• 検索結果がありません。

英語のつづり記憶における符号化方略の効果

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "英語のつづり記憶における符号化方略の効果"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

英語のつづり記憶における符号化方略の効果

学校教育専攻 幼年発達支援コース 鹿嶋麻里江

1 .問題の所在と目的

今日、国際理解を果たす役割としての外国語学 習が時代と共に強く認識されるようになり、小学 校段階から外国語学習を取り入れようとする風 潮が高まっているといえる。そして、このような 風潮から、子どもたちは第2言語を身につけるた め、幼少期からの外国語学習侠語)が必要とな り、その習得過程においては、文の基礎を成す英 語単語を記憶することが必要となるのではない だろうか。このような現状を踏まえると、子ども たちが外国語俣語単語)を効果的に符号化する 方略を検討することが必要となってくると考え

られる。

英語単語を覚える際にどのような工夫を行う と、記憶者自らが保持している材料を産出(再生) することができるのであろうかりまた、保持して いる材料が以前に経験したものであると同定(再 認)することができるのであろうかb

本研究では、英語単語を符号化する場面におい てどのような工夫を行うと効果的に符号化する ことができるのか、大学生を対象とした英語のつ づり記憶における符号化方略の効果を検討する

こととした。

ll.実験1

22名の大学生を対象とし、先行研究において 用いられている符号化方略の工夫をもとに、 3 種類の符号化方略を設定し、日本語単語一英 語単言吾の対連合学習による符号化実験を行ったO

指導教吉 田柑盗宏

1.方法 a.実験計画

被験者内要因で、英語単語の符号化方略は、意 味関連づけ情報を用いた符号化方略(日本語単語

‑英語単語の対連合学習と意味情報)、絵を媒介 とした符号化方略(日本語単語一英語単語の対連 合学習と絵の呈示)、書く符号化方略(日本語単 語‑英語単語の対連合学習)の3水準で、あったo

b.手続き

①単語テスト 符号化実験を受ける前に単語テ ストを受けさせた。

②符号化呈示に従い英語単語を符号化するよ う指示した。1カードの呈示時間は15秒とした。

③直後再生テスト 日本語単語に対応する英語 単語の翻訳を行う課題を与えた。

④直後再認テスト 符号化させた英語単語と新 たに加えた18個の英語単語(ディストラクタ) を用いた再認、テストを行ったo

⑤自由記入実験に関する感想を自由記入する よう指示した。

⑥遅延再生テスト 実験Iを行った1週間後、同 じ被験者を対象とし、遅延再生テストを行った。

方法は直後再生テストと同様である。

の屋延再認テスト 実験Iを行った1週間後、同 じ被験者を対象とし、遅延再認テストを行った。

方法は直後再認テストと同様である。

2.結果

分散分析を行った結果、再生テストにおいて、

直後・遅延に関わらず、「絵を媒介とした符号化

AA

A ι τ  

(2)

方略」や「書く符号化方略Jよりも「意味関連づけ 情報を用いた符号化方略」のほうが有効であるこ とが明らかとなったoまた、再認、テストからも同 様の結果が示された。これらのことから、実験I

において「意味関連づけ情報を用いた符号化方 略」がもっとも有効であることが示唆された。

III.実験E

21名の大学生・大学卒完生を対象とし、さらな る英語単語のつづり記憶における符号化方略の 効果を検討した。実験Iの結果から英語単語の 符号化にもっとも有効であることが示唆された

「意味関連づけ情報を用いた符号化方略Jに混在 している情報から「語呂合わせを用いた符号化 方 略Jと「強い印象のある情報を用いた符号化方 略」を区分し、どちらの方略を用いた方が英語単 語を符号化し易いのかを検討することとした。

1.方法 a.実験計画

被験者内要因で、英語単語の符号化方略は、

語呂合わせを用いた符号化方略(日本語単語一 英語単語の対連合学習と語呂合わせ)、強い印象 のある情報を用いた符号化方略(日本語単語一 英語単語の対連合学習計齢、印象のある情報)、

書く符号化方略(日本語単語一英語単語の対連 合学習)の3水準で、あった。

b.手続き 実験Iと同様の方法を用いた。

2.結果

分散分析を行った結果、再生テストにおいて、

直後・遅延に関わらず、「書く符号化方略」より「語 呂合わせを用いた符号化方略」や司郎、印象のあ る情報を用いた符号化方略jの方が有効であるこ とが明らかとなったO再認テストにおいては、直 後で、は有意差がみられなかったが、遅延では「書 く符号化方略jより「語呂合わせを用いた符号化

‑ 145‑

方略」や「強い印象のある情報を用いた符号化方 略」の方が有効であることが明らかとなった。

N.考察

実験Iと実験Hの結果から、「意味関連づけ情 報を用いた符号化方略」が本研究で、はもっとも有 効であることが示唆された。このことから、英語 単語を符号化する場面において、日常生活で目に する機会や耳にする機会があるような情報、また、

語呂合わせによる情報などを用いることが符号 化する際に効果的であると考えられる。このよう

に、符号化したい材料をそのままの形で符号化す るよりも、その材料に情報を付加するほうが、効 果的な符号化を行うことができると考えられる。

v .

今後の課題

本研究は大学生・大判完生を対象とし、符号化 実験を行ったもので、あるoそのため、対象者に合 わせた情報の質的部分や情報の呈示方法を配慮、

する必要があると考えられる。

また、本研究では動物の名称を用いたが、全て の英語単語を符号化する際に、本研究で用いた符 号化方略は適用されるのだろうれ本研究におけ る符号化方略の適用性をさらに検討する必要が あると考えられる。

参照

関連したドキュメント

本学級の児童は,89%の児童が「外国 語活動が好きだ」と回答しており,多く

であり、 今日 までの日 本の 民族精神 の形 成におい て大

 英語の関学の伝統を継承するのが「子どもと英 語」です。初等教育における英語教育に対応でき

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に

を育成することを使命としており、その実現に向けて、すべての学生が卒業時に学部の区別なく共通に

神戸市外国語大学 外国語学部 中国学科 北村 美月.