別紙1
論 文 審 査 の 要 旨
報告番号 甲 第 2812 号 氏 名 藤宮 龍祥
論文審査担当者
主査 沼澤 聡 副査 板部 洋之
副査 加藤 裕久
(論文審査の要旨)
グルタチオン S-転移酵素(GST)の低活性は、オキザリプラチンなど抗がん剤の副作用リ スクと関連する可能性がある。これまで、主要な GST 分子種(GSTM1、GSTT1、GSTA1、GSTP1)
の遺伝子型と肝 GST 活性との関連性については個々に報告されているが、これらすべての 遺伝子型について同時に酵素活性と比較した研究はない。本研究は 非ウイルス性肝がん患 者から採取した肝正常部位を用いて、上記 4 種 GST 分子種の遺伝子型と肝総 GST 活性との 比較を行ない、GSTM1 欠損が総 GST 活性に最も影響を与える遺伝子変異であることを明ら かにした。本研究は臨床で活用し得る新規知見を含むとともに、GST 遺伝子変異と抗がん 剤副作用リスクの関連性を明確にする基盤となることが期待される。
以上のように本論文は抗がん剤副作用のリスク因子研究に貢献するもので、審査担当者 は全員一致で博士(薬学)の学位に値するものと判断した。
論文題名:Possible Involvement of GSTM1 null Genotype on the Glutathione S-Transferase (GST) Activity in Patients with Non-viral Liver Tumor
掲載雑誌名:THE SHOWA UNIVERSITY JOURNAL OF MEDICAL SCIENCES, Vol.28, No.2 , in press.
(主査が記載、500字以内)