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@巖ご三謡

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Academic year: 2021

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(1)

61

Ta−H系異常比熱の協力現象的考察

       物理教室  木  戸  十  二

      ドら

Congideya60n about the anomalous叩ecific heat of

Ta・H sygtemg regarding ag co・oP9宴ative phenomena・       ・

   禽   ⑳       珂  Kπ)0・

 Abstract: According to K. K Kelleyノ s experilnents↓J. Chem. Phys.8(1940)        ,

316),Tan・・lum・・n・・i・i・g・・m・ll・…n・・f Hyd・・9・n・h・w・an・…・1・u・

specific heat in the temperature range about 250°K. Regarding this anomaly

as the cg−operative phenonlena on account of self−indllced preferelltial distribution

of dissolved hydrogen atoms, a silnple statistical theory was constructed and

・n…py.di伍erence・・cri・i・al t・mp・・a・ure・…t…w・・e・卿pa・ed with the「e!ults

・fKelleジs expe・iments・

  §1.近年固体の内部摩擦の研究の一部として  による協力現象の現われではないかと疑v・種々の  TingSui Ke(1)(2). C, Zener3)等は間隙介入i型の   考察をして見ることにしよう。.

 不純物原子の接散にもとすくものを取り上げてい   §2・そのような協力現象は体心立方格子の結晶  る。このような現象の最初の褒見者はα一鉄の場   に間隙介入型の不純物原子が混ざつた時に起り得

合のJJ、.S。。。k・)であるが_ 例譜げれば〃 るのであるが・K・ll・yの撒の緬ではタ〃ラ  タラムにC,O,叉はN原子を〜015%溶かした試料  ムは体心立方である。 H原子はクンクラムの中で に週期的な歪力を加える噸劇・瀧であつて不 はプ叶ンと電子に騰してし・ると考えられてい

 期とが或る闘係を充たす場合には升常に大きな内    lo         の占める位置にっ

部摩舷起すのである。これらの現象は結局不純  8     v ては明らかにさ

不純物原子が,,。ess.induced pref・・en薗di…ib一ミ・    あそ・然しながら u,i。nを起すの訪るが、外部力・ら歪力を加えなく 。・    Cや゜などと同}

ても或る温度以下では不綱原子はse1£mduceζ・°5°】°°Tll°w2°°z5°3°°えて隠い軸も

第・圓 @巖ご三謡

 性の自褒磁氣に類似の協力現象が起り得ると云う  原子もCや0と同じように振舞うものと考えてお  のである。然しながらこの種の協力現象で實測さ  く。

 れたものは未だ無く・ただC・ZeneI5)がマルテン   Kelleyは水素の濃度が増すにつれてタンタラム

 サ朴に於ける鐵中のc原子に?いて議論してい  第1・表

るのみのようである。       . . さて∵方K.K. K・ll・y・)は〜5%のH原子を含ん  S・mpl・  D・n・ity(d・°25°)

だタンタラムの比熱を精しく測定して・大体250°   A 皿oH       16・557     ・ K附近に甚だ顯著な異常を見出している。(第1   E Ta+0.0284H    16.552

圖)この原因については彼はわすかの憶測を下し   BrTa+0.0676H、   16.436 ているのみで明らかな読明を與えてはv・なv・。我   C Ta+0.Ob58H    16.330

々は§2で述べる融により・或喉この異常比熱 DHpump・d・ffC. 16.614

がH原子のself−induced preferential distribution      .

(2)

62      ・

るので結局鯉では低噌由一ネルギーを描安 z=爾](N=司1{π(1一卵{2垣(L耶  .

‡奪蕊:瀦櫟鷺霊 司三(伊・S1236)wゐτ(4)

の体積が膨張することを測定している。(第1表)   或る特定のtypeの8iteとの位置エネルギーの差 叉12%以上H原子を溶かすと体心立方から六方稠  εは、タンタラム格子の歪みに起因するのである 密格子に饗態するという事實がある8)。これらの  が、それはその特定のtypeの8iむeを占めているH ことはH原子がその近くのタンクラムの格子を歪  原子の敷と他の2っのtyPPの8iteを占めている且原 ませている結果であるとv・う解稗は許されるよう  子の敷との割合で決まるものであろうから、とこ に思われる。     「      に合金のOrder−Disorderに類似の協力現象が起  内部摩擦や弛緩現象についてのK合の實験では  り得るわけで多る。Brag9−Williams11)の理論にな

C・0・N・などの濃度は〜0・5%ぐらいであるが・  らつて、パラメークーSを定義し、S=Sなる状態 H原子の濃度はこれらの約10倍であるのでse1F  では%、個のH原子が特定の(位置エネルギーの低

induced preferential distributionがさほど低温  い方の)8iもeにあり残りの%(1−S)個は他の2つ

でない虚で起る可能性があるように思われる。   のTypeの8i畑にあるものとする。ε(S)については  我々の協力現象では當然不純物の濃度が大きい  最も簡軍に

誓こき罐豆纂罐ξ暮≧;:ε(S)一(芸S−⊥)ω (1)

の通りである。

以上があまり確かではないが我々の立場にとっ としておく・つまりs=1の鰭ではε=ωであり て有利に思われる点である。勿論我々と全く異な  S=曇ではε=0となるようにしておくのである。

る立場でこの現象を説明することが出來るかもし  但しここにωなる量はOrder−Disorderや強磁性 れないし、叉その方が眞實であるかも知れない。  の場合の如き明瞭な意味を持つているものではな 然しKelleyが考察している如くH原子の占めるべ  くs我々の場合はω自身がすでに4s均的な量とし きsiteに位置エネルギーの異なる二種類があると  ての意味しか持つていないわけである。このこと したのでは、比熱の異常はSch・もtky9)型のものと  については§4で更めて考えよう。 S=Sなる歌態 なり實験をうまく説明することは困難のように思  での全H原子についてのエネルギーEは(1)によ われる。叉Kelleyの類推を重んピて蒸褒に似た現  つて

警二遍弩8縫嶽㍗亀ぱ㌶:ご E(s)一∫:ε吻一一≒(三一喜一÷)w

れていない現象なのであるから我々はここでは協       (2)

力現象の線に滑つて簡軍な理論を作ることにしよ  で與えられる。次に%イoのH原子をS=Sなる制限 う゜       の下に配列する方法の敷Wは

る警麟蕊㌶蕊㌫㌶蕊莞w(5)一 M ∵

れらはWの3つの・yp。に分けて裁ることが  (s7z)!(N⇒!

欝㌶:灘㍑㌶麗慧叉:  b(1−5)鵡鑑1−5)}!(3!

或る特定のtypeの8i teのみを占めると考える。と  で與えられる。よつてBrag9−Williams理論と同 のような状態はエントロピーは小さいがエネルギ  様に分配函敷Zとして

一が低くなるようにタンタラムの格子が歪んでい

      ハ乃        21V)!

のみを占める事は十分起り得て向鯨りがある。む

しろ甚だ疎らに,i七。を占めているこ剖こなる。と を得る・

ころで濫度が高くなるにつれて他の2っのtypeの   自由エネルギーは

8iもeにもII原子が分布するような朕態が安定にな    F=一ん冗ogZ       ↓5)

つて來る・蹴では3つのtypeのsit黷ノイ可ら で殿られるから、(4)を肌、て・1原子・個勧 の差別撫くなり・H原子は3N個のs1 eに等い  の融エネルギーを計算すると

確率を以て分配されるであろう。      1

(3)

θ

63

    ÷一一%(翌8−1236) 地撚㌶三㌶罐鑑は⊇

      +瓦欽{鋸+(1一鞠1+(1−3曜 墓二::灘翼畠㌫瓢;籠慧鯵芸

゜ +蹄赤(1一鋤・+Z・9;−1}(6)のような傾⊇き出すこと畷初から期待する

   となる.辮衡の條件       第2表

    暮 ・  ・  一一S・m已一_⊥川↑Sl田

   即ち       E Ta+0.028411  0.064 0.26  0.24

   芸蒼(8−÷)一{z悟鑑+票(s−÷)} ll㌶::謬1:;lll:61:1;

   =0       ・  (7)

   がSをTの画敷として與えてくれる。之はCu3Au型  事が無理であろう。この特長はKelleyが類推し    の1】)Brag昔WHIiams近似の場合と大体同様のこ  いるような蒸護としての考え以外の方法では導き  一    とになり・第1次の相攣化を示す。この点は實験   出しが困難のように思われる。

   と一致しなv・がこの程度の近似理諭ではさような   §4.Ta−H系異常比熱をH原子のselfinduced

   事はあつてもよいのかも知れなv・。更に近似理論  preferential distribution にもとすく協力現象と

   が第1次の相憂化であつても理論を正確にすれば  して説明するのに§3の結果は余りに無力である。

   攣化の次敷が愛ることもあり得る11)のであるから 然しながらこの種の協力臓ではないと断定する    さほど氣にすべき事ではないと思われる。    \事も出來ないであろう。と云うのは§3で行つた方

闇豊慧駕止、  ;i灘議雛竃霞竃

   一〔晶一{∠・91竺S+一爵(S−1)}〕、一き(8)二よ霞㌶≧㌫;㌶三2:

   の根として得られ      ・はなく甚だ複雑であろう。それを干均的な量釦で

    撒一3+吾   (9)代表させることが許されるものかどうか明ら姪

       ない。

   となる。Tc≒250°Kとすればω≒1・4×104cal/   叉、かような理由でエント。ピ_差を實験と比    mole・となるが・この値は梢々大き過ぎるように  較するのに(}1)を用いるのは適當でないと思わ    思われる。      れる。むしろ低温ではH原子に許されるsiteの藪    ωはηに依存すべきであつて・このためにH原子  は大体忽に等しいと考える方が實際に近いであろ・

   の濃度が大になるにつれて轄移温度Tcが高くな  う。第2表に於てl Iは§3の結果、皿はH原子のsite    るわけである。       ←         の敷として低温ではη高温ではNを取つたもの、

   仮に      、圃は實験値である。我々の場合には高温では3N     ω㏄㌦      、  (10)   であるから低温でカとすればエント・ピー差は實    とおけば、實験と比較してx≒0・15を得る。轄移  験値より大きくなつてしまう。實際ではκとNと    9)前後に於けるH原子1個當りのエント・ピー差  の間の適當な敷としたのと同様な結果になつてい    △Sは(3)より        るのではなかろうか。

    △S−(Z悟3+÷÷)K (11)を驚;二1;㌶欝露鱗㌶

   となるが、之は大体實験値の1/3ぐらいの値であ  が行つたような内部摩擦が起るかどうかが確めら    る。(第2表)配列の敷以外の事から來るエント・  れ・若し起る場合にはそれから轄移温度の予想が    ピーへの寄與を考えても到底實験値に達せしめる  出來るからである1)。

   事は出來ないであろう。然しながら實験値と比較   本稿は1950年H月 日本物理學會年倉に於ける    するのに(11)を用いるぺきかどうかは考慮の餓  講演の内容である。絡りにこの問題に關心を持た

(4)

64            ・      ・

れいろいろ討論して下さつた方々・特に原島鮮先   6)K.KKelley, J. Chem. Phys.8(1940)316. 、

生及び中櫛敗感澱ぽす・    7)F・wler and Smi・h・11・・P・・c・R・予S・c・

      (1・ondon) A160(1937)37.

      文      献       8)Hagg, Zeits.£Physik. Chemie B 11,  . 1)Ting.Sui Kさ, Phy,. R。v.74(ユ948)9.16.1 @(1931)433・

2)Ti。g−Sui Ke, Phy, R。v.74(1948)914. 9)S・h・ttky・W・Phy・・Z・・23(1922448・

3)C.Z。n。。, Phy、 R。v.74(ユ948)639. 10)原島.鮮 未登表

4)J.Sn。ek, Phア,ica 8,(1941)711. 11)F・wlρr and Gug9・nh・im・S…i・・ical

5)C.z,n。。, T。an,.A.1.M.E.167(1946)550.  Therm・dyP・mi・・(1939)Ch・p・x班・

■ 

o      ‥

参照

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