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学 位 論 文 審 査 要 旨 公開審査日 2015 年 1 月 28 日(水)

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学 位 論 文 審 査 要 旨 公開審査日 2015 年 1 月 28 日(水)

報告番号:乙 第 2085 号 氏名: 林 田 健 一

論文審査

担当者 主査 教授 山科 章 印

副査 教授 相澤 仁志 印

副査 教授 瀬戸口 靖弘 印 審査論文の題目:

Progression of obstructive sleep apnoea syndrome in Japanese patients

(日本人における閉塞性睡眠時無呼吸症候群の進行過程)

著 者:Kenichi Hayashida, Mina Kobayashi, Kazuyoshi Namba, Yoichiro Ueki,

Hideaki Nakayama, Eiki Ito, Shigeru Higami, Yuichi Inoue

掲載誌:

Sleep and Breathing (in press, 2014)

論文要旨:

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(Obstructive sleep apnoea syndrome : OSAS)は心血管系イベント発症 リスクとなっているが、長期経過における呼吸関連指数の変化については一定の見解がない。そこで、

筆者らは体重変動のない日本人 OSAS 患者を対象に、呼吸関連指標の増悪に影響する要因について、2 回 の PSG を施行した 82 名(平均観察期間 7.5 年)で検討した。年齢、Body mass Index (BMI)、飲酒およ び喫煙習慣の有無と、無呼吸低呼吸指数(Apnoea-hypopnoea index: AHI)、無呼吸低呼吸持続時間、動 脈血酸素飽和度(SpO2)の睡眠中基準値と最低値、3% oxygen desaturation index (ODI)の変化を比較 し、検討している。

体重変動がない OSAS 患者でも長期経過において無呼吸低呼吸持続時間の延長と SpO2最低値の低下を 認めており、とくに中年期の OSAS 患者では AHI や SpO2が増悪し、高齢期や肥満症例では無呼吸低呼吸 イベントが延長していた。イベント発症予防の見地から、これらに該当する未治療 OSAS 患者に対するフ ォローアップは不可欠だと結論している。

審査過程:

1. ヘルシンキ宣言に基づいたヒト対象の研究であり、倫理上の疑義はない。

2. 研究の背景、目的、方法結果、結論について明快な説明がなされた。

3. 心血管イベント発症に関与する呼吸指標に関する質問について妥当な回答がえられた。

4. 中年期の患者で AHI が悪化しやすい要因解明のための課題について妥当な回答がえられた。

5. 高齢者における無呼吸低呼吸持続時間が延長する機序について妥当な回答がえられた。

6. CPAP 治療の有無による違いについての質問に対して妥当な回答がえられた。

価値判定:

閉塞性睡眠時無呼吸症候群は心血管疾患発症リスクが高いにもかかわらず、潜在患者数、未治療患者数 が非常に多いことが問題となっている。そういった状況で、呼吸関連指数が長期経過で悪化しやすい要 因を解明した意義は大きく、学位論文としての価値を認める。

(747 文字)

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