に 自 信 が 無 い 図151998年と2001年の「忙しいから・健康体力に自信が無いから」の比較(女性)

(14)

2.3.2「時間的なゆとり感」と平日の余暇時間の比較検討

「運動できない理由」は、「忙しいから」が全体の1位であったが、実際の余暇時間と時間的ゆとり感の関係 について検討するために、「時間的なゆとり圃×「平日余暇時間」の一元配置の分散分析を行った。有意な差 が検出されたため、全項目間で多重比較を行った結果、全項目間で差が認められ、時間的なゆとり感が高い方が、

平日自由時間が多いことが明らかとなった。(図16参卿

■ L

かなりある

一 平 日 自 由 時 間 項 目 の 平 均

少 し あ る あ ま り な い 図16平日自由時間×時間的なゆとり感

まったくない

(15)

2.3.3

運動頻度と時間的ゆとり感との関係を検討するために、「運動頻度」×「時間的ゆとり感」のクロス集計を行 い、Pearsonのカイ2乗検定を行った。その結果、有意な差が認められた。

無運動群では、時間的なゆとり感が「かなりある」22.9%、「少しある」37.0%「あまりない」32.6%、「まっ たくない」7.5%と、「少しある」及び「あまりない」の比率が30%台であった。運動不足群では、「かなりある」

31.1%、「少しある」35.1%、「あまりない」31.6%、Iまったくない」2.2%と、「まったくない」を除いて全て 30%台であった。運動群では、「かなりある」38.7%、「少しある」36.3%、「あまりない」22.7%、「まったくな い」2.3%と、時間的なゆとりを感じている方が運動を行っている傾向にあった。

これらの結果から、時間的なゆとり感が高い方が運動を行っている傾向があることが分ったが、その一方で、

運動量が低い、或いは運動を行っていないことと時間的なゆとり感とはあまり関係がなし傾向にあることが明ら かとなった。(表1参照)

表1運動頻度と時間的なゆとり感のクロス表 時間的なゆとり感

かなりある 少しある あまりなし まったくない 合計

運 動 無 運 動 群 度 敷 7 118 104 24 31§

頻 度 3 運 動 頻 度 3 の 1 22.9 37.0 32.6% 7.51 100.0S

運 動 量 不 足 群 度 数 70 79 71 225

運動頻度3の% 31.1 35.1 31.6 2.21 100.0

運 動 群 度 数 91 93 58 25

運動頻度3の% 38.7 36.3 22.7% 2.31 100.09!

合 計 度 数 242 29 233 3 80

運動頻度3の% 30.35 36.3 29.1% 4.41 100.0 p<.000

(16)

2.3.4「ストレスの有無」の項目の1998年との比較検討

1998年の調査では、会津地域の女性において精神的ストレスを感じる者の比率が他の2地域と比較して高い 傾向が見られたが、今回の調査では、女性の精神的なストレスを感じる比率は減少したものの、前回の調査より も男性の精神的ストレス及び男性女性両方での両方のストレスを感じる者の比率が大幅に高くなっていた。スト レスフルだと知覚した場合、運動目標を達成しようとする自己効力感が低下し、通常の課題を行う歳に時間的プ レッシャーを感じ、身体活動のための時間が制限されることから、ストレスフルなライフイベントが身体的に活 動的になるためのバリアになることが確認されているが、ストレスの知覚が高まっていることも、1998年より

も2002年の調査において「無i謹力群」が鋤pしている原因の一つと考えられる。(図17及び図18参照)

匝諏 面面面、

既砿説証狂虹椛Ⅱ︲︑I

あまり感じない 精神的なストレス肉体的なストレス両方のストレス

図171998年と2001年のストレスの有無の比較(男性I

同而 面面而丁

505050505044332211

あまり感じない 精 神 的 な ス ト レ ス 肉 体 的 な ス ト レ ス 両 方 の ス ト レ ス

図181998年と2001年のストレスの有無の比較(女性)

I■■■■■■

里冬・画I晶 晶

■ −

「 蒜 ロ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 患 ■

■ 四 4 弾 J r 塁 酎 l 岨 q − −

繍旧■

1

I

B I │ … … l ■ ■

鵬I

I

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

鱗 ■ IIII 鱗■■ I

灘 ■ IIII 鰯 ■ II

鍋 一 因司

職 I E豆副

繍III 綱■ ■ I

l ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

I 蝋■ ■綱 ■ 鰯III

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■6.1

I■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

(17)

2.3.5運動頻度別の「ストレスの有期の項目の比較検討

次に、ストレスの有無と実際の運動頻度との関係について検討するために、「運動頻度」×「ストレス有無」

のクロス集計をおこない、Pearsonのカイ2乗検定を行った。その結果、有意な差が認められた。「精神的なスト レスを感じる」は、「無運動群」37.2%、「運動不足群」30.8%、「運動群」32.1%と、「無運動群」の比率が高い 傾向があった。「肉体的なストレスを感じる」は、「無運動群」34.4%、「運動不足群」36.1%、「運動群」29.5%

と、「運動群」の比率が低し傾向があった。「両方のストレスを感じる」は、「無運動群」46.5%、「運動不足群」

28.7%、「運動群」24.8%と、明らかに「無運動群」の比率が高く、また、「運動不足群」よりも「運動群」の比 率が低し頓向があった。「ストレス・疲労はあまり感じない」は、「無運動群」35.4%、「運動不足群」22.3%、

「運動淵42.2%と、明らかに「運動群」の比率が高く、また、「運動不足群」の比率が最も低かった。以上の ことから、「無運動群」においては、肉体的・精神的を問わず、全般的にストレスを感じている者の比率が高く、

「運動不足群」においては、「肉体的なストレス」を感じている者の比率が高く、「運動群」においては、「スト レス・疲労」をあまり感じなb渚の比率が高いことが浮き彫りになった。(表2参照)

今回の調査結果からは、ストレスの有無と運動頻度間の因果関係までは言及することはできないが、Brown

(1991)の日常生活におけるストレスと体力及び1年間に病院にいった回数との関係を検証した研究に代表され るように、多くの研究が、体力の増強がライフ・ストレスの緩衝効果があることを支持しており、今回の調査結 果も、定期的な運動を行うことが、ストレスの緩衝効果につながっていることを示唆しているものと思われる。

表2ストレスの有無と運動頻度群のクロス表

**p<.005 無運動淵

昼動頻度頻度瀞

運 動 量 不 足 群 運 動 群 全ウ

ストレスの有無

精神的なストレスを感じる度数

ストレスの有無の1 肉体的なストレスを感じる度数

ストレスの有無の!

両 方 の ス ト レ ス を 感 じ る 度 数

ストレスの有無の1 ストレス・疲労はあまり感度数

じない ストレスの有無のW

87 37.2

21 34.41 13 46.5 73 35.4

72.

30.8%

22 36.1

81 28.7%

46 22.3

75 32.1%

1! 29.5 7C 24.8%

8 42.2%

234 100.09* 61 100.091 282 100.0%

20E loom

全 体 度 数

ストレスの有無の9

q

311 39.8

221 28.2

250 31.9

783 100.0

(18)

2.3.6時間的なゆとり感別の「ストレスの有鯛の項目の比較検討

「運動できない理由」は、P忙しいから」が全体の1位であったが、ストレスの有無と時間的なゆとり感との 関係について検討するために、「時間的なゆとり感」×「ストレスの有無」でクロス集計を行い、Pearsonのカイ 2乗検定を行った。その結果、有意な差が認められた。「精神的なストレスを感じる」は、「かなりある」29.0%、

「少しある」38.9%、「あまりない」29.0%、「まったくない」3.2%と、「少しある」の比率が高し傾向があった。

「肉体的なストレスを感じる」は、「かなりある」35.8%、「少しある」35.8%、「あまりない」26.9%、まった くない」1.5%と、時間的なゆとりがある方が、「肉体的なストレス」を感じる傾向があった。「両方のストレス を感じる」は、「かなりある」16.1%、「少しある」32.1%、「あまりない」44.8%、「まったくない」7.0%と、

時間的なゆとりがあまりない方が、「両方のストレス」を感じる傾向があった。「ストレス・疲労はあまり感じな い」は、「かなりある」50.5%、「少しある」37.0%、「あまりない」9.7%、「まったくない」2.8%と、時間的な ゆとりのある方が、ストレス・疲労をあまり感じていなb傾向にあった。俵3参照)

以上のことをまとめると、「時間的なゆとり感」において、「少しある」と感じている方が、精神的又は肉体的 なストレスを感じる比率が高く、「あまりない」と感じている方が、両方のストレスを感じている比率が高し傾 向があることが分った。

表3ストレスの有無と時間的なゆとり感のクロス表

***p<.000 時間的なゆとり感

かなりある 少しある あまりなし まったくない 合 計

ストレスの有無

精神的なストレスを感じる度数

ストレスの有無の%

肉体的なストレスを感じる度数

ストレスの有無の%

両 方 の ス ト レ ス を 感 じ る 度 数

ストレスの有無の%

ストレス・疲労はあまり感度数

じな1/ ストレスの有無の%

7 29.0%

24 35.8%

41 16.1 10 50.5

98 38.9*

24 35.8

96 32.1

80 37.0

7

29.0%

18 26.9%

134 44.8

21 9.79

3.2*

1.5*

2 7.0*

2.8

252 100.0*

61 100.0*

299 100.0%

216 100.0%

合 計 度 数

ストレスの有無の%

254 30.5

298 35.7%

246 29.5%

36 4.3

834 100.0%

参照

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