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地域で活躍する学生たち 「学生企画奨励賞優秀賞の紹介」

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Academic year: 2021

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しがだい 18 滋賀大学教育学部化学教室の学生は、日々卒業研究として実験し、その成果は学術論文として投稿できる レベルで、学生自身が学会発表もしていますが、その他にも様々な活動を行っています。その活動の一部は 学生企画奨励費に申請した経費によって補助を受けています。昨年度はこれらの地域での活動が教育学部の 優秀賞に選ばれ、その内容は学生によって今年の入学式でもプレゼンされました。ここでは、受賞活動に加 えてその他の取り組みについても紹介します。

「青少年のための科学の祭典 滋賀大会」

対象:幼児から大人まで 湖国21世紀記念事業として始まった科学の祭典は大津(今年は彦根) と高島会場で毎年秋に開催されており、化学教室は2001年より参加し ています。「液体と炎の化学」では、普段目にするオレンジや青の炎だ けでなく、緑・紫・赤色の炎が目の前で見られる炎色反応を行いまし た。最近は「液体の化学」のコーナーで、カラフルに着色した水と有 機溶媒を用い、二色の混ざらない液体の不思議さを体感してもらって います。有機化学を基礎とした、目に楽しい実験となっています。二 色の液体は小さな試験管に入れておみやげとして持ち帰ってもらいま すが、用意した千本ほどの試験管はいつも無くなります。

「理数大好きモデル地域事業」

対象:小学生

[受賞活動]

平成17年度より文部科学省指定事業で滋賀県教育委員会からの依頼 を受け、小大連携の一つとして実施しています。最初は「未来の科学 者を育め事業(平成16年)」で大津市立真野小学校の6年生が大学に やってきました。理科教育コースの物理・化学・生物・地学・理科教 育研究室がそれぞれ実験教室を開きました。化学教室は「物を分ける」 を一つのテーマに、市販の黒色水性ペンの色を薄層クロマトグラ フィーで分析しました。黒色と見えたものが6色以上に分かれるのが 見えます。分かれるのを見るだけでは面白くないので、普段卒業研究 でも用いているカラムクロマトグラフィーと言う手法で、それぞれの色を取り出し、その溶液は小さな試験 管に入れて持って帰れるように工夫しました。さらに、実験した原理を応用した化学教室に設置してある最 先端分析機器の説明も行っています。この様に大学でしかできないことを体験してもらいたいと考えていま すので、子供たちからの「こんなおもしろい実験をしたのは初めて」と言う声がうれしいことです。真野小 学校、近江八幡市立馬淵小学校から20名ずつ3年間で5回開催しています。

学生

生企

企画

画奨

奨励

励賞

賞優

優秀

秀賞

賞の

の紹

学生企画奨励賞優秀賞の紹

糸 乗

(教育学部助教授)

地域で活躍する学生たち

朝日新聞滋賀版 2005年11月6日

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しがだい 19

「中学校における遺伝子組み換え生物を用いた実験」

対象:中学生 2002年より附属中学校との共同研究を始め、その成果は2004年度滋賀大学教育学部紀要(教育科学)に 「中学生のための生命科学教材の開発,カリキュラムの構築およびその実践」として報告し、化学教室の大学 院生によって構築されたカリキュラムを附属中学校の選択理科(24時間)で実践しました。単元の構成は、 ①細胞の核と分裂の観察②遺伝子の解説とDNAモデルの作成③DNAの抽出実験④タンパク質合成の解説 と遺伝子組み換え生物を用いた実験⑤調べ学習とその発表会より成っています。高校で生物を履修しない生 徒がいる現状で、中学校における生命科学教育の中で,最も現代的なトピックとしての遺伝子組み換え生物 を用いる実験は重要な意味を持つと考えられます。今後、社会が直面する遺伝子組み換え作物・食品や遺伝 子治療の発達などに対して、正しい知識と理解を培い正しい判断力をつけていってもらいたいものです。今 年は守山市立守山中学校の選択理科で実験サポートとしての実践研究を予定しています。

「出 前 講 義」

対象:中学生 昨年度から始まった滋賀大学出前講義の依頼に対して、実験を含んだ講義を滋 賀県立守山中学校で行いました。そこでは中学生を対象とした生命科学の実習 の一つであるDNAの模型作りを行いました。DNAの構造の巧妙さを理解す るためには、ある程度の長さ(1m程度)の模型を完成させなければならないの で、短時間で行う工夫として、各班のDNAを合わせることでその二重らせん構 造を実感しました。さらに、ブロッコリーからのDNAの抽出に関しては、比較 的少数の実験器具を持ち込むことで実験が可能であることが分かり、中学生に とっては初めて経験するDNA本体の観察、特にDNAをさわってみる!ことで、 身近な物に含まれる共通成分(DNA)を認識できたと考えています。また、こ のDNAの抽出実験は、附属中学校1年生の大学訪問学習でも行っています。

「滋賀大学で科学しよう」

対象:中学生から高校生と保護者

[受賞活動]

2000年より文部科学省委託事業である大学等地域開放特別事業に採択され、04年からは大学等開放推進事 業Jr.サイエンス事業へと名称が変更された予算により、大学の研究機器を用いた実験講座を開催してい ます。日頃良く耳にする化学物質「DHA」や「セラミド」に焦点を当て、身近な生物「ブラックバス」や 「琵琶湖のカラスガイ」を材料とし、実際に参加者自らが抽出し分離精製することでセラミドなどを取り、最 先端分析機器を用いて分析する本格的な化学実験講座です。化学 研究室で行っている研究の原理を全て用い、知的好奇心や探求心 を高める工夫を行い、見やすいマニュアルや説明、取り上げる材料 に工夫を凝らし、研究で使用している実験装置そのものを扱うこ とで、「ここでしかできない」実験をしています。実験講座は、大 学での実験に熟達している大学生と大学院生がマンツーマンで指 導に当たります。また、保護者にも非常に熱心に取り組んでもら い、子供たちのアンケートでは「貴重な体験ができた」「見たこと もない機械が使えて楽しかった」「またやってみたい」という感想 を聞くことができ、理科・科学の楽しさや不思議さを感じてもらえたと思っています。 忙しい学生たちのスケジュールの中で沢山の活動を行うのは大変そうではありますが、当日子供たちと一 緒に実験している姿には、他では経験できないすばらしいものがあります。この様な機会を提供し、サポー トしていかなければと感じております。また、今回紹介した取り組みは既に卒業した学生たちの成果でもあ り、どんどんと積み重ねて行ければと思います。教員としましても、学生たちのパワーに負けないように、 新たな取り組みとして「滋賀理科大好き研究会」を立ち上げ、小学校・中学校・高等学校の理科教育担当の 先生方や理科の先生を目指す学生などの活動をサポートしていければと考えております。

参照

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