岡 監 第 9 9 号 平成25年6 月26日
特定非営利活 動法人 市民オ ンブズマンおか やま 代表者代表幹 事 和 田 啓 二 様
岡山市 監査委員 池 上 進
同 種 田 和 英
岡山市職員措置請求に係る監査の結果について(通知)
平成25年4 月30日付けで 地方自治法(昭 和22年法律第 67号。以下「 法」 という。)第24 2条第1項の規 定に基づき提 出された岡山 市職員措置請求 書につい て,監査した結 果を同条第4項 の規定により下 記のとおり通知 する。
記
第1 請求の受 付 1 請求人
岡山市中 区沢田536番 地2
特定非営 利活動法人 市 民オンブズマン おかやま 代表者代 表幹事 和 田 啓 二
2 請求書の 提出日
平成25 年4月30日
3 請求の内 容
請求人が 提出した岡山市 職員措置請求書(以下「本件請 求書」という。)の内 容は,次の とおりである。
請求人 住 所 岡山市中区沢田 536−2
名 称 特定非営利活動 法人市民オンブ ズマンおかやま 代表 者代表幹事 和 田 啓 二
岡山市監査委員 殿
第1 岡山市長 に対する措置請 求の要旨
岡山市長が ,平成23年度 に岡山市議会の 各会派に交付し た政務調査費( 残余 金精算後の額 )のうち,別紙 違法支出金額一 覧表「違法支出 額」欄記載の各 金額 の返還を請求 することを怠る 行為は違法なの で,同金額につ いて各会派に対 して 岡山市に返還 するよう請求す ることを求める 。
第2 措置請求 の理由
Ⅰ 政務調査費 の性質と支出の 査定
1 岡山市議会 の政務調査費の 趣旨と支出が認 められる範囲
岡山市議会 の政務調査費は ,実費弁償を原 則とする補助金 の一種であり, 地方 自治法第10 0条第14,1 5項,及びこれ に基づき制定さ れた「岡山市議 会の 各会派に対す る政務調査費の 交付に関する条 例」(以下「条例」という)に基づい て支給される 。
地方自治法 第100条第1 4項は「普通地 方公共団体は, 条例の定めると ころ により,その 議会の議員の調 査研究に資する ため必要な経費 の一部として, 政務 調査費を交付 することができ る」と定めてい る。
「条例」は これに基づき, 第1条で政務調 査費が「岡山市 議会議員の調査 研究 に資するため の経費の一部」 として交付され るものであるこ と,第5条で「 会派 は,政務調査 費を別表に定め る使途基準に従 って使用するも のとし,市政に 関す る調査研究の ための経費以外 のものにあてて はならない」こ と,第8条で会 派が 「その年度に おいて市政の調 査研究に資する ため必要な経費 として支出した 総額」
を控除して残 余があるときは 市に返還すべき ことを,それぞ れ定めている。 また 第5条の別表 では,「研究研修 費」「調査旅 費」「資料 作成費」「資料購入費」「広報 費」「広聴費」「 人件費」「事務費」「雑費」の9種 類の使途費目 を定め,各費 目で 支出できる経 費の種類を定め ている。
従って,岡 山市議会の政務 調査費は,「その 年度において」 支出された,「 市政 の調査研究に 資する」ため「 必要な」「経費」 に限って,支出 が認められる。
2 市議会議員 の政治活動と按 分支出
動」に区分す ることができ, そのうち「政治 活動」は「政務 調査活動」と「 政務 調査以外の政 治活動」に区分 することができ る。これらの活 動のうちの「政 務調 査活動」にか かる,条例別表 に定める使途基 準に該当するも のについてのみ ,政 務調査費から 支出することが 許される。
しかしなが ら,議員の活動 ,特に「政治活 動」は,実際に はいろいろな種 類の 活動が混在し ていて区分でき ない場合が多い と考えられる。 例えば「市政報 告」 には一般に, 市政についての 広報・広聴の要 素があると同時 に,後援会活動 ,選 挙準備活動の 要素もある。
政務調査費 は一種の補助金 なので,政務調 査のためにだけ 支出することが 許さ れる。従って ,種々の要素が 混在する活動の 費用の全額を支 出することはで きな い。種々の要 素が混在する活 動の場合には, 一定割合で按分 して支出するこ とだ けが許される。(当オンブズマ ンがこれまでに 接した地方議員 ・会派の中には,「政 治活動のうち,『純粋な選挙活 動』『純粋な政 党活動』『純粋な 後援会活動』等を除 いた残りは全 部『政務調査』 であり,政務調 査費を全額支出 できる」と主張 する 者があるが, この主張は誤り である。)
従って,個 々の議員の一つ 一つの活動につ いて「政務調査 」と「それ以外 の政 治活動」の割 合を定めること は困難であるこ とを勘案し,
ⅰ 当該支出 にかかる活動の 全体が,会派ま たは所属市議会 議員の「政務調 査活 動」にかか る支出(「市政の 調査研究に資す るために必要な 経費」)として 適切 と判断され るものは,全額 認め,
ⅱ 当該支出 にかかる活動の 全体が,「私 的活動」または「政務調査以外 の政治活 動」にかか る支出と判断さ れるものは,全 額認めず,
ⅲ 当該支出 にかかる活動の 全体が,ⅰ,ⅱ のいずれかと断 定できない支出 のう ち,具体的 な理由によって 按分比率を特定 できる例外的な ものについては その
, 。
按分比率で 認め それ以外 のものについて は按分率50% で認めるべきで ある
3 その他の一 般的支出基準
, , 。
次の各項の 1つに該当する 支出は 経費の種類を 問わず 適法と認 められない ⅰ 違う年度 にした支出。
ⅱ 領収書の ないもの。
ⅲ 領収書に 月日,もしくは 年の記載がなく ,推定もできな いもの。 ⅳ 領収書記 載の領収日付が 実際の支払日と ちがうもの。
ⅴ 領収書に 品目の記載が無 いか,不十分で ,推定もできな いもの。 ⅵ 領収書と 報告内容・添付 成果物とが一致 しないもの。
ⅶ 領収書の 記載が真実と異 なると判断され るもの。
もの。
ⅸ 実費以外 のもの。
ⅹ 議員本人 ,これと住所を 同じくする個人 または法人,も しくはそれらと 実質 的に同視し うる個人または 法人に対する支 出。
4 査定の結果
上記の一般 基準に基づき, 岡山市議会の各 会派が平成23 年度の政務調査 費か ら支出したと して収支報告書 に記載した支出 について,開示 された領収書類 に基 づいて,政務 調査費からの支 弁が認められる かどうかについ て個別に判断し た結 果は,別紙会 派別査定表のと おりである。
以下,上記 の判断にかかる 費目別の一般的 認定根拠を次項 で述べる。
Ⅱ 費目別の認 定基準 1 研究研修費
研究研修費 は,「会派が,研究会,研修会 を開催するた めに必要な経費 又は会派 の所属する議 員等が他の団体 の開催する研究 会,研修会に参 加するため要す る経
( , , , , , , )」
費 会場費 器材借上費 講師 謝金 出席者負担金 交通費 旅費 宿 泊費等 (「条例」別表 )である。
この費目に ついては,①研 修などが政務調 査としての適切 かどうか,②研 修費
, , 。
用の金額が適 切かどうか ③飲食を 伴う研修などの 取扱い が大きな 問題である 研修などが 政務調査として 適切であるため には,「市政 の調査研究に資 するため に必要な経費 」という政務調 査費の趣旨に照 らして,研修な どの目的がこの 趣旨 にかなってい て,かつその費 用が目的,効果 との関係で著し く高額ではない こと が必要である 。
ⅰ 研修など の参加費・受講 料・資料費
, ,
ア その研 修などが政務調 査として適切と 判断される場合 には 会合の参 加費 受講料, 資料費の全額が 適切と認められ る。
, 。
イ 研修の 名や実質的内容 開催団体の名 や実質が不明な ものは認められ ない ウ 飲食を 伴う研修の費用 ,及び懇親会費 は認められない 。飲食を伴う会 議,
研修など の費用は政務調 査費から支弁す ることに根本的 になじまないし ,懇 親会は参 加者の懇親のた めに行われる飲 食の会であり, 研修に必要とは 認め られない 。
飲食を 伴う,もしくは それと推定され るものは,飲食 費部分が特定で きる ものはそ の部分を否認し ,特定できない ものは全部を否 認すべきである 。 エ 参加費 等を事前に払い 込みしている場 合,キャンセル 可能な研修につ いて
がなけれ ば認められない 。
オ 音楽会 ,映画鑑賞会な ど,会合等の目 的が政務調査と 認められない会 合の 参加費用 は認められない 。
カ 他の政 治活動の目的が 混在するもので ,按分がなされ ていないものは ,原 則として 按分率50%で 按分する。
ⅱ 団体会費 ・寄付金
団体会費 は団体に所属す るための費用で ある。団体に所 属することは, 本人 の政治的・ 社会的信条また は私的関心によ るものと考えら れ,市政に関す る研 修とは考え られないので, 団体会費は政務 調査の費用とは 認められない。 団体 に対する寄 付金も同様であ る。
但し,当 該団体が催す研 修会などの会費 は,ⅰの基準に 従って認める。 ⅲ 会場費
ア その研 修などが政務調 査として適切と 判断される場合 には,会場費の 全額 が適切な ものと認められ る。
イ 以下の ものは認められ ない。 会場 名が不明なもの 。 ①
会合 の目的が不明な もの。 ②
過度 に高額なもの。 ③
飲食 を伴う研修にか かるもの。 ④
ウ 会合そ のものに政務調 査と他の目的が 混在していると 判断される場合 に は,原則 として按分率5 0%で按分する 。
エ 講演の 受講者が議員だ けでない場合( 及びそれと推定 される場合)に は, 受講者の うちの議員の割 合(推定を含む )により按分す る。
ⅳ 講演料・ 講師旅費
講演の趣 旨が政務調査と して適切と考え られる場合には ,全額認められ る。 講演内容及 び受講者数が不 明のものは認め られない。
講演の受 講者が議員だけ でない場合(及 びそれと推定さ れる場合)には ,受 講者のうち の議員の割合( 推定を含む)に より按分する。
講演の看 板,垂れ幕等に 要する費用は, 政務調査として の講演の目的を 超え るものなの で,認められな い(23年度な し)。
ⅴ 調査委託 費
, , 。
政務調査 との関連があり かつ 相当な額の範囲 内であれば 全額 認められる 関連性また は相当性が不明 な場合(開示資 料のみからでは 判断できない場 合を 含む)には 認められない。
ⅵ 大学等授 業料
上及び資格 の取得を目的と する行為である 。従って,大学 ・大学院等の授 業料 は,原則と して政務調査費 として認められ ない。
2 調査旅費
調査旅費は,「会派の行う調 査研究活動の ため必要な内 外の先進地調査 等に要す る経費(交通 費,旅費,宿泊 料等)」 「( 条例」 別表)である。
, 「 」 ,
この費目に ついては ①調 査研修そのもの が 政務調査 として適切かど うか ②旅費の金額 が適切かどうか ,③燃料代など の按分が適切か どうか,④個別 のタ クシー代,駐 車料等が「政務 調査」目的と考 えられるか,な どが大きな問題 であ る。
調査研修そ のものが政務調 査として適切か どうかは,研究 研修費の箇所で 述べ た原則に従っ て判断される。
調査旅費の 場合,それに加 えて,①旅費が 実費であること ,②旅行の主目 的が
, ,
調査研究であ ること ③旅行 費用が調査の目 的・効果と対比 して適切である こと ④旅行先での 主な行動が調査 であること,な どが必要である 。
ⅰ 自動車燃 料代
。 ,
ア 原則と して按分率50 %で按分すべき である 自家用 車を走らせるの には
,「 」 「 」
政務調査目 的のほかに 政務調査以 外の政治活動目 的 及 び 私的 活動目的 のものがあ ることが明らか だが,これらを 区別してそれぞ れの割合を明ら かに することは 困難なので,5 0%が政務調査 目的と推定する 。
イ 但し, 数台の自動車に 給油している場 合には,アと原 則を異にする。 2台 目以降の自 動車の使用者は 議員の家族と考 えられるからで ある。よって,
数台 の(登録番号の 違う)自動車に 給油している場 合は,給油量の 少な ①
い車両 分を否認する。
通常 使用している燃 料と異なる油種 の給油(例:通 常軽油を給油し てい ②
る者が ガソリンを給油 する,通常レギ ュラーを給油し ている者がハイ オク を給油 する,等)は否 認する。
同一 日に2回給油し ている場合は, 2台以上の自動 車に給油したも のと ③
推定さ れるので,少な いほうの給油分 を否認する。
④ 2日 以上連続して大 量に給油してい る場合には,後 の給油分につい ては 認めら れない。
ウ 洗車代 ,オイル代,掃 除代は認められ ない。
エ プリペ イドカードの購 入費用や,月・ 年単位等の領収 書で給油日・油 種・ 給油量な どの明細が不明 なものは認めら れない。
ⅱ タクシー 代
場への往 来など)と判断 されるものは, 全額認められる 。政務調査では ない ことが明 らかと判断され るものは,全額 認められない。 それ以外のもの は按 分率50 %で按分すべき である。(ガソリ ン代と同様の考 え方による。)
, 。
イ 政務調 査でないことが 明らかなものの 典型は 夜の飲 食街への往来で ある 本監査請 求では,判定を 客観的にするた め,①22時以 降の乗車にかか るも の,②市内 野田屋町,磨屋町,田町,中央町,柳町,幸町,錦町,平和町(い ずれも, 飲食店が集中し ており,かつ市 議会議員が政務 調査のために1 7時 以降に訪 問すべき施設が ないと判断され る地域である。)を「夜の街」ゾーン とし,こ の地域で17時 以降に降車した もの,19時以 降に乗車したも のに ついては 認められないも のとした。
なお, 上記に該当する 乗降車でも目的 ・訪問先が判明 するものはこの 限り ではない と判断されるが ,該当の支出の うち目的・訪問 先が記載されて いる ものは皆 無であった。
ウ 乗降時 間不明のものは 認められない。(イ①の基準 を実効あらしめ るためで ある。)
エ 乗車区 間が不明なもの ,又は「市内」 とのみ表示され ているもので, 20 00円を 超えるものは認 められない。
なお, 領収書に乗車時 間や乗車区間の 記入がなく,議 員が自己申告し たも のは認め られない。
オ 市外で の,もしくは市 外へのタクシー 代で,対応する 研究研修費など の支 出がない など,政務調査 の目的が判明し ないものは認め られない。
カ 議員以 外の公務(農業 委員の職務など )に要したもの は認められない 。 キ 政党活 動に要したもの (所属政党の集 会参加目的での 移動など)は認 めら
れない。
ク 式典・ 行事に参加する ための利用は認 められない。
ケ 複数の 目的が混在する と認められる活 動のための移動 に要した場合に は, 按分率5 0%で按分する 。
ⅲ 駐車料
乗車の目 的が政務調査の ための移動であ ることが明らか (研修参加のた めの 駐車など) と判断されるも のについては全 額認められる。 政務調査ではな いこ とが明らか と判断されるも のは認められな い。
ア 午後1 0時から午前6 時の間を含むも のは認められな い(タクシー代 と同 一の考え 方による)。
いるもの にはその信憑性 が認められなか った。
ウ 駐車時 間不明のものは 原則として否認 する。アの基準 を実効性あらし める ためであ る。但し,駐車 場の所在場所そ の他の理由で, 午後10時∼午 前6 時の間を 含まないと判断 されるものはこ の限りでない。
エ 市外で の駐車で,目的 の判明しないも のは認められな い。 オ 駐車場 の所在場所が判 明しないものは 認められない。 カ 式典・ 行事に参加する ための駐車料は 認められない。
キ 複数の 目的が混在する と認められる活 動のための移動 に要した場合に は, 按分率5 0%で按分する 。
ⅳ 長距離市 外視察等にかか る旅行費用(高 速料金を含む)
全体が政 務調査であるこ とが明らか(研 修出席のための 旅費など)と判 断さ れるものに ついては全額認 められる。政務 調査ではないこ とが明らかと判 断さ れるものは 認められない。 政務調査と他の 活動が混在する と認められるも のは 按分率50 %で按分する。
ア 視察等 の目的が記載さ れていないもの は認められない 。
イ 視察等 の目的の記載が 抽象的なもの, 事実と認められ ないもの,信憑 性が ないもの は,認められな い。
韓国, 台湾,中国への 「親善・友好訪 問」の費用は, 現実に支出され てい るものの 限りでは,記載 されている目的 が抽象的で,旅 程・訪問先・具 体的 目的が不 明なので認めら れない。
ウ 適切と 認められる実費 と比較して明ら かに多額のもの については,多 すぎ る部分は 認められない。
エ 日当,「岡山市旅費規 定に基づく支 払」など,実費 でない支出は認 められな い。(23 年度なし)
オ 政務調 査と他の活動が 混在する可能性 があるものは, 按分率50%で 按分 する。
ⅴ 近距離市 外視察にかかる 旅行費用(JR 運賃,フェリー 代,高速代等) 岡山市内 及び隣接市町村 までの行程の市 外視察について は,政務調査で ある ことが明ら かと判断される ものは全額認め られ,政務調査 ではないことが 明ら
, 。
かと考えら れるものは認め られず それ以 外のものは按分 率50%で按分 する
( , , ,
移動の目 的が政務調査と 認められないも の 音楽会 映 画鑑賞会 冠婚 葬祭 見舞などの 目的の移動)は 認められない。
他の政治 活動の目的が混 在するものは, 按分率50%で 按分する。 ⅵ 施設入館 料
認められない 。
3 資料作成費
資料作成費 は,「会派の行う 調査研究活動 のため必要な 資料の作成に要 する経費 (印刷製本費 ,翻訳料等)」 「( 条 例」別表)で ある。
政務調査活 動の経費と考え られるものは全 額認められる。 政務調査以外の 政治 活動と考えら れるものは認め られない。区別 が困難なものは 按分率50%で 按分 する。
ⅰ 写真現像 費
政務調査 に必要と考えら れるもの(視察 対象の記録写真 など)は全額認 めら れる。
ア 政務調 査に必要と考え られない写真の 現像費用(個人 質問シーン,「視察し ている議 員」「市政報告会 」の写真など) は認められない 。
イ 写真に より記録する事 項が政務調査に あたらないもの(「政務調査」に該当 しない視 察の写真など) は認められない 。
ウ 極度に 大量の現像代は ,政務調査の範 囲を超えるので ,認められない 。 ⅱ コピー代
政務調査 に必要と考えら れるものは全額 認められる。政 務調査ではない こと が明らかと 考えられるもの は認められない 。それ以外のも のは按分率50 %で 按分する。
ⅲ テープ起 こし代
政務調査 の結果の保存の ため必要と考え られるものは全 額認められる。 それ 以外のもの ,不明のものは 認められない。 政務調査と他の 目的が混在する もの については ,按分率50% で按分する。
ⅳ その他
ア インク ,トナー,パソ コン,PCソフ ト,デジタルカ メラ,記録メモ リ等 の代金, コピー機リース 料,用紙代等は ,事務費の項で 述べるとおり。 イ HP作 成費は,広報費 の項で述べると おり。
4 資料購入費
資料購入費 は,「会派の行う 調査研究活動の ために必要な図 書,資料等 の購入に 要する経費」 「( 条例」別表) である。
この費目に ついては,議員が購入し ている書籍,新聞,雑誌のそ れぞれが,「調 査研究活動の ために必要な図 書,資料等」に あたるかどうか が問題である。 ⅰ 住宅地図
「政務調査 以外の政治活動 」の用に供する ことが主な目的 と判断される。 一般の市 街地図は認めら れない。 「( 一般 図書」参照)
ⅱ 新聞代( 一般的商業紙)
会派控室 用の一般商業紙 は按分率50% で按分する。
自宅用,事務所用の ものは認められ ない。(一 般に,新聞は議員でな くてもふ つう購読す る。)
ⅲ 業界紙・ 情報紙
市政に関 する調査研究に 必要な専門的知 識を得るため有 益と判断される もの は認められ る。それ以外の もの(地方自治 体が購入する際 に<需要費>で はな く<交際費 >から支出する 種類のもの)は 認められない。
ⅳ 運動誌, 政党誌,団体誌
議員自身 が所属し,また は支援を受ける 政党・団体等の 発行する新聞等 の購 入費用は認 められない。運 動,政党,団体 への関与は,議 員個人の政治的 社会 的信条また は私的関心に基 づくもので,政 務調査とは認め られない。
なお,議 員の「反対党」 と認められる団 体の機関誌など の購入費用は「 反対 派の政策の 研究」として認 めるが,「赤旗日 曜版」「聖教新 聞」は一般紙と 変わ りないので 「反対派」の購 入でも認められ ない。
ⅴ 書籍,購 読料,資料代
市政に関 する調査研究に 必要な専門的知 識を得るため有 益と考えられる もの は認められ る。
ア 上記に 該当しないと考 えられる一般図 書(地図,時刻 表,辞書,ネッ トオ ークショ ンガイド,ダイ エット本,料理 書など)は認め られない。
イ 書籍名 の記載されてい ない支出は認め られない。
ウ 専ら個 人の趣味的関心 に属すると認め られるもの(古 文書,趣味本な ど) は認めら れない。
エ 選挙ノ ウハウを入手す る目的と考えら れるもの(公職 選挙法ガイドブ ック など)は 認められない。(23年度なし)
オ 式辞事 例集は認められ ない。(市政の 調査研究に資 するものとは認 められな い。)
カ 同一の 書籍の複数冊購 入の場合,1冊 を超える部分は 認められない。(23 年度なし )
キ 購読料 ・資料代として 政務調査費から 支出しているも のの中に,実質 は会 費・寄付 金にあたるもの がある。団体会 費,寄付金の査 定基準は研究研 修費 に準じる 。
ⅵ 雑誌
は認められ る。一般的な商 業週刊誌は,特 に市政の調査研 究に資する記事 が掲 載されてい ることが明らか でない限り,認 められない。
ⅶ 印紙・証 紙類
登記登録 事項の調査は政 務調査と考えら れるので,その 目的の登記印紙 ,収 入証紙等の 購入費用は,全 額認められる。
収入印紙 は契約書,訴状 などに貼付する ものであり,こ れらの行為は政 務調 査とは考え られないので, 認められない。
街宣許可 証用の収入証紙 は,当該街頭宣 伝に調査研究上 の必要性が確認 でき ないものは ,認められない 。必要性が確認 できるものは認 める。政務調査 と他 の目的が混 在すると考えら れるものは,按 分率50%で按 分する。
ⅷ 情報公開 請求費用は,全 額認められる。
5 広報費
広報費は,「会派の調査研究 活動及び議会 活動並びに市 の政策について 住民に報 告し,PRす るために要する 経費(広報紙, 報告書等の印刷 製本費,送料, 会場 費等)」 「( 条例」別 表)である。
つまり「条例」別表は広報 費について,「調査研究活動」だ けでなく「議会活動 並びに市の政 策」について「 住民に報告しP Rするために要 する経費」と定 めて いるので,文 理上,研修費等 と違って「調査 研究」以外の経 費の支払にあて ても 良いかのよう に読める。
しかし,
ア 「条例」 の根拠法令であ る地方自治法第 100条第14 項は,前述のと おり 「議員の調 査研究に資する ため必要な経費 」について政務 調査費を交付す る旨 定めており ,条例がそれを 超えて政務調査 費の支出を認め る趣旨とは考え られ ないし,も しその趣旨だと すると地方自治 法に違反するこ とになること, イ 都道府県 議会の中には, 広報費について 岡山市条例と同 様に定めている 例が
あるが,全 国都道府県議会 議長会の「政務 調査費の使途の 基本的考え方」は,「住 民の意見を 議会活動に反映 させることを目 的としたもので あるか否かを基 本と して判断す べきもの」とし ていること,
ウ 市民の意 思の収集・把握 と関係なく,一 般的な広報活動 の経費にまで政 務調 査費の支出 を認めると,税 金で現職議員の 政治活動一般( 再選を目指す活 動も 含むことに なる)を助成す ることになって しまい,新たに 議員をめざす者 に比 べて現職を 不公平に優遇す ることになり, 憲法違反の疑い があること,
から,少なく とも「住民の意 見を議会活動に 反映させること を目的とする」 範囲 を超えて,政 務調査費から支 払うことは許さ れない。
意見を議会活 動に反映させる ことを目的とす る部分」と,② 「政務調査以外 の政 治活動」すな わち上記以外の 部分とを区別し て,①の部分の 経費だけを政務 調査 費から支出す ることを認める べきである。し かし現実には, ①②の両部分は 市政 報告中で混在 していて,その 割合を定めるこ とは困難である 。
そこで,市 政報告などの経 費については, ①原則として按 分率50%で按 分す る。②例外的 にイ「全部が政 務調査と考えら れるもの」は全 額認められ,ロ 「全 部が政務調査 ではないと考え られるもの」は 認められない。
ⅰ 市政報告 印刷・配布費用
原則とし て按分率50% で按分する。
但し,一 般的な印刷経費 に比べて,過度 に高額なものは 認められない。 また,市 政報告の印刷費 で,対応する送 付費用の支出が 見当たらないも のは 認められな い(23年度な し)。
また,「 送付用切手」の大 量購入には問題 があるので,項 を改めて述べる 。 ⅱ 切手・ハ ガキ
使用目的 が明示され,あ るいは他の費用 (市政報告の印 刷費等)の支出 状況 から推定で きる(市政報告 の郵送代など) 切手・ハガキ購 入費は,当該使 用目 的に応じて ,全額または按 分して認められ る。
ア 市政報 告郵送用の切手 代(もしくは料 金別納郵送代) は按分率50% で按 分する。
イ ハガキ の100枚以上 の一括購入で政 務調査目的との 関連性が不明な もの は認めら れない。ハガキ は暑中見舞ハガ キや年賀ハガキ と交換できるの で, 流用が容 易であるうえ, 記載できる字数 が少なく政務調 査としての広報 には 本来不向 きなはずだから である。
但し, 市政報告用ハガ キの購入費用で ,当該市政報告 の実物が資料と して 添付され ている場合はこ の限りでない。
ウ 50円 切手の一括購入 は,私製ハガキ 用のものと推定 されるので,具 体的 用途が明 示されない限り ,認められない 。
エ 暑中見 舞いハガキ,年 賀ハガキ,私製 ハガキ,絵ハガ キの購入は認め られ ない。
往復ハ ガキ,返信用ハ ガキは,政務調 査目的との関連 性が不明なもの は認 められな い。出欠確認の ために使用され る場合は,懇親 会を伴うと推定 され るため, 認められない。
オ 80円 切手の大量購入 (30日内に4 00枚以上の購 入)は, ① 使途 が明示されず推 定もできないも のは認められな い。
なぜ なら,切手はい つでも使うこと ができるので, 当面使わない切 手を 購入し ておいて翌年度 以降に使うこと ができ,これを 認めれば当年度 の経 費の支 弁に限定されて いる政務調査費 を翌年度に繰り 越すことを認め るこ とにな る。また切手は 金券業者で容易 に換金すること ができるので, その 大量購 入は実質上,目 的の明示されな い現金交付と同 じことになる。 また そもそ も市政報告を郵 送する場合,料 金別納郵便を利 用すれば,大幅 に手 数を節 約できるし,配 達先がまとまっ ていれば割引措 置を受けること がで きる。 それなのにわざ わざ郵送用の切 手を大量に買う こと自体不合理 であ り,よ からぬ魂胆があ ると考えざるを えない。従って ,当面の使途の ない (もし くはそれと推定 される)切手の 大量購入は,政 務調査費の使途 とし ては違 法である。
カ 少額( イ,ウ,オに達 しない数量)の 切手・ハガキ購 入は,事務連絡 用の ものと推 定し,按分率5 0%で按分する 。
ⅲ 封筒等印 刷費
目的が明 示され,または 他の費用の支出 状況から推定で きる(市政報告 の印 刷費,郵送 代など)ものは ,使用目的に応 じて,全額また は按分して認め る。 ⅳ 品名不明 の印刷費等
品名不明 その他,目的の 推定が困難な印 刷費・郵送代は ,認められない 。 (23年度 該当なし)
ⅴ 市政報告 会会場料等
按分率5 0%で按分する 。但し,①開催 場所及び金額か ら判断して飲食 を伴 うと推定さ れるもの,②過 度に高額な会場 の費用,は認め られない。
報告会の 看板代・司会料 は認められない。(必要と考えら れない。)
ⅵ 茶菓代は 按分率50%で 按分する。但し ,高級菓子店や 不相当に高額な (1 個100円 ,合計5000 円を超える)も のは認められな い。
ⅶ HP製作費 ・保守契約費, サーバ利用料 按分率5 0%で按分する 。
6 広聴費
広聴費は,「会派が住民から の市政及び会派 の政策等に対す る要望,意 見を吸収 するための会 議等に要する経 費(会場費,器材借上費,印刷費,茶菓子代等)」(「条 例」別表)で ある。
広報費と同 様,「住民からの 市政及び会派の 政策等に対する 要望,意見 を吸収す
」 , 「 」
るための会議 等に要する と 定められていて 他の費目と違 って 調査研究 活動 以外の経費も 政務調査費から 支払っても良い かのように読め る。
を議会活動に 反映させること を目的とする」 範囲を超えて, これらの経費を 政務 調査費から支 払うことは許さ れない。
そして,広 聴費についても ,①「政務調査 活動」すなわち 「住民の意見を 議会 活動に反映さ せることを目的 とする部分」と ,②「政務調査 以外の政治活動 」す なわち上記以 外の部分とを区 別して割合を定 めることは困難 なので,原則と して 按分率50% で按分すべきで ある。例外的に ,イ「全部が政 務調査と認めら れる もの」につい ては全額認めら れる。ロ「全部 が政務調査では ないと認められ るも の」について は認められない 。
ⅰ 市政報告 会会場料等
広報費に おけると同様, 按分率50%で 按分する。但し ,開催場所及び 金額 から飲食を 伴うと推定され るもの,過度に 高額なものは認 められない。
報告会の 看板代は認めら れない。 ⅱ 飲食代は ,認められない 。
茶菓代は 按分率50%で 按分する。但し ,不相当に高額 な(1個100 円, 合計500 0円を超える) ものは認められ ない。
ⅲ 調査委託 費
研究研修 費の項で述べた とおり。
7 人件費
,「 」(「 」
人件費は 会派 の行う調査研究 活動を補助する 職員を雇用する 経費 条例 別表)である 。
, 「 」 「 」
この費目に ついては 職員 の業務が 政務 調査活動 か それ以外の政治 活動 かが問題にな る。
両者を区別 して割合を定め ることは困難な ので,原則とし て按分率50% で按 分すべきであ る。例外的に① 「全部が政務調 査と判断される もの」は全額認 めら れる。②「全 部が政務調査で はないと考えら れるもの」は認 められない。
ⅰ 給与
按分率5 0%で按分する 。 ⅱ アルバイ ト給与
按分率5 0%で按分する。(アルバイト雇 用目的に応じて 按分すべきだが,平 成23年度 政務調査費に関 しては他の按分 率によるべきも のがなかった。) ⅲ 社会保険 料
給与・ア ルバイト給与に 準じ,原則とし て按分率50% で按分する。
8 事務費 ,
「 ( ,
事務費は 会 派の行う調査 研究活動のため に必要な事務に 要する費用 賃 借料 維持管理費, 備品・事務機器 等の購入・リー ス費等)」 「( 条例 」別表)である 。 この費目に ついては,事務費が「政務調査 活動」に かかる経費か,「そ れ以外の 政治活動」に かかる経費か, が問題になる。
両者を区別 して割合を定め ることは困難な ので,原則とし て按分率50% で按 分すべきであ る。例外的に① 「全部が政務調 査と判断される もの」は全額認 めら れる。②「全 部が政務調査で はないと判断さ れるもの」は認 められない。
ⅰ 文具系消 耗品(紙,封筒 ,インク,コピ ー用紙,ラベル ,USBメモリ 等) 按分率5 0%で按分する 。
1万円以 上の文具購入費 で,品名が不明 なものは認めら れない。 ⅱ 電子辞書
認められ ない。辞書は, 印刷された辞書 か電子辞書かを 問わず,議員本 人の 一般的教養 にかかる書物で ある。
ⅲ リース料 (コピー機・印 刷機) 按分率5 0%で按分する 。 ⅳ コピー機 サービス料・使 用料
按分率5 0%で按分する 。
会派控室 ,事務所(事務 所の電話は2台 まで)のものに ついては按分率 50 %で按分す る。
, ( , ,
自宅のも の 及び携帯電 話については按 分率3分の1 私用 政務調査 活動 それ以外の 政治活動各3分 の1の負担率と 推定する)で按 分する。
自宅の2 台目以降の電話 の料金は認めら れない。 ⅵ パソコン ・ノートパソコ ン,プリンタ購 入費
原則とし て,1人1任期 1台に限り,按 分率50%で按 分する。
パソコン 関連用品(ソフ トを含む)はパ ソコンに準じる 。2台目以上の 購入 で否認され たパソコンに付 随する関連用品 購入費は認めら れない。
ⅶ その他の 事務所用耐久品 (デジタルカメ ラ,ビデオカメ ラ,カメラ三脚 ,シ ュレッダー ,印刷機,折り 機,椅子,書棚 ,ストーブ等) 購入費
原則とし て按分率50% で按分する。耐 用年数の長い物 品を何度も購入 して いる場合に は,品ごとの耐 用年数に応じて ,数次購入を認 める限度を定め る。
事務用耐 久品の関連用品 は,当該事務用 耐久品の査定に 準じる。 ⅷ 拡声器類 購入費
分率50% で)按分する。 ⅸ 事務所賃 料
按分率5 0%で按分する 。但し,
ア 貸主も しくは物件が不 明もしくは同定 できないものは 認められない。 イ 貸主が 「自己,親族, もしくはこれら と実質的に同視 できる者」の場 合は
認められ ない。
ⅹ 事務所用 光熱水費,茶代 按分率5 0%で按分する 。
但し,水 質改良機器,及 び異常に高額な 特殊水・飲料等 の購入費は認め られ ない。
恒常的な ジュース類の購 入代金は,議員 本人の嗜好用と 考えられるので ,認 められない 。
ⅺ 名刺代, 印鑑代は認めら れない。住所印 は50%で按分 する。
( , , ) 。
ⅻ 日用品 クリー ニング代 ティ ッシュペーパー ご み袋など は認 められない
9 雑費
,「 」( )
雑費は 上 記以外の経費で 会派の行う調査 研究活動に必要 な経費 条例 別表 である。平成 23年度にはど の会派も計上し ていない。
10 ゆうあいク ラブの支出につ いて
ゆうあいク ラブは,平成2 3年5月以降は 所属議員数1名 であったところ ,当 該議員は平成 23年5月∼2 4年3月の間, 本会議2回を除 き,全部の本会 議・ 委員会を欠席 した。病気欠席 と推定されるが ,詳細は不明で ある。しかるに この 間にも政務調 査費が支出され ており,その大 半はガソリン代 と人件費(当該 議員 は,平成22 年度には人件費 は全く支出して いなかった)で ある。
この状況で は,ゆうあいク ラブの平成23 年5月以降の支 出はすべて,議 員活 動との関連性 が不明と考えざ るをえないので ,適正な支出と 認められない。
Ⅲ 岡山市議会 の平成23年度 政務調査費の支 出と不当利得
1 以上の結果 ,各会派が平成 23年度の政務 調査費として支 出した金額のう ち, 別紙査定表で 是認されるもの とした以外の支 出は,「条例」第5条に違反 している ので,別紙違 法支出額一覧表 の「違法支出額 」欄記載の各金 額の支出は違法 であ る。
い」と定 め,同第8条は,「市長は,政務調 査費の交付を 受けた会派がそ の年度に おいて交付を 受けた政務調査 費の総額から, 当該会派がその 年度において市 政の 調査研究に資 するため必要な 経費として支出 した総額を控除 して残余がある とき は,当該残余 の額に相当する 額の政務調査費 を返還させるも のとする」と定 めて いる。
この市長の 返還請求権の法 的性格は,不当 利得返還請求権 であり,<当該 会派 がその年度に おいて行った市 政の調査研究に 資するため必要 な経費としてし た支 出(第5条に 規定する使途基 準に従って行っ た支出をいう) の総額を控除し て残 余がある>こ とを要件として 返還請求権が当 然に発生し,市 長が正当な理由 なく 請求権を行使 しないことは違 法に財産の管理 を怠る事実に該 当することにな る。
3 しかるに, 1記載の不適正 支出金額は「条 例」第5条に規 定する使途基準 に従
, 「 」 。
っ てなされた支 出ではないの で その全 額が条例第8条 にいう 残余 にあたる
4 よって,岡 山市長が岡山市 議会各会派に対 して前記の政務 調査費の残余金 の返 還 を請求しない ことは,財産 の管理を違法に 怠る事実に該当 するので,地 方自治法 第 242条第1 項の規定に基 づき,証拠 書類を添付して,頭書のと おり,厳正な措 置 を請求する。
第3 添付書類
1 証拠書類各 写 各 1 通
<別紙> 違法支出金額一 覧表
平成2 3年度岡山市議 会政務調査費
(平成23 年4月1日∼平 成24年3月3 1日)
会派 支 出額(円) 是認額(円) 違法支出額( 円) 新風会 11,654,578 5,632,626 6,021,952 公明党岡山市議 団 10,194,525 5,565,647 4,628,878 政隆会 17,630,276 9,169,213 8,461,063 ゆうあいクラブ 2,552,996 423,134 2,129,862 市民ネット 11,063,513 6,109,835 4,953,678 日本共産党岡山 市議団 7,735,058 3,685,484 4,049,574 明政クラブ 8,618,387 4,315,304 4,303,083 愛松会 1,215,000 857,355 357,645
新生会 43,953 31,965 11,988
(以上,内容は原 文のまま掲載。た だし,項 目番号の一部付 け替えを行った ほか, 違法支出金 額一覧表には< 別紙>と付した 。また,添付書 類は省略した。)
なお,本 件請求書に添付 されている,会 派ごとのそれぞ れの支出につい て否 認理由等を 記した会派別査 定表で構成され た「平成23年 度岡山市議会政 務調 査費査定表」(以下「請求人 査定表」という。)は,資料1 として添付した 。
4 監査委員 の除斥
請求書の 提出時に監査委 員であり平成2 5年5月17日 に退任した下市 この み委員及び 東原透委員並び に同日監査委員 に就任した三木 亮治委員及び田 中慎 弥委員は, 本件措置請求の 対象とされた政 務調査費の交付 を受けている会 派の 所属議員で あることから, 法第199条の 2の規定に基づ き除斥とした。
5 請求の受 理
本件措置 請求は,法第2 42条に規定す る所定の要件を 具備しているも のと 認め,平成 25年4月30 日にこれを受理 することを決定 した。
第2 監査の実 施
1 監査対象 事項
岡山市議 会(以下「市議 会」という。)の各会派にお いて平成23年 度の政務 調査費の交 付を受けて行わ れた支出のうち,請求人が違法 と摘示する各支 出(請 求人査定表 において,「会派支払額」欄と「是認額」欄 記載の額が一致 していな いもの。以下「本件各支出」という。)が,政務調査費 としての使途に 合致して いるか否か,その結 果,岡山市長(以下「市長」と いう。)が当該会派 に対して 返還請求の 措置を講ずるべ きか否かを監査 の対象事項とし た。
2 監査対象 部局
岡山市議 会事務局(以下 「議会事務局」 という。)
3 請求人の 証拠の提出及び 陳述
法第24 2条第6項の規 定に基づき,平 成25年5月2 3日に請求人か ら陳 述の聴取を 行った。その際 ,同条第7項の 規定に基づき, 議会事務局の職 員を 立ち会わせ た。
請求人の 陳述の際,以下 の書類が提出さ れた。 ・口頭 意見陳述要旨
号)の 写し
・平成 24年5月29 日付岡山地方裁 判所判決(平成 21年(行ウ) 第8 号不当 利得返還請求事 件)の写し
・平成 25年3月21 日付広島高等裁 判所岡山支部判 決(平成24年 (行 コ)第 9号不当利得返 還請求控訴事件 )の写し
(各書類省 略) 陳述の要 旨は,おおむね 次のとおりであ った。
(1)請求 人が市議会の政 務調査費に係る 住民監査請求を 行うようになり 5年 目にな るが,支出のさ れ方は平成19 年度と比べて大 きく改善された とは 言えな い。平成18年 度以前と比べる と,各会派とも 支出額は相当に 減少 し,こ の4年間でも支 出のあり方には 若干の改善はあ ったが,改善の ペー スは鈍 りぎみで,根本 的には改まって いない。
その 原因は主として ,非常に不適切 な支出が未だに あること,支出 の按 分が不 十分なことで, 特に後者による 違法支出額が非 常に大きい状態 が続 いてい る。
(2)最近 4年間に全国の 裁判所で政務調 査費の支出を違 法と認定する判 決が
, 。 ,
40件 以上言い渡され 多く がすでに確定し ている 本日提出 した資料は 市議会 の平成20年度 政務調査費住民 訴訟で請求人が 提出した準備書 面 で,住 民側の勝訴判決 を網羅して論点 ごとに整理した ものである。
最近 の判決例の最大 の特徴は,調査 研究以外の要素 が混在している 場合 は按分 支出すべきとい う考え方が裁判 所に広く行き渡 ったことであり ,ガ ソリン 代,事務費,人 件費などに按分 支出を命じるこ とが一般化し, 広報 紙発行 費用,遠距離旅 費などにも按分 支出を命じる判 決例が現れてい る。 こう した判決例の大 勢は監査委員の 監査においても 反映されるべき であ る。
また ,市議会の平成 19年度政務調 査費住民訴訟は ,広島高等裁判 所岡 山支部 の判決が平成2 5年3月21日 に言い渡され, どの種類の費用 はど の限度 で支出すること が許されるかに ついてトータル な判断が下され て確 定した ことから,監査 委員は判決の認 定を十分に尊重 すべきである。 (3)各会 派の支出の一覧 を見ると,調査 研究の費用とい うより議員活動 のラ
ンニン グコストが支出 の主体となって いる。これには 調査研究以外の 要素 が当然 混在し,基本的 に按分支出すべ きものが非常に 多くなってくる はず である 。
により 厳正な監査をお 願いしたい。
4 関係職員 の陳述
。 ,
平成25 年5月23日に 議会事務局の職 員から陳述の聴 取を行った そ の際 法第242 条第7項の規定 に基づき,請求 人を立ち会わせ た。
陳述の要 旨は,おおむね 次のとおりであ った。
(1)政務 調査費は,市議 会議員が行う調 査研究に資する ための経費の一 部と して, 市議会における 各会派に対し交 付するものであ る。平成24年 法律 第72 号による改正前 の法(以 下「改 正前の法」という。)の規定 に基づい て市議 会の各会派に対 する政務調査費 の交付に関する 条例(平成13 年市
。 。 「 」
条例第 1号 平成25 年市条例第4号 による改正前の もの 以下 旧 条例 という。)を制定し,旧 条例第5条には,会派は,別表に定める使 途基準に 従って 使用するものと し,市政に関す る調査研究のた めの経費以外の もの に充て てはならないと 規定している。
市議 会では,平成1 3年4月1日か ら,旧条例に基 づき,当該会派 の所 属議員 の数に応じて議 員1人につき月 額135,000円を乗 じて得た額を,各会 派に対 し4月と10月 の年2回交付し ている。
(2)精算 については,当 該年度終了後に 各会派の経理責 任者は,毎年4 月3 0日ま でに前年度の交 付に係る政務調 査費について, 収支報告書及び 領収
( 「 」 。) ,
書等の 証拠書類の写し を岡山市議会議 長 以 下 議長 とい う に提出し 議長は ,提出された収 支報告書等の写 しを市長に送付 することとなり ,市 長は, 政務調査費に残 余が生じた場合 においては,当 該会派に残余金 を返 還させ るものとしてい る。
(3)市議 会では,各会派 に対する政務調 査費の使途を明 確にするため, 平成 19年 7月1日以降の 支出に係るもの から領収書等の 証拠書類の写し の添 付を義 務づける旧条例 の改正を同年6 月27日に行い ,透明性の確保 に努 力して いるところであ る。
(4)平成 21年には,平 成19年度政務 調査費に係る住 民監査請求があ った ことか ら,更なる透明 性の確保や各会 派間での統一性 を図ることが必 要と 考え, 同年7月初旬か ら,各会派の経 理責任者をメン バーとする「政 務調 査費使 途基準等に関す る検討会議」を 設け,先進都市 の事例や判例等 を参 考のう え,政務調査費使 途基準の運用 指針(以下「運 用指針」とい う。)の 素案を 作成した。
(5)議会 事務局としては ,使途基準に沿 った支出及び領 収書等の添付が なさ れてい るか等の点検を 行っているが, 各会派が政務調 査費を支出する にあ たって は,旧条例並び に運用指針に基 づいた取り扱い がなされている もの と考え ており,調査研 究活動として合 理性ないし必要 性を欠くことが 明ら かであ ると認められる ものを除いて支 出しているもの で,旧条例に定 める 使途基 準に反する目的 外の支出である とは考えていな い。
5 関係人の 調査
法第19 9条第8項の規 定に基づき,本 件各支出の該当 がある各会派及 びそ の所属議員 への聞き取り調 査や保管されて いる資料等の証 拠書類の確認を 行っ た。
ただし, 関係人調査の実 施通知を文書に より送付したも のの応答がない 1会 派について は,監査期間中 に聞き取り調査 が実施できなか ったため,議長 の保 管している 収支報告書等に より一般的,外 形的に使途の適 合性を判断した 。
第3 監査の結 果 1 事実関係 の確認 (1)関係法令 等
ア 改正前 の法
第100条第 14項 (ア)
普通 地方公共団体は ,条例の定める ところにより, その議会の議員 の調 査研究 に資するため必 要な経費の一部 として,その議 会における会派 又は 議員に 対し,政務調査 費を交付するこ とができる。こ の場合において ,当 該政務 調査費の交付の 対象,額及び交 付の方法は,条 例で定めなけれ ばな らない 。
第100条第 15項 (イ)
前項 の政務調査費の 交付を受けた会 派又は議員は, 条例の定めると ころ により ,当該政務調査 費に係る収入及 び支出の報告書 を議長に提出す るも のとす る。
イ 旧条例
2条(政務調 査費の交付対 象) (ア)
政務 調査費は,市議 会における会派 (所属議員が1 人の場合を含む 。以 下「会 派」という。) に対して交付する 。
3条(政務調 査費の額及び 交付方法) (イ)
1項 会派に対して 交付する政務調 査費の月額は, 当該会派の所属 議員 数に応じ,議員1人につき 135,000円を 乗じて得た額と し,半期ごと に交付する。
3項 政務調査費は ,各半期の最初 の月に,当該半 期に属する月数 分を 交付する。ただ し,半期の途中 において議員の 任期が満了する 場合 は,任期満了日 の属する月まで の月数分を交付 するものとする 。 5条(使途基 準)
(ウ)
, ,
会派 は 政務調査費 を別表に定める 使途基準に従っ て使用するもの とし 市政に 関する調査研究 のための経費以 外のものに充て てはならない。
7条(収支報 告書等の提出 等) (エ)
1項 政務調査費の 交付を受けた会 派の経理責任者 は,政務調査費 に係
( 「 」 。) ,
る収入及び支出 の報告書 以下 収支報告書 という を作 成し これに領収書等 の証拠書類の写 しを添えて,議 長に提出しなけ れば ならない。
2項 前項の規定に よる収支報告書 及び領収書等の 証拠書類の写し (以 下「収支報 告書等」という。)は,前年度の 交付に係る政務 調査費に ついて,毎年4 月30日までに 提出しなければ ならない。
8条(政務調 査費の返還) (オ)
市長 は,政務調査費 の交付を受けた 会派がその年度 において交付を 受け た政務 調査費の総額か ら,当該会派が その年度におい て市政の調査研 究に 資する ため必要な経費 として支出した 総額を控除して 残余がある場合 に は,当 該残余の額に相 当する額の政務 調査費を返還さ せるものとする 。
9条(収支報 告書等の保存 ,閲覧等) (カ)
1項 議長は,第7 条の規定により 提出された収支 報告書等を,提 出期 限の日から起算 して5年を経過 する日まで保存 しなければなら な い。
10条(委任 ) (キ)
別表(第5条 関係)
項 目 内 容
研究研修費 会派が研究会 ,研修会を開催 するために必要 な経費又は会派 の
所属する議員 が他の団体の開 催する研究会, 研修会に参加す る
ため要する経 費
(会場費,器 材借上費,講師 謝金,出席者負 担金,交通費,
旅費,宿泊 費等)
調査旅費 会派の行う調 査研究活動のた め必要な内外の 先進地調査等に 要
する経費
(交通費,旅 費,宿泊費等)
資料作成費 会派の行う調 査研究活動のた め必要な資料の 作成に要する経 費
(印刷製本費 ,翻訳料等)
資料購入費 会派の行う調 査研究活動のた め必要な図書, 資料等の購入に 要
する経費
広報費 会派の調査研 究活動及び議会 活動並びに市の 政策について住 民
に報告し,P Rするために要 する経費
(広報紙,報 告書の印刷製本 費,送料,会場 費等)
広聴費 会派が住民か らの市政及び会 派の政策等に対 する要望,意見 を
吸収するため の会議等に要す る経費
(会場費,器 材借上費,印刷 費,茶菓子代等 )
人件費 会派の行う調 査研究活動を補 助する職員を雇 用する経費
事務費 会派の行う調 査研究活動のた めに必要な事務 に要する経費
(賃借料,維 持管理費,備品 ・事務機器等の 購入・リース費 等)
雑費 上記以外の経 費で会派の行う 調査研究活動に 必要な経費
ウ 市議会 の各会派に対す る政務調査費の 交付に関する規 則
市は, 旧条例第10条 を受け,市議会 の各会派に対す る政務調査費の 交付
に関する 規則(平成13 年市規則第80 号。平成25年 市規則第45号 によ
る改正前 のもの。以下「旧規則」という。)を定めている。その主な 内容は以
下のとお りである。
2条(会派の 結成届等) (ア)
1項 議員が会派を 結成したときは ,その代表者は ,遅滞なく会派 結成
・異動届(様式 第1号)を議長 を経由して市長 に提出しなけれ ばな
らない。届け出 た事項に変更が あった場合も同 様とする。
, ,
2項 政務調査費の 交付を受けよう とする会派の代 表者は 市長に 対し
ればならない。 この場合におい て申請した事項 に変更があった 場合
は,政務調査費 交付変更申請書 (様式第3号) を提出しなけれ ばな
らない。
3条(交付 決定) (イ)
市長 は,前条第2項 の規定により申 請のあった各会 派について,交 付す
べき政 務調査費の額を 決定し,各会派 の代表者に対し ,政務調査費交 付・
変更決 定通知書(様式 第5号)により 通知するものと する。
4条(交付 請求) (ウ)
前条 の規定による交 付決定通知を受 けた各会派の代 表者は,その交 付期
限に当 たる日の前日ま でに,追加交付 に係る変更決定 通知を受けた場 合は
遅滞な く,政務調査費 交付請求書(様 式第6号)を市 長に提出しなけ れば
ならな い。
5条(収支報 告書等) (エ)
2項 議長は,条例 第7条の規定に より提出された 収支報告書等の 写し
を市長に送付す るものとする。
7条(会計帳 簿の整理保管 ) (オ)
政務 調査費の交付を 受けた会派の経 理責任者は,政 務調査費の支出 につ
いて会 計帳簿を調製し ,当該政務調査 費に係る収支報 告書等の提出期 限の
日から 起算して5年を 経過する日まで 保管しなければ ならない。
エ 政務調 査費取扱要領
市は, 政務調査費の使 途等の取り扱い について,政務 調査費取扱要領 (平
成22年 4月1日改正。以 下「第1要領」という。)を定 めている。その主な
内容は以 下のとおりであ る。
支出にあたっ ての留意事項 (ア)
・ 旅 費は,費用弁償 又は他の旅費と 重複してはなら ない。
・ 旅 費は,市の旅費 規程に基づき「 特別職の職員」 を適用する。
・ 会 派の代表者は, 所属議員を調査 のため出張させ るときは,事前 に出
張者 の氏名,調査目 的,出張先等を 会派の経理責任 者を経由し,届 け出
させ る。
・ 出 張調査を行った ときは,出張者 は速やかに出張 報告書を作成し ,会
派の 経理責任者を経 由し,会派代表 者に報告する。
・ 食 糧費は会議を伴 わない飲食費に は使えない。
・ 印 刷物の作成につ いては,成果品 のうち1部を記 録として保管し なけ
れば ならない。
・ 備 品は,会派控室 及び議員事務所 で保管するもの に限る。
・ 備 品は,市の会計 規則の規程を準 用するものとす る。
・ 備 品の管理は,会 派の代表者が責 任を持って行わ なければならな い。
・ 備 品は備品台帳に 登録しなければ ならない。
・ 会 派の構成等に変 更があった場合 ,新たに備品を 管理する会派は ,備
品設 置届をすみやか に議長に提出し なければならな い。
・ 会 派が消滅した場 合は,備品台帳 に現物を添えて 議長に返納しな けれ
ばな らない。
経理責任者の 事務手続き等 (イ)
・ 支 出の決定は,会 派の代表者によ ること。
・ 支 出にあたっては ,領収書を徴し なければならな い。ただし,や むを
得な い事情により領 収書を徴するこ とができないと きは,会派の代 表者
が発 行した支払証明 書を付するもの とすること。
・ 政 務調査費の出納 を行うため,各 会派における代 表者名義の預金 口座
を備 えること。
オ 政務調 査費による海外 行政調査に関す る取扱要領
市は, 各会派に交付さ れる政務調査費 による海外行政 調査の旅費に関 し,
( 。
政務調査 費による海外行 政調査に関する 取扱要領 平成 13年4月2日 施行
以下「第2要領」という。)を定め ている。その主な 内容は以下のと おりであ
る。
2条 政務調 査費による海 外行政調査の派 遣は,次の場合 に実施する。 (ア)
諸外 国における先進 的な行政事情そ の他必要な事項 を調査するた (1)
め行う行政調査 。
姉妹 ・友好都市への 国際親善等特別 の目的をもって 派遣する場合。 (2)
3条 政務調 査費による海 外行政調査を実 施する場合にお ける制限は, (イ)
次の各号に定め るところによる 。
派遣 人数については 1回につき議員 2人以上とする 。 (1)
派遣 回数については ,議員1人当た り年間3回まで とする。 (2)
派遣 期間については ,概ね5日間以 内とする。 (3)
旅費 の支出枠につい ては,総計で議 員1人当たりの 政務調査費の (4)
年間交付額の3 分の1以内とす る。
派遣 先は主として公 的機関とする。 (5)
観光 目的の海外旅行 ツアーを利用し て行政調査は実 施できない。 (6)
他の 海外行政調査の 派遣と重複して 実施できない。 (7)
4条 日程 派遣先 調査 目的等の内容に ついて 派遣議員は 政務調査
(ウ) , , , ,
費取扱要領に定 める「出張(行政調査)申請書」(以 下「申請書」と
いう。)を事前に 会派の経理責 任者を経由し て会派代表者に 届け出る
ものとする。会 派代表者は,申 請書の写しを議 長に送付するも のと
する。
5条 派遣議 員は 行政調 査終了後 速やかに政 務調査費取扱要 領に定め
(エ) , ,
る「出張(行政 調査)報告書」 を会派の経理責 任者を経由して 会派
代表者に報告す るものとする。
6条 この要 領に定めるも ののほか 必要 な事項は その都度協 議して定
(オ) , ,
めるものとする 。
第1要領 及び第2要領に ついては,いず れも制定過程は 不明である。ま た,
これらはい わゆる行政規則 としての性格を 有するものであ り,法規性は認 めら
れない。し かしながら,平 成13年4月以 降の政務調査費 をめぐる運用実 態と
しては,解 釈基準又は運用 基準として各会 派を拘束する機 能を有していた もの
と認められ た。
カ 運用指 針
市議会に おいては,各会 派の経理責任者 で構成された「 政務調査費使途 基準
等に関する 検討会議」のま とめた素案をも とに運用指針が 策定され,平成 22
年度交付分 以降,政務調査 費を支出するに 当たっての具体 的な拠り所とな って
いる。その 主な内容は以下 のとおりである 。
作成目的 (ア)
政務 調査費のより適 正な支出を図る ことを目的とし て,支出に当た って
の判断 基準とするもの
適用年月日 (イ)
平成 22年4月1日
主な記載内 容 (ウ)
・政 務調査費の概要
・政 務調査費の根拠 法令等
・使 途基準の基本的 な考え方
・政 務調査費の充当 が不適当な経費
・使 途基準項目別の 運用指針
・領 収書等証拠書類 の取り扱い
(2)政務調査 費の交付等に係 る事務処理
平成23 年度における政 務調査費の交付 等は,市議会議 員の任期満了( 平成
23年4月 30日付け)に 伴う市議会議員 選挙が行われた 関係で,以下の とお
りになされ ていた。
平成23 年4月1日付け で,各 会派の代表者か ら,平成23年度 4月分の「政
務調査費交 付申請書」が議 長を経由して市 長へ提出され, 議会事務局長に よる
交付決定の 決裁後,同日付 けでそれぞれの 代表者へ通知さ れた。旧条例第 3条
第1項及び 同条第3項並び に旧規則第4条 により,4月分 の政務調査費は ,各
会派の「政 務調査費交付請 求書」に基づき 同月に交付され ていた。
改選後,改めて結成 された各会派の 代表者から,「会派結成届」及び 平成23
年度5月か ら3月分の「政 務調査費交付申 請書」が議長を 経由して市長へ 提出
, , 。
され 議会事務局 長による交付決 定の決裁後 それぞ れの代表者へ 通知された
旧条例第3 条第1項及び同 条第3項並びに 旧規則第4条に より,5月から 翌年
3月分の政 務調査費は,各 会派の「政務調 査費交付請求書 」に基づき,5 月分
から半期の 最終月分までの 5か月分,下半 期分の6か月分 として2回に分 けて
交付されて いた。
会派ごと の平成23年度 5月から3月分 の「政務調査費 交付申請書」の 提出
日及び交付 決定の通知日は 下表のとおりで ある。
会 派 名 提 出 日 通 知 日
公明党岡 山市議団 平成23年5月 2日 平成23 年5月18日
市民ネッ ト 平成23年5月 19日 平成23 年5月20日
日本共産 党岡山市議団 平成23年5月 20日 平成23 年5月20日
政隆会※ 平成23年5月 20日 平成23 年5月20日
ゆうあい クラブ 平成23年5月 23日 平成23 年5月23日
新風会 平成23年5月 24日 平成23 年5月24日
明政クラ ブ 平成23年5月 24日 平成23 年5月24日
※現在は,「自由民主党 岡山市議団・無 所属の会」に名 称変更
その後, 同年7月1日付 けで政隆会に係 る変更決定が行 われ,同日付け で新
たに結成さ れた愛松会の代 表者から,「会派 結成届」及 び平成23年度 7月から
3月分の「 政務調査費交付 申請書」が議長 を経由して市長 へ提出され,議 会事
務局長によ る交付決定の決 裁後,同日付け で代表者へ通知 された。旧条例 第3
条第1項及 び同条第3項並 びに旧規則第4 条により,7月 から翌年3月分 の政
務調査費は ,当該会派の「 政務調査費交付 請求書」に基づ き,7月分から 半期