数学II(理系コア)(原;http://www2.math.kyushu-u.ac.jp/˜hara/lectures/lectures-j.html)
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————————————————— 期末試験について —————————————
第4回,5回のレポートが難しかったせいもあって,みなさん,かなり不安を感じているようですね.不安解消 になるかどうかはわかりませんが,いくつかのコメントをしておきましょう.
• 第4回,第5回のレポートは意図的に難しくしたものであって,期末試験には難しすぎる.だから,このよう な問題が解けなくても十分に期末試験の合格基準には達する.ただ,できれば,レポート問題の解答例を理解 する努力はしてほしい.
• それよりも,第1,2,3回のレポート問題(²-δ とかコーシー列の基本的な問題とか)が重要である.だか ら,先ずは第1,2、3回のレポート問題ができるように, (特に第1,2回ができるように)なって下さい.
• コーシー列が鬼門であることは講義の中でも強調した.実際,今回のレポート問 9 を採点していても,コー シー列の定義がアヤフヤな人が散見された.少なくとも「{ a
n} がコーシー列である」ことを示すには何を示 すべきかがきっちりわかっていることが非常に大事だ.
• これだけだとちょっと不親切かもしれないから,出来てほしい参考問題については,以下に付け足してみま した.
期末試験に向けての,参考問題は以下の通りです.以下はあくまで参考であり,これらとかけ離れた問題も出しま す!ただ,基本として以下を押さえておくことは必要でしょう,ということです.
• この講義のレポート問題,特に第1,2,3回のもの.
• 昨年の数学科向け「微分積分学・同演習 A」のレポートの問題,特に問 4〜問 12. (この講義の web page に リンクしておきました)これらは解答例も載せていますから,参考にして下さい.
• コーシー列についてはそれほど問題を貯めていませんが,上のレポート問題や下の参考問題などで,収束する 数列がコーシー列になっていることを自分で証明してみると良いと思います(この講義のレポート問題の第3 回のノリで. )
以下の問題には解答はついていませんが,参考までに載せます(これらは昨年度の数学科向け微積の参考問題).少 し捻ったものもあるから,すべてが出来なければならないということはありません.
問題 3.8.3 以下の数列が n → ∞ で何に収束するのか(しないのか),よくよく納得すること.その場合,N(²) が
どのようにとれるのかを明示することが大切だ(いうまでもなく,n = 1, 2, 3, . . . である).
a
n= 3, b
n= 1
n , c
n= 1
√ n , d
n= 1
n
2+ 1 (3.8.1)
e
n=
1 (n が 10, 10
2, 10
3, 10
4, 10
5, 10
6, . . . のとき)
0 (上以外のとき)
(3.8.2)
もう少し複雑な例も挙げておくから,考えてみよう(n → ∞) : f
n= n + 3
n , g
n= sin n
n , h
n= √
n + 1 − √
n, p
n= 2n + 1
n + 1 , q
n= 1
log(n + 1) (3.8.3)
具体的計算に少し慣れたら,以下のほとんどアタリマエに見える性質を ²-N を用いて証明しよう.
問題 3.8.4 極限に関する以下の性質を ²-N 論法を用いて厳密に証明せよ.
• lim
n→∞
a
n= α, lim
n→∞
b
n= β のとき, lim
n→∞
(a
n+ b
n) = α + β.
• lim
n→∞
a
n= α, lim
n→∞
b
n= β のとき, lim
n→∞
a
nb
n= αβ.
• lim
n→∞
a
n= α, lim
n→∞
b
n= β (β 6 = 0)のとき, lim
n→∞
a
nb
n= α
β . この問題では分母の b
nがゼロになるかどう
か,少し気になるところだ.実際,ある m では b
m= 0 となるような数列 { b
n} もあるのだが,それでもこの
性質が成り立つと言えるだろうか?
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問題 3.8.5 以下の極限を,定義に従って求めよ(極限は存在しないかもしれないよ).極限が存在する場合は,δ(²)
をどのようにとれば良いのか,明記する事.
1) lim
x→0
x, 2) lim
x→0
(
x
2− 2x + 3 )
, 3) lim
x→1
(
x
2− 2x + 3 )
. (3.8.4)
もうちょっとひねった例(a > 0 は定数) :
4) lim
x→0
1
1 + x , 5) lim
x→1
x
2− 1
x − 1 , 6) lim
x→0
sin 1
x , (3.8.5)
7) lim
x→a
x
3− a
3x − a 8) lim
x→0
√ 1 + x − √ 1 − x
x 9) lim
x→0
√ | x | (3.8.6)
問題 3.8.6 f (x) を以下のように定めるとき,極限 lim
x→0
f (x) は存在するか?存在するならその値と収束証明を,存 在しないならその理由(収束しないことの証明)を ²-δ 論法の定義に基づいて述べよ.
f (x) :=
0.001 (x = 10
−1, 10
−2, 10
−3, 10
−4, . . . ) x (上以外のとき)
問題 3.8.7 lim
x→a
f (x) = α かつ lim
x→a
g(x) = β の時, lim
x→a
{ f (x) + g(x) }
= α + β と lim
x→a