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OBCI とは OBCI は OSS の力でユーザ企業のビジネスに新たな価値を提供します! 正会員企業 SRA OSS, Inc 日本支社 株式会社東芝 TIS 株式会社 株式会社電通国際情報サービス 日本アイ ビー エム株式会社 日本マイクロソフト株式会社 株式会社野村総合研究所 株式会社日立ソリ

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オープンソース入門

~OSSの最新トレンド~

オープンソースカンファレンス2017 Tokyo/Fall

オープンソースビジネス推進協議会 理事 株式会社 日立ソリューションズ 2017年09月09日

吉田 行男

(2)

■ OBCIとは

1

OBCIはOSSの力でユーザ企業のビジネスに新たな価値を提供します!

正会員企業

準会員企業

SRA OSS, Inc 日本支社

株式会社 電通国際情報サービス 株式会社 野村総合研究所 株式会社 日立ソリューションズ 株式会社 エムキューブ・プラスハート 日本アイ・ビー・エム 株式会社 TIS 株式会社 レッドハット 株式会社 日本マイクロソフト 株式会社 株式会社 東芝 プライム・ストラテジー 株式会社 1

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0-1

自己紹介 2

【経歴】

入社当時は、金融端末のソフトウェア開発に従事。

2000年頃から、Linux/OSSのビジネス開発を担当。

2012年から、オープンソース専門組織に所属。

【現在の業務】

OSSを活用したビジネス構築のための支援

• 新しい技術/OSSの発掘・評価検証 • ビジネス・ソリューションの立ち上げ支援 • 現在特にフォーカスしている領域: クラウド基盤(OpenStack, Spark)、 ビッグデータ(Hadoop、NoSQL)、 Enterprise(PostgreSQL, OpenCOBOL)

【社外活動】

OBCI(オープンソースビジネス推進協議会) 理事 日本OSS推進フォーラム 副理事長 兼 ビッグデータ部会長 OSSコンソーシアム 副会長 兼 クラウド部会リーダ

他

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※OSSfm(thinkIT)

https://thinkit.co.jp/article/11711 https://thinkit.co.jp/article/11781

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※より賢く活用するためのOSS最新動向(ZDNet Japan)

4 https://japan.zdnet.com/article/35100222/

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目次

1. 市場動向

2. 注目のOSS

2. オープンソース(OSS)とは?

3. オープンソースの『これから』

5 5

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1-1 国内オープンソースソフトウェア利用実態(①)

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 国内オープンソースソフトウェア

利用実態

 企業におけるOSSの導入率は31.3%、 前年(31.5%)および一昨年(32.0%)の 調査からの大きな変化なし。  産業分野別:通信/情報(39.2%)>公共/ 公益(37.6%)>金融(35.4%)の順。  従業員規模別では、1,000人以上で導入 が活発。100人~499人が最も低調。  中小企業ではOSSを導入して管理する人 材が乏しいのが原因?  IaaS利用企業の42.5%及びPaaS利用 企業の53.1%がOSSを積極的に使用して いくという方針。  クラウドサービスの普及がOSS使用拡大 のドライバーに! 出典:IDC「2016年度国内オープンソースソフトウェア 利用実態調査結果」

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1-2 国内オープンソースソフトウェア利用実態(②)

7

「2016年度」

「2015年度」

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 オープンソース人材について

 技術系求職サイトのDiceと、The Linux Foundationが、「The 2017 Open

Source Jobs Report」を発表(8/23)

 マネージャーの67%が、今後6カ月でオープンソース技術者の採用を他の事 業分野よりも増やす意向  フルタイムのスタッフを求めている企業は60%。前年の53%  47%の企業が、従業員がオープンソースの資格を取得するための資金を援 助したい

1-3 オープンソース人材について

8 企業が求めている分野  開発者(73%)  DevOpsエンジニア(60%)  システム管理者(53%) 需要の高いスキル  オープンソースクラウド(47%)  アプリケーション開発(44%)  ビックデータ(43%)  DevOps(42%)  セキュリティ(42%)

(10)

1-4 オープンソースの適用状況

■ 「OS」から「ミドルウェア、アプリケーション」、さらに「新技術」領域へ

オペレーティングシステム Linux Webサーバー Apache/nginx アプリケーションサーバー Tomcat / JBossAS データベース MySQL / PostgreSQL スマートフォン用 プラットフォーム Android/ Firefox OS/ Tizen アプリケーション 領域 ミドルウェア領域 オペレーティング システム サーバ領域 端末領域 情報家電向けLinux CRM SugarCRM ERP Compiere / ADempiere 勤怠管理 MosP オフィス スイート OpenOffice/ LibreOffice シングルサイン オン OpenAM ポータル Liferay BI Jaspersoft /Pentaho ECM Alfresco 運用監視 Zabbix/ Hinemos 分散処理基盤 Hadoop クラウド基盤 OpenStack 構成管理 ansible/ chef/puppet 新技術領域 9

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2. 注目のOSS

人工知能 クラウド関連 コンテナ関連 ビッグデータ関連 マイクロソフト

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2-1 キーワードランキング 11

『人工知能』、『IoT』が急伸!

(*)ITニュースメディアのTwitterを元に吉田が作成 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19

Google クラウド Windows iPhone Microsoft

(13)

オープンソースビジネス推進協議会 Copyright©2017 OBCI All rights reserved. 2-2 人工知能(Deep Learning) 12

AI関連ツール、ぞくそくオープンソース化

米Intel、Apache Sparkベースの深層学習ライブラリ「BigDL」をオープンソースで公 開(1/19) Google、機械学習ライブラリ「TensorFlow 1.0」正式版を初リリース(2/16) インテルとPFN、IoTデバイスへのAI実装を見据えて協業(4/6) OSSの深層学習フレームワークの最新版で学習時のメモリー使用効率などを改善 ─PFN(6/5) ソニーがAIの進化を加速する。ディープラーニングのコアライブラリをオープンソー ス化(6/27) Google、機械学習用データの分析ツール「Facets」をオープンソースで公開(7/20) Yandexが機械学習ライブラリ「CatBoost」をオープンソースで公開(7/21) Microsoft、自社製深層学習ライブラリ「CNTK 2.1」を公開 - 最大10%の性能向上 (8/2) MS、リアルタイムAIプラットフォーム「BrainWave」を披露(8/24)

(14)

2-3 クラウド関連OSS

13

カテゴリ 主なOSS 概要

PaaS Coud Foundry

OpenShift IaaSレイヤとは独立して機能し、JavaやRuby、 Pythonなど複数の開発言語に対応し、オープン標準 に準じた開発フレームワークをサポート IaaS OpenStack サーバ、ネットワーク、ストレージなどを総合的に管理 し、ユーザの要求に応じてオンデマンドで指定された スペックの仮想サーバやストレージを提供 ネットワーク Open Flow OpenvSwitch ネットワークの構成や機能の設定をソフトウェアによっ てプログラマブル に行える仕組みのSDN(Software Defined Network)を実現 データセンタ Open Compute Project データセンタとサーバデザインの公開など高効率デー タセンタ構築の推進

PaaS領域がホットに!

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2-3-1 PaaS関連トピックス

【 Cloud Foundry】

 Cloud Foundryがクラウドネイティブのスキルを涵養するためデベロッパー資格認定 事業を開始(3/29) → Cloud Foundryの開発者資格認定プログラムが開始(6/16)

 Pivotal Cloud Foundry 1.10がリリース。.NETアプリケーションをフルサポートし、 LinuxとWindowsを統一してカバーできるPaaSに(4/11)

 MicrosoftがオープンソースのPaaSプロジェクトを支えるCloud Foundry Foundation に参加(6/14)

【OpenShift】

 Red Hat、コンテナプラットフォームの最新版「OpenShift Container Platform 3.4」 (01/26)

 レッドハット、「OpenShift Container Platform 3.5」の一般提供開始(04/18)

 Red Hatがコンテナ化アプリケーションを開発するためのクラウドIDE、OpenShift.io を立ち上げ(05/03)

 OpenShiftをコンテナープラットフォームとして強力にプッシュ(5/17)  レッドハットが「OpenShift Online」の新バージョンを発表(7/12)

(16)

2-3-2 OpenStack関連トピックス

15

トピックス

「OpenStack Ocata」リリース(2/22)

IBMとレッドハットが提携--ハイブリッドクラウドでのOpenStack活用(3/20)

ミランティス、OpenStackとKubernetesを統合した「Mirantis Cloud Platform」を提供 開始(4/20)

フリービット、Red Hat CloudFormsとRed Hat OpenStack Platformを採用(4/20) 富士通と米Mirantisが協業、プライベートマネージドOpenStackをグローバルに提供

(5/8)

ドワンゴ、社内の新サービス開発基盤に「Red Hat OpenStack Platform」を導入 (5/10)

レッドハット、「Red Hat OpenStack Platform 11」をリリースへ(5/10)

OpenStackとDockerは検討/計画から実装段階へと移行、IDC Japan調査(5/18) 富士市、OpenStackを活用した統合型プライベートクラウド基盤でBCPを強化(6/30) OpenStackの16回目のリリースとなる「OpenStack Pike」リリース(8/30)

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2-4 コンテナ関連

16

トピックス

 Dockerの導入をAWSやAzureで一括実行してくれる「Docker for AWS」「Docker for Azure」が 正式版に。「Docker for GCP」も開発中(1/26)

 Docker、企業向けサブスクリプションサービス「Enterprise Edition」スタート(3/2)

 Google、Dockerコンテナをビルドするためのクラウドサービス「Google Cloud Container Builder」の一般提供を開始(3/6)  米Docker、コンテナランタイム「containerd」をCNCFに寄贈へ(3/15)  Dockerコンテナに特化した「RancherOS」正式版リリース。 (4/18)  米Docker、Linuxサブシステム構築ツールキット「LinuxKit」を公開(4/20)  米Docker、独自のコンテナシステムを構築できるフレームワーク「Moby Project」を発表(4/20)  NTT Com、Rancher Labsと協業して企業向けコンテナサービス提供へ(7/7)  Open Container Initiative、コンテナ関連の標準仕様v1.0を発表(7/20)

 MS、「Azure Container Instance」発表--Linuxコンテナ向けにプレビュー提供(7/27)  AWSがCNCFのプラチナ会員に--「Kubernetes」を正式サポート(8/10)

 米Docker、「Docker Enterprise Edition 17.06」を発表(8/16)

 Canonical、エンタープライズの「Kubernetes」配備を支援する新パッケージ発表(8/23)  「Pivotal Container Services」発表 - VMware、Pivotal、Googleがコンテナで協業(8/29)  VMwareとPivotal、Kubernetesなどをホストする「CNCF」に参加。Kubernetesに追い風(8/30)

(18)

2-5 ビッグデータ

17

 ビッグデータ基盤を構成するOSS

 様々なデータを「収集・検知」する機能、収集・検知したデータを「蓄積・貯蔵」する機能、蓄積・ 貯蔵したデータを「分析」する機能から構成される。 データソース データ収集・検知 ビッグデータ蓄積・貯蔵・その他 高速化キャッシュ/スケールアウト データ分析 分析用データ 解析ツール

Apache Hadoop MapReduce Apache Hadoop YARN Apache Mesos Apache Spark Apache Tez 並列分散処理 Apache ManifoldCF Apache Nutch クローラ Apache Sqoop Talend データロード Apache Flume Apache Kafka Fluentd 収集 Apache S4 Apache Spark Streaming Apache Storm Esper Drools Fusion CEP Apache Hadoop HDFS Ceph GlusterFS Lustre データ蓄積ファイルシステム Mlib Jubatus Hivemall 機械学習 R言語 統計解析 Pentaho JasperReports BI/BAツール Hinemos Zabbix 運用管理/監視 MySQL PostgreSQL 定型業務RDB ※OSSで著名なもの はない DWH/マートレスDB Webデータ 売上情報など センサデータ システムログ 音声 画像 構造化データ (業務RDB) 非構造化データ Apache Sqoop データロード VoltDB インメモリDB

Apache Cassandra MongoDB Apache Hbase Redis

Infinispan Riak Neo4j

インメモリDG/分散KVS/グラフDB ElasticSearch 全文検索エンジン MIT Kerberos OpenLDAP セキュリティ/認証 Apache Drill Apache Hive Apache Spark SQL Impala 準リアルタイムクエリ ディープラーニング Caffe Chainer CNTK Deeplearning4j DSSTNE PredictionIO TensorFlow Theano Torch7

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2-5-1 ビッグデータ関連トピックス

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トピックス

米Intel、Apache Sparkベースの深層学習ライブラリ「BigDL」をOSSで公開(1/19) Cloudera Enterprise 5.10リリース、Apache Kuduのサポート開始を発表(2/7) Apache Hadoopの公開オンライン講座を提供--The Linux Foundation(4/3)

Yahoo!がSpark/Hadoop環境で使える「TensorFlowOnSpark」をリリース(4/5) PaaS市場が大幅拡大、クラウドDWHやHadoopがけん引(3/14)

Hortonworks、Hadoopディストリビューション「Hortonworks Data Platform 2.6」を提 供(4/21) HadoopディストリビューターのCloudera上場--初日終値は公募価格20%上回る (5/1) IBMとHortonworksが提携を拡大--Hadoopとデータサイエンス製品で(6/14) → 日本IBMとホートンワークスが提携強化、IoTにむけたデータ分析市場の リーダーを狙う(9/5) MapR、みずほ銀行のALM業務システムにプラットフォームを導入(6/22)

(20)

2-6 マイクロソフトのOSSへの取組み

19

トピックス

Microsoft、ドローンのAI学習シミュレーターをオープンソース公開(2/16)

Microsoftのオープンソースポータル「CodePlex」が2017年内終了へ -

GitHubの利用を推奨(4/3)

マイクロソフト、アプリを自動的にDockerコンテナ化してKubernetesへデプ

ロイしてくれる「Draft」をオープンソースで公開(6/5)

マイクロソフト、Kubernetesの開発などをホストする「Cloud Native

Computing Foundation」に最高位のプラチナメンバーとして加盟(7/31)

Microsoft、「.NET Core 2.0」と「.NET Standard 2.0」をGitHubで公開(8/14)

マイクロソフトとHashiCorpが提携拡大。TerraformのAzure対応を強化

(8/20)

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3. オープンソース(OSS)とは?

20 20

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3-1 オープンソースの定義

1. 自由な再頒布が出来ること 2. ソースコードを入手できること 3. 派生物が存在でき、派生物に同じライセンスを適用できること 4. 差分情報の配布を認める場合には、同一性の保持を要求してもかまわない 5. 個人やグループを差別しないこと 6. 適用領域に対する差別をしないこと 7. 再配布において追加ライセンスを必要としないこと 8. 特定製品に依存しないこと 9. 同じ媒体で配布される他のソフトウェアを制限しないこと 10.技術的な中立を保っていること

■ OSI(※1)が定めるオープンソースの定義

※1・・Open Source Intiative(オープンソース文化の啓蒙を目的に設立された国際NPO法人)

ポイント

・ オープンソース ≠ 著作権を放棄されたソフトウェア

・ ソースコードがインターネット等で公開されている

・ 再配布の自由と改変の自由がある

21 21

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3-2 オープンソースの『これまで』

22 1995:Apacheプロジェクト開始 1998:ネットスケープ社がブラウザソフトのソースを公開 1996:PostgresSQL※6.0リリース 1995:MySQL1.0リリース ※原型のPostgreプロジェクトは1986年にスタート OSSミドル 領域 Ver 2.4 Ver 5.7 Ver 9.6 1983:GNUプロジェクト開始 1991:Linuxプロジェクト開始 1994:Linux1.0リリース 2003:Linux2.6.0リリース:大規模システム適用可能に。 2004:日本OSS推進フォーラムにOSSの 普及促進に向けて産学官ユーザが集結 2010:東証、新売買システム(arrowhead)にLinuxを適用 1999:大手ハードベンダがLinux支持を表明し、開発コミュニティへ参加 Linux 領域 2008:東証がLinuxを本格採用 2000:OSDL(現Linux Foundation)発足 普及まで 20年 普及まで 20年 2010:OpenStackプロジェクト開始 2006:NutchからHadoopプロジェクト独立 2002:Nutchプロジェクト開始 2014:Spark1.0.0リリース 2014:Docker1.0リリース 新しいOSSは 進化のスピード が速い 1.13 2.2.0 2.8.1 Pike

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3-3 OSSに対するユーザの意識の変化

23

ユーザの考えるメリット

導入コストを削減することができる 運用保守コストを削減することができる ベンダー依存を排除できる ソフトウェアの選択肢が広がり、 自社に最適なものを探すことができる 社内のエンジニアのスキルが向上する ソースコードを参照し、自らが修正や改変を行うことができる システムの開発スピードを向上させることができる 将来の開発計画がオープンになっている 最先端の技術を利用することができる OSS に関連する技術情報が豊富にある セキュリティの脆弱性に対するコミュニティの 対応が迅速に行われる 商用ソフトウェアよりも性能や信頼性が向上する パッチやバージョンアップが多くて安心できる 競合他社との差別化を図ることができる

コスト削減

ベンダー

ロックイン排除

オープン性

最新技術

差別化ポイント

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3-4 コミュニティとは?

「オープンソース・コミュニティ」

一般的な「コミュニティ」は、「共同体、集団、地域社会」

特定のオープンソース・ソフトウェアの開発や普及活動を行うことを目的と

した、人々の集まり

 開発コミュニティ

– オープンソースを開発するコミュニティ

(例)Ruby開発コミュニティ

– 企業がコミュニティを主導する場合もある

(例)MySQL(Oracle)、JBoss(RedHat)

 ユーザーコミュニティ

– オープンソースを利用するにあたり、情報交換を行ったり、日本

語ドキュメントの作成を行ったりするコミュニティ

(例)日本JBossユーザ・グループ、日本MySQLユーザ会、

日本PostgreSQLユーザ会、日本JasperServerユーザ会

24 24

(26)

3-5 コミュニティのライフサイクル

25

コミュニティの発展と終焉

OSS認知 エコシステム の確立 開発 コミュニティ の設立 ・少人数の開発者による形成 ・企業のソフトウェア公開から形成 ・既存OSSの派生から形成 ・開発/保守など維持ができなくなる(資金不足) ・ユーザの支持を失う ・同じ役割を果たす新たなOSSの出現(世代交代) ・リーダの興味がなくなる ・関連プロジェクトの誕生 ユーザ コミュニティ の設立 コミュニティ の終焉 OSSの派生 ・別の目的のため ・コミュニティ存続のため

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3-5-1 コミュニティのライフサイクル

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1999 : Sun Microsystems、StarVision買収

2000/10 : 「OpenOffice.org」プロジェクト立ち上げ 2010/01 : Oracle、 Sun Microsystems買収 →プロジェクトの管理がOracleに移管

2010/05 : 一部メンバーが、「The Document Foundation」を立上げ →「Libre Office」プロジェクト立ち上げ

2011/04 : Apache Software Foundationに移管 →「OpenOffice.org」終了。 2011/07 : IBMが「Lotus Symphony」のソースコードを 「Apache OpenOffice」プロジェクトに寄贈。 2012/05 : 「Apache OpenOffice 3.4.0」リリース 2016/09 : 「Apache OpenOffice 」存続が困難に 「開発者不足」でプロジェクトが 存続するための条件を満たせない

OpenOfficeの場合(誕生から・・・・)

(http://japan.zdnet.com/article/35089988/)

(28)

3-6 コミュニティと企業

27

 OSSコミュニティの変化

 ボランティア主導→企業主導へ。

 大手企業が貢献を競争する場所(*)

(OpenStack、CloudFoundryなど)

(*)OSS コミュニティでの主なタスク・カテゴリ ① 開発(コア、拡張機能) ② QA (バグレポート、テスト) ③ L10N: ローカライゼーション(翻訳 / 言語ごとの機能開発) ④ ドキュメント ⑤ テンプレート ⑥ マーケティング ⑦ インフラ( Web 、ビルドサーバー) ⑧ ユーザーサポート( Q&A サイト、 ML) ⑨ イベント運営 ⑩ コミュニティ運営

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3-6-1 コミュニティと企業(OpenStackコミュニティ)

28

 OpenStackコミット数推移

 上位5位までは、企業のエンジニアが開発の中心。  日本企業の貢献も増加。(上位50社中5社)

(30)

3-6-2 コミュニティと企業(Linuxカーネル)

29  2015年2月に発行された「Linuxカーネル開発~それはどれほどの速度で進みだれがど のように作業しだれが支援しているのか」によると。 「不明」と「なし」のグループを含めた上位 10 社が、カーネルに対する貢献の約 57% カーネル開発の 80% 以上は、企業の正規の仕事として行われている。 企業の支援を受けていない開発者からの貢献は、長期にわたって緩やかに減少傾向。 2012 年版:17.9%, 2013 年度版:13.6%, 今回: 12.4% 。 社名 割合 企業名 割合 企業名 割合 企業名 割合 なし 18.90% なし 17.90% なし 13.60% なし 12.40%

Red Hat 12.40% Red Hat 11.90% Red Hat 10.20% Intel 10.50%

Novell 7.00% Novell 6.40% Intel 8.80% Red Hat 8.40%

IBM 6.90% Intel 6.20% Texas Instruments 4.10% Linaro 5.60%

不明 6.40% IBM 6.10% Linaro 4.10% Samsung 4.40%

Intel 5.80% 不明 5.10% SUSE 3.50% 不明 4.00%

consultants 2.60% Consultant 3.00% 不明 3.30% IBM 3.20%

Oracle 2.30% Oracle 2.10% IBM 3.10% SUSE 3.00%

Renesas

Technology 1.40% Academia 1.30% Samsung 2.60% Consultants 2.50%

The Linux

Foundation 1.30% Nokia 1.20% Google 2.40% Texas Instruments 2.40%

academics 1.30% 富士通 1.20% Vision Engraving

Systems 2.30%

Vision Engraving

Systems 2.20%

SGI 1.30% Texas Instruments 1.10% Consultants 1.70% Google 2.10%

富士通 1.20% Broadcom 1.10% Wolfson

Microelectronics 1.60%

Renesas

Electronics 2.10%

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3-7 ビジネスモデル外観

30

ビジネスモデル

およそOSSのビジネスモデルは、下記の4つに分類できる。

# モデル 内容 例 1 ディストリビュー ションモデル 自社またはコミュニティにて開発されたソフト ウェアの配布とサポートを行うモデル RedHat 2 システムインテグ レーションモデル OSSを活用したシステム構築およびプロフェッ ショナルサービス(コンサルテーションを含む) を実施するモデル NTTデータ, SIOS, SCSK,CTC 3 サービスモデル OSSを活用して構築したサービスを提供するモ デル AWS, 楽天, Google 4 その他 ハードウェア販売などの目的達成のため にOSSを活用するモデル ハードウェア ベンダー (日立、富士 通、NECなど) (http://japan.zdnet.com/article/35079152/)

(32)

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3-7-1 ビジネスモデルのトレンド

31

トレンド

4つのビジネスモデルの「ハイブリッド」化が進む。

代表的な企業と詳細:

① Cloudera:

 OSS版のHadoopをベースに「Cloudera Distributed Hadoop(CDH)」を販売し、保守 サポートを提供。(ディストリビューションモデル)  Hadoopの導入や構築及びHaddop上でのソフトウェア開発をプロフェッショナルサー ビスとして提供。(システムインテグレータモデル) ② Mirantis:  OSS版のOpenStackをベースに「Mirantis OpenStack」を販売し、保守サポートを提 供。(ディストリビューションモデル)  導入のコンサルから、 教育・構築支援までをプロフェッショナルサービスとして提供 。 (システムインテグレータモデル) (http://japan.zdnet.com/article/35079152/)

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3-7-2 ビジネスモデル事例(コミッタの輩出)

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NTTデータの場合

コミッタ就任

2014/12:Apache Hadoopおよびその関連のプロジェクトのコミッタに、小沢健 史氏(NTTソフトウェアイノベーションセンタ)、鯵坂明氏、岩崎正剛氏(NTTデ ータ システム技術本部)の3人が就任。 2015/6に猿田浩輔氏(NTTデータ システム技術本部)が、分散データ処理ソフ ト「Spark」のコミッタに就任。 2016/1に鯵坂明氏と小沢健史氏は、Hadoopおよびその関連のプロジェクトの プロジェクトマネジメント委員(以下PMC)に就任。

コミッタになるということ

コミュニティに対する開発の方向性への影響力の行使 社外への技術力のアピール (http://japan.zdnet.com/article/35084563/)

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3-7-3 ビジネスモデル事例(OSS化の意義)

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ミドクラの場合

ネットワーク仮想化ソフト「MidNet」をOSS化。(2014/11)

「MidoNet」とは?  オーバーレイ型のネットワーク仮想化を実現するソフトウェア。  物理的なネットワーク構成の上に、仮想的なレイヤ2ネットワーク、レイヤ3ネットワー クを構成し、ファイアウォール、ロードバランス、アクセスコントロールやセキュリティ グループなどの機能を実現。 足掛け5年で25億円を要して開発したソフトウェア。

なぜOSS化したか?

米国大手企業から、「ベンチャーが開発するソフトウェアは、OSSでなければ導 入できない」と言われたから。開発ベンダーが買収されたり、倒産したりという ようなことが発生し、継続的に利用することに支障が起きるようでは困る。

OSS化の効果

OSS化したことで、他社のエンジニアが検証した結果をブログ等で公開。 → 認知度がそれまでに比べ飛躍的に向上。 技術力の高さの証明。 (http://japan.zdnet.com/article/35080729/)

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3-8 ユーザ事例(中国電力①)

34

「PGConf.ASIA 2016」にて講演(12/2)

(http://www.pgconf.asia/JP/wp-content/uploads/2016/12/f0cb7a15a1606af5c8ee9e09ccad05b6.pdf https://japan.zdnet.com/article/35095766/)

(36)

3-8-1 ユーザ事例(中国電力②)

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4-1 オープンソースの『これから』 (1)

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 オープンイノベーションを実現する企業間エコシステムの構築

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【まとめ】

 普及までの時間が加速

 オープンソース利活用の意義

4-3 オープンソースの『これまで』と『これから』(まとめ)

39 # プロジェクト V1.0リリース 普及年数 1 Linuxカーネル 1991年 約20年 2 MySQL 1995年 3 PostgreSQL 1996年 4 Hadoop 2006年 約10年 5 OpenStack 2010年 約6年 6 Docker, Spark 2014年 約2年 コスト削減 ベンダーロックイン排除 オープン イノベーション

(41)

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4.「注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4.会計処理基準に関する事項 (8)原子力発 電施設解体費の計上方法

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月.