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1 大学院研究科の使命および目的・教育目標 123
【現状の説明】
本学は、1920 年に創立された聖路加国際病院付属看護婦学校を母体とし、キリスト教精神に基づい て看護学教育を行っている単科大学である。1964 年に 4 年制看護大学となり、1980 年に大学院看護学 研究科博士前期課程(修士課程)を開設し、1988 年に博士後期課程を設置した。
本学は創立から今日まで、キリスト教精神に基づき、一貫して看護教育を行い、看護の指導者を育 成してきた。創立の理念と目的は、「本学は基督教精神を基盤として、看護保健の職域に従事する看護 専門指導者の育成を目的とする。」と学則に明記されている。
大学院においては、建学の精神に則った大学院の目的を大学院学則第1条に明示し、また大学院学 生便覧に本学の理念ならびに大学院博士前期課程・博士後期課程の目的を以下の通り明示している。
修士課程(博士前期課程)では、看護学の基礎を修めた者を対象に看護学の分野における高度な専 門性を要する看護実践や、看護教育に携わる人材の育成および研究能力の開発を目的とする。
博士後期課程では、看護学の分野における研究者として、自立して研究活動を行うに必要な高度の 研究能力および基礎となる豊かな学識を備えた人材を育成することを目的とする。
2000 年度には、大学院開設 20 周年記念行事を行い、「聖路加看護大学の過去と 21 世紀に向けての 展望」という題での理事長講演を行い、大学院修了生の責務や、未来に向けての期待を修了生、在校 生、教職員とともに分かち合う機会を持った。
2000 年から 2003 年にかけては大学院将来構想プロジェクトが設けられ、大学院修了生の動向調査 や、学位論文の特性の報告(聖路加看護大学紀要に掲載)が行われた。看護専門職領域の能力の向上・
学習意欲の高まりから、進学した大学院生は修了時に 9 割以上が入学動機を達成できていた。修了後 は、7 割が教育、2 割が臨床へと進んでいた。修了生は、生涯にわたってキャリア形成を積極的に展開 しようと大学院での学びを選択し、多様な生き方の広がりの中で柔軟な学びやすい制度の導入を今後 に期待していた。
大学院の直面する問題とその解決策への具体的提言が行われ、2005 年度からは博士前期課程にウィ メンズヘルス・助産学専攻を増設し、さらに看護学専攻の専門分野を細分化するという組織改革を行 った。また、博士後期課程への志願者の増加から、2006 年度からは、博士後期課程の定員増を行った。
2005 年度度修了生をもって、大学院修士課程修了生は 363 名、博士後期課程修了生は 49 名(論文 博士を含む)であり、修了生の多くは、大学・短期大学などの教育機関の教員として活躍し、看護実 践の現場においては指導的立場に立って変革を推進し、研究所や行政機関においても活躍している。
【点検・評価】
本学の理念・目的は創立者の強い意図により明確に示されており、現在も変わらず継承されている。
理念・目的は、学生便覧に記載され、授業はもとより大学行事など、折あるごとに学生、教職員に伝 えられている。理念・目的に合った大学院教育が行われていることは、修了後の活躍から見ても明ら かである。
高度の専門職業人に対する社会の期待やニーズの高まりに応じ、国内外のさまざまな医療分野に通 用する人材の育成を行うための本学大学院の量的・質的な拡充は、今後の大学全体の発展の鍵になる
1 大学院研究科の使命および目的・教育目標
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と考える。
【将来への改善・改革に向けた方策】
看護教育は高等教育へと変更され、大学院も急激な増加の時代となり、志願者に選ばれる時代にな ってきている。経済状況が厳しい昨今、ますます私立大学の道は険しい状況にある。
本学が私立大学としてのユニークな特徴を持ちながら、社会に求められる大学院として、高度専門 職で活躍する人材の育成や、国際的研究拠点となる若手研究者の育成への道を探すことは継続した課 題である。