金 沢 大 学 十 全 医 学 会 雑 誌 第
1 0 8
巻 第2
号2 3 3
‑24 0
(1 9 9 9
)低酸素
状態
における ヒ ト非
小 細胞肺痛
細胞株
のシス プラチ ン
感受
性の検討
金 沢 大 学 医 学 部 医学 科 内 科 学 第
三
講 座 ( 主 任:松田
保 教授)岩 佐 桂
2 3 3
シ
スプ ラ チ
ン(c i s
‑d i a m m i n e d i c hl o r opl ati n u m (Ⅱ
), C D D P
) は
, 非 小 細 胞肺 癌の化 学療 法に お
いて
最 も 重 要 な抗 癌 薬で
あ
る
. し か し
その治療 成績は
十 分で は
なく, そ
の原 因の 一 つ に
薬 剤 耐 性が
考 えら
れる
. 本研 究で は
, ヒト
非 小 細 胞肺癌培 養 細 胞
株 を用い, 酸 素 状 態の差 異に お
ける
薬 剤 感 受 性と そ
の規 定 因 子に つ いて
検 討し た
. 肺 癌 細 胞株と し て
, 腺 病 由 来のP C
‑9 と R E R F
‑L C
‑M S
, 扁 平上
皮 痛 由来のE B C
‑1
を用い検 討し た と
ころ
, C D D P
感受性は 正
常 酸 素 状 態に
比べて
低 酸 素 状態に お
いて
有
意に
低下 し た
. C D D P
の誘 導 体で
ある カ
ルボ プ ラ チ
ン(c i s
rdi a m m i n e cyc l o b u
ta n e di c a r b o x yl a
te
pl ati n u m (Ⅱ
)) に
対 する
感 受 性
も, 正
常 酸 素 状 態に
比べて
低 酸 素状 態に お
いて
有 意に
低下 し た
. 低 酸 素 状 態に お
いて
薬 剤 感 受性が
低下 し た
機 序 を検討 する
目
的で
, R E R F
‑L C
‑M S と E B C
‑1
を用いて
細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量を
測 定し た
. R E R F
‑L C
‑M S
の細胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量は
, 正常 酸素
状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
, C D D P
曝露 濃 度5 0
FLM で は 4 0
.4 %
, C D D P
曝 露 濃 度1 0 0
FLM で は 4 0
.8 % に そ れ
ぞれ
有 意に
低下 し た
. 同 様に E B C
‑1
の細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄積 量は
, 正
常 酸 素状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
, C D D P
曝 露 濃 度5 0
FEM で は 3 8
.4 %
, C D D P
曝 露 濃 度10 0
〃M で は 3 5
.9 % に
, それ ぞ れ
有 意に
低下 し た
. さ ら に
, 細 胞 内 プラ チ ナ
蓄積 量を
規 定 する と
考
えら れ る
細 胞 膜ナ ト リ ウ
ムイオ
ン ・ カ リ ウ
ムイ オ
ン ・ ア デ
ノシ
ント
T) ホ
ス ファ タ
ー ゼ
(N a
i n u m (Ⅱ
), C D D P
) は
, 非 小 細 胞肺 癌の化 学療 法に お
いて
最 も 重 要 な抗 癌 薬で
あ
る
. し か し
その治療 成績は
十 分で は
なく, そ
の原 因の 一 つ に
薬 剤 耐 性が
考 えら
れる
. 本研 究で は
, ヒト
非 小 細 胞肺癌培 養 細 胞 株 を用い, 酸 素 状 態の差 異に お
ける
薬 剤 感 受 性と そ
の規 定 因 子に つ いて
検 討し た
. 肺 癌 細 胞株と し て
, 腺 病 由 来のP C
‑9 と R E R F
‑L C
‑M S
, 扁 平上
皮 痛 由来のE B C
‑1
を用い検 討し た と
ころ
, C D D P
感受性は 正
常 酸 素 状 態に
比べて
低 酸 素 状態に お
いて
有
意に
低下 し た
. C D D P
の誘 導 体で
ある カ
ルボ プ ラ チ
ン(c i s
rdi a m m i n e cyc l o b u
ta n e di c a r b o x yl a
te
pl ati n u m (Ⅱ
)) に
対 する
感 受 性
も, 正
常 酸 素 状 態に
比べて
低 酸 素状 態に お
いて
有 意に
低下 し た
. 低 酸 素 状 態に お
いて
薬 剤 感 受性が
低下 し た
機 序 を検討 する
目
的で
, R E R F
‑L C
‑M S と E B C
‑1
を用いて
細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量を
測 定し た
. R E R F
‑L C
‑M S
の細胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量は
, 正常 酸素
状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
, C D D P
曝露 濃 度5 0
FLM で は 4 0
.4 %
, C D D P
曝 露 濃 度1 0 0
FLM で は 4 0
.8 % に そ れ
ぞれ
有 意に
低下 し た
. 同 様に E B C
‑1
の細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄積 量は
, 正
常 酸 素状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
, C D D P
曝 露 濃 度5 0
FEM で は 3 8
.4 %
, C D D P
曝 露 濃 度10 0
〃M で は 3 5
.9 % に
, それ ぞ れ
有 意に
低下 し た
. さ ら に
, 細 胞 内 プラ チ ナ
蓄積 量を
規 定 する と
考
えら れ る
細 胞 膜ナ ト リ ウ
ムイオ
ン ・ カ リ ウ
ムイ オ
ン ・ ア デ
ノシ
ント
T) ホ
ス ファ タ
ー ゼ
(N a
c l o b u
ta n e di c a r b o x yl a
te
pl ati n u m (Ⅱ
)) に
対 する
感 受 性
も, 正
常 酸 素 状 態に
比べて
低 酸 素状 態に お
いて
有 意に
低下 し た
. 低 酸 素 状 態に お
いて
薬 剤 感 受性が
低下 し た
機 序 を検討 する
目
的で
, R E R F
‑L C
‑M S と E B C
‑1
を用いて
細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量を
測 定し た
. R E R F
‑L C
‑M S
の細胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量は
, 正常 酸素
状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
, C D D P
曝露 濃 度5 0
FLM で は 4 0
.4 %
, C D D P
曝 露 濃 度1 0 0
FLM で は 4 0
.8 % に そ れ
ぞれ
有 意に
低下 し た
. 同 様に E B C
‑1
の細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄積 量は
, 正
常 酸 素状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
, C D D P
曝 露 濃 度5 0
FEM で は 3 8
.4 %
, C D D P
曝 露 濃 度10 0
〃M で は 3 5
.9 % に
, それ ぞ れ
有 意に
低下 し た
. さ ら に
, 細 胞 内 プラ チ ナ
蓄積 量を
規 定 する と
考
えら れ る
細 胞 膜ナ ト リ ウ
ムイオ
ン ・ カ リ ウ
ムイ オ
ン ・ ア デ
ノシ
ント
T) ホ
ス ファ タ
ー ゼ
(N a
Ⅱ
))に
対 する
感 受 性 も,正
常 酸 素 状 態に
比べて
低 酸 素状 態に お
いて
有 意に
低下 し た
. 低 酸 素 状 態に お
いて
薬 剤 感 受性が
低下 し た
機 序 を検討 する
目 的で
,R E R F
‑L C
‑M S と E B C
‑1
を用いて
細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量を
測 定し た
.R E R F
‑L C
‑M S
の細胞 内プ ラ チ ナ
蓄 積 量は
, 正常 酸素 状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
,C D D P
曝露 濃 度5 0
FLM で は 4 0
.4 %
,C D D P
曝 露 濃 度1 0 0
FLM で は 4 0
.8 % に そ れ
ぞれ
有 意に
低下 し た
. 同 様に E B C
‑1
の細 胞 内プ ラ チ ナ
蓄積 量は
,正
常 酸 素状 態に
比 較し て
低 酸 素 状 態に お
いて
,C D D P
曝 露 濃 度5 0
FEM で は 3 8
.4 %
,C D D P
曝 露 濃 度10 0
〃M で は 3 5
.9 % に
, それ ぞ れ
有 意に
低下 し た
.さ ら に
, 細 胞 内 プラ チ ナ
蓄積 量を
規 定 する と
考 えら れ る
細 胞 膜ナ ト リ ウ
ムイオ
ン ・カ リ ウ
ムイ オ
ン ・ア デ
ノシ
ント
T) ホ
ス ファ タ
+
,
K :
「ÅT P a s e) 活 性 を86 R b
流 入 率 を 指
標と し て
測 定し た と
ころ
,
R E R F
‑L C
‑M S に お
いて 正
常 酸 素 状 態で は 0
.5 1
土0
.1 2 ng/m g
蛋白/ 分, 低 酸 素 状 態で は 0
.2 7 士 0
.0 8 n g
/m
g 蛋白/ 軋E B C
‑1 に お
いて 正
常 酸 素 状 態で は 0
.2 6
±0
.0 4 n g
/m
g 蛋白/ 分, 低 酸 素状 態で は 0
・1 3
±0
・0 6 ng/m
g 蛋 白/ 分
で
あ り, 細 胞 膜N a十, K
+‑A T P a s e活 性は
低 酸 素 状 態に お
いて
有 意に
低下 し た
. ヒト 非小 細 胞肺 癌 細 胞で は
低酸素 状 態に お
いて C D D P
感 受 性は
有 意に
低 く, こ
の原 因と し て
低 酸 素 状 態下
のN a
K
+‑A T P a s e活 性は
低 酸 素 状 態に お
いて
有 意に
低下 し た
. ヒト 非小 細 胞肺 癌 細 胞で は
低酸素 状 態に お
いて C D D P
感 受 性は
有 意に
低 く, こ
の原 因と し て
低 酸 素 状 態下
のN a
+
,
K
+rA T P a s e 活 性の低下 に よ る
細 胞 内 プラ チ ナ
蓄積 量 低下 が
関 与して
いる こ と が
示さ れ た
. 非 小 細 胞 肺 癌で は
腫 瘍 内部が
低 酸 素 状 態に
陥り, これ に よ っ て
抗 癌 薬感 受性が
低下 し て
いる
こ
と が
示 唆さ れ た
.鮎
y
w o rds n o n‑S m allc ell lu ng
c an C e r,Cis‑dia m min edichlo r op
latin u m (II),hy p
o xic c o ndit
io n, drug
r e sist
an C e, Na',K 'rA T Pa s e
近 年, 本 邦
に お
いて
肺 癌は
胃 痛 を 抜い て男 性の悪 性 腫 瘍に よ る 死
亡 原 因の第一 位と な っ た
1)
. 中で
も非 小 細 胞 肺 癌は
肺 癌の8 0 % か ら 9 0 % を
占め て お
り,そ
の6 0 % 以 上 は
外 科 的切 除 不 能の 状 態で
発 見さ れ る
2)
. 手術 適 応と
なら な い進行 肺 癌 症 例に
対し て は
, 抗 癌 薬
に よ る
化 学 療 法や
放 射 線 治 療 ある
いは
両 者の併 用に よ る
治 療が
施 行さ れ て
いる
.シ
スプ ラ チ
ン (c i s
‑di a m m i n e d i c h l o r opl ati n u m (Ⅱ
),C D D P
) は
非小 細胞肺 癌 治療の中
心と な る
抗癌 薬で
あ り3)
, 今日
広 く 臨床に
用いら れ て
いる
. また カ
ルボ プ ラ チ
ン(c i s d i 血 Il e C
yC l o b u
ta n e di c a r b o x
yl ate
pl ati n u m
i n u m (Ⅱ
),C D D P
) は
非小 細胞肺 癌 治療の中
心と な る
抗癌 薬で
あ り3)
, 今日
広 く 臨床に
用いら れ て
いる
. また カ
ルボ プ ラ チ
ン(c i s d i 血 Il e C
yC l o b u
ta n e di c a r b o x
yl ate
pl ati n u m
e
pl ati n u m
(
II
),C B D C A
)は C D D P と
同じ
くプ ラ チ ナ
系 抗 癌 薬で
ある
.C B D C A
の小 細 胞 肺 癌に
対 する
奏 効 率は
高いが
, 非 小 細 胞 肺 癌に
対 する
奏 効 率は C D D P と
比べて
低い.し か し C B D C A は C D D P と
比べて
腎毒 性が
少 なく, また
奏 効 率が
低いに
もか か わ ら
ず生
存 期 間が C D D P と
変わ ら
ない4 ) こ と か ら, 近 年 非小 細 胞
肺 癌 化 学 療 法
に
用い ら れ てきて い る
. し か し
, これ ら
の抗癌 薬
を 含む
多 剤 併 用 化 学療 法を
行っ て
も 非小 細 胞 肺 癌に
対 する
治 療
成績
は
未だ に
満 足の いく ものと は いえな
い.
痛 化 学療 法の効 果
が
不 十 分で
ある
原 因と し て
薬 剤 耐性が
挙 げら れ る
. 薬 剤耐 性の解 明と そ
の克 服が
, 抗 癌 薬に よ る
癌 化 学療 法の治 療 成 績 向上 に
重 要で
ある と
考 えら れ る
.C D D P に
対 する
癌 細 胞の薬 剤 耐性の機 構と し て
, 細 胞 内 蓄 積 機 構5)
、7〕
, 細 胞 内 解 毒 機 構8)
へ1 1
)
,
D N A
障 害 修 復 機 構5)
1 2卜 川 な ど が報告さ れ
て い
る
. 細 胞 内 蓄積 機 構に つ
いて は
細 胞 膜ナ ト リ ウ
ムイ オ
ン ・カ リ ウ
ムイ オ
ン ・ア デ
ノシ
ント リ ホ
ス ファ タ M ゼ
(N a
十, K
+‑A T P a s e)
を 介 する
能 動 輸 送の低下 仰 が
報 告さ れ て
い る
. 細 胞 内解 毒 機
構に ついて は
, 耐 性 細 胞に お
いて グ
ルタ チ オ
ン(gl uta
th i o n e,
て は
, 耐 性 細 胞に お
いて グ
ルタ チ オ
ン(gl uta
th i o n e,
G S H
)8)
,グ
)L/タ チ オ
ンーS
pトラ
ン ス フ エラ
ーゼ
(g l uta
th i o n e‑S
‑
tr a n s f e r a s e
)10)
, メタ ロ チ オ
ネイ
ン (m e
ta ll o
th i o n e i n)1 1) が
増 加 す
S
‑ tr a n s f e r a s e
)10)
, メタ ロ チ オ
ネイ
ン (m e
ta ll o
th i o n e i n)1 1) が
増 加 す
平 成1 1年1 月1 9 日受付, 平 成1 1年3 月4・日受理
A b br e via
t
io n s:
C B D CA cis‑dia m mi n e cy
dob11t
a n edic a lbo xylat
ep
latin u m (Ⅱ);
C D D P, Cis‑dia mi n edi 血lo r op
latin u m (Ⅱ);
D M S O, dim et
hy
ls ulfo xide;
F B S,fet
al bo vin e s e r u m;
G S H ,g
lut
at
h io n e;
H E P E S, 2‑(4‑(2‑Hy
dr ox y
et
hy
l)‑1‑2 3 4
る と
報 告さ れ て お
り, これ ら
の関与が
指摘さ れ て
いる
.D N A
障害修 復 機 構に ついて は
, C D D P に よ
り 誘 導さ れ る D N A
障 害
を 認 識 する M S H 2
蛋 白の減 少が
, C D D P
耐 性 を 誘 導 する と
報 告
さ れ て い る
13) 1
4)
ま
た
, 肺 癌 を 含む
多 くの腫 瘍は
固 形 腫瘍で
あ り,そ
の内部は
低 酸 素 状 態に
ある と
報 告さ れ て
いる
1 5)
、2 0)
. こうし た
低 酸 素 状 態に お
いて は
癌 細 胞の抗 癌 薬や
放 射 線に
対 する
感 受 性が
低下
する と
推 定 され て
いる
17) 19)2 1)2
2) が, そ
の機 序 など
詳 細は
不 明で
あ
る
. さ ら に
, ヒト
非 小 細 胞 肺 癌 株に お
ける
低 酸 素 状 態で
の
C D D P
感 受 性に
つ いて
の報告は な
い.
以 上
の知 見を 踏 ま え, 本 研 究で は 正
常 酸 素 状 態と
低 酸 素 状 態に お
ける
ヒト
非 小 細 胞 肺 癌 株の プラ チ ナ
系 抗 痛 薬 感 受 性,お よ び そ れ ぞ れ
の酸 素 状 態に お
ける
抗癌 薬 感 受 性 規 定 因 子に ついて 比
較 検 討し た
,
材 料
お よ
び方 法Ⅰ
. 試薬R P M I 1 6 4 0
,リ
ン酸横 衝 液 bh o sph ate
‑b u ff e r e d s a li n e,P B S
)
(p H 7
.4
) お よ び ペ ニ シ リ
ン ・ ス ト
レプト マ イ シ
ン混 合 液
(1 0
,0 00
単位 /m l
) は ニ ッスイ 薬 品工
業 ( 束 京) よ
り 購入 し た
. 牛
胎 児 血 清 晩ta l b o v i n e s e r u m ,F B S
) は 三
光 純 薬 (東 京) よ
り 購入 し た
. C D D P お よ
びC B D C A は ブ リ
スト
ル ・ マ イ ヤ
ー ズ
ス ク
イブ
株 式 会 社 (東 京) よ
り 供 与を
受 けた
. ジ メ チ
ル ス ル フ ォキ シ ド
(di m e t h
yl s u l f o x i d e,D M S O
)と 2
‑[4
一路ハ
イ ドロキ シ ュ チ
ル)
e
‑b u ff e r e d s a li n e,P B S
)
(p H 7
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) お よ び ペ ニ シ リ
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レプト マ イ シ
ン混 合 液
(1 0
,0 00
単位 /m l
) は ニ ッスイ 薬 品工
業 ( 束 京) よ
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. 牛
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. C D D P お よ
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り 供 与を
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. ジ メ チ
ル ス ル フ ォキ シ ド
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F B S
)は 三
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り 購入 し た
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D M S O
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一路ハ
イ ドロキ シ ュ チ
ル)‑
1
パ イパ ーア ジ ニ ル1エ タ
ン ス ル フ ォ ン酸 (2
一[4
‑(2
‑b y d r o x y
e
th y l
)‑l
‑pi
pe r a z i n y l] e
th a n e s u lf o n i c a c i d
,H E P E S
) は
和 光 純 菜
( 大 阪) か ら
, 3
‑(4
,5
‑ジ
メチ
ルチ ア ゾ
ー ルー2 イ
ル)‑2
ふジ
フェ ニ
ル
テ ト ラ ゾ リ ウ
ムブ
ロ マイド
(3
‑(4
,5
‑di m e
th
yl
th i a z o l
‑2
yl
)‑2
,ふ di
ph e nyl
te
tr a z o li u m b r o m i d e
,M T T
) と S D S は Sig m a C h e m i c a l
(S
t.L o u i s, U S A
) よ
り 購入 し た
. 8
6R b Cl と
液 体シ
ンナ ラ
ント
U S A
)よ
り 購入 し た
.8
6R b Cl と
液 体シ
ンナ ラ
ント仏
C S I
Dは ア マ シ
ャ ム ・ジ
ャ パ ン(束 京)よ
り 購入 し た
.Ⅰ
. 細 胞 株と
その
培 養ヒト 非小 細 胞 肺 癌 由 来の培 養 細 胞 株
で
ある P C
‑9
( 肺 腺 痛 由 来),R E R F L C
‑M S
(肺 腺 癌 由来)お よ び E B C
‑1
(肺 扇 平上
皮 痛 由 来)を
用いた
.P C
‑9 は
東京 医 科 大学 早田
義 博 博 士ら に よ
って
肺 腺 痛の患 者か ら
樹 立さ
れた
細 胞 株で
, 同研 究 主よ
り 供 与 を 受 けた
. また R E R F
‑L C
‑M S と E B C
‑1
の各 細 胞 株は
,理
化 学 研 究 所 細 胞 ・ 遺伝 子 保 存 施 設 細 胞 銀 行 (つ
くⅠ
のよ
り 購入 し た
. 細 胞は 1 0 % F B S と 1 %
ペニ シ リン ・ スト レ プ ト マ イ シ
ン混 合 液を
加 えた R P M I1 6 40
培 養 液を
用い て
, 5 % C O 2
濃 度, 3 7
℃の条 件下 に
培 養し た
.肌 抗 癌薬 感 受性 試 験
抗 癌 薬 感 受 性
は
,M o s m a n n ら 23) の
方法に
準じ た B a n d o ら
2 4卜
26 )
の変 法に
従って
, 細 胞 増 殖 阻害 試 験に よ
って
評価し た
. すな わ
ち, 各細 胞 株 を 前 述の培 養 液に
浮 遊し
,2
.0
×1 0
4個/m l と な る ように
調 整し た
. P C
‑9 に つ
いて は 9 6
穴Ⅴ
底マ ルチ プ
レ ート
(C o ste r
,C a m b r id
ge
, U S A
) を, R E R F
‑L C
‑M S と E B C
‑1 に ついて ほ 9 6
穴 平底マ
ルチ
プレ
ー ト (F a l c o n N o.3 07 2
, B e cto n D i c ki n s o n a n d C o
.,L i n c o l n P a r k
,U S A
) を用い, 各ウ ェ ルに
浮 遊 細 胞 数が 2
,0 0 0
個 ずつ と な る よ
うに
蒔 き 一晩 培 養し た
. 低 酸 素 状 態は
,
て ほ 9 6
穴 平底マ
ルチ
プレ
ー ト (F a l c o n N o.3 07 2
, B e cto n D i c ki n s o n a n d C o
.,L i n c o l n P a r k
,U S A
) を用い, 各ウ ェ ルに
浮 遊 細 胞 数が 2
,0 0 0
個 ずつ と な る よ
うに
蒔 き 一晩 培 養し た
. 低 酸 素 状 態は
,
o n D i c ki n s o n a n d C o
.,L i n c o l n P a r k
,U S A
) を用い, 各ウ ェ ルに
浮 遊 細 胞 数が 2
,0 0 0
個 ずつ と な る よ
うに
蒔 き 一晩 培 養し た
. 低 酸 素 状 態は
,グ ロ ー ブ ボ ッ ク
スに 9 5 %
窒 素と 5 % 二
酸化 炭 素の混 合ガ
ス を
潅 流
佐
し て
作 成し た
. 低 酸 素 群は
抗 癌 薬 曝 露 前に 4
時 間グ ロ ー ブ ボ ッ
ク
ス内に
静 置し た
.C D D P は 3
,1 0
,3 0
,1 0 0
,3 0 0
iLM
の各濃 度と な る よ
うに
, また C B D C A は 0
.1
,0
.3
,1
,3
,1 0 m M
の各 濃 度と な る よ
うに
加 え, 薬 剤 曝 露 時 間を 2
時 間と し た
. 薬 剤 曝 露 終 了 まで
低 酸 素 群の操 作は グ
ロ ーブ ボ ッ ク
ス内に て
行った
.そ
の後,プ
レート を 1
,5 0 0
回 転5
分 間 遠心し
, 培 養 液で 2
回洗 浄し た
.P C l =
こつ
いて は
, 培 養 及び
吸 光 度 測 定 を 容 易に
する た め
,さ ら に
細 胞 浮 遊 液の半 分 を9 6
穴 平底マ
ルチ プ
レ ート に
移し た
.9 6
時 間 培 養 後,P B S に
溶 解し た 5 mg/m l M T T
溶 液 を 各ウ
ェルに 2 0
/Jl
ずつ
加 え,3 7
℃で 4
時 間培 養し た
.そ
の後,1
,5 0 0
回転で 5
分 間 遠 心し て
,上
清 を 吸 引し
, 各ウ
ェルに 2 0 0
/∠1
ずつ D M S O を加 えて
, 形 成さ れ た ホ
ルマ ザン結 晶 を 溶 解し た
. 5
分
間 撹拝し た
後, 自動 吸 光 度 計E A R 3 4 0 A T
(S I X
,Vi e n n a
,A u s
tし た
.5
分 間 撹拝し た
後, 自動 吸 光 度 計E A R 3 4 0 A T
(S I X
,Vi e n n a
r i a
) を 用いて
, 波 長5 6 0 n m に お
ける
吸 光 度 を 波 長6 6 0 n m に お
ける
値 を 対 照と し て
測 定し た
. 得ら れ た
吸 光 度か ら
細 胞 生 存 曲線 を 描 き, 幾何 学 的に 5 0 %
増 殖 阻 害 濃 度 (i n h ibi
ti o n o f c e 11
gr o w i h by5 0
‰ I C
5 。) を
求め て
薬 剤 感 受 性の指 標と し た
. 感受性 試 験は
全
て 3
回 以上
行っ た.
Ⅳ
. 細 胞 内 プラ チ ナ
蓄 積 量の
定 量R E R F
‑L C
‑M S と E B C
‑1 に ついて
, 細 胞 内 プラ チ ナ
蓄 積 量 を 測
定し た
. 対 数 増 殖 期に
ある
各細 胞 株 を1
.0
×1 0
7個/ m l に
調 整し
,組 織 培 養
皿
(F a l c o n N o.3 0 2 5
, B e cto n D i c ki n s o n a n d C o
.) に 2 5
o n D i c ki n s o n a n d C o
.)に 2 5
m lずつ
注 入し て 2 4
時 間培 養し た
. 上
浦 を 交 換し た
後, 低 酸 素
群に つ
いて は
前 述のご と
く 抗 癌 薬 曝 露前に 4
時 間低 酸 素 状 態に
静 置し た
.5 0
FLM
ある
いは 1 0 0
FLM と な る よ
うに C D D P
を 添 加し て 2
時 間 培 養し た
後, 水 冷し た P B S に て 2
回 洗 浄し た
. これ ら
の細 胞 を 回 収し て P B S に
浮 遊し
, 超 音 波 破 砕 装 置B r a n s o n s o n i 鮎 r 2 5 0
(B r a n S O n, D a n b u ry,U S A
) を 用いて
破 砕し た
. 各 検
体のプ ラ チ ナ
濃 度 を 原 子吸 光 法 を 用いて
測 定し た
.
U S A
) を 用いて
破 砕し た
. 各 検 体のプ ラ チ ナ
濃 度 を 原 子吸 光 法 を 用いて
測 定し た
.Ⅴ
. 細胞 膜N a
+
,
E
+d 工P a s e 活 性の
定 量
R o z e ngu r
tら
2 7)
の方 法と O h m o r i ら
7)
の方 法に
準じ
, 単 位 時 間
あた
りの86 R b C l
の細 胞 内 流入
量を
指 標と し て
, 細 胞 膜N a+,K
+‑
A T P a s e 活 性 を 定 量し た
. R E R トL C
‑M S と E B C
‑1 に つい て各細
し た
.R E R トL C
‑M S と E B C
‑1 に つい て各細
胞 株 を
1
.5
×1 0 6個/m l に
調 整 し
,H E P E S
綬 衝 液 (pH 7
.4
) (1 0 m M ブ ド ウ
糖,5 m M K C l
,1 m M M
gC l
2,1 m M C a C 1 2,
1 0 m M H E P E S
,1 2 3 m M N a Cl
)に
浮 遊し た
. バイ ア
ル瓶V
‑3 0
(木 村科 学 器 械, 金 沢)に
細 胞 浮 遊 液 を 注入 し
,正
常 酸 素状 態,あ
る い は
低 酸 素 状 態下 に 4
時 間 静 置し た
後 密 閉し た
. 8 6R b C 1 1 m C i
/m lを 加 えて 2
, 5
, 1 0
分に
細 胞 浮 遊 液 を 回 収し
, 1
,5 0 0
回
転5
分 間遠 心し
, P B S で 2
回洗 浄し た
. 5 % S D S を
添 加し て 可
溶
化し た
各検 体 をA C SII に
て溶解し
, そ
の放 射 活 性 をシ
ンチ
レ ー
シ ョ
ンカ ウ
ンタ
ーⅠ5 C 7 0 0
(アロ カ, 東 京) を 用いて
測 定し た
.
3 7
℃と 4
℃の二
条 件下 で
同 時に
測 定を
行い, そ
の流人
率の差 を
もっ
て
細 胞 膜N a+,K
+功 T P a s e 活性と し た
.
と し た
.Ⅶ
. 蛋 白 質 濃 度の
定 量各検 体の 蛋 白 質 濃 度
は
,B C A
プロテ イ
ン アツ セ イ キ ッ ト
(Pi e r c e
,R o c k f o r d
,U S A
) を 用いて
測 定し た
.Ⅶ. 統 計 学 的 分 析
対 応の
な
いS
tu d e n
t の t 検 定 を 用いて 2
群 間検 定 を 行い, 危 険率5 %
未 満の場 合 を 有 意 差 あ りと
判 定し た
. 数値は 富
士S D で
表 示し た
.pi
p
e r a ziny
l) et
h a n e s ulfo nic a cid;
I C5 0
,inh ib it
io n of c ell gr o wt
h by 5 0 %;
M T T, 3‑(4,5‑d im ethy
lt
h ia z ol‑2y
l)‑2,5‑di
p
heh y
lt
et
r aio血m・・br omi de;
二P B S,・p
h o sp
hat
e岬b 曲 r edYSal in e扇 之
≧
コ S
ポ
低 酸 素 状 態
に お
ける
肺 癌 細 胞 株のシ
ス プラ チ
ン感 受 性1 0
C D D P
(
LJ
M)
1 0 0 1 0 0 0
T
a
b le
l.S e n sitiv
it
ie s o
fn o n
‑S m a
ll c ell lu n
g ca
nc e
rc el l l in e s t o
C
D D Pu n
de r
t he n o rr n o x
ic o r
t he
h y po x
ic c o n
d itio
nI
C
5 。Va
lu e (FL M) C e
l1 1in e
N
o r m o x
ic
co
nd it
io
n H y po x
ic c o
nd it
io nP C‑9 2 9,2 ± 1 8.Oa) 9
5
.7 ± 3 4.8b l R E R F‑LC
‑MS
3 3.3 ± 5.7 7 3.1 ± 4.4b )E B C‑1 6 7.6 ± 9.3 1 4 8.7 ± 4 1.Oh )
I
C
5 0Va
lu e
in
di c ate s
dr u
g c o n c e
nt
r at
io n t
ha
t in
h i b it
s5 0% ofc e
11
gr o w t
h.
c e
11 gr o w t
h.a )Ea c
hv a
lu e
is 丈±S D.
b
)
p< 0
.0 5 c ompa r ed w
it
h t
he n o r
m o xic c o n
d it
io n a n a
l yz e
d b y
t he u n
pa
ir e
d S tu
de n t
's t
‑t eS t
・
成 績
Ⅰ
. 肺 癌 培 養 細 胞 株の シ
スプラ チ ン
感 受性M T T
法に よ る
細 胞 増 殖 阻 害 試 験に よ
り 評 価し た シ
スプ ラ チ
ン感 受 性の成 績 を 示 す. 細 胞
生
存 率 曲 線 ( 図1
)か ら
求め たI C
5 0億 ( 表
1
)は
,P C
‑9 で は 正
常 酸素 状 態に お
いて 2 9
・2
±1 8
・0
〃M
,低 酸 素 状 態
に お
いて 9 5
.7
±3 4
.8
FLM
,R E R F L C
‑M S で は 正
常 酸 素 状 態に
おいて 3 3
.3
±5
.7
〃M
, 低酸素 状 態に お
いて 7 3
・1 士 4
・4
FLM
,E B C
‑1 で は
正常 酸 素状 態に お
いて 6 7
.6
±9
・3
FLM
, 低 酸 素0
2 3 5
0
1 0
10
0 1 0 0 0C D D P(P M
)
F i
g.1
.G r o wth i n hibi
ti o n c u r v e O f P C
→9
(朗,R E R F
‑L C
‑M S
(B
),
a n d E B C‑1
(C
) c e ll li n e s by C D D P
. S u r v i v i n
g r a
te s w e r e
C D D P
.S u r v i v i n
d ete r m i n e d b
y M T r a s s ay.P o i nts a n d b a r S i n di c a
te 豆
■±S D
・
s a n d b a r S i n di c a
te 豆
□,
C e ll s u n d e r
th e n o r m o x i c c o n di
ti o n; ●, C e ll s u n d e r
th e
h
y po x i c c o n diti o n
.
状 態
に お
いて 1 4 8
.7
±4 1
.0
〃M で
あった
. いずれ
の非 小 細 胞 肺 癌 株のI C
5 。借 も, 低 酸 素状 態に お
い て有 意に
高 値と
なった
. すな わ ち
,C D D P
感 受 性は
低 酸 素状 態に お
いて
有 意に
低下 し た
.C D D P と
同じ プ ラ チ ナ
系抗 癌 薬で あ る C B D C A に つ いても,
細 胞