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食 肉 を 介 す る E 型 肝 炎 ウ イ ル ス 感 染 事 例 に つ い て

( E 型 肝 炎 Q & A )

我 が 国 で は 2003 年 4 月 の 兵 庫 県 に お け る 野 生 シ カ 肉 の 生 食 を 原 因 と す る E 型 肝 炎 ウ イ ル ス 食 中 毒 事 例 が 、特 定 の 食 品 の 摂 食 と E 型 急 性 肝 炎 発 症 と の 間 の 直 接 的 な 因 果 関 係 を 確 認 し た 最 初 の 事 例 と な り ま し た 。 ま た 、 英 科 学 誌 「Journal of General Virology」2003 年 9 月 号 掲 載 の 報 告 で は 、北 海 道 で 市 販 さ れ て い た 生 豚 レ バ ー の 一 部 か ら E 型 肝 炎 ウ イ ル ス の 遺 伝 子 が 検 出 さ れ 、 加 熱 不 十 分 な 豚 レ バ ー か ら 人 へ の 感 染 の 可 能 性 も 示 唆 さ れ て い ま す 。 さ ら に 、 2005 年 3 月 に 福 岡 県 で 野 生 イ ノ シ シ 肉 を 喫 食 し た 11 名 中 1 名 が 、 E 型 肝 炎 を 発 症 し 、ウ イ ル ス 遺 伝 子 検 査 で イ ノ シ シ 肉 と の 因 果 関 係 が 確 認 さ れ た 事 例 も 報 告 さ れ て い ま す 。 厚 生 労 働 省 で は こ れ ら の 事 例 を 踏 ま え 、E 型 肝 炎 予 防 に 関 す る 情 報 提 供 を 目 的 と し て 、 次 の と お り E 型 肝 炎 に 関 す る Q & A を 作 成 し ま し た 。 今 後 、 E 型 肝 炎 に 関 す る 知 見 の 進 展 等 に 対 応 し て 、 逐 次 、 本 Q & A を 更 新 し て い く こ と と し て い ま す 。 な お 、豚 レ バ ー を 含 む 豚 肉 並 び に シ カ 及 び イ ノ シ シ な ど の 野 生 動 物 の 肉 を 安 全 に 喫 食 す る 為 の 注 意 点 に つ い て 、下 記 に と り ま と め ま し た の で ご 参 考 と し て い た だ き ま す よ う お 願 い し ま す 。 ・ 豚 レ バ ー を 含 む 豚 肉 並 び に シ カ 及 び イ ノ シ シ な ど の 野 生 動 物 の 肉( 内 蔵 を 含 む 。 ) は 生 で 食 べ な い よ う に し ま し ょ う 。 ・ 豚 肉 並 び に シ カ 及 び イ ノ シ シ な ど の 野 生 動 物 の 肉 は 中 心 部 ま で 火 が 通 る よ う 、十 分 に 加 熱 し て 食 べ ま し ょ う 。こ の よ う な 加 熱 は ほ と ん ど の 危 険 な 微 生 物 を 死 滅 さ せ る こ と が 確 認 さ れ て い ま す 。ま た 、他 の 動 物 の 肉 に つ い て は 、若 齢 者 や 高 齢 者 な ど 抵 抗 力 の 弱 い 方 は 生 肉 の 摂 取 を 控 え る よ う に し ま し ょ う 。 ・ 加 熱 調 理 を 行 う 肉 類 は 生 焼 け に な ら な い よ う 中 心 部 ま で 十 分 に 火 が 通 る よ う 、 十 分 に 加 熱 し て く だ さ い 。 ・ 生 の 肉 類 と 加 熱 済 み の 肉 類 は 分 け て 取 り 扱 い ま し ょ う 。取 り 扱 う 箸 や 皿 も 区 別 し て 使 用 し て く だ さ い 。 < 目 次 > Q 1 E 型 肝 炎 と は ど の よ う な 病 気 で す か ? Q 2 ど の よ う な 症 状 で す か ? Q 3 ど の よ う に し て 感 染 す る の で す か ? Q 4 診 断 方 法 は ? Q 5 治 療 方 法 は ?

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Q 6 予 防 方 法 は ? Q 7 国 際 的 な 発 生 状 況 は ? Q 8 日 本 で の 発 生 状 況 は ? Q 9 食 品 を 通 じ て 感 染 し た 事 例 は ど の よ う な も の が 報 告 さ れ て い ま す か ? Q 1 0 ど の よ う な 動 物 で HEV 感 染 が 確 認 さ れ て い ま す か ? Q 1 1 市 販 の 豚 レ バ ー か ら HEV の 遺 伝 子 が 検 出 さ れ 、 E 型 肝 炎 患 者 発 生 と の 関 連 の 可 能 性 が あ る 等 の 報 告 が さ れ て い る と の こ と で す が 、ど の よ う な 報 告 で す か ? Q 1 2 豚 か ら 検 出 さ れ る ウ イ ル ス に は ど の よ う な 特 徴 が あ り ま す か ? Q 1 3 豚 レ バ ー を 始 め と す る 豚 由 来 の 食 品 は 安 全 で す か ? Q 1 4 2003 年 8 月 に 報 告 さ れ た 野 生 の シ カ 肉 の 刺 身 を 食 べ て E 型 肝 炎 を 発 症 し た 事 例 は 、 シ カ 肉 の 刺 身 の 摂 食 が 直 接 の 原 因 に な っ た の で す か ? Q 1 5 日 本 で は シ カ 肉 は 食 用 と し て 流 通 し て い る の で す か ? Q 1 6 シ カ や イ ノ シ シ な ど 野 生 動 物 の 肉 等 を 生 で 食 べ て も 安 全 で す か ? Q 1 7 シ カ や イ ノ シ シ 、 豚 以 外 の 食 肉 は 心 配 な い の で す か ?

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Q 1 E 型 肝 炎 と は ど の よ う な 病 気 で す か ?

A E 型 肝 炎 は 、E 型 肝 炎 ウ イ ル ス(hepatitis E virus、以 下「 HEV」と い う 。) の 感 染 に よ っ て 引 き 起 こ さ れ る 急 性 肝 炎 ( 稀 に 劇 症 肝 炎 ) で 、 慢 性 化 す る こ と は あ り ま せ ん 。HEV は 主 と し て 経 口 感 染 し ま す が 、 ご く 稀 に 、 感 染 初 期 に ウ イ ル ス 血 症 を お こ し て い る 患 者 ( あ る い は 不 顕 性 感 染 者 ) の 血 液 を 介 し て 感 染 す る こ と も あ り ま す 。E 型 肝 炎 は 開 発 途 上 国 に 常 在 し 散 発 的 に 発 生 し て い る 疾 患 で す が 、時 と し て 汚 染 さ れ た 飲 料 水 な ど を 介 し 大 規 模 な 流 行 を 引 き 起 こ す 場 合 も あ る こ と が 知 ら れ て い ま す 。 一 方 、 先 進 国 に お い て は 、 開 発 途 上 国 へ の 旅 行 者 の 感 染 事 例 が 多 か っ た こ と か ら 、 専 ら 「 輸 入 感 染 症 」 と し て 認 識 さ れ て 来 ま し た が 、 近 年 、 渡 航 歴 の な い 「 国 内 発 症 例 」 も 散 見 さ れ る よ う に な り 、 し か も 、 そ の よ う な 例 か ら 採 取 さ れ た HEV 株 は 、 そ れ ぞ れ の 地 域 に 特 有 の 「 土 着 株 」 で あ る こ と が 明 ら か に な っ て 来 ま し た 。 自 然 界 に お け る 感 染 の サ イ ク ル は 未 だ 不 明 で す が 、 豚 や シ カ 、 イ ノ シ シ な ど の 動 物 か ら も ヒ ト の HEV に 酷 似 す る ウ イ ル ス が 検 出 さ れ て い る こ と や 、 動 物 か ら ヒ ト へ の 感 染 事 例 の 報 告 も さ れ て い る こ と か ら 、今 で は 本 疾 患 は 人 獣 共 通 感 染 症 と し て 捉 え ら れ て い ま す 。 ウイルス肝炎の病型と病原ウイルス A型肝炎 B型肝炎 C型肝炎 D型肝炎 E型肝炎 原因ウ イル ス HAV HBV HCV HDV (+HBV) HEV 分類 ピコルナ ウイルス科 ヘパドナ ウイルス科 フラビウイルス科 サテライト ウイルス科 ヘペウイルス科 主な感 染経 路 経口 血液 血液 血液 経口 潜伏期 間 2~6週 1~6ヶ月位 2週間~6ヶ月位 B型肝炎に類似 2~9週間(平均6 週間)

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感染の 特徴 ・一 過 性 の感 染 。 ・キャリア化すること はない。 ・治癒後に終生免疫 が成立。 ・急性肝炎発症例で は、38℃以上の高 熱を伴って発症。 ・発熱後数日を経て 、全身倦怠感、食 欲不振、悪心、嘔 吐、右季肋部痛な どが現れ、その後 褐色尿、黄疸が現 れる。 ・成人例では腎不全 を伴うことがある。 ・成人が感染した場 合、不顕性感染で 終わることは少な く、重症化すること がある。 ・一 般 に成 人 が初 めてHBVに感 染 し た場 合 は一過性の 感染。ただし、成人 感染でもキャリア化 するケースが最近報 告されている。 ・急 性 肝 炎 を発 症 す る場合と発症しない 場合(不 顕 性 感 染 )とがある。 ・治癒後に終生免疫が 成立。 ・特にHBe抗原陽性 の母 親 から生 まれ た児 では、感染を予 防せずに放置すると 高率(80%以上)に キャリア化する。 ・乳幼児期に感染した 場合にもキャリア化 することがある。 ・HBVキャリアの一部 は慢性肝疾患(慢性 肝炎 、肝 硬 変 、肝 がん)を発 症 する。 ・わが国には慢性肝疾 患患者を含めて、10 0万人から150万人 のHBVキャリアがお り、そのほとんどは 検査をしなければわ からない(自覚症状 がない)無症候性の キャリアであることが 知られている。 ・成 人 が初 めてHCV に感 染 した場 合 、 そのほとんどは、 自 覚 症 状 がないま ま経 過 し(不顕性感 染)、約30%は一 過 性 の感 染 で治り、 約70%はキャリア化 することが知 られ ている。 ・HCVキャリアの母 親から生まれた児が HCVに感染してキャ リア化 する率 は2~ 3%程 度に止まる。 ・HCVキャリアでは、H BVキャリアに比 し て慢 性 肝 疾 患 (慢 性 肝炎、肝硬変、肝 がん)を発病する率 が高い。 ・C型 慢 性 肝 疾 患 患 者を除いて、わが国 には150万人前後の HCVキャリアが存在 することが知られて いる。 ・かつてデルタ(δ) 肝 炎 と呼 ばれてい たもの。 ・HDVは、HBVに感 染 している人 にの み感染する(HBVを ヘルパーウイルス とする)不 完 全 ウ イルスである。 ・わが国にはHDV感染 例は少ない。 ・一 過 性 の感 染 。 ・キャリア化 するこ とはない。 ・終生免疫が成立 す るか否 かは不 明 。 ・急 性 肝 炎 を発 症 した場 合 はA型 肝 炎 に類 似 。 ・稀に劇症化するこ とあり。 ・妊 婦 がHEVに感 染 して発 症 した 場合には、劇症化 する率 が高 いと 言 われている。 ・人獣共通感染症と 認識されている唯 一 の肝 炎 ウイル スである。 キャリ アの 有無 無 有 有 無 無

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肝がん との 関係 無 有 有 無 無 劇症化 あり あり 稀 あり あり 診断法 ・血清学的検査: ペア血清による HAV抗体価の 上昇、IgM HAV 抗体の検出 ・核酸増幅検査( NAT): HAV R NAの検出 ・血清学的検査: H Bs抗原の検出(ペ ア血清によるHBc 抗体価を併用する ことが望ましい)、 ペア血清によるHB c抗体価の上昇、H Bc抗体価の測定( HBVキャリアとの 鑑 別)、IgM HBc 抗体の検出 ・核酸増幅検査: H BV DNAの検出 ・血清学的検査: H CV抗体の検出、H CVコア抗原の検 出 ・核 酸 増 幅 検 査 : HCV RNAの検 出 ・血清学的検査:HD V抗体の検出、肝 内のHDV抗 原 ( デルタ抗 原 )の 検 出 ・核酸増幅検査: H DV RNAの検 出 ・血清学的検査: ペア血清によるH EV抗体価の上 昇 、IgM HEV 抗 体 の検 出 ・核酸増幅検査 : HEV RNAの検 出 治療法 急 性 期 の 対 症 療法 ラミブジン等にいる抗 ウイルス療法、グリチ ルリチン、ウルソデス オキシコール酸等によ る抗炎症療法 インターフェロン、リバ ビリン等による抗ウイ ルス療法、グリチルリ チン、ウルソデスオキ シコール酸等による抗 炎症療法 (Bの治療がDの治療) 急性期の対症療 法 ワクチ ン HAV ワクチン HB ワクチン (場合により HBIGを併用) 今 のところなし HB ワクチン (HBVの予防が HDVの予防) HEワクチン 開 発中 Q 2 ど の よ う な 症 状 で す か ? A HEV に 感 染 し た 場 合 、 不 顕 性 感 染 が 多 い と さ れ て い ま す ( 特 に 若 年 者 ) 。 肝 炎 を 発 症 し た 場 合 の 臨 床 症 状 は A 型 肝 炎 に 類 似 し 、 高 率 に 黄 疸 を 伴 い ま す 。 平 均 6 週 間 の 潜 伏 期 の 後 に ( 稀 に 数 日 の 倦 怠 感 、 食 欲 不 振 等 の 症 状 が 先 行 す る こ と も あ り ま す ) 、 発 熱 、 悪 心 ・ 腹 痛 等 の 消 化 器 症 状 、 肝 腫 大 、 肝 機 能 の 悪 化 ( ト ラ ン ス ア ミ ナ ー ゼ 上 昇 ・ 黄 疸 ) が 現 れ 、 大 半 の 症 例 で は 安 静 臥 床 ( ベ ッ ド の 上 で 動 か ず に 安 静 を 保 つ こ と ) に よ り 治 癒 し ま す が 、 ま れ に 劇 症 化 す る ケ ー ス も あ り ま す 。 E 型 肝 炎 の 特 徴 と し て 、妊 婦 が 妊 娠 晩 期 に 感 染 す る と 劇 症 化 し や す い と い う 報 告 が あ り ま す 。 ま た 、 患 者 の 年 齢 に つ い て は 、 イ ン ド 等 の 流 行 地 で の 経 験 か ら 本 症 は 「 若 年 層 の 病 気 」 と い わ れ て き ま し た が 、 我 が 国 や フ ラ ン ス で の 調 査 に よ れ ば 、む し ろ「 中 高 年 男 性 の 病 気( 平 均 年 齢 約 50 歳 、男 女 比 約 4 対 1) 」 と い え ま す 。 ま た 、 高 齢 者 ほ ど 重 症 化 し や す い と さ れ て い ま す 。

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Q 3 ど の よ う に し て 感 染 す る の で す か ? A 感 染 経 路 は 経 口 感 染 で あ り 、HEV に 汚 染 さ れ た 食 物 、水 等 の 摂 取 に よ り 感 染 す る こ と が 多 い と さ れ て い ま す 。 ヒ ト か ら ヒ ト へ の 感 染 に つ い て は 、 く し ゃ み な ど に よ る 飛 沫 や 接 触 に よ る 感 染 は 報 告 さ れ て い ま せ ん が 、輸 血 に よ る 感 染 例 が 報 告 さ れ て い ま す 。 Q 4 診 断 方 法 は ? A 血 清 学 的 検 査 で は 、IgM 抗 体 、 IgA 抗 体 の 検 出 に よ っ て 診 断 し ま す ( ま れ に 擬 陽 性 や 擬 陰 性 が み ら れ ま す ) 。

確 実 な 診 断 法 と し て は 、核 酸 増 幅 検 査(NAT、RT-PCR)に よ る HEV RNA の 検 出 が あ げ ら れ ま す 。 Q 5 治 療 方 法 は ? A E 型 肝 炎 の 治 療 方 法 は 、 現 在 の と こ ろ 急 性 期 の 対 症 療 法 し か あ り ま せ ん 。 劇 症 化 し た 場 合 に は 、 さ ら に 血 漿 交 換 、 人 工 肝 補 助 療 法 、 肝 移 植 な ど の 特 殊 治 療 が 必 要 と な り ま す 。 Q 6 予 防 方 法 は ? A HAV 及 び HEV の 感 染 経 路 は 経 口 感 染 で あ り 、ウ イ ル ス に 汚 染 さ れ た 食 物 、 水 の 摂 取 に よ り 感 染 す る こ と が 多 い の で 、 予 防 に は 手 洗 い 、 飲 食 物 の 加 熱 が 重 要 で す 。 E 型 肝 炎 流 行 地 域 へ 旅 行 す る 際 は 、 清 潔 の 保 証 が な い 飲 料 水 ( 氷 入 り 清 涼 飲 料 を 含 む ) 、 非 加 熱 の 貝 類 、 自 分 自 身 で 皮 を む か な い 非 調 理 の 果 物 ・ 野 菜 を と ら な い よ う に 注 意 す る 必 要 が あ り ま す 。 動 物 の 内 臓 、 特 に 豚 レ バ ー を 食 べ る 際 に は 、 中 心 部 ま で 火 が 通 る よ う 十 分 に 加 熱 す る こ と が 重 要 で す 。 食 べ る 前 の 調 理 の 段 階 で も 、 皮 膚 の 傷 か ら ウ イ ル ス が 体 内 へ 入 る こ と の な い よ う 注 意 し て く だ さ い ( Q 1 3 、 1 6 及 び 1 7 参 照 ) 。 な お 、 ワ ク チ ン は 開 発 段 階 で す 。 Q 7 国 際 的 な 発 生 状 況 は ? A E 型 肝 炎 は 、 中 央 ア ジ ア で の 流 行 は 秋 に 見 ら れ る 一 方 、 東 南 ア ジ ア で は 雨 期 に 、 特 に 広 範 に 洪 水 が 起 こ っ た 後 に 発 生 す る と い わ れ て い ま す 。 E 型 肝 炎 は 糞 口 感 染 経 路 に よ っ て 伝 播 し 、中 で も 水 系 感 染 に よ る 大 流 行 が こ れ ま で に 報 告 さ れ て い ま す 。1955 年 、 ニ ュ ー デ リ ー で 急 性 肝 炎 の 大 流 行

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が 発 生 し ま し た が 、こ れ は 糞 便 に よ っ て 汚 染 さ れ た 飲 用 上 水 が 共 通 の 感 染 源 と な っ て い ま し た 。 こ の 流 行 で は 黄 疸 性 肝 炎 と 診 断 さ れ た 症 例 だ け で も 29,000 人 に 及 ん で い ま す 。 こ れ に 似 た 水 系 感 染 に よ る 大 流 行 が 中 央 ア ジ ア 、 中 国 、 北 ア フ リ カ 、 メ キ シ コ な ど で も 報 告 さ れ て い ま す 。 近 年 に お い て も こ の よ う な 大 規 模 な 流 行 が し ば し ば 報 告 さ れ 、1991 年 、 8 万 人 近 い 集 団 感 染 が 報 告 さ れ た イ ン ド の 例 で も 飲 料 水 の 汚 染 が 原 因 で し た 。1986~ 1991 年 に は 中 国 の 新 彊 ウ イ グ ル 自 治 区 で 4 回 に わ た っ て 大 規 模 な E 型 肝 炎 の 流 行 が み ら れ て い ま す 。 毎 年 こ の 地 域 で は 、 秋 季 に HEV 感 染 者 が 急 激 に 増 加 す る 傾 向 に あ る と い わ れ て い ま す 。 日 本 を は じ め と す る 先 進 国 で も E 型 肝 炎 の 発 生 は 時 折 見 ら れ 、そ の 大 部 分 は 発 展 途 上 国 で 感 染 を う け 、帰 国 後 発 症 し た 輸 入 感 染 例 で あ る と 考 え ら れ て き ま し た が 、 近 年 、 日 本 や 米 国 な ど で 海 外 渡 航 歴 の 無 い E 型 肝 炎 の 散 発 的 な 発 生 例 が 報 告 さ れ る よ う に な り 、そ の よ う な 国 内 感 染 例 の 一 部 は 動 物 由 来 感 染 で あ る こ と が 判 明 し ま し た 。 Q 8 日 本 で の 発 生 状 況 は ? A 日 本 で は 、E 型 肝 炎 を 診 断 し た 医 師 に 対 し て は 、感 染 症 の 予 防 及 び 感 染 症 の 患 者 に 対 す る 医 療 に 関 す る 法 律 ( 以 下 、「 感 染 症 法 」 と い う 。) に 基 づ き 、 保 健 所 に 直 ち に 届 出 る こ と が 義 務 づ け ら れ て い ま す (E 型 肝 炎 は「 四 類 感 染 症 」 に 分 類 )。届 出 を 受 け た 保 健 所 は 、都 道 府 県 等 を 通 じ 厚 生 労 働 省 に 報 告 す る と と も に 、 感 染 症 法 及 び 食 品 衛 生 法 の 規 定 に 基 づ き 、 感 染 源 や 感 染 時 期 、 原 因 施 設 等 に つ い て 調 査 を 行 い ま す 。 医 師 の 届 出 を 集 計 し た 感 染 症 発 生 動 向 調 査 に よ る と 、1999 年 4 月 以 降 に E 型 肝 炎 と 報 告 さ れ 、HEV 感 染 が 確 認 さ れ た 患 者 は 、1999 年 0 例、 2000 年 3 例 、 2001 年 0 例 、 2002 年 16 例、 2003 年 30 例、2004 年 37 例 、2005 年(1 月 ~ 8 月)32 例、計 118 例 で 、国 内 で の 感 染 が 推 定 さ れ る 患 者 の 報 告 が 2002 年 以 降 急 増 し て い ま す 。一 方 、国 外 で 感 染 し た と 推 定 さ れ る 患 者 の 報 告 も 2003 年 以 降 増 加 し て い ま す 。 報 告 数 の 増 加 は 、最 近 、RT-PCR 法 に よ る HEV 遺 伝 子 検 出 及 び ELISA 法 に よ る IgM 抗 体 検 出 で の 確 定 診 断 が 可 能 と な っ た こ と を 反 映 し て い る と 考 え ら れ ま す 。 季 節 性 は 明 ら か で は あ り ま せ ん 。診 断 ま で に 要 し た 日 数 を み る と 、初 診 か ら 10 日 以 内 に 4 分 の 1 、19 日 以 内 に 2 分 の 1 、28 日 以 内 に 4 分 の 3 の 患 者 が 診 断 さ れ て お り 、多 く の 日 数 を 要 し て い ま す( 病 原 微 生 物 検 出 情 報 Vol.26 p 261-262 E 型 肝 炎 2005 年 8 月 現 在 )。 男 性 101 例 ( 国 内 例 71 例 、 国 外 例 28 例 、 不 明 2 例 )、 女 性 17 例 ( 国 内 15 例 、 国 外 2 例 ) と 、 国 内 例 、 国 外 例 と も 圧 倒 的 に 男 性 が 多 い の が 特 徴 で す 。 国 内 例 は 男 性 が 50 代 後 半 、 女 性 は 60 代 後 半 を ピ ー ク に 、 と も に 中 高 年 が 多 い の に 対 し 、国 外 例 は 20 代 ~ 30 代 前 半 が 多 い よ う で す( 病 原 微 生 物 検 出 情 報 Vol.26 p 261-262E 型 肝 炎 2005 年 8 月 現 在 )。 一 方 で 、 論 文 ・ 学 会 等 で 発 表 さ れ た デ ー タ に よ れ ば 、 同 期 間 (1999-2002 年 ) 内 に 10 例 以 上 の 国 内 感 染 例 が 存 在 し て お り 、 厚 生 労 働 省 の E 型 肝 炎 研

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究 班 が 行 っ た 全 国 調 査 に よ る と 、 集 計 し た 254 例 を 解 析 し た 結 果 、 輸 入 感 染 例 の 10 倍 の 頻 度 で 国 内 感 染 例 が 存 在 す る と 報 告 さ れ て い る こ と か ら 、 日 本 に お け る E 型 急 性 肝 炎 の 発 生 は さ ら に 多 く 存 在 す る と 推 定 さ れ ま す ( 肝 臓 47 巻 8 号 384-391( 2006) ) 。 ま た 、1993 年 に 採 血 さ れ た 日 本 の 健 常 人 の 血 清 に お け る HEV 抗 体 保 有 率 は 5.4% (49/900)で 、 20 代 以 下 で は 非 常 に 低 く (0.4% )、 30 代 (6.2% )、 40 代 (16% )、50 代 (23% )と 年 齢 が 高 い ほ ど 保 有 率 も 高 い こ と が 報 告 さ れ て い ま す 。 な お 、前 述 の 研 究 班 の 調 査 に よ れ ば 、全 体 の 31%が 動 物 由 来 感 染( 食 肉 由 来 ) で あ る と 推 定 さ れ 、 輸 入 感 染 が 7.9%、 輸 血 感 染 の 確 定 例 が 2.3%存 在 し た と さ れ て い ま す が 、58%の 症 例 は 「 感 染 経 路 不 明 」 で あ る と 報 告 さ れ て い ま す ( 肝 臓 47 巻 8 号 384-391( 2006) ) 。 Q 9 食 品 を 通 じ て 感 染 し た 事 例 は ど の よ う な も の が 報 告 さ れ て い ま す か ? A 従 来 、 国 内 で も 国 外 で も 、 特 定 の 食 品 の 摂 食 と E 型 肝 炎 の 発 症 と の 関 係 が 直 接 的 に 確 認 さ れ た 事 例 の 報 告 は あ り ま せ ん で し た 。 し か し 、2003 年 4 月 に 兵 庫 県 で 冷 凍 シ カ 肉 を 喫 食 し た 2 家 族 7 名 中 4 名 が 発 症 し 、 急 性 期 の 血 清 か ら HEV –IgM 抗 体 及 び HEV 遺 伝 子 が 検 出 さ れ 、 冷 凍 シ カ 肉 残 品 か ら 検 出 さ れ た HEV の 遺 伝 子 配 列 が 患 者 か ら 検 出 さ れ た HE V 遺 伝 子 の も の と ほ ぼ 一 致 し た こ と が 報 告 さ れ 、こ れ が 食 品 の 摂 食 と E 型 肝 炎 の 発 症 と の 直 接 的 な 関 係 が 確 認 さ れ た 世 界 初 の 事 例 に な り ま し た (Lancet 2003; 362: 371-3)。 更 に は 、 2005 年 3 月 に 福 岡 県 で 野 生 イ ノ シ シ 肉 を 喫 食 し た 1 1 名 中 1 名 が 発 症 し 、 イ ノ シ シ 肉 残 品 か ら HEV が 検 出 さ れ 、 患 者 血 清 か ら 検 出 さ れ た HEV の 遺 伝 子 配 列 と 一 致 し た 事 例 も あ り ま す ( Emerging Infectious Diseases 2005; 11: 1958-60) 。 Q 1 0 ど の よ う な 動 物 で HEV 感 染 が 確 認 さ れ て い ま す か A 近 年 、 先 進 国 に お い て HEV 常 在 地 へ の 渡 航 歴 の な い 急 性 肝 炎 患 者 か ら HEV が 検 出 さ れ 、 そ の HEV の 遺 伝 子 が 当 該 地 の 豚 か ら 採 取 さ れ る HEV の 遺 伝 子 と 極 め て 類 似 し て い る こ と が 示 さ れ る な ど 、本 疾 患 が 人 獣 共 通 感 染 症 で あ る 可 能 性 が 示 唆 さ れ て き ま し た 。 ま た 、 各 種 の 動 物 が HEV に 感 受 性 の あ る こ と が 示 さ れ 、 日 本 の 豚 に つ い て 行 わ れ た 調 査 で は 生 後 60 日 の 豚 73 頭 中 2 頭 と 生 後 90 日 の 豚 22 頭 中 1 頭 の 血 清 か ら HEV 遺 伝 子 が 検 出 さ れ た 他 、 生 後 1 ~ 6 ヶ 月 の 豚 の 糞 便 か ら も H E V 遺 伝 子 が 検 出 さ れ て い ま す 。 ま た 、 3 1 農 場 の 血 清 に つ い て 抗 体 検 査 を 実 施 し た と こ ろ 、 3 0 農 場 の 豚 で 抗 体 陽 性 で し た 。 抗 体 陽 性 農 場 で は 4 - 5 ヶ 月 で 1 0 0 % の 豚 が 抗 体 を 保 有 し 、ウ イ ル ス 検 出(RT-PCR)検 査 で は 、 2 - 3 ヶ 月 齢 の す べ て の 豚 か ら 検 出 さ れ た と の 報 告 が あ り ま す ( 平 成 15 年 度 厚 生 労 働 科 学 特 別 研 究 事 業「 食 品 に 由 来 す る E 型 肝 炎 ウ イ ル ス の リ ス ク 評 価 に 関 す る 研 究 」 ) 。

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野 生 イ ノ シ シ に お い て も 、地 域 の 差 は あ る も の の 、10-50% の 個 体 が IgG 抗 体 陽 性 で あ り 、5-10% の 個 体 の 血 液 、肝 臓 か ら HEV 遺 伝 子 が 検 出 さ れ て い ま す 。前 述 の よ う に 、イ ノ シ シ 肉 か ら ヒ ト へ の 感 染 も 証 明 さ れ て い ま す( Q 9 )。 わ が 国 の 野 生 シ カ に お い て は 、 抗 体 を も つ 個 体 は 極 め て 少 数 で あ り 、HEV の リ ザ ー バ ー と は 考 え に く い の で す が 、 シ カ 肉 か ら ヒ ト へ の 直 接 伝 播 が 報 告 さ れ て い る の で 注 意 が 必 要 で す 。 ま た 、 1997 年 に 、 ヒ ト の HEV と 同 じ HEV が 豚 に も 存 在 す る こ と が 初 め て 報 告 さ れ て 以 来 、今 日 ま で に 、シ カ 、イ ノ シ シ 、ウ マ 、ラ ッ ト 、マ ン グ ー ス か ら HEV 遺 伝 子 が 検 出 さ れ 、 そ の 他 に も 牛 、 山 羊 、 ネ コ な ど 多 種 動 物 か ら の HEV 抗 体 検 出 の 報 告 が あ り 、 感 染 を 確 認 す る 取 組 み が 進 め ら れ て い ま す 。 Q 1 1 市 販 の 豚 レ バ ー か ら H E V の 遺 伝 子 が 検 出 さ れ 、 E 型 肝 炎 患 者 発 生 と の 関 連 の 可 能 性 が あ る 等 の 報 告 が さ れ て い る と の こ と で す が 、ど の よ う な 報 告 で す か ?

A 2003 年 9 月 発 行 の Journal of General Virology で は 、 北 海 道 の 食 料 品 店 で 市 販 さ れ て い た 包 装 済 み の 豚 生 レ バ ー363 件 中 7 件( 1.9% )か ら HEV 遺 伝 子 が 検 出 さ れ 、 そ の ひ と つ は 北 海 道 在 住 の 86 歳 の 患 者 か ら 分 離 さ れ た HEV と 遺 伝 子 配 列 が 100% 一 致 し た こ と が 報 告 さ れ ま し た 。さ ら に E 型 肝 炎 に 感 染 し た 患 者 1 0 人 の う ち 9 人(90% )が 、発 症 前 の 2 ~ 8 週 の 間 に 焼 い た 又 は 加 熱 不 十 分 な 豚 レ バ ー の 喫 食 歴 を 有 し て い ま し た 。 こ の 報 告 で は 、 以 前 か ら 豚 レ バ ー を 食 し て い る 患 者 が な ぜ 今 回 感 染 し た の か 、当 該 豚 レ バ ー に は 感 染 力 が あ る E 型 感 染 ウ イ ル ス が 存 在 し た の か な ど 、解 明 す る べ き 疑 問 は あ る も の の 、 加 熱 不 十 分 な 豚 レ バ ー が 人 に HEV を 感 染 さ せ る 可 能 性 が 指 摘 さ れ て い ま す 。 な お 、 同 一 の 豚 レ バ ー を 食 べ た 患 者 家 族 か ら の 聞 き 取 り 調 査 お よ び HEV 抗 体 検 査 に よ り 、十 分 に 加 熱 し て 摂 食 し た 家 族 で は 感 染 が な か っ た こ と が 分 か っ て い ま す 。 2004 年 11 月 に は 、 北 海 道 に お い て 1 名 の E 型 肝 炎 患 者 が 発 生 し 、 患 者 と 同 じ 飲 食 店 を 利 用 し た 者 の う ち 6 名 が HEV に 感 染 し て い た こ と が 確 認 さ れ た 事 例 が あ り 、感 染 原 因 と し て 飲 食 店 で 豚 レ バ ー 等 の 豚 肉 由 来 の 食 品 を 十 分 に 加 熱 し な い で 喫 食 し た 可 能 性 が あ る と い う 研 究 報 告 が あ り ま し た ( 肝 臓 45 巻 12 号 688-688( 2004))。北 海 道 の 調 査 の 結 果 、共 通 の 飲 食 店 で 喫 食 し た 複 数 グ ル ー プ か ら 感 染 者 が 確 認 さ れ ま し た が 、感 染 源 及 び 感 染 経 路 の 特 定 に は 至 り ま せ ん で し た 。 ま た 、2006 年 2 月 か ら 3 月 に か け て 、北 海 道 で E 型 肝 炎 を 発 症 し た 4 名 に つ い て 、 血 液 か ら 検 出 さ れ た HEV の 遺 伝 子 配 列 が い ず れ も 一 致 し た と い う 報 告 事 例 が あ り ま し た 。北 海 道 及 び 札 幌 市 の 調 査 の 結 果 に よ る と 、こ の 4 名 の 患 者 は そ れ ぞ れ 発 症 前 に 豚 の 内 臓 を 食 べ た こ と は 確 認 さ れ て い ま す が 、感 染 経 路 の 特 定 に は 至 ら ず 共 通 の 感 染 源 が あ る か ど う か は 不 明 で す 。

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Q 1 2 豚 か ら 検 出 さ れ る H E V に は ど の よ う な 特 徴 が あ り ま す か ? A こ れ ま で の 研 究 結 果 か ら は 、 豚 は そ の 育 成 中 に H E V に 高 率 に 感 染 し ま す ( Q 1 0 参 照 ) が 、 豚 が 通 常 出 荷 さ れ る 6 ヶ 月 齢 の 血 液 中 か ら は H E V が 消 失 し て い ま す 。 た だ し 、 一 部 の 個 体 で は 6 ヶ 月 齢 時 に お い て も 糞 便 と 肝 臓 に H E V が な お 残 存 し て い る 、 と の 報 告 が さ れ て い ま す ( 平 成 15 年 度 厚 生 労 働 科 学 研 究 事 業 「 本 邦 に 於 け る E 型 肝 炎 の 診 断 ・ 予 防 ・ 疫 学 に 関 す る 研 究 」 ) 。 Q 1 3 豚 レ バ ー を 始 め と す る 豚 由 来 の 食 品 は 安 全 で す か ? A 豚 レ バ ー を は じ め と す る 豚 肉 に つ い て は 、生 で 食 べ な い よ う に し ま し ょ う 。 ま た 、 加 熱 調 理 の 際 に は 中 心 部 ま で 火 が 通 る よ う 十 分 に 加 熱 し て く だ さ い 。 豚 レ バ ー な ど に 万 一 ウ イ ル ス が 残 っ て い た と し て も 、十 分 に 加 熱 調 理 を 行 え ば HEV は 感 染 性 を 失 う た め 、 豚 レ バ ー な ど の 豚 由 来 食 品 を 食 べ る こ と に よ る 感 染 の 危 険 性 は あ り ま せ ん 。 ハ ム ・ ソ ー セ ー ジ 等 の 加 熱 済 み 食 品 に つ い て も 、HEV は 、当 該 食 品 の 加 工 時 に 行 わ れ る 63℃ で 30 分 間 と 同 等 以 上 の 熱 処 理 で 感 染 性 を 失 う た め 、 心 配 は あ り ま せ ん 。 Q 1 4 2003 年 8 月 に 報 告 さ れ た 野 生 の シ カ 肉 の 刺 身 を 食 べ て E 型 肝 炎 を 発 症 し た 事 例 は 、 シ カ 肉 の 刺 身 の 摂 食 が 直 接 の 原 因 に な っ た の で す か ? A 本 事 例 は 、 特 定 の シ カ 肉 を 生 で 食 べ た 4 名 が 6 ~ 7 週 間 後 に E 型 肝 炎 を 発 症 し 、 患 者 か ら 検 出 さ れ た HEV と 一 部 保 存 さ れ て い た シ カ 肉 か ら 検 出 さ れ た HEV の 遺 伝 子 配 列 が 一 致 し た こ と 、 当 該 シ カ 肉 を 全 く 食 べ て い な い か 、 又 は ご く 少 量 し か 食 べ な か っ た 患 者 家 族 は HEV に 感 染 し な か っ た こ と が 確 認 さ れ 、特 定 の 食 品 の 摂 食 と E 型 急 性 肝 炎 発 症 と の 直 接 的 な 関 係 が 確 認 さ れ た 最 初 の 事 例 と さ れ て い ま す 。 Q 1 5 日 本 で は シ カ 肉 は 食 用 と し て 流 通 し て い る の で す か ? A 日 本 に 生 息 す る 野 生 の シ カ は 、 狩 猟 や 有 害 鳥 獣 駆 除 に よ っ て 全 国 で 年 間 約 1 0 万 頭 捕 獲 さ れ て い ま す 。捕 獲 さ れ た シ カ は 食 肉 処 理 業 者 に よ っ て 解 体 処 理 さ れ 、 食 肉 と し て 流 通 し て い ま す 。 年 間 300~ 400 ト ン 程 の 消 費 が あ る と 言 わ れ て お り 、 う ち 国 産 は 200~ 300 ト ン で あ る と 推 定 さ れ ま す 。 Q 1 6 シ カ や イ ノ シ シ な ど 野 生 動 物 の 肉 等 を 生 で 食 べ て も 安 全 で す か ? A シ カ や イ ノ シ シ な ど 野 生 動 物 の 肉 等 は 生 で 食 べ な い よ う に し ま し ょ う 。 HEV は 妊 婦 や 高 齢 者 、 HBV あ る い は HCV の 持 続 感 染 者 に 感 染 す る と 劇

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症 肝 炎 を 発 症 し 、 死 亡 す る 率 が 高 い と い う 研 究 結 果 が あ る こ と か ら 、 妊 婦 及 び 高 齢 者 は 特 に 野 生 動 物 の 肉 等 を 生 で 食 べ る こ と を 避 け る べ き で す 。 野 生 動 物 が 人 獣 共 通 感 染 症 や 食 中 毒 の 原 因 と な る 病 原 微 生 物 、寄 生 虫 類 等 を 保 有 し て い る 可 能 性 は 、 常 に 念 頭 に お く 必 要 が あ り ま す 。 過 去 に も 、 野 生 動 物 の 肉 の 生 食 は 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 感 染 症 や ト リ ヒ ナ 症 及 び 肺 吸 虫 症 等 の 原 因 と な っ て い ま す 。こ れ ら の 病 原 体 は 一 般 に 通 常 の 加 熱 に よ っ て 死 滅 す る こ と が 知 ら れ て い る こ と か ら 、野 生 動 物 の 肉 等 を 食 べ る 際 に は 中 心 部 ま で 火 が 通 る よ う 十 分 に 加 熱 を 行 う こ と に よ り 感 染 を 予 防 す る こ と が で き ま す 。 な お 、2003 年 に 報 告 さ れ た 事 例 は 、シ カ 肉 中 か ら 検 出 さ れ た HEV の 濃 度 が 高 い た め 、 処 理 の 過 程 で 肝 臓 か ら 汚 染 さ れ た の で は な く 、 シ カ 肉 内 に 残 留 す る 血 液 中 に 含 ま れ て い た HEV が 感 染 源 と な っ た 可 能 性 が 高 い と 考 え ら れ ま す 。 Q 1 7 シ カ や イ ノ シ シ 、 豚 以 外 の 食 肉 は 心 配 な い の で す か ? A め ん 羊 、 山 羊 か ら も HEV 抗 体 が 検 出 さ れ る と の 報 告 が あ り ま す が 、 加 熱 調 理 を 行 う こ と に よ り HEV は 感 染 性 を 失 う た め 、 中 心 部 ま で 火 が 通 る よ う 十 分 に 加 熱 す れ ば 食 肉 に よ る 感 染 の 危 険 性 は あ り ま せ ん 。 な お 、 厚 生 労 働 省 で は 腸 管 出 血 性 大 腸 菌 食 中 毒 予 防 の 観 点 か ら 若 齢 者 、 高 齢 者 の ほ か 抵 抗 力 の 弱 い 者 に つ い て は 、生 肉 等 を 食 べ さ せ な い よ う 従 来 か ら 注 意 喚 起 を 行 っ て い ま す 。 < 参 考 文 献 & リ ン ク > 国 立 感 染 症 研 究 所 感 染 症 情 報 セ ン タ ー 病 原 微 生 物 検 出 情 報 ( 月 報 ) :IASR http://idsc.nih.go.jp/iasr/23/273/dj2733.html 感 染 症 発 生 動 向 調 査 週 報 :IDWR 感 染 症 の 話 http://idsc.nih.go.jp/kansen/index.html WHO Hepatitis E http://www.who.int/emc-documents/hepatitis/whocdscsredc200112c.html 米 国 CDC http://www.cdc.gov/ncidod/diseases/hepatitis/index.htm 厚 生 労 働 省 http://www.mhlw.go.jp/topics/0105/tp0502-1.html <Q& A を 作 成 す る に あ た っ て 御 協 力 を 頂 い た 専 門 家 > ( 5 0 音 順 ) 岡 本 宏 明 先 生 ( 自 治 医 科 大 学 教 授 ) 鈴 木 宏 先 生 ((財 )ウ イ ル ス 肝 炎 研 究 財 団 理 事 ) 品 川 邦 汎 先 生 ( 岩 手 大 学 農 学 部 教 授 ) 武 田 直 和 先 生 ( 国 立 感 染 症 研 究 所 ウ イ ル ス 第 二 部 第 一 室 長 ) 三 代 俊 治 先 生 ( 東 芝 病 院 研 究 部 部 長 )

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宮 村 達 男 先 生 ( 国 立 感 染 症 研 究 所 長 ) 吉 倉 廣 先 生 ( 前 国 立 感 染 症 研 究 所 長 ) 吉 澤 浩 司 先 生 ( 広 島 大 学 大 学 院 教 授 )

参照

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