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現代中国における小学校社会系教科授業改革の展開と特質

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学位論文要旨

現代中国における小学校社会系教科授業改革の展開と特質

―「道徳性」と「社会認識」の統一的育成の視点から ―

広島大学大学院教育学研究科 文化教育開発専攻

申 請 者 宛 彪

学 籍 番 号 D126046

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Ⅰ.論文題目

現代中国における小学校社会系教科授業改革の展開と特質

―「道徳性」と「社会認識」の統一的育成の視点から―

Ⅱ.論文目次

序 章

第1節 研究主題

第2節 研究方法と論文構成 第3節 研究の特質と意義

第一部 小学校社会系教科授業改革の歴史的展開と課題

第1章 「素質教育改革」に伴う小学校「品徳と社会」の成立・展開と課題 第1節 現代中国「素質教育改革」に伴う小学校社会系教科の成立・展開 第2節 「素質教育改革」に伴う小学校社会系教科授業改革の課題 ~「道徳性」と「社会認識」の統一的育成~

第3節 課題に応える多様な「全国版」「地域版」「学校版」教科書の開発

第二部 社会系教科授業改革の類型的展開とその特色 ~教科書・教師用指導書の分析を通して~

第2章 「道徳性」と「社会認識」の統一的育成の視点から見た授業構成の類型化 第1節 類型化の指標

第2節 授業構成の類型

第3章 「道徳性重視型」の授業構成~「蘇教版」の場合~

第1節 蘇教版「品徳と社会」の全体構造

第2節 蘇教版第6学年単元「地球は病気になる」の分析 第3節 蘇教版「品徳と社会」授業構成の特色

第4章 「道徳性と社会認識の折衷型」の授業構成~「人教版」の場合~

第1節 人教版「品徳と社会」の全体構造 第2節 人教版第6学年単元「人類の家」の分析 第3節 人教版「品徳と社会」授業構成の特色

第5章 「社会認識重視型」の授業構成(1)~「北師版」の場合~

第1節 北師版「品徳と社会」の全体構造

第2節 北師版第6学年単元「地球のガードマンになろう」の分析 第3節 北師版「品徳と社会」授業構成の特色

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第6章 「社会認識重視型」の授業構成(2)~「上海版」の場合~

第1節 上海版「品徳と社会」の全体構造

第2節 上海版第3学年単元「ごみのゆくえを探そう」の分析 第3節 上海版「品徳と社会」授業構成の特質

第7章 「完全社会認識型」の授業構成~「東北版」の場合~

第1節 東北師範大学附属小学校における校本課程・教材開発の概要 第2節 学校版教材「社会」カリキュラムの特色

第3節 東北版第5学年単元「我々の生活と情報」の分析 第4節 東北版「社会」授業構成の特質

第8章 類型的展開から見た社会系教科授業改革の特質 第1節 各類型の授業構成の比較

第2節 類型的展開から見た社会系教科授業改革の特質

第三部 「道徳性」と「社会認識」を統一的に育成する学習指導法改革の特色 ~授業実践の分析を通して~

第9章 教師用指導書所収の実践記録にみる学習指導法改革~「北師版」の場合~

第1節 「品徳と社会」教師用指導書所収の実践記録の概要

第2節 「道徳性」と「社会認識」を統一的に育成する学習指導法の展開 1.「理解型」授業の分析と特色~単元「私たちの生活」の場合~

2.「探究型」授業の分析と特色~単元「土地は我々を育てる」の場合~

3.「問題解決型」授業の分析と特色~単元「永遠の願望」の場合~

第3節 教師用指導書にみる学習指導法改革の特質

第 10 章 モデル授業にみる学習指導法改革

~『2013 年度全国優れたモデル授業集録(「品徳と社会」)』の場合~

第1節 『2013 年度全国優れたモデル授業集録(「品徳と社会」)』の概要 第2節 量的分析からみたモデル授業の特色

第3節 「道徳性」と「社会認識」を統一的に育成する学習指導法の展開

1.「理解型」授業の分析と特色~単元「スーパーで働いている人々」の場合~

2.「探究型」授業の分析と特色~単元「56 の民族, 56 の花」の場合~

3.「問題解決型」授業の分析と特色~単元「地球は泣いている」の場合~

第4節 モデル授業にみる学習指導法改革の特質

終 章

第1節 現代中国における小学校社会科系教科授業改革の特質と意義 第2節 中国における小学校社会系教科授業改革への提言

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Ⅲ.論文要旨

序 章

第1節 研究主題

本研究の目的は,現代中国における小学校社会系教科授業改革の展開を,「道徳性」と

「社会認識」の統一的育成の視点から考察し,その特質と課題を明らかにするとともに,

その評価を行うことである。

現代中国における近年の教育改革は,「素質教育改革」と呼ばれている。それは,「応 試教育」に伴って生じた諸問題を克服するために「児童・生徒の道徳的な素養,各種の能 力の育成,個性の発展,心身両面の健康」を重視しようとするものであり,21 世紀基礎 教育改革のキーワードとして位置づけられている教育理念である。

特に社会系教科においては,子どもの「思考力」「創造力」「実践力」を高めることが,

「素質教育改革」の大きなねらいとなっている。2002 年,「品徳と社会」課程標準の発 表に伴い,「素質教育改革」の一環として中国の小学校社会系教科教育の改革が始まる。

それは,具体的には次の3つの側面の改革としてとらえることができる。

1 つは,教科の統合に向けての改革である。これまでの道徳的教育内容を中心とする

「思想品徳」と社会認識的教育内容を含んだ「社会」という2つの教科を統合し,新たな 社会系教科として「品徳と社会」が創設される。

2つは,品徳的内容の重視か社会的内容の重視かという違いはあっても,「道徳性」と

「社会認識」を統一的に育成するカリキュラムや教科書の開発という,内容面での改革で ある。2002 年から,小学校「品徳と社会」課程標準に基づく教科書の編集も盛んになっ てくる。現在まで,20 種類以上の教科書が出版されているが,編集者の理論的背景や教 科観の違いによって,その性格も多様化している。

3つは,新しい学習指導法を取り入れた授業の改革である。中国における「素質教育改 革」の推進に伴い,2002 年版小学校「品徳と社会」課程標準の中では,「体験学習」

「探究学習」「問題解決学習」が重要な学習方法として提唱されている。このように,小 学校社会系教科教育においても,多様な学習指導法が取り入れられるようになってくる。

では,「素質教育改革」に伴って成立した「品徳と社会」においては,どのように「道 徳性」と「社会認識」を統一的に育成しようとしているのであろうか。カリキュラムや教 科書・教師用指導書,あるいは実践レベルにおいては,それらを統一的に育成するために,

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どのような授業構成が求められていたのであろうか。また,「品徳と社会」は,改革当時 の「素質教育改革」のねらいをどの程度達成することができていたのであろうか。これら を明らかにすることは,これからの中国における社会系教科授業のあり方を考えるために 必要不可欠な基礎作業の一つであると考えることができる。

第2節 研究方法と論文構成

本研究は,中国における小学校社会系教科の授業改革の展開を,上記の3つの側面から 考察していく。論文全体は,3部から構成されている。

基礎研究としての第一部では,「道徳性」と「社会認識」の統一的育成の視点から,現 代中国において小学校社会系教科がどのように統合されてきたのか,その成立と展開の歴 史的過程を整理することを通して,「素質教育改革」に伴う小学校社会系教科授業改革の 課題を明らかにするとともに,課題に応える全国・地方・学校における多様な改革の取り 組みを明らかにする。

第二部では,現代中国における小学校社会系教科授業改革の展開とその特質について,

類型的な考察を行う。具体的には,「道徳性重視型」「道徳性と社会認識の折衷型」「社 会認識重視型」「完全社会認識型」という4タイプに大きく分類し,各類型を代表する教 科書・教師用指導書に共通する社会的問題を取り上げた単元を,「道徳性」と「社会認 識」の統一的育成の視点から分析し,読み取れる授業構成の特質を明らかにする。

なお,「道徳性重視型」としては江蘇教育出版社版,「道徳性と社会認識の折衷型」と しては人民教育出版社版,「社会認識重視型」としては北京師範大学出版社版と上海科学 技術教育出版社版,「完全社会認識型」としては東北師範大学附属小学校の教材集を代表 例として取り上げる。(以下,それらを「蘇教版」「人教版」「北師版」「上海版」「東 北版」と略記する。)

第三部では,授業実践レベルでの学習指導法を中心とした授業改革の展開とその特質に ついて考察を行う。具体的には,課程標準の編集者によって作成されたモデル教科書の一 つである「北師版」教師用指導書所収の実践記録と, 中国教育学会によって発行されて きた 2013 年度版の優れたモデル授業集録を取り上げて分析を行い,「道徳性」と「社会 認識」の統一的育成の視点から見た学習指導法改革の特質を解明していく。

終章では,以上の考察に基づいて,現代中国における小学校社会系教科授業改革全体の 特質と課題を明らかにするとともに,それらの評価を行うことを通して,今後の中国にお

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- 5 - ける授業改革に向けての提言を行う。

第3節 研究の特質と意義

現代中国の小学校社会系教科を研究対象とした日本における先行研究には,大きく次の 2つのタイプがある。

その1つは,教科書の内容を中心に社会系教科教育を紹介する研究である。このタイプ に入るものとしては,公民意識や公共意識の育成という観点から「上海版」の編成原理や ねらいを紹介している沈暁敏論文,「他国認識」の視点から「北師版」を紹介している高 峡論文など,教科書の編集者自身によるものがあげられる。その他にも,近年,中国の社 会系教科教育に関する紹介が中国人留学生によって試みられている。

もう1つは,社会系教科教育改革という視点から,カリキュラムの編成原理の解明をね らいとした研究である。代表的なものには,新しい総合社会科の内容構造を解明しようと した蔡秋英の一連の研究がある。それらは,「思想政治教育」から「公民教育」へという 視点から,中国における社会系教科教育課程改革の全体像をその内容編成を中心に明らか にしようとしている。また,木全清博の一連の研究では,1999 年までの中国の社会系教 科教育改革の歴史を概観している。

上記のような先行研究に対して,本研究の特質と意義は,大きく以下の3点にまとめる ことができる。

第1は,「素質教育改革」に伴う小学校社会系教科授業改革の課題であったと考えられ る,「道徳性」と「社会認識」の統一的育成という視点から,改革の歴史的展開,教科 書・教師用指導書にみる授業構成の類型的展開,さらには授業実践にみる学習指導法改革 の展開を考察し,改革の全体像とその特質を明らかにしようとする点である。

第2は,「道徳性」と「社会認識」の統一的育成をねらいとした典型的な教科書・教師 用指導書や実践プランの分析を通して,授業実践レベルでの改革の特質と課題を明らかに する点である。

第3は,現代中国において多様に試みられている社会系教科授業改革の取り組みを評価 するとともに,今後の中国における授業改革の方向性を提言する点である。

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第一部 小学校社会系教科授業改革の歴史的展開と課題

第1章 「素質教育改革」に伴う小学校「品徳と社会」の成立・展開と課題

1990 年代の末には,アメリカ合衆国や日本の社会系教科に関する研究に取り組み,そ の影響を受けた研究者たちは,児童の思考力・創造力・実践力など公民として求められる 総合的な資質・能力を高める本来の社会系教科教育を行うことが必要であるという課題意 識から,小学校社会系教科の授業改革を提唱するようになる。このような動向を背景とし て,教育部は,2001 年に「基礎教育改革綱要」を発表する。それに伴い,各学科の課程 標準が次々と出版され,21 世紀教育改革が始まる。小学校社会系教科においては,「思 想品徳」と「社会」2つの課程を統合し,新たに「品徳と社会」課程が創設される。この 課程では,「知識目標」「能力と方法目標」「感情態度価値観目標」という3つの目標の 実現が目指されることになる。それは,「道徳性」の育成に関する道徳的目標と,「社会 認識」の形成に関する社会的目標の両方を一つの教科の中で統一的に育成しようとするも のであった。

「素質教育改革」に伴ってこのように成立した「品徳と社会」においては,どのように して「道徳性」と「社会認識」を統一的に育成していくのか,また,そのために,具体的 な単元の授業をどのように構成し展開していくのかが,カリキュラム編成や授業構成にあ たっての大きな課題であったと考えられる。

このような課題に応えるために,長く続いた全国統一の教学計画・教学大綱・教科書に 基づく教育から,多様な課程標準と教科書による教育改革が取り組まれていく。なお,小 学校社会系教科についても,「品徳と社会」課程標準に基づく教科書づくりも盛んに行わ れてくる。確認できるだけで現在まで 20 種類以上のものが開発されているが,使用する 地域で分類すれば,次の3つのものが見られた。

第1は,教育部(国家教育委員会)が制定してきた全国多数の地域で使用する全国版課 程標準 (2002 年実験版) とそれに基づく教科書づくりの取り組みである。

第2は,地方版課程標準とそれに基づく教科書づくりの取り組みである。例えば,上海 市小中学校課程教材改革委員会によって制定された上海地域で使用する課程標準と教科書 はその代表例である。

第3は,実践から普及という政策に基づき,全国 38 の実験区において実験的に行われ

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てきた独自のカリキュラムプラン開発の取り組みである。例えば,東北師範大学附属小学 校の「学校版教材」という小学校のオリジナル教科書の開発は,その代表的な実践例であ る。

第二部 社会系教科授業改革の類型的展開とその特色

~教科書・教師用指導書の分析を通して~

第2章 「道徳性」と「社会認識」の統一的育成の視点から見た授業構成の類型化

現代中国においては,編集者の教育的背景や現場経験の違いによって,小学校社会系教 科の教科書・教師用指導書の性格や内容は多様なものとなっている。これらの教科書の性 格を,「道徳性」重視か「社会認識」重視かという類型化の指標によって大きく分類する と,以下の4種類に分けることができる。

① 「道徳性重視型」教科書

② 「道徳性と社会認識の折衷型」教科書 ③ 「社会認識重視型」教科書

④ 「完全社会認識型」教科書

①は,主に道徳教育の専門家によって編集された「道徳性」の育成を中心とした教科書 である。その代表的なものが「蘇教版」である。「蘇教版」の編集者は,南京師範大学道 徳教育研究所所長の魯潔であり,中国における道徳教育の専門家の代表者である。また,

その編集グループの多くも道徳を専門とする研究者である。「蘇教版」は,中国の南部地 域で広く使用されているものである。

②は,「道徳性」と「社会認識」のバランスをより重視した教科書である。代表的なも のが「人教版」である。「人教版」の編集者は,大学の研究者だけではなく,教職経験豊 富な現場の優秀教員,各省の社会系教科教学研究員,課程標準の作成者なども含まれてい る。「人教版」は,かつて国家が指定したモデル教科書であったこともあり,現在でも全 国8割以上の学校が使用している。

③は,「社会認識」に基づいて「道徳性」を育成しようとする教科書である。日本や米 国などへの留学経験をもつ外国の社会系教科教育理論を確実に吸収した研究者が中心とな って編集したものある。このタイプを代表するものには「北師版」と「上海版」がある。

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「北師版」の編集代表者は名古屋大学に留学経験をもつ高峡であり,日本での研究成果を 取り入れている。「北師版」は,北京地域をはじめ,中国の北部で広く使用されている全 国版である。一方,地方版である「上海版」は,上海市の小学校「品徳と社会」課程標準 に基づいて,華東師範大学課程教学研究所が編集した教科書である。都市版教科書として,

上海地域を中心に使用されているものである。

④は,分科社会科として「道徳性」の育成を排除し,「社会認識」の形成のみ重視した 教科書である。東北師範大学附属小学校の教師たちが開発した学校版の教材集「社会」は その代表例である。

第3章 「道徳性重視型」の授業構成~「蘇教版」の場合~

第3章では,「道徳性重視型」の代表例として「蘇教版」の第6学年の単元「地球は病 気になる」を取り上げ,その授業構成の特質を明らかにした。

この単元は,5つの小単元(①地球は発熱している,②天には不測な風雲がある,③大 量の種が絶滅した,④怖い種の侵入,⑤自然資源は使いきれないものか)から構成され,

地球温暖化の悪影響の認識や温室効果の原理の理解に基づいて,生活の中での悪い習慣や 行為を反省していくことが授業の中心的な内容となっている。また,単元の授業過程は,

「中心概念の理解・共感→環境問題の認識→原因や責任の追求→生活習慣や行為の反省

(価値判断)→環境保護の態度の形成」というように組織されている。

このような授業の構成から見れば,この単元は,地球環境を保護する態度を形成するた めに,地球温暖化問題を取り上げ,その悪影響を理解させるとともに,問題の原因を人々 の悪習慣に求め,最終的には悪習慣の批判・反省という道徳的な判断を教えるようなもの となっている。

このように,「道徳」を教えるための手段として「社会認識」は位置づけられていると 考えられる。なお,この「道徳性」の中身は,主に「是か非かの道徳的判断」であり,そ の判断に導くために,特定の社会現象の事例を取り上げていると考えられる。その意味で は,「道徳性重視型」の授業構成と呼ぶことができる。

第4章 「道徳性と社会認識の折衷型」の授業構成~「人教版」の場合~

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第4章では,「道徳性と社会認識の折衷型」の代表例として「人教版」の第6学年の 単元「人類の家」を取り上げ,その授業構成の特質を明らかにした。

この単元は,3つの小単元(①唯一の地球,②地球のために我々ができること,③災害 に直面しているときに)から構成され,我々の生活と環境との関係の理解,節水意識や節 水方法の調べ学習,ごみ汚染を減少させる方法の探究がこの授業の中心的な内容となって いる。また,単元の授業過程は「環境問題の事実認識→問題解決方法の理解(人々の工 夫)→環境保護の態度の形成」のように組織されている。具体的には,どのような問題か,

問題解決に向けてどのような取り組がなされてきたのかを理解させた上で,われわれはど のように解決したらよいかを考えさせるようになっている。

このような授業構成からもわかるように,本単元では,環境を保護するために人々の工 夫を理解するという社会的な内容の認識と,地球環境を保護する活動に参加すべきである という道徳的価値の両方を育成しようとする授業となっている。その意味では,「道徳 性」と「社会認識」のバランスをより重視して,道徳的な内容と社会的な内容を折衷的に 取り扱うような授業となっており,「道徳性と社会認識の折衷型」の授業構成と位置づけ たい。

第5章 「社会認識重視型」の授業構成(1)~「北師版」の場合~

第5章では,「社会認識重視型」の全国版の代表例として「北師版」の第6学年の単元

「地球のガードマンになろう」を取り上げ,その授業構成の特質を明らかにした。

この単元は,5つの主題(① 地球は誰のもの,② 水の危機,③ 緑を種まき,希望を 種まき,④ 生活中のごみ,⑤ 大気を浄化して環境を保護する)から構成されており,

大気汚染問題を中心的な内容として取り上げている。具体的には,世界範囲で影響を及ぼ している典型的な大気汚染事件と地元の事例の学習を通して,汚染の原因を理解させ,大 気汚染問題の解決策を考えさせるようなものとなっている。また,単元の授業過程は,

「環境問題の事実認識→原因の探究→問題解決の方法→環境保護の態度の形成」のように 組織されている。具体的には,大気汚染などの環境問題を取り上げ,そのような環境問題 の原因究明や問題解決の方法を児童たちに探究させていく。このような自主的探究活動を 通して,批判的思考力を高めると同時に,自主的に環境保護の態度を形成させていくよう になっている。

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このような授業構成からもわかるように,「北師版」は,「社会認識」に基づき「道徳 性」を形成するような授業構成となっており,「社会認識重視型」の授業構成に位置づけ られる。

第6章 「社会認識重視型」の授業構成(2)~「上海版」の場合~

第6章では,第5章と同様の「社会認識重視型」の地方版の代表例である「上海版」の 第3学年の単元「ごみのゆくえを探そう」を取り上げ,その授業構成の特質を明らかにし た。

この単元は,3つの小単元(①我々はどのぐらいのごみを出したのか,②ごみのゆくえ,

③ごみを減らす行動)から構成されており,ごみ汚染問題をその中心的な内容として取り 上げている。具体的には,人類が自分の生活上の「需要」を満足させるために,大量のご みを生産していることについての認識に基づいて,ごみ問題を解決していくために,自分 たちの生活方式をどのように改善していけばよいのかを児童に考えさせるようなものとな っている。また,単元の授業過程は,「ごみ問題はどのような問題か→ごみ問題の原因は 何か→環境衛生部門や諸外国ではどのような工夫がなされてきたか→ごみを減らすために 我々はどうしたらよいか」というように組織されている。すなわち,ごみ問題という社会 的問題の実態とその原因,中国や諸外国での解決の取り組みについての認識を形成し,そ れに基づいてごみ問題の改善策を考えさせ,回収・再利用や削減運動に積極的に参加させ るように導きながら,環境保護意識を形成させようとしている。すなわち,「社会認識」

に基づいて「道徳性」を形成させるような授業構成となっている。

このような授業構成からもわかるように,「上海版」は,「道徳性」と「社会認識」の 統一的育成の視点から見れば,「北師版」と同様に「社会認識重視型」の授業構成に位置 づけられる。その違いは,「北師版」が批判的思考力の育成をねらいとした授業であるの に対して,「上海版」は児童の積極的な社会参加の活動まで授業に取り入れようとしてい る点である。

第7章 「完全社会認識型」の授業構成~「東北版」の場合~

第7章では,「完全社会認識型」の代表例として「東北版」の第5学年の単元「我々の 生活と情報」を取り上げ,その授業構成の特質を明らかにした。

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この単元は,4つの小単元(①我々は情報化社会にいる,②情報産業と我々の生活,③ 社会を変える情報,④情報の活用)から構成されており,情報化社会に伴う人々の生活の 変化の認識が単元の中心的な内容として取り上げられている。また,単元の授業過程は,

「わたしたちは,情報とどのようにかかわっていったらよいのか→情報化社会にはどのよ うな役割や特徴があるのか→情報化社会にはどのような問題点があるか→生活中の情報活 用はなぜ大切なのか」というように組織されている。このように,社会の情報化に伴う多 様な社会的事象の理解に関わる社会認識の形成を中心とした授業展開となっている。

このような授業構成からもわかるように,「東北版」は,「社会認識」の形成のみに特 化し,「完全社会認識型」の授業構成であると考えることができる。このように東北師範 大学附属小学校では,学校独自のカリキュラム・教材開発に取り組み,分科社会科のカリ キュラム編成によって,「品徳と社会」課程標準では「道徳性」も「社会認識」もどちら も十分に育成できないのではないかという問題の克服を目指している。

第8章 類型的展開から見た社会系教科授業改革の特質

第8章では,第3~7章までに取り上げた「蘇教版」「人教版」「北師版」「上海版」

「東北版」の授業構成の比較を行い,それらの相違点と共通点を抽出するとともに,類型 的展開から見た社会系教科授業改革の特質を明らかにした。

取り上げた教科書は,「道徳性重視型」の「蘇教版」(「道徳性」を教えるための手段 として「社会認識」を形成する),「道徳性と社会認識の折衷型」の「人教版」(1つの 単元の中で「道徳性」と「社会認識」の両方をバランスよく育成する),「社会認識重視 型」の「北師版」と「上海版」(「社会認識」を通して「道徳性」を育成する),「完全 社会認識型」の「東北版」(「社会認識」のみを特化して形成する)というように,授業 構成のタイプは異なるが,共通点としては,次の3点を抽出することができる。

第1に,単元の主題からもわかるように,それぞれの教科書では,学習内容として「地 球温暖化」「水土流失問題」「大気汚染」「ごみ問題」「情報化社会問題」など現代中国 が直面している今日的な社会的問題を取り上げていることである。第2に,「素質教育改 革」で求められていた社会的な問題を解決していく力と考えられる「思考力」「創造力」

「実践力」の育成を共通してねらいとしていることである。第3に,社会的な問題に対す る判断を求めるような展開が単元の中に取り入れられていることである。それらは共通し

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て,単元の終結部に「どうしたらよいか」などの問いを用意し,これからの実生活で出会 う社会的な問題の改善策を考えさせようとしている。

第三部 「道徳性」と「社会認識」を統一的に育成する学習指導法の特色

~授業実践の分析を通して~

第9章 教師用指導書所収の実践記録にみる学習指導法改革

~「北師版」の場合~

第9章では,第二部で明らかした教科書・教師用指導書レベルでの授業改革が,授業実 践レベルではどのように展開しているのかを明らかにするために,課程標準の編集者たち によって作成されてきたモデル教科書の一つである「北師版」教師用指導書所収の「私た ちの生活」「土地は我々を育てる」「永遠の願望」3つの単元を取り上げ,学習指導法と してどのようなものが取り入れられているのかを明らかにした。

「北師版」教師用指導書の付録では,授業改善の方法として「理解型」「探究型」「問 題解決型」の授業が提唱されており,これらの新しい学習指導法を取り入れること通して,

授業の改革を試みようとしていることがわかる。教師用指導書所収の実践記録にみる学習 指導法改革の特質としては,大きく次の4点を指摘することができる。

第1に,「北師版」の授業では,「理解型」「探究型」「問題解決型」という3つ学習 指導法が取り入れられていることである。

第2に,問いの構造の分析からもわかるように,「理解型」では「どのように」「どの ような」,「探究型」では「なぜ」「どうして」,「問題解決型」では「どうしたらよい か」という発問が学習問題の基本となっていることである。

第3に,「理解型」「探究型」「問題解決型」のどれかを中心としていても,各単元の 中では,それらが相互に関連しながら展開するように構成されていることである。

第4に,発達段階を配慮して,中学年では「理解型」,高学年では「探究型」「問題解 決型」が中心的に取り入れられる傾向が見られることである。

このような学習指導法は,「道徳性」と「社会認識」を統一的に育成すると同時に,従 来の「単一的な学習方式」「知的に面白くない授業の克服」「児童・生徒の創造力および 実践能力の育成が困難」といった課題を克服するために導入されたものと考えることがで きる。

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第 10 章 モデル授業にみる学習指導法改革

~『2013 年度全国優れたモデル授業集録(「品徳と社会」)』の場合~

第 10 章では,近年中国の教育学会が改革に伴う「品徳と社会」の優れた実践として評 価している『2013 年度全国優れたモデル授業集録(「品徳と社会」)』に所収のモデル 授業実践の分析を通して,小学校社会系教科の学習指導法改革の特質を明らかにした。

量的な分析からは,次の5点の特色を明らかにした。①学習指導法としては,「理解 型」が量的には多いが,同時に,「探究型」や「問題解決型」の授業が生まれてきている こと,②かつての社会主義革命の先駆者やリーダーの偉大な功績を中心にした「道徳思想 教育」「愛国主義教育」「国情教育」のような性格を持つ授業から,社会認識をより重視 した授業や,社会認識を通して公民に求められる資質を育成しようとする授業への転換が 図られつつあること,③学習問題も,かつての「このようになっている」という事実や

「どうあらねばならないか」という価値規範を注入するものから,「なぜ,どうして」

「どうすべきか,いかにあるべきか」を思考・判断するものへと変わろうとしていること,

④教材として,環境問題や人口問題,他民族や多文化の理解など,社会的な問題や課題が 多く取り上げられるようになっていること,そして⑤学習形式においても,「受動的解説 型」から「研究的解説型」や「自主的研究型」へと転換してきていることである。

また,質的な分析からは,「理解型」「探究型」「問題解決型」に共通して,思考力・

判断力の重視,自主的・協同的な学習,調査や討論活動の導入,環境保護への実践的な社 会参加活動など,「道徳性」と「社会認識」の統一的な育成を目指した授業構成が意図的 になされていることを明らかにした。

終 章

これまでの考察に基づいて,現代中国における小学校社会系教科授業改革の全体的な特 質をまとめると,以下の4点を指摘することができる。

第 1 に,「品徳と社会」は,道徳的目標や社会的目標を一つの教科の中に取り入れ,

具体的には「知識目標」「能力と方法目標」「感情態度価値観目標」とい3つの目標の実 現を通して,「道徳性」と「社会認識」を統一的に育成しようとしている点である。

第2に,それ以前の国定版から,多様な教科書・教師用指導書が「全国版」「地方版」

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「学校版」というように開発されてきていることである。

第3に,開発されてきた多様な教科書は,「道徳性」と「社会認識」の統一的育成とい う視点から見れば,大きく「道徳性重視型」「道徳性と社会認識の折衷型」「社会認識重 視型」「完全社会認識型」の4タイプに分類することができることである。

第4に,具体的な授業実践レベルにおいては,「道徳性」と「社会認識」を統一的に育 成する学習指導法として,「理解型」「探究型」「問題解決型」の授業が提案されている ことである。

このような特質が見られるが,優れたモデル授業例の分析からもわかるように,いまだ

「理解型」の授業が圧倒的に多いことや,教師中心の「受動的解説型」授業からの脱皮を 目指しながらも依然として完全に克服できていない点など,課題も残されている。しかし,

このような特質をもつ現代中国における小学校社会系教科授業改革の取り組みは,「価値 注入」「知識の教え込み」であったそれ以前の授業に対して,社会的な問題を取り上げ,

「思考力」「創造力」「実践力」を高める多様な学習指導法を通して,「道徳性」と「社 会認識」の統一的な育成を意図した授業構成を開発しようとしている点に今日的な意義が あり,「素質教育改革」の課題に応えようとする取り組みとして評価することができる。

このような課題を克服するためにも,これからの中国における小学校社会系教科授業改 革の方向性として,次の3点を提言したい。

第1に,社会認識に基づいた道徳性(公民性)を育成する社会系教科授業論を構築して いくことである。換言すれば,科学的な社会認識を通して,グローバル社会に生きる公民 に必要な「思考力」「創造力」「実践力」を育成することを目指したカリキュラムや授業 を開発していくことである。

第2に,「社会認識」に基づいた「道徳性」を育成するためにも,学習指導法改革とし て提案された「探究学習」「問題解決学習」の質をより高めていくことである。具体的に は,社会的な問題を取り上げ,それらの実態やその背後にある要因を科学的に認識し,そ れに基づいてよりよい問題の改善策を探り,自主的に判断を行うような授業を開発してい ることである。

第3に,そのような授業開発を行うことができる教師を育てることが必要なことである。

東北師範大学附属小学校のように,国内外の優れた授業実践を参考にし,大学の研究者と の連携を活かしながら,定期的に授業研究会を開催することなどを通して,授業研究を中 心に置いた教員研修の制度を充実することも求められる。

(16)

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Ⅳ 主要参考文献

[主な資料]

1. 中華人民共和国教育部『品徳と社会』課程標準(実験版),北京師範大学出版社,

2002.

2. 高峡・叢立新・趙亜夫『義務教育課程実験教科書「品徳と社会」』4~6学年,北京 師範大学出版社,2006.

3. 高峡・叢立新・趙亜夫『義務教育課程実験教科書「品徳と社会」教師用指導書』4

~6学年,北京師範大学出版社,2008.

4. 課程教材研究所『義務教育課程実験教科書「品徳と社会」』4~6学年,人民教育出 版社,2008.

5. 上海市小中学校(幼稚園)課程改革委員会『品徳と社会』3~5学年,上海科学技術 教育出版社,2009.

6. 上海市小中学校(幼稚園)課程改革委員会『「品徳と社会」教学参考資料』3~5学 年,上海科学技術教育出版社,2009.

7. 魯潔『9年義務教育 6年制小学校実験教科書「品徳と社会」』江蘇教育出版社・中国

地図出版社,2010.

8. 魯潔『9年義務教育 6年制小学校実験教科書「品徳と社会」教師用指導書』江蘇教育

出版社・中国地図出版社,2010.

9. 中華人民共和国教育部『品徳と社会』課程標準,北京師範大学出版社,2011.

10. 課程教材研究所『義務教育課程実験教科書「品徳と社会」教師用指導書』4~6学年,

人民教育出版社,2011.

11. 中国教育学会編『2013 年度全国優れたモデル授業集録(「品徳と社会」)』,2013.

12. 東北師範大学附属小学校『校本教材集』及び授業記録(2013年12月に,当学校の責 任者から,本研究に学習指導案,授業記録などの使用許可を得た).

[参考論文](日本語)

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14. 上野実義「中国における高校用課本『世界歴史』にあらわれた日本歴史とのかかわり に就いて(Ⅰ)」全国社会科教育学会『社会科研究』第30号,1982.

15. 木村博一 「戦後初期社会科教育実践史研究―昭和25~30年の吹上小学校の教育実践

―」中四国教育学会『教育学研究紀要』第28号,1983.

16. 上野実義 「中国における高校用課本『世界歴史』にあらわれた日本歴史とのかかわり に就いて(Ⅱ)」全国社会科教育学会『社会科研究』第32号,1984.

17. 小原友行 「昭和四十年代の教育実践の思想と運動」『教科教育百年史』建帛社,

1985.

18. 木全清博「現代中国における小学校歴史の授業と社会科教育―北京市馬連窪小学6年

『秦始皇帝』の授業―」『滋賀大学教育実践研究指導センター紀要』第4巻,1996.

(17)

- 16 -

19. 金子邦秀「『探究』型社会科授業の継承と革新」全国社会科教育学会『社会科研究』

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20. 小山直樹「社会科概念探求学習の発展(1) ―歴史理論を相対視する学習を中心に―」

全国社会科教育学会『社会科研究』第50号,1999.

21. 木全清博「 中国における小学校社会科の設置と社会科教科書―中国の社会科教育(Ⅰ)

―」『滋賀大学教育学部紀要』第1部第48号,1999.

22. 木全清博「 中国における社会科教科書の編纂と刊行状況―中国の社会科教育(Ⅱ)―」

『滋賀大学教育実践研究指導センター紀要』第8巻,2000.

23. 木全清博「 中国における中学校社会科カリキュラムと社会科教科書―中国の社会科教 育(Ⅲ)―」『滋賀大学教育学部紀要』第1部第51号,2001.

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25. 許芳「1990 年代から中国における社会科教科書づくりとその展望―授業づくりの視 点から―」『早稲田大学教育学研究科紀要』第15号,2007.

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27. 蔡秋英「中国における公民的資質を育成する初等教科『品徳と社会』の授業開発―第 5学年単元『ルールをつくってみよう』の実践とその分析―」『広島大学大学院教 育学研究科紀要』第二部第57号,2008.

28. 沈暁敏「ナショナリズムとグローバリズムの両立をめざす中国の社会科カリキュラム の編成と課題―上海の『品徳と社会』科を事例として―」社会系教科教育学会『社 会系教科教育学研究』第20号,2008.

29. 蔡秋英「中国における新教科『歴史と社会』の授業原理―単元の分析を通して―」全 国社会科教育学会『社会科研究』第69号,2008.

30. 蔡秋英「現代中国における社会系教科教育課程改革に関する研究―『思想政治教育』

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31. 蔡秋英「中国における社会系教科教育課程の歴史的展開―公民教育を中心として―」

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32. 蔡秋英「中日韓における初等社会科教育内容構成の特質―教科書の比較を通して―」,

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33. 蔡秋英「中国における国際理解教育の現状と課題―小学校『品徳と社会』を中心とし て―」『広島大学大学院教育学研究科紀要』第二部第59号,2010.

34. 牧仁・鈴木哲雄「中国・小学校社会系教科書『品徳と社会』の紹介と検討 (Ⅰ) ―内モ ンゴル版教科書・小学校 3学年(上)から―」『北海道教育大学紀要』第 62巻第 1号,

2011.

35. 牧仁,鈴木哲雄「中国・小学校社会系教科書『品徳と社会』の紹介と検討(Ⅰ)―内モ ンゴル版教科書・小学校 3学年(下)から―」『北海道教育大学紀要』第 62巻第 1号,

2011.

(18)

- 17 -

36. 賽漢花「中国の初等教科『品徳と社会』に見る公民性教育(1)―5年生単元『私たちの 民主生活』の分析を中心に―」『滋賀大学大学院教育学研究科論文集』第 14 号,

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37. 吉田剛「香港中学校地理カリキュラム 2010 年版の枠組み」『宮城教育大学紀要』第 46号,2011.

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40. 徐小淑・猪瀬武則「経済認識と経済的価値の統一的育成を図る現代中国の社会系教科 における経済教育カリキュラムの特質―中学校社会系教科『歴史と社会』『思想品 徳』の分析を中心に―」『弘前大学教育学部研究紀要クロスロード』第17号,2013.

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[参考著書] (日本語)

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43. 片上宗二『社会科授業の改革と展望』明治図書,1985.

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45. 森分孝治『アメリカ社会科教育成立史研究』風間書房,1994.

46. 小原友行『初期社会科授業論の展開』風間書房,1998.

47. 森分孝治・片上宗二『社会科重要用語300の基礎知識』明治図書,2000.

48. 池野範男『近代ドイツ歴史カリキュラム理論成立史研究』風間書房,2001.

49. 棚橋健治『アメリカ社会科学習評価研究の史的展開―学習評価にみる社会科の理念実 現過程―』風間書房,2002.

50. 草原和博『地理教育内容編成論研究』風間書房,2004.

51. 木村博一『日本社会科の成立理念とカリキュラム構造』風間書房.

52. 永田忠道『大正自由教育期における社会系教科授業改革の研究―初等教育段階を中心 に―』風間書房,2006.

53. 棚橋健治『社会科の授業診断』明治図書,2007.

54. 小原友行『「思考力・判断力・表現力」をつける社会科授業デザイン(小学校編)』

明治図書,2009.

55. 北俊夫『社会科学力をつくる「知識の構造図」』明治図書,2011.

56. 小原友行・児玉康弘『「思考力・判断力・表現力」をつける中学校歴史授業モデル』

明治図書,2011.

57. 小原友行・永田忠道『「思考力・判断力・表現力」をつける中学校地理授業モデル』

明治図書,2011.

58. 全国社会科教育学会編『社会科教育実践ハンドブック』明治図書,2011.

59. 社会認識教育学会編『新 社会科教育学ハンドブック』明治図書,2012.

(19)

- 18 - [参考著書・論文] (中国語)

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62. 高峡・趙亜夫『新課程と教学の探索』北京師範大学出版社,2003.

63. 林培英『中学校地理―新課程案例と分析―』高等教育出版社,2003.

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65. 任長松「探究式学習18条の原則」『科学課』第7号,2003.

66. 孔祥初『新課程教学設計・地理』首都師範大学出版社,2004.

67. 高峡『小学校社会課の研究と実験』北京師範大学出版社,2004.

68. 任長松『探究式学習―学生が知識を自主的に構築する―』教育科学出版社,2005.

69. 任長松『高校新課程と探究式学習』天津教育出版社,2005.

70. 郭雯霞『中日小学校社会科における比較研究』民族出版社,2005.

71. 呉照「世界気候類型の探究」『中国マルチメディア授業学報』第4号,2005.

72. 沈暁敏『社会課程と教学論』上海教育出版社,2006.

73. 関松林『小学校典型授業例―品徳と社会編―』光明日報出版社,2006.

74. 袁孝亭『地理課程と教学論』東北師範大学出版社,2006.

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2007.

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81. 葉瀾『中国基礎教育改革の発展に関する研究』中国人民大学出版社,2009.

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2010.

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参照

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