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田  村  武  夫

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(1)

農村社会・村議会・議員の意識と行動(下)

茨城県北浦村を対象にして

田  村  武  夫

一問題の所在と課題       ことを予め述べておきたい。

二.調査の概要と北浦村議会および村会議員     さて,本章は,茨城県行方郡北浦村議会議員に

(1)調査の概要       対するアンケート・インタビュー調査の結果を基

②北浦村の位置・社会経済概況       礎にして,次の4つの領域から,即ち,(1肘会議

(3)村議会および議員       員の社会的・政治的生活環境,(2)村会議員の政治

(4)地域社会基礎組織(以上・本誌第48号)   生活への参入過程(3)村会議員の活動実態,(4肘 三・農村議員の意識と行動(以下本号)     会議員の「議会」観等から,主題の究明に接近する

(1)村会議員の社会的 政治的生活環境    記述展開となる。ここにいう主題とは,既述した

(2)村会議員の政治生活への参入過程      ように,議員の意識構造・行動様式の特性,特に

(3)村会議員の活動実態       そこにおける主体性の存否の把握ということであ

 (4)村会議員の「議会」観      る。或は,議員による自身の対象化の質を確認す四.議会・議員と住民      ること,と言い換えてもよい。しかし,意識調査に (1)住民にとっての議会・議員の位置

       宿命的な調査主体と客体との間のギャップ(意図(2)課題と展望

・思惑の違い)から,以上の目的遂行に困難があ ったというのが率直のところである。

三.農村議員の意識と行動

本章の題目に「農村議員の……」という一般的   (1)村会議員の社会的・政治的生活環境 な表現をとったのは,調査対象者が農村地域に生   まず,本節では,調査対象者  北浦村会議員 活しているという理由だけではなく,都市地域の    20名について,その年令,性別,居住域,学 議員の意識・行動との比較を可能な範囲で試みて, 歴,職業歴,収入,同居家族員など,基本的属性 農村地域の議員の意識構造・行動様式における一  を明らかにし,ついで,これら対象者の政治的生 般的特性を浮き彫りにしてみたいという動機も手  活環境一一近親政治家の有無,父親の経歴など一 伝って選定したのである。       一を考察する。

その際,比較する都市地域の議員の意識・行動   (イ)村会議員の基本的属性

についての特牲分析の文献資料は,既に挙示した   北浦村会議員の年齢構成は,50歳台が圧倒的に

(1)

もの  三宅他編『都市政治家の行動』,関西大  多く,全議員の80%を占め,ついで60歳台が10%,

経済・政治研究所『都市議員の態度と行動』,阿  40歳台が5%,30歳台が5%である。50歳台の議 部「地方政治家研究」,地方自治研究資料センタ  員も50歳台の前半と後半とに等分される。このよ 一『地方議員と住民リーダーの政治参加の態容研  うに比較的若い世代,或は,中堅的世代に集中し 究』一,および,黒田展之編『現代日本の地方  ている年齢構成を考えてみると,ほとんどの議員 政治家』 (法律文化社,1984年)などに依拠する  力濃業経営従事など「本業」の第一線に位置して

(2)

いる一方で議員職に就いている,議員活動がく本   「農村地区」90%, 「村の繁華街」10%である。

業〉との掛け持ちという性格を帯びている,との  繁華街という表現は,いわゆる市街地形成を意味 推定が成立しそうである。実際に,農村議員の多  するのではなくて,村の幹線道路である県道沿に くは,農業経営に従事し農家労働力の重要な構成  漸次形成されつっある商店の一定集中地区(村の 部分となっているのであるから,かかる推定も不  全店舗143軒中37軒が並立)をいう。

合理とはいえないであろう。       居住歴については,上級学校への就学の都合で 都市議員の年齢構成が,やはり50歳台が相対的  他地域に行っていた機会一一時間に長短があり,

には多いとしても,概して各年代に分散している  しかも全員ではないが  を除けば,当該村内に 40歳台以下と60歳台以上とはほぼ同じ割合を  出生以来居住するものが80%,同じく村で出生し         (2)

閧゚ている一傾向にあるのと比較して,北浦村  つつも現在にいたる途次で他地域で働いていたも

●    ●

の場合,特定年代層に集中し,老若年齢層が不在  のが20%,という具合である。後者の他地域居住 にひとしい現象は興味深いものがある。      経験も全員が20歳台前半のもので,すべて3年未

40歳台以下の若年齢層が,村会議員という社会  満である。かかる結果は,調査対象者の議員全て 的に統合的な権威を有するステイタス・シンボルに  が村に土着していること,〈よそ者〉ではないこ 到達するには農村社会に伝統的な諸制約一典型  とを意味し,さらにすすんで,そのことが事実上,

的には長老支配一があって困難な事であり,従  議員選出の資格条件となっていることを示唆する。

って,議会進出の程度が極めて低いということも   学歴については,表皿の1〔年齢別最終学歴〕

一般的現象であるといいうる。しかし,60歳台以  にみるとおり,「旧制中・新制高」を最終学歴と 上の層が同様に僅少であるということは,どのよ  するものが50%,ついで「高等小」30%,他はそ

うな理由によるのであろうか。議会・議員に対す

るなんらかの定着した社会的評価,或は先入観に 表皿の1 年齢別最終学歴   %,

由来しているのであろうか  先に,「地区(一   学歴N齢 小学校 高等小

旧制中

V制高 旧制高 旧制専蛛@ 学

部落)における議員のシンボル化  議員就任が 30〜39 5.0

      (3)

ハ過儀礼と化す一」ということを述べておいた 40〜49

T0〜59 5.0 25.0 35.0 10.0 5.0

が,関連性をもつかどうか  。また,このよう 60〜69 5.0 5.0 5.0

な年齢構成上の特徴が,全国の農村議員に共通す 5.0 30.0 35.0 15.0 5.0 5.0 5.0

る普遍的なものであるのか。以後の分析の中で,

これらの問題点に留意していきたい。      れそれ僅かである。都市議員にみる大学卒の高い       (5)

「ずれにせよ,一定の実績をつんで社会的にも  割合は,社会現象としての進学率上昇・高学歴化 既に評価されている世代が議員として選出されて  の展開過程を辿ってきた40歳台以下の若年齢層議

いることは確かなようである。         員が一定数存在するからである。北浦村など農村 さて,次に,議員の居住域と居住歴をみてみよ 部にあっては,上述したように,村会議員が50歳 う・北浦村は純農村地域  全就業人口の63%が  台以上の年齢層に集中していることと関連して,

       (4)

̲業従事者(昭和57年現在)  で,周辺の地域 表皿の1の示す分布状況も当然といえよう。

開発,都市化・工業化の波動も村社会の内部構造 職業歴は,居住歴と一定の相関関係がある。最 を変化させるまでには至っていない。基本的に,  初の職業と現在の職業との異同の割合は,「異な 全村域が従前来の集落構成を維持しつつ,その相  る」が35%,「同じ」が65%であり(表皿の2〔最 似拡大の結果として現在があるという実態は,議  初の職業と現在の職業の異同変化〕参照),かつ,

員の居住域に格別の差異がないことを示すもので  居住歴のところで述べた他地域居住経験者が前者 ある。居住域についての質問に対する回答分布は, の「異なる」という回答の57%に相当する。従っ

(3)

て,議員の大半は,同じ居住地で同じ職業を一貫 表皿の3 現在の職業と年収  %,

して営んできているということができる。就中,  年収

サ在の職

400万未満姻〜600万 600

̀800万 800

̀1,000万 1,000

̀L500万 不 明

一貫して農業に従事するという割合が60%を占め,

農 業 10.0 25.0 20.0 5.0 10.0 10.0 さらに,現在の職業中,農業が80%の高率を占め 自営業 5.0 5.0 5.0

ていることは,村における社会諸関係の規律と評 専門・事務職 5.0

15.0 30.0 25.0 5.0 15.0 10.0

表皿の2 最初の職業と現在の職業の異同変化 (注) 年収は税込で,議員歳費を含む。調査時点(昭和58年7月)

%, で北浦村議会議員の歳費は月額15,0〜17万円,年額平均260万

    時期

ニ種 最  初 転職先 現  在

である。

農    業 ゥ  営  業

71:8 ll:1

この点からすると年収600万円以下の議員も含め 専門・事務職 一一一帰・.o.o曹一一 5.0 て農業を本業とする議員のほとんどが相対的には

販売・サービス

サ場・作業職

11:1 農業所得の高い農家の出身であることがわかる。

教員・記者 10.0 選挙に出馬するためには,やはり一定の収入が必

(注)1.自営業とは,畳製造販売,乳類製造販売,運送業など。 要であることを示唆しているのかもしれない。

2 現場 作業職とは工場 製品組立郵便集酉礫務など゜

業務など。

4.農業従事者の中には,精米業農機具販売などの副業 表皿の4 家族員数と年収   %,

また,養蚕専業を営んでいるものもいる。  年収

ニ族員数 400万未満400

̀600万

鋤〜800万 800

̀1,000万 1,∞0

̀1,500万 不 明

価の準則が農業経営実績との関連において確立さ 3人以下 5.0 10.0 れていることを示すものである。別言すれば,ス 4人

T人

::8 11:1 ::1

ティタス・シンボルについての社会的な評価観念 6人 10.0 10.0 5.0

は,北浦村にあっては,依然として農業経営実績 7人以上 10.0 15.0

の存否にあるということである。だが次に述べ 15.0 30.0 25.0 5.0 15.0 10.0 る調査対象者の収入状況からみると,必ずしも農 上の特徴について,表皿の4〔家族員数と年収〕

業所得が大きな比重を占めているとはいえず㌧従  から看取される範囲内で述べてみよう。全体的に って,社会的評価の基準である農業経営実績の存  は,同居家族員数が5人以下と6人以上とで二分 否という事柄も基準力が弱まっているといえなく  されるが現在の核家族化の傾向と異なって,大 はない。       家族構成を維持している度合がつよい。それは,

収入現況を明らかにするために,現在の職業を  議員の年齢構成にかかわりなく家族員数に多・少 基準に年収の分布状況を表示したのが表皿の3〔現  があることからも明らかである。同居家族員のな 在の職業と年収〕である。議員の年収は全体的に  い議員はいない。

みると600万円を境に上下に二分される。45%に  大家族構成は,家族労働形態の必要とするとこ 達する年収600万円以下の議員は,歳費を除くと, ろで,従って,議員も労働力の一員となっている

〈本業収入〉が140万円未満〜340万円である。  ということを意味している反面℃家族間の相互 学  同居家族員数も比較的多く(表皿の4参照),生  協力により,議員活動に一定の時間配分をする可

計費に占める歳費の割合は自然と高くなる。選挙  能性をつくりだしている。議員歳費が生計を賄う 費用の負担という問題が一方にはある魁この層  に足る水準に達しない限りは,そして,特に,そ の議員の再選率は67%(議員9名中2期以上のも  のような状況が今後とも継続すると思われる農村

の6名)と最も高率である。なお,昭和57年の農  地域にあっては,大家族構成をとる議員の出現が       (6)

家1戸当り生産農家所得が2,068千円であるから, やはり多いものと考える。

(4)

(ロ)村会議員の政治的生活環境         さて,次に,調査対象者が現在議員であるとい 調査対象者である村会議員の政治的生活環境一  うことに父親の職業がなんらかの関連性をもって 一政治・政治家について認識・接触可能な環境一  いるか否かを究明するために,質問項目の一つと

一一 近親政治家の有無および父親の職業の二側面  して父親の職業欄を設けた。その回答結果を表示 から分析してみる。      した表皿の6〔父親の職業〕は,上記の近親政治

表皿の5〔近親政治家・その種類と近親内訳〕  家の有無と共に,興味深いデータを示している。

にみる通り,議員20名の内,近親政治家を有する  即ち,父親が第一の職業である農業から政治家 も は75%の高率にのぼる。特に,日常的に接触  (村長,村会議員)および助役,公務員(収入役・

の度合が高い父母・祖父母・兄弟といった血縁内  教育長)に転職して第二の職業とした割合が35%

での政治家の存在が45.0%(議員20名中9名)の  を占める。後者の助役・公務員への転出率25%と・

割合を占める。このような環境は,当事者に議員

表皿の6 父親の職業   %,()内の数は人数 表皿の5 近親政治家・その種類と近親内訳%, 業 種 第1の職 転職先 第2の職

政治家

国会議員 県会議員 知 事 町・村議 町・村長 な し 農    業

ゥ 営 業

90.0 (18)

T.0 (1)

55.0(11)

P0.0 (2)

父母儀父母

2.5⑫2.5⑪

1.25③ 政 治 家

・公務員 5.0 (1)

10.0 (2)

Q5.0 (5)

一胴一一層胃曹冒一冒 r 一  一一 一  一 一 一 響一一一層一曜} _一一一曽一璽

5.0−一▼一一一幽 5.0

│一曹層一一一 _一一一一−層一 (注)1.政治家とは,村長,村会議員を指すが,「第2の職」と

祖父母̀祖父母

2.5④125③10.0

いいうる条件として「第1の職」からほぼ離脱し,「第2 フ職業」が専業として労働(仕事)時間の大半がそれに当

一一一一一一曹圃圏 一一〕一一一一 一一暫騨曜}一 一一一一一署− 一一一岬一一 層o冒一一一 一一一響一胃一 てられた状態をいうとのコメントを付けた。

兄弟姉妹

1.拓③ Q.5⑥

2.公務員とは,収入役,教育長を指す。

冒一■一璽一一 騨一一一一一 一一一層層一 一響卿一一一 一  一 一  胃 一 曹 一一一一一一一

Q.5⑪ 一−一}一一 表皿の5にみる「父母・義父母」の政治家経験率16

伯叔父母 5.0 10.0 2.5④10.0 %との合計は,調査対象者の半数近くが父親と類

一一一一一一一−一

]兄弟姉妹

一一一一一一一 一一一一一一

Q.5@

一}一一}一 一一一一一一

k25③

T.0

一一一一噂一 一一一層層 似の転出コースを歩むのに適した環境の下にある

アとを意味している。恐らく,父親の転出に伴って,

響一層冒一肩一一

サの他の ゚  親

一一一一一一 一冒一一一一 咽一一一一 一}一一一噌

Q.5⑪

一一一一一 一一一}陣

現議員である調査対象者が農業経営の主力として o繧オ家を支えてきたのであろう。そして,今度

一}一一一}噂 一一一一一 一署一層曜} 層_噛一一一一 一一一冒} 一一一一一曹 辱一一〇一一

は,自分が転出の過程に踏み込んでいるというよ

な  し 25.0

うに考えている議員も少なくはないであろう。

(注)1.④,③,◎,⑪,⑤の記号は,5名の議員がそれぞれ複 だが,以上の述べてきたことから明らかのよう

数の近親政治家を有していることを示す゜

も若干含まれている。      根底には共通して農業経営実績が据えられている ことを看過してはならないであろう。

〈政治家〉への進出を抵抗のないもの,さらにす  なお,以下の分析にもかかわってくる議員の政 すんで促進する作用を果すであろう。と同時に,  党所属関係については,本調査の対象者は,無所 村会議員の職業が世襲的な性格を帯びてきている  属19名(保守系18名,革新系1名),共産党1名と

ということも示唆してはいないだろうか。     いう構成である。

いずれにせよ,調査対象者のほとんどが政治家       〔注〕

として進出してくる過程に,近親政治家からなん  (1)本誌第48号63頁の注(1)を参照されたい。

らかの影響があったものと仮定しても間違いでは  (2)三宅・福島・村松編『都市政治家の行動と意見』・

なかろう。       141頁・およ砥関西大学経済・政治研究所『都市議

(5)

員の態度と行動」,19頁をそれぞれ参照されたい。  この点に止目してみると,都市議員の初出馬年齢       (1)

ワた,阿部四郎「地方政治家研究1)市長村議会議  の30歳台平均と比較して,農村議員における初出 員」(東北大学法学会『法学』第47巻第3号,昭  馬の高年齢水準は一つの特色である。それには,

和58年8月所収)40頁,参照。        農村社会の伝統的な長老支配の残存,候補者に対

(3)本誌第48号所収の拙稿,63頁。        する社会経済的実績の重視傾向,議員歳費外に安

(4)57年度r農林水産統計年報』        定した収入確保の必要性,等々の要因が絡んでい

(5)前掲『都市政治家の行動と意見』,14〜20頁,『都  ると考える。

市議員の態度と行動」.22頁参照。        このようにみてくると,図1皿の1に示されてい

(6)57年度『農林水産統計年報』        る初出馬年齢の分布線で40才以下のそれは,例外 的なものの現われ,即ち,初出馬時の動機や条件,

②村会議員の政治生活への参入過程     背景に他と異なるものがあるとみなしてよいであ 本筋では,調査対象者がいつ,どのような動機, ろう。この点については,後で検討する。

基盤条件によって北浦村会議員に当選すること   ところで,初当選年齢の分布線は,一見して明 ができたか。農村議員の政治生活への参入過程の  らかのように,初出馬年齢の分布線に重なり合う 特色を浮き彫りにする方向で考察してみる。    部分が相当に多い。30歳台末で1人の初立候補者

(イ)初出馬・初当選の年齢      が落選し,次回40歳台で初当選した事例以外はす まず,調査対象者である村会議員の初出馬時・  べて,初出馬初当選という《強運》を有していた 初当選時の年齢お・よび両者のズレについて,図皿 訳である。初出馬初当選の割合が高率になるとい の1〔議員の初出馬・初当選年齢〕からみていき  う現象も,農村議員の生誕に伴う特色の一つであ

       (2)

@      る。出馬のメカニズムとでもいうべきものの内実図皿の1 議員の初出馬,初当選年齢

 40

l30

狽Q0

Y 10

.__年齢 州  と欝鷹罐懲禦灘島銑一:=灘年総餅猷  型と初当選年齢の分布型とに違いがあるのは,在      ノ 1覧㈱ \     職年数の長い(再選)議員が一定数いるというこ

0 253°35N4° 薰SP諮556°65 と消極的なものとに区分し・さらに・それぞれを

類型化して分布状況を示したのが表皿の7〔立候 たい。      補の動機〕である。積極的動機と消極的動機とが

比較のために掲げた現年齢の分布と初出馬・初  相半ばしている。前者の内,「地域・地元への奉 当選年齢の分布とでは,前者が高年齢よりに急峻  仕」という回答群は,諸改革の具体的政策の実現 な山型分布をしている。つまり,特定の年代に集  を志向したもの,例えば, 「村内の道路を改善す 中しているのに対して,後者は,同様の分布型を  る為に」,「自分達の地域は公共施設の設置が遅れ 示しながらも,比較的なだらかな線を描いておLり, ている。それを打開したい為」などを内容として 幅広い年代にわたって政治生活への参入開始がな  いる。政党所属を表明して,初出馬した唯一人の

されていることを示している。だが,初立候補時  調査対象者のその時の動機,「村政を明るく民主的 の年齢は,45才から60才までの15年間に全体の75 なものにする為」という回答も,この群に入れた

%が集中しており,(初出馬時の平均年齢は47歳),  「本人の関心(野心)」という群は,あくまで個人

(6)

表皿の7 立候補の動機         % とである。不本意だが他の個人的利害関係により 積極的動機 消極的動機 やむなく,というのとは,異なる。

捜交婁誼

地の  断たウで  わな ところで,農村議員の場合伝統的には,消極

地畠甥あ

袋 掛 的動機による立候補の形態が主たるものであった。

元  心  機  関 の    く 部落推薦,地域推薦という形式が実体的には立候 へ  _    係 不   て

象慧 窪 建 補の資格付与という内実をもっていて,社会序列

仕  ) 困   し 一秩序維持の一つの重要な方法として機能してき

る    か

比 率 20.0 20.0 10.0 5.0 35.0  10.0 たからである。「断われなくていたしかたなく」と

(注) 内容区分欄の項目は,調査票記載の回答項目ではなく調査 いう消極的動機の一類型も,その残映としてみな

対象者の回答内容を類型化するために設けたものである。     しえなくはない。

しかし,今回の調査では,伝統的な消極的性格 的関心を指す。例え1試「区長をしなければ議員選  が変容している,農村議員の立候補において主体 挙に出られないという慣習を打ち破りたかった」・ 性が広く生成している,といいうるような結果が

「青年会活動および叔父の選挙活動を手伝って政  得られた。積極的な動機で立候補する割合が過半 治に興味をもった」など。「世襲的動機」という 数以上に達しているということは,選挙活動のあ 群は・「祖父も父も村議を3期やった。子供が成長  り方(含当選の原動力)に,さらにすすんで㌧議

し余裕ができたので自分も。自薦である。」とい 会のあり方にも変化を呼び起こさずにはおかない う回答を典例とする。消極的動機の内・「地元代表  であろう。この点については後でみる機会を設定 の不在は困るので」という回答群は・最も高い割  する。

合を占めているがその意味は・当初本人には出   なお㌧以上の主観的動機に対して,客観的動機 馬の意志がなかった眠代表不在の不利益論など  とでもいうべきものの一つとしての地域.地元.

立候補の必要性に自ら同調して・最終的に他人の 住民推薦  北浦村に即していえば区.組.班推 推薦の下に初出馬したということである。「いたし 薦  は,90%の村会議員が初立候補時に受けて

かたない」群との違いは・立候補自体に意義を認  いる。他方,僅かではあるが「政党の推薦」(5.

め・本意に反する行為ではないとの自覚があるこ 0%),「団体(商工組合)の推薦」 (10.0%)も 表皿の8 立候補の動機と当選の原動力との関係       %

原動力 自分の力量 肉親一族の援助 支援団体の力 友人など個人的

ヨ係者の援助 所属政党の力 選挙戦術 動機 1位 2位 1位 2位 1位 2位 1位 2位 1位 2位 1位 2位 1位

地域・地元への

奉仕 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 20.0

本人の関心

(野心) 20.0 5.0 15.0 20.0

世襲的動機 10.0 10.0 10.0

労組との関係 5.0 5.0 5.0

地元代表の不在

ヘ困る 15.0 10.0 5.0 20.0 10.0 35.0

断われなくて

いたしかたなく 5.0 5.0 5.0 10.0

45.0 25.0 5.0 15.0 40.0 35.0 5.0 5.0 5.0 100.0

(注) 縦の項目は調査票記載の回答項目℃対象者に順位をつけて選択させた。第2順位の回答には2割の者(4名)が明記しなかった。

(7)

みられる。地域推薦と団体推薦のアンバランスは, る。しかし,今回の調査では,北浦村会議員の場 団体の不存在によるということではなく一現実  合,さほど目立った変化はみられない。農村地域 に,農村議員の多くが所属する(利害関係を有す  にあっては,社会関係の変動の遅滞状況を反映し る)団体として,農業団体(農業協同組合,出荷  て,一度確立した支持基盤の移動は極く稀にしか 組合,土地改良組合,等々)が村全域的に影響力  発生しないのではないかと考える。

をもっている  ,農村社会におけるゲマインシ   ところで,当選の原動力の実体,その特徴を考 ヤフトとゲゼルシャフトの統合力の差異によるも  える場合,他の側面から,即ち,「次期の選挙に のと考える。しかし,地域推薦(区・組・班推薦)  備えてどのような働きかけを強化すべきか」とい が当選の原動力の実体性を有しているかどうか,  う質問への回答も稗益するであろう。それによる 立候補に《正当性》を付与するための儀式一社  と,「地元民との接触強化」45%,「特別に考え 会的認知行為  ではないのか。或は,儀式のも  ていない(出馬の意思がない,一切地元まかせ)」

つ心理的圧倒,つまり精神的動員力そのものもあ 45%,「所属政党の強化・PR」「後i援会・支援団 るのかどうか。これらの検討が次の課題である。 体の組織強化」が各5%,という分布になってい

(ノ9当選の原動力      る。 「地元民との接触強化」の表現が一般的すぎ 調査対象者の立候補の動機と当選の原動力との  るので,地域住民組織「区・組・班」との組織的 相互関係の状況を表示したのが表皿の8〔立候補  結合の強化を意図したものなのかどうか定かでは の動機と当選の原動力との関係〕である。当選の  ないが,やはり,地元・地域との結合が意識され 原動力として,「肉親など一族の支援,援助」を  ているのは間違いないようである。

挙げたものが45%,ついで,「友人など個人的関   このようにみてくると,農村議員の政治生活へ 係者の援助」が40%である。後者を選択したもの  の参入過程は,主観的動機の面で主体性の現出,

の中に,「部落の推薦」「班の援助」と欄外に特  従って,議員間に積極的分化の諸契機  議会内 記した事例が若干目についた。文字通りの個人的  外において議論(政策的論争)が生起する基礎で 友人関係と地域の住民組織からの推薦・援助とが  あり,そもそも政治的作用を必要とする基本的な 後者には混在している。それはともかく,以上の  所在である一が現われてきているが,客観的条 分布は,農村議員が選挙において,「地縁関係」  件としては,伝統的な「血縁」「地縁」の結合関係 一「地域(部落)推薦・支援」から「血縁関係」  にやはり依拠せざるをえない農村社会的秩序関係 や「支援団体の援助」の方に依拠の重点を転位さ  の影響下にある,ということができる。

せているといえなくはない。他方,第2順位まで  (二)選挙費用

の選択分布を含めると,「血縁」 「地縁」の両関   最後に,政治生活への参入の《経費》,その最 係が重なり合い,双方重視,両者並行といった事  たる選挙費用の内実について吟味してみる。

態がよみとれる。      これに関する質問が「あなたは,選挙費用をどの 調査対象者には議員経験年数に長短があるので, ようにまかなわれますか」といった曖昧な表現か 初出馬時と今期の選挙時とで当選の原動力に変化  ら回答が不統一になった。そこで,議員それぞれ があるか否かについて質問したところ,3名(15 の記載された回答をそのまま示す形式をとって,

%)の議員が「地域的・地縁的関係からの援助」か  次のような表皿の9〔選挙費用の内実〕を作成し ら「仕事を通した団体・友人関係からのi援助」に  た。空欄は無記入であることを示す。

変化した旨回答している。一一般に,初出馬時は,   選挙費用は200万円台が大勢である。その主た

「血縁・地縁(一地域支援)関係」が比重を占め  る支出先が賄い費(飲食代)であることも表皿の るのに対して,2〜3期目には「支援団体」「友  9から看取される。自己資金を除く選挙費用の入 人関係」に移行する割合が多くなるといわれてい  手先は「陣中見舞金」一主として親族によるも

(8)

表皿の9 選挙費用の内実

支出額

52〜3万円 再oo万夢〜150方円

200万円 300万円

@ぐらい

200万円

@ 十α 70万円 230万円

月掛貯金,手 兄弟から50万 自己資金とカ 自己資金,兄

持金,カンパ ほどの陣中見 ンパとが5分 弟からの贈物

(陣中見舞) 5分

1日1人当り 台所賄い費 部落の人にす ポスター,半

日当3,000円 1日10万円 べてまかせて 紙代,宣伝力

台所賄い費 日当(外来者) しまう 一,日当

支出額

200万円 200万〜300万円 200万円 350万円 40万円

収入内 農業収入,議 歳費の積立

自己資金,親 ハ見舞金

自己資金,陣

?ゥ舞,カン

自己資金,友 l・親族から

自己資金,肉 eからの見舞

財産処分,議 歳費

寄附を主とし

客な

ノぐ のカンパ

ポスター,チ

ラシ,宣伝費

ので,親族以外は酒類など物品が多いという一

@       (3)村会議員の活動実態で,その総額は選挙費用の2割相当額になるとい

う。自己資金の内,議員歳費の積立を充当すると   本節は,調査対象者である村会議員が住民との いう回答が目を引く。2期以上の議員の工夫であ  関係において,自己の職務をどのように設定して る眠歳費以外に収入なしの人にはありえない工  いるのか,また,意思疎通の方法や情報源,さら 夫であり,それだけ議員としての職務や職業意識  に,各級行政機関との直接折衝の有無,という点 形成が制約されている可能性がある訳けである。  に的を絞って,その行動の様式や特質を明らかに

さて,選挙費用の主たる使途が示唆しているこ  していきたい。議会の外での諸活動にこそ議員と とは,村会議員選挙が地域住民一「区・組・班」成  しての主体牲の有無を捕捉しうる契機があると判 員と同地域から出馬している候補者との《饗宴》  断するところから,かかる考察を試みる訳けであ であるということ,そしてそれは,依然として地  る。議会での審議と議決は,時間的にも,内容形 縁的結合関係に依拠せざるをえない社会的現実,  成力という意味でも議員活動の本流ではないとい また,それ故に,日常的に地元との接触志向がつ  う認識が前提になっていることを予め述べてお』く。

よいという先にみた議員の意識と姿勢の帰結であ  なお,請願,陳情を通ずる住民と議員・議会と るということができる。       の実態的関係については既述したので,ここでは

〔注〕       省略する。

(1)前掲『都市政治家の行動と意見』64頁,同じ   本節の展開は,(イ),村会議員の役割,(ロ),意思 く前掲『都市議員の態度と行動』37頁参照。   形成の方法,(ノ9,行政折衝の実情,という順序で

②都市型選挙一政党主導型選挙にはかかる傾向   行われる。

がみられない。都市型選挙は,候補者と有権者   (イ)村会議員の役割

個々人との直接的な二者関係での交流を基軸と    先ず,議員(一代表)の一般的役割の内,何に しているがゆえに・「売り込み」一「知られる」  重点をおくか,の選択分布を表示したのが表皿の という助走過程がどうしても不可避とならざる   10〔議員の仕事の重点〕である。「問題を自覚さ をえない面がある。組織力と支持基盤がしっか  せ,わからせる」35%,「問題を調査し解決策を りしている政党にあっては,組織内でかかる助  研究する」25%,「提起された問題を解決してゆ 走過程が歩まれるのであろう。         く」25%,という第1順位の分布である魁第2

順位まで含めてみると前二者の選択が顕著である。

(9)

表皿の10議員の仕事の重点        % 議会・議員のもっている可能性の所在は,調査・

重の 重わ 住た 複す 特利 研究・説明の機能というレベルにあるのであって,

要解ネ決 要かネ ら 民間 数るフ  ゜

定害のを

問題の解決機能は行政部門に,という微妙な判断

問策

問せ

諸を

c一 階積w極 が底流していると,表皿の10からよみとれないだ

に研

ツ究 l うをよ 体つノ 一

や的

gに ろうか。都市議員が「問題の解決」を最も多く選択

いす

ト る 々努

ノ力

よ つ

ツ解

織擁・護 している  議会と行政部門とのく力関係〉を反

内 容

調 ゜

?A 自す

oるウ ゜

て決 Nてウ ゆ

笠藷 地す

謔骭x゜

映していると思うが一のと比較して,北浦村会 c員,或は,農村議員の素直な自己認識の現われと

れも いえる。

篁順

25.0 35.0 25.0 5.0 0 10.0 次に,村会議員に固有の仕事があるか否か,な

らびに,議員以外の仕事に普段どのくらい時間を

第二順

40.0 30.0 15.0 5.0 0 さいているか,の組合せで㌧それぞれの回答の対

応分布を表示したのが表皿の11〔村会議員固有の

(注)1.その他の欄は自由記入を要請し,2名とも「左の項目す 仕事の有無と仕事時間〕である。議員の80%が「固

べてで順位はつけられぬ」との回答であった。

Q.順位を付けて項目の選択を問うたのであるが第1位しか  有の仕事あり」と自負している。その仕事とは,

付けなかつたものが2名いた・      「地域住民との折衝」「個人的,家庭的問題の相

表皿の11村会議員固有の仕事の有無と仕事時間

@       %

談」 「米価・乳価の値上げなど農業に直結した活 ョ」といった一般論的回答が大部分である。

  時間 L無

かなりの

栫@ 間 半々ぐらい

わずかの 栫@ 間

 他方,議員外の仕事への時間配分は,議員の職 アに対する高い自負にもかかわらず」全体として

あ  る 30.0 20.0 30.0 80.0

「半々」20%,そして,

な  し 15.0 5.0 20.0

「わずかな時間」は35%,という回答となってい

45.0 20.0 35.0 100.0

「わずかな時間」の回答者は,議長・副議長

(注)1.縦欄の仕事時間に関する項目は, 「議員以外の仕事のた

@ めにふだんどのくらい時間をさいているか」という質問の

る。

E委員会委員長等役員が多く,そして, 「し尿処 回答項目である・       理施設建設問題」の発生に伴って《議員活動に忙

2.「なし」で「わずかの時間」の回答者は,「村会議員も

痩?c員も住民の生活向上.福祉のために活動すべきだと  殺》を余儀なくされた,との特記が付されている。

いう点で同じである」との記載あり。       しかし,「自分が農業の労働力として大きい。議 員のことだけやっているわけにいかない。」とい 表皿の12住民の依頼・相談事       %

う記載を典例として,議員以外の仕事に多くの時

間を割かなければならない境遇の議員も確実に一

定数存在する。この点は,農村議員の活動を特色

づける一つの要素である。

調査対象者魁村会議員に「固有の仕事」があ

ると高く自負している一方℃住民側は,議員に

5.0 5.0 35.0 35.0 20.0 どのような種類の依頼・相談事を寄せているか。

15.0 5.0 35.0 15.0 15.0 5.0 住民側の「身近にいる議員」像を探ってみる。

住民の議員に対する依頼・相談事は,道路舗装

10.0 25.0 5.0 5.0 15.0 10.0

・側溝整備,下水溝整備(雑排水処理施設)・家

(注) 本表は, 「地元の人たちが相談にきたり,力添えを頼みに

@ きたりする問題はどういうものが多いか,多い順に3つまで 畜し尿処理施設設置,農業基盤(圃場)整備一土 番号をっけて下さい」の質問に対する回答分布である。   地改良・生産者米価,野菜価の安定,といった道

(10)

路・環境・経営の三分野に集中している(表皿の  高いということは,住民組織と議員との意思疎遮 12参照)。その他で目を引くのは,農家への嫁紹介  連繋役割分担がスムーズに行っているというこ の依瓶ひとり老人・寝たきり老人などの家族・福  とである。先に,議員と区長との相互関係につい 祉問題である。問題が一家庭内の解決能力を越え  て述べた抗「議員の孤立化状況が現出している」

て社会的対応措置を必要とするまでに至っている  との事実判断を示した魁底流での意思疎通が両 ことの証である魁議員に,このような「人の生き 者間において一定の程度確保されているとみなし 様」の問題が持ち込まれるほどに,その活動が多  た方が妥当のようである。

様化社会化一一公的生活の分野のみなら飢社   しかし,議員自身による住民との接触意向調 会生活上の問題の処理能力の保持一してきてい  査など主体的行動は少ないとの評価は免れえない

るのである。「議員像」の新たな展開,住民の社  であろう。これも,《兼業》意識のなせる業であ 会的共同における《問題解決者》というイメージ  ろうか。

と評価の形成を告げるものである。        では,他方℃議員が自己の意思を住民に伝え

(ロ)意思形成の方法       る方法にはどのような工夫がみられるであろうか。

住民の意思の把握方法議員が自己の意思を住  議員の回答の多数は,公式ないし非公式の諸集会 民に知らせる方法さらに,議員が活動の方向つ  の席上で㌧また,個人に折に触れて伝達,報告す けとして行う判断形成の情報源は何か,という問  るというもの℃唯一の例外が「定期的にお知ら 題を考察する。      せ文を発行して配布する」という政党所属を公表

先莞議員が住民の気持や要求を把握する方法  している議員の回答であった。「特別なにもしな についてまとめてみた。表皿の13〔住民の気持や  い,村の公報で済ます」という消極的回答も3名 意向を把握する方法〕がそれである。      あった。

やはり・「区・組・班」成員の諸集会区長・  概して,前述した「住民の意向把握」に比して,

表皿の13住民の気持や餉を把握する方法  自己アピールの姿勢はそれほど積極的でなし㌔こ

れも,議員と住民(有権者)個々人との直接的な

ェつ自み

ナけ

集席?オ iて白m

賃苦 現接

n調ノ査 sす

役実齒薰フ調

ヨ査

笙く 区つ

キて・聞

ヌく

P荷T場Aな・ど 相互認識関係が基調となる都市地域とは異なって,

̲村地域では,地縁的結合を担保する「区・組・

いて問題 落る

ワに

繋る きる

冾ノ

嚢拝 藷と 蕩更

消でh聞 bく

班」といった住民組織が両者間を媒介する体制が ミ会的に定着しているということに由来している

表皿の14信頼できる情報源

15.0 55.0 35.0 15.0 10.0 5.0 20.0 10.0

(注) 複数,自由記入回答を類型化し,全回答を算入して比率を

@出したので100%を超える。

号助 量叢 畠員 器住 誉お 命な 房議 稟の 稟の 間ア 雑者

班長との個別接触による把握方法が支配的である。

「住民が直接訪れてくる」割合も相当ある。住民 フ意向把握の方法という質問に対して,議員のイ

蓬薯 量肇 毒標 雍誌

メージする《住民》とは自分の居住地域の近隣住 ッ一地元住民である。    議員の地縁的結

篁燈 35.0 20.0 5.0

5.0 20.0 5.0 5.0 5.0

      ここにも,

№フつよさをかいま見ることができる。議員の視 箋燈 20.0 5.0 5.0 5.0 15.0 5.0 10.0 10.0 5.0 点が全村的というより,地元に向いていることを (注)1.上記の表は, 「村の各種の問題について,信頼できる情

示す一つの材料にもなろう。      報をどこからえている魁順位をつけて3つまで挙げて下

       さい」という質問に対する回答の分布である。部落会への出席や区長・班長との接触の度合が    2.第3順位は記入も少なく省略する。

(11)

のであろう。      られていることを示すものである。

最後に,議員が,判断形成の情報源として,何   の 行政折衝の実情

に信頼をおいているか,をみてみる。       議員による住民要求の具体的解決行動が行政折 表皿の14〔信頼できる情報源〕によると,村会  衝である。調査対象者が国・県・村各級行政機関 議員の6割が信頼できる情報源として執行部門を  とどの程度の折衝を行ったかを表示したものが表 挙げている。就中,「村長・助役等村理事者」が  皿の15〔村会議員の行政折衝〕である。

35.0%,「課長・係長等の担当職員」が20.0%と,  当然のことであるが,折衝の多くは村行政機関 両者の合計は55.0%に達する。今回の調査で複数  とのものである(全折衝事例の73%,170分の125)。

の課長にヒアリングした際,「議員さんは役場に 課長,係長との折衝が多いということは,先にみ よく来ている。出入りしているときに情報を入手  た「信頼できる情報源」の第2位に彼らがランク しているようだ」と述べていた。これが数字で示  されていることにも反映している。調査の際の課 された訳けである。議員における情報の行政依存  長インタヴューでも,「請願と議員の持ち込む事 は,現在,客観的条件からして必要止むを得ない  業要請で,昭和63年までの事業計画が目白押しで 現象であるが,しかし,それは,議会の行政批判機能  ある」と述べていたが,表皿の15を裏打ちするも

を充足しうる行政情報加工能力が前提となる。そ  のである。しかし,やはり,そのインタヴューで れには,議員相互の情報・見解交換が決定的な役割  言われていたことだが,「持ち込む要請事業の大 を果たす。この点について,表皿の14によると,「同  部分が補助金交付事業である。補助金執行に支障 僚の議員」の選択が第2順位で10%しかないとい  が生じないよう議員さんには,事前に事業に伴う う貧困さを示している。農村議員を包摂せしめて  問題を解決しておいてくれないと困る。そのため いるといわれる縦系列の結合,即ち,村・村長一  にも,地域のリーダーになる,強力なリーダーシ 一議員  区長・組長の情報伝達回路が,議員一  ップをとって欲しいと思っている。」という期待が 一議員といった横系列の結合(議員の団結)の脆  どの程度まで充足されているかが行政折衝の結実 弱の故に,いっそう行政優位・議会の機能低下を  一議員活動の発展にとって次の問題となろう。行 促進しているといえよう。      政折衝が単なる伝声管的意味で終始しないために,

北浦村の村会議員における情報源の選択状況は, それこそ,議員の主体牲が意識されねばならない 当議員がこのような縦系列の結合構造に組み入れ  訳けである。

表皿の15 村会議員の行政折衝       % (4)村会議員の「議会」観

本節では,調査対象者である北浦村会議員が自

折衝の

@有無

本省出 諡@関

騒貧 本庁出 諡@関

轟貧 村長 羅賞 ら構成員となっている《村議会》をそもそもどの 謔、に捉えているかについて考察する。政策の形

し ば しば

i6回以上) 20.0 30.0 50.0 成・決定に関る機能や役割が議会と行政のいずれ

と き ど き

i3〜5回) 5.0 10.0 10.0 10.0 25.0 30.0 90.0

に属すべきか,などの選択を問う方法で,以下の Sつの分野から,即ち,(イ)村の政策形成タイプ,

めったにしない

i2回以下) 10.0 20.0 30.0 (ロ)議会の審議効力の範囲,の議会と行政の関

5.0 10.0 20.0 10.0 45.0 80.0 170.0 係,(⇒社会的紛争の解決主体性,からアプロー

(注)1.国・県については議員経由のものも含めた。 チする。

2.全く折衝なしの回答は15%(3名)である。      (イ)村の政策形成タイプ

3層複数回答を可としたの℃全回答を算入した結果100%   村会議員が,自村の政策形成のあり方はどのよ

以上となる。

4.折衝の回数は年単位である。      うなタイプに属しているかということについて,

参照

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