76
-3 自主的なリサイクルへの取組について
各種リサイクル法で定めるリサイクルの他に、長野県内では、県民、事業所、行政(県・市町村)
の主体ごとに、様々なリサイクルへの取組が自主的に行われています。
県民がすぐにでも参加できるものから事業所が取り組む専門的な取組まで、それぞれの自主的
なリサイクルを推進します。
安心して使えるリサイクル製品の普及に取り組みます。
消費者が3Rを推進するためには、リサイクル製品の購入に向けた消費者への啓発活動も大事
ですが、一方で、リサイクル製品を製造する側からも、消費者が安心して利用できる製品である
ことをPRしていくことも大切です。
県では、県内事業者が製造するリサイクル製品の安全性・品質等をチェックし、優良な製品を
認定することにより、消費者と製造業者の橋渡しを目的とした制度を設けています。
県の認定する「信州リサイクル認定製品」について、その率先利用を推進します。
<信州リサイクル認定製品の概要>
主として県内で発生した循環資源を利用して、県内の事業所で製品加工された製品のうち、品質や安全性などの基
準を満たす製品を、信州リサイクル製品として長野県が認定しています。
信州リサイクル製品には、①リサイクル製品(日用品や堆肥など、一般県民向けのもの)と②リサイクル資材(県
の公共事業での使用を考慮したもの)の2種類の区分を設けています。
認定された製品は、長野県公式ホームページで公表する等、PRを行うことにより、広く県民や事業者等への率先
利用を促すとともに、県の公共事業でも率先して利用します。
<信州リサイクル製品認定までの流れ>
リサイ
ク
ルに
取り組む事
業
者
長
野
県
① リサイクル製品の募集
② 申請・提案書類の提出
③ 事業所調査・品質審査
④ 認定検討会(プレゼンテーション)
⑤ 認定書の交付(3年間有効)
⑥ 県ホームページで公表
⑦ 県の公共工事で利用
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
77
-(廃棄物対策課)
図 3-2-13 信州リサイクル認定製品の認定状況
3 2 3 2 4
12
5
3 4 5
7
15
22
28
34 39
50
0
2
4
6
8
10
12
H16 H17 H18 H19 H20 H21
(件)
0
10
20
30
40
50
60
(件)
リサイクル製品 リサイクル資材 累計
図 3-2-14 信州リサイクル認定製品の使用実績の推移
(県公共工事)
(廃棄物対策課)
132,627
0
50,000
100,000
150,000
H18 H19 H20 H21
(千円)
(市町村状況調査(H21.12.25))
図 3-2-15 生ごみリサイクル実施状況
78市町村
66;
85%
12;
15%
実施 未実施
目的別(複数回答)
64
1 4
0
20
40
60
堆肥化 飼料化 燃料化
現状と課題
ア 信州リサイクル認定製品の認定状況
平成 22 年3月末日現在で 50 製品(リサ
イクル製品 14、リサイクル資材 36)が認定
されています。
イ 信州リサイクル認定製品の使用実績の
状況
長野県のモデル事業として、信州リサイ
クル認定製品を使用する工事を選定し、利
用に努めています。
施策の展開
県が発注する工事及び県が購入する事務用品等
の物品購入に当たっては、信州リサイクル認定製
品を率先利用することとします。
また、各種団体等で実施される環境イベントに
積極的に参加するとともに、市町村、国、関係団
体等に対して認定製品のPRを行います。
市町村が取り組む一般廃棄物のリサイクルを推進します。
長野県における一般廃棄物のリサイクル率は第1章で記載したとおり、リサイクルに向けた住
民意識の高さと市町村による努力の結果、全国でも高水準にあります。
代表的なリサイクルである「生ごみ」や、ここ数年で浸透してきた「廃食用油のBDF(バイ
オディーゼル燃料化)」など一般廃棄物のリサイクルを推進します。
(1) 生ごみのリサイクル
現状と課題
生ごみのリサイクルは、近年では代表的なリ
サイクル方法の1つとなっており、既に9割近
い市町村が何らかの形で実施しています。
生ごみリサイクルの目的は圧倒的に堆肥化が
多く、その他(燃料化・飼料化)を目的とした
取組はごく少数に限られます。
生ごみのリサイクル方法として最も多いのは、
家庭用コンポスト(家庭用生ごみ処理機)の普
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
78
-図 3-2-16 リサイクル方法別の実施状況(市町村数 複
数回答)
(市町村状況調査(H21.12.25))
(回答数:66市町村)
20
4
7
10
56
0 20 40 60
その他
集積所への持込
全世帯で分別収集
モデル地区分別収集
家庭用コンポストの助成
(市町村状況調査(H21.12.25))
図 3-2-18 廃食用油BDF化の実施状況
78市町村
25; 32%
53; 68%
実施
未実施
目的別(複数回答)
1
8
16
1
0 5 10 15 20
モデル地区で分別収集
全世帯で分別収集
集積所への持込
堆肥化
及を目的とした取組となっています。
その他では、モデル地区での分別
収集や回収拠点への持ち込み等を行
っておりますが、全世帯を対象とし
た収集を実施しているのは7市町村
に留まります。
生ごみの分別収集では、水切りや臭気対策な
どで収集方法に工夫が必要であることに加えて、
バケツなどの専用の容器が必要となることが最
も大きい課題とされています。
次いで、生産した堆肥の使用先の確保が難しいこと、分別収
集、施設整備に多額のコストが必要になること、臭気対策など
が課題として挙げられています。
また、家庭用生ごみ処理機については、一般的な乾燥型で7
分の1、微生物型で 10 分の1に減量され、効果的な機器と言え
ますが、機器購入費以外に、乾燥型で1万円、
微生物型で4千円前後の年間ランニングコス
ト、肥料を使用する場所の確保(特に冬季)
が課題と言われています。
(2) 廃食用油のBDF化
現状と課題
近年、生ごみの堆肥化に加えて、約3割の市町村で家庭から排出される食用油をBDF(バイ
オディーゼル燃料)として再利用する取組が広がって
います。生産されたBDFは市町村の公用車や地域循
環バスなどで利用されています。
収集の際は、専用の容器を使うなどの回収システム
の構築が必要であることから、各家庭からの収集では
なく、集積所や保管所への直接持ち込みを指示するこ
とが多くなっています。
木曽地域などでは広域で全世帯の分別収集を実施す
るといった先進的な取組が進んでいます。
廃食用油をBDF化する施設はまだ少なく、市町村
が設置するものは県内で3か所に留まり、それ以外で
は授産施設やNPO法人などで取り組んでいる施設や
表 3-2-17 生ごみリサイクルの課題
(市町村数 複数回答)
収集・保管方法 7
使用先の確保 6
コスト 6
臭気対策 5
品 質 3
施設の確保 2
その他 4
(市町村状況調査(H21.12.25)
(回答数:78 市町村)
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
79
-(市町村状況調査(H21.12.25) N=25)
図 3-2-19 廃食用油の資源化先(箇所数)
5
3
3
4
6
3
0 2 4 6 8
社会福祉協議会
特定非営利活動法人
NPO法人
社会福祉法人
民間企業
市町村
(市町村状況調査(H21.12.25) 回答数:26 市町村)
図 3-2-22 リサイクル方法別の実施状況
(市町村数 複数回答)
9
13
4
0 5 10 15
その他
集積所への持込
全世帯で分別収集
(市町村状況調査(H21.12.25))
図 3-2-21 剪定枝の実施状況
78市町村
26;
33%
52;
67%
実施 未実施
目的別(複数回答)
3
21
2
1
0
5
10
15
20
25
堆肥化 チップ化 燃料化 その他
民間企業に委託し処理されています。
(☞ 資
3-2-1 市町村が設置する廃食用油のBDF化施設)
BDF化を進める上での課題を聞いたところ、
生産したBDFの使用先が市町村の公用車等に
限られ、かつ燃料として適合する車両も少ない
ことが多く挙げられました。
また、家庭からの収集時に機械油などの他の
油が混入し、原料としての品質が安定しないこ
とも大きな課題となっています。
(3) 剪定枝のリサイクル
現状と課題
庭木や街路樹などを切りそろえた際に排出される剪定枝は通常、
可燃ごみとして焼却されていますが、資源物として有効利用しよ
うとする取組も広がっており、県内市町村の約3分の1でリサイ
クルへの取組が実施されています。
リサイクルの目的としては圧倒的
にチップ化が多く、多くの市町村が
住民に無料で配布しています。
剪定枝は定期的に排出するもので
はないことから、分別収集の実施率
は低く、取組実施市町村の半数が集
積所へ直接持ち込む方法を取ってい
ます。
その他の方法としては、処理施設への直接持
ち込みや、チップ化する機械の無料貸出があり
ます。
リサイクルに当たっての課題は、剪定枝であ
っても、すべてがチップ化に適しているわけで
はないこと、生ごみの堆肥と同様に配布先の確
保が困難であることが挙げられています。
(4) きのこ廃培地のリサイクル
現状と課題
廃培地は廃棄物処理法では事業系の一般廃棄物に区分され、県内市町村の 15%でリサイクルへ
表 3-2-20 BDF使用時の課題
(市町村数 複数回答)
消費先の確保 6
原量の品質向上 4
収集の費用と手間 3
冬期の使いにくさ 2
BDF 製造技術 1
(市町村状況調査(H21.12.25)
(回答数:78 市町村)
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
80
-(市町村状況調査(H21.12.25))
図 3-2-23 きのこ廃培地のリサイクルの実施状況
(78市町村)
12;
15%
66;
85%
実施 未実施
目的別(複数回答)
8
1
5
0
2
4
6
8
10
12
堆肥化 燃料化 その他
の取組を実施しています。なお、未実施である市町村の中には、きのこ業者が区域内に存在しな
いものも含まれます。
リサイクルの目的としては堆肥化が多数
を占めますが、その他に燃料化される場合
や直接農地還元される場合もあります。
直接農地還元される場合、悪臭が発生し
たり、その必要性が疑われている事例もあ
ることや、排出量に見合った処理能力を有
する施設がないことが課題とされています。
施策の展開
市町村の取組を把握し、優良事例や技術情報の提供等の必要な支援を行います。
生ごみのリサイクルは日々の生活に最も馴染みの深い取組であり、さらにリサイクル率の向上、
水切り作業による廃棄物の減量にも効果的であることから、市町村における取組事例などの情報
を提供し、普及啓発を図ります。
廃食用油のBDF化に取り組む市町村が、資源化を進める上で課題と感じていることに対し、
市町村と情報交換をする場を通じて新しい取組事例の情報を提供し、普及啓発を図ります。
なお、飲食店や学校給食調理施設などから排出される廃食用油は産業廃棄物であることから、
一般廃棄物の処理と混同しないように注意喚起を行います。
取組事例 3-2-6 生ごみリサイクルの取組(81 ページ)
取組事例 3-2-7 し尿処理施設から排出される汚泥の肥料化(83 ページ)
県民・事業者が取り組むリサイクルを推進します。
廃棄物のリサイクルは3Rの中で、最も馴染みのある取組であり、意欲のある県民やNPO(市
民活動団体)、学校や企業などの事業者によって既に様々な取
組が行われています。
廃棄物のリサイクルに向けた先進的な取組事例をはじめ、
様々なリサイクルへの取組を推進します。
取組事例 3-2-8 食品加工残さの有効利用(83 ページ)
取組事例 3-2-9 不要食器の3R(84 ページ)
取組事例 3-2-10 長野市生ごみ減量アドバイザー派遣制度(85 ページ)
取組事例 3-2-11 信州大学工学部における3R(86 ページ)
取組事例 3-2-12 使用済み鉄道車両部品リサイクル(87 ページ)
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
81
-取組事例 3-2-6 生ごみのリサイクルの取組
取組主体:茅野市
茅野市では、市が設置する蓼科有機センターで家庭系・事業系(公共施
設)の生ごみ堆肥化を推進しています。
家庭系生ごみでは、平成 17 年にモデル地域(28 世帯)を対象とした生
ごみの回収事業を開始し、平成 21 年には収集先が 900 世帯まで拡大して
います。
また、事業系生ごみでは、平成 13 年から小中学校の給食の残飯を回収・
堆肥化して学校の農園で使用し、農園で採れた野菜を給食で食するという
リサイクルを実施しています。なお、平成 16 年には取組を保育園へ拡大
しています。
問い合わせ先:茅野市市民環境部生活環境課
℡ 0266-72-2101(内 265)
主体:小諸市
小諸市の生ごみ堆肥化への取組の歴史は長く、昭和 54 年に「小諸市高
速堆肥製造工場」が稼働したことまで溯ります。
現在では、平成 18 年に稼働した「浅麓汚泥再生処理センター」で、小
諸市、軽井沢町及び御代田町において、可燃ごみとは別に分別収集した「生
ごみ」を併せて、メタン発酵と堆肥化を組み合わせた取組を実施していま
す。
汚泥発酵肥料「浅麓エココンポ」は無料で配布され、土づくりの元肥な
どとして農業をはじめ家庭菜園やガーデニング等に利用されています。
問い合わせ先:小諸市市民生活部生活環境課
℡ 0267-22-1700(内 218)
蓼科有機センター(茅野市堆肥化施
設)の様子
浅麓汚泥再生処理センターで生ごみ
からリサイクルされた堆肥
小諸市の生ごみ分別回収袋
リサイクル実績
34
80
101 100
56 56 61 59
0
20
40
60
80
100
120
H19 H20 H21 H22目標
(t) 家庭系生ごみ 事業系生ごみ
リサイクル実績
1,915
1,810
1,723 1,668
1,576
1,272 1,404
1,160 1,085
1,033
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
H17 H18 H19 H20 H21
(t)
家庭系生ごみ 事業系生ごみ
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
82
-取組主体:高山村
村内の一般家庭、温泉旅館、飲食店から排出する生ごみを収集し、
酪農農家からの家畜ふん尿、きのこ農家からの廃オガ粉、農業集落排
水汚泥と混合して堆肥化、農地へ還元をしています。
この「資源循環型農業」の取組は、平成 17 年全国環境保全型農業推
進コンクールにおいて、農林水産大臣賞を授賞しています。
このシステムで作られた堆肥を利用するリンゴ生産者の多くが、環
境にやさしい農業生産者「エコファーマー」の認定を受けており、り
んごのブランド化の一役となっています。
問い合わせ先:高山村村民生活課
℡ 026-245-1100(代)
取組主体:宮田村
平成 20 年から教育機関(中学校、小学校、保育園)から排出され
る給食の残飯を民間施設で堆肥化する取組を開始しています。平成
20 年度実績では約 1.0 トンの生ごみを堆肥化しました。
問い合わせ先:宮田村住民福祉課
℡ 0265-85-3181(代)
取組主体:小谷村
住民グループ「小谷村堆肥化クラブ」の啓発活動を受けて、下里瀬(く
だりせ)地区では、住民が生ごみを持ち込める堆肥化施設を設置しました。
平成 20 年度実績で約 3.1 トンの生ごみを堆肥化し、住民の間に3R の輪
が広がっています。
さらに事業系生ごみについては、栂池高原の宿泊施設を中心に NPO 法人
栂の木を組織し、宿泊施設から排出される生ごみのリサイクルに取り組ん
でいます。平成 21 年度実績では、約 1.0 トンの生ごみを堆肥化しました。
問い合わせ先:小谷村住民福祉課
℡ 0261-82-2001(代)
紹介した事例以外にも県内各地で生ごみリサイクルへの取組が行われています。(☞ 資 3-2-2 市町村が設置す
る生ごみリサイクル施設)
生ごみ
排
出
の
様子②
生ごみ
排
出
の
様子①
下里瀬地区での堆肥化の様子
リサイクル実績
378
383
330
344
341
0 200 400
H16
H17
H18
H19
H20
(t)
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
83
-取組事例 3-2-7 し尿処理施設から排出される汚泥の肥料化
取組事例 3-2-8 食品加工残さの有効利用
取組主体:(株)ポテトデリカ(安曇野市)
(株)ポテトデリカでは自社で発生する食品加工残さ(じゃがいも皮)をメタン発酵によりバイオガスを発生させ、
これをボイラーにより蒸気に転換し、施設内の熱源として利用しています。
問い合わせ先:(株)ポテトデリカ穂高工場生産技術課
℡ 0263-81-0001(代)
取組主体:伊那中央行政組合
伊那中央衛生センター(伊那市)では、伊那市、箕輪町、南箕輪村の家庭や浄化槽(農
業集落排水施設を含む。)から排出される汲み取りし尿・浄化槽汚泥を処理しています。
し尿・浄化槽汚泥は、13 ページのフロー図のとおり、バキュームカーでし尿処理施設
へ運搬し、処理されますが、処理した後には必ず処理残渣が汚泥として発生します。
通常、汚泥は焼却し、焼却灰を最終処分場に埋められるのが一般的ですが、伊那中央
衛生センターでは全ての汚泥をリサイクルしています。
脱水した汚泥は発酵後「バチルエース」として住民に販売しています。また、脱水汚
泥をそのまま「脱水汚泥いな」として無料散布もしています。なお、残った脱水汚泥に
ついては、堆肥製造をしている業者に処理委託を行っています。
問い合わせ先:伊那中央衛生センター
℡ 0265-72-4751(内 555)
269
185 258
146 230
653 738 672
626
586
527
841
523
708 767
0
200
400
600
800
1,000
H17 H18 H19 H20 H21
(t)バチルエース 委託処理 脱水汚泥いな
【メタン発酵施設】 処理能力:5.2t/日 ガス発生量:700m3
/日
食品加
工
残
さ
(サラダ製
造
から発
生
する
じゃが
い
も
皮
)
前処理(分別・破砕) 発酵処理(発酵・汚泥貯留)
汚泥処理(脱水)
ボイラー
(蒸気発生)
施設内利用(熱源)
<リサイクルフロー>
処理後汚泥発生
発酵乾燥機
肥料「バチルエース」(含
水率 30%程度)として販
売(1 袋 20kg200 円)
肥料「脱水汚泥い
な」として無料提
供・無料散布
汚泥脱水機で脱水
(含水率 80%)
堆肥製造業者に一部有料で処理委託
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
84
-取組事例 3-2-9 不要食器の3R
取組主体:波田地区消費者の会
1 不用食器の3Rの概要
生活の中で壊れたり、使用しなくなったりした
食器を回収し、破砕した原料を一部使用して、リ
サイクル粘土を作ります。このリサイクル粘土を
使い、新しい食器として再び家庭で使用していた
だく活動です。
回収時にリユースできる新品や同等のものは
「もったいない市」などのイベントで無料配布し
ています。(リユースの取組事例 3-2-3 にて紹
介。)
2 不用食器回収システム
波田地区消費者の会が不用食器の回収を行いま
すが、行政が広報による支援(回収場所とテント等の提供及び地域へのお知らせ)、廃棄物処理業者が輸送によ
る支援(無料で運搬)を行っています。
不用食器はリユースできるものを除き、グリーンライフ 21 参加企業にて破砕され、粘土として再生されます。
グリーンライフ 21 とは岐阜県の東濃地方で環境に配慮した陶磁器産地の形成をテーマに地元の企業や試験研究
機関が 1997 年に設立したプロジェクトチームです。
3 活動実績
(1) 回収の実施
年 1 回地域の消費者から回収を行います。
平成 19 年9月 07 日~10 日(4日間) 回収量 5,440kg
平成 20 年9月 14 日~15 日(2日間) 回収量 3,330kg
平成 21 年9月 12 日~13 日(2日間) 回収量 6,505kg
平成 22 年9月 11 日~12 日(2日間) 回収量 3,501kg
行政・企業の協力を
得て作られたシステ
ムです。
消費者
不用食器回収システム
廃棄物処理業者
行 政
広報支援 輸送支援
波田地区消費者の会
不用食器の回収
グリーンライフ 21
破砕・製造
回 収 積み込み 土岐市で破砕・原料
化
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
85
-取組事例 3-2-10 長野市生ごみ減量アドバイザー派遣制度
取組主体:NPO法人みどりの市民
NPO法人みどりの市民では、「長野市生ごみ減量アドバイザー派遣制度」により、
生ごみの減量に取り組んでいます。
この制度は、生ごみの減量や有効活用のため、家庭から排出される生ごみの減量・
堆肥化等に関する知識や技術を持つ方を「生ごみ減量アドバイザー」として登録し、
地域等で開催される生ごみ減量・堆肥化に関する学習会等に講師として派遣するもの
です。
平成 17 年 7 月から長野市の事業として実施され、NPO法人みどりの市民が、長野
市から業務委託を受け、派遣するアドバイザーのコーディネートのほか、アドバイザ
ーの資質向上を目的とした研修会や新たなアドバイザーを養成するための講座等を実
施しています。
アドバイザーの派遣回数は年々増加し、平成 21 年度末で延べ受講人数が 3,500 人を
超えています。さらに平成 21 年度からは、長野市が開催する「段ボール箱で生ごみリ
サイクル」講座にもアドバイザーを派遣しています。
生ごみ減量アドバイザーの派遣先の実
績は、社会福祉協議会、地区の集まり、育
児サークルなど様々であり、長野市内で概
ね 10 人程度の受講者が集まれば OK です
(市内に在住、在勤又は在学する方が対
象)。
受講料は発生しませんので、生ごみの減
量に興味をお持ちの方は、ぜひ本制度を活
用してください。
問い合わせ先:NPO法人みどりの市民
℡ 026-235-5113
(2) 再生利用
回収された不用食器はリサイクル粘土(エコ粘土)として再生され、陶芸教室で使用したり、リサイクル食
器として製造販売されています。
問い合わせ先:波田地区消費者の会(松本市波田支所内)
℡ 0263-92-4586
飲 食 店 で の 再 生 食 器 の
展示・販売
信州環境フェア 2008
エコ粘土とは不用食器の粉砕物を 20%以上、配合した粘土
生ごみ減量アドバイザー
制度の受講状況
アドバイザー派遣件数
8
22 23
41
64
0
10
20
30
40
50
60
70
H17 H18 H19 H20 H21
(件)
※ 21 年度は長野市主催の段ボール堆肥
講座への派遣を含む
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
86
-取組事例 3-2-11 信州大学工学部における3R
取組主体:信州大学工学部
信州大学工学部は国公立大学の学部として始めて ISO14001 の認証を取得し、環境
負荷低減・循環型社会の実現に向けた活動を推進しています。
環境マネジメントシステムが組織的に機能しており、毎年4月には、新たにキャン
パスのメンバーとなった人々にごみの分別等に関する説明が行われ、キャンパス内の
教職員と学生に、ごみの分別方法や環境配慮の心得が記載されたエコキャンパスカー
ドが配布されています。
キャンパス内のごみをルールに従い徹底的に分別し
ているため、リサイクルがより円滑に実施されており、
その結果、古紙、缶類(アルミ、スチール)は勿論、
ペットボトルも有価物として業者に売却が可能となっ
ています。
ペットボトルの場合、ペットボトル本体、ラベル、キャップと3つに分別すること
で、リサイクル資源としての価値が高まりますが、キャンパス内の教職員と学生が当
たり前のこととして分別しています。
生活協同組合が販売する弁当の容器は、リリパック容器というトレーの上にフィル
ムが貼られている物です。特徴は、食べ終わった後にフィルムだけ剥がして捨てるこ
とで、容器本体を綺麗な状態で簡単に回収することが可能となるため、生産原料ペレ
ットに加工するためのリサイクル資源として利用されやすくなります。回収率は
50%以上であり、可燃ごみとなる量が大幅に減少しています。
このように分別マナーが良好な状態を維持している秘訣は、学内に所属するあらゆ
る教職員、学生、生協職員が一丸となってエコキャンパスを実現しようと常日頃から
努めていることにあります。特に環境 ISO 学生委員は、毎月キャンパス内ごみ箱のご
み分別率調査を実施し、適正な分別が実施されるよう取り組んでいます。
平成 21 年度の有価物売却実績
品 目 売払排出量 備 考
缶類(アルミ缶、スチール缶) 3,568kg キャンパス内関係者約 2,900 人
ペットボトル 2,840kg は 113,600
本相当(500ml を 25g に換算)
ペットボトル 2,840kg
古紙類(新聞紙、段ボール、雑誌等) 48,040kg
問い合わせ先:信州大学工学部 ISO 事務局
℡ 026-269-5551
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編
エコキャンパスカード
分別回収ボックス
リリパック容器
分 別 調 査
ペットボトルの分別方法
87
-取組事例 3-2-12 使用済み鉄道車両部品リサイクル
取組主体:東日本旅客鉄道株式会社 長野支社 長野総合車両センター
鉄道車両(機関車)の制輪子(ブレーキパッド)は、約7万~9万 km 走ると交換時期を迎えます。
また、鉄道車両(電車等)の車輪は約 60 万 km 走ると交換時期を迎えます。
東日本旅客鉄道株式会社では、使用済の制輪子と車輪をリサイクルしています。
問い合わせ先:東日本旅客鉄道株式会社長野支社総務部企画室
℡ 026-224-4654
中央部を切り出し
切り出した部分は、ディスク
座(プレーキディスクの取り
付け用部品)へリサイクル
溶解・鋳造
ブレーキディスクへ
リサイクル
制輪子へ
リサイクル
交換時期を迎え使用済みなった制輪子・車輪御
使用済制輪子 使用済車輪
切り出し粉
交 換 時 期 を 迎 え た 使 用 済
み部品は、再びリサイクル
機関車 電 車
鉄 道 車 両 で 再 び 使 用
第1章第1節
第1章第2節
第1章第3節
第2章第1節
第2章第2
節
第2章第3節
第3章第1節
第3章第2節
第3章第3節
第4章第1節
第4章第2節
第5章
資料編