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日・韓両国における大学評価の比較的考察 [ PDF

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Academic year: 2021

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(1)日・韓両国における大学評価の比較的考察 1990年代以降, 大学自己点検、評価,. 発達・社会システム専攻 朴 1. 目 序. 次. 結. 章 第1節. 本研究の課題. 第2節. 研究の対象と範囲. 第3節. 研究の方法. 第一章. 大学評価に関する理論的検討. 慶. 洙. 論 第1節. 研究のまとめ. 第2節. 研究上の課題. 2.序. 章. 第1節. 大学評価の意義. ドイツ連邦教育科学研究及び技術部は Delphi Germany. 第2節. 大学評価の形態. Survey (1996/1998)の報告書中で 21 世紀の社会(報告か. 第3節. 大学評価の機能. ら 25 年以内に)について最も知識が主導する「知識基盤. 第4節. 大学評価対象として大学の質. 社会の到来を予測した(1)。. 第5節. 大学評価と財源配分. 第6節. 小結論. 第二章. 日・韓両国の高等教育政策と大学評価. また、OECD も「変革の時代における大学研究」 (1998) という報告書を通じ,「知識社会」を繰り返し強調しなが ら、大学が適合していくためには、大学が変わる必要が. 第1節. 大学評価システム導入経緯. あることはもちろんのこと、それを助け促す政府の政策. 第2節. 両国の大学評価と高等教育政策. もまた重要であると明言している。. 第3節 両国の大学評価体制−大学評価機構を中 心として. 本研究では、このような状況下において、日本も韓国 も共に国家における「知」の再構築が強く求められる時. 第4節. 新しい大学評価政策の動き. 代へと変化していく中で、特に大学に求められる高度な. 第5節. 大学評価の位置付け. 職業人の国家人材育成(養成)機能が国家の発展基盤に. 第三章. 大学評価システムについての質問調査結果 の比較考察. 直決する核となり、大学評価はこれらを生み出すための 国家の教育政策の一環であると述べてきた。. 第1節. 自己点検評価の実施状況について. 第2節. 自己点検評価の指標・項目について. の成長・発展のインフラ(基盤整備)として、人材育成. 自己点検評価のフィードバックについて. を担う大学(高等教育)機関の競争力、即ち「知」の再. 第3節. 研究、教育という大学の基本理念(2)を考える時、国家. 第4節. 大学評価に関する意見. 構築による教育立国論は国家政策の基本理念の一つとし. 第5節. まとめ. て位置づけられる。. 第四章. 大学の自己点検・評価の比較事例. 第1節 日本の九州大学教育学部の自己点検、評 価 第2節 韓国のソウル大学校師範大学の自己点検、 評価 第3節 共通点と相違点. 本研究の課題として当初設定したものは、①「知(知 識)」の再構築のための国家の人材養成政策と評価につい て、競争力ある人材育成のための教育の質的水準向上に 向けた国家の大学教育の評価体制を分析すること、②大 学の目的達成のための大学の自己点検、評価と第三者機.

(2) 関評価(日本:大学評価・学位授与機構、韓国:韓国. 評価の位置付けを点検、明らかにした。. 大学教育協議会)を研究対象として、大学評価方法(手 続き、特色、評価項目)における両機関の共通点と相 違点を分析すること、③大学評価の結果利用として、. 5.第三章. 特に国家の教育予算の財政配分における“傾斜配分”. 日韓両国の大学評価に対して行われたアンケート. 方法として、大学への“市場原理”導入問題を扱うこ. 調査結果から両国の「大学評価システム」の比較分析. と、④1995 年以降になって現れた両国の評価専門機. した。その際、日本側に対しては、広島大学大学教育. 関の大学評価機構設立の政策的動向に焦点を当てる. 研究センターが行った日本の大学評価システムの実. ことの 4 つの点であった。. 情に関する調査研究を用い、韓国側については、上の 調査研究に使われた調査票をモデルに、韓国大学教育 協議会が実施している大学評価項目( 「評価ガイド」 ). 3.第一章 大学評価研究の理論的研究を踏まえることを目的. を考慮し、新たに設問項目を設定・削除・付加した調 査票を用いている。. として、先行研究から、大学評価の教育プログラムの 目標達成程度と効果および影響、価値目標・目的、評. 調査結果から得られた知見は、両国の大学評価の実. 価のプロセス、などの多様な研究領域における一定程. 状を見た場合、特に日本の各大学で実施されている大. 度の学問的、研究動向の把握を行った。本章では、大. 学の評価システムの形態は、学内・外との連携による. 学評価の機能とは、大学の意思決定に寄与する諸活動. 多様な形態を創出し、必ずしも「日本の特有の大学評. の中の判断指標となるものであり、その結果活用が①. 価システム」と呼べるような定型化した評価システム. 「大学の質(教育・研究) 」の向上施策として行われ. を表すことが難しい。. る大学評価は、個別の大学において社会的意味を持つ が、一方で大学が関わる社会全体の問題としても捉え. 反面、韓国の大学評価システムは、韓国教育大学協. られ、国家の経済・産業・文化の発展と関わる問題に. 議会の「ガイド」による指導よって、全大学に対して. なっている。②大学評価の結果は評価のレベルで終わ. 強い影響力を示していることが伺われる。このため、. ることではなく、政府や社会(メディア)などの大学. 「韓国の大学評価システム」は、定型化されたものと. 外から注目を浴びている。③評価結果によって大学へ. して各大学に形成され、若干の大学の特色、地域性な. の財源配分の基準として使用されることを述べた。. どは垣間見られるものの、多様な形態を生み出す土壌 となってはいなかった。. 4.第二章 第1章の先行研究を前提としながら、日・韓国の教. 6.第四章. 育政策において、大学評価政策の制度的な設立とその. 大学評価の実践事例として、日本の九州大学(教育. 背景、進展の過程を 1980 年代頃からの動向として捉. 学部)の自己点検、評価の活動経緯と、韓国のソウル. え述べている。日本は「知」の構築として、課題探求. 大学校(師範大学)における大学評価の活動経緯を述. 能力の育成を通じて創造力・競争力ある人材育成を育. べた。大学単位での取り組みとして、その導入の背景、. 成すること、韓国は「知識基盤社会」の構築として、. 経緯、進展の過程、そして現状と課題までを詳細に述. 新しい知識を創出する高等教育を通じて創意的人間. べることにより、各大学レベルの評価システム確立を. 育成することが高等教育における国家的目標とし て. 示すことにり、若干ながらの比較的検討を加えた。. 明らかにされている。その後、両国家の目標達成のた めの大学評価システムとして日本の大学評価・学位授. ここでは、九州大学とソウル大学校師範大学の大学. 与機構の評価や韓国大学教育協議会の評価を大学の. 評価活動を分析してきたが、その発展過程を見ても、. 自己点検、評価と連結して点検した。. 自己点検、評価の開発・活用方法、位置づけは異なっ. ちなみに、日本の学位授与機構の評価機構への改編. ている。九州大学では、自律的な委員会組織を中心と. 過程や、韓国大学評価院の新設の動向を評価結果の信. して、全学・学部・学科の多様な段階での評価活動が. 頼性と妥当性確保に当てて集約化した。終わりに大学. 実践されていた。一方のソウル大学校師範大学では、.

(3) 韓国教育大学協議会、教育人的資源部と韓国教育開発. 的な活動に対する研究が今後とも必要となって来る. 院が提示した2つの「ガイド」を中心に、定型化した. であろう。. 評価活動が行われていた。一方では各大学レベルの、 一方では国家レベルの評価システムの下で行われて いる事例であった。. 2)本研究上の課題 最後に、本研究は日韓両国を対象にしてきたが、そ の中でも分析でききれていない項目が多く、日韓両国. しかし、両大学には同一の課題も散見された。それ. の大学評価を捉える意味でも残された課題は多い。例. は、自己点検、評価の結果活用は、大学と対外的な、. えば、日韓両国の国家政策と各大学レベルでの大学評. 国際社会、国内、他大学、産業・経済社会、地域社会. 価活動との関係性などは一つの新たな研究対象とな. など、大学と社会との相対的な関係性を描き出すもの. ろう。また、このような自己点検、評価を扱う意味に. として機能していることである。教育・研究・社会的. おいては、大学を取り巻く社会環境に対して十分な分. 貢献(=韓国では奉仕)の機能は、社会においては多. 析が必要ともなろう。その中でも、国際社会や地域社. 様な機会で活用されるものである。それぞれの大学の. 会と当該大学との関係といった、急速に大学が社会的. 特殊性と、また国家や国際社会レベルという社会全体. 機能を持って対応を迫られる分野については、資料な. に目を向けた大学の有効性をどのように把握し提示. どの制限も多く、ほとんどと言っていいほど分析がで. するのか、その際の一つの手法として、自己点検、評. きなかった。. 価及びその開発研究が考慮されていることである。. 上記の点は、自らの課題として、今後とも研究を継 続していきたい。. 7.結. 論. 1)本研究の成果 日韓両国の大学における大学評価、特に自己点検、. また、大学評価について、政府の持続的関心と努力 が必要なのは、大学が一つの創造的人材育成と共に、 国の成長基盤を構築するからである。国家の成長のた. 評価に関して、国家の高等教育政策の動向の把握、両. めには、大学は大学評価の過程と結果を通じて、大学. 国の大学全体の大学評価に対する意識調査、個別の大. を取り巻く多様な評価者からの意見を採り入れ、自ら. 学事例を通じた自己点検、評価、大学評価の過程を通. を発展し模索することにある。従って、評価は本質的. じて、多様な視点から大学評価を分析・検討してきた。. に評価される者(機関)自身による能動的かつ、自発 的な行為によらなければならない。. 特に、1980 年代から急速に変化し始めた両国の産 業・経済社会は、高等教育に対しても多大な影響を与 え、大学の社会的機能の問い直しを迫ってきた。1990. 大学評価は究極的に「教育の成果」を測ることにあ るが、教育の成果を、容易に示すことはできない。. 年代以降、21 世紀に至るまで、両国の大学評価はい. 大学が大学自身の社会的な認知を得るために実施. っそう複雑化・多様化した社会に対応することが求め. する大学評価も、国家や地方自治団体が実施する財政. られている。. 的に支援のための大学評価も、大学評価は大きく捉え れば国家・国際社会の発展のために、小さく捉えれば. 本論で述べてきたように、大学評価、自己点検、評. 大学発展のために実施されるものとなる。. 価は、流動化する社会における大学の社会的機能(教 育・研究)及びその役割を、対外的に示す装置(手段・. 大学の役割は社会的機能としての研究・教育機能を. 方法)として捉えらることができる。多様な社会にお. 活かした、創造的な人材育成機関として存在すること. ける大学は、自らの存在意義を社会に対して示す必要. にある。21 世紀の先頭に立っていく大学を創造する. がある。そのためには、社会に対するメッセージ、戦. ためには、大学自らも形式的な評価基準を取りあげ、. 略を持って大 学評価が行われる必要があるのではな. 定型化した「量的」な成長を追求するよりも、本質的. いか。. な大学の「質的」改善を成し遂げるために、努力しな ければならない。. 大学戦略・高等教育戦略の中でも、大学評価、自己 点検、評価活動を指摘するに当たって、これらの実践.

(4) 【参考文献】 (1)教育人的資源部(=日本の文部省に当たる)、韓国 職業能力開発院 (訳)「ドイツ教育研究部のデールパイ調査報告 書」 『知識基盤社会の教育』1999 年、1∼4 頁. 原 題 : The Federal Ministry of Education, Science,. Research. and. Technology,. The. Potential and Dimensions of Knowledge-based Society and Its Effects. on. Educational. Processes. and. Structures, 1996/1998) 、序章註(2)参照 (2)大学機能について:大学理念を規範的に探求した 実存主義哲学者 Jaspers は大学機能を研究、教育、教授で把握し た。それがアメリカ的思考と結びついて今日に至 って教育、研究、奉仕に変模され普遍的的に受け 入れることになった。以下のものを参照 徐民源「大学教育の効果性変因の測定と分析」 ソ ウル大学大学院 <韓国語文献>. 教育学博士論文、1996 年、57 頁..

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参照

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