フォーカシングの観点から日常の保育実践をより豊 かに理解する試み
著者 河? 俊博, 岡村 心平, 田中 秀男, 越川 陽介, 三 木 健郎
雑誌名 関西大学心理臨床センター紀要
巻 9
ページ 69‑81
発行年 2018‑03‑15
URL http://hdl.handle.net/10112/13093
保育者を対象としたフォーカシング研修の検討
―フォーカシングの観点から日常の保育実践をより豊かに理解する試み ―
関西大学心理臨床センター 河﨑 俊博
関西大学心理学研究科博士課程後期課程 岡村 心平
関西大学心理学研究科博士課程後期課程 田中 秀男
関西医科大学精神神経科学教室 越川 陽介
岡山県備前市立片上認定こども園 三木 健郎
要約
本論では、保育者を対象としたフォーカシング研修の実践報告を行い、参加者からの アンケート結果をもとに研修の意義を検討した。本ワークショップ(以下、WS)研修 は、保育の一つのあり方としてフォーカシングを学び、保育実践への足掛かりとなるよ う実施したものである。27 名の保育者が参加し、合計 5 セッションの WS を行った。本 論では出店形式で行った 1 セッションを除いた 4 セッション分のアンケートを検討対象 とし、2 つのねらいを中心に検討を行った。アンケート結果は、記述内容から「フォー カシング理論の理解やフォーカシング体験」、「各フォーカシング・ワークの利点への言 及」、「保育実践の捉え直しや関連づけ」、「今後の保育実践への活用」、「日常生活への活 用」の 5 項目に整理された。本 WS 研修のねらいの 1 つであった「フォーカシングの観 点からの(保育実践の)捉え直し」は、保育経験の年数に関わらず確認され、主に理論 的な解説で生じたものと考えられた。2 つ目のねらいは、「フォーカシングの学びとフォ ーカシング的態度の体得」である。フォーカシングの学びについては、アンケート全体 にみられ、フォーカシング的態度も WS 中には身につけていたことが考えられた。これ らのことから、2 つのねらいはある程度達成されたものと思われた。今後の課題として は、保育者におけるフォーカシング的態度の定着や保育実践への影響を検討することが 必要と思われた。
キーワード:フォーカシング、保育者研修、保育者の資質向上、対人援助者支援、
グループ・アプローチ
Ⅰ はじめに
保育現場で働く者にとって、授業中に座って いられない、話を聞かないといった、いわゆる 小一プロブレムに代表されるような問題行動へ の対応は、何より直面する課題である。保育現 場では、それらの問題行動に様々な取り組みで
対応しているが、子ども自身が気持ちをうまく 捉えられず、言葉で表現できないことが大きな 壁になっているように思われる。
感情表現や言語表出、そして人間関係の素地 は乳幼児期に育まれる。しかし、乳幼児が「か らだ」で感じ、表現したことを周囲の大人が受 け止め、言葉や「からだ」を使った表現で応答 実践報告
する営みが、近年では極端に減少している。こ ういった実態から保育者には、乳幼児の気持ち や、乳幼児が「からだ」で感じているものに注 意を向け、それに気づかせ、表現を促すような 支援や保育を実践することが求められる。幸い にも、保育者の多くは、これらのことを自然に 身につけ、実践しているように思われる。この ような、人が「からだ」で感じている何か(フ ェルトセンス)に注意を向け、それを表現する 内的作業をフォーカシング(Gendlin, 1981/1982)
と呼ぶ。またフォーカシングに特徴づけられる 注意の向け方や関わり方をフォーカシング的態 度( Stapert & Verlieferde, 2008/2010 )と呼 ぶが、子どもや保育者自身のフェルトセンスに 着目する保育のあり方は、「フォーカシング的態 度での保育」と言えるべきものである。それは、
乳幼児のフェルトセンスに着目するような保育 を自然と実践している経験豊富な保育者との出 会いなどから涵養されることが多く、保育者の スキルとして身につけられるよう、意図的に指 導・教育されることはほとんどない。それゆえ、
置かれた環境によってはその習得までにかなり の時間を要することがある。フォーカシング的 態度での保育は、現在の保育者に求められるべ き 1 つの関わり方のように思われるが、このよ うな保育者の関わりは、具体的な保育者養成教 育として保育者養成校や保育者研修で扱われた ことはほとんどない。フォーカシング関連の研 究において、筆者たちが調べた限りでは、幼稚 園の担任教師 4 名を対象として事例を用いた研 修を行った研究(矢野,2015)のみである。
Ⅱ 開催のねらい
そこで保育の一つのあり方として活用できる よう、保育者を対象としたワークショップ(以 下、WS )を開催し、フォーカシング体験やそ の理論を学ぶ機会を設定した。
本 WS では、次の 2 点をねらいとした。1 つ 目は、保育者自身がこれまで自然に行ってきた
保育をフォーカシングの観点から捉え直し、「フ ォーカシング的態度の保育」として、今後は意 識しながら子どもと関わられるよう促すことで ある。2 つ目は、経験歴などから子どもへの関 わり方が難しいと感じている保育者に対して、
より具体的な保育の態度や接し方としてフォー カシングを学び、フォーカシング的態度を保育 のスキルとして体得することである。これらを 目的に、各種のフォーカシング指向グループ・
アプローチを実施した。
本論では、2 点のねらいを中心に、WS アン ケート結果からフォーカシング研修の意義を検 討したい。各ワークの概要や意図を解説したの ち、アンケート結果について検討を行う。
Ⅲ ワークショップの日程、参加人数 筆者ら 4 名(河﨑、岡村、田中、越川)が、
講師として WS 研修を行った。市内公立 7 園、
小学校 1 校、市外公立 2 園から計 27 名(男性 4 名、女性 23 名)の参加があり、参加者の年齢 は 24 ~ 59 歳、保育経験年数は 2 ~ 37 年であ る。当日のプログラムについては、表 1 に示す。
Ⅳ 研修内容
セッション 1 ~ 3 で実施した各ワーク内容や その意図について解説する。
ワーク 1 フォーカシングの理論解説 ワーク 1 では、フォーカシングという心理的 方法がカウンセリング実践の中から提唱された 経緯やその概要を下記の通り解説した。
フォーカシングとは、まだ言葉にならないか らだの感じに焦点を当て、その感じをじっくり と表現していく作業のことである。成功したカ ウンセリングにおいて相談に来た人たちが共通 して行っている作業を、アメリカのカウンセリ ング研究者 Eugene Gendlin(1926-2017)が発 見し、“フォーカシング”と名づけた。また、
Gendlin は、フォーカシングという作業がカウ ンセリング面接室の外でも、誰でもフォーカシ ングを行えるように聴き手が話し手に教える方 法も提唱した(Gendlin, 1981/1982;池見,1995;
近田,2002)。
Gendlin のカウンセリングの師匠である Carl Rogers(1902-1987)は、悩みを抱えて相談に 来た人を、依頼人を意味する「クライエント」
と呼び、クライエント本人が自分の問題と向き 合うための援助をするのがカウンセラーの役割 であるとして、クライエント中心のカウンセリ ングを提唱した。具体的には、クライエントの 言ったことをカウンセラーがなるべく額面通り に受け取り、その言葉を伝え返すことによって、
クライエントの気持ちを汲み取ろうとすること を Rogers は重視した。
カウンセリングが成功するためにカウンセラ ー側が何をしたらよいかを Rogers が探求した 一方、Gendlin はクライエント側が何をしたら カウンセリングが成功するのか、その要因を探 求した。Gendlin が見出したのは、クライエン トがどんな話題を選んだかではなく、いかに話 したかが治療の成功と関係があるということで あった。成功したカウンセリングにおいて、ク ライエントは言い淀んだり、時には沈黙したり して自らの気持ちに触れながら話していた。ま
だうまく言葉にならないが、からだでは感じて いる気持ちのことを Gendlin は“フェルトセン ス”と呼ぶ。このフェルトセンスにうまく触れ にくい人でも、触れられるように手助けするた めの方法を Gendlin は提唱した。その方法がフ ォーカシング教示法という手順であり、次の 6 段階からなる。“①話し手のさまざまな気がかり を挙げて、そうした気がかりと距離を置く ② 気がかりから一つだけを選び、その気がかりに ついてのフェルトセンスに触れる ③フェルト センスをつかまえておけるような言葉やイメー ジを付ける ④付けた言葉やイメージがフェル トセンスと合っているか、確かめる ⑤フェル トセンスに問いかける ⑥出てきた気持ちを受 け取る・味わう”(Gendlin, 1981/1982 )。以上 のようなフォーカシングがうまくいったときの 目安として、話し手が「ふーっ」と息を吐ける ようなからだの解放感を感じることがある。こ れをフェルトシフトという。
フォーカシングの体験学習に入る前に、補足 として以下の注意点2 点を伝えた。1 点目は、短 い体験学習の間にフェルトシフトは必ず起こる 必要はなく、あくまでフォーカシングがうまく いったときのひとつの目安に過ぎないというこ とである。2 点目は、フォーカシングの体験学 習をしても「普段から自分でやっていることと 表 1 ワークショップのプログラム
時間枠 概要 担当者
10:00-10:10 園長の挨拶と講師紹介 三木
10:10-12:00 セッション 1
ワーク 1:フォーカシングの理論解説 田中
ワーク 2: 苦手な人・好きな人のフェルトセンス、自分を動物で
喩えるワーク 河﨑
13:15-15:15 セッション 2
ワーク 3:ことばとからだの感覚―センス・メタファー・状況― 岡村
ワーク 4:Clearing a space 越川
15:30-17:00 セッション 3
(出店形式)
出店 1:夢 PCAGIP 田中
出店 2:カンバセーション・ドローイング 河﨑
出店 3:なぞかけフォーカシング 岡村
出店 4:幼児・保護者を対象としたフォーカシング 越川
17:00-17:30 全体シェアリング、閉会 全員
変わらない」と思う人がいても全く問題はない ということである。フォーカシングは人工的に 発明されたものではなく、あくまで成功したカ ウンセリングの中から「発見」されたものであ るため、教示法を知らなくてもフォーカシング のプロセスが自然に起こる人がいてもよいとい うことである。
以上の解説をすることで、ワーク 2 ~ 4 や出 店など、体験学習への導入を行った。
ワーク 2 苦手な人・好きな人のフェルトセ ンス、自分を動物で喩えるワーク ワーク 2 では、フェルトセンスを味わい表現 することをテーマとし、ワークを実施した。
ワーク 1 の解説でもあったように、フォーカ シングとは、まだ言葉にならないからだの感じ に焦点を当て、そのフェルトセンスをじっくり と表現していく作業のことである。またフェル トセンスは、なんらかの状況に関する〈からだ の感じ〉であるため、まず導入として、参加者 の〈いま・ここで〉の状況、すなわち参加して いる WS という場に焦点をあて、そのフェルト センスを表現していくワークを行った。
まず、リラックスする体勢をとってもらい、
軽く目をつぶり、ゆっくりと深呼吸をするよう 教示をし、〈いま・ここで〉何を感じているのか 優しく問いかけるよう促した。そして浮かんで きたものが、うまく表現できているかフェルト センスに問いかけ、照合作業を行ってから、浮 かんできたものやどのような体験であったかを 参加者同士で共有した。
次に、「苦手な人・好きな人のフェルトセン ス」を表現するワークとして、“『嫌いな人』の 実習、『好きな人』の実習”(日笠,2003)を取 り上げた。保育者は対人援助職であるため、他 者との関わりは避けられない。そこで生じるフ ェルトセンスに注意を向けられるよう、他者を 意識したワークを導入した。現在の日常生活や 過去において、苦手と感じている人(あるいは感 じた人)を思い浮かべ、からだのどのあたりで、
どのような感じがするのか、優しく問いかける よう促した。そして、先ほどと同様に、浮かん できたものがうまく表現できているか照合作業 を行い、参加者同士でその体験の共有を行った。
次に、好きな人を思い浮かべてもらい、からだ のどのあたりで、どのような感じがするのか、
先ほどとの違いも感じるように促した。これま でと同様に照合作業の後、全体で共有した。
最後に、フォーカシング・ワークには、種々 の方法があることを紹介する目的で、「自分を動 物で喩えるワーク」を実施した。このワークは、
関西大学心理学研究科の池見陽氏が当時、研究 室内で実施していたものであり、動物の象徴を 用いたワークである。考案者の許可を得て WS 研修でも実施した。当時ワークに名前がつけら れていなかったことから、「自分を動物で喩える ワーク」と題して、教示等も WS 用に筆者(河 﨑)が改変している。「自分を動物で喩えるとし たら、どのような動物がしっくりくるだろう?
そして、それはどのような状況にいる動物だろ う?」と教示を行い、浮かんできた動物を最近 の自身の状況と関連付けて振り返って観るよう 促した。そして、その体験を全体で共有した。
本ワークは、ワーク 3 のメタファーへの足掛か りとなり、保育実践においても利用可能なもの として体験されることもねらいとした。
ワーク 3 ことばとからだの感覚
―センス・メタファー・状況―
ワーク 3 では、フェルトセンスとことばやイ メージとの関わりをテーマとし、関連するトピ ックにまつわるプレゼンテーションといくつか の体験的なワークを実施した。
まず、導入として“呼びかけのレッスン”(竹 内,1990)を実施した。このワークは演出家の 竹内敏晴氏が考案したもので、演劇関係者向け のみならず、教師や心理職、対人援助職向けな どWS として実践されてきた経緯をもち、本WS の参加者の理解を深めるのに貢献すると考えら れる。今回は本来のレッスンの進め方を簡略化
し、① 4 ~ 5 名が自由に並び、目をつむる、② 少し離れたところから、別の人がそのうち 1 名 を選び呼びかける(名前は呼ばない)、③「私に 話しかけられた」と感じた人は手をあげる(も しくは振り向く)、という手順で進行した。他者 からの呼びかけに伴う「私に届いている(届い ていない)」という感覚を実際に体験してもらう ことは、たとえそれが難しく感じられたとして も、からだの実感へとつながるための導入とし て位置づけられる。
次に、からだで感じられている複雑な感覚を 言 い 表 す こ と の 豊 か さ に 関 し て、Sanders
( 2014/2016,2016/2016 )の書籍を紹介した。
スペイン語ではある場違いな気分を「ガレージ にいるタコのような気分」と表現し、イタリア 語には混乱しているさまを「頭の中にコオロギ がいっぱい」と表現する慣用句があることなど を例に、気分や状況をユニークな言い回しやイ メージで表現する能力が私たちに備わっている ことを共有した。
これらを踏まえ、今の状況や気分に伴う独特 のニュアンスを「天気」として言い表すワーク
“こころの天気”(土江,2008)を、ワークシー トなどを用いながらペアで実施した。状況につ いての気分を天気で喩え、その意味をペアで探 求することで、状況の意味や理解がより豊かに なっていくというフォーカシング的なプロセス を体験的に提示した。
まとめとして、ことばとからだの感覚の豊か な世界は子どもたちの体験の中にこそ広がって いることに触れ、絵本や寓話、なぞなぞなどの ことば遊びに含まれる未知の対象や存在に親し んでいく力を育むことの重要性(岡村,2016 ) について、質疑を交えて共有した。
ワーク 4 Clearingaspace
保育現場の実情を考えると、保護者や子ども と関わるなかで生じるフェルトセンスに圧倒さ れたり、業務の忙しさからじっくりと触れるこ とができない場合も当然想定される。そこでワ
ーク 4 では、フェルトセンスと良い関係を保っ ていく方法として Clearing a space(以下、
CAS)を取り上げた。
まず、CAS の概要と意義について説明した。
CASは、フォーカシング教示法(Gendlin, 1981/1982)
の第 1 段階であり、気がかりにまつわるフェル トセンスに注意を向け、それをイメージで置い ていくことにより、フェルトセンスと適度な距 離をとる作業である。現在では、CAS 単独で用 いられることもあり、不安の軽減などの効果も 示されている(上村ら,2012 )。また、ストレ ス対処法としての有用性も報告(越川・磯部・
池見,2012)されているため、保護者対応や子 どもとの関わりのなかで生じる気がかりに対し て、活用可能であることを解説した。
次に、CAS への導入として、ほどよい距離感 を掴むために、ペアでお互いの距離感を探るワ ークを行った。このワークでは 2 人が物理的に 近づいたり離れたりすることを繰り返し行うこ とで、自分にとってのほどよい距離感を体験し てもらうことを目的とした。
また、CAS 実施にあたっては、行いがちな注 意点として、「気がかりがあるはずだ」、「距離を 取らなければならない」と頭で考えてしまう点 や、フェルトセンスを見えないところへ追いや るような距離の取り方を行ってしまう点を伝え た。これらに対しては、頭で「どこかに置いて おきたい」という視点よりも、フェルトセンス 自体が「どこへ行きたがっているか」といった フェルトセンスの視点に立つことが役立つこと を解説し、何よりフェルトセンスを丁寧に扱う ことが大切であることを強調した。
最後に、一人でも実践可能なものとして、付 箋を用いたセルフ CAS を行った。付箋、A4 の 用紙、筆記用具を用いて、からだに感じられた 気がかりを付箋に書き出した。そして、付箋を 用紙の好きなところに貼り、貼られた付箋を眺 めてみて、その都度しっくりくるかを確めなが ら、CAS を進めていった。
セッション 3 出店形式
セッション 3 は出店形式をとり、同時間帯に ワーク 4 つを出し、参加者は希望する出店に自 由に参加した。各出店内容や参加当時の様子を 概略する。
【夢 PCAGIP 】 この出店では夢 PCAGIP(筒 井,2015)を実施した。フォーカシングで取り 上げる気がかりは、現実に起こった出来事に限 定されるわけではない。眠っている間に見た夢 もある種の気がかりとしてフォーカシングを行 うことができる(Gendlin, 1985/1988)。夢のフ ォーカシングは従来 1 対 1 で行われてきたが、
近年、1 人の夢を小グループで聴く“夢PCAGIP
(ゆめピカジップ)”という方法が筒井(2015 ) によって新たに開発された。グループでの事例 検討法“PCAGIP”(村山・中田,2012 )の手 順を、夢のフォーカシングを理解する際に適用 したものである。この小グループは、夢の提供 者、ファシリテーター、それ以外のメンバー(5
~ 6 人程度)で構成されるのが望ましい。
夢 PCAGIP の標準的な手順は次の通りであ る。まず、夢の提供者とファシリテーターを決 め、参加者全員で円になって座る。次に、夢提 供者が夢を語り、ファシリテーターが主な聴き 手となって、夢の内容を夢提供者に伝え返す。
ファシリテーターの理解が違う場合には夢提供 者は修正する。続いて、メンバーが夢提供者に
「部屋は何色でしたか?」、「今言っていた二人以 外にも登場人物はいましたか?」など、あくま で夢の内容を理解するために 1 人 1 問ずつ質問 し、夢提供者がそれらの質問に答える。次に、
メンバーが夢から連想したことや感じたことを 順に夢提供者に伝える。伝えられたことについ て提供者が思ったことを述べてもよい。その次 は、「問いかけ」の段階であり、夢提供者に自由 に問いかけを行う。Gendlin(1985/1988)にあ る、16 の問いかけ「その登場人物になってみる と?」などを用いても、他の問いかけを使って みてもよいだろう。最後にクロージングの段階
として、メンバーから夢提供者に一人ずつ感想 を述べたり、夢 PCAGIP という手順そのものの 感想を述べたりして、このグループは終了する。
今回の研修当日の出店では、参加者から夢の 提供者を募った。ファシリテーターから提供者 の夢の内容を批判しない旨を注意点として伝え て、ワークを始めた。
ワーク中の様子としては、提供者の夢につい てメンバーがそれぞれ感じたことを批判的でな いかたちで豊かに語っていた。たとえば、「その 夢を聞いて、こんな気持ちが私には起こってき たんですけれど」などと、夢提供者へ押し付け とならないように自らの感想を伝えていた。こ うしたメンバーの感想を受けて、夢提供者が自 身の夢の理解をさらに深めていった。また、夢 提供者は、夢の意味を理解するに終始せず、現 実の世界における、仕事上での特定の人とのか かわりについての新たな気づきを得ていた。
【カンバセーション・ドローイング】 この出店 では、保育実践にも応用可能なワークとして、
カンバセーション・ドローイング(以下、Conv-D)
(Rappaport, 2009/2009 )を実施した。通常は ペアで行うが、今回はグループを対象としたグ ループ・アプローチとしても試みた。
Conv-D は、フォーカシング指向アートセラ ピー(Rappaport, 2009/2009)で行われるワー クの一つである。Conv-D では、声を出さずに 線や形など、一筆程度の絵を交互に描き合う。
画材等の指定は特にないため、自由に画材を利 用できる。作品の巧拙は関係なく、また言語表 現を介さないため、言語表現を苦手と感じる者 や子どもでも実施可能である。この出店では、
四つ切の画用紙と模造紙を使用し、色鉛筆(24 色)とクレヨン(16 色)を使用した。
まず、各々自己紹介を行い参加動機を確認し てから、アート素材の感触を味わった。このア ート素材に慣れる段階では、なんとなく気にな る素材を選び、ドットや直線、曲線、円形など を描き、フェルトセンスにしっくりくる素材や
感触を確かめていった。そして、ペアになり、
画用紙を用いてペア Conv-D を始めた。当初は、
相手の表現に戸惑いながらも、一筆を加えてい たが、次第にお互いが笑いながら描いていく様 子が全体としてみられた。その後、ペアでのシ ェアリングを行い、それぞれの一筆で、何を感 じて表現したかを共有した。そこでは、語らず とも共有された表現もあれば、ズレていた表現 もあり、また相手が描きたいものを感じていた が敢えて別の表現をした等が語られた。
さらに今回は、参加者全員(5 名)でのグル ープ Conv-D も実施した。模造紙を使用し、ペ ア Conv-D 同様に、何も話さず一筆ずつ順番に 描き加えていった。一筆入れる度に、笑い声や 驚きの声があり、2、3 筆入れると、グループ Conv-D に馴染んできたのか、参加者同士の一 体感が醸成された。新しい表現を常に行おうと したり、前の人の表現に必ず付け加えたり、前 の人の表現とは必ず合わさなかったり等、グル ープでの自身の特徴が浮かび上がり、その後の シェアリングでも「自分のクセがよくわかった」
という複数の感想があった。Conv-D は、言語 表現を介さないことで、相手のフェルトセンス に注意を向けやすくなり、また自分自身も相手 の表現を受けて、どのように感じているのか確 認するようになる。フォーカシング指向アート セラピーにおいても、フォーカシング的態度が 重要であることは強調されており(Rappaport, 2009/2009)、保育実践にもつながってくるもの と思われた。
【なぞかけフォーカシング】 この出店では、こ とば遊びがもつ豊かな体験を引き出す力をフォ ーカシング実践へと応用した「なぞかけフォー カシング」をテーマとして、ワークの紹介と複 数のデモ・セッション、その振り返りや日常へ の活かし方について取り上げた。実施した部屋 の都合上、参加者全員でござを敷いた床の上に 車座になって進行したこともあり、ゆったりと した気さくな雰囲気のなかでの WS であったよ
うに感じられた。
なぞかけフォーカシング(岡村,2013 )は、
ことば遊びの一種「なぞかけ」の言い回しを利 用したフォーカシング・ワークである。このワ ークは、状況についてのフェルトセンスについ て何らかのメタファー表現を見つけ、このメタ ファー表現を手掛かりに「(メタファー表現)と 掛けて、そのような状況と解く、その心は…?」
という言い回しを用いてアスキングを行うこと で、そのメタファー表現と状況を交差させ、状 況についての理解をより豊かにすることを促す ものである。
このワークはなぞかけをモチーフとしている ものの、通常のなぞかけ芸のように間髪入れず その心を提案したり、必ずしも面白いオチを思 いつかなければならないわけではない。自身の 状況やそのフェルトセンスについて、あたかも なぞかけの答え吟味し楽しむかのように、わか らないことに関心をもつこと重要となる。漠然 とした感覚に親しみ、興味をもつことで、そこ に含まれる豊かな意味に開かれるための「フェ ルトセンス・リテラシー」を育む実習として、
なぞかけフォーカシングの方法は有用である(岡 村,2016 )、子どもたちとの日々の関わりだけ でなく、対人援助職としての日々の振り返りに も応用できる方法の体験を、ワークを通して実 際に学ぶことがこの出店のねらいである。
今回は、岡村(2013)によるなぞかけフォー カシング簡便法の手順を紹介し、実施上のポイ ントを解説しながら、いくつかのデモ・セッシ ョンを行った。各セッションは参加者から希望 を募り、参加者がフォーカサー、筆者(岡村)
がリスナーを務めた。すでに本 WS のなかでフ ォーカシング的な実習を行っていたため、これ までのワークで取り上げていた話題や、その手 がかりとなるメタファーをもとに、なぞかけの アスキングを用いてさらに吟味し、さらに理解 を深めるというプロセスが、たびたび見受けら れた。
【幼児保護者を対象としたフォーカシング】 保 育現場では、ときに様々な理由から対応の困難 な保護者に出会うことがあるが、保育者自身が その対応に疲弊してしまったり、そこで生じる フェルトセンスに圧倒されてしまうことがある。
保護者とのかかわりに関する研究を行っている 神谷(2013 )も、“対応の困難な保護者対応に おいて、(保育者)自身に生起するネガティブ感 情とどう向き合っていけばよいのかという問題 は、…(略)…極めて対処の困難な問題として提 起されるもの”と、その研究のなかで触れてお り、対応困難な保護者と関わるなかで生起する 気持ちに対する関わり方を身につけることは、
保育実践に貢献するものと思われた。そこで、
これまでスポットの当てられてこなかった対応 困難な保護者対応に関する気持ちやフェルトセ ンスを扱う方法として、出店 4 では対人援助者 向きのフォーカシングを取り上げた。
フォーカシングを活用した対人援助者支援の 研究に、平野( 2012a )の報告がある。平野
(2012a )は、産業保健師を対象に検討を行い、
被援助者に対する理解や関わり方の変化の促進、
対人援助職の自己理解の促進などの点から、フ ォーカシングが対人援助者の心身の健康保持に 有 益 で あ る 可 能 性 を 示 唆 し て い る。平 野
(2012a)は産業保健師を対象としているが、保 育者にも応用可能であることが考えられたため、
出店の一つとして設定した。
はじめに、出店の趣旨を説明し、参加動機を 確認した。参加者全員が、共通した対応困難な 保護者を思い浮かべており、解決の糸口が見つ かることを期待しての参加であった。
次に、“セラピスト・フォーカシング”(吉良,
2002)の説明を行った。対応困難な事例に対し てフォーカシングを行う場合、対人援助や支援 の過程で生じる援助者自身の体験に着目するこ とが必要なため、対人援助者向きに開発された
“セラピスト・フォーカシング”(吉良,2002 ) が適切だと考えた。また、フォーカシングに馴 染みがなくても使用可能なセラピスト・フォー
カシング・マニュアル(平野,2012b )を紹介 し、セラピスト・フォーカシングに関する質疑 応答の後、デモ・セッションを行った。セッシ ョンでは、フォーカサー(話し手)は保護者と の関わりのなかで自身の様々なフェルトセンス を感じ、距離を置くことが難しかった。このた め、CAS を中心に感じているものを一つずつ整 理していく形で進めた。
セッション終了後、参加者全員でシェアリン グを行った。「自分の持っているものが少し軽く なった(フォーカサー)」、「解決の糸口が見つか ったわけでもないが、自分の中にスペース(間)
を作ることで、心の中にあったものが軽くなっ たり、前向きに変化していく感じがあったりし たのではないか。(オブザーバー)」などの感想 が得られた。
Ⅴ 参加者からのアンケート結果および 考察
本 WS の参加者に、各ワークの感想を自由記 述で求めた。保育経験年数を大まかに 7 年未満 の若手層、7 ~ 15 年未満の中堅層、15 年以上 のベテラン層の 3 つに分け、各層の感想(一部 抜粋)をまとめたものが表 2 である。本論では、
セッション 1 とセッション 2 で実施したワーク 4 つに絞って、アンケート結果を検討する。
また、アンケート結果を整理するなかで、次 の 5 つの項目が見出された。1 つ目の項目に含 まれるのは、WS 体験により、フォーカシング 理論の理解やフォーカシング体験をしたと思わ れる報告である(下線部①)。2 つ目は、各フォ ーカシング・ワークの利点に関する言及である
(下線部②)。3 つ目は、WS 体験により、これ までの保育実践の捉え直しや関連づけが生じた と思われる記述である(下線部③)。4 つ目は、
今後の保育実践への活用を示唆するものである
(下線部④)。最後は、保育実践以外の日常生活 への言及を表すような感想である(下線部⑤)。
表 2 において、各項目に該当すると思われる部
分には下線を引いた。
下線部①のフォーカシング理論の理解やその 体験報告には、たとえば、「生活の中で、『○
○、、、いやでもちょっとちがうな、、、△△かな』
という感じ、これがフォーカシングなんだな、
大切にしていきたいと感じた」(ワーク 1)のよ うにフォーカシング理論について理解したこと が報告されていたり、「苦手な人を思い浮かべる と(略)右手が脈打ち…お腹が空っぽな感覚か ら上へあがる感じがしてきて…まさか吐気?と 驚く程、、、」(ワーク 2)といったフェルトセン スを感じている体験等の報告が含まれている。
理論に関する感想は特にワーク 1 と 2 でみられ、
フェルトセンスや気持ちに関する報告はワーク 2 で最も多くみられた。表 2 に下線部①が多い ことからもわかるように、アンケート結果の多 くが気持ちやフェルトセンスを感じた体験に関 する記述である。下線部①には理論の理解も含 まれるとはいえ、本 WS の参加者たちがフォー カシング体験を行っていたことは推察できよう。
下線部②の各フォーカシング・ワークの利点 に関する報告には、フォーカシングに関して「特 に何があったか詳しく話さなくても良い点や、
詳しく聞かなくても良い点が魅力的だなぁと感 じました」(ワーク 1 )といった報告や、付箋 CAS について「今日のワーク自体 1 ~ 2 分でで きることなので、ふと思いついたときに付箋に 向かってやっていきたいと感じた」といった感 想が含まれている。これらの感想は、ワーク 1 とワーク 4 において確認されたことから、方法 論的な解説が充実していたことが感想を得られ た要因の一つと考えられた。
下線部③の保育実践の捉え直しや関連づけに は、「普段自分がしていることや、取り組んでい ることを理論的に、伝え返してもらったような 気分です」(ワーク 1)、「どうやら私は、情報伝 達に力を入れていましたが、(略)あ~そういえ ば…と、自分の保育と結びつけると納得するこ とがありました」(ワーク 3)といった報告が含 まれ、これまで実践してきた保育経験を捉え直
したことが示唆された項目である。フォーカシ ングの理論を学んだワーク 1 で主に報告された。
ベテラン層にやや多い記述とは言えるが、保育 経験の年数に関わらず、捉え直しがみられたた め、保育経験とは関連がないことが示唆された。
下線部④の今後の保育実践への活用に関する 言及には、「ことばにならない感覚をもっと大切 にして、子どもとやり取りをしてみると、見え てくるものがありそうだと感じました」(ワーク 1 )、「子どもに呼びかけるとき、意識したいな と感じた」(ワーク 3)などの感想が含まれる。
今後の保育実践に活かそうとする様子が少なか らずうかがえた。
最後の下線部⑤の保育以外の日常生活への言 及には、「忙しい生活のなかで、こういった自分 の心と向き合う時間が大切だなと感じました」
(ワーク 2)、「これはモヤモヤしている時にまた 家でも試してゆっくり心の整理をしたいと思い ました」(ワーク 4)などの感想が含まれる。保 育実践への活用や日常生活に関する感想は全体 的に少なく、参加者たちの当日の様子を鑑みる と、保育実践や日常生活への活用というよりも、
当日のフォーカシング体験を強く意識して受講 していたことが考えられた。
さらに、本 WS のねらいとしていた「フォー カシングの観点からの捉え直し」については、
保育経験の年数に関わらず、フォーカシングの 観点からの捉え直し(下線部③)が確認され、
主に理論的な解説で生じたものと考えられた。
二つ目のねらいとして挙げていた「フォーカシ ングの学びとフォーカシング的態度の体得」に ついては、フォーカシングの学び(下線部①②)
に関する記述がアンケート全体でみられ、また 気持ちやフェルトセンスを体験していた報告か ら、少なくとも WS 中にはフォーカシング的態 度を持っていたことは示唆された。これらのこ とから、本 WS のねらいはある程度達成された ものと思われる。
表 2 各ワークの感想まとめ
経験年数 ワーク 1 ワーク 2 ワーク 3 ワーク 4
7年未満(若手層)
初めて聞く言葉が多かったが、分かりやすかった。①聞き手 側として、その人の全てを受け入れるしんどさなどあるんだ ろうなと思っていたが、聞き手側としても、ほどよいキョリ 感があることを知った。
①考え方や自分の想い 1 つで、時間の長さや短さにつながるんだと改めて
感じた。思いの感じ方で気持ちの重さにつながるんだなと感じました。 ④言葉、絵本など、最近の自分の興味がある分野なので、絵本とフォーカ シング、言葉遊びとフォーカシングについて、もっと詳しく知りたいと思 った。言葉の感覚を育てていきたいな~と思った。
②今日のワーク事体 1 ~ 2 分でできることなので、ふと思いついたと きに付箋にむかってやっていきたいと感じた。Sholld、must、have to やりがちだな~と反省、、、
①フォーカシングの自分の内面に向き合い、気がつくことの 大切さがわかりました。
自分の今の状態を①動物にたとえることで、今の自分が客観的にどんな状 態なのか知ることができました。楽しみながら他の人の話もきくことがで きました。
紹介して下さった絵本がとても面白かったです。楽しみながら、①言葉に ないものを言葉にする体験ができました。
①自分が悩んでいることを、どんなイメージが想像しながら考えてい くことで、1 つに考えがまとまった感じがしました。
カウンセリングについて、自分には“できない”“難しい”
“高度な勉強が必要”と考えていて、どこか自分とは関係な いという感覚でいたが、③普段自分がしていることや、取り 組んでいることを理論的に、伝え返してもらったような気分 です。
直感というものが苦手で、さらに表現することが苦手なので、とてもとて も気が重く、どうしようどうしよう…と思ってましたが、①「それでもい い」というフォーカシングの考えで少しリラックスしながらすることがで きました。口下手でうまく言葉にできにくい私でも、「それでもいい」と 受け止められているようで、ホッとできていました。とても和やかなムー ドの中でのワークだったので、緊張しながらもなんとか発表することがで きました。
口下手な私はいつも「どう言ったらいいのか?」「どう言えばわかりやすく 伝わるのか?」日々ボーっとしている間に考えていますが、いつもモヤモ ヤの中でおわります。が、④今日教えて下さった本 2 冊を見させていただ き、“私の表現の仕方もありなのかもしれない”と思えました。「ことば」
を使うこと、話すことが苦手ですが、「ことばあそび」を子どもたちと一緒 に楽しむ中で、私の悩みにも光が見えてくるかもしれないとも思えました。
①自分自身でワークをしてみて自分が思っていた以上に悩みごとやモ ヤモヤしたものを抱えていることに気付くことができました。まだこ のモヤモヤを上手くたとえることばまではできてませんが、少しずつ 話を友人等に聞いてもらえたら今しんどいことが少しは楽になるか な?と思いました。また、⑤一人でワークするやり方も教えていただ いたので、もう少し一人で整理してみようかなと思えました。①自分 のことに気付けたことが収穫なので、貴重な体験だったと思います。
①聞き手側ではなく、本人が自分の問題と向き合うことが大 切というのが自分の中で、とても印象に残りました。
①苦手な人、そうでない人によって、こんなにも感じ方が違うんだと思っ た。頭は疲れた感じがしなく、本当に体が感じていたんだなと実感できま した。
①心の天気は、はじめあまりうかんでこなかったけど、少し描いてみると、
色々とでてきた。本当に、そのことを感じているのか、何でその場面がでてき たのかは、はっきり分からないけど、もやっとした気持ちではないです。
虫の目、鳥の目の使い分けをうまくしていきたいなと思いました。① 今感じていることの整理ができたように思いました。
7~ 15年未満(中堅層)
フォーカシング初心者マークの私でも、お話を聞いた時に は、③うなずける感じで、聞くことができました。
①苦手な人、大好きな人を思い浮かべると、あんなにもからだの感じが違 ってくるのだなぁ、と初めて感じることができました。自分のからだを感 じることは初めてだったので、⑤忙しい生活のなかで、こういった自分の 心と向き合う時間が大切だなと感じました。
職業的に呼びかけられると、すぐに振りむく癖がついてしまっていて「あ れ?私じゃなかったか、、」となることが時々ありました。今日、④実際に 体験させていただき、意識して呼びかけを感じること、sense の難しさを 感じました。なぞなぞなどの言葉あそび、ぜひ取りいれていきたいです。
①今の自分をふせんに書きだし、向き合ってみると、自分のイライラ を人のせいにしていたけど、結局は自分か…と自分と向き合うことが でき、気持ちをリセットできました。
フォーカシングって何?!と最初、構えて参加した今回の研 修でしたが、分かりやすくて、とても興味を持ちました。あ まり難しそうじゃない!!私でもできるかも!!!が学ぶ意欲 に繋がりました。②特に何があったか詳しく話さなくても良 い点や、詳しく聞かなくても良い点が魅力的だなぁ。と感じ ました。
想像力が豊かだと自分で思っていたのに題を出されるとポカ~ンとしてし まいましたが、嫌い? ①苦手な人を浮かべると“嫌いまではいかないけ ど~”と最初は思っていたのに右手が脈打ち…お腹が空っぽな感覚から上 へあがる感じがしてきて…まさか吐気?と驚く程。。。よっぽど好きじゃな いことがわかりました。好きな人を浮かべると、いつも楽しく笑うので大 声で爆笑しそうになり、顔がにやけて、表に出さないように緊張し、逆に 足が痛くなりましたが、こんなにも想像するだけで…と驚いています。
①天気の絵を楽しく書きながら、心情が本当に表現されていてびっくり、
でも、太陽や星もでてきて希望を捨てていない自分に気づけて、“ホッ”と しました。⑤友達とやってみたいです。
①付せんを貼ってみるとモヤモヤしていることを整理することで、整 理しきれていませんが、自分が見えてきたように思います。A4 と付 せんだけでできるので、⑤これはモヤモヤしている時にまた家でも試 してゆっくり心の整理をしたいと思いました。また、周りの方と話す ことで更に心が「はぁ~」と落ち着くことができたように思います。
①生活の中で、「○○、、、いやでもちょっとちがうな、、、△
△かなぁ」という感じ、これがフォーカシングなんだな、大 切にしていきたいと感じました。
①苦手なこと(人)、好きなこと(人)を思い浮かべたときのからだの感 じの違いがよく分かりました。今の自分の感じを①動物にたとえるとき、
慌ただしくしている自分が出てきた後、それを見て、ぷぷっと笑っている 自分が出てきて、ふだんの生活の中で、そちらの自分を感じたことはなか ったので、(ふだんは忙しい! 忙しい! となっている)おもしろいなと 感じました。
自分の気持ちを喩えて表すこと、とても興味深かったです。本のことがお もしろく、わかりやすかったです。①心の天気で、今の自分の気持ちもよ くわかりました。
①付せんに自分の思いをどんどん書き出すことですっきりした気持ち になりました。書いた感情などを表す言葉は、マイナスなのに見直し ていくうちに、私は、このことについて真面目に考えているんだ、だ からこそ、こういった思いが出てきたんだとポジティヴな考えに変わ り、晴ればれとして自分でも不思議でした。
フォーカシングは難しい、言いたくないこともある。と思っ ていたが、①言わなくても良い安心感、また言葉にしないこ とでフェルトセンスを感じられることに気が付いた。フォー カシングは、ジェンドリンによって発明されたのではなく、
①発見されたものと聞き、身近なものに感じられるようにな った。フェルトセンスを大切にしていきたい。
①実際に目をとじて苦手な人、好きな人、今の状況を思い浮かべること で、体の感じが違ったことにビックリしました。ゆっくりと自分の中で考 えること、感じることがなかったので、良い経験となりました。また、そ こで感じたことから意味がある(何か伝えてくる物)ことを感じれまし た。意外と忙しいと感じながらも、楽しんでいることがわかって良かった です。
①センス・メタファー・状況、おもしろいなと感じた。喩えることで新た な発見があったように感じる。心の天気では、どんどん感じ、フェルトセ ンスが広がっていくように感じた。見る場所、位置によって変わってくる。
深いなと感じた。
生活の中の、いろいろなモヤモヤは、あるのは仕方ないことなので、 本当に距離のとり方が大切だと思います。④保護者の方でいろいろと 悩んでおられる方もいらっしゃるので、私では不十分だとは思います が、スペースをつくってあげること、置いておくことなど、力になり たいと思います。
15年以上(ベテラン層)
③自分が何となく「これって何なんだろう」と感じていたも のに、きちんとした研究がされていることを知り、④ことば にならない感覚をもっと大切にして、子どもとやり取りをし てみると、見えてくるものがありそうだと感じました。
①自分の気持ちに向き合うことをあまりしたことがなかったので、じっく り向き合い、体を感じたり、びみょうな感覚を感じ取ることがあんなに短 時間でできることがわかりました。⑤日常、生活の中でもできそうです。
言葉で表現することってとても難しい時があります。子どもに対応してい てもそうです。④「たとえる」ことを提案すると、たとえ上手な子どもた ちの心が、もしかすると、理解できるかもしれないなと思いました。言葉 あそびの中で、感覚を身につけたり、楽しんだりする経験も、大切な意味 をもつ気がしました。
空間を生み出すという作業は、自分の心に向き合って、整理する意味 でも大切な気がしました。「距離を置く」という感覚が、私には難し くて、①隣の方と話をしていたら、何となく、こうやって「置けばい いんだ」という気づきがありました。自分が納得して、自分のほどよ い所に置けばいいんだなと思います。
何となく、わかっているような…わからない…。フォーカシ ングだったのですが、1 ページ下のテーマの詳細が、③自 分の今までの経験とリンクできた& 具体的だったので、
「あ~!」と、思えた。
①動物に例えてみると、客観的に自身を見られた気がして、なんだか楽し くなりました。ちょろちょろと忙しそうに動き回っている自分を、いとお しく感じました。
①言葉の不思議さや自分の感覚を確認できました。③どうやら私は、情報 伝達に力を入れていましたが、「呼びかけ」や感覚が実はすごく大事だと知 り、あ~そういえば…と、自分の保育と結びつけると納得することがあり ました。
②心の空間 CAS をつくることで、ストレス対処法になることは実感 できました。視覚的にスペースをつくるとよいこともいいなと思いま した。
②フォーカシングの安全さとか、安心してできる、というと
ころがいいなと思いました。 自分を動物…と言われ、初めは思いうかびませんでしたが、①色々考えて
「遠くを見ているアライグマ」が出てきました。何かもやもやしている今 の状況と心を見つめ直せたと思います。もやもやの理由がわかって、私に とっては、とてもよかったです。
言葉の呼びかけでは、私に伝えているかなという体の感覚はあったが、① 違っていたらはずかしいなと思い、手を挙げられなかったが、何となく感 じることができるものだな、ということを体感できた。④子どもに呼びか けるとき、意識したいなと感じた。
①自分自身に向き合った時、自分が気になっていることを並べてみる だけで気持ちが少し落ち着いたように思います。並べてみることで、 そのことから距離をとることができた。
「フォーカシング」というと何か特別なことのように思えま したが、(イメージしにくい)①「今、どう感じているのか」
と自分自身に向き合い、対話することによって、自分を見つ け出すことができる力。身につけたいと思いました。
①苦手な人、好きな人、苦手な人を思い起こす事はすぐに決定、ドキド キ、ハラハラ、“チーン”が待ち遠しかったです。好きな人、たくさんの 好きな人からどのように人選するのかほっこり感の中で、ゆったりとした 時が流れました。思い起こすだけなのに、こんなに自分の気持ちの違いが 現れてくる事に驚きました。
①『心の天気』という方法によって、今の自分の心がどのような状態なの かを理解できた。気持ちについて語る手段としてよい、描くだけでもすっ きりし、やさしい気持ちになれた気がした。自分の気持ちに気づくだけで はなく、気持ちを整理できる方法でもあることが分かりました。
①言葉、文章化したい何かがあるのに、それは実感としてあるのに言 葉にならない、しんどさ? 息づまり? 苦しさ? を感じました。自 分の中にある言葉にならない何かがあることに気づき、考えることを 止めたい自分と何か新しい(違う)ことに向かいたい、その何かを見 つけたい自分に気づきました。