第
2
回 浦安市の雨水対策を考える懇談会 議事要旨
会議名 第2回浦安市の雨水対策を考える懇談会
出席者
【委員】山田正 委員長(中央大学理工学部土木工学科教授)、上条誠(公募委員)、彦
田義夫(自治会連合会会長)、五十嵐敏夫(千葉県葛南地域整備センター次長)、
駒田浩治(浦安建設業協力会理事)、宇野沢達也(㈱ウェザーニューズ)
【市】古賀建設部長、藤沢経営企画部長、大野県境部長、醍醐越都市整備部長、岩
田消防長、青木総務部長代理防災課副主幹
【事務局】村田建設部次長、恒松課長、宇田川課長補佐、伊藤副主査、田中主任主事、
小泉主任主事
コンサルタント:いであ㈱(佐藤、荒木、大崎、大和田)
日時 平成18年12月21日(木) 13:30∼16:30 場所 浦安市文化会館3階大会議室
1.委員長あいさつ(委員長)
委員長 日本の場合、戦後河川整備が進み、伊勢湾台風のときには 5400 人の方が亡
くなっている。それが1回の洪水と高潮で亡くなられた最高の被害人数で、そ
れ以降、どんどん毎年毎年洪水被害に遭う死者数は減少しており、最近では大
体年間何十人から150人ぐらいの間を動いているというのが実情である。世界
で、河川整備をやったことでこれほど明瞭に死者数が減ったということがわか
った国は日本だけだと思う。河川整備計画の成功例として世界に誇れると思っ
ている。
ただ、問題は戦後作ってきた施設が築 40 年以上たち始めたという現状があ
る。浦安市のような低平地は、雨が降ってもなかなか水を吐き出せない。地盤
がほとんど真っ平らであり、雨水管で水を集めるけれども、市の中の勾配がき
つければ自動的に吐き出せるが、すぐそばが海で土地が真っ平らである。する
パンクしてしまう。どうやって更新をうまく乗り切っていくかというのが、非
常に大きい問題になっている。
浦安市のきょうの雨水対策というのも、そういう全国的な流れの中の一つの
典型例の検討事項だと考えている。まず低平地であるということ、海抜0メー
トル以下地帯もある、ほとんど真っ平らである、都市化が急速に進んだところ
である、埋立地も持っている、都市化の進展に伴って雨水を吐き切れないとい
う、都市型の水害を起こす可能性を持っているところであるというのが現状か
と思う。
そういうところでいろいろ検討してきているが、きょうは懇談会ということ
で、技術的なことも、技術以前の問題もいろいろあるかと思うので、忌憚のな
い意見を交換して、効率のいい、いい雨水対策の案を今後出していけたらと思
っている。
2.前回議事録の確認(いであ説明)
3.これまでの経緯(いであ説明)
【流出係数の実態について】
委員長 観測の流出係数というのはどうやって出したのか。
(事務局回答)
これは、各排水区の下流端で流量を測っている。それと雨量については、先
ほどの位置図の中に雨量観測所の位置も記している。その観測した雨量と流量
観測の数値からボリューム比で流出係数を算出している。
今回の観測では大きな雨での観測はできていない。今回計画しようとしてい
る60㎜/hrのような大きな雨になってくると流出係数は変わってくる。特に公 園等では、しみ込む量とか多様な為、変わると考えられる。その他の数値につ
いては、現在使っている数値とほぼ同程度ということが得られた。
4.浦安市排水基本計画について(いであ説明)
【排水計画について】
委員長 東京都においても問題を抱えている。東京都は豪雨対策委員会を作っており、
私もその委員になっている。東京の場合は合流式下水道のため、下水と雨水が
一緒にパイプを流れる。東京の場合は雨水対策も合流式下水道であるため、基
本的には下水道に雨水を流す。
浦安市は、下水道は下水道で下水を流し雨水は雨水で流すという分流式の雨
水対策をやっている。新しい町であればあるほど、分流式に日本じゅうなって
いる。古い町ほど合流式、当時経済力がないときには別々にパイプをつくるこ
との経済的負担が大きいので、合流式になっている。しかし、合流式にすると、
今度は雨水と同時に下水も流れるため、環境的な対策が非常に難しくなる。
委員長 計画規模60㎜/hrとは、1時間に 60㎜ぐらい降った状態においても流せる
ようにという数字である。東京都では将来、計画規模 75 ㎜を予定している。
つまり、浦安市は過大な数字を使っているわけではなく、統計資料を基に忠実
に計画するということである。
委員長 整備順位の検討は?
(事務局回答)
昨年度から頻繁に浸水が起きている箇所に対して、市の方も事業を着工して
いる。再来年度の予定であるが、全部で4カ所の冠水の頻繁に起きている箇所
に対しててこ入れをする。
委員 雨水管に関しては、管に土砂がどの程度溜まっているのか調査が必要ではな
いか。管の蛇行、地盤沈下のチェックが必要ではないか。
委員長 管渠の能力不足について、一般的な要因と浦安市での要因を整理してみては
委員 整備する目標が決まれば、スケジュールが提示できる。
委員長 このような基本方針案がなければ、市の発展が臨めない。
(事務局から確認)
C=0.65、R=60㎜/hrで整備していくことは妥当か出席者の確認をとりたい
委員長 妥当な数字である。60㎜/hrの計画も近隣の市と比較しても、特別大きな数 字を使っているわけではない。確率年の5年に1回というのも浦安市周辺市と
同程度である。格別安全にするわけでなく、格別ギリギリで辛抱するという数
字ではない。
【ポンプについて】
委員長 全国的にゲートやポンプの老朽化が進んでいる。国ではこれらの施設の更新
方法を検討している。
委員長 ポンプ操作は誰がやっているのか。
(事務局回答)
千葉県から委託を受けているポンプは市が委託している者が操作をしている。
市のポンプは市職員が操作をしている
委員 S40年代に作られたポンプ場があるが、それ以降改築等していないのか。
(事務局回答)
ポンプのメンテナンスは実施している。
【外水門について】
委員長 境川の管理は千葉県である。高潮対策としての外水門設置であれば千葉県も
動くが、雨水排水のための事業という位置づけであれば県はやらないのではな
いか。
(事務局回答)
整備メニューの具体化・折衝は、沈下対策や云々と色々方法がある。外水門
の設置は河川側との折衝になる
委員長 ニューオリンズにおいて、高潮災害で 1000 人もの方が亡くなった事例があ
る。高潮はひたひたと潮位が上昇するものでなく、一気に上昇するもので、一
気に町に水が入り込んでくるようなものである。高潮堤があるからよいという
ものではない。町の中に低い箇所を作り、そこに水を持っていかないと、水の
逃げ場が全く無い、といった意味の高潮対策という位置づけを、県の方に訴え
かける必要がある。
【事業費について】
委員長 事業費600億円の中には千葉県からの補助を見込んでいるのか。
(事務局回答)
約1/2程度は補助が出ると考えている。
委員 下水道(雨水)事業について、千葉県から補助を受けるためのルールはどうい うものがあるのか。
委員 雨水排水事業について、どの程度補助を受けられるのか確認が必要ではない
のか。また、具体的なことを千葉県と協議しているのか
委員長 補助金の出所は大事なことなので確認は必要である。
(事務局回答)
確認しておく。
(事務局回答)
ペースは遅いが、予算内で整備している。
委員長 旧江戸川から漏水してくることはないのか。
(事務局回答)
千葉県で高潮対策をしているため、心配はしていない。
委員 当代島は地下を掘ると地下水が出てくる。
(事務局回答)
矢板が老朽化している。新町は地盤改良しているので大丈夫である。
委員 排水計画と連動して防災をからめたものはないか。
委員 ハザードマップで元町地域が全滅と言われると心配である。
委員長 万が一、堤防が切れた場合にこうなるというのを国民に知らせるのが、ハザ
ードマップの目的である。ところが、ハザードマップのような事例は滅多に起
きないため過剰な心配は必要ない。
5.パブリックコメント(案)について(いであ説明)
委員 パブコメに記載されている4つのメニューがわかりづらい。
委員 想定項目をアンケート方式にしてはどうか。
委員 市民がやらなければいけないことを明示してほしい。
委員長 例えばアメリカでは、堤防整備は国が実施し、維持管理は住民が行っている。
日本は全て行政がやってくれるため、市民側に甘えが生じる恐れがある。
委員長 例えば「国際アメニティー都市」といった市の情熱のようなものを基礎資料
に提示したらどうか。パブコメには市として「市民とのパートナーシップ」を項
委員長 60㎜以上降ったときのことも考えなければならないのでは。 委員長 事業効果は出さない方が良いのではないか。
委員 整備順位や金額をオープンにすると「どこで決めたのか」と言われるのでは
ないか。書き方に工夫が必要では。
委員長 数値が一人歩きしてしまうことがある。書き方の検討が必要である。